真・東方夜伽話

ふたみこまったり無法伝4 ゆゆさまの 甘いミルクを飲んでみたい

2009/01/22 02:52:12
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ふたみこまったり無法伝4 ゆゆさまの 甘いミルクを飲んでみたい


(注意:女装ママの妖夢が、おなかぽんぽんの可愛い妊婦ゆゆ様を、鬼畜に寝取られちゃいます)


    幻想郷……そこはふたなりと女装子のフロンティア。
    これは、ふたなり巫女の博麗霊夢が、欲望にたぎるちんちんを備えて
    山野を飛び回り、未知のプレイを開拓して、キャラ崩壊した住人たち
    を求め、傍若無人に犯して回るあたまのわるい物語である。



  ふたみこまったり無法伝 4  ゆゆさまの 甘いミルクを飲んでみたい


 妖夢は障子を開け放った。白玉楼庭園の景観が広がる。
 凛とした寒気が流れ込む。
 背後で、ふわふわとした優しげな声がした。
「ああ、ちょうどいいわぁ。今まで暑くて、汗かいちゃってたから」
 火鉢のそばに座っている、母幽霊の西行寺幽々子の声だ。
 六人目の子供を宿したおなかを、たいせつそうに抱えている。
 妖夢は振り返って、実直にうなずく。
「すみません、火が強すぎました。私としたことが」
 きりっと整った顔だちの、銀髪の女装乙女だ。手足は白く、すらりと健康的に伸び、美しい。
「やーねー、謝らなくっていいのよ。あったかくしてって言ったのは私なんだから」
 ぱたぱたと手を振って、幽々子が言った。
 妖夢はうなずき、彼女のそばに戻る。 
 隣に並んで腰を下ろし、庭を見つめた。
「寒くなったら、いつでも言ってくださいね」
「ええ」
「冷えると子供に障りますから」
「わかってるってばぁ。よーむの、心配性っ♪」
 うふふっと笑う顔は、とても幼く見える。千年を経た冥界の支配者なのに、その瞳はとても無垢だ。
 ぽっこりと腹の膨らんだ妊婦でありながら、少女のような清楚な色香をまとう。
「そんなよーむが大好きよぅ……」
 臆面もなくそう言って、肩に頬をすり寄せてくる。
 すりすりすり……。
 正座している妖夢の頬に、さっと血が上る。
「ゆ、幽々子さま……おやめください、まだ昼間です」
「なんでぇ? すりすりしちゃいけないの?」
「いけなくはないですが、その」
「その、なあに?」
 妖夢は目を閉じ、深呼吸する。頬の血の色が、やや引いていく。
 だが完全に煩悩が消えたわけではない証拠に、背後の半霊は酸欠の金魚みたいにぐるぐると暴れている。
 半霊は妖夢の精神をダイレクトに反映する。それを見れば動揺が丸わかりだ。
 妖夢はグッと膝の上で拳を握り、目を閉じてぶつぶつと精神統一の文句を唱え始める。
 女装人幽の魂魄妖夢は、以前から幽々子に敬慕の心を抱いていたが、あるとき幽々子にそれを気づかれて、とうとう告白してしまった。
 幽々子はやさしくその申し出を受け入れ、体を開いてくれた。
 そのとき妖夢は童貞だったので、幽々子の可憐ながらも熟した体についついヒートアップしてしまい、さんざん中に出しちゃったのだ。
 真面目な人ほど切れると怖いというとおり、抑えていた欲望を、それはもうたっぷりどっぷりと吐き出した。
 結果は火を見るより明らかで、幽々子はめでたく妊娠してしまった。
 それでもさすがは大器の白玉楼主で、うろたえる妖夢を尻目に平然と腹を膨らませ、臨月が来ると可愛らしい女の子を産み落とした。
 そして、白玉楼に大勢いる幽霊たちの手を借りて、子育てを始めた。
 それが思いのほか順調にいったので、妖夢もようやく落ち着いて、現状を受け入れるようになったのだ。
(私は幽々子さまの連れ添いで、子の親、親なんだ。私がしっかりしないと!)
 そんな責任感と同時に、
(幽々子さまは私のあれを嫌がりもせずに受け入れ、私の子をうんでくださった……それも一度でなく何度も。本当に私を愛して信頼してくださってるんだ)
 そんな喜びも沸いてしまい、なんだか心の底から嬉しくなってきて顔が勝手にてれてれとゆるんでしまう、というのが精神統一を始めた妖夢の行き着く先なのだった。
 そんな妖夢の頭の中は幽々子にとって先刻ご承知。
 妄想がひとまわりしたころを見計らって、耳元でささやく。
「ねぇ、よーむ。無理しなくていいのよぉ?」
「はいっ?」
 顔を引きつらせて飛び上がる妖夢。幽々子は赤い唇を寄せる。
「真剣になるのは、剣を握っているときだけでいいのよぅ。私の前では、素直になっちゃって。ね?」
 そう言って、妖夢の腕に抱きついた。
 むにゅん、と胸が当たる。
 五人の子持ちで六人目が八ヵ月、授乳期真っ最中のはらぼて少女の、三桁近いサイズのたっぷりおっぱいだ。
 かああああ、とすごい勢いで妖夢の顔に再び血が上る。
「ゆっ、ゆゆこっ、さまっ、おやめっ」
「あら、そうね、開けっ放しじゃだめだわ」
 幽々子は障子を指して、にっこり笑う。
「閉めて? よーむ」
 それは、これから始めるから密室にしてね、というお願いだ。
 そんなことは妖夢にもわかる。はいと答えたら始まってしまう。
 だが。
「し、閉めるんですね……わかりまし、た」
 ぎくしゃくと膝立ちで進んでいき、障子をぴしりと閉めた。
 それから幽々子の隣に戻って、こほんと空ぜきをした。
 妖夢は少女だ。とても若い。まだまだことに慣れていない。
 それに比べると幽々子は手馴れたものだった。
 花のような笑顔で、妖夢に腹をすりよせ、むにむに、と押し付けた。
 妖夢が何を喜ぶのか、すっかり知り抜いている。
「私の中のよーむの赤ちゃん、大人しくしてるわよぉ。とってもいい子♪」
「ゆ、幽々子様の私の赤ちゃん……」
「今なら、ね。ちょっとぐらい悪戯しても、だいじょぶよ」
「赤ちゃんのいる幽々子様に、い、いたずら……」
「というよりぃ、きっとよーむママのミルクも喜ぶわよぉ♪ 私の子ですもの、よーむのミルクは大好きよ……」
「みるく、だいすきっ」
 妖夢の目がくらくらと渦巻きになってしまう。後ろの半霊はそり返って悶えている。
 もちろん、よもぎ色のスカートの股間は、とっくにテントだ。
 幽々子はとどめの一言をささやく。
「妖夢のえっちなの、そーっと入れて……?」
「ゆ、ゆっこ、さま」
 言葉を喉に詰まらせながら、妖夢は振り返って幽々子の肩を抱いた。
「お、おゆるしくださいっ、私は、私はもうっ」
「いいのよ、妖夢。いいの♪」
「幽々子さまっ!」
 ぶつけるようにキスをする。幽々子が頬に手を当ててやんわりと押しとどめる。
「んっ、んむ、んちゅ、ちゅく、ちゅむ、はむ、はふ……」
 舌をからませ唾液を落としながら、妖夢は幽々子の体をまさぐる。
 水色の着物は縮緬のようにふわふわと頼りない。あるいは幽霊だからかもしれない。
 妖夢にはよくわからない。触れる時はいつも興奮しきっているから。
 幽々子の大きなリボンのような帯をほどき、胸に手を差し込む。
 ふゆん、と乳房は流れるように出てきた。
 元々大きかったのに、赤んぼを孕んでさらに大きくなったおっぱいだ。
 妖夢は唇づけを終え、胸へ顔を寄せる。
 幽々子の乳房はふっくら広く膨らみながら、きれいな丸みを保っている。
 霞のようにうっすらと白く曇っていて、指を当てるとひたりと吸い付き、ふよふよとさざなみが走る。
 頂点には、期待するようにツンと上を向いたちくび。何人もの子供に吸わせたのに、目を奪われるような美しいさくら色だ。
 そこに点々と母乳がにじんでいる。
 顔を寄せると、乳臭さが妖夢の鼻をくすぐった。
 ぎちち、とちんちんが反応する。自分が孕ませた相手だとわかっているのかもしれない。
「ふぁ……はぷっ」
 吸い付いて、
「あむっ、あぷっ、はむはむ、あぷ……んゅぅっ、んゅぅっ、ぢゅぅっ♪」
 吸って、
 むにゅっ むにゅっ むにっ にむっ きゅむっ ぎゅむっ
 揉んだ。こね回した。
 ぢゅうぢゅうと豊かな泉のように乳が出てきた。舌を洗い、喉に当たって胃に流れる。
 薄い甘みと、汗の味と、幽々子のねっとりした欲の味がするような気がした。
 好きな人が自分の子のために出す乳。好きな理由しかない。妖夢は独占欲と幸福感に満たされながら、こくこくとそれを飲みくだす。
 幽々子がそれを、さくら色の顔で見ている。
「あらあら妖夢、それは赤ちゃんのよぅ?」
「すみませんっ、好きすぎてっ、幽々子さまっ」
 乳首を、はぐっと噛んでしまい、
「あんっ!」
 と幽々子が声を上げた。
「痛かったですか?」
 口を離して妖夢は見上げる。
 色づいた目元で、幽々子が見下ろした。
「……かんじちゃった♪」
「……うぅ……!」
 妖夢の瞳が欲情で濡れる。日ごろ抑えている卑猥なものがあふれ出す。
 飛び込むように胸に顔を突っ込み、柔らかすぎるおっぱいを追い掛け回した。
 ぬるぬるぬるっ はむっちゅぶっはぷっ ちゅくちゅくぬるぬるっ
「きゃあぁん、よーむ、よーむすごいぃ♪ 来ちゃった? 発情来ちゃったぁ?」
 嬌声を上げる幽々子にもかまわず、母乳で顔をぐしょぐしょにしながら、妖夢は吸いまくった。
 そのまま顔を離さずさらに下へすべらせ、膨らんだ腹に耳を当てた。
 つややかに輝き、きれいな卵形に張り詰めた腹。中からはもぞもぞとこもった音がする。
 頬ずりしていると、髪を優しくなでられた。
「妖夢の赤ちゃんよ……妖夢が種付けてくれたのよ……妖夢がぎゅうってして、ずっぷり刺して、びゅうびゅうびゅうーって入れてくれたトロトロが、こんなに膨らんじゃったのよ……うれしかったわぁ……♪」
 耳元でささやかれる甘すぎる誘いに、たたでさえとろとろに溶けていた妖夢の理性が、しゅわしゅわと蒸発する。
「はっ、はっ、はっ、はっ……」
 犬のように息を荒くしながら、ドロワーズをずり下げて、スカートから大きなちんちんを取り出した。
 それはとっくに限界サイズ。生真面目な持ち主に似て、まっすぐに伸び上がり、形のいいつるんとした先端から、てろてろと汁をこぼしている。
「ゆゆさま」
「んっ」
「いれ、たい、です」
「んっ♪」
 幽々子が座布団の上に横たわり、両足を抱えて横に倒す。
 それから、裾をかきあげて、座薬を求める子供のように、うすく汗のにじんだ太腿と尻を見せた。
「そっとね?」
「……はい、っ」
 なけなしの理性を振り絞って、妖夢がこくんとうなずいた。
 幽々子の背中に抱きつくような形で横たわる。震える手を下にやって尻の谷間を開こうとすると、幽々子が軽く尻を上げ、手を添えてくれた。
「ここよ、妖夢」
 言われた妖夢が腰を進めると、先っぽを細い指で挟まれ、ぬるぬるの入り口まで導かれた。
 そんな小さなことでも、妖夢の胸に感動があふれる。
(幽々子さまが、私のはしたないものを、わざわざつまんで……)
「……いいわ」
 声を聞くとともに、妖夢は挿入した。
 ぬぶっ……ぬぶぶぷぷぅ……♪
 入れる、入る。腰をもぞもぞ揺らして、さらに入れる。やや固く締め付ける入り口を、こね回して溶かす。ぬめったところで、さらに入れる、さらに、さらに。
 愛する主の一番奥まで、自分の剣で刺し貫く。
「あ、ふぁ、ようむっていつも、深い、すごいっ♪」
 幽々子が喉から声を出す。それに合わせてお肉も震える。
 根元まで入れ、さらに押した。幽々子の柔らかな尻がむにゅりと潰れ、その分妖夢が刺さった。
「くぅ……う……」
 そのまま、妖夢は幽々子の体に手を回す。下腹と乳房を強く抱き寄せる。丸い腹の、上と下。
 そして、幽々子の肩に顔を出して、さくら色の髪の垂れるうなじに頬を押し付けた。
 それで、妖夢の欲望は完成した。
 敬慕し愛する主人の、貴く柔らかい体を両腕いっぱいに抱きしめ、味わい、そのうえもっとも恥ずかしい部分を埋め込んでいる。
 ついでにつま先をもぞつかせて、フリルのソックスに包まれた足まで絡ませた。
 ほしいものを、すべて手に入れた充足感。
 勃起をガチガチにこわばらせて、妖夢はうっとりと一体感を味わう。
「ゆゆ……さま……」
「んん……ようむ……」
「わたし……さいこぉれす……」
「しあわせ?」
 こくこく、とうなずく。声を出すのすらもったいない。
 すると、幽々子の――かすかに恥らうような声がした。
「私もしあわせよ♪ これ」
 きゅっきゅ、と締め付けられる感覚。幽々子が体内を動かした。
 もう、言葉すらいらない、という境地まで、妖夢は舞い上がる。
 もっともしたいことを、思い切りして、受け入れられているのだから、この上付け加えることなど何もない。
 くにくに……くいくい……つぷつぷ……
 腰を小刻みに動かして幽々子のお肉を味わい続け、
 ふにふに……きゅむきゅむ……くりっ、くりっ……
 おっぱいを揉みしだきちくびをつまんで、刺激を繰り返して。
 その至高の心地よさを、妖夢はじわじわと長く楽しんだ。
 しかしそれにも、じきに区切りが来る。
「はふ、あふっ……」
 嬉しそうに腕の中で悶えていた幽々子が、言ったのだ。
「びゅーびゅー、しないの? してもいいのよ?」
「くぅ……」
 最高の快楽を長く続けるか、極限の快感を味わいに行くか。
 妖夢は幸せすぎる選択に迷う。
「……びゅーびゅー、して。ようむのミルクで濡らして……」
 幽々子の一言で、妖夢は決断した。
「幽々子さまっ」
 しっかりと抱きしめ、首筋を何度も甘噛みし直して、もっとも噛み心地のいいところを見つけてから、妖夢は細心の注意を払って、腰を動かし始めた。
 腹の赤ん坊を刺激しないように。
 そして、最も気持ちの高まった時に出せるように、だ。
 ぬぷぬぷ、ぬぷぬぷ、と小さな動きの刺激を繰り返して、妖夢は限界まで気持ちを高めた。
 すでにちんちんはコリコリに硬化しきって、根元の腫れたところは溜まった精液がぷくぷく動いている。
 最後の、引き返しのきかないあの夢中の状態に入る直前に、妖夢は声をかけた。
「で……でます、ゆゆさま、ごめんなさいっ!」
 それに、幽々子が答える。
「出しちゃって! まじめでかわいい、剣士のようむ……♪」
 こんなときに、そんなことを言うなんて。
 背徳の凄まじい快美感が、ぞくぞくぞくっ! と妖夢の背筋をかけのぼる。
 その瞬間、妖夢は抵抗できない射精の快感に突っ込んだ。
「んぐぅっ!」
 全身をまっしろに染める痙攣の中で、妖夢は何度も何度もちんちんを思い切り突き出す。
 びゅっ! びゅっ! びゅっ! とねっとりした塊が尿道を走り、幽々子のあたたかい胎内にぶち当たる。種をそそぐ喜びに、妖夢の呼吸が止まる。
「くううぅぅんんっっ♪」
 拳を顔の前でグーにした幽々子が、ぎううぅぅっ、と身を縮める。間違いなく妖夢の射精を喜んでいる。
 それを嬉しく思いながら、さらにぐいぐいとねじ込もうとした妖夢は、最初の巨大な津波が過ぎたところで、ふと自分にブレーキをかける。
(中の赤ちゃんに……さわってしまう……!)
 ところが、わずかに動きを緩めた途端に、幽々子が泣くような声を上げた。
「やめないでぇ、よぉむっ♪」
 きゅう、きゅぅっ、と妖夢の先端を包むねっとりしたところが引きつった。
「はぉ……ぉぉぉ♪」
 吸い出される快感に、妖夢は舌を突き出してうめく。思わず再びずっぷりと腰を押し付け、身を任せてしまう。
 そのまま、ちんちんの根元に溜まっていたうずうずの残りも、撃ちだすというより塗りつけるようにして、ねとねとと幽々子の中に吐き捨ててしまった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 出しつくし、搾りつくすと、ふたりはどさりと身を横たえ、しばらくゆるく抱き合う。
「んふ……」
 やがて、幽々子が先に顔をあげた。振り向いて肩越しにキスをする。
「幽々子さま……♪」 
 妖夢は胸いっぱいの愛情を伝えようと、熱心にキスを返す。
 そうしているうちに、静まった欲情が再びざわざわと湧き起こってきた。
 その気持ちをどうしようか、自分でも踏ん切りがつかないまま、妖夢は尋ねる。
「んむ……んちゅ……ふぱっ。あの幽々子さま……」 
「もういっかい?」
 幽々子がいたずらっぽく微笑んでいる。く、と妖夢は息を呑む。
「……お見通しですね」
「なんどもつがったもの、私のかわいいようむ♪」
 すり、と幽々子が額を押し当てる。
 妖夢は幽々子の体を抱きなおし、二度目の動きをゆるゆると始めた。



「おかあさまー!」
「おかあさまー!」
「だっこして!」
「おんぶして!」
「やぁん、つぎはあたしー!」
「だぁめ、つぎはあたしー!」
 ようやく口が回るようになったばかりの二人が口げんかを始め、はいはいと立っちの二人がのそのそと動き回り、一番下は幽々子の胸でちゅっちゅとおっぱいを吸っている。
 三回ほど愛を交わした後、子守の幽霊が子供たちを連れてきたので、妖夢と幽々子は面倒を見始めた。
「こら、ケンカはだめだめ! 一人ずつ、順番だぞ。幽々子さまと待ってなさい」
「やぁーん! よーむかあさまがいーの!」
「ゆゆかあさまは、おっぱいなの!」
 銀の髪とさくら色の髪。見事に美質を受け継いだ二人の子が、妖夢の足にまとわりつく。
 わがまま言っちゃだめだ、と諭しながら、妖夢は胸にほわほわと温かいものを覚える。
 好きな人と可愛い子供たちを作り、手ずから面倒を見ることが出来るなんて、女装子冥利に尽きる。
(気高く強い母親にならねば!)
 結局二人に抱っことおんぶを同時にしながら、そう決意を新たにする妖夢だった。
「あんなにしたのに、妖夢は元気ね~」
「ゆっ、幽々子さま、子供の前でそんなことおっしゃらないでください!」
「そんなことってなあにー?」
「なんでもないっ! ……なんでもないよ、二人とも」
 顔を赤くしながら、優しく二人を撫でてやっているときに、悪魔が来たりて声かけた。
「こんにちはー、幽々子のおっぱい吸わせてー♪」
 ふたなりまったり鬼畜巫女の博麗霊夢が、すぱーんと障子を開けて、扇にした符の束を掲げつつ、人懐こい笑顔で楽しそうにずかずかと乗り込んできた。


「は?」
 こう言った時の妖夢の殺気は、おそらくふたなりメイドの十六夜咲夜を軽く抜き、女装巫女の東風谷早苗をも優に越えていただろう。
 三ヵ月ぐらいトマトジュースで我慢させられた女装吸血鬼のレミリア・スカーレットか、輝夜の靴下で横っつらをぺちぺちはたかれた女装不死子の藤原妹紅に匹敵したかもしれない。
 それぐらい、あたたかな家庭円満の時間をぶち壊しにされた妖夢は、激しく怒りを燃やしたのだった。
「二人とも、下がってなさい」
 二人の子供を床に下ろして、子守の幽霊に任せる。
 二人が去ったと確かめるが早いか、楼観・白楼の双剣を手元に顕現し、目にもとまらぬ速さでシュンと間合いを詰めて、霊夢の喉元に突きつけた。
「今なんと言った、不埒な巫女め」
「いやね、最近チルノとか妹紅みたいなぺたんこ系の子ばっかり襲ってたから、なんというかこう、ここが寂しくなっちゃってさ」
 霊夢は目の前の何もない空間に向けて、むにむにと果物をつかむような仕草をする。
「もみもみしつつ、せっかくだからちゅーちゅーもできればいいなーと考えてたら、幽々子が妊娠してたこと思い出して。してるでしょ。してない?」
 霊夢が妖夢の肩越しに奥を覗き込む。幽々子は一番下の子におっぱいをやったまま、おろおろと身を縮めている。
「ようむ~、困ったわぁ。いま私、うごけない~」
「幽々子さま、ここはお任せください!」
「おっぱい終わるまでお願いねー」
「あ、終わったらいいのね? よろしくー!」
 能天気に片手を挙げる霊夢の喉首に、妖夢は切れぬものなどあんまりない秋水をグッと押し付ける。
「見るな、下がれ。幽々子さまが汚れる」
「見たぐらいで汚れたら大変だわ。あ、それならあんたももう汚れちゃってるんじゃない?」
 霊夢は軽薄にへらへら笑う。元々この巫女はこういう性格だが、こういう時と場合にやられると、苛立ちが倍増する。
「殺す!」
 サン! と走った刃は空を切る。太刀さばきを鈍らせた符の鈍光のみ残して、巫女は後ろへ飛んでいる。
「やる気ね?」
「当たり前だ! 貴様などに幽々子さまは、指一本ふれさせない!」
「面白いわ、覚悟なさい!」
 懐に突っ込んだ左手に、符弾と合わせて呪符をつかみ出し、霊夢は勢いよく投げつけた。
「霊符、〈夢想封印 集〉ッ!」
「開幕スペカ!? 片腹痛いッ!」
 飛来する光弾を跳ねのけて、妖夢は迫った。



「はいあんたの負け」
「うう……」
 十分後、妖夢は善戦むなしく敗れて、縁側に大の字になっていた。
 四肢と首に符を貼り付けられ、動けない。
 巫女はよほど拘束に自信があるのか、妖夢のすぐそばに刃の欠けた二刀を放置している。
 刃の輝きが、涙でにじんだ。
「幽々子さま……本当に、本当に申しわけございません……!」
「さーて、おっぱいいただきターイム!」
 妖夢の慟哭など歯牙にもかけず、霊夢はにこにこと座敷に踏み込む。
 幽々子さま、と妖夢は叫ぼうとしたが、声が喉につまり、咳き込む。
 そのとき、幽々子が声をあげた。
「待ってちょうだい、博麗霊夢!」
 珍しく、背筋がピンと伸びるような声だ。霊夢が立ち止まる。
「なあに?」
「おっぱいがまだ終わってないわ」
 幽々子は赤ん坊とはいはいの子に授乳を済ませ、つかまり立ちの子を抱き上げたところだった。
「あ、うん」
 意外にあっさりうなずいて、霊夢はすとんと座布団に腰を下ろした。
「はいはい、いい子でしゅねー」
 ちゅっく ちゅっく ちゅっく ちゅっく
 幽々子のあやしの声と、小さな吸いつきの音が座敷に響く。
 霊夢がやわらかく微笑んで赤ん坊を覗き込む。
「可愛いわねー」
「そうよぉ」
「この子は妖夢似かしら?」
「そうねぇ。おちんちんがあるし、おっぱい大好きだものねぇ」
「ゆ、幽々子さま……」
 妖夢は縁側で真っ赤になって歯噛みしている。
 赤ん坊が乳を吸い終わると、左肩に抱き上げて、トントンと小さな背を叩いた。「何してるの?」と霊夢は聞く。
「こうして空気を出してあげるのよ~」
 おえっ
「ほら出た」
「へえー。覚えとくわ……」
 授乳が終わると、三人の乳児を幽霊に預けて、幽々子は立ち上がったた。
「よし、それじゃあ私が相手よ、博麗霊夢! 妖夢のかたきをとらせてもらうわ!」
「幽々子さま!」
「妖夢はそこで休んでいてちょうだい!」
 勇ましく言ってから、やさしい笑顔を見せる。
「あなたの頑張り、見届けたわ。嬉しかった……♪」
「幽々子さま……」
 思わずほろりと涙をこぼしたものの、妖夢はすぐに声を張り上げた。
「でも、いけません! ご懐妊なさっている身で戦うだなんて!」
「あら、そういえば……」
 ぽっこりおなかを見下ろして、幽々子はいきなりうろたえる。
「困ったわ、今ちょっと無理は出来ないの。霊夢、今度にしてもらえない?」
「ごめん、ダメ」
 霊夢は真顔でパタパタと手を横に振る。
「えええ、そんな、どうしましょ……」
 おろおろしている幽々子に無造作に近づいて、霊夢は抱きしめた。
 そして、のしかかるように強引に唇を奪った。
「んむぅ……♪」
「くふぅ……!?」
 舌を差しこみ、肺の霊気を吸い尽くす。一息で酸欠、ではなくて霊気欠乏にされて、幽々子が足元をふらつかせる。
 唇を離した霊夢が、縁側を振り向いて、さわやかに微笑んだ。
「もらうわね♪」
「幽々子さまぁあぁぁぁぁ!!!」
 妖夢の悲痛な絶叫を背に、ぐったりした幽々子の体を、霊夢が床に横たえた。



「ああ、あぁ、はぁぁ……」
 妖夢の目の前で、幽々子が切なそうにあえぐ。
 帯をほどかれ、白い乳房をあばかれて、ふたなりの悪魔巫女にちくびを吸われているのだ。
 ちぅちぅちぅ……ちゅむちゅむちゅむ……
「んふ、いっぱい出てくる……おいし……」
「やぁぁぁ、やめてぇぇぇ……」
 幽々子が鼻にかかった声を上げ、ぐいぐいと押し離そうとするが、霊夢は意に介さない。
 仰向けになってたゆたゆと潰れるおっぱいを、手の平で囲んだりすくったりしてもてあそびながら、添い寝をするような姿勢で吸い上げ、飲みくだす。
「んん、んん……すごいのね、幽々子。こぷこぷでとっても濃いのに、まだいくらでも出てくる」
「だめ、だめよぉ、それ霊夢のじゃないのぉ……」
「さっき赤ちゃんたちがあんなに飲んだのに、まだまだ出てくるんだ。あっ、そうか」
 ちらりと縁側に目をやる。
「いつも妖夢に搾ってもらってるから、出がいいのね?」
「はなれろー! はなれろ悪魔ー!!」
 妖夢は涙目で叫んでいる。
(私と子供たちの、たいせつなおっぱいが……!)
 などと考えかけてあわてて首を振り、
(私と子供たちの、たいせつな幽々子さまが。貴くやさしい幽々子さまが……!)
「らめ、霊夢、そんなにっ、くりくりしちゃ、やぁんっ……!」
「いいでしょ? 絶対痛くしないからね。じっくり感じて……」
(あんなケダモノに汚されている……!!!)
 歯ぎしりして妖夢はもがく。しかし、符にぎっちりと押さえられて動けない。
「んんん……むにむに、むにゅむにゅ。噴水ぃ……♪」
 霊夢はすぐそばでうっとりと見つめながら、地面のものを引き抜くような仕草で、幽々子の乳をしぼる。水のように柔らかい乳は霊夢の手の中でむにょりと圧し伸ばされた。
 野いちごのような先端から、ぴぅぅぅっ、と細い乳の筋が噴き上がる。
「しぼっちゃだめ、しぼっちゃだめだってばああぁ」
 固く目を閉じた幽々子が、ぶんぶんと首を振る。
「これが目当てで来たんだものぉ♪」
 霊夢は嬉しそうに言って、噴き出す乳を顔に浴びたり、おっぱいの丘を濡らしてから舐めたりと、はしたない悪行の限りを尽くす。
「はあぁぁ、幽々子のにおいが染み付いちゃう♪ 他の子にばれちゃうわ……」
「いやだって言ってるでしょぉぉ」
 幽々子は足をばたつかせて懸命に逃げ出そうとするが、身重の身でしっかり抑えつけられているので、なかなか抜け出せない。
 それどころか、かえって服の裾が乱れ、レースをたっぷりあしらった下着が覗いてしまう。
 幽々子の下着を目にした霊夢が、ぽう、と顔を上気させた。
「ねえ、幽々子。私、本格的にうずいてきちゃったな……」
 袴の裾から、霊夢がもぞもぞとちんちんを取り出した。
 今まで数々の穴を攻めてきた楽園の巫女ちんちんが、のったりと重たげに勃起していく。
 見目麗しき巫女の股間で、肉色のおちんぽが反り返る――いびつで、美しい光景だ。敵である妖夢でさえ、思わずごくりとつばを飲む。 
「幽々子、おとなしくしてね?」
 そう言って、霊夢が幽々子の頬に手を伸ばした時。
 がぶっ! と幽々子がその手に噛みついた。
「つっ」
「だめなの! 私はようむのなんだからぁ!」
 それを聞いた途端、妖夢の胸にズキンと甘苦しい痛みが走った。
(幽々子さま……)
 嬉しい、と思ってしまう。こんな時なのに。
 霊夢の手から赤いものが滴っている。巫女も少しは懲りただろうか?
「……うふ」
 霊夢の唇の端が動いた。
「ふふふふ、うふふふふふふ」
 霊夢は笑い出していた。右手を噛まれ、血を流しながら、楽しそうに嬉しそうに笑っている。
「幽々子、ほんとに好きなんだ。妖夢が好きなんだ」
 そう言って、孕んだ腹と乱れた胸を撫で回してから、妖夢を振り返る。
 その顔にうきうきとした歓喜が浮かんでいるのを妖夢は見る。
「妖夢、聞いたわね? よかったわね。幽々子が大好きだって。あなたたちの絆、すてき。本当にすてき。切なくなっちゃう」
 二人を見比べて陶然とそう言ってから、霊夢は幽々子の下半身に場所を移した。
「そんな幽々子の大事なところ、今から私が見ちゃうから」
「やあ、やあ、いやぁ!」
「幽々子さま……っ!」
 名を呼ぶだけの自分が歯がゆい。ぽかぽかと力のない手で相手を殴る主人を見て、妖夢は胸を痛ませる。
 心にひびが入っていく。ぴきぴきと割れていく。
 そんな妖夢を尻目に、霊夢はマイペースで準備を進めていく。
「幽々子、お尻を上げて……こら、ちゃんとあげるの。赤ちゃん大事でしょ? おなか潰さないようにファックしてあげるから。ね? ……うん、そうそう」
 幽々子の腰を持ち上げ、腰の下に座布団を入れる。嫌になるほどの手際のよさだ。使った枕の数が、妖夢と二桁は違うだろう。
 嫌がる幽々子を無理やり正常位の姿勢に持っていき、バタバタ暴れる足から下着を抜き取った。期待に満ちた顔で幽々子の股に目をやった霊夢が、あら、とつぶやく。
「先客。……したばっかり?」
 幽々子と妖夢は、同時にさっと顔を赤らめる。二人だけの秘め事を他人に知られるほど、恥ずかしいことはない。
 すると、それを見た霊夢が、ますます喜色を浮かべた。
「これ、妖夢のね?」
「……だから、なんだ!」
「わぁ、私、ほしかったのよー」
 巫女の狂った物言いに、妖夢は唖然としてしまう。
「妖夢とは前に戦ってやっちゃったけど、あなた強情で、いかせるところまではいかなかったじゃない。ミルク出させてやりたかったのよ。妖夢って一途ですてきだから、きっとおいしいんだろうなって思ってた」
 霊夢が幽々子の足の間に顔を寄せるのを、妖夢は手をつかねて見守る。
「んむ……いっぱい出てくる……まだまだ……すごい、止まらない……」
 声の合間に、濡れたものをすする音がする。
「妖夢、妖夢、すごい量♪ あなたの気持ち、すっごくわかる。幽々子にいっぱいいっぱい、注ぎたかったのね……♪」
 心情のこもった声で言われても、屈辱がいやますばかりだ。
 んくっんくっ、と喉を鳴らしていた巫女が、ようやく顔を上げた。口元をぬぐって、ぷはー、と息を吐く。
「ごちそうさま……最高でした。こってり濃くって甘酸っぱくて、妖夢と幽々子の愛の結晶カクテルって感じ……」
「ふぁふ……ふぁ……」
 幽々子の喘ぎが聞こえた。大事なところをぺろぺろされる感触に、じっと耐えていたのだろう。
「じゃあ、入れまーす」
「やめっ、やめろー!」
「そんなこと言われても」
「やめろ……お願い、やめて、幽々子さまにひどいことは……」
「痛くしないってば♪」
 妖夢の懇願もむなしく、実に軽薄なひとことを残して、霊夢がくいっと腰を進めた。
「ふぁんんっ!」
 幽々子が声を上げる。妖夢は耳を塞ぎたくなる。
「んふん、とてもすてきよ、幽々子。そのくねくね、喜んでるみたい」
「いやあぁ、違うのぉ、これはいやだからなのぉ!」
「わかってるって。んんと……ここ? それとも、ここ?」
「ひゃんっ……やぁっ……いひぁっ!」
「ん、ここか。するわね。力抜いて……足動かさない、ほら、もっとリラックス」
「ひぁ、ひぁ、ひゃぁ、いひ、いぃ」
 幽々子の両膝を握った霊夢が、軽く目を閉じてリズミカルに腰を進めている。その位置だと殴ろうにも手が届かず、幽々子は両腕で顔を隠している。
 見つめる妖夢は、無力感に打ちのめされて、もう声も出ない。
 見張った目を閉じることもできず、ただ涙を流しながら、最愛の人が汚されていくのを眺めるだけだ。
「幽々子」
 霊夢が身を乗り出し、幽々子の左右の床に両手を突いた。大きなおなかを乗り越えるようにして、おっぱいを口に含む。吸うのではなく転がし、しゃぶりながら、なおもたゆまず腰を動かし続ける。
「おなか、すてきね。つやつやに膨らんで。妖夢の可愛い赤ちゃんがいるのね」
「んっ、んっ……ひくっ、んう、うん、うん」
「妬けちゃうな、もう私は入れないんだ。下をちょっぴり汚すだけなんだ」
「うん、うん、ん、んぁ、んぁ、ふぁ、ふぁあ、ああ、いあ」
「安心してね、赤ちゃんいじめないからね。熱いのちょっぴり、びゅくびゅくするだけよ♪」
「ひゃ、ひゃ、ひぁ、ぁん、はぅ、はふ、はう」
 なぜかそこまで言うと言葉を切り、霊夢は動きに専念しだした。
 間近で幽々子の顔を見つめながら、腰を突きあげ、小刻みにねっとりと回し、あるいは深く刺して何度も力を込める。
 いつの間にか霊夢は、幽々子の体のどこも押さえず、ただつながったちんちんのところだけで彼女を犯していた。
 そこを中心にして、そこだけは離そうとせずに、幽々子が切なそうに震え、体をひねり、跳ねた。
「ひゃんっ♪」
 ざわざわと嫌な気持ちが妖夢の心に湧いてくる。ひびの下からぴきぴきと音を立てて湧いてくる。
 それは喪失感。胸に涙が溜まるような切なく苦しい気持ち。
 霊夢が幽々子を見ている。幽々子も霊夢を見ている。
 疲れたような、とろけたような目で、幽々子が霊夢を見ている。
 視線が交わっている。
 霊夢が、くん、と突いた。
「やんっ♪」
 幽々子が舌を出し、軽くうなずいたように見えた。
 幽々子が溶けていく、確かに溶けていく、見間違いではない。ひたるような表情で力を抜いて身を任せている。
 優しく冷たい笑みを浮かべた霊夢に胸を吸われながら、幽々子が妖夢を見た。
「よぅむぅ……ごめん……」
 言わないで、と妖夢は思う。
「これ、だめ、これ……だめなの、がまんっ、無理なのぉ……」
 霊夢が動きを速める。妖夢のものであるはずの幽々子のおっぱいに頬ずりしながら、かくかくと腰を動かす。
「ようむのことっ、ほんとに、ほんとに、好きだからっ、ほんとだからっ。だから……」
 幽々子がぎゅっと目を閉じてから、泣き笑いのような笑みを見せた。
「今だけ……見ないでぇ……♪」
「ゆ……さま……」
 妖夢の喉がからからに渇いて、視界が曇った。
 それを待っていたように霊夢が幽々子にささやきかけた。
「幽々子、そろそろ? もう煮えそう?」
「ふひゅ、ひゅんっ、そこ、そこだからっ。つづ、続けてっ」
「ん、ん。ここね。幽々子、おまんこのここいいのね」
「ひぃの、いひっ、そこ、そこじんじんっ」
「じんじんするのね、じゃあここに出すからね。私のちんちんミルク、びゅーってしちゃうからね……?」
「ひや、いや、いや、いや、いや、いや……」
 メトロノームのようにぶんぶんと何度も、幽々子が首を振る。
 だがその顔には、喜びの色が隠しようもない。
 巫女が脱皮する蝶のように背をそらせて、恐ろしく細かく正確に腰を突き続けた。
「ゆゆこに、しゃせぇっ……♪」
「ひ、いやああぁぁぁ……っ♪」
 びくんっ! と二人は同時に跳ねた。霊夢は幽々子の腰を、幽々子は着物の裾を、ぎゅうっとかたく握り締める。
 凍りついた二人の姿を、ぶるるるっ、ぶるるるっ、と断続的に余震が揺さぶった。
「きもちっ……い、いいぃぃ……っ♪」
 巫女があえいで顔を歪ませる。絶頂を隠すどころか見せ付けている。他ならぬ、妖夢に。
 妖夢はもちろん、それをまざまざと見ていた。
 霊夢が幽々子を汚したところを。
 幽々子がそれを受け入れたところを。
 一時のことだとわかっていても、幽々子の愛を信じていても、それは妖夢には耐え難いショックだった。
 ぱきん、と妖夢の心が割れた。

 ふ
 ふぁ
 ぁあああ
「ふぁああああああああん! あああああん! うわああああああああんん!」

「よ、妖夢?」
 イッたばかりの霊夢が驚いて振り向くが、もう妖夢は聞いていない。
「うわあああああああああん! あああああああん! ああああああああん!
 ゆゆこさまぁ! ゆゆこさまぁ! ゆゆこさまぁあああああ!!!」
 号泣していた。涙を滝のようにこぼし、喉まで開けた口から赤ん坊のような声を張り上げて。
「あああああん、あああああああん! ひっく、ゆゆこさま、ゆゆこさま……
 おあああああああああああああん! ゆひっく、ゆゆこさまっ、ゆゆこさまはぁ
 わたしのおお! わたしのなの、わたしのっ、わたしのっ、わたしのおぉぉぉ!」
 叫びに叫び、泣きに泣いて、メチャクチャに頭を振る。拘束されたままの手足が傷つくのも構わず、バタバタと暴れる。
 荒れ狂う嫉妬と独占欲が理性を吹き飛ばし、常識も何もかもこなごなにして、妖夢にできるただ一つの行動を取らせている。
 子供のようなダダこねを。
「とらないで、とらないでよぉぉぉぉぉ!! とっちゃやだぁああああああ!!!」
「よ、ようむ……」
 幽々子も何事かと体を起こした。そして、妖夢のありさまを見ると、霊夢の裾をぎゅっと引っ張って、必死に訴えた。
「取ってあげて、早くはがしてあげて!」
「あ、うん」
 突然の妖夢の暴走に驚いていた霊夢が、あわてて近づいて、符をはがした。
 立ち向かってくるかと思いきや、それすら思い浮かばないらしく、妖夢はその場でいっそう激しく地団太した。
「れいむのばかあああ! ばかばか……ばか! しんじゃえーーー!!!」
 悪口のレパートリーが少ないらしい。
「ゆゆこさまはっ、わたしのっ!!! わたしのなのっ!!! わたしがぎゅーしてすりすりしてちゅっちゅして、はむはむぺろぺろびゅーびゅーして赤ちゃんつくって、すきすきっていってもらうのおおおお!!! わたしっ、わたしが、わたしが……わたしが、負けてなければああぁぁぁぁ! ああああああ! あああああああ!!!」
 責任感の強い妖夢らしく、そこで敗北を思い出したのか、頭を抱えて自虐に入った。身を丸めて縁側をゴロゴロと転がる。もう手のつけようがない。
 するとそのとき、重い腹を抱えた幽々子が、身づくろいもそうそうに四つんばいでぽてぽてと出てきて、妖夢をつかまえた。
「ようむ、ようむ!」
「あああああ、ああああああ」
「ようむってば! ねえ、聞いて! 聞いてちょうだい!」
「あああ……あ?」
「いい子だから止まって。ね?」
「はぁ、はぁ、はぁ……ゆゆこ……さま?」
 母のように優しい幽々子の抱擁を受けて、妖夢の瞳にふと正気が戻る。 
 幽々子が、うっすらと目に涙を溜めて、妖夢に頬ずりした。
「そうよ、わたしよ。ちゃんとそばにいるから。ね、わかる?」
「は……はい……」
「嬉しいわ、とっても嬉しいわ。妖夢がそんなにそんなに、私のこと好きだなんて」
「は……は、はい……」
 狂態を収めた妖夢が、だんだん顔を赤くしていく。幽々子は噛んで含めるように言い聞かせた。
「謝るわ、ようむに謝るわ。霊夢にされちゃって、ごめんなさい、ごめんなさいね。だめって言えなくて、本当にごめんなさいね」
「そっ、そんな、いいんです。幽々子さまは、どうなっても私の……たいせつな人です」
「いいの? 許してくれる? 妖夢」
「もちろんです、幽々子さま!」
「妖夢……」
「幽々子さま……」
 顔を近づけた二人は、そのまま唇を重ね、深く抱き合った。
 妖夢の心を、再び、温かい落ち着きが満たしていく。
 幽々子が戻ってきてくれたことが、たまらなく嬉しい。
 無様に取り乱してしまったことが、たまらなく恥ずかしい。
 恐れることなんか、なかったのだ。幽々子が自分を捨てるはずはないのだから。
 悪いのは、ただあの巫女で――
「巫女?」
 妖夢は振り向いた。と同時に楼観・白楼を手元に収め、居合いの構えも万全に、鋭く視線を配った。
 いない。座敷には甘やかな香りが残るのみ。
「博麗霊夢っ、どこだ!?」
 あちこち見回してからふと空を見ると、紅白の巫女服がふよふよと遠ざかっていくところだった。
 妖夢は後を追って飛び上がろうとする。
「あのエセ巫女、よくも……」
「待って、ようむ」
 ついつい、と幽々子が袖を引っ張った。なんですか、と振り向く妖夢に、
「ほっときましょうよ。それよりしてもらいたいことがあるの」
「は、なんでしょう」
「私を、きれいにして」
 ふわり、と幽々子が抱きつく。は、と妖夢が身をこわばらせる。
 幽々子は潤んだ瞳で妖夢の顔を覗き込む。
「霊夢にあちこち、汚されちゃったの。ようむにくまなくきれいにしてほしい……」
「……きれいに、ですか」
「いや?」
「いえっ、とんでもっ」
 ぷるぷる、と首を振ると、はっと気づいて、妖夢は幽々子を抱きしめ直した。
「おつらかったですね、幽々子さま! 私がずっとついてます!」
 汚された当人である幽々子のほうがつらいのは当然だ。自分は何を甘えていたんだろう。
 甘えるよりも、甘えられるようにならなければ。
 幽々子が目じりの涙を拭いて、くすりと笑った。
「今度はぜったい勝ってね? ようむ」
「はい、かならず!」


  ‡     ‡     ‡


「な……な……な……」
 握り締めた茶碗が、パキンと音を立てて割れた。
「なんという不埒なことだっ!」
 拳を握って立ち上がったのは、宵闇色の長い髪と、格式ばった帽子が特徴的な、ふたなり女性。
 上白沢慧音(職業:塾講師)である。
 三日月夜の竹林、ざわざわと葉ずれの音の吹き込む方丈の東屋。
 先だっての永遠亭潜入事件に続く、霊夢の白玉楼強襲事件が、つい今しがた話されたところだ。
 慧音の向かいでは、もんぺ姿の女装美少女、藤原妹紅がゆるゆると酒杯を傾けている。
 片手を板床について斜にかまえ、盃を干すと、どうでもよさそうに言う。
「本当に嫌なことは、しないよ」
「そうなのか?」
「そうだと思ってるわ」
 盃を持つ手をひざに置いて、妹紅は薄く開けた目で親友を見る。
「あの巫女――博麗霊夢は、その辺意外とわきまえてる」
「人を片っ端からレッ」
 そこで慧音は詰まる。レッ、レッ、と何度か繰り返す。
 うぶなたちなのだ。
「レッ……プして回りながら、わきまえも何もないだろう!」
「されてもたかがレイプだし、あいつ痛いことはしないしねえ」
 妹紅は独り言のようにつぶやく。
「それよりつらいことは、世の中にいくらでもある」
「そりゃああなたは不死だから!」
 そこでまた慧音は詰まる。はっと口元を押さえて、膝詰めで妹紅に近寄る。
「すまない」
「ん」
「謝罪する。いま私は、無神経なことを言った」
「いいわよ」
「謝る。わるいと思ってる」
 深々と頭を下げる慧音に、ようやく妹紅が苦笑を見せた。
「いいって。あんたと私の仲でしょ」
「親しいからこそ、礼を尽くしたいんだ」
「ほんとにあんたは」
 お堅い、と普通の相手なら言う。
「かわいいわ」
 妹紅はこう言って笑うのだ。
 そして慧音の頬に触れる。慧音は白い頬を赤くする。
 表情を硬くしたまま、下げていた頭を上げて、慧音はこほんと咳をする。
「まあその、妹紅の意見は尊重するが」
「あんた、霊夢と戦ったことはあるんでしょ? そのときやられなかった?」
「あのときは八雲様が前にお出になられていたんだ」
「そうなんだ」
「ああ。まさかあんなところにお出ましとは思わなかったので、初見ではどなたかわからなかったけれど。その八雲様に私は負けた。だから何もされていないんだ」
「ふうん」
 なにを考えたのか、妹紅は黙り込む。慧音は身を乗り出す。
「その……本当に博麗霊夢が、相手かまわず手をつけるような極悪人だというなら」
「どうするの?」
「私がお説教をしてやる!」
 妹紅は、竹影のむこうの月に目をやる。三日月なので低い。
 その口元に、慧音には見えない笑みが湧いた。
「伝えておくわ」


(おわり、なのか、続くなのか?)
らぶらぶちゅっちゅ白玉楼祭りを書こうとしたらえらい伸びてしまいました。
妖×幽は書きやすいですね。
反対にけーねともこーがわかんねー。性格はともかく口調が不明。
最初、けーねが「ですます」、もこーが「だよ」で書いたんですが、本編を確認したらなんと逆だった。なんかキャライメージが反対になっとる。
一応あわせましたが、今後やりにくかったら変えるかもしれません。
風神録キャラのリクエストがありましたが、風以降は私の中でまだキャラが固まってなくて、書くのが難しいです。早苗さんは可愛いみたいですね。
ともあれ応援ありがとうございます。
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
あはあああんんん!!!!!
2.yuz削除
素晴らしい
3.その辺の妖怪削除
駄々っ子みょんむ来たわwwww
しかし、このゆゆ様の寛大さは惚れるな・・・
それと、この霊夢は少し自重と言うものを知らないと、大変なことになりそうwww
4.なな削除
寝取り寝取られがこれほどおいしいシュチュだとは……!
5.名前が無い程度の能力削除
ええのうええのう
趣味じゃなかったジャンルのはずなのに息子ともども目覚めてきた
6.削除
しばらく放置しててすみません。
アリマリものの第5話を構想中。
霊夢がひどいめにあったり魔理沙が可愛かったりアリスが踏んづけたりします(何を)
7.削除
pixivの額縁あいこさんという人に、ずっと前にすでに何もかもやられていたことを発見ー。
8.名前が無い程度の能力削除
pixivの作品は一通り見ましたが、絵と文章は違うものですし、あなたにはあなたの良さがありますから頑張って下さい。
9.削除
現状、書かないでいる理由は、以下二点ー。
1.時間がない 2.アリスも魔理沙も女装子として設定したけれど、春になったら女の子が書きたくなった
いつになるかはわからないけれど中止はしません。年単位で待っててね!