真・東方夜伽話

フォービドゥンフルーツ

2008/12/14 23:53:30
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フォービドゥンフルーツ

下級奉仕種族

※ネチョ薄め
※誰てめぇ
※一応続き物っぽいけど「前回までのあらすじ」を読めば多分大丈夫









前回までのあらすじ
 お姉さまLOVEなフランドールとレミリアが結婚式ごっこ


























悪魔の棲む館、紅魔館。
そこの主の妹であるフランドール・スカーレットは姉の部屋へ続く廊下を歩きながら思考の迷路を彷徨っていた。

レミリアとフランドールが姉妹で結婚式の予行演習という茶番を演じて一ヶ月。
あれ以来、何度となく姉と顔をあわせたフランドールだったが今日まで肌を重ねることもなく時間が過ぎていた。
以前ならばレミリアがフランドールの部屋を訪れれば必ずフランドールがレミリアを「抱いた」というのに、
今では刺々しい会話を暫くした後、不機嫌そうな表情をしたレミリアが自室に帰るという状態が続いている。
まるで仲が良くない普通の姉妹のように。

そもそも魔女の使い魔が結婚式の話を携えてきた時点で、それが姉の友人を称する魔女のはかりごとなのは判りきっていた。
だが、それを彼女が断ることが出来ただろうか?。それに陰謀をめぐらせたとして貧弱な魔女に何ができようか?。
悪魔であり、己の能力にプライドを持っていたフランドールはどのような策であろうと踏みつぶして進む自信があった。
己の顎に半ば以上くわえ込んだ姉を逃すつもりは毛頭なかった。

――しかし

フランドールはイラつく自分を自覚しながら思考を続ける。アレがこれまでの二人の関係を変えてしまったのは確かで、
もしそれを意図していたとしたらあの魔女はつまるところそれほど無能でもなかったのだろう、と。
そう、あの出来事。姉妹の結婚式の最後に起きたあの出来事からフランドールはレミリアに愛を囁くことすら困難になっていた。

どんな魔法を使ったのか ―― あの魔女の仕業なら、だが ―― これまでのようにレミリアに触れることがどうしてもできない。
あるいは意を決して押し倒そうと思っても、その濡れた瞳に見つめられただけで体の内に燃え盛る炎が勢いをなくしてしまう。
それどころか、刺々しい台詞を吐き自分からレミリアを遠ざけてしまう始末だった。
まるで気に食わない相手にするように。

馬鹿な、とフランドールは頭を振る。彼女のレミリアを欲する気持ちは微塵も変わっていない。
今更肉体の関係を結ぶことになんの躊躇いもないはずであり、事実何度も身体を重ねたではないか、と。

(このままではお姉さまは私から離れていってしまうかもしれない)

今、姉は確かに自分の顎から逃れつつある。恐らく姉の望む通りに。
あの誇り高い姉を自分のモノにするために習得した技術も使われなければ意味が無い。
結局のところ身体の関係を離れれば姉にとって自分は大して仲のよくない妹でしかなく、それ以上では決して無いのだ。

そう考えた瞬間、フランドールの胸の奥が締め付けられ、全身の力が抜けていくような痛みが広がっていく。
妹にいいように陵辱された記憶など、プライドの高いレミリアにとって苦痛でしかない。
これから姉が自分に会おうとすることは勿論、思い出す事すら少なくなっていくだろう。
仲が良くない肉親など、気の置けない友人や、忠実な従者や……想い人と比べるべくもないのは明白だった。

ずっと姉に焦がれてきた。憎しみとも愛情ともつかないもので織り成されたドロドロとした感情。
物心ついたときからレミリアがフランドールの全てであり、
それは世界の広さを知った後も積極的に館の外へ出なかった理由でもあった。
そう、もちろん495年の軟禁生活も強制されていたわけではない。
鉄の扉も分厚い石の壁も絶対的な破壊者であるフランドールにとって障害になるはずがあろうか?。

例外は、紅白巫女を気に入ったレミリアが神社に出入りしていると聞いたときだけ。
そして、それは495年間続いたレミリアとフランドールの関係に決定的変化を促した事件でもあった。
その事件はレミリアに変化をもたらし、姉妹の関係を良好にしようとフランドールの元に足を運ばせた。
レミリアを奪われることに怯える、妹の前に。

その日、フランドールとレミリアは姉妹の一線を越えた。
驚き、弱弱しく抵抗する姉を組み敷き、処女を奪った。
その後も女々しく姉妹の関係を修復しようとするレミリアに女の喜びを刻み込み、自分のモノにした

――はずだった

今のフランドールはまるで飢え死に寸前の狼が繋がれて目の前の肉をどうしても食べられない状態に等しい。
なまじ腹いっぱいに肉を貪っていた経験があるだけにその苦痛は並大抵のものではない。
日に日にレミリアへの欲望が大きくなっていくのに、それをどうすることも出来ない。

そんな状態で、姉から呼び出されのだ。
いつもなら、姉からフランドールの住む地下室へ足を運ぶというのに。

レミリアに会えるという喜びと同時に、何を告げられるのかという恐怖と暗い気持ちがフランドールの心を縛る。
告げられるのが決定的な別れの言葉かもしれない、という恐怖が。
残りの生をレミリアから避けられ、惨めに過ごさねばならないかもしれないという恐怖が。
そしてそれはかつてのようにレミリアに好意を示せないフランドールにとって現実味のある恐怖であった。

目の前にあるのはレミリアの私室につながる厚いマホガニーの扉。
フランドールは血が上った顔を冷やすかのように頭を振り、ノックをして返事を待った。

***

コンコン、と控えめなノックの音がした。
レミリアが入室の許可を出すと扉を開けてフランドールが入ってくる気配がする。

「こっちよ、フラン」

ベッドの上から再び呼びかけ、奥の寝室までの誘導する。
姉妹の込み入った話をしたい、というレミリアの言葉に、フォーマルな場で差し向かって話すよりも
寝室のベッドで隣り合って話すほうがいいだろう、と提案したのは咲夜であった。

だが、今はこの部屋にレミリアしかいない。
いつもなら付き従っている忠実な従者は、フランが来るまで隣にいろと命じたところ
「お嬢様、お二人の問題でしたら私がいないほうがよろしいかと」
と、断られてしまったからだ。

普段は直接的な口答えをめったにしないからこそ、咲夜の意図は正確にレミリアに伝わった。
そう、レミリアと咲夜の間にはそれだけの強い絆がある。
それを言うならば別の形ではあったが図書館の主である友人にも。
だが、妹であるフランドールとは?。

「……咲夜、いないのね」

レミリアの目の前まで歩いてきたフランドールが興味なさそうな声で呟く。
その目はレミリアの瞳を捉えず、膝の辺りをさ迷っている。
レミリアは自分のとなりをぽんぽん、と叩きそこに座れという意思を伝え、フランドールが来るのを待った。
一瞬、躊躇ったもののフランドールはレミリアの隣に来てゆっくりと座る。
ただし、少し離れた場所に。

暫く姉妹の間に沈黙が下りた。

不安がレミリアを侵食する。
あの一件以来、あれほどまでに自分の身体を求めたフランドールがその行為を行っていない。
妹が姉の身体を求める。そんな異常な関係が終わること、それ自体は喜ばしいことのはずだった。
姉妹の絆を結ぼうと、外の世界の楽しさを教えようと妹のいる地下室に下りていったとき、
あんなことが起きさえしなければこんな関係にならなかったはずなのだ。

――姉妹の絆、か

自嘲気味にレミリアは考える。
今やレミリアは妹の甘い声に胸をときめかせ、思わせぶりな台詞に赤面をしつつ……期待をしてしまうようになっていた。
妹との行為を期待する。そんな姉がどこの世にいるだろうか。
妹相手に欲情してしまう姉など。
妹を愛の対象としてみてしまう姉など。

フランドールの巨大な熱情がレミリアを変えてしまった。
それはレミリアにとって自分を焼き尽くす焔としか形容できない代物であった。
そして、フランドール自身ですら制御できなくなるほどに大きくなったそれをぶつけられたとき、
レミリアは姉としてそれを受け止めることが出来なかった。

地下室に下りるたびに暗い喜びと少量の媚を含んだ笑みを浮かべるフランドールに押し倒されて、
ファーストキスも、処女も、あまつさえ後ろの初めてすら実の妹に捧げる羽目になったことをぼんやりと想う。

それでも……全力で抵抗すれば、いや、せめて一夜の関係として処理すれば、あるいは姉妹として今もいられたかもしれない。
そう、その後に足しげく妹の部屋に通いさえしなければ。妹の肌の感触、指の蠢き、舌の動き、味、匂い。
そして圧倒的なまでの感情。それを全て忘れてしまうことが出来たなら。それらに心の何処かで魅了されていなければ。
自分の中の気持ちに気づいたときは、全てが手遅れだった。

結局それがこの状況を招いた。
レミリアがフランドールと毎日寝室で情事に耽る環境を形成し、ついには妹に娶られることを了承させられる状況を。
だが……。

「で、何の用事なの?お姉さま」

フランドールが口を開く。こちらを見ようともしない妹の声はあくまでも平板で感情を無理に抑えているような印象さえ受けた。
ズキン、と胸の奥が痛みを発し、喉が詰まる。
あの夜、ふりとはいえ姉妹で結婚式を行った夜。
ついにレミリアが自分の意思でフランドールを抱いてしまった日。
それ以来、妹は自分を避けるようになった。それが無性に苛立たしく、悲しい。

「ちょっとフランに聞きたいことがあるの」

そう言いながら、レミリアは妹との距離を少し詰める。
同じだけの距離、フランドールが姉との距離をあけた。

フランドールの行為がレミリアの胸を刺す。

何故。理不尽さに対する怒りがレミリアの内から湧き出た。
あれほど私を求めてきたというのに。
それが、その熱情が自分をすっかり変えてしまったというのに。
もう二度とただの妹としてフランドールを見ることが出来なくなったというのに。

気づいたときには、レミリアは乱暴にフランドールの腕を掴んでいた。

「ッ!……やぁ」

瞬間、フランドールの顔に恐怖が浮かぶ。
生まれてこの方、レミリアの見たことの無い表情が。

「な……んで、そんなっ」

ぞわり、と掴んだ腕の感触が変化した。小さな獣がフランドールの皮膚の下で蠢く感触。
無数の蝙蝠となって妹が自分の腕から逃げる前に、レミリアはすがるようにその華奢な身体を掻き抱く。
フランドールの髪が顔にかかり、良い匂いに一瞬だけ気がそれる。
こんなときだというのに久しぶりの妹の感触に熱くなる自分の身体を恥じながらもレミリアは言葉を続けた。

「待ちなさい、フラン!……どうして私を避けるのかしら?私のこと、嫌いになった?」

抱きしめられたからか、身体を硬直させて蝙蝠と化すのをあきらめたらしいフランドールは
一瞬びくり、と身体を震わせると暫く沈黙した後に吐き出すように叫んだ。

「なに、それ。私を嫌いなのはお姉さまでしょ。
 嫌いだから、家族として好きになるために私のところに来たくせに。
 嫌いじゃなきゃ好きになろうと努力なんてしないわ。ずっと、ずっと私のこと嫌いだったくせに!」

その時、フランドールは自分にかけられた呪いの正体に気づいた。
自分を縛っているのは魔女の呪いではなく、好意を寄せるレミリアを信じられない心だということを。
姉が自分に好意を抱くなどありえないという確信と、本物の好意だとしたらという期待の狭間で揺れ動く心だということを。

レミリアが態度を軟化させつつあったのは前からわかっていた。
体の関係を通じてレミリアの心を縛り付けようとしたのはフランドール自身だからだ。
しかし、あの決定的な出来事。レミリアがフランドールに強制されたわけでもなく、自発的にフランドールを抱いた夜。
フランドールは、レミリアが自分に対して持つはずがない好意を感じ、受け入れた。
家族としてではなく、恋人に向けられるような好意を。

冷静になれば、あれだけ酷い事をしてきた妹にそんな好意など持つはずがないというのに。
プライドの高い姉が妹に蹂躙される屈辱に耐えられるはずがないというのに。
姉にとって自分など良くても厄介な家族としてしか見られてないはずなのに。
だが、理性では否定しても感情がそれを期待する。

まるで好意を持っているかのように話しかけてくるレミリアに苛立ち、黒い感情が腹の底から吹き出る。
本当は私なんか好きでもなんでもないくせに。巫女と遊ぶほうが好きなくせに。
メイドを侍らせ、友人と楽しく会話する姉の風景には本当は自分なんていないはずなのに。

自傷行為にも似た、苛立ち。

いっそ嫌がってくれればこれまでのように身体で心を縛ることに躊躇はないというのに、
今のレミリアはフランドールといる時間を楽しみ、なにかを期待するかのような態度をとる。

うそ。嘘。お姉さまが私を好きになるわけないもの。
私が大好きなお姉さまは私のことを好きでもなんでもないもの。
身体を躾けて心を縛れても、ほんとうに私のことが好きになるわけじゃ、ないもの。

否定の言葉がフランドールの頭をぐるぐるとめぐり、思考をぐちゃぐちゃにする。
だけどその言葉に、でも、もしかして……という期待がくっついているのがたまらなく嫌だった。

「どうせ、どうせ……私を抱いたのもパチュリーの指図でしょ……」

フランドールの言葉から勢いが無くなり、最後は泣いているかのようなかすれ声となった。
ぎゅう、と自分を抱く腕の力が強くなるのをフランドールは感じる。

「違うわ。フランが好きだから抱いたのよ。私の意志で抱いたの」
「うそ。お姉さまが私のこと、好きなわけないもの」
「嘘じゃないわ」

フランドールを抱きしめながら力強く答えるレミリア。
その一言、一言に体の中で感情の嵐が吹き荒れるのを感じながらフランドールは涙声で続ける。

「じゃあ、きっと勘違いね。お姉さまは私が好きなんじゃなくて私の指が好きなのよ。
 いっぱいキモチよくしてくれるもんね」

もう、フランドールは自分で何を言っているのかわからなかった。
それでもいいと、レミリアを失うくらいなら身体でその心を縛る関係でもいいと覚悟をしていたはずなのに。

「違う、違うわよ。ああ、もう!じゃあ、なんで私がフランにしてあげたいって思うのよ!
 わた、私の手でフランを、その……ええと、気持ちよくさせて、あー……」

最初は力強く始まった言葉がどんどん失速し、それに反比例して姉の体温が上昇していくのをフランドールは感じた。

「とにかく!フランを嫌いなわけ無いわ。
 そりゃ、外に出さないようにしたり、あんまり会わなかったのは悪いと思うけど。
 でも、好きよ。愛してる」
「ほとんど顔を見せないでたのに、好きとか、なにそれ」
「好きになったんだからしょうがないでしょ?それにもう毎日顔をあわせてるじゃない」
「……ずっとほったらかしにしてたくせに、いまさら愛してるって言われても」
「今はあなたと一緒にいたいわ、フラン」
「……」

沈黙が降りる。

「愛してる愛してるって、お姉さまに好かれることなんて、何もしてないのに。
 無理やりして、動物にするみたいに身体をしつけようとした相手を好きとか……お姉さまは馬鹿なの?」

「フランよりはマシね。そんな私をずっと好きで、結婚したいなんて」

ベッドの上で抱き合う姉妹は、暫くお互いの鼓動を聞きながら相手の真意を測る。
レミリアにはフランドールが自分を避けていた理由はわからない。
だが、身体をあわせ、フランドールの言葉を聞いて妹が自分を嫌いになったわけではないと理解した。
自分が、望む結末に向けて正解を選んだことも。

自分がフランドールとどういう関係を結びたいのか、レミリアはそれをはっきりと自覚する。
そう、初めてレミリアがフランドールの部屋に降りた時から成就されるべき運命ははじめから見えていたのだ。
相談した友人がウェディングドレスを二着用意したことも、つまりそういうことだったのだろう。

決して多くは無かったかもしれないが家族としての愛はあった。
まったく知らなかった肉欲を妹の手で開発され、それに引きずられた面も否定はできない。
だが、何よりレミリアをひきつけたのはその圧倒的なまでの好意だった。
歪んで、暴走してはいるが必死に自分を求める妹をいとおしいと思ったのだ。

「正直に答えなさい。フランは私のこと、愛してる?」

レミリアがフランドールの後頭部を撫でながら優しい声で、聞く。
フランドールは渋々とつぶやいた。

「私は、お姉さまをあ、愛してる……けど」
「そう。じゃあ、何も問題ないわね……安心したわ」

ぼふ、という音とともに言葉の途中でフランドールはレミリアに押し倒される。
顔を上げて、至近距離からフランドールを見つめながらレミリアは口を開く。

「あなたが欲しい。フラン、私のお嫁さんになって」
「やだ、なんで、そんな……」
「駄目よ、愛し合う二人は結婚する運命なんだから。お姉さまのお嫁さんにして、って言いなさい」

レミリアの顔も、フランドールの顔も朱に染まっていた。
フランドールはレミリアから目をそらして落ち着かなげに口をもごもごとさせ、
震える手を押さえるようにシーツを握りしめる。

「私達姉妹なのに……」
「そんなの関係ないっていったのはフランよ」
「強引にお姉さまの初めてを奪ったわ」
「あれは痛かったわね。お返しにフランの初めてをもらうわ」
「は、はじっ……ええっと、お姉さまに何度もひどいこと、したし」
「じゃあ、私もフランにその『ひどいこと』をするわ……いいわよね?私のお嫁さんになるんだもの」

確信に満ちた顔でレミリアが微笑む。
それを見てフランドールは自分の口からするり、と言葉が出るのを感じた。
それはずっとずっと前から心の奥に閉じ込められていた言葉だった。
フランドールと同じように、薄暗い場所から出たくて出たくて暴れていたキモチだった。

「……うん。して。私をお姉さまのお嫁さんに、して」

くしゃり、とフランドールの顔が歪む。熱い液体が目にたまり、瞬く間にあふれ出す。
歓喜と後悔。辛い気持ち、嬉しい気持ち、色々なものがごちゃ混ぜになって溢れ流れ出していく。
フランドールは数百年ぶりに心の底から泣いた。
姉に抱きついて自分の心に澱のようにたまった色々なものを吐き出すように、泣いた。
そんな妹を、姉は泣き止むまでずっと抱きしめていた。

暫くしてフランドールが泣き止むと、お互いの体温を感じながら抱き合っていた姉妹の片割れがもぞり、と動く。
レミリアはスカートのポケットからハンカチを出して、涙でぐしゃぐしゃになった妹の顔を拭いてやりながら囁いた。

「ね、フラン。結婚式をしましょう?」

フランドールはレミリアの提案に微笑みながら答える。

「私達だけで?」
「私達だけで」
「……ウェディングドレス、着たいんだけど?」
「あとでちゃんとした式は挙げるわ。でも、今すぐフランを私のものにしたい」
「やだ、お姉さま我慢できないの?」

直接的な物言いをされて羞恥でさっと顔を紅く染めるレミリア。
それを見て、フランドールはくすくすと笑った。
いままで味わったことのないふわふわした多幸感が身体を満たす。

「いいよ、しよ」

邪気のない笑顔で微笑んだフランドールは舌っ足らずに答えた。
押し倒された姿勢のまま、神妙な表情をつくろうと苦労しながらフランドールは誓いの言葉を紡ぐ。
どうしても顔が笑みの形に崩れてしまい、最後にはあきらめた。

「フランドール・スカーレットはレミリア・スカーレットを夫とすることを誓います」

かつてはフランドールを夫として、レミリアを妻として誓われた言葉。
今度は立場を逆転させた誓いが姉妹の間に交わされる。
レミリアの誓いの言葉は以前とは違い、それが当然のようにあっさりとくちびるからすべりでた。

「レミリア・スカーレットはフランドール・スカーレットを……つ、妻とすることを誓うわ」

……ちょっと引っかかってしまったが。

「ふふ、今度はすぐ言えたね、お姉さま」

そして、誓いのキスが行われ、姉妹は夫婦となった。

***

「お姉さま、愛してる」
「……私もよ、フラン」

レミリアの下でフランドールが何かを期待するように微笑む。
そんなフランドールの言葉に、レミリアは緊張で難しい顔をしてそっけない返事をすることしかできなかった。
ゆっくりとフランドールの服を脱がすレミリアの手が震える。
フランドールはそんなぎこちない作業に協力するように腰を浮かせ、腕を縮め、身体を動かす。
ドロワーズを脱がせたときに香る性臭で、レミリアは妹の身体が自分を受け入れる準備が出来ていることを知った。

馬乗りのまま、レミリア自身も慌てて服を脱ぐ。
慌てすぎたためか、上着を脱ぐときにブチッと音がして、ボタンが幾つか飛び、それを見てフランドールがクスクスと笑う。

「……何がおかしいのよ?」
「ううん、お姉さまが私をそんなに早く食べたいんだ、ってと思うと……嬉しくて」

潤んだ瞳でそんなことを言われ、レミリアは慌てて目をそらして黙々と服を脱いだ。
そして全裸になった二人は姉妹の禁断の儀式が行われたベッドで折り重った。

姉から妹への軽い口付け。

激しく貪るようなものではない、遠慮がちな行為。
フランドールが姉に対して行う情熱的な行為とは似ても似つかない、拙いキス。
だがそれだけでフランドールは身体から力が抜けていくのを自覚した。

そのまま、レミリアは妹の裸の肩に手をかけひとしきり唇を啄ばんだあと、迷うように行為を止める。
唇を合わせたまま、お互いの鼻息だけが顔に感じられるその状態。
フランドールはいつものように強引にレミリアの唇を割って舌を入れたりはせず、ただ切なそうに鼻を鳴らした。

それに促されるようにレミリアの舌がフランドールの歯列をなぞる。
あっさりと口が開き、姉の舌を受け入れたそこに、おずおずとレミリアが進入し、お互いの舌が触れ合う。
フランドールの口腔でじゃれあうように二人の舌がつながり、性感を高めていく。
ひとしきり妹を味わったあと、レミリアは自分の唾液をそこに注ぎ込んだ。

「んっ!ぅうん」

フランドールが小さく呻き反射的にレミリアの両肩に手を置くと、レミリアは慌てて身体を離す。

「あ、その……嫌だった?」
「……なんでやめちゃうの?お姉さまが欲しいのに」

目を潤ませてぼんやりとレミリアを見つめるフランドール。
それを見たレミリアが耳まで赤くなりしどろもどろに返事をする。

「いや、えっと、フランが嫌なのかと思って!嫌じゃないならいいのよ、別に」
「……うん、ちょうだい。お姉さまの唾液が飲みたい」
「どうしたのよフランいつももっと……」
「ん……」

目をつむり、雛鳥がえさを求めるかのように軽く口をあけて舌を見せるフランドール。
それを見てレミリアは覆いかぶさった形のまま暫く、うー、あー、などと呻いていたが、
意を決したかのように自分の肩にかかったフランドールの手を優しくのけた。

ぱたり、と広げられた形でベッドに落ちるフランドールの腕。
ちらりとそちらに視線を落とし、レミリアはフランドールの右手に自分の左手を重ね、指を絡ませる。
その瞬間、ギュっとフランドールが手に力はいる。姉妹の手が、姉妹がつながった感触。
初めて何かが繋がったかのような感慨がレミリアの中に湧き上がった。

ふと、繋がった手の小指に姉妹を繋ぐ紅い糸が映る
運命視がもたらす視界に映るそれはレミリアにいつものような焦燥感をもたらさず、
逆にくすぐったい感触が胸の奥で踊り、思わず笑いが漏れる。

「何がおかしいのか知らないけど、笑ってないで早くして。馬鹿みたいに口をあけてるの、疲れる」
「あ、ええ」

すこし不機嫌なフランドールの口調にびくり、と身体を震わせたレミリアは再び顔を接近させ、
半開きになった妹の口に差し入れるように舌を伸ばし、ゆっくりと近づける。
それに伴い、レミリアの心臓の鼓動が激しくなっていった。

いつもとまったく違う感覚。フランドールとのキスなど、何度も経験したはずなのに、とレミリアは考え、
そういえば素面で自分からこの子に口付けをするのはさっきが二度目だったなと思い当たる。

(いつもは何も考えられない状態だったわね……)

そう考えながらレミリアは再び自分の舌をフランドールに差し入れ、そのまま唇を貪るように合わせた。

「んっ、んんぅ……ふぅん」

いつもは自在に動いてレミリアを翻弄する舌が今はなすがままに嬲られ、そのたびに鼻にかかった甘えるような声が発せられる。
フランドールから途切れ途切れに発せられるその声が、顔にかかる吐息が、レミリアの頭を痺れさせ興奮を加速させる。
興奮で鼻息を荒くしたレミリアは夢中で妹の口内を舐め、舌を絡ませて擦り合わせ、歯の裏や舌の裏を丁寧になぞり、
湧き出る唾液を小分けにしてフランドールに注ぎ込んだ。

「ん、んぐ、んぐ」

喉を鳴らして幸せそうに唾液を啜るフランドールに、レミリアの身体の奥が熱くなった。
湧き上がってくる凶暴な熱に身を任せるように、レミリアは夢中で自分の唾液をフランドールの口内に送り込み、舌を絡ませる。
同時に興奮で重ね合わせた体が無意識にゆるゆると動いて、薄い胸、滑らかな腹、絡めた足が妹の肌を味わう。

太ももと秘部がこすれあい、そこから発せられた鋭い快感に我に返ったレミリアは慌ててフランドールから唇を離した。
視線を下に落とすと、フランドールの口の周りは唾液でべとべとになっている。

「あ、フラン、その、ごめん……たくさん飲ませちゃって」
「ふふ、お姉さまの、いっぱい飲んじゃった……幸せ」

うっとりとした表情のままフランドールは口の周りの姉の唾液を人差し指と中指でふき取る。
いつもはレミリアの胎内に差し込まれる指を自分の口に咥え、ぴちゃぴちゃと音を立てて美味しそうにしゃぶる。
そして指にまとわりついた最後の液体を口の中で自分の唾液と混ぜこんで、こくん、と飲み込んだ。

「あぅ……フ、フラン?」

なぜか猛烈な羞恥に襲われ動揺するレミリア。
それに構わず、フランドールは繋いでいた左手を放し、姉の手首を掴むとそれを自分の秘部に導く。
導かれるままにレミリアの右手が充血した未成熟な部分にふれ、指にぬるり、とした感触と熱が伝わった。

「んっ……どう?私のここ」
「どうって……」
「お姉さまが欲しくて、こんなになっちゃったんだよ?
 ね、お姉さまの指で私をお姉さまのものにして?
 私をお姉さまのお嫁さんに、して?」
 
蕩けきった顔で指をねだる妹にレミリアの体の奥から堪らない感情がこみ上げてくる。
愛しいと想うと同時に、この可愛らしい妹を自分のものにしたい欲求がレミリアの身体を駆け巡った。
こんなにも凶暴な感情がいつもフランドールを責め苛んでいたとするならば、
あんなに強く自分を求めてきたのも無理はないと、レミリアは頭ではなく心で理解する。

フランドールを自分のものにしたい。
快楽でめちゃくちゃにして自分を刻み込みたい。
一生、自分に縛り付けて自分のことしか考えられないようにしたい。
そんな、自分勝手な欲望。

「お姉さま、私で興奮してる?」
「……うん、フランを、その、私のものに……したい」
「ふふ、妹に欲情するなんてお姉さまは変態だね。
 でも大丈夫だよ、私もお姉さまに欲情してるから。
 お姉さまがすごく欲しい」
「フ、フラン……フランッ」
「……んうっ」
 
首筋に顔を埋め、妹の香りを吸い込みながら夢中で指を動かす。
皮に包まれてコリコリした部分を手のひらで柔らかく刺激しながら、指でゆっくりと割れ目にそって擦り、
少しほころび充血した肉を割り開いて中にふれる。
口をあけて蜜を吐き出している小さな穴に少しだけ指を沈めてみるが、フランドールの処女地はきつい抵抗を伝えてきた。

「!……痛ぅ」
「あ、ご、ごめん」
「大丈夫だよ、お姉さまのお嫁さんになれないほうが嫌だもん。
 だから、平気。私こそごめんね。初めての時、お姉さまを痛くして」
「ッ……なるべく乱暴にしないようにがんばるけど……駄目かもしれないわ」

こんな反応を自分もしていたんだろうか、と興奮でぼんやりする頭でレミリアは思う。
もしそうなら、フランドールにあれだけ乱暴に鳴かされたのも仕方ない。
何度も、何度もされたのも。
そう考えながら勃起した妹の肉芽を指の付け根で皮越しに強く擦る。
それにあわせて蠢く指は、きゅ、きゅと収縮する小さな穴の周辺を優しく刺激し、あふれ出た液体で濡れる。

「あっ、ああっ、ひぃ……んっ、お姉さまっ、好き、大好きっ」

レミリアの下で、フランドールの幼い肉体が跳ねた。
二人の汗ばんだ肌が擦れ、ふくらみのほとんど無い胸に咲くピンクのしこりがお互いに刺激を伝える。
内腿の感じやすい部分でフランドールの足を扱く様にするとレミリアの腰の奥にも快楽がたまっていった。

「うん、私も、好き。毎日……してあげるわ。これからずっと、毎日……」

フランドールの喘ぎを聞きながら、レミリアは責めを激しくする。
粘度の高い液体が水音を立て、指に肉が絡みつき、震える穴がさらなる刺激を欲しがる。
レミリアの指から送られる焼け付くような快楽にフランドールは身体をくねらせた。

「してっ、お姉さまにっ、ひうん、毎日、毎日されたいっ!何回もっ何回も!」

フランドールの身体が、腰が、子宮が指を求めて震る。
砂漠で水にありついたかのように、生き別れの恋人が再開したときのように貪欲に。

そして、いつもより興奮しているためかフランドールはあっさりと終わりに向けて駆け上がっていった。

「あう、ひぃん……くる、きちゃうよぅ!お姉さまの指、気持ちぃっ、ひぃう!
 あっ、あっ、あーっ!ああぁぁーー!!……んうっ」

絶頂に達する瞬間、レミリアが唇を合わせるとフランドールは潤んだ目を一瞬見開き、身体を痙攣させた。
ぴん、と身体を反らせ、開いた足の指先がきゅ、とシーツを掴む。そして何かに耐えるように姉の身体にすがりつく。
レミリアの手に秘部から絞りだされた液体がぴゅ、ぴゅっと放たれ、浅く進入した指を奥に誘い込もうと肉が収縮する。
身体を密着させレミリアは妹の反応を余すことなく感じ取る。
フランドールも姉の感触にうっとりと瞳を閉じて安心したように脱力した。

「ぷあ……あふぅ……はぁっ……ふぅー……お姉さまぁ……」

唇を離すと姉の手で絶頂に導かれたフランドールは蕩けきった顔で満足げに呼吸を整えていった。
身を寄せ合った身体から、熱と鼓動がレミリアに伝わる。身じろぎするごとに肌がこすれ、それが気持ちよかった。
そして甘えるように自分を呼ばわるフランドールに、レミリアは欲望が再び頭をもたげるのを感じた。
心身の全てを自分にゆだねるその姿が堪らなく愛しい。

もっと、そんな妹を見たい。自分に甘え、自分の指で蕩けきったその顔を見たい。
そう思った瞬間、レミリアは衝動的に愛撫を再開していた。

「ひんっ!え、お、お姉さ……あっ、あっ、あー、やだっ、いった、ばかり、なのにっ……やだやだぁっ」
「フラン、もう一回イく時の顔を、可愛らしい顔を、見せて?」

興奮で切れ切れになりながら、フランドールの耳元で言葉を囁く。
眉をひそめ、シーツをギュっと握って身体をくねらせながらも必死で何かに耐えるフランドールに、
後ろめたさを感じながらもレミリアは愛撫の手を緩めない。
蜜を吐き出す穴の付近を優しく、しつこく刺激し、なぞり、痛くないように浅く指先を沈ませる。
そして、充血し固くなった小さな肉芽の皮をゆっくりと優しく剥いた。

「んひぃっ……ひぁああー、お姉さまッ!お姉、さまぁ!!
 駄目、駄目だってば、またくる!またきちゃうっ!!」

一瞬ビクン、と身体を反らし、腰を捻って姉の手から逃れようとするフランドール。
レミリアはそれを逃がさないようにフランドールの肩を抱き、足で体を挟んでがっちり固定し、
皮から顔を出した小さな肉芽に指で直接刺激を与えた。
指で強く押すたびににゅるにゅると逃げる小さな突起を追いかけ、円を描くように刺激する。
そのたびにフランドールの身体が捩れ、跳ね、嬌声が口から漏れ出る。
震える妹の身体を抱きしめ、レミリアは優しく愛を囁きながら絶頂に導いた。

「好きよ、愛してるわ、フラン……身体も、心も、全部よ、全部愛してる」
「はひぃ、あっ、やだ、ひぃん、あっ、あっっ、んああぁぁっ!あぁぁあぁー!!」

すぐに訪れる二度目の絶頂。
レミリアの指先に感じる肉芽がひくりひくりと震える。
連続して味あわされた絶頂にレミリアの手から逃げるように腰を揺らし、
伸びをするように足をピンとそらして既に乱れたシーツをさらにかき乱す。
いやいやをするように首を振り、フランドールは刺激から身を守るように過敏になった身体を姉から引き離そうとする。
それをレミリアは強引に抱きめ、早鐘のような鼓動を感じながら涙と快楽でくしゃくしゃになったその表情を心に刻んだ。

「お、お姉さま、ふぅ、ん……ひ、ひどい」

落ち着いてきたフランドールに、レミリアは腕の力を緩める。
フランドールは姉の僅かにふくらむ胸に顔を埋め、泣くような掠れた声で抗議した。
そんな妹に、にこやかな表情でレミリアは答えた。

「ふふ、悪魔だもの。当然でしょ?」

***

「準備はいい?」
「ちょっと待って……」

顔を寄せて、レミリアはフランドールに問いかける。
ベッドの上で身体を寄せた姉妹がもぞもぞと動き、位置を調節した。
いよいよ妹の処女を奪うのだ、という実感がレミリアの呼吸を、心臓の鼓動を早くする。
最後の瞬間までなるべく慣れさせようと中指を妹の膣穴の周りで遊ばせながらレミリアは興奮に身を震わせる。

「いいよ……ね、お姉さま」
「なによ?」
「ふふ、なんでもない、愛してるわお姉さま」

幸せそうに微笑み、フランドールはレミリアの唇に軽くキスをした。
胸の奥から湧き上がってくる感情に、身もだえしたい衝動を抑えつつレミリアは指に力を入れる。

「私も愛してる……いくわよ、フラン」
「うん、私をお姉さまのお嫁さんにして」

ゆっくりと中指をフランドールの胎内に差し入れていく。
指一本でもきつい抵抗があり、痛みでとっさに腕を掴んだフランドールの手で、ぎりり、とレミリアの骨がきしむ。
レミリアは腕の痛みに顔をしかめつつ、ゆっくりと、だが容赦なく指を進めた。

「……んッ!」

最後まで中指を突き通した瞬間、痛みに耐えていたフランドールが初めて短い苦痛の声をあげる。
その声を聞いたレミリアは指を止め、フランドールの胎内に指を埋めたまま宣言した。

「これでフランは私のものよ……良く我慢したわね」

苦痛のなか、微笑みで返事を返すフランドールに軽くキスをしてレミリアはゆっくり指を引き抜く。
中指にまとわりつく血と愛液。レミリアはそれを舌でふき取るとこくりと飲み込む。
そのまま、綺麗にしてあげるわ、とフランドールの耳元で囁くと足を開かせ、
まだ血の匂いが香る秘部に顔を寄せて舌で優しく液体を掬い取った。

暫くぴちゃぴちゃと舐め啜っていると、フランドールがレミリアに掠れた声で呼びかけた。

「お姉さま?私もお姉さまの、したい」
「んっ……ふう、大丈夫?」

口内にたまっていた液体を嚥下すると、レミリアは気遣うようにフランドールに問いかける。
それに対して、フランドールは微笑みながら答えた。
先ほどまでの幸せそうな笑みとは違う、何かを孕んだ笑みで。

「大丈夫だよ、お姉さまが舐めてくれたから、もう大丈夫。
 それより、私もお姉さまにしてあげたいの……。
 私にまたがって、妹を自分のものにして興奮しちゃったお姉さまを見せて?
 私がいつもみたいに気持ちよくしてあげるから……ね?」
 
フランドールの声色にレミリアはゾクリとする。
聞き覚えのある声色。見覚えのある微笑み。
逆らう気力を根こそぎ奪う、愛らしくも邪なおねだり。

「えっちなお姉さまはまだイってないものね。
 我慢できないでしょう?いっぱいイかせてあげる。
 どこをどうやったらもっと気持ちよくさせられるか教えてあげるね?……ほら、またがって」
「あ……え、ええ」

一瞬で主導権をとられたレミリアは、フランドールに言われるままにおずおずと顔の上にまたがる。
混乱する頭で、目の前の妹の秘部に舌を伸ばすが……。

「わあ!……お姉さまのあそこ、すっごいいやらしくなってる!
 口をあけて、ひくひく震えて……えっちな汁ですっかりべとべとなのにまだ出てくるよ?
 ここもこんなに固くして、皮から頭を出してるし。そんなに興奮してたんだね」
「!っ…ちょ、なにを」

抗議の声を上げてフランドールの上から身体をどかそうとするが、尻をがっしりと捕まれ、そのまま顔に引き寄せられる。
フランドールの言うとおり尖りきった肉芽を口に含まれ、あっけなく腰から力が抜けた。

「ひぅ!あ……あ……やめなさい、フラ……ン」

フランドールは姉の抗議に取りあわず、肉芽を舌で虐めながらすっかり出来上がっている秘部に二本そろえた指を突っ込む。
レミリアのそこはにゅるり、とたやすく妹の指を飲み込み、歓迎するかのように締め付け、蠢く。
かつてフランドールに何度も指を挿入され、その形に慣れさせられた秘部から生じる悦びにレミリアの身体は即座に屈服した。

「ひあ、ひぃ、ひぃぃぃん」
「嬉しいなあ、お姉さまのここ、私の指を覚えててくれたんだね
 久しぶりだから、すっごい喜んでるよ?
 ……まあ、お姉さまは私専用になっちゃったんだもんね。
 少し離れたくらいじゃ、忘れるはずもないか。ほら」
「あぅん、んあぁぁ!」

レミリアの腰が指にあわせて勝手に動き、快楽を貪る。
幼い肢体をくねらせ、尻を左右に振り、指を挿入されるタイミングにあわせて腰を突き出す。
久しぶりのフランドールの指だというのに、気持ちよくなれる動きを身体が完全に覚えていた。

二本の指で入り口周辺と奥の方をグリグリとかき回されると、それに合わせて肉が指を食い締める。
皮から顔を出した肉芽は皮の中までもぐりこんでくるフランドールの舌先で綺麗に磨き上げられて行く。
レミリアはフランドールに刺激を受けるたび、精神が、肉体が蕩け、快楽を求めて下半身を揺すり、すすり泣くような声をあげる。

興奮しきっていたこともあり、あっという間に追い詰められたレミリアはフランドールの華奢な足にすがりつき、
顔を擦りつけてこみ上げてくる何かに耐えようとする。が、肉壁を擦るように指を出し入れされ、
容赦なく勃起した弱点を強く吸われるとあっけなく絶頂に達した。

「フラン!フランッ!ああ、ひああああぁぁぁぁー!」

レミリアの秘部から勢いよく飛んだ液体を顔にかけられて、フランドールは驚いて目をぱちくりさせる。
絶頂の余韻でぶるりとの身体を痙攣させたレミリアは、そんなフランドールにくたりとのしかかった。
フランドールは顔に飛んだ液体を指でふき取り、ゆっくりと味わってからレミリアと身体を入れかえる。
上になったフランドールはレミリアの足を両腕で抱えてM字開脚の形に固定し、
椅子に座るかのように自分の秘部を姉の顔に押し付けた。

「ふふ、これから私の指と舌でお姉さまを満足させてあげる。
 何度も何度も、連続でね?……連続でされるの、すっごい辛かったんだから」

発情した妹の匂いを一杯に吸い込みつつ、ぼそり、と呟かれた最後の恨み節にレミリアはびくりと震える。
フランドールは、まるで返事をするようにレミリアの肉がひくひくとふるえ、
こぷりと穴から液体が湧き出したのを確認すると嬉しそうな顔でその部分にむしゃぶりつく。

「フラン、やめて、やめてぇぇ、あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ――――!!」

それからたっぷり一時間は、くぐもった獣のような声がレミリアの部屋から響き、
通りがかった妖精メイドを酷くおびえさせたという。

***

「お姉さま、機嫌なおしてよ」
「……うるさい」

情事が終わったベッドには全裸の姉妹が並んで、うつ伏せに寝そべっていた。
レミリアは顔を枕に埋め、フランドールの方を見ようともしない。
だが、フランドールは何処か楽しそうに姉に話しかける。

「お姉さまが先にしたのがわるいんでしょ?でも、すっごい声あげて……可愛かった」
「ッ……」
「いや、でも、あれはちょっとなかったかも。怪獣が出たのかと思ったわ。ぎゃおーって」
「ッッ……」
「うん、百年程度の恋だったら冷めてたかもね」

ばふん

フランドールの視界を白く柔らかいものが埋める。
次の瞬間、白いものは消え、枕を振りかぶるレミリアが視界に入る。

ばふん、ぼふん

真っ赤になったレミリアが吸血鬼の速度で枕を使い、叩きに来るのをフランドールは笑いながら避けた。
瞬間的に強大な力がかかった枕が歪に変形し、たたきつけられた瞬間衝撃でペシャンコになる。
暫くじゃれあっていた姉妹だが、枕がレミリアの力に耐え切れず爆散し、あたりに羽毛を撒き散らしたところで
じゃれあいは終結した。

そして、疲れてへたりこんだ姉妹は、どちらからともなく笑い声をあげると、二人で気がすむまで笑いあう。
姉妹でこんなに屈託なく笑ったのは何百年ぶりだろうと、思いながら。

「ふふ、可笑しかった……お姉さま、こんな時間だし今日はもう戻るわね」
「どこへ戻るの?」
「え?」

服を手に取ろうとしたフランドールの腕がレミリアにつかまれる。

「フランは、わた、私のつ……妻なんだから一緒の部屋で寝るのが当然でしょ」

レミリアは後半をものすごい早口で言い切った。
フランドールの顔が見る見るうちに赤くなる。レミリアの顔は既に血が上って真っ赤だった。

「……やだ、お姉さま凄い早口。良く聞こえなかったからもう一回お願いできるかしら?」
「家族なんだから一緒に寝ましょ、って言ったのよ!」
「違うわよね?字数があからさまにあってないじゃない!」
「ああもう、やっぱり聞こえてるんじゃない!二度も三度も同じことを言うつもりはないわ!」

レミリアはフランドールを抱き寄せ、ぎゅっと力を入れて抱きしめる。
素肌に妹の体温を感じながら、耳元で囁く。

「夫婦は一緒の部屋で寝るものよ……フラン、この部屋で暮らしなさい」

フランドールは、黙ったまま、ただこくりと頷き、姉を抱きしめ返した。


おめでとう! Ending No.1 姉妹で結婚

***

『紅魔館廊下にて』
美 鈴「咲夜さーん」
咲 夜「あら、どうしたの美鈴?」
美 鈴「た、大変です……あのう、お嬢様と妹様が……」
咲 夜「ああ、喧嘩の話?」
美 鈴「え?喧嘩してたんですか?」
咲 夜「その話ではないの?お嬢様に『姉妹で込み入った話をしたいけどどうしたらいいのかしら?咲夜』
    とか言われたけれども。だから、そのようにセッティングをして……」
美 鈴「はぁ。いや、どちらかというと仲が悪いというより……こう、姉妹にしては仲がよすぎるのが」
咲 夜「仲直りしたのね、それはよかったわ」
美 鈴「よくないですよ、だってお嬢様と妹様が今度、えーと結婚するとかしないとか妖精メイドが」
咲 夜「あら、可愛らしくていいじゃない。お二人の仲が回復してなによりですわ」
美 鈴「いや……あれ、そういう話なんですかね?あれ?」
咲 夜「どんな話だと思ったのかしら?」
美 鈴「どんなって……姉妹で結婚とか……変、じゃ……ないんですか、ね?」
咲 夜「お二人で結婚式をしてみたいのでしょう?それのどこが?」
美 鈴「えっと(何か……すれ違ってる、気が……)」

『紅魔館地下図書館にて』
パチェ「『祝福しろ、結婚にはそれが必要だ』」
小悪魔「……はぁ」
パチェ「って得意げなレミィに言われたわ」
小悪魔「ああ、とうとうそこまで行ってしまいましたか」
パチェ「レミィは満足してるみたいだし、いいんじゃないかしらね」
小悪魔「わかってたんですか?こうなること」
パチェ「さあ?どちらにせよこういう事態が起きてレミィの不利益になることは見たことがないもの。
    言ったわよね?『運命を操る悪魔に私が運命のことについてアドバイスできるわけない』って」
小悪魔「……じゃあ、これもお嬢様の意図の内だと?」
パチェ「多分違うと思うけど。まあ単なる仮説よ。明確な根拠は無いわ」
小悪魔「根拠ないのにあんなに自信満々だったんですか……」
パチェ「『明確な』よ」
小悪魔「わかりましたよ。それより、姉妹で結婚とかいいんですかね。私は悪魔なんで一向にかまわん!って感じですが」
パチェ「法律婚は事実婚の部分集合よ。お互いが納得した上で周囲に祝福されるならそれは結婚という認識で正しいわ」
小悪魔「ああ、だからレミリア様は祝福しろって」
パチェ「それは違うと思うけど」
小悪魔「……?」
なんかもう色々とごめんなさい。
あと文花帖は実はLv10までが限界ですごめんなさい。
テンションが変でごめんなさい。

でも、いまの私にはこれが精一杯。そして最高にキモい自分に乾杯。
「痛くなければ覚えないだっちゃ」ってラムちゃん口調の藤木も言ってたから……。

[痛い違いだったという]

この二人は他にもネタはあるけど、とりあえずこれで終りです。とっぺんぱらりのぷう。

最後に本音を。
幻想郷の姉妹は全員、自分の妹や姉と結婚すればいいと思うよ
(石○賢の漫画に出てくる目がグルグルのキチガイっ面で)。

2008/12/21追記
暫くはフラレミ、レミフラではなくタスクキューにある別の話を書くと思います。
ですが、前述の通りネタもあるのでいずれは小品をいくつか書くつもりです。多分。

ChangeLog
- 2008/12/14 1.00
リリース
- 2008/12/21 1.01
タグ修正
下級奉仕種族
http://byakhee.blog13.fc2.com/
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
なんだろうすごくエロい。
他のネタに関してはワッフルワッフルと言わざるをえない。
そしてアナスイ乙。
2.ちんかめ削除
いつもは、名無しでコメするのですが、同じく姉妹をテーマに書かせて貰っている者として、あえてペンネームで言わせて下さい。
お気に触りましたら、ごめんなさい。

あなたの小説は、エロいです!
むちゃくちゃ興奮しました。

姉妹で結婚って響きにコダワリをお持ちなのがヒシヒシと感じられました。
良いですよね! 「姉妹で結婚」!
なんて、背徳的で淫靡な響きでしょうか。
フランドールの「お姉さまは、私専用になっちゃったんだもんね」というセリフで鼻血が出そうになりました!

続編にも期待しています!

あとがきの最後にも激しく同意です。
3.s.d.削除
フラレミが結婚した記念に自分もペンネームで書かせて下さい。orz
あなたがいなかったら自分はフラレミ書いてない可能性が高いです。
あと、あなたの書く小悪魔とパチュリー様が私的にツボです。大好きです。愛してます。
次回作も期待しております。
フラレミ読みたくて死にそうとか言ってたのでタイムリーでした。ありがとうございます。 orz
4.ふなばし削除
無事結婚できましたね、おめでとうございます!

このシリーズすごく好きでした。次回作も楽しみにしています。
感動をありがとうございました!
5.謳魚削除
レミリアお嬢様が旦那様っぽく振る舞ってる(様に見える)けれどどう考えても幻想郷一の幼妻です、本t(ry
後半のフラレミネチョ描写に無意識喜色満面ガッツポーズ。そんな自分が大嫌いでだいしゅき(キモい)
作者様の姉妹論に激しく同意したいけれども静葉姉さんはにとりんの婿兼嫁。
6.下級奉仕種族削除
そもそもの始まりが紅色の幻想郷を取れなかったことだと考えるとちょっと感慨深い私です
今でも取れてないどころか紅EXがクリアできなくなってましたが
退化してる…だと?

> 1. 名前が無い程度の能力様
エロさに関しては自分なりに思うところもありますが、とりあえずはお褒め戴きありがとうございます

なぜかお嬢様は第三部までで、妹様は全編満遍なく読んでいるという印象があります
お嬢様がアナスイの台詞を引用しているのは、妹様に6部の魅力を叩き込まれたのでしょう

> ちんかめ様
エロさに関しては自分なりに思うところも(ry

姉妹関係、それも捩れてたりするものに特に萌える自分は何かの業病を患ってるのでないかとたまに不安になります
スカーレット姉妹の場合は文花帖でのインタヴューウィズ妹様を見て紅の台詞やなにやらを再解釈すると
複雑な姉妹関係が見て取れて、よしお前ら結婚しろという気持ちになるあたりもう駄目かもしれません

> s.d.様
なんというか単なる駄文書きの身に余るお言葉ありがとうございます
正直、こんな時どんな顔をすればいいのかわかりません
笑えばいいんでしょうか

>小悪魔とパチュリー様が私的にツボです
そういっていただけると私も嬉しいです

> ふなばし様
ありがとうございます
自分のために始めたようなものでも、好きだと言って下さる方がいるのは嬉しいものです

> 謳魚様
お嬢様の身体はすっかり妹様専用として開発されてしまったので夜の旦那様役はなかなか回ってこないと思います

実は一方的に妹様のモノになってしまうバージョンも考えていたのは秘密です(エンディングナンバーはその名残)
その場合は部屋に軟禁されたお嬢様のほうが妹様より余裕を持っていて誘い受け的な展開になる予定でした