真・東方夜伽話

【マリアリ】夢葬現夜【魔理沙一人称】

2008/08/12 12:49:53
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【マリアリ】夢葬現夜【魔理沙一人称】

みこう悠長
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UPマークがついたのは名前を更新しただけです。
内容が変わったわけではありません。
(sageほしいです・・・)

マリアリ。
フタナリ。……というわりにネチョ薄いです。
前置きがクソ長いです。
永夜抄後くらいを想定してます。
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「結局」

 閉じられかけた扉を、無理矢理にこじ開けて。

「夜は明けるのね。」

 結局、そう。いつも通りの夜が明ける。月は私達の空に昇りそして沈む、いつもの夜が。そもそもそれが閉じられて地上が巨大な密室になろうとも、何の影響があったのかなど判らない。むしろ、恐らく何も変わらなかっただろう。それでも。これが私の性分なのだから仕方がない。勢いで、扉をこじ開けたのだ。隣にいる、よりにもよって、このアリス・マーガトロイドと。

「何だ、明けて欲しくないのか?」
「そりゃあ、もしかしたら月をマナ・ソースにする魔術に支障を来すかも知れないから、ごめん被るわ。」

 自力で空を飛べるくせに、私の箒の後ろに腰掛けたアリス。背中に肩と頭を当てて、さも疲れたかのように。

「月が偽物とすり替わったら、気分が悪いだろう。」
「それを、知っていれば、もしくは見て判れば、ね。」
「いざ、お月様魔法が使えなくなったら、嫌でも判るだろう。」
「使えなくなったらって、それじゃ遅いのよ。今作ってる人形の手入れをする人形が、月光電池なのよ。」

 特に、こないだ勝手に…いや、力尽くで本を借りてきた図書館の、パチュリー・ノーレッジなんかは月の力の変化をもろに受けるだろうから、黙っちゃいないだろう。…まあ、とは言ってもあの日陰者が図書館を出るとは思えないが。
 このアリスも、気に食わないことに、私と同じ汎型の魔術師だ。マナ・ソースとして有力な月の魔力を利用しない筈がない。魔法のキノコを使えないのは憐れとしか言えないが。

「だったらいつもの夜が明けることに感傷を憶える必要はないだろう?むしろ全力でこじ開けて正解。」
「まあ、そうなんだけど……全力ではなかったわよ?」
「いつもそう言ってるよな。聞き飽きたぜ。」
「本気を出して勝っても、面白くないじゃない。楽しいってことは重要よ、空にいつもの月が昇るくらいに。」
「……ああ、そうだな。」

 そう言って、空にその姿をやつす月を見上げる。微塵も欠けぬ月が、夜空に浩然と輝いている。その光を浴びながら、輝夜と永琳の計画を思い出した。

「結局」

 ぽつりと、漏らす。

「夜は明けるんだな。」

 思わず零したその言葉が先程のアリスのそれと同じだったことに、我ながら驚く。この未分化な気分が口から漏れ出たのが、同じくアリスの言葉だったのだろうか。

「……ええ。明けるのよ、同じ夜が。同じ月が昇る夜が。そして同じ朝が来るの。」

 私の頭を垣間見、悟ったように表情を綻ばせ、アリスは私の耳元で呟いた。

「……何も、変わらないのよ。再び取り戻された回帰は、人間の様にちっぽけな存在の前には、永遠も同じだわ。人間ではない私にだって、この世界に時間的な終焉があるとは思えないもの。」

 永遠。蓬莱山輝夜と八意永琳の二人は永遠亭で何を思うのか。二人が幻想郷にある永遠亭にいては、妹紅がそこへ行くことは能わない。輝夜にその気がなければ、恐らく輝夜と妹紅が相見えることは二度とないだろう。妹紅は、永遠に輝夜を憎み続け、輝夜を探して現世を彷徨い続けるのだろうか。輝夜もまた、気持ちの上ではそれに応え続けるのだろうか。そして、その二人を見て、輝夜の傍にいる永琳は何を思うのだろうか。妹紅の側にいるあのワーハクタク・上白沢慧音は何を想うのだろうか。

「……魔理沙?」

 月の民の柵(しがらみ)を思い。感傷を憶えていたのは、他でもない私の方だった。

「……何でもないぜ。」
「何でもないこと無いでしょう。こう言っちゃ何だけど、何の原因もなく大人しくなるなんて、魔理沙じゃないわ。毒茸でも食べない限りね。」
「っさい。てめえで喰ってろ。」

 図星を撃たれて、ムキになる私。

「あんなもの、毒でなくたって食べたら死んでしまうわ。」

 たった一夜。確かに永い夜だったとは言え、たった一夜を共にしただけ。なのに、随分と正確に先読みレーザーを撃ってくるようになった。アリスと私のつきあい自体は、確かに一夜だけのものではない。蒐集癖がある者同士、しかも同じタイプの魔術師同士、同じ呪物(フェティシュ)を巡って、子供の取り合いのような遣り取りをすることも、昔からざらだ。だからといって、こうも濃く同じ空気を共有するのは初めてのことで、そのせいなのか、私はどうも一挙手一投足から大まかな思考を掴まれるようになってしまった。……私には全然アリスの考えていることが見当付かないのが、酷く癪な話だが。これが生きている時間の、経験の差、なのかと思うと、尚のこと。

「……なんかさ。私達が出て行こうが行くまいが、何も変わらなかったんだと思うと、それもなんだかって。」
「月のこと?それとも、月の民のこと?」
「……地上が巨大な密室にならずに済んで、なにが良かったんだ?」

 問いかけに疑問で返し、しまった、と思ったが、彼女は気に留めてもいない様だった。

「月光電池が使えて、どっかのヒッキーが頑張る必要が無くなって、私達も今迄と同じ生活が出来る。ついでに言うと、霊夢をあんな勢いで突っぱねておいて、結局止められませんでしたじゃ、あなたの面子も保てないでしょう?」

 彼女は特定の一文を取り出しては意味深な笑みを浮かべ、視線をよこす。しかし。私は気付かない振りをして話を進めた。

「……まあ、死なない程度の人間が一人や二人永遠に彷徨い続けたって構いやしないでしょう?宇宙人が帰れなくなったってNASAも困らないだろうし。」

 そういってアリスは私の箒を引っ張り、半ば強引に着地を促す。何だよ、と言う私を、彼女は諭すようで誤魔化して。「たまにはいいじゃない」なんて。何がいいんだか。


 私達は、丁度リグル・ナイトバグを退けて通った辺り、水辺の草原に降り立った。彼は、今は、いない。そもそも、夜虫に対する人間の念が凝り固まって形成されたのが彼である。今夜退けたリグルは、所詮今夜のリグルでしかない。明日の夜には明日の夜に沸くリグルが、同じ顔をして夜を謳歌することだろう。私達を取り巻いてノクターンを舞い続けるこの蛍たちと同じく。しかし、リグル自身は判っているのだろうか。一緒に夜を舞う虫達は、自分を次々に置いていっていることを。時間を内包しながらその流れに乗れない者達の憂いを。

(だから何だって言うのか。所詮人間とは住む世界が違うんだろう。虫も、人間も、妖怪も。)

 私はそんな詮無きことを頭の隅に追いやって、頭の後ろに手を組んでは月を見上げる。
 そんな、心ここにあらずと言う私を察し、隣に腰を下ろすアリスが視線を寄こしもせずに言った。

「結局、今夜の結果が一番気になっているのは、魔理沙、他でもないあなたじゃないの。それも、月がどうのこうのと言うことよりも、月の民達がどうなるか。妹紅も含めてね。……後悔してるわけ?そりゃあ、言い出したのは私だけども。」

 アリスの言う通りだ。勢いでこじ開けた扉を、私は今更後悔しているのか。輝夜と妹紅の確執に、傍目から移入して痛がっているだけだろう。所詮は自らの身から出た錆だというのに、妹紅から安穏と逃げ延びている輝夜も少し気に入らないが、何より相手の出方によっては二度と会えぬ相手を永遠に憎み続けなければならない妹紅に、少し同情したのだ。

「妹紅の憎しみは、どこへ行くんだろうな……」

 ぷちぷちと。足下に生える草を突っついたり抜いたり千切ったりしながら、私はぶちぶち、と漏らした。さらさらと囁くせせらぎが、闇に色を付けている。蛍達の儚げで力強い輝きと頬を撫でる夜風が、尚のこと空虚な胸の内を浮き彫りにし、ひりひりと凍みた。

「憎しみは何も生まないとか、それ自身が忌むべき感情だとか、よく言われているけれど、憎しみが人を駆り立てて何かをさせてしまうのが悪いのであって、憎しみを抱くことそのものだけでは、何も悪いことは起こらないわ。その祈りに魔力がこもったならば話は別だけれど。呪いって言うのかしら?巷では。」
「猫が猫又に、狐が九尾の狐に。蜘蛛がアトラック=ナッチャに……はならないけど。妹紅が人間から何かに変容するのであれば魔力を持つかも知れない。そうしたら、永遠亭に迄呪詛を送れるかも知れないな……って。そういう万に一つしかなさそうな話はいいんだ。」
「じゃあ、あなたが妹紅を永遠亭に招待するの?終わりのない殺し合いが続けられるだけだというのに。」

 久しぶりにアリスの視線がこちらを向いたと思ったら、諫めるような瞳だった。アリスのことだ。恐らくは思いっきり私を非難したいことだろう。私自身何でこんなことに気に揉むのか理解に苦しむ。

「……きっと、月の光にあたり過ぎたせいだぜ。」
「そうよ。そう言うことにしておきなさい。月の綺麗な夜だもの。少しの狂言は風情なものよ。そう言うことにしておくわ。」

 アリスは私から視線を逸らし、燦然と輝く月を見やる。しばしの沈黙の後、静かに言葉を紡いだ。

「憎しみは、概ね愛と同じよ。単に正負が反転してしまっているだけで、本質的には何も変わらない。」
「……そう……だな。」

 アリスが何を言いたいのか、おおよそ見当が付いた。それが安易なはぐらかしではないことも、私が既にそこまで悟っていること自体をアリスが判っているであろうことも。しかし、それを制止する気にはならない。……私は、アリスの口から言って聞かされたがっている。アリスに言葉に出して叩き付けて貰うことで、吹っ切ろうと。そう思っている。情けないことに。

「自らの姿を相手の瞳に映し、意識に留めさせる。相手に対してはたらきかけ、甚大な影響を与えることを至高の目的とする。ならば、妹紅の抱く感情は、色眼鏡を外して見るのなら愛と同じ言ってもいいのかも知れない。ひたすらに相手を求め、与えたがっているという点に於いてのみ言及するのであれば。但し、輝夜達にその意志がない限りは、恐らく二度と対峙することはないでしょう。なれば。さしずめ、より不幸な織り姫と彦星。こうしてみれば美談で、救いのある話だわ。半分くらいはあってるでしょう?」
「半分くらいしかあってないぜ。そもそも救いは無い。そこが重要だ。」
「不毛な殺し合いが起こらないということは、評価に値すると思うのだけど?」
「……まぁ。」

 ぽてり、と。夜に冷えた緑の絨毯に背を投げ出した。眼前には一面の星模様。織り姫と彦星でさえ、年に一度は会えるのだ。それは恋心であるが故に望まれる対面だろう。ではあの二人はどうなのか。それが望まれざる対面であるというのは、所詮第三者のお節介な見解でしかない。当人同士は、恐らく殊に妹紅は会いたがっているに違いない。
 憎しみで人を殺せたらなんて使い古されたフレーズ。第三者のお節介として。あくまで余計なお世話であることを知りながら、それでも想うことを許されるのであれば、私はあの永遠に不毛な憎しみにケリを付けて貰いたいと思う。憎しみで、人を愛して欲しいと。
「恨みを抱えたまま現世を幾霜星も彷徨うなんて、生きていながら、亡霊も同じだわ。仕方がないのよ。故意だろうが事故だろうが、彼女たちは永遠を選択したの。時の流れを知りながら、その揺りかごから逃げ出したモノの末路よ。止まった流れは淀み、澱が溜まって腐り始める。腐敗は、器を内から外へ、絶望的に破壊するわ。肉体へは向かない、偏向した緩慢な死が、彼女達には待っているの。」
「小難しいことを……」
「そして、私も。」
「…は?」

 何か不穏な言葉が聞こえた気がして、思わず聞き返してしまった。

「何でもないわ」

 アリスは再び目を逸らす。

「月が、綺麗なものだから……。つい、ね。」

 ぱんぱんとスカートに付いたちりと草いきれを払うようにして、彼女は立ち上がった。
月光に映えるアリスの白皙は、それは見事に綺麗であった。整った目鼻立ちと、何より立ち居振る舞いが、ぞくりとするほどに優雅だ。人形のように完璧な美しさを持ちながら、彼女自身は人形ではなくれっきとした一人格を有している。そんな彼女のいでたちに、私はしばしば目を奪われるのだ。……つまるところ、人型を取る妖怪が往々にしてそうであるように、アリスもまた、美しく、それに出会ってしまった人間が往々にしてそうであるように、私もまた彼女に心を奪われていたのだ。

「で、今夜の報酬のことだけど。」

 はっと。彼女の声で我に返った。見とれていたことに気付いていなければいいが……。

「報酬……おお、そうだった。あのグリモワールくれるんだったよな?早くよこせよ。私、あの版はもってないんだよ。」

 がばっと上半身を起こす私。拍子に帽子がはらりと落ちた。

「当然だけど今ここにはないから、取り敢えず、うちに来ない?思ったよりいいはたらきをしたから、もう少し色を付けてあげてもいいし。」

 後ろ手に指を絡ませたポーズで腰を捻り、私を振り返る。

「その持ってる本でいいぜ。それも、モノはよさそうだ。」

 と、わきに抱えている本を指さす。

「これは、もっと高いのよ。」
「ふぅん?」
「それに、あなたは欲しがらないわ。」
「曰く付きか。」

 何だろう。曰く付きの魔道書とは。エメラルドタブレット?尸条書?

「ええ、曰く付き。私オリジナル、というね。」
「へえ。曰く付きも何も、そりゃ、いいもんだろう。色は、その写本の権利ってのはどうだ?」
「は?」

 呆気にとられた様子のアリス。何かしただろうか。

「気持ち悪いわね……いっつもなら、お前の落書きなんていらねえよ、とか言いそうなものなのに。」
「……別に私は、お前のことを魔術師として認めてない訳じゃないぜ?日本じゃ亀の甲より年の功って、言葉があるくらいだ。お前の知識が詰まった本となっちゃ、いい値段もするだろう。大半が人形を扱うための知識とか言われたら流石に少し考えるけどな。」
「まさか。私の人形操術は、門外不出、一子にも不相伝よ。」

 そういうアリスの顔が、初めて見るくらいに明るい。いつも私に向けられる不敵な笑顔ではなく、本当に笑っているような。

「なんだよ、その顔。お前こそなんか気持ち悪いぜ?」
「なによ……。あなたに認められて、少しは嬉しいんだから、いいじゃない。」
「だから、認めてなかったわけじゃないって。」
「そうだけど。……いいじゃない。今夜は何でも月のせい。月の綺麗な夜だから。それでいいじゃない。いきましょ。」

 アリスは箒に手を取って、私に向けてきた。飛べということらしい。

「……そろそろ運転代わってくれないか?」
「私は一人分とその周囲のものしか飛ばせないの。あなたの箒みたいに対象を飛ばすのは、私がやる場合は飛行術ではなくて念動力で行うことになるから制御が大雑把になりかねないわ。ちなみに、あなたの箒に乗っている時だって、体重は半分位にしてあるはずだけど?」
「ああ、そうかよ。」

 乗って当然というあたり、アリスらしいといっちゃアリスらしい。

「どうしてもというなら、やってあげてもいいわよ?但し、私があなたを抱いたり背負ったりすることになるけど。」
「さっさと乗れ。出すぞ。」

 間髪入れずに否定してやると、箒に乗っかりながら、ちぇ、と囁くアリスの声が聞こえた。
 とは言うものの。そんなアリスを背に乗せることが、私はさほど嫌ではなかった。さっきみたいな笑顔を見せられては、尚のこと断れるわけもなく。むしろ言葉とは裏腹に喜んでいる自分がいた。



 その水辺からアリスの家までは、飛んでいってしまえばあっという間だ。歩いていったら森を抜けたりなんなりしなければならないので、そうもいかないが。
 箒の二人乗り、綺麗な月夜の夜間飛行。こうして後ろに人を乗せて飛ぶのも、存外に悪くはないな。
 そんなことを考えながら、見えてきたのはアリス邸。この現代にあってなお、森の中でアナクロなエキゾシズムに抱かれている。私はその家の前の小さな木の切れ間めがけて降下した。ドアを開けると、すでに明かりが灯っている。人形が留守を管理しているらしい。

「この小さな家のどこに、そんなに何でもかんでも詰まってるんだ?」
「地下に部屋がひとつあってね。保存のための。時空冷蔵庫になってるの。」
「なんだそれ。」
「空間から、時間を取り除くのよ。せいぜい運動エネルギーがようやく働く程度まで。すると、空間の持つキャパシティは時間分空くから、そこに詰め込める物的な空間は増えるし、時間が取り除かれているから時の流れによる劣化も少ない。便利でしょ。おまけに外界の時間が流れれば流れるほど収容キャパシティが増えるから、物を保存するためだけなら全く困らないわ。」
「そこだけ引力が強くなりそうだな。」
「なるわね。まだそこまで集めたものが多くないから、大したことはないけど。いつか私の趣味だけで集めたものが重力崩壊を起こす時が来たら、そのブラックホールには飲み込まれてしまいたいわ。私の嗜好だけで形成されたブラックホールなんて、素敵だと思わない?」

 アリスが目を輝かせながら、胸の前で手を合わせる。

「頼むから、そんな変な目的のために世界を滅亡させそうな思想をはたらかせないでくれ。」
「大丈夫よ。運動エネルギーの影響すら時間の劣化のせいで少ないから、吸引スピードはまったりだから。」
「そういう問題じゃない。」
「まあ、ブラックホール自体、科学の産物だしね。時間と空間が切り離せないなんて、ナンセンスな考え方だもの。魔法のもたらす結果が同じくそこに行き着くかどうかはわからないわ。」
「だからやってみたいとか言うなよ?」
「うぐ。」

 ソファーに腰掛けてそんな会話をしていると、アリスと比べて一回り小さい女の子の姿をした人形が、お茶を入れてきてくれた。

「ありがと。」

 見ると、ティーカップに入った紅茶…ではなかった。

「日本茶かよ。」

 湯飲みと、茶。羊羹までついている。

「好きそうだったから。紅茶のほうがよければ淹れ直すけど?一応、知覧のお茶だから味は悪くないわよ?」
「妙なもの知ってんだな、外人のクセに。羊羹はどこのだ?」
「とらや。昔特攻基地があったわね、知覧には。」
「……妙なもの知ってんだな、人外のクセに……。」
「あそこにはいろんな思いが渦巻いて、未だに残滓が残ってそうね。思いを抱く本体は、概ね死んでしまっているでしょうけど。」
「まあ。そうかもな。」

 別にどうでもいい会話だったのだろう。アリスは私が湯飲みに口をつけるのを見計らってから、立ち上がった。

「ちょっと待ってて、グリモワール持って来るわ。これ、読みたかったら読んでていいわよ。」

 そういって自分の魔道書を置いていった。

「ああ。ちょっと見せてもらいたいな。」
「どうぞ。」

 パタンとドアを閉めて部屋を出て行った。私はアリスの著した本を手に取る。

「ふむ……」

 まず残念だったのが、アリスを七色の魔法遣いと言わしめる「あの魔導書」ではなかったことだ。とはいえ、今夜見せられた彼女の力を鑑みれば、これも相当なモノだろう。
 まず、装丁からしてしっかりしている。いつもバンドで留めてあると思ったら、バンドをつけているのではなく、それ専用のパーツが表紙、背表紙、裏表紙にしっかりとしつらえてある。装丁の素材は……なんだろうか。ただの皮革ではない感じがする。……人皮装丁とかは勘弁してくれよ……?
 中を開いて見てみると、なるほど、アリスが自ら高いと称するだけはある。彼女自身が長年にわたって研究し導き出した、独自の理論とその結果を記してあった。
 錬金術などに見られるように、元が同じでありながら東洋と西洋で別々の発展を見たものと、そもそもの起源が別なものと、魔術を大雑把に西洋と東洋とに分けるには二つの区分ある。そういった区分を壊し、すでにオリジナルといえる魔術体系を形成しているようだ。妖怪とはいえ、あれほどの物理的な破壊力を誇る魔術を駆使できるのは、妖怪としての才覚だけでなく、これだけの努力があってのことだということらしい。
 私はこの八卦炉が無ければ、大した魔法は使えないのだから、彼女のすごさが身にしみてわかった。

「お茶のお代わりをお持ちしました」

 ふと、人形が、湯飲みに新しくお茶をついでくれた。

「いけない、飲み方が自宅でのそれになっていたぜ。ついがばがばと……」
「遠慮なさらないで下さいね。このお茶はマスターがわざわざあなたのために取り寄せたものですから。」
「は?」

 今日、こうしてここに来ることを、予め知っていたというのだろうか。

「余計なことを言うんじゃないの。会話機能取っ払うわよ?」
「すみません……」

 しずしずと下がる人形。

「はい、これ。正直口から出任せで言ったものだから、探し出すのに時間かかっちゃったわ。」
「さんきゅー。でも私としては、こっちのほうが興味深かった。」

 そう言って、アリスの魔道書を返す。

「あら、ありがと。」
「写本してもいいのか?」
「まあ、後五十年位したら、もうちょっといいものが書けそうな気がするから、それは暫定版になるけど。」
「五十年も経ったら私はもう婆さんだぜ?これでも十分だ。それに、こういう暫定版のほうがいずれは価値が出るってもんだぜ。その頃には婆さんどころか、骨すらなさそうだけどな。」
「……そうね……。」

 ふっと、アリスの表情が翳った気がした。

「どうかしたか?」
「うん?何にも?」
「……そうか。」

 一晩一緒にいただけで、本当に色々と見えるようになった。前ならこんなことにか気付かなかっただろうが、いつも飄々と生きているような彼女が、時たま妙に影を作るときがあるのだ。

「ああ、写本は、面倒ならこっちでやるわよ。人手だけなら、いっぱいあるから。」
「え?ああ、じゃあ頼む。」

 そういえば、人形の中にははっきりと言葉で命令しなければ動かないやつと、ある程度自分から仕事を探すのがいる。後者はスタンドアロンで動いているのだろうか。さっきのお茶汲み人形なんて、きっとお茶汲み以外にもできるだろうし、言動から察するにアリスの意思とは離れた言動を取っていたようだ。

「……何か考え事?」
「ああ、お前んとこの人形は優秀だなと思って感心してた。」
「スタンドアロンタイプの人形は作るのに時間がかかったわ。でも、ベースが科学ではないから、完成したらとても有機的に動くの。ちょっと試してみたら、仮想チューリングテストを二十次すべてあっさりクリアできた。」
「錬金術への研究が高じて科学への造詣まで深くなってきてるのか?」
「まあ、そんなところかしら。過信はしてないけどね。それなりに利用価値のあるメソッドを提供してくれるし。」
「差し詰め、式だな。」
「まあ、そうね。起動中に私の魔力を喰わない分、楽よ。作製時に決められポテンシャル以上のことは絶対に出来ないけどね。」

 さっきまでの「旅行」では、アリス自身が弾を撃っていた記憶がほとんどない。自分に向かってきた敵を仕方なしに堕としたり、緊急回避にリターントゥイナニメトネスやアーティフルサクリファイスを撃っていた程度で、主な攻撃は人形が行っていた。
 攻撃方法の中にはあの本に書かれていた理論を応用したものもあったように思えたし、だとすると、アリス自身が使う魔術を人形自身が駆使するところまで成功しているのだから、それはもう式といっても過言ではないだろう。
 ……つまり、能力的にはあの紫に匹敵するということになるのか。実は本気を出したらやばいヤツなんじゃないか……?

「あなたくらいの力があれば、召喚使役くらい出来るのじゃない?」

 アリスが口を開いた。

「私は力の分散は望まないんだ。どうせ力を使うんだったら、今強いものをより強く。弾幕はパワーだぜ?」
「ふふっ、あなたらしいわね。確かにファイナルスパークの威力は到底真似できないわ。ちょっと真似してみようと思って蓬莱人形にああいう感じのを撃たせてみたけど、破壊力が足りなかった。」
「ちょっと真似、であんなの撃てるのかよ……怖いな、お前。そもそも本体で撃てよ。」
「疲れそうだから、ヤ。」
「ああ、そう」

 いつもこうだ。まあ、何事にも本気にならずにこうして幾世紀も生きてきているんだから、それでも構わないんだろうが……。

「この人形さえあれば、ずっと楽して暮らせるわけだ。おまけに月光電池だっけ?」
「三年位連続で満月を拝めなかったら止まってしまうけどね。」
「……それは、あり得ない……」
「図書館のあの子は三年くらいお日様見てなさそうだけど?」
「あの引きこもりは別格だ。日光なしにちゃんと成長してるほうが不思議だぜ。」
「スタンドアロンタイプの人形が止まらずにすむのも、今日こうして月を守ったからよ。……時の流れから外れることを知ってしまったものは、永遠であることに対するホメオスタシスが異様に高まるみたいだわ。妹紅や輝夜は、結局永遠であることをどこかで望んでいるはず。そのために陥る苦しみは、時間に流されていた頃に死を思う苦しみの対価だということも、わかっているはずよ。だから、あまり、今日のことを後悔しないで。」

 アリスの表情が、また、翳る。何だろう。さっきは何のときだっただろうか。……私が婆さんになったら、って話のときだったか。

「お前、たまにすごい深刻な顔するよな、突然。鬱病か?」

 いつもなら干渉しないだろう。そもそもこんなことに気付かなかっただろう。だが、今夜は何かの節目のような気がした。色々と、変化がおきている。

「聞きたい?」
「言いたくないなら言わなくてもいいけど、迷ってるなら聞かせろ。」

 ちょっと頼れる人を演じてみたくて、そんな科白を吐いてしまう。アリスは少し躊躇したような様子を見せてから口をもごもごと動かしている。……結構言いにくいことらしい。

「……最近ね、どうも駄目なのよ。」
「何が?」
「腐敗が、内から外へ、絶望的に器を破壊しているの。」
「……は?」

 さっきの話か。確かに、アリスは妖怪だから、寿命というものからは解放されているのかもしれない。

「私は元々人間だった。そして自ら望んで妖怪になったのよ。でも、おおよその妖怪って言うのは、日本では平安時代くらいからそうだと思うけど、往々にして、人間の不の感情が生み出したものでしょう。菅原道真みたいに。」
「自分が不の感情の塊だとでも言いたいのか?リグルやルーミア、紫も、そうだとは思えないが。」
「……私が、今、何らかの感情を抱いていることが、問題なのよ。」
「何らかの?私を、憎んでいると?」

 話の流れからいけば、憎しみを抱いているということになる。それも、殺し合いさえ引き起こすような。はっきり言わせてもらえば、私はアリスに対してそこまでひどいことをした記憶はない。せいぜい気に入っていたらしい人形を壊したとか、その程度だ。……十分ひどいが。

「憎まれるようなことをした記憶がないといえば嘘になるが……」
「絶対値記号をつけてもらえるかしら。」
「は?」

 どうにも話が回りくどい。絶対値って何の話だ。
 しばし、考える。

「……」

 んー……

「……は!?」

 えーと。するってとなんだ。あー……

「アリス。大丈夫だ。今日は、こんなに月が綺麗じゃないか。そう。月が綺麗なんだよ。元通りの魔力を持った月が、こんなにも綺麗。」
「……あんまり、妹紅と輝月の話をして欲しくなかったのは、そういうことよ。あなたがここに来ることを夢見て、妖怪甲斐もなくお茶なんて揃えてみたり、どういうものが好きかなんて考えてみたり。恋って言うのは、正常な思考をことごとく壊してくれるもののようだわ。」
「それでか……。」

 手元の湯飲みを見る。

「そもそも、妙な雰囲気があるから解決なさい、なんてことを持ちかけるのは、本来ならば霊夢に、でしょう。ところが私は真っ先に魔理沙、あなたの顔が浮かんだわ。」
「それについて言うならば、結果としちゃ、解決できたからオーライだ。」
「私はね、あなたがあの家に住み始めた頃から、あなたを見てきたわ。小さい頃から随分必死に魔術を勉強するあなたに、家を追い出されても魔術を学び続けるあなたに、私は感心していた。あなたが何かの魔術に失敗して大爆発を起こしたときに思わず手を出してしまったけど、それ以来は、良き傍観者でいようと決めた。……でもまさか、同じ蒐集癖に走って、好みまで同じになるなんて思ってもいなかったわ。あなたが私と初めて逢ったと思っているあの日、私の方は既に何百回目の対面だった。それ以来、度々はちあうことがあったけど、そこで言葉を交わしている内に、思ったのよ。これが、人間の言う、恋心なのかなって。」
「あのときに死ななかったのはお前のお陰だったって言うのか。もうちょっと早い内に知りたかったな、そういうことは。年食ってから借りを返すのは、大変なんだぜ?」
「別にいいわよ。人形一つ盾にしただけだから。一五〇〇円の量販品。」
「一五〇〇円の人形で人命救助とは、流石だなオイ。」

 アリスは、顔を背けたままこちらを見ようとしない。苦々しい表情のまま立ち上がり、傾きかけている満月を、窓の内から見上げた。そんな様子が、私にはひどく痛々しく。

「写本はやっておくわ。出来上がり次第人形に届けさせる。グリモワールは渡したし。」
「帰れって言うのか。そっちから連れ込んでおいてそれはないんじゃないか?」
「そうね。でも、迷っていたから。言うべきか言わないでいるべきか。迷ってるなら言ってみろって言う、魔理沙の言葉に崩された。甘えてしまった。」

 背を向けているために、アリスの表情を窺い知ることは出来ないが、声のトーンが落ちているのがわかる。

「……私のせいかよ。」
「ごめんなさい。やっぱり言わずに、黙ってあなたを呪(おも)っていればよかった。」
「それも水臭いな。」

 アリスはくるりと振り返って、まだソファーに腰掛けたままの私を見た。

「わからないのよ。人間と妖怪だとか、女同士だとか、そういうのは、十分に認識しているつもりだった。なのに、こんなことになる理由が、全くわからない。結局、こうして埋まりかけていた溝をより深くするだけだったなら、こんな気持ちは、在るかもわからない私の墓場まで持っていくべきだったのね、きっと。」

 そういって斜め上を見上げるように顎を上げた。

「……玄関までの道、この子に案内させるわ。」

 すっと、さっきのお茶汲み人形……じゃないな。スタンドアロン型人形が、現れた。

「アリス。私はお前を尊敬するぜ。破壊のリスクを負ってでもした、そのことを。」
「慰めはいいわよ。この月が沈んで、新しくて使い古された朝が来れば、またいつも通り。何も変わらないわ。次のコレクティブで対峙しても、今まで通り。」
「私には、結局出来なかったんだよ。それが。」

 アリスの言葉を割るように、私は、思い切ってい言った。

「何を?」
「……リスクを負ったそれをだよ。」
「同情も、要らないわよ。私はもう十何年もあなたを見てきた。けど……」
「けど何だよ。お前のは成熟してるから恋で、私のは勘違いだって?お前のが十年越しの恋だって言うんならな、教えてやるよ。最近の人間の世界にはな……一晩で落ちる恋だってあるんだよ。」

 人形が、マスター?と遠慮がちに言ってきたのを、アリスは、なんでもない下がっていいわよ、と制した。

「お前、さっきからどこ見てるんだよ。坂本九じゃあるまいし。……私を見ろ。」

 アリスの顎を掴んで、無理やり視線を奪った。

「や……」

 アリスのか細い声とともに、瞳から涙が零れる。その涙を拭いてやりながら、奪っておいた視線を絡めるのも恥ずかしく逸らして私は呟いた。

「……送り狼って、知ってるか?」



 おずおずと、アリスは服を脱いでいた。へバンドを取ると、ブロンドのソバージュはさらさらとしなやかで、絹をそのまま黄金で染めることが出来るなら、かくありなんと言うくらい。つまり目を見張るほどに綺麗だった。ほっそりとした肩は薄く、背中、腰、そして尻、脚へと続くラインがくねる度に、視線を引き千切って目を逸らさなければ自制心を砕かれそうになるくらいだ。

「こっち向いて脱げよ。」

 乾いた唇でそういうと、間髪入れずにアリスの声が返ってきた。

「馬鹿言わないで。恥ずかしいんだから。」

 そう言いながらも、ゆっくりとこっちを振り返るアリス。肩をすくませて手を前で交差させている。

「ま、魔理沙も脱いでよ。私一人って、死ぬほど恥ずかしい……。」
「アリスが脱ぎ終わったら、言うこと聞いてやるよ。だから、もっと扇情的に脱いで。」
「わ、わかんないわよ、そんなの……」

 くっくっと笑いながら、私は、きっと鼻の下を伸ばして、アリスのストリップショーを楽しんでいた。
 残り、ブラジャーとショーツだけ、というところになって、私はそれを制止した。アリスがまとっていたのは、至ってスタンダードな白の下着。清楚な出で立ちのアリスには、飾り気のない下着がよく似合う。そう、素直に思ってしまった。

「もういいぜ。『それ』は、私が脱がす。」
「……オヤジ。」

 腕でで胸の辺りを、右手で股の辺りを隠すようにしながら、アリスは非難がましい視線を私に向けた。

「オヤジで結構。なんと言われようと、私はアリスの魅力を享受してやるぜ?」
「……ばか。」

 顔を赤らめて俯く。アリスが照れている姿など、初めて見た。言ってしまえば恥じらっている姿も初めて見るのだが、アリスの全てが初めてで、そしてその全てが愛おしい。堪らなくなって私も服を脱ぐ。と、アリスが。

「脱がせてあげる……」

 私の手を制して、代わりに自らの手を伸ばしてきた。
 正面から手を回して後ろのチャックを下げたり、ところどころ口を使ったり。既に肌が出た部分には、時たまキスをしながら、アリスは器用に私を脱がせる。

「ノリノリだな。」
「……魔理沙だって、興奮してきたでしょう?」

 妖艶な笑顔に上目遣いでそういうアリスの姿は、すっかりと人間を捉えた妖怪のように不敵で、かつ恐ろしく美しい。

「魔理沙って見た目より胸、あるのね。」

 ブラジャーを取られて、胸を揉まれる。

「ん……アリス……手つきがやらし……。」
「やらしいことしてるんだもん。それとも痛いほうが好き?」
「それは、ない……んっ」

 アリスは舌をちろっと唇の端から出して、妖しい表情を浮かべる。

「この……無理しなくていいんだぜ……?」

 私は主導権を奪われまいとして、アリスを組み敷いた。

「きゃっ」

 下半身同士をぴったりと密着させて、そして私は口でアリスのブラをたくし上げた。

「乳首、勃ってるぜ?」
「や……ぁ」

 顔をそらせるアリス。

「興奮してるのは、お互い様だ。」

 乳首を口に含んでやると、ぴくん、と肩が跳ねた。

「んぁっ」
「感じやすいんだな。胸だけで声が漏れるなんて。」
「……じ……もの……」

 何か言っている。

「何?聞こえないぜ?」
「初めてだもの、こういうコトするの。それに……十年以上想い続けた初恋の相手よ?……我ながら情けないくらいに、反応しちゃう」
「私だって目の前にアリスが素っ裸でいるもんだから、卒倒しそうなんだぜ?」
「それは、妖怪を目の当たりにした人間の反応?」
「ばーか」

 それ以上言葉を紡ぐ代わりに、私は愛撫を再開した。すっかりと天を目指す乳首を、更に舌で転がす。乳首を乳房に埋め込むように押してやる。まわりを円形に嘗め回す。中でもアリスが好きそうだったのは、先っぽをくりくりと舌先でほじってやることだった。

「歯……立てないで……はっん……だめっ……先っちょダメ……ぇ」

 私は喋ることが出来ない。だから言葉で返す代わりに、更に愛撫を強くしてやった。太腿に触れるショーツのクロッチを、太腿で擦ってやり、下と左手で胸を愛撫する。左手は、背中やうなじを押すように撫で回していた。

「ひぁああっ……や、魔理沙、慣れてない……?んぁっ!」

 アリスの言葉を無視して、乳首を甘噛むと、一際高い声を上げて、上半身全体を反らせた。

「やだ……おっぱいだけで……こんな、き」
「こんなに、何だ?」

 それを聞き逃さず、私はアリスの耳元で囁いてやった。視線は絡めない。必要以上に恥じらわせては、引き出せる言葉も引き出せない。

「きもち……いい……」
「素直でいい子だ。」
「もう……子供みたいに……んああっ」

 アリスは既に自ら腰を動かして、陰部を私の太腿に擦り付けてきていた。

「ソコも、気持ちいいんだ?」

 私が意地悪く訊いてやると、はっとしたように腰を止めた。

「夢中だったんだな、無意識に擦り付けてた。」
「……」

 顔を真っ赤にして逸らし、何も言わない。

「そっちもシテやるよ。」

 そう言って顔を股の間に埋める。

「や!ちょっ……そんなとこに……」

 足をばたつかせて抵抗するので、両腕で太腿を絡め取って大人しくさせた。目の前にはアリスのショーツ。

「……濡れてるな。」
「っ……」

 目を逸らして沈黙。下手に返事をするよりもよっぽど扇情的だ。割れ目に沿って舌を滑らせ、布越しに確認できるクリトリスの上を擦ると、ショーツのシミが、私の唾液以外のモノで拡がっていった。

「ぁあっ。ま、魔理沙……それ駄目……ぴりぴりしてっ」

 アリスの艶を帯びた声が、震えている。腰を動かすまいとしている様子が窺えるが、小さくゆっくりと、まるで自分自身をごまかすような動きで揺れていた。

「もう女の子の匂いがしてきたぜ?」
「ば、ばかぁぁ……」

 アリスがぽこぽこと私の頭を叩くが、痛くはない。本気で嫌がっていない証拠だ。アリスが、予想を遙かに上回る可愛らしさで感じているので、私の方が催してしまう。
 執拗に布越しのクンニを繰り返すと、いつの間にか堰を切ったように腰を振り始めた。

「あっ……んふ……いい……それ、気持ちいいの……私、初めてなのに……凄くイヤらしい……んああっ!」
「もっと、気持ちよくなれよ。」
「でも……だめ……こんなの、私じゃ。なぃ……ああああっくぅう……」
「……思いっきりイヤらしい方が、私は好きだぜ?特に、アリスみたいな子が淫らになっていくのは。」

 答を聞かず、私は布越しのクリトリスに歯を立てた。

「くぁああああああああっっっ!そこっ……そこかんじゃあああああっっ……!」

 一気に上り詰めそうなアリスだったが、私は甘噛みを止めて、再び周囲を舌で愛撫するだけに戻した。

「あ……んぁ……いま、の……すご……」

 息も絶え絶えなアリス。

「布越しじゃ、切ないだろ?」

 私が意地の悪い質問をすると、今度は細々と頷いて肯定の意を示してきた。

「かわいいぜ、アリス。」

 そう言ってショーツをずらすと、とろみのある糸が引いて切れる。

「愛液が糸引いてる」
「い、いわないでよぉ……」

 ショーツの下から顔をのぞかせた陰部を、丁寧に舐める。アリスの味が、口の中いっぱいに拡がった。

「これが、アリスの味かあ。」
「ばっ……!何言ってっ!!」

 顔を真っ赤にして取り乱すアリス。その様子を打ち切るように、直接クリトリスに舌を這わせた。

「んきゃああああああっ!!そっ、それ、すごすぎ……腰が、アソコがびくって……動いちゃう……勝手にひくひくしてびくって……だめっ。噛んじゃ、そこ噛んじゃダメえええっっっ!!」

 息が上がり、視線は宙を彷徨っている。口は閉じられることなく、喘ぎと吐息が絶え間なく漏れ出、時たま唾液が滴るほどだ。
 ヴァギナに手をあてがい、刺激を切らさないようにしてアリスの顔を覗き込むと……我慢できなくなった。アリスの……恋をした相手の媚態に、自分に正直な私が耐えられる筈もなかった。

「アリス……入れて、いい?」
「……え?」

 意味がわからないといった風なアリス。私は膝立ちになって呪文を詠唱した。途端に……。

「これで、アリスを可愛がってやるよ。」

 私のクリトリスが変化して、ペニスの形になった。アリスの媚態を前に、既に硬くそそり立ち、臨戦態勢だ。

「っ……」

 アリスが引きつった声を上げた。

「あ……。もしかして、アリス、これ嫌いか?」
「う、ううん、大丈夫……魔理沙のだから……。それにしても、おっきい……」
「……入れてもいいか?」

 場合によっては訊く方が野暮なのは判っている。それでも、私はそこまでアリスに愛されているという自信がなかった。
 私が魔力で形成したペニス。それを前に、アリスは……。
 アリスはこくりと頷いた。

「優しくする。約束する。」

 私は、真っ正面からアリスを見つめた。右手はアリスの左手と指を絡ませ、左手をアリスの背中に回した。

「全部、魔理沙にあげる……」

 正面切ってそんな科白を吐かれては、自制心というモノが吹っ飛ぶ。

「アリスっ…!」

 たくし上げただけだったブラを取り去り、足首に絡まったショーツを脱がせ、私はアリスに跨った。

「力抜いて……そう。痛かったら言えよ?」

 相手を気遣う科白は口をつくが、胸中はそんなことはどうでもいい。ポーズだけ取って、早く入れたい一心になってしまっていた。

「いくぜ……?」

 ずぶ、と、私のペニスの先がアリスの中に飲み込まれた。

「ぅぁ……きつ……」
「いっ」

 痛い、という言葉を飲み込んだのは、明確だった。私は侵入を止め、優しく問いかけた。

「やめるか?」

 痛々しい表情を浮かべながらも、アリスは頭(かぶり)を振った。

「……じゃあ、少しだけ、我慢してくれ。」
「ぅん」

 苦痛と欲情の両方に濡れる瞳は、堪らなく劣情をかきたてたが、ここで無理にやるわけにはいかない。はやる気持ちを抑えて、ゆっくりと、少しずつ、進んでいく。やがて処女膜に触れた。

「一番痛いかもしれない。それでも、もう、引き返せないぜ?」

 そう言って、一気に、貫いた。

「ぅあっ!!いっ……た……ぁ……」

 アリスが悲鳴を上げた。その悲鳴で、情欲の熱に浮かされていた意識が覚醒した。

「!……ごめん……」

 頭を撫でて、涙を拭う。そして、ヴァギナからペニスを抜き取った。

「あ……」
「今日は、これでやめよう。……正直、こんなに痛がるとは思ってなかった……私が甘かった。ごめん。」

 アリスに口付ける。アリスは私のキスに応え、舌を絡めてくれた。

「ごめんね……処女って、面倒ね。」
「そんなことないさ。なんてったって、百年以上未開封だったんだ。それだけでもお釣りが来るぜ。」

 私はアリスの頭を腕で抱いて、胸の辺りに押さえつけた。

「何か、嫌な言い方ね……ワインみたいで。」
「でも、ほんとに、アリスの初めてを貰ったのは、嬉しいんだぜ?」
「……そう……なのかな」
「そう、なんだよ。」

 私はアリスのブロンドをくしゃくしゃとかき混ぜ、額にキスをした。

「ん……。ふふ……」

 アリスはそれに、嬉しそうに応えてくれる。それが、私にはもっと嬉しかった。



「……ねえ。」

 暫くベッドで額をくっつけ合ったり、見つめ合ったり、キスを交わしたりしていた沈黙を、アリスが破った。

「うん?」
「もう一回して?」
「あ?」

 私は呆気にとられた。

「そうそう、何時間じゃかわらないぜ?私もまだだから知らないけど……。」
「妖怪の、適応力を舐めないことね?大丈夫。それに、魔理沙に気持ちよくなって貰いたいし。回数をこなす内に気持ちよくなれるなら、詰めておきたいし。」

 アリスは、屈託無く笑った。やばい。この笑顔は、食べてしまいたい。

「ったく。痛かったら、ちゃんと言えよ?無理なんかしたら、尚更怒るぜ?」
「……うん。」

 無理でも、無理するらしい。だがそういうところも、とにかく可愛らしい。

「アリスが上。」
「え……うん。」

 そそり立つペニスを見ながら、アリスはおずおずと私に跨った。

「自分で入れて……そう。自分の好きなように……痛かったら自分で止めるんだ。」

 アリスは、少しずつ、さっきの痛みを恐れるような速度で、腰を落としていった。

「はいって……きてる……」

 みちみちと音を立てそうなくらいに拡がった結合部を凝視しながら、アリスは思わずといった感じで呟いた。

「すごい……きつくて……アリスの中、気持ちいいぜ……」

 元が狭い上にきゅうきゅううと締め付けてくるアリスの膣に、今度は私が音を上げる番だった。

「入って行ってる側から、うねうね動いて……私のくわえ込んでる……ぜ……?」

 強がりな言葉を吐いてはみるが、言い出した以上自分から腰を動かせないもどかしさが、どうしようもなく身を焦がした。

「わ、わかるの……魔理沙の、形……。奥に……届き、そ……」

 アリスの方も、声が上擦っている。やはり痛いのだろうか。

「無理、するなよ?痛かったら……」
「違う」

 アリスは私の言葉を遮るように、言葉を繋いだ。

「これ……きっと気持ちいいって感じ……。入れて貰って、気持ちいいの。魔理沙のが私のを奥まで貫いてるのが、魔理沙の形を中で感じれるのが、ぎっちり詰め込まれてる感じが……言葉にならないくらい心地いいの……」
「アリス……」

 やばい。衝動が、抑えられない……。

「動いて、いいか?」
「うん、動いて。いっぱい、魔理沙を感じさせて。」

 全てを受け止めてあげると、そんな笑顔を向けられて、私は限界に達した。ペニスにもたらされる快感を求めて、腰を突き動かす。

「ひあああああっ!魔理沙……すご……すごいっっ!!魔理沙のが……擦れてっ……奥に、届いてるっっっっ!」
「アリスっ、アリスっっ!」

 動いてみて判ったのだが、アリスは、「底」が浅いらしい。私のモノを半分くらい呑み込んだところで、先が硬いものに当たった。……子宮口だ。根元まで入れることが出来ないのは残念だが、代わりに先が当たる快感に酔いしれる。

「奥まで……奥まで貫いてやるぜ……っ!ほら、私の先が、子宮口に当たってるの、判るか?」
「わかる……わかるようっ。魔理沙のが、私の奥をがんがん、がんがん突き上げてくるっ……!!気持ちいいの……奥の穴ごりごりされて、気持ちいいのおおっっ!!」
 二回目だというのに、凄まじいよがり方だ。だからといってどうと言うことはない。ただただ、私のものに感じてくれていることが嬉しくて、もっと感じさせて、もっと狂わせてやりたいと思うだけだった。

「お、奥のトコ、開くくらいに抉ってやる……もっと……もっと激しく腰、振って!んっ!!し、締まるっっ!アリスのここ、気持ちいいって、もっともっとって、くわえ込んで離さないぜ?凄く締まって、気持ちいいっ!」
「んぅぁあああああああああああああああああっっっ!すご……凄すぎるよおおおおおおおっっっっ!頭が、頭がちかちかして……腰が勝手に動いて!体の力抜けるのに、腰ばっかり動いてえええええええええええええええええっっっっっ!!!!奥の……奥のとこ、もっと……もっと抉ってええええええ!!無理矢理こじ開けちゃうくらい、壊れるくらい、もっともともっともっともっともっともっとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「アリス、あっ、あり……すご……扱かれて……アリスのマンコに扱かれて……メスチンポ扱かれて……溶ける……チンポ溶かされるっっ!熱くてどろどろで、ぬめぬめなのにぎゅうぎゅう締められて、ちんぽきもちいいいいいいいいいっっっ!射精……射精するっっ!アリスのマンコに、チンポ射精するっっっ!」

 限界まで硬く熱くなったペニスに、根元からむずむずと沸き上がってくる。その感覚を刺激するためにより強く挿入を激しくすると、ペニスの疼きは治まるどころか、より強くなって私を責め立てた。

「イク……アリスのまんこで、私のふたなりチンポイクうううううッ!!奥に……一番深いところに精液……臭い精液いっぱい流し込むうううううううううう!!!!」
「あ……ひぁ……おく、に……子宮口押し広げて……奥に、とど、い……ぐりぐりされて……膣擦られて……とんじゃう、どっかに行きそう……」

 舌を出したまま、涎をどろどろと垂らして、虚空に視線を彷徨わせて。アリスは半ば壊れてよがり狂っていた。喘ぎが度を超えて叫びにすらならない。私ももう、アリスを気遣う余裕など無い。ただただ射精に向けて腰を振るケダモノ。奥まで突き入れれば、先端がこりこりと当たる、その感覚を求めて、ぐじゅぐじゅと音を鳴らすヴァギナにペニスを突き立てていた。

「でる……精液出るぜ……アリスの中にっ!とぷとぷってなるくらい、いっぱい出る……子宮の中も、膣の中も、全部、全部白く染めてやりゅ…ありしゅは…私のせいえきたんくだ…精子べんじょだ…いっぱひ呑み込むんにゃあああああああああああああああああああああ!!」
「ひぎいいいいいいいいっっ!壊れりゅ…壊れうっ!!!奥が…奥のがほんろに…ほんろにこわえるううううううううううう!!きもひいいいいいいいいいいいい!!!!」

 再び叫びだしたアリスは、私同様、壊れ始めていた。呂律が回らない二人。言葉を忘れた獣の如く、性を貪る。

「イク……いくいくいくいくいくいくいくいくいくいくううううううううううううううううっっっっっっっっっっっっっっ!!!!せーえき……せーえきのんで!!!!!下の口で、どとどろまんこで!!!しきゅうのおくまでそまっちゃうくらいいっぱいいいいいいいいい!!!!でっ……でるうううううううううううううううううううううううぅうぅぅぉぉぉぁあああああああああああああっっっっっっ!!!!!」
「えぁはああああああああああっっっ!しゅご…いおおおおおおおっっ!せーえきのみずでっぽうが、おなかのおくをたたいてりゅううううううう!!!!とぶっっどっかとんでっちゃう!きもちよすぎてしんぢゃうよおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっっ!!!!!」

 二人、最早人間や人妖ではないような叫びを上げて、同時にぐぐっと体を弓なりに反らせた瞬間、二人の結合部から白いほとばしりが零れ出た。アリスの中に収まりきらなかった精液が、溢れ出てきたのだった。

「うぁ……でりゅ……まだでりゅ……アリスの中……イきながらまだしめてくうから……でっぱなしになってゆ……ざーめんたんくこわれた……ありすのなかでこわれてとまぁない……」
「で、ですぎっ……奥で出過ぎよお……。おなかがぁ、せいえきでたぷんたぷんにふくれちゃってる……」

 私とアリスはそのまま幾度となく痙攣し、白い涎を辺りに撒き散らしては互いを貪った。シーツは既にぬめりの中にしわくちゃになり、所々乾いて硬くなっていた。一番多く滴った場所は、既に飽和量を超えて精液の水溜まりをつくっている。そこにに尻を打ち付けたり背中を擦り付けたりして、興奮は尚高まってゆく。射精が射精を呼び、絶頂が絶頂を呼ぶ。際限のないオルガスムスに、二人は沈み、意識が途切れるまで腰を振り続けた。



 気付いたときには、すっかりと日が昇り、小鳥の囀りが聞こえる。…乾いた精液の匂いに包まれて。

「アリス……まだ寝てるか。」
「ん……魔理沙、おはよ……」

 眠い目を擦りながら、私はもう一度アリスにキスをした。

「まだ眠いな……」
「う…ん。どれくらいやったか憶えてないし……」
「はは……やりすぎた、ごめん。」

 流石にまわりの惨状を見て、私は謝った。

「いいの。よかったから……。それより……もう一眠りしたい……。」
「そう、だな……」
「三千世界の鴉を殺し、お前と朝寝をしてみたい。だったかしら?」
「また古いモノを……日本人かぶれだろ……。」
「ふふ、でも、こう言うときには、いいもんでしょう?艶のある風流。」
「ああ、そうだな。」

 ふと、アリス表情が、再び陰った。

「……昨日は月が綺麗な夜だった。今夜は……どうなのかしら。」
「今夜も、きっと綺麗だ。曇っていても雨が降っても、私達を変えたあの月は、綺麗なままだぜ。」
「うん……よかった。」
「大丈夫、これからいくらでも変われるさ。いつもと同じ、いつもどおりの月が昇って、何も変わらない朝が来ても、私達はこの夜に変わった。これはすごく重要なことだぜ?……空にいつもと変わらない月が昇るくらいに。」
「あの二人も、いつか変われるのかしら。」
「アリスより馬鹿じゃなければ、気付く可能性は十分にあるだろうさ。お前は頭がいいから何の気休めにもならないけど。」
「……そうね。私、頭いいし。」
「ちょっとむかつくけど、アリスらしいからゆるす。」
 あはは、と二人で笑う。まさか、二人でこうなるとは思ってもいなかった。犬猿の仲だったアリスと、こうなるとは。それでも今はすごく気分がいい。
 ちょっとだけ、この月のすり替え未遂事件に感謝してもいいと、思ってしまった。
『月の綺麗な夜だったから』
 どちらとも無く、なのにぴったりと声を合わせて呟いて、そして私たちは柔らかく笑いあう。そして、もうしばらく、ゆるゆると眠り続けることにした。

 家を飛び出した時にふと思ったこと。流石にそれはやり過ぎだろうと自制し続けていたこと。
 しかし、アリスとこうなったことで、それは現実味を帯び始めた。時の流れが私を押し流し、アリスを悲しませるなら、十分に価値のある選択肢だろう。それは……
だらだら長々とここまで読んでくれる方はいるのでしょうか。

実は大昔に書いたモノを手直ししたものです。

マリアリっていうと
アリスが魔理沙スキスキっていうのばっかりなので
敢えて魔理沙一人称で書いてみた……ような記憶があります。
みこう悠長
http://monostation.6.dtiblog.com/
コメント




1.魔砲削除
ネチョの途中まではいい感じな純愛だった。
そして途中から壊れまくり←ズコー
純な口調で通して欲しかったっす。
ごちそうさまでした。
2.testplayer削除
ネチョ時の口調崩壊が気になりましたが全体としては楽しめましたGJ!
しかし恥じらいが足りないぜ(←個人的嗜好)
3.とくめー削除
ネチョ崩壊にワロタが、原作風味な会話がいい味を出してました。

あとリグルの『彼』はミスなのかわざとなのかw
4.ななし削除
途中で笑ってしまったが全体的におもしろかったぜ
魔理沙→アリスはいいものだ
5.図書館の悪夢削除
純愛というよりはシリアス寄りだな。
ネチョ第二ラウンドについてはみんな言ってるからいいとしてw
蓬莱人やリグルの話を持ってきながらも横道感があまりなかったり、魔法について独自の観点があったりと作り込まれてる感じがいい。
言葉回しや含蓄のあるセリフ、語彙の豊富さもあって、文章としての完成度が高い気がする。
ぜひこのレベルでコンペで出してもらいたいぜ。
GJ!
6.みこう削除
コメント有り難うございますー。
シリアス風に言ってみた作品なので
全体的に良かったという旨のコメントは
概ねその辺りを受け取っていただけたのかと思うと
嬉しい限りです。

え?リグルは彼ですよね?何か変ですか?(マテ

……ネチョ崩壊は私の趣味です済みません。
7.名無し削除
第2ラウンドで吹いちまったぜ。
リグルは……あんな可愛い子が(ry
魔法についてが面白かった