真・東方夜伽話

清蘭と媚薬セックスする話

2019/11/01 22:30:28
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清蘭と媚薬セックスする話

注意点
・二次設定、独自設定、独自解釈等があります。
・オリキャラ(名無し男)との絡みになります。また、男はそれなりに喋ります。
・また、今回はストーリーパートが長い為、夜伽パートのみ読みたい方は2番のみお読みください。但し、夜伽パートはストーリーパートを前提とした内容になっていますのでお気を付け下さい。

1.
「今日は試作のお団子があるんだけど、食べてくれる?」
「おっ、今回はどんなやつかな」
 今は地上で暮らしている月の兎であり、自分の恋人でもある清蘭と、夕食とその片付けを終えて居間に戻る直前、彼女はそんなことを言い出した。
 清蘭は現在、人里で団子の屋台を彼女の友人の鈴瑚と隣り合う形で出しているのだが、時折こうして新商品の試作品を提供される。試作とはいえ、大抵が売り出し直前の最終チェックみたいなものなので大抵はとても美味しく、断る理由のない役得な提案だった。
 なので、了承を飛び越えて楽しみだと伝えると、彼女は嬉しそうに笑う。
「それじゃ、先に居間で待ってて。用意したら持っていくから」
「手伝おうか?」
「う、ううん。これくらいすぐに出来るから一人で大丈夫。だから○○は先にゆっくりしてて」
 手伝いを申し出たものの、そう返されつつ半ば強引に背中を押されてしまったので、大人しく居間に向かう。
 その後、程無くして白い二つの小皿を持った清蘭が台所から戻ってきた。お待たせ、なんて決まり文句を言いながら、自分の前の卓袱台に片方の皿を、もう片方は彼女が座るであろう向かいの席に置く。
 置かれた小皿の上には、一口サイズの丸く白いシンプルな団子が二個ずつ。自分達が食べるだけなので串すらも無い。
「ありがとう。で、味は今回も秘密?」
「えっ? あー……、うん、ひ、秘密……」
 清蘭の返答こそ妙に歯切れが悪いものの、こうして試食する際に味を教えないというのは珍しいことではない。知らない上で食べて、何味だと思ったか、というのも確認する時があるからだ。
 だから特には深く突っ込まずに早速実食、と言いたいところではあるが。
「あっ」
「ど、どうかした?」
「ごめん清蘭、立ってるついでに、お茶、取ってきて貰っていいかな」
 夕食時から置いてあった急須を湯のみに向かって何度か軽く振り、既に空っぽなことを示す。
「やっぱり、団子にはお茶が欲しいからさ」
「そっ、そうだよね、お茶、欲しいよね。作り置きのでいい?」
「うん。悪いね」
 差し出された空っぽの急須を清蘭は受け取ると、ぱたぱたと再び台所に戻っていく。
 一見、楽しい試食の時間に水を差されたように見える出来事。だが、実はこれは故意に起こした出来事だった。
 本当は急須にお茶が残っていないのは、居間に戻って来た際にお茶を注ごうとした時に気付いていた。だから、清蘭が準備している間に用意しておくことも出来たのだが、あえて放置して、彼女への問いまでどうするかを引っ張った。
 そして、こうして実際に利用し清蘭に一旦席を外してもらった。彼女には面倒を掛けるが、これには理由があった。
 以前、『変わり種』とだけ説明された試作品を食べた際、激苦団子を食わされた経験がある。しかも、清蘭の方は普通に美味しい団子なのに。
 それには一応事情があり、清蘭にも悪気があってやったことではない。それの更に試作品を過程段階で食べ過ぎて、もはやその味への認識が狂ってしまっていたが故の失敗であり、清蘭の方にあった団子は認識が狂う前の余りだった。
 だが、流石にそれを激甘、激辛とやらされては、いい加減自分も学習する。試食をすると決まってからのどこかよそよそしい態度から察するに、また変わり種に違いない。
 なので、清蘭が席を外した今のうちに、自分の皿と彼女の皿をこっそり入れ替えてやる。幸か不幸か、皿にも団子にも目印になるようなものは無いから気付かないだろう。それに、もしまた味付けを失敗していてもこれまでの経験上、清蘭は『……ちょっと味濃い?』くらいで終わってしまうだろう。実際、激苦の時は『あー、確かに苦めかも……』と平然としていた。二日後にもう一度食べた際は悶絶していたが。
「お待たせ、○○」
「ありがとう、清蘭。それじゃ、頂きます」
「ど、どうぞっ」
 細工に気付かれないように出来る限り自然に応対しつつ、団子を一個口内に放り込む。
 ……美味しい。普通に美味しい。もしも、これが自分の予想どおり変わり種系列でその余りだったとしても、こちらにも多少の名残や残滓があると思ったのだが、極めて普通だ。
 もしかしてそもそもそんな心配は杞憂だったのか、と考えながら二つ目も美味しく頂き、何事もなく食べ終わる。
「あ、あのね、どう、かな?」
「美味しかったよ。やっぱり清蘭は団子作るの上手だね」
「う、うん。ありがと……」
 賞賛の言葉に礼を言う清蘭だが、やはりどうにもそわそわしていし、こちらの様子を観察しているように見える。味に触れないのは不自然だったか、と思いつつも、藪蛇を避けるため彼女の更なる反応を待つ。
「……ね、ねえ、○○。ちょっと今日は暑いなーとか、ない?」
 だが、飛び出したのは全く関係の無い話だった。
「え? んー、いや、特には」
「そ、そう……。あ、○○、髪にゴミがついてるよ」
 清蘭は卓袱台を挟んで前のめりになってこちらに顔を寄せる。そして、まるで胸元を見せ付けるように距離を詰めてくる。
「あ、あれー、取れないなー」
 因みに、今日の清蘭の服装は全体的に薄い水色のワンピ―スで、普段彼女が好んでよく着ている青を基調にしたワンピースよりも露出が少々多い。肩は出ているし下の丈は短いし、胸元を止めているボタンは何故か胸が見えてしまうギリギリ近くまで外してあるし、ブラすらしていない。
 最も、この服には家に帰って来てから着替えた物、つまり二人きりだからこその格好だし、本人もさっき暑いかを尋ねてきたから、他意は無いのだろう。
 そういう訳で、清蘭に髪をわしゃわしゃと弄られる自分の目の前では、ワンピース越しながら程よい大きさかつ形の良い胸が体の動きに合わせて左右に揺れる。それはそれは非常にいい眺めではあるのだが、清蘭の棒読み気味な台詞が気になる。
「よーし、取れたー」
 たっぷり数分間ゴミと格闘したらしい清蘭は体を離すが、何故かまたこちらを注視し始める。
 そして、しばしじーっと見ていたかと思えば、自身の右耳についた金色のタグを素早く外して、後方にころんと転がした。
「あ、あー、取れちゃったー」
 取れてしまったと清蘭は言うが、どうみてもわざと外したようにしか見えない。確かにイーグルラヴィとして任務を請け負っていただけあって非常に素早い動作だったが、いくら何でも目の前かつさり気無さの欠片も無ければ丸わかりだ。
 しかし、当の本人は至って真面目らしく、転がした方向を向いて、つまりこちらに背を向けるとスカート丈が短いのにもかかわらず、妙にお尻を突き上げた四つん這いになる。
「あれー、どこかなー」
 清蘭はすっかりスカートがめくれて下着が丸見えのお尻をこちらに突き出したまま、お尻と尻尾をふりふり揺らしながら床に転がしたタグを探している。
 かなりはしたない姿であることに気付いているのかいないのか分からないが、まあどうせ自分しかいないからいいかとわざわざ注意もせず、苦笑しつつぼんやりと目の前の下着を眺める。……そこまで際どいものでもないが、紐パンなんて持ってたんだなあ……。
 その後、相変わらず棒読みで「あったー」と言うと体勢を元に戻し、タグをつけ直しながらまたじーっとこちらを見始める。
「……どうかした?」
「……えっと、見た?」
「……パンツのこと? 見たというか見せつけられてたと言うか……。それはともかく、他に人がいる場所ではもう少し気にしてね」
「う、うん……」
「……清蘭、さっきから妙に俺の方見てない?」
「いやっ、何でもないよ。何でもない」
 絶対何かあるようにしか見えない。さては、あの団子は何かしらの味が後から来るタイプで、そのための時間稼ぎだったのだろうか。だが、何の反応もなく戸惑っている、そんなところだろうか。
 それならば、助け舟を出してやろうと彼女の皿を指差す。
「そっか。……で、清蘭は、自分の方の団子は食べないの? 俺は、問題なく美味しかったよ」
 わざと、『清蘭』と『俺』というのを強調して言う。
 そうして、清蘭が望む結果になっていないのは、渡す方を間違えたのでは、と暗に表してみると、彼女は、あっ、と明らかに何かに気付いた声を上げた。どうやら意図することが伝わったようで、明らかに目が泳いでいる。
「……わっ、私は後で食べるよ、だから気にしないで」
 そしてこの返答。やはり、今日も何か仕込んでいたようだ。
 確信を得たところで、あえてこちらから踏み込んでみる。
「それなら、俺が貰っちゃおうかなー。せっかく美味しい団子なのに、硬くなっちゃ勿体無い」
「え……、あ、うんっ! いいよ! ○○にあげるよ!」
「でも、やっぱ悪いか。清蘭の分だし」
「大丈夫大丈夫! 食べちゃっていいよ!」
「……じゃあ、遠慮なく……」
 随分あからさまな反応の変化に心内で苦笑しつつ手を伸ばして正に食べるその瞬間まで、彼女はこっちを凝視している。
 こんな子が人を騙すのは無理だな、と改めて確信したところで、団子を一旦置いて彼女の方に向き直る。
「清蘭、今回は何入れた?」
「えっ!? あ、あの、その……」
「ずっとそわそわしてるの、とっくに気付いてるぞ。また妙な団子作ったんだろ」
 しどろもどろになる清蘭を更に追及すると、ああ、とかううん、と声にならない唸り声をあげ、スカートの裾を掴んだ手も所在無さげにしきりにもぞもぞと動かして、涙目にまでなってしまう。流石にこんなに思い詰めるのは予想外だったので、慌ててフォローを入れる。
「せ、清蘭、怒ってないから。ただ、何を入れたのか、教えてくれればいいから。食べるかは、それを聞いてからにするだけだから、な?」
 そう諭すと、清蘭は目と手をギュッと強くつぶり、とうとう口を開いた。
「……媚薬、入れたの」
「びやく? びやく、びやく……媚薬!? 媚薬って、あの、こう、気分がエロくなる、みたいなやつ?」
 予想外すぎる回答に思考が追い付かず、何度か小声で呟いた後、我ながら要領を得ない返しをしてしまう。
「……うん、それ」
「……な、何で?」
 顔を伏せる清蘭に思わず聞き返してしまったが、そんなの聞くまでもない。
 だって、今日の予定なんて後は入浴をして、眠る時刻まで二人の時間を過ごすだけ。その直前のタイミングでの媚薬だなんて、一つしかないじゃないか。
「えっちしたかったの!」
 涙目の清蘭がなかなかに大きな声を上げる。予想通りの回答だった。だが、予想出来るからと言って、その答えに疑問が無いわけでは無い。
「ちょ、ちょっと待って、会えない日はともかく、こうして一日一緒に過ごせる日は殆どしてるよね? それに、その、今日も誘う予定ではあったし……。ともかく、少なくとも俺は倦怠期みたいなのは感じてないし、清蘭も満足してくれてると思ってたんだけど……」
 そういうのを使うのはマンネリし始めたり、しない日が続いた時の話では、とこちらの気持ちを伝えると、清蘭は羞恥の色の濃い小さな声で話し始めた。
「……うん、私もした後はとっても満足してるの。でも、○○のお家から帰る時にはもう物足りなくなっちゃうの。私、月に居た頃は一人でも殆どしなかったのに、○○と初めてしてからどんどん一人でもするようになっちゃて、今では会えない日は殆ど毎日一人でしちゃってるの。それも、な、何回か……。だけど、もっとえっちしようなんて言うのは恥ずかしいし、えっちな子って思われたくなくて、それなら○○からいっぱいしてもらえばいいかなって……」
「だから、媚薬入り団子を食べさせようと?」
 こくこくと頷く清蘭。滔々と語られた内容を一言で要約すれば、欲求不満、ということ。しかし、だからと言ってまさか自らを襲わせようとするとは。
 心内で、はあ、と一つ溜め息を吐く。これは、彼女だけじゃなくて、自分にも向けた溜め息だ。女の子にここまで言わせては駄目だろう。
「清蘭、俺が言いたいことは二つ。まず一個目は、薬を盛るなんてしちゃ駄目。俺は清蘭の頼みなら出来るだけ叶えてあげたいから、ちゃんと言ってくれればそうそう断らないと思う。まあ、今回みたいなのは言いにくいって清蘭自身も言ったけれど」
「……うん、ごめんね」
 赤さの残る顔のまま、しゅんとしょげる清蘭。いつもは元気よく立った兎耳も、気持ちを表すようにたらんと垂れ下がっている。
「それと、もう一つ」
 そんな彼女の前に、右手の人差し指をピンと立てる。
「男として、恋人にここまで言われたら我慢なんて出来ないし、出来なくなると思う。これの効果なんて関係なく、ね」
 そう言ってから、彼女の皿に乗った団子をその人差し指と親指で一個掴み、口内に放り投げる。
「……うん、やっぱ美味しいな、清蘭の団子」
「えっ!? ○○、それ……」
 驚く清蘭を余所にもぐもぐと団子を咀嚼し、飲み込む。すると、十秒も経たないうちに、全身の体温がじわじわと上がり、股間が疼き始める。
「……あー、効果出るの早いなこれ……。これじゃあ、媚薬と知らずに食べてもバレバレだったんじゃないか?」
 目を丸くして驚く清蘭に向かって、もう一個の団子を掴み、差し出す。
「今日は、えっちと思われるとか、恥ずかしがらなくていい。全部まとめて、媚薬のせいだから。……だから、満足するまで、思いっきりしよう?」
 清蘭は未だ頬に赤さを残したままの顔でそれをじっと見つめた後、おずおずと口を開き、指ごとぱくりと咥え込んだ。



2.
「うわ、凄い……。ほら、もうこんなにびしょびしょ」
「やあぁ、そんなの見せなくていいからぁ……」
 寝室に敷かれた布団の上に起立する清蘭の前にしゃがみ込んで、白い紐パンをするりと解く。べっとりと濡れた薄布は張り付いていた陰唇から糸を引きながらぐちゅりと剥がれ、それを見せつけると彼女は真っ赤な顔を手で覆い隠す。
 清蘭曰く今日のためにわざわざ用意した新品の下着に、大きな染みを作って汚したのが自身の淫らな蜜だというのが余程恥ずかしいのだろう。
 ともあれ、これでとうとう二人は一つの布団の上で生まれたままの姿になる。唯一違うのは彼女の耳に付いた、お風呂と就寝前以外はほぼ付けっぱなしの金のタグくらいだ。
「でも、本当に凄いな……」
 改めて、覆い隠す物の無くなった陰唇を見やる。陰毛もほんの僅かして生えていないため、清蘭本人の見た目以上にまだまだ幼さを残して見える秘部は既に赤く熟れてぱくぱくと蠢いており、とろとろと溢れる蜜は脚を伝って垂れ落ちていく。
 大陰唇に親指を添えて柔く撫でると、たっぷりの淫液が潤滑油になって指がするすると滑り、指を引っ掛けて左右に開けば、愛液はぽたぽたと布団に落ちて水玉模様を浮かばせる。
 前戯もしていない状態なんて普段ならば粘膜元来のぬめりが多少あるくらいだが、今やたっぷりとほぐした後のように濡れそぼり、薄い陰毛も肌にぴったりと張り付いていた。
 これほどならば今すぐ挿入してしまっても問題は無いだろうが、せっかく媚薬なんてものを服用しているのだから、色々と楽しまなければ損だろう。
「そういえば、よく一人でしてる、みたいなこと言ってたけど、どんな感じでしてるの?」
 なので、普段ならば絶対に教えてくれないであろうことを、今の高揚にかまけて聞いてみる。
「……言わなきゃダメ?」
「無理にとは言わないけど、出来れば知りたい」
「……時間は寝る前が多くて、○○とえっちしたり、触って貰うのを想像しながらしてる、けど……」
 すると、予想以上にかなりすんなりと教えてくれた。清蘭もどうやら性的なことに関して、相当寛容になっているようだ。
 しかし、本心を悟られぬように気を付けながらも自分との性交を想像しながら自身を慰めていたとは、気付いてやれなかった申し訳なさと同時に愛おしさが改めて込み上げてくる。
「じゃあ、触ってもらうっていうのはどんな風に?」
「……胡坐で座ってる○○の前に私も座って、後ろからぎゅってされながら、が多いかな……。それで、あの、その……」
 そこまで言うと清蘭はもにょもにょと言葉を詰まらせる。他にも何かあるようだが、それを言うのが恥ずかしいのか、顔は徐々に赤く、声もか細くなっていく。
 だが、こちらから催促はせずにじっと待っていると、清蘭は潤んだ瞳でこちらを見て、おずおずと口を開いた。
「……えっと、い、いつも○○がしてくれる時みたいに、わっ、私の体を、褒めて、くれたり、かっ、可愛いとか、好きとか、言ってくれたり、して……」
 清蘭はどもりつつ、途切れ途切れになりつつも最後まで何とか言い切ると、露骨に視線を顔ごと横に反らしてそっぽを向いてしまう。こちらから見える横顔は湯気でも出そうなくらい真っ赤に染まっている。
 聞いたのは自分とはいえ、ここまで素直に教えてくれた彼女に対して湧き上がる、限りない情愛と、媚薬に浮かされて切り離せない、大きな情欲だった。
「清蘭、こっち向いてくれる?」
 相変わらず余所を向く彼女にそう呼びかけてから、布団の上に緩く広めに胡坐をかいて、手招きをする。言われた通りこちらを向いた彼女は耳をぴくっと揺らして数秒視線を泳がせる。
「……もしかして、言ったこと、するの?」
「うん、そのつもり。勿論、普通にしたいならそうするけど」
 それを聞いた清蘭は逡巡した後、ややぎこちない所作で自分の前に腰を下ろして少しだけ体をもたれさせる。これから何が行われるかをよく理解しているからか、照れと緊張が入り混じっているのがありありと分かり、可愛らしい。
「こんな感じ?」
「……うん。こうやって私を抱き抱えて、まずはゆっくり、優しく撫でてくれるの……」
「どこを?」
 自らの情欲を慰めるのにどこを触るかなんて分かり切ってはいるけれど、清蘭の小さく可憐な右手の下に我ながら無骨な右手を滑らせて、手を預ける。ちょっとした意地悪に彼女は、むー、と可愛らしく唸った後、その手をぎゅっと握って下半身、陰唇へと持って行く。
「ここ、とか……」
 更に、今度は自ら空いた左手でこちらの左手を掴むと、上へ持ち上げて胸に案内する。
「後、こっちも……」
 そして、両の手をそれぞれに柔く押し付けると、自分の手をそっと離して完全にこちらに身を委ねる。それ以上の言葉は無かったが、後はお願い、ということなのだろう。
「じゃあ、媚薬もあるしまずは軽く触れるよ」
 案内された先の箇所へ、宣言どおりかなり軽めに触れる。下では大陰唇に指先を緩く立てて弱く撫でさすり、上ではゆっくりと乳房を揉む。
 碌に触れないうちからびしょ濡れになるほどの媚薬であることを踏まえた、とても緩慢な愛撫。
「あ、あっ、んっ……」
 だが、その程度の刺激にも強烈に声を上げてびくびくと体を震わせる……なんてことは無く、実際は小さく声を漏らして僅かに体を揺らすくらいで、むしろ物足りなさそうですらある。
「んー……、○○、えっと、もうちょっと激しくても平気かも……」」
「あれ、そう? それなら……」
 果てにはもう少し強めにとまで言われてしまう。それならばと言われた通り愛撫の手に力を入れ、普段の前戯よりもちょっと劣るくらいまで段階を上げてみる。
「あ、んっ、はあっ……。ん、このぐらいが、いいかもっ……」
 すると、清蘭は体を震わせながらこくこくと頷く。どうやら、すぐに効果を見せる媚薬と言えど、絵に描いたようにちょっと触れるだけでどうこうなんてことは流石に無いらしい。確かに自分の方も、ずっと昂ってはいるし陰茎も既に大きく勃起しているが、理性を失って襲い掛かる、なんて衝動に駆られることも無い。
 とはいえ、媚薬の効果自体ははっきりと表れており、いつもならば準備運動レベルの今でもなかなかに快感を得れるくらいには性感はしっかりと鋭敏になっているようだ。
「清蘭、少しだけクリに触るよ」
 だったら、ここなんかはどうだろうかと思い陰核を指で軽く掠めてみると、腕の中の彼女がびくんと大きく跳ねあがる。
「ひあぁあっ! そこっ、やあぁっ……!」
「ごっ、ごめんごめん。……ここはきつい?」
「……もうちょっと、お薬の感覚に馴れたら、大丈夫だと思うけど……」
「そっか。じゃあ、もうしばらくは緩く行こうか」
 改めて、やはり媚薬は効いているんだなと理解したところで、それからはしばらく、乳首や陰核のような元々敏感な箇所には触れずに、その周囲に触れる程度に留めておく。
 乳房を緩く揉んだり、乳輪に指を這わせたりはするが乳首には一切触れない。淫蜜でべとべと秘部周りや小陰唇を撫でるがクリトリスには近付きもしない。しばらくそうやって刺激しすぎないように撫でて、ゆっくりと性感を高めていくと、次第に彼女の嬌声には甘ったるい吐息が混じり始める。
「はぁっ、んっ……、ふあ、あっ、はぁっ……」
 声こそ悩ましげではあるが乱れてはいないし、体も時折小さく揺らすが比較的落ち着いてはいる。どうやらそろそろ薬の感覚にも慣れて余裕が出て来たようなので、次のステップに進む。
「さて、それじゃあそろそろ、俺が清蘭のどこがどう好きか、教えてあげないとね。最初は、この手触り抜群のおっぱいからにしようか」
 『私の体を褒めたり、好きって言ってくれる』を叶えるべく、一旦陰裂を弄っていた方の手も上に向かわせ、両方の手を乳房に添える。
 そして、今までのように媚薬が効いているからと遠慮がちにするのではなく、普段と変わらない程度の加減でむにむにと揉む。
 形のよい柔肉に五指を好き勝手に沈ませて柔らかさを十二分に堪能したり、手の平で弾ませてぷるぷると揺れる感触を楽しむ。もう媚薬の感覚にある程度馴染んでいることは実証済だからこそ、自由気ままに弄り回す。
「うん、清蘭のおっぱい、ちょうど俺の手に収まるくらいの大きさでぴったりっていうのがまずいいよね」
 改めてそのことを再確認しながら手始めに大きさを褒めると、清蘭は乳房を弄る腕に手を添えて、ぽつりと呟く。
「……あんまり大きくないけど、好き……?」
「勿論。確かに大きさ自体は思わず目を惹くほど、ってタイプではないけど、形は整ってるし、肌は綺麗ですべすべだし、張りも弾力もあるしで、触ってるだけで気持ちいいし魅力満点だよ」
 彼女の卑下を無理にフォローしても嘘くさいだけなのでそこは肯定するが、それ以外の美点をいくつも挙げながら、双房を緩く揉み続ける。
「それに感度もいいから、清蘭の可愛い反応もいっぱい見れるし。ほら、特にこことか」
 更に、乳房を掬うような持ち方に変えて、大きく膨らんでカチカチに尖った乳首――今まで触れてこなかった突端――を、人差し指と親指で柔く摘まんでやる。
「ひあぁあっ!」
 それと同時に清蘭は大きな嬌声を上げ、予想どおりの可愛い反応を見せてくれる。そのまま人差し指の腹でくにくにと桃色の蕾を転がしながら、その様子を耳元で囁く。
「清蘭、やっぱり乳首敏感だよね」
「はぁっ、んっ、ち、違うのっ……、だって、○○がいつも、いっぱい触るからぁっ……」
「まあ、初めての時はここまでじゃなかったし、する度に大抵一度はおっぱいも触るから、そのせいで感度が上がったのはあるだろうね。でも、いくらなんでもそれだけじゃここまではならないんじゃない?」
 悪趣味だとは自覚しつつも、嗜虐心の赴くままにわざとらしく問い質す。恐らく、これほど敏感なのは開発どうこうよりも媚薬効果が大きいと思うが、それにはあえて触れないまま、彼女の返答を待たず追及する。
「オナニーする時、自分でも結構触ってるんじゃない?」
「…………だって、気持ちいいんだもん……」
 すると、少しの間を開けて、思いの外清蘭はあっさりと白状した。その声色は諦念しており、もう何を聞かれても答えてしまいそうなくらいだ。
「じゃあ、おっぱいだけでイクまでしたことある?」
「……し、下も一緒に触ってるから、それはないけど……」
 続く質問にも、伏し目がちで答える清蘭。流石に、胸だけで絶頂までした経験は無いらしい。
 それなら、せっかく感度がいつも以上になっていることだし。
「なら、今日はおっぱいだけでイクまでしてみよっか」
「えっ!? やっ、そんな、あっ、はんっ、ひあぁっ……!」
 清蘭の驚きの声は、同時に始めた胸愛撫ですぐに甘い声へと姿を変える。
 乳輪に沿って円を描くように指先で撫でさすり、焦れた息が少しでも漏れればすぐに内側に指を寄せて、突端を弾き、爪先で優しく引っ掻いてやる。
 しかし、責め過ぎない程度で指を離して切り上げ、乳房を揉みほぐす愛撫へと移って弱い刺激に戻す。
 そして、また物足りなそうな反応をすれば、敏感な乳首を弄ってやる。
「やあぁっ、だめぇっ、だめなのっ……」
 清蘭は快感に粟立つ体を縮こまらせ、弱々しく駄目だ止めてと啼きながらこちらの手を掴むが、全く力がこもっていないので抑止の効果なんて一切無い。
 だが、わざと愛撫の手を一旦止めて余裕を与えてから、耳元で囁く。
「駄目? こんなに気持ちよさそうなのに? どうして?」
「だ、だってっ、このままされたら、ほんとにおっぱいだけでイッちゃうからぁっ」
 再三の意地の悪い質問に、正直に乳房だけでの絶頂が近いと告白する清蘭。それを聞いて、すぐさま乳房への愛撫を再開する。
「やあっ、だっ、だめ、だって、あっ、ひぃっ」
「いいよ、イッて。清蘭がおっぱいだけでイクところ、見たいから」
 もうどれだけ彼女が甲高い声を上げようと手を緩めることはしない。手の平では乳房を揉みながらかちかちに尖った蕾を指先で少し強めに圧し、転がし、弾き、掻き、つついてと、ありとあらゆるやり方で執拗に苛め抜く。
「あっ、んっ、だ、めぇっ、あっ、ふあぁあっ!」
 そして、敏感な突端をきゅうと摘んだ刹那、清蘭は大きな声を上げて腕の中で全身を大きく痙攣させると、やがて強張っていた体を弛緩させ、だらんとへたり込む。
 誰がどう見ても、乳房への刺激だけで絶頂を迎えたのは明白だった。
「気持ちよかった? おっぱいだけでイッちゃう清蘭、凄く可愛い」
 未だ絶頂の余韻に体を時折揺らす彼女を、胸から手を離して左手で緩く抱き留める。すると、清蘭は小さな唸り声を上げ、ぺちんと胡坐をかいた膝を叩く。
「……可愛いって言えば何でもいいって思ってる……」
 清蘭は不満げに口を尖らせると、小さく三角座りをしてふてくされてしまう。正直、こうして拗ねる彼女もとても可愛いのだが、流石にこのままは色々と良くないので、右手で頭をよしよしと撫でて宥めつつ、謝罪の言葉を掛ける。
「ごめんごめん、ちょっと苛め過ぎた。でも、清蘭のことを可愛いと思ってるのは事実だからそう思われるのは悲しいんだけど、どうすれば許して貰えるかな」
「…………もっと、褒めて。もっと、気持ちよくして。……もっと、好きって言って。それなら、許してあげる……」
 しばしの沈黙の後、清蘭はこちらの左手に自身の右手を添えて優しい手つきで撫でながら言うと、またこちらに体重を預けて体を委ねてくれた。側面からちらりと覗く彼女の頬は真っ赤に紅潮しており、自分で言っておいてこんなに恥ずかしがるのがたまらなく愛おしい。
「ああ、もう。本当に可愛いな、清蘭は」
 頭に乗せたままの右手で、わしわしと撫でる。つい熱が入って少し荒めになってしまったが、清蘭はうっとおしがることもなく、むしろ更に寄り掛かって来る。
「次はこっちに触るけど、いい?」
「……うん。……して?」
 右手を頭から、左手を清蘭の手からそっと離して、両方ともを下方に滑らせつつ尋ねると、清蘭は一拍置いてからこくりと頷いた。
 一旦止めていた手を進めて秘裂に改めて触れると、二枚の花弁が大きく綻んでいるのが見ずとも分かる。そんな一対の肉びらに左手の人差し指と中指を掛け、左右に大きく開かせる。そして、膣穴の入り口に右手の中指が僅かに沈むくらいの浅さで軽く出し入れすると、それが呼び水となったかのように大量の愛液をどろりと溢れさせた。
 念の為、それらの潤滑油を中指に塗しておく。もっとも、元々これだけびしょ濡れならその必要すら無さそうだが。
「清蘭、指、入れるよ」
 十分に滑らかにしたところで、いよいよ秘洞の入口に指先を宛がい、ゆっくりと押し込む。膣内から溢れたばかりの、より熱を持った蜜の塊がぷちゅりと弾けて指に絡み付きながら、徐々に指が清蘭の中へ呑みこまれていく。
「あ、あぁっ、はっ、んっ……」
 同時に彼女の声は一気に色付きを取り戻し、甘い吐息が漏れる。
 挿し込む指はまだ一本な上、膣内を満たす大量の愛液とくれば抵抗なんて当然無い。なんてことはなく、むしろ膣口はいつも以上にきつく、下手をすれば痛いくらいなのではと思う。
「あっ、はぁっ、ん、んぅっ……、指ぃ、気持ちいい……」
 しかし、実際はどうかと言えばこの通り。指を少し進める度に清蘭はうっとりとした小さな嬌声を漏らし、中指の全てを呑み込めば、まるで陰茎を収めた時のように長く息を吐いてふるふると体を揺らす。
 とりあえずここまで挿入してみて分かったのは、今日はかなり締め付けがきつい、ということだ。入れっぱなしのまま一切動かしていない今も膣壁がきゅうきゅうと絶え間なく喰い締めてきて、出もしない精液を求めて躍起になっているほどであり、これも媚薬効果が現れている証左だろう。
 これは今のうちにほぐしておかないと、本番は挿入すら苦戦するかも知れない。結果的にではあるが、事前に確認出来てよかった。
 そんなことを考えながらしばし指を動かさずにいると、おずおずと呟く、可愛らしい声が聞こえてきた。
「……○○、えっと……」
「ん、どうかした?」
「ゆ、指、動かさないの?」
「……ああ、うん。……動かすよ?」
 何かと思い尋ねてみれば、ぼかした言い方での早くして欲しいというおねだり。清蘭が恥ずかしげに切り出した言葉につい頬を緩ませながらも、それを声には出さないように返事をし、根元まで深く差し込んだ指をゆっくりと引き抜いていく。
「あっ、ああぁ、ん、ふあぁぁ……」
 ぬぷぷと粘液を湛えた柔肉をこする水音とともに、清蘭はまた甘ったるく悩ましげな息を吐く。徐々に姿を現す中指は勿論、根本まで差し込んでいたこともあって指の股にまで白濁の膣分泌液がべったりとこびり付いている。
 そして、最後まで全てを引き抜くと指先からは粘ついた糸が伸び、同時に栓がなくなったからかどろりとした蜜が膣口から大量に溢れ出す。
「どうだった? やっぱりいつもと違う感じする?」
「うん。○○の指のね、節のちょっとしたでこぼこも、全部はっきり分かるかもってくらい……」
 少々の照れを交えつつの感想に相槌を返し、もう一度挿入する旨を伝えると清蘭はこくこくと頷く。
 再び中指を膣口に宛がい、二度目の指挿入を行う。今回はさっきよりも幾らかスムーズに根本まで達したので、膣内も異物の感覚に多少は馴染んできたようだ。
 普段よりもゆったりとではあるが何度か出し入れを繰り返して、更に肉壺を柔らかくほぐしていく。前後に抜き差しするだけでなく、膣壁を指先で軽く叩くように上下にも揺らしたりしてみて、来たる本番のための準備をする。
「清蘭、もう自分でもなんとなく分かってると思うけど、ここの締め付け、凄いよね」
「……う、うん。分かってる……」
 恥ずかしげながら律儀に答える清蘭。自分の体が、性器がいつも以上に雄を求めていると再確認させられているのは、さながら自ら淫乱だと言わされているような気分なのだろう。
「でもね、流石にここまでではないけど、清蘭の中っていつも凄く締め付けてくるんだよ。我慢しないとすぐに出しちゃうからいつも結構大変なくらい」
「出、出しちゃうって……」
「もっとちゃんと言おうか? 清蘭のここは、とっても綺麗なピンク色で、ちっちゃくて可愛くて、触るとひくひく動いて気持ちいいって素直に教えてくれて、チンコを入れるとすぐにしゃぶってきて滅茶苦茶気持ちよくしてくれる、最高のマンコってこと。で、そんな清蘭のマンコが俺は大好きってこと」
「~っ!」
 普段は使わない言い方と言い回しで、声も大きめにして、はっきりと宣言してやる。
 すると彼女は顔をこの上なく赤くして、声にならない声を上げる。同時に膣内もきゅうっと強く締まり、指を痛いくらいに締め付けた。
「あ、また締めてきたね。やっぱりまだまだ解した方が良さそうだから、もっとしよっか」
 清蘭が何かを言うよりも早く、有無を言わさずに膣内を指でぬぷぬぷとこする。同時に、陰唇を開かせていた左手を離して陰核へ伸ばし、その周りをすりすりと撫でる。
「次は、ここも一緒にね」
「ふえっ? あっ、そこ、はぁっ……」
「普段、オナニーする時触ってないの?」
「し、してる、けど……、さっきのこともあるし、ちょっと怖い……」
「優しくするよ。無理そうならすぐに止めるから」
 こちらの左手を弱々しく止める彼女に、安心させるように柔和に囁く。それ以上は催促せず、止める手も払わずに返答を待っていると、清蘭はそっと左手を解放した。
「ありがとう。でも、きついと思ったらすぐに言ってね」
 触れる許可をくれたことへのお礼と無理はしないようにと声掛けしてから、クリトリスよりほんの少し上に人差し指を構えた後、そっと指を下ろして押し当てる。
「あっ、ひっ、んっ……っ!」
 その瞬間、清蘭はびくっと全身を跳ねさせてぎゅっと身を縮こまらせるが、前回のような悲鳴じみた声は上がらない。
 とはいえ、もとより敏感な陰核が媚薬のせいで普段以上に鋭敏になっていることは間違いないので、決して激しくはせずにゆっくりと撫でさする。
「んっ、はあぁっ、あ、あぁあっ……!」
 すると、まるで強くしごかれているかのように、清蘭は全身を痙攣させて高い声を上げる。膣内に入れっぱなしの指も、今は全く動かしていないにもかかわらず強く食い締めてきて、いかにクリトリスでの快感が強烈かを物語っていた。
「清蘭、続けて大丈夫?」
 一旦、愛撫の手を止めて念の為こちらから尋ねると、彼女は体を小さく痙攣させながらもこくこくと頷く。
「うん。今くらい、なら、平気」
「本当に? 無理してない?」
「してないよ、大丈夫大丈夫! だから、えっと……、もっと、さ、触って、いいよ?」
 再三の問いに返ってきたのは、普段のような元気な声と、自分達以外に誰も聞いていないのにも関わらず囁くような静かな声。、
 それに頷きと短い応答だけで返事をして、陰核への責めを再開する。清蘭は自らの体に抑え込められない快感を少しでも声に乗せて逃がすように短い嬌声を絶え間なく上げ続け、それは次第に声だけでなく、他の体の動きにも表れ始めていく。
 大股を開いて投げ出された脚は腰ごとかくかくと小刻みに揺れ、膣内も収縮と膨張を繰り返す。自分の体に感じる清蘭の体重が増したのも、彼女の体が無意識の内によりこちらにもたれ掛かってしまっているのだろう。
「そういえば、清蘭は、膣、と、クリ、どっちが好き?」
 ふと、思いついた疑問を尋ねながら、言葉に合わせて、それぞれを重点的に弄る。膣の方では今まで動かさずにいた指を前後に擦り、クリトリスの方では皮の上を円を描くようにすりすりと撫でる。
「あっ、くぅん、はぁっ、どっちもぉっ、どっちも好きぃっ……!」
 すると、蕩け切った可愛らしい返事が。
「じゃあ、両方しようね」
 それならばと両手を使い、膣内と陰核の両方を責める。右手では人差し指をちゅぷちゅぷと音を立てて何度も差し込みながら、秘芽を柔く愛撫する。
 絶え間ない愛撫に彼女の口から嬌声が途切れることはなく、性器で掻き鳴らされる水音も止むことは無い。体の方もとっくに腰砕けで完全に力が抜けており、ほぼ全体重がこちらに掛かっているが、それでも構わず性器を弄り続ける。止めるかどうかも自分の匙加減だが、そんなことをしてしまったらむしろ彼女に悪い。
「清蘭、どう? 気持ちいい?」
「うん、うんっ! とってもっ、気持ちいいのっ!」
 全身を快感で弛緩させながらも清蘭は首を縦にこくこくと振る。こうした言葉や仕草は勿論、膣内までもが差し込んだままの指を繰り返し強く締め付けてきてと、こちらでも彼女が味わっている快楽がどれほどかを健気に教えてくれる。
 そして、その健気さは自分の奉仕精神と嗜虐心を同時に揺さぶって来る。もっと気持ちよくなって欲しい、もっと乱れる姿が見たい、その二つの欲を叶える行為はどちらも同じものだった。
 上から陰核を撫でていた指をより押し付けて圧し、軽くとんとんと叩いたり、指先でくにくにと転がす。更に、膣内に入れた中指を少し曲げて前後に動かして膣壁を抉るように撫でさする。
「ひぃん、あっ、はぁあっ! くぅん、あっ、く、ああぁっ!」
 激しさが一層増した愛撫に清蘭は身悶えることしか出来ず、供給され続ける快感をなすがままに受け入れている。もう既に小さな絶頂は何度も迎えているのだろう、尿道からはぷし、ぷしっ、と少量ながら潮を吹いていて、もう右手の方は彼女の淫汁でべとべとになってしまっていた。
「はあぁっ……! イクっ、イっちゃうぅ……!」
「イク? もう何回もイってるように見えるけど」
「違うのっ……! もっと凄いのが来てるのっ……、○○、お願い、ぎゅってしてぇっ……」
 清蘭は喘ぎを堪えて声を絞り出すと、膣内を弄る右手の腕を強く掴む。手を止めようとしているのではなく、きっと、目前に迫った強大な絶頂に幾許かの恐怖があるのだろう。
 だから、振り払うことなんてせずに掴ませたまま、上半身を少しだけ前に倒し、清蘭を包むように覆い被さる。これが現状何とか出来そうな抱擁だった。
 そして、同時に膣とクリトリスへの愛撫の手をもう一押し強め、その強大な絶頂へ彼女を導いてやる。
「~っ! あ、あっ、あああぁっ!」
 刹那、清蘭は掠れた声を上げたかと思うと全身を一際大きく戦慄かせて、甲高い声を張り上げる。同時に膣内を撫でていた指が痛いくらいに締め付けられ、手の平には吹き出されたばかりの熱い潮がびちゃびちゃと掛かる。元からおもらしでもしたのかと言うほどに濡れ切っていたのに、もはや大洪水と言っても過言ではないだろう。
 絶頂に達した清蘭はしばらく腰を兎のようにひょこひょこと跳ねさせていたが、やがてそれも落ち着くとだらりとこちらに倒れ込み、荒い息を繰り返す。
 自分もこれ以上はこの自慰もどき愛撫を続けるつもりはないので、幾らか締め付けが落ち着いた膣内から指先をするりと引き抜くと、無意識なのだろうが彼女の体は名残惜しむようにぴくんと体を跳ねさせた。
 それからは予め用意しておいたタオルで手を拭いた後、未だだらりとした清蘭の体に浮いた、汗やら淫蜜やらをおおざっぱではあるが拭き取り、活力が戻り始めた彼女の肩をとんとん叩く。
「清蘭、どうだった? 繰り返しになるけど、気持ちよかった?」
「うん……、とっても気持ち良かった……」
 満足げな吐息に混じっての返答に、自分も嬉しくなる。だが、まだ自分には言い足りないことがある。 
「そうそう、さっきみたいに感じてる清蘭の声も凄く可愛い。普段の溌剌とした声も勿論可愛いけど、こういう時の声は甘ったるくてエロくて、ギャップに凄く興奮する」
「……え? ど、どうし――」
 困惑気味な声を上げる清蘭にも構わず、彼女の肌触りのいいお腹を撫で回しながら言葉を続ける。
「後、清蘭のお腹も好き。よく試作の団子を食べる割には引き締まってるよね。餅つきや自主訓練を頑張ってるからかな、えらいえらい」
 お腹から腰回りを両手でよしよしと撫でた後、そのまま腰回りを掴んで彼女の軽い体をひょいと浮かしてこちらを向かせる。
「それに、赤い眼も綺麗だよね。髪色と合わせてどっちもよく映えるし、きらきらしてる。その髪も好き。髪留めしてる時も可愛いけど、この、外した時にちょっと癖がついてる感じもなんか可愛いし、勿論この白いふわふわの耳も……」
 絶頂の余韻の涙によって潤み、より一層鮮やかに見える赤い瞳は未だ困惑の色が濃い。だが、ここまで言って清蘭も何を言われているのか気付いた――というよりは思い出した――のか、慌てた様子でこちらの口を手で塞いできた。
「むぐっ」
「も、もういいよ、いっぱい褒めてくれてありがとっ!」
 気持ちよくするのは一旦止めたものの褒める方はそのまま続けていたが、真っ赤に照れた彼女に物理的に待ったを掛けられてしまった。
 まだまだ言えるのに、なんて残念に思っていると、清蘭はそっと手を離して上目使いでこちらの顔を覗いて来た。
「清蘭、どうかした? やっぱりもっと褒めて欲しい?」
「そっ、そうじゃなくて、えっと……、あの、ね。○○が私にしてくれたから、次は私がしたいかな、って……」
 清蘭はそそり立つ陰茎を指先でそっと触れる。清蘭の、餅つきをよくしているのに豆一つない、自分よりも小さく柔らかい手の感触に陰茎がびくんと跳ね上がり、鈴口で丸くなって留まっていた我慢汁が零れ落ちる。
「わ、○○のも凄い……」
「そりゃ、媚薬もあるし、清蘭のあんな姿見ちゃったらね」
「も、もう……。えっと、それじゃあ、すぐに入れる? それとも、最初はお口とかがいい?」
 清蘭は手で陰茎をさすりながら尋ねてくる。元々彼女自身は基礎体力自体は相当ある方だとは思うが、あれほど弄られたのにもうやる気満々なことには正直驚いてしまう。
 もっとも、自分の方も体力が有り余っているのは確かだ。ならば前戯はもう切り上げて入れてしまうのもありだが、せっかくなら。
「今日はいっぱいする予定だし、まずは口でしてもらおうかな。せっかく媚薬のお蔭で長く出来そうだし、こういう前戯も楽しみたいかな」
「ん、分かった。じゃあ、お口でしてあげるね」
 清蘭は今の状態とこれから行うことの淫蕩さを感じさせない、無邪気な笑顔を見せる。そして、顔を下げて体勢を低くしようしたが、それに待ったを掛ける。
「あ、待って清蘭。口でしてもらいたいとは言ったけど、俺も清蘭をもっと気持ちよくしてあげたいんだよね。だから一緒にしない?」
 そう提案すると彼女は一度こちらを下から見上げた後、再び体を起こして首を小さく傾げさせた。
「一緒? ……今日はいつもより上手く出来ないかもしれないけど、それでもいいなら……」
「いいよ。その時はその分長くするから」
 そんな返しは頬を染めた清蘭にまた膝を無言でぺちんと叩かれつつ、背中側に枕を敷いて自分は体を後ろに倒す。彼女の方はまた反対を向いて、四つん這いの体勢になる。
 見せつけるようにずいと突き出される、清蘭の小振りなお尻に手を伸ばす。お腹と同じくなかなかに引き締まってはいるが触り心地はしっかりと柔くて滑らかで、尾骨付近に生えたふわふわの丸い兎尻尾が可愛らしい。
 そのまま手の平を腰にまで滑らせてから掴み直して、自分の眼前に性器が来るようにもう少し引き寄せて位置を微調整し、丁度良い所で一旦手を止める。その間に清蘭の方も頭の位置や体勢を微妙に変えて、陰茎への奉仕の準備をしていた。
「こっちは今すぐでも出来るけど、清蘭は大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。……今日の○○の、いつもよりおっきい気がする……。お薬のせいかな?」
 清蘭は言いながら、頭を左右に振ってまじまじと陰茎を観察し始める。脇から覗いても分かるくらいに角度を変えたり下から覗いたりと色々な方向から、かなり熱心に眺めている。
「どうだろ? 多分、大きさ自体はそんなに変わってないと思うけど」
「お口に入れれば、分かるかなあ……」
 はあ、と清蘭が感嘆の息を漏らすと、その刺激で分身が無意識に跳ねる。ともかくお互いに準備万端なようなので遠慮なく尻肉に手を添えて、秘裂を左右に割り開かせる。
「んっ、そんなに広げちゃ、恥ずかしい……」
「今更気にしない気にしない」
 真っ赤に色付いた陰唇は相変わらずびしょびしょに濡れそぼり、大きく開いた二枚の花びらはひくひくと脈打つ。その間では既に大口を開けた膣穴のひだまでもが覗き、奥で鮮やかな桃色の膣肉が収縮する度に、とろとろの涎が溢れてくる。
 さっきまでは体勢の関係上直で見ることが叶わなかったが、この至近距離で改めて見ると如実に媚薬の効果が分かる。そして、同じ毒に侵された自分には、これ以上ないくらいのご馳走にしか見えなかった。
「ひうっ! あっ、あんっ!」
 躊躇なく伸ばした舌が触れた瞬間に上がった甲高い声にも構わず、舌をより膣穴にねじ込んで入り口を舐め回し、溢れる蜜を味わう。自身の体を満たす媚薬のせいか、清蘭の淫汁は普段よりもずっと甘く感じ、いくら飲み下しても満たされることはない。
 がくがくと揺れる彼女の体が逃げてしまわないようにと、自然と臀部に回した手の力が強くなる。絶えず甘露を湧き出させる穴をひたすらに貪り、真夏の炎天下に飲む冷水の如く、夢中で渇きを潤していく。
「はぁっ、あっ、んっ……! わ、私も、負けないんだからっ……!」
 こちらの口淫に一方的に責められ続けていたが、喘ぎ混じりながらそう意気込む清蘭。刹那、亀頭が生温かく柔らかい粘膜に包み込まれ、下半身がぞくりと疼く。
 清蘭はそのまま口腔に亀頭を咥えたまま、より器用に動く粘膜、舌で亀頭を一通り舐めてカリ首をなぞった後、男根をゆっくりと喉奥へ呑み込んでいく。だが、すぐにまた戻って、口を離す。
「あ、んっ、はふ……。いつもより大きいかは分かんないけど、いつもよりも美味しくて、いい匂いがして、ずっと舐めたくなっちゃう……」
「……それは清蘭がエロい気分なだけじゃない?」
「……そんなのは言わなくていいの!」
 どうやら先程言っていたことを取り敢えず試してみたかったらしい。何はともあれ、『大きいかはよく分からない』と言うのが分かったところで、改めて清蘭は亀頭を咥え込んで先端をちろちろと舐めたり、肉棒の中ほどまでを口内に含み、頭を上下に揺らして唇と口腔全体で大きく扱く。
 時には唾液に塗れた陰茎を手で優しく撫で摩りながら亀頭を唇で柔く食んでみたり、鈴口に何度も唇を落として溢れる我慢汁をちゅうちゅうと吸ってくる。更にはカリ首を舌で掃除するように何度も舌を這わせ、同じように裏筋、肉幹までもを丁寧に舐めてくれる。
 こちらから与えられる快感によってか時折動きが止まってはいるが、それでも気持ちよくなって貰おうとあの手この手で熱心に奉仕してくれることはひしひしと伝わって来ていた。
 健気な口奉仕に高まる射精欲を抑えつつ、自分も彼女に倣って小陰唇に口付けを繰り返し、指も使って舌では届かない部分から蜜を掻き出し、それをわざと音を立てて啜る。
「んっ、あむっ、んんっ……! ふあぁっ、ん、んむっ……!」
 敏感な性感帯を弄る度に小陰唇や膣肉は勿論、後ろから丸見えの小さな尻尾はふるふると揺れ、その下の菊門までもが窄まったり僅かに綻んだりと脈動を繰り返す。前にこのことを少し揶揄したらそれはもう照れられ怒られ拗ねられたので何も言わないでおくが、彼女の全身が自身を満たす法悦を教えてくれるのがとにかく愛おしい。
 そして当の清蘭もされるばかりではなく、お返しだと言わんばかりに分身を根元まで一気に呑み込み、頭を上下に動かして喉奥で扱いてくる。
「んくっ、ぷあっ! はっ、はあっ……!」
 しかし、やはり奥まで呑み込むのは苦しいのか、すぐに口を離すと荒い息を繰り返す。だが、呼吸がある程度落ち着いたらまた挑戦し、じゅぶじゅぶと音を立てるほどに激しい口淫をしてくれる。
 唇から喉までの、口腔全てを使った深いストロークの奉仕に加え、たとえ陰茎が跳ねようとも健気に頭を振り続ける熱心な心遣いが、肉体と精神の両方から与えられる快楽を一段と増幅させていた。
「っ! 清蘭っ、もう、出るっ……!」
 一旦責めを中断してのこの言葉に、清蘭はいち早く反応した。次の口扱きの往復の際に一度亀頭辺りで動きを止めたかと思えば、隙間を少しだけ開けて空気を取り込み、ずぶぶと一気に喉奥まで咥え込む。
 唾液に塗れた粘膜に包まれながら舌のざらついた面を亀頭がぞりぞりと撫で、普段ならば触れることのない口蓋垂にまで鈴口が達してしまう。
 絶頂が目前だと知った上での、最後の一押しとも言うべき射精させる気満々の深い深い口扱き。それは限界が差し迫った欲望を開放させるにはもはや過大であり、普段ならば湧き上がる、出来るだけ我慢しよう、なんてことを考える暇すら与えずに頂上まで押し上げられる。
 だが、お互いに奉仕し合う体勢だからこその、自分だけでなく相手も絶頂に導いてやろうとする思いには無意識に体が動いた。顔を埋めるほどに秘部に密着し、膣穴の出来る限り奥に舌を捻じ込んでひだを舐め回し、指先でも陰核を躊躇なくきゅうと圧してやる。
「出るっ、ぐ、あぁっ!」
「んんっ! く、うっ、ん、んっ……」
 それにより、自分だけでなく清蘭もともに絶頂を迎えた。腰を掴んでいるのにもかかわらず彼女の体は抑え切れないほどに痙攣し、膣穴からはどろりとした愛液をぼたぼたと溢れさせる。丸見えの尻穴もひくひくと動き、絶頂による法悦の大きさを物語る。
 だが、それでも清蘭は肉棒から口を離さない。嗚咽が漏れ、唾液がどろりと流れて肉幹を伝い根本まで垂れようとも、射精が終わるまで陰茎を口内に留めて、喉奥から直接体内に流し込まれる精液をじっと受け入れていた。
 そして、吐精が落ち着きを見せた頃、ゆっくりと陰茎を引き抜くとくたりと倒れ込み、荒い深呼吸を繰り返す。
 それからしばし、シックスナインの体勢のまま清蘭の背中を緩く撫でていたが、やがて呼吸を落ち着けた彼女は、のっそりと体を起こして脇にどいた。
「……○○、気持ちよくなって、くれた?」
「うん。でも、後半は結構無理してなかった?」
「えへへ、大丈夫だよ、心配してくれてありがと。さっき○○に後ろからしてもらったのも、お口でしてくれるのもとっても気持ちよかったから、私も頑張らないとなって。……あ、顔、べたべた……」
 清蘭は乾いたタオル片手に、汗と唾液で汚れた自分の顔よりも先にこちらの顔を拭いてくれる。それにお礼を言ってから次は自分が別のタオルで清蘭を拭いて、頭をよしよしと撫でると、嬉しそうに頬を緩ませた。
「それじゃ、そろそろ本番と行こうか」
「うん! えっと、○○の……ひゃわっ!」
 快活に返事をした彼女が、続く台詞を言い終わる前に華奢な体をころんと押し倒して、一方自分は体を起こす。そして、脚を左右に大きく開かせて早速膣口に亀頭を宛がう。
「もー、まだ何も言ってないのに……」
「したい体勢で、って言おうとしてくれてたんでしょ? いつもみたいに」
「合ってるけど……。いつもは私の希望も聞いてくれるのに、せっかちだよ」
「ごめんごめん、待ち切れなくてさ。それに、今日は何回も出来るだろうし、ちゃんと清蘭の希望も聞くからさ」
「約束ね」
 彼女に言葉に頷きを返して、程よく筋肉の付いた腰をしっかりと掴む。
「清蘭、行くよ」
 そして、言い切ると同時に腰を押し込み、物欲しそうに口を開けていた膣穴に向けて腰を突き入れた。
「っ! う、あっ、これっ、滅茶苦茶きつ……」
「はっ、あぁあっ……、お、おっきいぃ……」
 これでもかと言うほど丹念に解し、びしょ濡れだった膣口は当然抵抗なく呑み込んでくれる、かと思いきや、予想以上に膣肉の圧が強くて思ったほどスムーズに進んでくれない。
「せ、清蘭、もう少し、力抜いてくれると……」
「はあっ、ああぁっ、ひっ、くぅっ……」
「……清蘭、聞こえてる?」
「ふえっ……? あ、ご、ごめんね、もう一回、言って……?」
 こちらの言葉への返答が無くとも、先の申し入れすら聞こえていないことで今のふにゃふにゃに蕩けた様子で分かる。つまり、完全に脱力した上でこのきつさ、ということだ。
「い、いや、何でもない。それより、大丈夫か?」
「う、うん、大、丈夫だから、んっ、このまま、続けてぇ……」
 自分の問い掛けも清蘭の回答も、さながら彼女との初体験の時を思い出してしまう。だが、あの時と明らかに違うのは、清蘭の顔や声に苦痛を訴えるものは一切なく、快感一色に染まり切っているところだ。なので自分も厭わずに腰を押し込むと、更にそれらの色が一段と濃さを増す。
「あっ、はあぁっ……、中が、みちみちって押し広げられてるのに、気持ちいいよぉっ……!」
 清蘭は陰茎で味わう快楽のみを感じて、熱のこもった吐息を漏らす。指よりも太く大きいことを抜きにしても、指愛撫をしていたころよりも膣内は狭く、加えてすぐにでも精液を搾ってやろうと収縮してぷりぷりの肉粒をこれでもかと絡ませてくる。
 額に汗を浮かばせつつ、柔らかくも狭い穴を何とか掻き分け掻き分けゆっくりと進み、ようやく最奥の目前に辿り着いた頃には、もういつ射精してもおかしくないほどに高められてしまっていた。
「これでっ、全部、入ったっ……」
 そして、最後にもう一押しして、終点である子宮口をこつんとつつく。
「ひあぁあっ、、そこ、突いちゃ、あっ、ああぁあぁっ!」
 瞬間、清蘭は悲鳴じみた声とともに体をびくんと大きく跳ねさせる。その一連の所作が示すのは――今日だけでも何度も見た――絶頂を迎えたということ。そして、絶頂を迎えたということは、同時に膣肉も一段と収縮し、肉棒を容赦なく締め上げる。
「っ! 清蘭、ごめん、出るっ!」
 その締め付けが引き金となり、彼女の最奥に押し付けたままの亀頭の先端から、一気に競り上がった精液を放出する。強く締められながらも陰茎はどくどくと脈動し、それに合わせて、二回、三回と精液を子宮内に叩きつけ、彼女はそのタイミングに合わせて甘えた喘ぎ声を上げる。
「はぁっ、ふあっ、中で、びくびくして、あ、はぁあぁっ……」
「ま、まだっ、出るっ、く、あぁっ!」
 腰を押し付けたまま、普段よりもより長く、より多くの精液を追加で送り込む。清蘭は大量の膣内射精に鼻にかかった声を長く漏らし、その感覚を堪能しているようだった。
 そして、長く続いた射精が終わり、早くも迎えてしまった絶頂の余韻に二人して荒い息を静かに吐き合っていたが、一足早く息を整えた清蘭が意地悪い笑みを見せる。
「もう……、早いよ……?」
「……確かに、それは、申し訳ない……。でも、清蘭もイったでしょ?」
 今までのからかいの意趣返しか、煽るような口調の清蘭にそう返すと、彼女はさっきまでの悪い顔をすぐに緩ませて、えへへと笑う。
「うん。だから、気にしなくていいよ。それに、いっぱいしてくれるんだよね? まだおっきいままだもんね」
 清蘭は下腹部越しに、全く硬度の落ちていない陰茎をすりすりと撫でる。あれだけの量を出しても、分身は萎えるどころか、次の射精の時を求め、早くも脈打ち疼き始めていた。
「当然。……清蘭、今度こそ、動くよ」
 改めて気合を入れ直し、ぐっと腰を引く。またあのきつさかと思うとなかなか覚悟が必要だったが、入れっぱなしにしていた分清蘭の体も順応してきたのか、幾分動きやすくなっていた。とはいえ、普段と比べれば相変わらずきつい。
 みっちりと絡み付く膣肉をカリ首でぞりぞりと反り上げながら腰を引き揚げる。その摩擦から生まれる多大な快感は二人を平等に襲い、清蘭の口からは絶叫じみた声が上がる。
「はぁあっ、ひあぁあっ! こんなの、お腹、めくれちゃうぅっ……」
 やっと半分を少し過ぎる程度まで引き抜くと、肉幹と膣穴の僅かな隙間から、溜め込まれた愛液と出したばかりの白濁がぶちゅりと音を立てて溢れ出す。
 そのまま抜ける直前まで腰を引いて再び挿入すると、肉幹にべったりと纏わりついていた二人の性液が混じり合った白濁が、膣口で遮られてゆっくりと垂れ落ち、敷布団に大きな染みを作る。だが、膣内に入った傍からまた新しい蜜を陰茎に塗りたくるように膣肉がぐちゃぐちゃに絡みつき、最奥に辿り着く頃には肉幹全てに肉ひだが吸い付いて、精を絞ろうと蠢いて離さない。
 締め付けはまるで処女だった頃のそれなのに、膣肉は今までの経験を覚えているかのように求めてくるのがまた興奮を煽る。今し方射精したばかりだと言うのにもう精液が込み上がってくるのを感じ、少しペースは遅めに抜き差しを繰り返す。早くとも気にしなくてもいいと言ってはくれたが、やはり気分的にそれは避けたかった。
 すると、ゆったりと腰を動かしている最中、清蘭がこちらの腕を軽く握って、くいくいと引いて来た。
「ん、どうかした?」
「あの、ね。つ、疲れちゃったとか、そういうのじゃない?」
「……ああ、ゆっくりだったから? いや、ちょっとこういうのもどうかなって。まだまだ疲れてはないよ」
「……じゃ、じゃあ。その、……もっと、激しく突いて欲しいなって……」
 腰を一旦止めて尋ねてみれば、清蘭から飛び出したのはこんな言葉。額にはうっすらと汗を浮かべ、潤んだ赤い瞳でこちらを上目使いに覗き、興奮だけでなく、恐らく羞恥で頬を赤くした彼女の姿。それは、自分の中の獣欲を駆り立てる極上の餌にしか見えなかった。
「あ、今も凄く気持ちいいし、○○がしたいようにでいいんだけど……やあっ!? 急になんてっ、だめぇっ……!」
 もう頭の中にあるのは、彼女を責め立てることだけだった。清蘭の先の提言のフォローも聞かず、脚をばたつかせようが腕をぎゅうと掴もうが全身を仰け反らせようが一切構わず、我武者羅に膣内を荒く掻き回す。
 加えて、圧し掛かり気味に体を前傾に倒して体重を掛け、より深く、より強く、最奥までを貫くピストンに切り替えると、彼女が挙げる声はもはや悲鳴じみたものへと変わっていく。
「ひあぁっ! これっ、だめ、だめぇっ、ひっ、やめっ、あ、あぁあっ!」
 清蘭は口々に駄目だ止めてと言うが、それらの言葉には制止の意思なんて欠片もこもっていない。その証拠に声色は甲高くて甘ったるく、顔は真っ赤に蕩けているし、こちらの動きを阻害しない程度に脚を背中に回して緩く絡ませている。
「っ! 清蘭っ、出すよ、また奥にっ」
「うんっ、うんっ! 出してぇっ、中っ、中にぜんぶっ、びゅーってぇっ!」
 そして、込み上げる射精欲を我慢することもなく伝えると、清蘭からも膣内射精を望む言葉が返ってきて、絡ませていた脚を更に交差させ、離れないように抑えつけてくる。勿論こっちもそのつもりは端から無く、むしろ自分からも子宮に押し付けて、欲望を解き放った。
「あっ、あぁ、あぁっ……、これっ、この感覚、好きぃ……」
 本日二度目の膣内射精、射精回数だけなら三度目ながら勢いの衰えない放精に、清蘭はうわ言を漏らして子宮を白濁で満たされる法悦に浸る。
 射精を終えても未だ硬度を保つ陰茎をずるりと引き抜き、幾らか冷めた頭で清蘭の様子を見る。
 表情は緩く溶けて、端に涙を浮かべた真っ赤な瞳は焦点が合っておらず、半端に開いた口からは子猫のような声が小さく漏れている。ついさっきまで好き放題してやるなんて思っていたが、ちょっとやりすぎたかも、と改めて思い直していると、清蘭の中空をぼんやりと見ていた瞳に色が戻り始めると、のっそりと体を起こして色っぽい溜め息を吐く。
「せ、清蘭、大丈夫?」
「……うん、平気だよ。……えへへー、とっても気持ちよかった……」
 すると清蘭はまるで美味しい団子が出来た時のように、可愛らしい満足した笑顔を浮かべる。
「えーっと……、清蘭、どうする? まだ出来そう?」
「うん、○○がいいなら、したいけど……」
 そして、こちらの質問にもほわほわとした緩んだ笑顔のまま彼女は平然とそう答える。……どうやら、心配は杞憂だったかもしれない。
「じゃあ、次は清蘭の番ね」
「……んー? 番……?」
「ほら、最初に言ったでしょ。俺がしたい体位でしたから、次は清蘭の番」
 緩んだ笑顔で首を傾げていた彼女にそう言うと、表情を元に戻して、あ、と声を上げる。どうやら完全に忘れていたらしい。
 それから清蘭はしばし考えたのち、上目使いでこちらを見て、恥ずかしげに答えた。
「あ、あのね。後ろからがいいなー、なんて……」
「後ろってことは、バック?」
 念の為そう確認を取ると、清蘭はこくこくと頷く。初めて行う、なんてことは無いのだが、あまり彼女が好んでいた記憶はない。
「珍しいね、恥ずかしいからあんまり、っていつだったか言ってたような」
「うん、そうなんだけど、今の気分でなら好きになれるかなーって。それと、ね……」
 清蘭は何度かこちらを見ては少し俯いてを繰り返す。何か言いたんだろうなと思いつつ急かさずに待っていると、彼女はおずおずと口を開いた。
「う、後ろから、また奥をぐりぐりってして欲しくて……」
 清蘭は言い終わった途端またすぐに俯いて、上目使いにこちらの様子を窺う。まさに小動物のようなその姿に辛抱たまらなくなり、思わず抱き締めてしまう。
「あー、もう! 本当に清蘭は可愛いな!」
「わぷっ! ……ちょ、ちょっと、苦し……」
「ああ、ごめんごめん。で、どうやってする? 立ってか、それとも……」
 慌てて体を離して改めて尋ねると、清蘭は自らこちらにお尻を向けた四つん這いの体勢になる。
「こ、これで、して欲しい……」
 そして、こちらを振り返りつつ、自ら右手で陰唇を横にくいと引っ張る。
 お尻を突き出したポーズ故に、彼女のふわふわした白い兎尻尾は勿論、お尻の穴までもが丸見えになってしまっている。
 引っ張られて綻び開いた陰唇からは膣内射精されたばかりの白濁がどろりと溢れ、その感覚に当てられたのか、可愛いお尻がぶるっと揺れる。
 そんな光景に煽られ、すぐにお尻の前に膝立ちになって、勃起した陰茎を宛がって一気に最奥までを貫く。
「あっ、くぅんっ、いきなりはっ、だめぇっ……!
「奥を突いてって言ったのは清蘭でしょ」
 既に二人分の性液でどろどろの膣内を一息に押し開き、清蘭の腰を持って陰茎を最奥に押し付ける。
「ふう、んっ~……、奥が、んっ、きゅうってぇ……」
 ポルチオから送られる快感に清蘭は身を縮こまらせ、かぶりを振って引き絞るような声を漏らす。清蘭の全身を巡っているであろう快感が相当なのは明らかだが、いくら媚薬があるとはいえ、特にここが弱点という訳でもなかったはずだが。
「清蘭って、奥を突かれるのこんなに弱かったっけ?」
 突きながらではとても喋れそうにないので一旦腰を止めて尋ねると、弱々しく頭を横に何度か振る。
「いつもはここまでじゃないんだけど、今日はとっても気持ちいいの……。多分、お薬のせいだと思うんだけど……」
「敏感過ぎて苦しいとかはない?」
「うん、そこまでじゃないから大丈夫。だから、ね、もっとしてもいい、よ……?」
 清蘭は四つん這いのままこちらに振り返り言うと、恥ずかしいのかすぐにまた向こうを向いてしまう。だが、その仕草がまるで早くして欲しいと催促しているようにも見えて、尚更燃えてきてしまう。
「それなら、特にここを重点的にするよ。清蘭にもっと気持ちよくなって欲しいから」
「ひゃあぁっ!」
 言い終わりに合わせて奥を貫いたままだった腰を、彼女の体をぐいと寄せてより押し込むと、甲高くも可愛らしい嬌声が上がる。
 その声を皮切りに再びピストン運動を開始するが、今回はさっきまでとは違い、陰茎を半分も引き抜かずに短い距離で腰を前後に動かす。膣内を擦る刺激は小さくなるが、その分子宮を小刻みに何度も叩くためだ。
 更に、下腹部を手の平で少し強めに抑えながらすりすりと撫で、奥に押し当てたまま亀頭の先端で子宮口をぐりぐりと擦ってやる。
「はぁああぁっ……、お腹撫でられるの、好きっ、好きぃっ……!」
 宣言どおりの子宮口への執拗な責めに、清蘭は譫言のように甘く啼く。がくがくと震える手は快感を抑え込むために縋るものが欲しいのだろう、敷布団をぎゅっと強く握り締めていた。
「清蘭、イクの我慢しなくていいからね。前戯の時も言ってたけど、自分ばっかりとか思わなくていい。俺も、凄く気持ちいいから」
 これは決して、彼女に気を遣っているわけではない。実際、奥を責める度に膣肉は絡むわきつく締め付けてくるわと今まで以上に快感を返してきて、既に三回も射精していなければ瞬殺だったと思う。
 なので我慢なんてしなくてもいいよ伝えると、清蘭は突っ伏した頭をもぞもぞと縦に動かす。碌に返事も出来ないだけで、ちゃんと聞こえてはいると思う。
「そういえば、清蘭は膣もクリも、どっちも好きだったね」
 だから自分も遠慮なく、彼女を絶頂させるべく前のめり気味に体を倒し、左手でクリトリスを柔くつついてやる。
 瞬間、清蘭は枕に顔を突っ伏して声にならない声を上げ、掴んだ敷布団をもっとしわくちゃにしてしまう。だが、それにも構わず硬く尖って自己主張する陰核を遠慮なく弄り、最奥への責めも止めたりはしない。
 もうピストン運動は殆どせず、手は下腹部を撫でるか陰核を捏ねるか、肉棒は子宮口を押し付けるか小刻みに突くかの、それぞれ二種類のやり方だけで清蘭に快感を叩き込んでいく。一見ワンパターンではあるが、一方の責め方だけを長くしたり、片方だけを入れ替えたりするだけでも清蘭は如実に翻弄されて感じ入り、結合部から白く濁った愛液をどろどろと溢れさせる。
「んっ! ふぅっ、ん、っ~!」
 やがて、執拗なポルチオ責めに清蘭は枕に顔を埋めてお尻を突き上げた体勢のまま、くぐもった絶叫を上げて全身を大きく痙攣させた。言葉こそないものの、彼女が絶頂を迎えたことは明白だった。
 そのまましばらく彼女には快楽をしっかりと味わってもらい、体の震えが落ち着いた頃に陰茎を引き抜くと、絶頂の余韻で力が入らないのか途端にくたりとへたり込んでしまった。
「清蘭、イったよね? 気持ちよかった?」
 媚薬があるとはいえ、これだけの絶頂を迎えさせたことに満足感を覚えながら、分かりきっている癖に尋ねてみる。
 すると、清蘭は紅潮して瞳のように真っ赤になった顔を横に向けた後、突っ伏したままの体勢で出来る限りこちらを向く。
「イったけど……、だめぇ、これじゃ、だめなのぉ……」
「えっ!? 駄目っ!?」
 振り返ってのまさかの答えに驚いていると、清蘭は碌に力も入らないまま、少しだけお尻を持ち上げる。
「○○の、せーえき、せーえきも欲しいよぅ……、奥にびゅーって、中出ししてよぉ……」
 彼女が足りないと言うのは、先程は無いままに終わってしまった膣内射精。それが欲しくて、絶頂の余韻に揺蕩いながらもお尻を力なくも突き出してふりふりと左右に振って、再三の行為を求めている。
 これほど乱れるのは勿論、これほど膣内射精を求められるのも初めてで、雄の本能が彼女にすぐさま種付けしろとがなり立てる。
「あっ、あぁっ、やあぁっ! イっ、イったばかりなのにぃ……!」
 気付いた時には、もう清蘭の腰をしっかりと掴み、腰を力任せに突き込んでいた。
 力無く突っ伏す弱々しい兎が欠片も逃げられないよう、もはやのし掛かっていると言ってもいいぐらいに体を抑えつけながら、荒々しく腰を振りまくる。端から見れば襲っているようにしか見えないかもしれないが、これが清蘭の望みを叶えるための最適解なのは、彼女自身が一番分かっているはずだ。
 そして、そのためには自分本位に動くのではなく、清蘭の望む箇所も責めることが重要だ。なので、闇雲に突くのではなく今回も子宮口への責めを多めにしてやる。
「あっ、ひいんっ、はあぁっ、あ、あぁあっ~……」
 腰を打ち付ける度、お尻と腰がぶつかり弾ける音、粘っこい水が掻き回される音に加え、もはや意味のある言葉になっていない、だらしない喘ぎ声が寝室に響く。
 しかし、快感にどれだけ頭が溶けようとも体は一秒でも早い膣内射精を求めてくる。突き込む際は奥へ誘うように蠢動し、最奥を突けば必死に喰い締めて子宮内へ向けての射精を何度もせがみ、引き抜かれようとすればねっとりと絡む膣肉がついて行くように纏わりついて肉粒でカリ首を擦ってくる。
 丹念で的確な膣肉の動きに早くも陰嚢から精液が昇って来て、解放に向けて準備をし始めると、自分もそれを無理に抑えることはせず、腰を振る速度を上げてスパートをかける。
「清蘭、そろそろ出すよ! もう一回、清蘭の中にっ!」
「あっ、はぁっ、中に出し、てっ……、私のしきゅー、いっぱいにしてぇっ……」
 清蘭はなすがままながら口々に膣内射精を望む声を上げ、それがまた雄の本能を刺激する。
 射精直前、最後に大きく腰を引き上げて突き込み、子宮までこじ開けるように亀頭を叩きつける。そして、最奥に強く押し付けたまま、頭が真っ白になるほどの快感に身を委ねて上り詰めていた精液を思い切り解放した。
「ぐっ、くうぅっ!」
「ひあぁあっ、んっ、あぁあっ……、ふっ、うぅんっ……」
 ともに絶頂を迎えた膣肉に分身を強烈に締められながらも尿道を最大限開き、彼女の要望どおり子宮内へ向けて白濁を次々と注ぎ込んでいく。愛しい人の胎内へ自らの遺伝子を刻み込む行為は彼女のみならず自分の望みでもあり、それを一滴でも多くすることだけを考え、射精しながらも更にぐっ、ぐっと腰を押し込む。
 清蘭の方は鼻にかかった声を長く漏らし、膣内射精の感覚と子宮に精を押し込む動作で得る快感を享受し続け、射精が終わるとうっとりとした喜悦の溜め息を漏らした。
「はあぁあっ……、せーえき、いっぱいぃ……」
 望みが叶い、満たされた声で言う清蘭の頭をよしよしと撫でる。そして、腰を押し込んだ体勢のまま頭だけ彼女の脇へ避けて、呼び掛ける。
「清蘭、こっち向ける?」
「ふぇ? ん……、こう?」
 言われた通りこちらを向いた清蘭の顔には枕に押し付けた跡があり、汗が浮かぶ額には乱れた髪が何本か張り付いている。真っ赤な瞳は潤んで端には涙の雫が光り、口元は唾液がだらしなく溢れてと、およそ人前には出せない顔だったが、可愛くて可愛くて仕方なかった。
 しかし、そんな自分の状態に気付いていない清蘭の頭にはクエスチョンマークが浮かんでいるのだろう。だから、「どうしたの?」とでも言いたげな口に、こちらを向かせた理由の、軽い口付けを落とした。
「……ああ、そっかぁ……。えへへ~、私からも~」
 すると、頬を緩ませた彼女からもキスが帰ってくる。
「私ね、後ろからされるのってあんまり好きじゃないって言ったけど、キス出来ないからってのもあったの。でも、これなら出来るんだね」
「しながらは、ちょっと難しいけどね」
「だねー。でも、最初に言ったように、ちょっと好きになったかも」
 そう言って嬉しそうに清蘭は笑うと、確かめるようにまたキスを繰り返し、えへへと微笑む。
「……さて、どうだった? 清蘭は満足した?」
「うん、凄く満足……」
「本当に?」
 清蘭の返答に対し改めて尋ねると、彼女はまたクエスチョンマークの浮かんだ顔を見せる。
「俺はまだ出来そうだけど、どうかな?」
 だから、そう聞き直してみると、彼女は耳をピンと立たせて、大きく頷いた。
「ん、じゃあね、もう一回、しよ? 次はね、○○がしたい体勢で」
 笑顔で軽く首を傾げて言った彼女に、返答代わりにもう一度軽く口付けして、再び腰を引いていく。
 それからも媚薬の甘さに溶かされた自分達は、もう一回、もう一回と、飽きることもなく、何度もひたすらに互いを求め合っていた。



3.
 その日、媚薬に浮かされた一組の男女の、嬌声と肉体が交じり合う音が寝室から止んだのは明け方のことだった。
 交わった回数は両手の指に届く程度――で合っていると思う――くらいで、幕切れの理由は二人の体力切れ。力無く突っ伏した、べとべとに汚れた布団ですらとても心地良かったのを覚えている。
 しかし、このまま寝てはまず確実に体調を崩し、ひいては屋台もしばらく休店になってしまう。こんな恥ずかしい理由で。
 それだけは何としても避けねばと清蘭と奮起し合い、何とか気力を振り絞って行水程度だが湯浴みをして互いの体液に塗れた体を洗い、のそのそもたもたと寝巻もちゃんと着て、汚れていない布団(行為の前に汚れないようにと予め居間に避難させておいた、普段清蘭が使っている布団だ)に飛び込み、彼女と抱き合って泥のように眠った。
 結局その日は夕方近くまで寝てしまい、屋台は出せなかった。もっとも、全身に残る気怠さは尋常じゃなく、仮に屋台を出してもまともに営業出来なかっただろう。とはいえ、次の日からはきちんと営業出来たので良しとする。
 また、媚薬を服用していざ行為に及ぶ前こそ、『これにハマってしまったら、普通に出来なくなっちゃたりして』なんて清蘭と話していたものの、蓋を開けてみれば『気持ちいいけれどかなり疲れる』『気分はずっと昂揚してるのに体がついて来なくなる』『下準備も後片付けも大変』と、時々はまだしも毎回は無理、というのが二人の結論だった。
 そんな媚薬騒動から数日経った今日。自分は団子を片手に人里をぶらぶらと散歩している。
 今し方、お昼休憩中の清蘭屋に一人の客――団子を買いに来た人、という意味でなく――が訪れた。その方は清蘭の友人かつ竹林の薬屋の訪問販売もしている方で、自分も多少は話す仲の方だ。
 だが今日はその方が来て早々清蘭に、『二人きりで大事な話があるからちょっと……』と暫く席を外してくれと言われ、まあ男が居ては話し難いこともあるだろうと素直に食後の散歩に出かけた、というわけだ。
 そんなこんなで人里をぶらぶらと歩きつつ、店を出る前に早めのおやつ代わりに貰った清蘭謹製の出来立て団子を齧る。やはり、清蘭の作る団子は美味いなと、一人うんうんと頷いていた。

 清蘭屋唯一の男がいなくなり、男子禁制となった屋台の長椅子に腰掛けた清蘭と鈴仙は、往来に聞かれない程度に声を潜めてこそこそと話し合っていた。
「ええ!? あの薬、全部一回で使ったの? あれ、三日分って言ったはずだよね?」
「え! ……あー、そうだったっけ……。忘れてた……。その、○○にどうやって飲ませようかって考えて、団子の生地に混ぜることを思いついた時に、名案だーって浮かれて全て入れちゃったんだよね……」
「……まあ、あの薬は万が一のために、予め一度に大量に服用しても一定以上の効果は出ないように調整してあるんだけど……。でも、だからと言っていきなりそんな使い方したら、相当疲れたんじゃない?」
「うん。とっても……」
 あははと力無く笑う清蘭に鈴仙も苦笑いする。そして、清蘭は乾いた笑いを徐々に収めると、指をもじもじと擦り合わせながら、おずおずとある質問を切り出した。
「で、その、あのお薬について、聞きたいことがあるんだけど」
「ん、何?」
「……あのお薬使った時、いつもはあんまり感じないところでも気持ち良かったんだけど……」
 あの日、やたらと膣で、もっと言えば子宮の近くや膣内射精で得る快感が普段の何倍にも増幅されていたように思え、あれは何だったのかという疑問だった。
 直接言うのは恥ずかしいので清蘭はぼかして言ったが、鈴仙は薬師の助手らしく、落ち着いた様子で説明を始めた。
「ああ、そのこと。実は、あの媚薬には感度とか気分を高揚させる以外にも、服用した人がその時望んでいるところが特に気持ちよくなれるっていう効果もあるのよ。例えば、最近スキンシップが足りてないと思ってたら触れられるだけでもドキドキするし、もっとキスがしたいならキスだけでもイけるかも、みたいな感じ。特にこれと言ってそういうのがないなら、全体的に万遍なく、って感じのはずだけど……。もしかして、変なところが敏感になっちゃった?」
 鈴仙は本当に心配した声色と真面目な顔で、清蘭の方を見る。だが、その説明を聞いていた清蘭の意識は既に思考の渦に呑み込まれていた。
(じゃ、じゃあ、私って実は中出しされるのがとっても好きで、して欲しくてたまらなかったりしてたのかな……。あっ、でも、確かに初めて中に出してもらった時、心も体も凄く満たされた気がして、気持ち良かったなぁ……。精とかえっち自体を穢れとか言う人もいるし、初めての時とは違うドキドキだったけど、何も怖いことなんてなくて、気持ちよくて、何だか嬉しくて……。それで、もっと○○とするのが好きになったから、その気持ちが強く出たとかもあるのかな……。……あ! そ、それか、も、も、もしかして、あ、赤ちゃ……)
「清蘭? せいらーん」
「はえっ!? な、何っ?」
「大丈夫? 何だかぼけーっとしてたけど、やっぱりまだ疲れが残ってる?」
 いつの間にか眼前にあった、真剣な顔でこちらを見る鈴仙の眼差しが妙に恥ずかしくて、清蘭は慌てて手をぶんぶんと振って返事をする。
「う、ううん。大丈夫大丈夫、心配しないで」
「そう? 何かあったらすぐに言ってね」
 鈴仙は清蘭を覗きこんでいた顔を元の距離に戻す。そして、今までより更に声を潜めてぼそぼそと話しかける。
「……で、今日だけど、一応追加分持って来たけど、欲しい?」
 言いながら、鈴仙は脇に携えた小さな鞄をぽんぽんと軽く叩く。その追加分とやらが、何の追加分かだなんてのは明白だった。
 その問いに清蘭は逡巡した後、こくりと小さく頷きを返す。
「……うん、欲しい……。……あ、でも、高い?」
「あー、高いってほどでは無いけど、安いって言えるほどでもないかなー」
「ちょ、ちょっと待ってね……」
 それを聞いた清蘭は店の売り上げが入った財布とは別の、私用の財布を手に取る。前回の分は鈴仙から『お試し』という名目で無料で頂いたものだったが、本来はこれが筋なのだ。
 だが、財布の中身と相談する前に、鈴仙は鞄から白い錠剤が十粒程度入った小瓶を取り出して軽く左右に振る。さながら鈴のように振られた瓶の中でガラスと錠剤がぶつかるからとした音に、清蘭の視線が自然とそちらを向く。
「でも、これ、タダでもいいよ」
「……えっ!? だ、駄目だよっ! 悪いからっ!」
「いいのいいの。これ、試作だから」
「……試作?」
 清蘭は首を軽く傾げて、鈴仙の言葉をオウム返しする。
「うん。前のはちゃんとした製品だけど、これはまた別の種類の媚薬の、製品になる直前の最終確認用。ああそうそう、この試作が無料なのも清蘭にあげるのも、師匠からちゃんと了承は貰ってるよ」
「……い、いいの?」
「その代わり、軽くでもいいからレポートを書いてもらわないといけないんだけどね。出来るだけ多くデータが欲しくてさ。……で、どうする?」
 鈴仙は清蘭と自身の間にそっと瓶を置く。押し付けることも、勿体ぶることもしない。瓶を取るも取らないも清蘭の自由、というわけだ。
 清蘭は財布を静かに閉じて元の位置に戻し、心なしか瞬きの増えた瞳で瓶をじっと見つめる。それから五秒ほどの沈黙が流れた後、清蘭はおずおずと両手を伸ばしてそっと瓶を持つと、小さくこくりと頷く。
 まだ何もしていないのに、早くも少し頬を赤らめた清蘭の様子に鈴仙は小さく笑う。
「次は用法容量を守ってね。そうすれば、程よく楽しめると思うから」
「わ、分かってるってば。もう……」
「それじゃ、この薬の詳細だけど……」
 そして、鈴仙は数枚の書類を取り出し、今回の薬がどういったものかとどういったことを書いて欲しいかを説明し始める。その手際の良さは、まるで最初からこうなると分かっていたようだった。
 しかし、清蘭はそんなことを気にも留めず、鈴仙の話にしっかりと耳を傾けていた。次は失敗して迷惑をかけないようにという意気込みと、近いうちにまた味わうであろう快感に思いを馳せながら。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント




1.性欲を持て余す程度の能力削除
清蘭かわいい。
手マンの描写が素晴らしく濃厚で実に良かったです。
2.性欲を持て余す程度の能力削除
素晴らしい話をありがとうございます
清蘭好きなキャラなのでめっちゃ嬉しいです