真・東方夜伽話

胡瓜も皿も紅く染めて

2019/07/01 23:14:46
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胡瓜も皿も紅く染めて

梁那

続きもの。視点は多分にとり。
説明不足は脳内補完で。

……眩しい。どうやら、窓から光が差しているらしい。
光に慣れない目をこすり、布団を片付けようとー
「…ありゃ?」
あまりに間抜けなもんで、馬鹿みたいな声が出る。
そうだ。昨日は布団を敷いてない。
あの吸血鬼。あいつの薬をもらって、飲ませたら…
ぼん。そんな音がするくらい、顔が真っ赤になるのが分かる。
「く、くびに……きす………」
普通は嫌がるのだろうか。
不思議だ。私も嫌だと思ったのに。

全然嫌じゃない。

横を見ると、昨日助けた吸血鬼が、
すやすやと眠っている。
「ぐーすか寝やがって。私は恥ずかしくて大変なのに」
私はいたずらに吸血鬼にデコピンをする。


……勝手にやっといて、余計恥ずかしい。

「…やれやれ」
朝ごはんはきゅうりでも食べてもらうか。
…それしかないし。
まあ何にせよ、働かざるもの食うべからず。
働くとするか。

ふに。

おや?変な感触。なんか湿ってるし。
手を見る。
「お、おお…?」
思わず変な声が漏れる。
寝てる吸血鬼の口元に私の手がある。
なんかはみはみされてる。
整った寝息が私の手をくすぐる。
…そうだ。あんなことをされたんだ。
シャワーを浴びる前に、いっちょ悪戯でもしてやろう。
そんな心から、私は吸血鬼の口の中に指を押し込む。
指をぐいっ、と押しつけると、簡単に入った。
ぬるぬるであったかい…
「…はっ!」
違う。私の目的はそれじゃない。
気を取り直して指を突き込むと、吸血鬼が咳き込んだ。
どうやら指が喉の方まで来てしまったらしい。
私はわざと指を喉の粘膜に擦り付ける。
「…ぇほっ、けほ…っ」
やっぱり痛いらしい。あんまりやったら傷にも悪そうだし、
もうやめてやるか、と指を抜く。やっぱり糸が引くらしい。
引き抜いた指はぬらぬらとてかり、まだ喉の感触が残る。
「…」
私は沈黙する。それは、目の前の誘惑に対するだ。
指。
しゃぶらせた、指。

無抵抗なままの。自分より格上の存在に。


ーしゃぶらせた、指。

私は、我慢できずにその指を口に運ぶ。
付いたよだれが落ちないように。
「…ちゅ…ちゅぱ……っ、ん…」
汚い音を立てて、指に吸い付く。
私は悪くない。やられたことへの仕返し。ただそれだけだ。
頭の中で言い訳が交差する。
もう片方の手が、自然と私の下半身に伸びる。
知らないうちに火照った私の身体は、
はあはあと荒く息を吐く。
「はぁ、はあ…ん、ちゅ…っ、ぁ…」
スカートの上から、ゆっくりこする。
「ぁ、いっ…ひ……」
私は今、それだけで限界を迎えそうなくらいに発情している。
タガの外れた(元からあったのか分からないが)私は、
吸血鬼を引き寄せると、無理矢理唇を重ねた。
「…んっ、ぅふ、っ…ちゅ…っ」
いやらしい音が響くが、ただ私を昂らせるだけ。
「ぃっ、あぃっ、く……くる…っ!っあ、ああぁ…っ」
あと少し。あと少しだけ。
「んぁ?」
吸血鬼が声を発する。
私は自分を慰める手を放しもできず、そのまま硬直した。
「……にとり………?」
吸血鬼が私を呼ぶ。バレてしまっただろうか。
いや、バレないはずがない。大事なところに手が伸びている。
「…なに、してるの……?」
「え、えーと…体温…はかっ、てた」
つい口をついて出たのは、まるっきりの嘘。
「…そ」
でも吸血鬼は、再び寝息を立て始めた。
私を抱き枕みたいに抱いたままだ。
身をよじるが、全く解けない。
吸血鬼が起きるまでこのままだろう。
「……あと、ちょっと、だったのに」
下半身の疼きを抑えながら、にとりは悪態をついた。
続ける。
何も言われないかぎり、続ける。
梁那
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