真・東方夜伽話

いきどまりのみちゆき

2019/02/03 20:02:37
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いきどまりのみちゆき

みこう悠長
§§§



 オレたちがいつこんなことを始めたのか、覚えてない。いつのことだったのかは覚えてないのだけど、初めてしたときのことは、とんでもなく鮮明に覚えてる。
 あの日は霊夢と一緒に川遊びをしてた。その頃は霊夢はまだ巫女としての修行さえ始めてなくて、ただの幼馴染の男の子だった。真っ黒い髪の毛に真っ黒い瞳は水に濡れていなくてもまるで濡れているみたいに光ってて、オレの中で密かに憧れの宝石みたいなものだった。それに少し心配になるくらいに細い手足と、うっすら浮いた鎖骨と肋。首も腰も細くて、あんな細い体でよくぴょんぴょんはねてオレと一緒に遊べるな、なんて、思ってた。尊敬に、近かったかもしれない。
 でも、今の感情とは明らかに違うものだった。霊夢はやんちゃして一緒に遊んで回る友達で、近所の他の奴らからは、オレと霊夢ははっきりと一目置かれてた。双頭ガキ大将、みたいなもんだったんだろうな。オレが一番で、霊夢が二番。でも、気付いてた、一番は霊夢だった。いつもオレを先に立たせて、後からケツを叩いてたのは霊夢で、なんだかんだって世話を焼いて面倒を見てくれていたのは霊夢だ。オレはガキ大将トップでいさせてもらっていた。

「れいむ! こっちだぞー!」

 この川縁は、外側に大きくゴツゴツとした見上げる程に大きな岩が立っていて、川の深さも深い。それに雨が降った後でなければ流れも穏やかだからと、大人達もこの川なら遊んでもいいといっていた。オレたちはこの辺を庭みたいにしてよく遊んでいる。泳いだり、あの高い岩から飛び込んだりして。あとは、オレたち子供の間でだけの秘密だけれど、気がついたら名前の知らない一人が一緒に遊んでいることがある、一人多いことに誰かが気付くとすっといなくなる。きっと河童か天狗だろうって、みんなの秘密にしていた。
 他の奴らはまだ全然姿が見えない。どうせここで遊ぶことはみんなの共通認識だから、ほっといてもこの辺にやってくるのだ。

「あんまりはしゃいでると、ころぶよ?」
「れいむはしんぱいしょうだなあ」
「だれかさんが、いぃっつもしっぱいするからじゃないか」
「そんなことねーだろ……わ、わわっ!」

 他の奴らはオレと霊夢から、随分遅れてやっと着いてきている。霊夢はオレの後にいるが、オレが結構必死で歩いているのに霊夢はその後から息も切らさずに淡々と着いてくる。白い肌に細い体、でもいくらオレが頑張っても、霊夢を一定以上離すことが出来ない。それが、少し、悔しかった。
 
 ずばしゃーん!!

「ほら、いんこっちゃない」
「ちげーし! これ、あしすべっただけで……」
「ぼくもそっちいく」
「えっ、まてって」

 ぽん、と霊夢が飛び込んできた。
 滑って落ちたオレとは違って……霊夢の飛び込み姿は、綺麗だった。白くて細い体は魚のようだし、なびく黒い髪と一枚だけ着ている羽織は、水神様のたてがみみたい。

 ぱしゃんっ

 体勢が整っていたから当然といえば当然だけれど、飛び込んだ飛沫も音も、おとなしくて淑やかだ。そして飛び込んで潜った体がすーっと回って、オレの下にきて。

「うわっ!? うぶっ、ぐばべぶげっ」
「あははは」

 足を引っ張られた。

「あ、あぶねーだろっ!」
「ぼくのかちー」
「くっそぉ」

 溺れるほどに足を引っ張ったりはしない。ただ、相手を驚かせたり、一本取ったりすると、お互いに勝ち負けっていうのが、なんとなく、付いていた。今のは、霊夢に一本だ。
 ちくしょ、おぼえてろ、と笑いながら飛び込み岩の逆側の岸の浅瀬に寄ってそのまま上がる。みんなが来るのを待とう。オレが上がると、霊夢も上がってきた。

「まりさはすごいね」
「あ?」
「ひとりでぴゅーって、どこでもいっちゃう。ぼくにはむり」
「あんだよ、れいむいっつもオレのあとぴったりくっついてきてるだろ」
「だって、まりさがとおったあとのみちなら、いけるのあたりまえじゃないか。あんしんしてとおれるよ」
「そういうもんかよ」
「そういうもんだよ」

 だったら後の奴らがいつまでも追いつかない理由が説明できないだろう。そう思ったけれど、またなんだか上手く言い返されてしまいそうな気がしてやめておいた。
 岸では、砂利や小石の平面が広がり、水量が増しても縋り付いて生き延びている幾つかの低木が緑を見せている。いつのかはわからないけれどきっと大雨か何かで大水に鳴ったときに流されてきたのだろう大きな流木が、乾いて横たわっていた。それは腰掛けるのにちょうどいいものだから、オレ達仲間の間では目下の集合場所になっている。焚き火をした後もあるし、おにぎりを食べたあとの笹も放ってある。ここは秘密じゃない秘密基地、きっと雨でも降って水嵩が増せばこの場所は消えてしまうのだけど。

「あー、べしょべしょだぜ」
「えへへ、ぼくもー」

 こういう秘密基地で、ちゃんと服を脱いでから遊ぶというのが、子供の間でのルールだ。親の洗濯物を無駄に増やすべきじゃないってのを、誰かが家で言われてきて、この子どもの社会の中で頒布されていた、こうやって暗黙の機能で社会性と規範が出来ていく、そんなことは、子供の頃はわからないことだったけれど。
 一枚羽織ってただけの着物と褌を、横たわる流木に引っ掛けて干す。

「きょうはてんきいいし、すぐかわくだろ」
「そうだね」

 オレが干した横に、霊夢が並べて干していた。
 当然だけどオレも霊夢も、羽織と褌を干していて、つまり素っ裸。ここでみんなで遊ぶのも数え切れないほどだし、今更霊夢の裸なんて、男同士だし、なんにも気にしてないつもりだった。のに。



§§§



「みんなこないね」
「そ、そうだな」
「まりさ、はやすぎなんだよ」
「あ、ああ、そう、そうかな」

 なんだか、変な気分だ。霊夢の立ち姿を見てるだけで、なんだかどきどきして、それに、これ、何だ。
 オレは霊夢の裸をみて、股間が痛くなっていることに気付いた。白い肌に滴る水、肌に張り付く黒髪、細い体が陽光に煌めいて、無防備にオレの前に立っている。そんな姿は今まで何回も見たことがあるはずなのに、今日はなんだか、変だ。おちんちんが、固くなって大きく膨らんでいる。霊夢もそれに気付いて、オレの股間に起こっている異変に視線をまじまじと注いできている。それはなんだか後ろめたくて、知られてはいけないことのように思えて、オレは慌てて前を隠す。

「まりさ、それ」
「な、なんか、へんなんだ。ちょっと、すれば、きっとおさまるから」
「う、うん……」

 霊夢もなんだか気まずそうだ。オレがそれを隠したのを見て、霊夢も恥ずかしそうに目を逸らしていた。オレは目を逸らすどころか、理由はさっぱりわからないけれどそれが急に死ぬほど恥ずかしくなって、霊夢に背中を向けていた。いっそまた川に入ってしまえば、収まるだろう。オレはそそくさと間抜けな感じで川の方に向かう。勃起したおちんちんが、一歩歩く度に左右に振れて、凄く間抜けに思える。それに根本がむずむずして、さきっちょに何かおしっこの終わり際みたいな、じくじくした異物感がある。なんだか、ひどく焦っていた。これはまずいって、本当は霊夢にだって見られちゃいけないものだったんじゃないかって。人に知られてはいけない、悪いことなんじゃないかって。川の中に隠れてやり過ごそう、そう思ってたら。

「ねえ、まりさ」
「な、なんだよ、ほっといたら、なおるって」
「ぼくも……」
「えっ」

 振り返ると、霊夢のそれは、さっきオレが見たのとは違う姿をしていた。

「ぼくも、なっちゃった」

 霊夢のおちんちんも、オレと同じ様に、大きく膨らんでいた。固くなって上を向いている。

「れいむ、も? これなんなんだ?」
「わかんない……ミヅハのしわざかな」

 その時は、二人ともそれが何なのかわかってなかったから。
 オレは岸に戻って、霊夢に向き直った。霊夢のおちんちんも、オレと同じ様に膨らんで上を向いている。その様が、凄く、ドキドキを誘ったんだ。

「これ、どうなってんだ」

 固くなっている違和感がひどくって、触ってみる。真似して霊夢も触っていた。

「ふぁんっ!?」
「ひあぁぁっ!」

 二人同時に、変な声を上げてしまう。慌てて口噤むけれど、それ以上に股間から爆ぜ上がってきた未知の感覚の凄まじさに、二人で目を白黒させてしまっていた。

「まりさ、これ、なにっ」
「わかんねえよ、わかんねえけど、これ……っ」

 オレはもう一度触ってみた。今度は恐る恐る、さっきの突き刺さるような感覚が怖くて、包み込むようにゆっくり。

「ふぁ、ぁ、ぁぁっ、なん、だ、これぇっ」
「まりさ? ねえ、なんなの、これ」
「わかんねえ、わかんねえ、けどっ……!」

 言葉にするよりも同じ様に感じさせた方が早いと思って、オレは霊夢のちんちんを同じ様に優しく包み込むように触って、そして擦るように撫でた。

「〜〜〜〜〜っ!? ふひゃぁぁぁっ!? ま、まりさ、まりひゃ、なにこれ、なにっ、こりぇえぇっ!?」

 どくんっ
 心臓が、もうひときわに大きく跳ねた。自分のちんちんを触った感触の爆発もすごかったけれど、あの感覚に霊夢が襲われてると、そしてその感覚に打たれた霊夢が、こんな表情で、こんな声を上げていると、思うと……心臓が暴れ馬みたいに跳ね回ってしまった。

(霊夢が……かわいい……)

 男相手に、なんでこんな感覚になっているのだろう。理解は出来ないでも、さっき自分に襲いかかった強烈な快感を想像し、その感覚を霊夢に、自分の手で与えている、そのせいで霊夢がこんな、だらしない顔をして、色っぽい声を上げて、身悶えている。

「れいむ、きもちいいのか?」

 霊夢はまともに声を出せないみたい、内股に膝をかくかく震わせながら、オレの腕に捕まってきた。オレに体重を預けた状態で、霊夢はこくん、こくん、と頷いている、気持ちがいいのは、間違いないみたいだ。でも、その大きさが、まともじゃないらしい。
 霊夢がオレの手で悶ている、その様子が堪んなくなってしまって、オレはもっとたくさん、と、霊夢のちんちんを触って撫でてやる。

「ぁっっ! ……っぁ! 〜〜〜〜っ! ま、まり、ひゃぁっ」

 泣きそうな顔、でも辛そうじゃない。痛そうでも苦しそうでもない。運動した直後みたいに息が上がってて、お風呂に入った後みたいに紅潮した頬。半開きでふやけただらしない口元。それに、可愛い声。

「っ!?」

 霊夢の手が、オレのちんちんを掴んできた。

「れ、れいっ……ああっ!」

 霊夢の手が、オレがするのと同じ様に、オレのちんちんを包んで撫でてくる。固く膨らんだちんちんから、全身に爆発的に広がっていく、甘い炎みたいな感覚。どんどん体の内側が燃え上がっていって、まともな感覚が失われていく。燃え上がった後に残る灰は、ただ「キモチイイ」だけ。

「っ、あっ、れい、むっ…… くあっぁ、ひあっぁっ!」
「まりしゃ……っっ! まりしゃ、これっ、これダメ、だめっ!!」

 お互いのちんちんを撫でながら、二人共腰が砕けて膝を付いてしまう。川辺に膝を付いて、お互いの肩にお互いの顎を乗っけて、逃げ回るお互いの腰を追いかけるみたいにおちんちんを撫で合う。キモチイイけど怖い、怖いけどキモチイイ、やめたくてもやめられない、やめても触ってしまう。自分の中に生じる快感と恐怖の葛藤を、霊夢にも強いる。だって、キモチイイだろ? 怖いけどキモチイイだろ? そうして霊夢を愛撫すると、全くおんなじように霊夢の手がオレのちんちんを愛撫してくる。

「きもちいっ、れいむ、れいむこれ、きもちっ、あ、あっ!」
「まりさのて、きもいいの、こわいけど、きもちいの、まりさ、まりさぁっ!」

 お互いの声が、耳元で響く。股間から生じる快感大きさが恐ろしく思えるけれど、霊夢がやめてくれない。霊夢がやめてくれないからオレもやめない。そうしてお互いにぶつけ合うように責め合うように、お互いに高めあって、そして。

「っ、っぁぁぁぁああああああっ!! あっ、あああっ!! こ、これ、なんっ……!」
「ふあああっ、くうううううっっ!! な、なんか、れてっ」

 爆発、それ以外になんにも表現のしようがなかった。おちんちんに生まれた快感神経だけを無理やり引きずり出されるような、凄まじい気持ちよさとともに、おもらしをした。おしっこをするときとは少し違う。でも、オレも霊夢もその正体を知らない。
 意識が、白く、飛ぶ。がくんっ、と霊夢の体が崩れて倒れた。オレも意識がぶつんっ、と途切れて、川岸の石に頭をぶつけた痛みで意識を取り戻した。それでも、倒れたまま意識が、また断続して飛び、戻り、を繰り返す。霊夢の頭はオレの体の上で石にぶつかってはいないみたいだけど、霊夢の体はがくんがくんと震えている。きっとオレと同じ様に意識が飛んでるんだ。
 やがて失神している時間が短くなって意識がようやく一続きを取り戻した。
 手に、霊夢のちんちんの先端から噴き出した液体がかかっていた。きっと自分のちんちんから出たものも、おんなじものだ。霊夢の手に、べっとりかけてしまった。オレが意識を取り戻して体を起こしたのに少し遅れて、霊夢もふらふらと体を起こした。まだ、心ここにあらずといった、虚ろな目をしている。きっとオレもそうなっているに違いなかった。

「はあっ、はあっ、れ、れいむ、これ……はあっ、なん、ら?」
「わかんない……っ、はあっ、んく、なんか、ねとねと、して、はあっ、はあっ」

 これがなんなのか、何に襲われたのか、二人共理解できなかった。ただ強烈な快感を体が知ってしまい、それをもたらしてくれた、オレは霊夢の、そして霊夢はきっとオレの手を、覚えてしまった。正体がわからないこの行為のことを、二人共無言の内に、決して人に言ってはいけないものなのだと感じていた。



§§§



 後から追いかけてきた仲間たちが、やっと合流した。オレたちは、慌てて手に付いたねばねばした液体を川で洗い流していた。もう、跡形もない。おたがいのおちんちんも元に戻っていて、みんなが合流したときには「なんだよ、さきに遊んでたのかよ、ずりーなー」とただそれだけの反応だった。

「まりさ、なにしてたの」
「え?」
「れいむと、またけんかしたのかよ。かおまっかだぞ」
「ち、ちがう」
「じゃあ、またなんか、しょーぶしてたんだ。どっちがかったんだよ」
「どっちがかったって……」

 何があったのかなんて、口にしてはいけないことだと、思っていた。霊夢もきっとそうだ。でも、この状態をみんなになって説明すればいい。オレがしどろもどろになっていると。

「まりさだよ」

 涼しい顔で霊夢が言う。淡々と、何事もなかったみたいに。
 オレの方は涼しそうになんか出来ない、顔は真っ赤だし呼吸は落ち着かないし、心臓は跳ね回ってて体温が上がってる。オレと霊夢の様子は明らかに違っていて、周りの奴らは「霊夢は魔理沙が勝ったと言っているけど本当は違うんだろう」と感じているに違いない。
 あれがどっちの勝ちだったのかなんてわからないけれど、少なくともオレは、なんだかひどく打ちひしがれた気分だった。

「まっ、またしょうぶ、しろよ」
「うん。また、しようね。つぎは、ぼくがかつから」

 霊夢がにっこり笑って言う。

「まっ、まけねえからな!」

 オレは、笑えなかった。そして霊夢を見る目が、その日からはっきりと、変わってしまった。



§§§



 あれからオレたちはずっとこんな関係だ。男同士でこんなことをするのはおかしいってわかってるつもりだけど、霊夢は男なのにどんどん綺麗になっていく。髪の毛の艶はそこいらの女なんかよりもよっぽど色っぽいし、細い体は相変わらずで、顔つきもすらっと綺麗で女性的だ、女物の着物を着れば女特別がつかない。
 オレも、霊夢に求められて女っぽくなってってる自覚があった……霊夢ほどじゃないけど。霊夢に比べれば肩もはってきたし、顔つきも少し、角ばってきたような気がする。
 でも、霊夢には明らかに喉仏があって、声変わりを早い時期に終えていた。見た目は綺麗で女の子みたいなのに、普段の声は低くて男のそれにしか聞こえない。オレは……喉仏がほとんど出ないで、声変わりもしていない、キンキンと高い声が続いている。なんだか、逆だ。
 当然二人共、女みたいに胸がふんわり大きく膨らんだりはしないのだけど、オレも霊夢も小さく固く、ぷっくりと膨らんでいる。女の出来損ないみたいな胸だ。服を着てしまえばわからないし、脱いだところで少し太った男と並んでしまうと、まじまじと見たりしなければわからない。でも、裸で胸を張ったりすれば、太っていない男のすとんと落ちた寸胴に対して、妙に膨らみを持った乳輪付近は目立つといえば目立つ。
 でもオレの身内には「そういうやつ」がいないから、親類がオレのそういう胸を見ても「そういうふう」だということには気付かない。男の親族というのは、幼い男に対して性的な成長をやはり、下半身に見出そうとするから、胸の付近には目が行かないのだ。「剥けたか?」とか「毛は生えたか?」といったことは聞いてくるが「胸が膨らんでるんじゃないか?」なんて言われたことはない。

 ……霊夢以外からは。

「霊夢っ」
「いいよ、来て、魔理沙ぁっ」

 霊夢の声は、普段低いのに、エッチのときだけ凄く可愛い声に変わる、その豹変が、ずるい。
 霊夢の中に入ったオレのものが、きゅうっと締め付けられる。オレは女を経験したことがないけれど、これはきっと、本物の女の中なんかよりずっと気持ちがいいに違いない。
 霊夢のおしりは、見たことだけはある女のそれと形がそっくりだった。熟したアケビみたいに縦にぱっくりと割れて、入り口が柔らかくて護謨みたいに伸びる。他の男のケツを見てもこんな風に縦に割れ目が伸びている奴は見たことがない。もしかして、オレとしょっちゅうこんなことしているから、霊夢の肛門は本当に女のアソコになってしまったんだろうか、と思ってしまう。
 その霊夢の男まんこの中に入ると、お湯で捏ねた直後のぷるぷるでふわふわの葛餅みたいに暖かくて柔らかい肉に包まれ、おちんちんが溶かされてしまいそうになる。でも霊夢がその気になるとこの葛餅の筒は急に竹輪みたいに固く締まって来る。

「くっ、あ、霊夢、すげっ……」

 霊夢のお尻にペニスを突っ込んでいた。あの日から、霊夢とオレはこんな仲になっている。歳を取るごとに、あの液体が何だったのか、男同士でこんなことをするのがどういうことなのか、どういう風にするのか、を色んな情報源から知ることになった。二人で手を握りあって、そうした未知の情報を確かめていた。性の知識はいつも霊夢と一緒で、男女でするものだとわかっていても、男二人で確かめていた。オレは、霊夢がそれを確かめるのに女の役をやっていたし、霊夢もオレに付き合って女の子になっていた。そんなことをしている内に、二人共、女の子を目指していた。

「まりさっ もっと、もっと、僕の中、ずぼずぼしてっ、女の子にしてっ♥」
「くっ、あ、霊夢のここ、マジで、牝っ……吸い付いてくるっ!」
「だって、魔理沙のちんちん、きもちいいんだもんっ♥ 魔理沙が、僕を女の子にしてくれるんだよっ♥ あっふ、んんんっ♥ 女の子に、僕を女の子にしてっ、魔理沙ぁぁっ♥」

 メスよがりの声を上げて、霊夢のけつまんこはぎゅうぎゅうオレのペニスを締め上げてくる、精子を求めてずろずろと蠢いて、入り口もくぱくぱ動いていた。霊夢のまんこ、男のくせに、えっちすぎる。

「魔理沙、出してっ 僕のおまんこに魔理沙の精子、いっぱい出して♥ ああっ、きもちい、魔理沙のちんぽきもちいっ♥」
「っく、射精るっ! 霊夢、メスになれ、精子出してやるから、メスになれっ!♥」
「出してっ、魔理沙、僕を女の子にして、精子注いで僕をメス認定してっ♥ メス、メスメスぅっ♥」

 どくんっ、どくんどくんっ

「ふぁぁっ…… 魔理沙に、中出し、されてゆ……っ♥ 女の子、らあぁ♥」

 お互いに言葉に直してそれを表現したことはない、でも、なんとなく二人でえっちなことをしているとわかるんだ。霊夢は、女の子役をしているときに凄く輝いてる。オレも、霊夢相手に女として振る舞っている時が、とても自己性同一性を感じられる。女として振る舞うことが、お互いに気持ちよくなっていた。二人でいるときは、二人共女の子ごっこをしていた。でも、セックスのときはどっちかが男役をしないといけないから。

「霊夢、次、オレっ」
「うん、交代だね♥」

 セックスのときだけはお互いに交代しながら、女の子になる。自分が女の子を満喫するために、相手の女の子を満たしてあげる。オレと霊夢の関係はそんな形になっていた。
 今度はオレが、霊夢に向かってケツの穴を広げて見せつける。霊夢は「いくよ」と言ってオレの腰を掴み、オレの尻にちんちんを押し込んでくる。
 オレが霊夢の下半身に抱いている感想を、オレはそのまま霊夢から聞かされたことがある。

「あっ、く、れ、霊夢っ♥ 霊夢のちんちん、オクに、あたるっ♥」
「女の子になった魔理沙、かわいい……っ もっと、可愛くしてあげるっ」
「ああっ! そこっ、そこグリグリされたら、っんぅん♥ きもちいっ、そこ、オレの、Gスポットっ♥ えぐって、えぐって霊夢っ♥ オレのメス開発、もっと、たのむぅっ♥」
「魔理沙も立派な女の子だね、おまんこ掘られてこんな可愛くなって、ふふっ♥ 魔理沙ちゃん、かわいい、魔理沙ちゃんっ♥」

 二人共男だけど、片方が女になって相手の男を受け入れ、そして交代して。
 いつの頃からだったかわからないけれど、もう何年もこうしている。霊夢はオレの彼女だし、オレは霊夢の彼女だし。オレは霊夢の彼氏で、霊夢はオレの彼氏だ。でも本当はオレも霊夢も、相手に好かれる女になりたがっている。男の肉体はなくってもいいでも、自分の男の体を、相手の女になりたい欲求を満たしてあげるために、使う。

「そろそろ、魔理沙に男汁あげよっかなっ ね、魔理沙、魔理沙はおまんこに精子もらったら、どうなっちゃう?」
「そんなの、きまっれるらろ、女の子になるっ、まんこに精子貰ったら、メスになるにきまってるらろ♥ 早く♥ 早く霊夢♥ おれをメス堕ちさせてくれっ♥ オレを女の子に、してくれっ♥」
「イくよっ、魔理沙、イくっ、イくイくッ♥♥」
「ふぁぁぁああっ♥ 霊夢の男汁っ、キタぁっ♥ これでオレも女っメスっ♥ イく、っオレも、イく、女の子になって、イくイくっ♥ ふぁあああああああああっっ♥♥♥」

 オレは霊夢が好きだ。きっと霊夢もオレを好きだ。でも、オレが好きなのは、男の霊夢だ。今のオレは女になりたいから。霊夢も同じで、霊夢が男のオレを好きなのは、オレと一緒にいれば霊夢は女になれるからだ。
 二人共本当の女で、別々の男に惚れていたのなら、こんなことにはなっていなかっただろう。あの日にあの過ちを犯したとしても、こんな相互関係がなければ、あんな過去はすぐに風化していたはずだ。
 でも、今更後ろめたさなんて無い。オレも霊夢も、そうやってお互いにお互いを補完して満足できている。オレは霊夢を好きだし、霊夢はオレを好きだし、性的な倒錯は無言の契約の下に満たされているのだから。
 今の二人に、何の不足だって無い。……筈だった。



§§§



 評判のカフェ・スイーツ店で、オレはクラッシュマカロンクレームブリュレを、霊夢は黒蜜タピオカ抹茶ぜんざいを、つっついている。お互いのスイーツの脇にはとりわけ小皿があって、お互いのスイーツを少しずつ交換していた。

「霊夢が、巫女ぉ?」

 クラッシュマカロンは水気を吸うとすぐに台無しになる、分厚い焼きカラメルの上から掬いながらカラメルの下のブリュレと一緒に口に入れるか、あえてブリュレに浸して食べるのもありだ。カラメルを割ると、下からブリュレが顔を出した。スプーンを入れるととろとろ、口に含むと卵感を残した少し変わった控えめな甘みが広がる。なるほどマカロンの甘さを足すことを考えられているらしい。

「うん。跡取り、僕しかいないから」

 霊夢はぜんざいの白玉団子を器用に箸で摘んで食べていた。黒蜜が口の端に残っていたので、オレは自分の口の端を指さして、ここについてる、と霊夢に見せる。霊夢はちょっと不満そうな顔をして、顔を前に出す、キスをねだってくるときみたいに。オレは周囲の目をちょっと気にしながら、腕を伸ばして霊夢の口に残った黒蜜を指で拭う。口の端からそれが取れたのを見て手を引っ込めようとするのを、霊夢の口が追いかけてきて、オレの指ごとぱくっと口に含んだ。

「れ、霊夢」

 ちゅっ、と指を吸って、その先に舌をぬるりと這わせてから、唇を引っ込めた。恥ずかしい、けど、霊夢なら許せるな。かく言うオレだって、似たようなことを霊夢にしたことは、あった。

「……んなこと言ったって、巫女って女の職業だろ、霊夢は」
「まあ男なら宮司が出来るから、僕がやるのは巫女じゃないかもしれないね」

 オレと霊夢の決定的な違いは天性の肉体適正だけじゃない、霊夢は、元々男でも女として育てられる素養が家柄に付随していることだった。
 霊夢の家は神社で、しかも代々神職官位は巫女と兼任なのが慣例なのらしい。普通の神社では巫女は神職に含まれず下働きの一般職員扱いなのにも拘らず、博麗神社では巫女長が実質の最高位となっているそうだ。絶対的な女系神官家なのだ。一般的に神職と言われる職位は、博麗神社では名ばかりとなっている、嫡子として男が生まれても女として扱われ、巫女か巫女長と何らかの神職位を兼任する。そしてどの職位を兼任していようと、女性神職が嫌厭され主たる立場は巫女か巫女長とされる。理由はならか歴史的な経緯を持つものらしいが、こうして霊夢の家の神社である博麗神社は「嫡子は(男女に関らず)最高神職位として巫女を務める」ということになるのだそうだ。霊夢曰く「女性の役職を上にしようとするのは、普通の神社より旧い考え方」なんだそうな。
 でも、霊夢が女になりたいと望んでいるのは、もっと別の理由だって、オレは知っている。

「もう血統とか世襲とか、過去からの慣例とか、って時代じゃないし、いい加減ウチも男にはちゃんと宮司職をくれるんじゃないかと思うんだけど……。あ、魔理沙、僕が宮司になったら、ウチで巫女やる?」
「はあ? お前、言ってること辻褄あってねーだろ。」
「はは、そうだね。」

 オレは、家の中で女みたいな言動が出ると、いちいち親父にぶん殴られてでも、男のようにやり直させられる。
 そのカン高い声を早く直せと首を絞めるように喉を潰されたこともある。言葉遣いは徹底的に男言葉に矯正されて、これはもう染み付いてしまった。ウチは金持ちだから隠れて売女を入れることも出来る、経験のためにと女を宛てがわれたこともあった。霊夢以外の女(?)を抱く気になんかなれなくて、招かれた女には口裏を合わせてもらい、ただ時間を潰してもらった。他に好きな女がいるんだと嘘を吐いたら快く引き受けてくれた(女にすれば何もせずに金が貰えるのだから当然だが)が、オレの好きな女が男だなんてその売女も思わなかったろう。
 ティピカルな部分で、男を振る舞っていないといけない、いやオレは男なんだからそれは当然なんだけれど、歳を重ねて周囲の男友達が男性らしさをまとっていく内に、オレの中の女は、行き場を失っている。息苦しくて、生き苦しくて、霊夢と一緒にいるときだけが、救いだった。霊夢の側にいるときは、交代制で、必ず女になれるのだから。
 でも、霊夢は違うんだ。
 霊夢は社会的に、女として認められている。オレと違って、誰もが霊夢を女だと認めるようになる。誰もが、霊夢が本当は男だって知っているし、小さい頃男子としてみんなと遊んでいたことも知っている。でも、博麗神社が跡取りを霊夢だと宣じた後には、霊夢は正式に女になる。
 オレと霊夢の、決定的な違いだった。

「魔理沙」
「なんだよ」
「……僕が巫女になっても、友達でいてくれるよね?」

 〝友達〟。
 その言葉が、耳から入って心臓の中で長い針を伸ばして内側から鋭く体中を突き刺してくる。
 オレは、霊夢にとって、友達だったのか?
 恋人って言って欲しかった。
 恋人って言葉には、男も女もないはずじゃないか。
 でも霊夢は、友達、と言った。

「は? 当たり前だろ。何言ってんだよ今更」

 答える声が、平静を装えていたか、自信がない。
 そこまで考えて、霊夢はその言葉を言ったのではないんだろう。でも、そこまで考えてないのなら、さっきの言葉は一体何を確認したかったのだろうか。
 むしろ、そこまで考えた上で、これで終わりだって、意味で言ったんじゃないんだろうか。

「ありがと」

 今までありがとう、って、意味じゃないだろうな。
 その一言を、オレはどうしても聞くことができなかった。



§§§



 霊夢が博麗神社の正式な跡取りであることが宣じられてから、霊夢が実際にそうなるまでにはほとんど時間がかからなかった、あっという間だ。霊夢はそれまでの稚児衣装から、狩衣とか、いわゆる巫女衣装っぽいもの(オレは詳しく知らないけど)を着るようになった。
 霊夢は時代も時代だし宮司をやらされるかもね、と言っていたけれど、どうやらやっぱり巫女か巫女長を任ぜられ、そちらを主に振る舞うことになったらしい……きっと、霊夢もそっちを望んだはずだ、だって、霊夢だって、女を望んでオレと一緒にいたんだから。公的に女になれるのなら、そちらを選ばない筈がない。
 オレは、また霊夢に敗北感を味わわされていた。仕方のないことだ、これは、誰の責任でもない、オレは霊夢も、自分の家も、呪うわけには行かない、これは自分の異常性の責任であって、自分が全て悪いのだ。呪うべきはオレ自身だ、男のくせに女になりたいだなんて。霊夢は幸運なだけで、オレが不運なわけじゃない。普通は、こうなのだ。
 オレが女になりたいと思ったのは、霊夢が男だったからだ。でも、霊夢が女になったら、女になりたいと思っているオレは、一体どこに行けばいいのだろう。
 誰が、オレを女にしてくれるんだ。オレは、一人では女になれない。
 霊夢が、男の霊夢が、いてくれないと。

 今日は例祭だ、それなりに名の通った人間は博麗神社に参拝し、昇殿参拝(と初穂料)を納め、博麗の巫女の行う祭儀の模様、神託宣下と神楽舞を拝する。同じ空間には、空間的に競合しない形で上位の妖怪たちも招かれているらしいが、博麗神社の境内では祭儀中はその姿を確認することが出来ないようになっている。人間には神を畏れる一方で忘れぬように、妖怪には人間を恐れさせる一方で殺さぬように、この世界のバランスを取っているのだという。オレにはよくわからない、妖怪は見つけ次第ぶち殺すものじゃないのか。何にでも魔砲をブッ放そうとして霊夢にはよく止められていたけれど。
 だって結局妖怪は人間を殺しているし、人間は神を忘れている。霊夢というか博麗神社が、力にモノを言わせてそれを両方に理解させているのが現状だ。自然とバランスが取れる日まで、博麗神社の役目は終わらないと言うが、恐らく永遠に終わらないのだろう。
 もう一通りの祭儀は終わっている。神楽舞を見た後は、酒を飲んで騒ぐ宴会というのが、博麗神社の通例だ。そのときには、人と人の間に妖怪の姿が現れて一緒に酒を飲むこともあるという。博麗神社の境内でだけは、人妖のバランスは自ずと保たれている。霊夢の仕事は、今後苛烈を極めていくのだろう。そういう点では、男の体力に女の気遣いを持つ霊夢は、うってつけなのかもしれない。羨ましい、と素直に思う。
 神楽殿に、どこからとも無く雅楽の音色が響いてくる。響く音色の複雑さに対して演奏している者の姿が極端に少ないのは、恐らく人間だけではなく妖怪たちも演奏に参加しているからだろう。位相が異なる空間に重複して複数の奏者がいる、それらが統制されて一つの音楽を奏でているのは、博麗神社の理想を体現していると言えた。

(霊夢だ……)

 神楽殿に現れたのは、冠を含めた正装をまとい五十鈴を手に持った霊夢だった、当然だ、この博麗神社で神楽を舞えるのは霊夢しかいない――たとえ、男であっても。
 庭燎、それぞれの楽人が人長即ち霊夢と合わせて演奏を試し試ししながら殿上へのぼる。妖怪側が担当する楽人は姿が見えないため、その手順は不明瞭に思える部分が多く、必然と舞手である人長・霊夢の振る舞いに視線が運ばれる。楽曲それに、その演出(ではなく正しい作法なのだろうけれど)として灯される炎は、霊夢の舞を際立たせる脇役になっていた。博麗神社の神楽は、博麗神社の権威を周囲に示させる機能とその性質上、舞手が美しく視線を引けばそれで良いのだという。
 そして、それを不足無く魅せる霊夢。
 旧くにその起源を持つという博麗神社の神楽は、神様と遊ぶ舞、というよりももっと過激で、隠れて見ている神様をこっち側に引っ張り出すために、今見ている観客の神様達を煽って激しく盛り上がらせるためのものだという。庭燎を終えて各楽人の試奏が滞りなく終わり灯火が全て点いたところで、霊夢の舞は、静かで拍と踏を重視した整った動きから、まるで野生の獣のような激しいものに変化していく。楽隊の音色も用いる楽器も変化して、雅な響きを漂わせるふくよかな高音から、地響きを伴い観客全員を揺らすような激しい低音へと変調していった。もし一般的な分類ではかるのならこれは明らかに俗楽であるが、博麗神社の神楽は目的を異とし全く別の進化を遂げた独自の音楽性を持っている、舞の方もそうだ。
 霊夢の動きは優雅さを欠かぬままに、妖艶さを醸し出していく、纏う衣も一部を敢えてはだけて見る者を煽るような動きへ。響く低音は奉納の雅楽ではなく、まるで戦大鼓とマーチング、雷と雨音、風の音と龍の声、荒々しくしかし神々しく、畏れと同時に高揚感を引きずり出される。一定感覚、心臓の鼓動に合わせるようなテンポで鳴り響く太鼓、重低音、高音の琴と笛は幾周も幾周も反復しながら僅かにづつだけ変化していく陶酔を招くような旋律を刻んでいる。
 霊夢はその激しいビートに引きずり回されて操られているようでいて、しかしはっきりと魅せる主体性は本質その舞がそれぞれの暴れ狂う音の群れを率いているというアジテーションに満ちていた。
 その五十鈴はもはや優雅な音ではない、低音ビートに色を付けるパーカッションだ。鈴を振り、長く伸びた黒髪を妖しくなびかせ、白い肌をくねらせながら、男とも女ともつかない超越的な女神がそこにいる。
 |神懸り《トランス》の激高に舞い続ける霊夢の姿は、衣装を乱しその白く妖艶な肌を敢えて見せつけている、これが舞姫ではなく舞〝君〟であることは、この場にいる誰もが承知していることだが、心臓を無理矢理に電撃で拍動させられているような、意識へ無理矢理に麻薬を注入されているような、脊髄に無理矢理に媚薬を流し込まれるような、この世のものではないと思わせられる過激な高揚感は、霊夢の男としての激しさが生み出す力強い舞踏ならではなのかもしれないし、女としての淫靡な美しさに因るものかもしれない。霊夢には、その両方があった。
 観客は腕を上げ頭を振り脚を振り鳴らし、声を合わせて波を作って揺れている。霊夢の煽る様な舞に操られるように、音も光も空気も観客も全てが場となって、大地と天空を揺らしていた。観客の中には興奮で卒倒する者もいる。酒を飲みながら激しく身を揺らしているのだ、そのまま急性アル中で倒れるものもいた。男女で連れ添って来ていたものの中には、この場で始めるやつもいる。人間と人間の間には妖怪の姿も現れていて、一緒に踊り狂っている。人間と妖怪がこの場でセックスしている光景まであった。興奮と混沌の坩堝がここにあり、その中心はたった一つ、霊夢の舞だった。
 霊夢は舞いながら、顔が観客の方へ向く度に、一人ひとりを煽るように視線を送っている。その表情の扇情的なことと言ったらどんな男も女も神も妖怪も及ばないだろう、これが祭の高揚感によって強制的に引きずり出されている魔法の催淫だとわかっていても、今はその挑発的な程に淫らな表情に、負けてもいいと思ってしまう。

(す、げ)

 オレは家柄的に前にも何度も博麗神社の例祭に来ているし、神楽も見ている。でも霊夢の神楽は、今までのどれとも違っていた。全てが溶け合って渾然一体をなし、まさに博麗神社の理想をこの場に召喚している。
 心臓が、破裂しそうなほどに喜んでいる。脳みそが沸騰しそうなほどに歓んでいる。そして、ペニスがこの場で即座に射精しそうなほどに、昂ぶっていた。

「霊夢、霊夢……霊夢!!」

 オレも気がついた頃には叫び声を上げて霊夢のダンスに煽動されている。
 そして、霊夢の表情が、オレを見た。見ていなかったかもしれない、見たのはオレの隣か前か後かもっと離れた誰かだったかもしれない、でもそれで十分だった。霊夢がオレを見たとオレが思うだけで。
 その真っ黒い瞳に庭燎の光が揺れて、霊夢自身が興奮で紅潮した頬に汗を垂らしている。白い肌がはだけて挑発的な姿、その霊夢が、オレを見て、妖艶な笑みを浮かべた。

「霊、夢っ……!」

 それだけで、オレは射精していた。ペニスを擦っても、アナルの奥をえぐっても、乳首をつまんでもいないのに、オレは霊夢の目に吸い込まれてその体の中で全身を愛撫されるサイケデリックな感覚に落ちて、その場で飛び跳ねながらどくどくと勃起したペニスから精液を垂らしていた。
 思い知らされた。霊夢が女になったこと、それに、男の霊夢を失って、オレはみるみる男になっていってることを。
 女の子になりたかったオレはもう、死んでしまったのだろう。
 股間に男の証みたいなぬかるみを感じながら、オレは、息が出来なくなるなった。苦しく締め上げられた胸から絞り出されるみたいに出てきた感情が、殿上の霊夢を望む視界に溢れて世界が歪んだ。体の中で突然暴れ始めて冷たい熱の処理の仕方がわからずにオレは、声を上げて泣き出してしまった。だって、オレは、霊夢、オレたちは……なんで。
 周囲には神楽の熱狂でおかしくなったやつがいっぱいいる、泣き叫んで身悶えているやつも少なからずいて、それが今のオレには救いに思えた。



§§§



 あの神楽で神を降ろしてた霊夢が、男だったのか女だったのか、もうよくわからないし、どうでもいいと思っていた。でも、あの場でオレは高揚の果に吐精してしまっていて、男の体を絶頂させられたということならば、オレは霊夢に女を見出していたのだと思う。
 その証拠に、今のオレの胸の中には、絵も言われぬ黒い感情が渦巻いていた。それは、紛れもない嫉妬だ。オレは叶わなかった、女になることが。今も家に絡め取られて男として(それが当然の普通なのだが)生きている。
 霊夢は忙しい仕事の合間を縫って偶にあってくれるが、会う度に……どんどん女になっていた。どんどん綺麗になっていって、どんどん女の匂いを纏うようになっていた。力づくで博麗に抵抗しようとする雄性の抵抗に対しては硬軟使い分ける、女として籠絡することもあるのらしい。
 だのに、神職としての仕事をこなすときには、随意に男の部分を活用している。力仕事然り、ときには、抵抗的な女をおとなしくするのにさえ使っているようだった。
 今、目の前にいる霊夢からは、強烈なセックスアピールを感じる、女の、だ。それを目の当たりにしてオレは置いていかれたのだと、痛感させられる。

――悦凱仁の小町60純大生 新酒でございます

 マスターが、枡に刺したグラスに瓶から酒を注いでくれる。薄く濁った美酒がグラスを溢れ出し、枡が受けてはそれも溢杯に張力した。静かに首を上げて栓をし、脇に瓶をおいてラベルをこちらに向けてくれる。白玉楼の周辺で取れる寒さに強い酒造好適米を用いた、鋭いキレにバラを思わせるふくよかな香りを漂わせる上等な酒だ。

「魔理沙、最近私に、冷たくない?」

 もう〝私〟かよ。
 低かったはずの声も、常にセックスのときの高くて可愛い声になっている。もう、すっかり、なのか。

――亀齢の八百万石65特別純米を、鶴の尾の小町65純米を使って仕込んだ、塩折酒でございます

 私が、霊夢の言葉に苦い感情を覚えているところで霊夢の前にマスターが注いだのは、死ぬほど甘い塩折酒だった。同じ様に枡に淹れたグラスに、わずかにとろみを帯びた琥珀色の甘露が溢れる。酒で酒を仕込む、古の邪竜を酔わせて弱らせたという酒造法に従った特殊な酒。

「そんなことねーだろ。そんなこと言いに呼び出したのかよ」
「ある」

 言い出したら聞かない、頑固そうに見えないのにひどく頑固なところは、何も変わってなかった。
 変わっているのはその一人称と……社会からの|承認《パス》だ、霊夢は本当は何も変わったつもりなんてないのだろう。でも、周囲が変われば、周囲によって象られる輪郭は変わる。霊夢はもう、すっかり女だった。女になるための努力を要さない立場になって、霊夢はすっかり変わったように、オレには見えていた。もう、別人だ。
 ここは行きつけの酒屋、博麗神社にも酒を納めている由緒ある酒蔵を持ち、こうして小売もしている。ここで造っていない酒に関しても、博麗に奉納している特権で|四則同盟《カルテット》のヤツらから闇切片と永久氷床をレンタルしている。日光から完全に防護され低温で保たれ、保存状態も申し分ない。上等な酒屋だ。
 もうお互いに3杯目だ、そこそこ「いい感じ」になってる。

「あるよ。魔理沙、昔は、私の手を引っ張ってどこにでも連れてってくれた」

 嘘を言え、お前はいつも、オレの後をくっついてきた。オレが手を引いたんじゃない、お前が押していたんだ。今だって、お前はオレの手の届かないところにいる。オレは女への憧れを焼き焦がして灰にして消すしか無いが、お前は願望をすっかりモノにしている。それはお前が悪いんじゃない、オレの生まれが悪いんだ。責めるつもりなんかない。
 悦凱仁のキレ味が、今は酷く心地良い。こんな状態で甘い酒なんか飲める気がしなかった。オレが口を付けるのを見てから、霊夢は追いかけるように酒を飲む。そんなところまで、わざわざ演じなくたっていいのに。その気遣いが、逆に辛いと気付いてくれ。
 確かにこの店に最初に霊夢を連れてきたのも私だが、今や強い関わりを持っているのは霊夢の方だ。この酒屋の母体である酒蔵も、私が細々と飲みに来るのよりも博麗神社に神酒として納める方が利益になっているだろう、私のことなんてどうでも良くなっているはずだ。ウチの実家の店でも仕入れて売っているが、私は家の商いに関わっていないし、それでも博麗神社への奉納以上に商売の助けになることなんて無いだろう。

「もうお前は博麗の巫女だろ、オレがひょいひょい気軽にあっちこっち連れていけるような身分じゃない。」

 一口煽ってから言うと霊夢は、両手でグラスを包むように持ってしゅんとしたように小さくなる、肩を竦めてオレに引け目でもあるみたいにして、小さく酒に口をつけた。そうした仕草も酷く色気がある、その肩を掴んで抱きつきたいくらい。この場で押し倒して、白い首筋にかぶりついて掻き抱きたい。細い肩に、女の乳房がない薄っぺらい胸、白い肌は外での仕事が増えているだろうに全然焼けていない。霊夢は完璧だった、女性ではないが、間違いなく女に、なっている。

「私は、そんなふうには思ってないわ。魔理沙は……今でも大切な友達よ」

 友達、か。
 またその言葉だ。
 でも、オレはじゃあ、今の霊夢に恋人だと言ってほしいのだろうか。
 目の前の、女の色気をまとった霊夢に、男の欲情をむらむらと燃え上がらせているオレは、間違いなく男だ。オレの受け入れたいオレではない、オレだってそうなりたいのに。

「そうかよ」
「そうよ、ねえ魔理沙、わたっ……僕はまだ、魔理沙に」
「マスター、お勘定だ。こいつの分も」

――かしこまりました

 急に〝僕〟の一人称を持ち出されて、下から飽和状態だったオレの胸の中は、悲鳴を上げてしまった。オレに情けをかけているんだろう、一人称の変化を後ろめたく思ったのか、あるいは二人の共通の過去を懐かしむつもりで引っ張り出したのか、いずれにしても、霊夢は良かれとやったのかはわからないが、オレは惨めさでもう、いっぱいいっぱいになってしまった。
 霊夢の顔ならここでお代を払う必要なんかないだろう、でも意地みたいなものがある。二人分の酒代をカウンターに置いて、「じゃ」とマスターに手を上げて店を出ようとしたときだ。

「まって!」

 霊夢の声が、背中から追いかけてきた。何を言われるのか気が気じゃなくて、振り返る勇気も出なかった。霊夢は構わずオレの背中越しに話を続ける。

「来週、里楽舞あるの。新しく拓けた村で」
「ああ、知ってる」

 妖怪の山方面に、比較的なだらかな斜面に向いて開拓が進む新しい村があるというのは聞いたことがある。そうか、神楽を呼ぶほど拓けたのか。霊夢はそこに呼ばれたのだろう、村固有の里神楽を考案して住人に授けるのも博麗の巫女の仕事だ。

「見に来てほしいの」
「なんでだよ」

 里神楽は、その里の住人のものだ。博麗の巫女から伝授された神楽は、それ以降は村の電灯として住人の手で継承されていく村の固有資産だ。オレが見に行く理由なんて何もないだろう。

「……おねがい」

 背中越しでは霊夢の表情は覗い知れない。でも、聞こえてきた声は、どこか思いつめたような声色だった。何のつもりだろうか。里神楽では、例祭で見た御神楽の煽情的なものにはならないだろう。なんせ里神楽は村の豊穣を祈ったり治水の安全を祈願したりするものな筈だから。なおのこと、どういうつもりなのかわからない。でも、聞こえた妙に思いつめた声が、どうにも後ろ髪をひく。
 まあいい、どういうつもりなのかは知らないけれど、そのつもりに乗ってやろうじゃないか。

「わかったよ」
「きっとよ」

 霊夢の声は、やはり、何かを思いつめているようだった。そもそも、今日だってなんで呼び出されたのか、結局わからずじまいだったな。
 オレは酒屋を後にして、つまらない自宅に戻ることにした。



§§§



 里神楽は何人かで舞うものだが、その調と舞踏の青写真は既に村の人に渡されているらしい。霊夢は舞い手の内、中心的な一人を選択して、見本的に舞って見せるのだという。そもそもが村の伝統となる舞だ、霊夢が示した通りに踊る必要もない、その神楽は村人たちの手で作り上げられて伝えられるべきものなのだから。霊夢はただの、伝承の発火点に過ぎない。
 里には雅楽で用いるような上等な楽器はない、精々が大小の太鼓と笛位のものだ。
 素朴な音色、だが太鼓の小気味の良いテンポ形成と、笛の情緒ある軽快な響きが、演目の進行をよく助けていた。
 神楽の演目自体は、類型がよく聞かれるタイプの、妖怪退治と恵み招来のストーリー、ひいては村の安全と農作物の豊作を祈る内容だった。大まかには山に人を食う妖怪が出たが天狗の行者がこれを撃退し、人を食う代わりにこの村の作物を食べるよう命じ、そのために妖怪はこの村の豊作に従事するようになった、という演劇仕立てだった。
 霊夢は天狗の行者に扮して妖怪を見付け、調伏し、説得して村に豊穣をもたらす、というところを、目の前に他の役のものもいるかのように、華麗にでも力強く、舞っていた。この舞がやはり、霊夢の男女両性具合がよく生きていた。
 拍を取る度に雅で、採物を振る度に力強く、舞を回る度に妖艶で、まるで一人で演じているようには見えない。そうした多重性が、霊夢の神楽に、本当の神懸かりがあるように見せていた。

(なんべんみても、すごいな……霊夢は)

 正直、里神楽でこんなに見ごたえがあるとは思っていなかった。役者を欠いている一人芝居であるはずなのにそれを感じさせない説得力もある。調子が変化する度に、まるで霊夢の中にいる神が交代しているようだ。
 さすがの博麗の巫女、という言葉で片付けてしまえばそれまでだが、歴代博麗の巫女でも恐らくこんな風に舞える巫女はいなかったろう。霊夢のあの舞は、霊夢が男で、同時に女で、しかもその性倒錯を自ら受け入れているから現れる、唯一無二の魅力に見える。たとえ博麗神社が絶対女系で、男子が生まれても女子として扱われる歴史を連ねているとしても、他にこんな巫女がいたとは、そう思えない。
 村人も霊夢の手本舞に感動を禁じ得ないらしい。本当に神の舞を見ているかのように恐れを持った表情で霊夢の神楽を見ている。楽人も、完全に霊夢の舞に引っ張られていて、弾かされているといった様子だ。きっと楽器を奏じながら、やはり霊夢の神性に感動していることだと思う。

(うん?)

 オレは全く部外者としてこれを見ているが、この神楽を伝承していけばこの村は安泰だろうと、素直に思ってしまった。
 冷めた目で見ていたオレの視界の中で舞う霊夢が、なんだかこっちを見ている気がした。そんなことはないだろう。本来複数人の役者がいる演目だし、これは村人に伝授すべきものだ。オレは全くこの神楽には関係のない人間だ、霊夢が一瞥だってする理由はないし、すべきではない。
 だと言うのに、周り、廻り、揺れる霊夢の舞、視線が外れて戻る度に、霊夢の視線はさまよって明らかにオレを探し、オレのことを見つけると、じっ、と見つめながら神楽舞を続ける。あからさまだ、振りつけに頭の動きを含まない間は、隠すこと無くオレの方を向いている。里神楽の軽快でリズミカルなテンポに合わせて息を弾ませ白い肌に汗をかきながら、オレを見る表情は、あの御神楽のときの霊夢みたいにエロティックだ。潤んで細めた黒目がちの目がオレの方を、何か物欲しそうに見つめている。呼吸が跳ねているからなのか口は少し開いている、でもその唇の中で蠢く舌が、オレを見つめて舌なめずりしているようにも見えてしまう。舞化粧に彩られた霊夢の表情が煽情的に笑っている、オレを、見つめながら。それに、焦れているようにせつなそうな表情にも見える。淫靡な霊夢の舞姿は、この郷土な里神楽でも健在だった。
 やがて、演目が全て終了する。退治された妖怪は村に陽光と雨、邪気を払う風とをもたらして、村は長く繁栄した、というエピローグを結んで、霊夢は神楽台から降りてきた。

(オレを呼んだ理由は、なんだというんだ。途中でオレにばかり意識を払って、あれでは手本舞として不適切じゃないのか……)

 オレは、演目の終了の頃合いを見計らって舞台の裏手に回り、霊夢を待っていた。何より、途中で見ているのが辛くなって客席を離れたのだ。……霊夢に、興奮して、欲情してしまう。

「魔理沙!」
「わっ、な、なんだ、どうしたってんだ」

 オレの後ろ暗い気分にお構いなしに、霊夢はオレの姿を認めるなり急にオレに抱きついてきた。抱きつく腕の力が凄く強い、そんなに強く抱きつかなくたってお前に抱きつかれてオレが逃げたりする訳がないってのに。抱き付いて、くっつく肌が、熱い。里神楽らしい力強い神楽を舞って火照っているらしかった。だが、それにしても妙に息が荒い。

(おかしいな、こいつ、あんな程度の舞で簡単に息が上がるようなやつだったか?)

 小さい頃から見た目に似合わない驚異的な体力の持ち主だった、オレの後にぺったりとくっついて、オレを押し上げていたようなやつだ。博麗の血がそうさせるのだろうが、とにかく肩で息をするほどに乱れているのはどうにも不自然な感じがする。
 抱きついた霊夢は、くっついた体を更にぎゅうと締め付けるみたいに、強く体を押し付けてくる。それだけじゃない。

(なに……)

 体を揺さぶって、くねらせて、肌を擦り合わせてきていた。

「れ、霊夢?」
「魔理沙、魔理沙、見に来てくれたのね」
「お前が来いって言ったんだろ」
「うん」

 頭をぐりぐりとオレの体に押し付けるみたいにして、綺麗な黒髪がくしゃくしゃになっている。熱い肌が汗ばんでいて、凄く色っぽい。こいつの前で、オレ、また男に……。

「魔理沙聞いて。私、神楽舞ってるところ魔理沙に見られて、興奮したの。じっと見ててくれてたでしょう?」
「ああ、みていた、けど」

 霊夢の姿はエロティックで、オレは穴が開くほど見つめていたかも知れない。途中で、辛くなって目を離してしまったが。

「魔理沙に見られて、踊りながら、ずっと、私、興奮してた、すごく、すごくっ」

 霊夢が体を押し付けてきている、熱を帯びた肌の摩擦は酷く劣情を催す。それに、興奮した、と告白している霊夢の、赤くなった表情にも。でも、くっついてくる霊夢の体に一点、どきりとさせられる部分がることに気付いてしまった。霊夢の体がくねって、擦り付いて、存在感が増している。オレの太腿辺りにあたっている少し硬い感触は、きっと。

「興奮……したの……魔理沙に見られて、発情、してるの。魔理沙に見られながら踊って、オス発情してるとこ、魔理沙に見て欲しかった……わかってほしかったの」

 あたっているのは、霊夢のペニスのようだった。その固さを帯びた膨らみが、太腿に擦り付けられている。霊夢は熱にうかされた様な顔で、オレの体に体を擦り付けていた。

「な、何言って」

 霊夢はオレから自分の体を引き剥がすように一歩離れ、自らの袴スカートをむんずと掴んで、持ち上げる。袴スカートの下から、むわっと蒸し上がったような熱気が溢れて、ねっとりとした性臭が漂う。その下から現れたのは、博麗の札で下腹部にパウチされるように封印されながらも、びくびくと膨らみ上がっている肉棒のシルエットだ。その先端には、液体が染み出したような小さな濡れ跡が広がっている。

「魔理沙、剥がして」
「えっ」
「〝僕〟、魔理沙に見られながら神楽舞って、男として、興奮しちゃったの。魔理沙の女の子が欲しくて……今、凄く窮屈なの。ねえ、おねがい、これ、剥がして……」

 いいも悪いもなかった、霊夢のその声には、オレには逆らえない強制力があった。霊夢の「剥がして」の言葉はオレの頭の中で、直接オレの体を操作してくる。オレは霊夢の股の前にしゃがみこんで、下腹部に貼り付いている紅白の御札マエバリに手を伸ばし、その端を摘む。そして、それをぺりぺりと剥がしていった。

「ふぁ……っ」

 剥がれた部分が広がるにつれて、自己主張の姿が露わになっていく。先端には染み出した汁が湛えられていて、嗅ぎ慣れた性臭が漂っている。少しずつ、焦らすように少しずつ、剥がしていく。今まで何度も愛し合った、霊夢の可愛らしい竿が、びく、びく、と札の下で跳ね始めた。剥がれ進んで竿全体が自由になると、ぷるん、と揺れて先端からカウパーが滴った。玉を包んでいる最後の部分を剥がし切るとよくわかった、金玉まできゅんとせり上がってもう、射精を求めているのだということが。
 これに、オレは、焦がれていた。生唾を飲み込んでしまう。

「は、剥がれたぞ」
「魔理沙、魔理沙っ」

 霊夢は切羽詰まったようにオレの首ったまにかぶりついて、切ない声で言う。

「魔理沙、セックスしたいっ、女の子の魔理沙と、僕、セックスしたいっ」
「れ、霊夢……っ」

 そんな言葉に、今のオレが、逆らえるわけがなかった。



§§§



「魔理沙に、挿れたいっ」

 オレに縋り付きながら、まるでうわ言のように繰り返す霊夢。そんなに、オレを、求めているのか?
 オレの、女の部分を。

「博麗の巫女になって、女の子になって、ずっと女の子のままでいることになって、わかったんだ。魔理沙、僕には、魔理沙の前で男になる時間が、必要だったんだって。魔理沙に女の子にしてもらいながら、魔理沙を女の子にしていた、あの両方が、どうしても忘れられないの……っ!」

 霊夢は、無理やりオレの唇を奪ったかと思うと、そのままオレの体を返して、オレの両手を木に押し付けた。霊夢の太腿がオレの脚を割って、間に入り込んでくる。オレは霊夢に尻を向けて股を開き、木に手をつく姿勢になった。これ……

「うあっ……!」
「ふふ、魔理沙、これから男に犯される女の子の格好っ♥」

 そうだ、これっ、オレ、女にされる、男に屈服させられるポーズだっ……。
 ぞくん、と背筋を電流が駆け巡った、一巡りじゃない、霊夢がオレの腰を捕まえて尻を高く上げさせている、オレはそれにされるがままに股を開いている、それを思うと、甘い脊髄電流は体中に伝播して何回も何回も快感パルスを撒き散らす。

「れい、む」

 股を開いて霊夢にケツを撫で回されながら、くらくらするほどの期待で理性が緩んでいく。そうだ、これが欲しかったんだ、オレは、霊夢に女にされるのを望んでたんだから。女の子になりたい自分がまだ死んでなかったことを思い知らされる。霊夢のひんやりした手が、オレの尻タブを撫で、尻肉を柔らかく掴む。また、ぞくっ、ぞくっ、て震えてしまう。条件反射みたいにケツ穴に力を入れて、直腸をイキり、入り口を広げて奥の方までを曝け出す。体が覚えていた。

「はあ、魔理沙のおまんこ……っ♥ お久しぶりっ♥ ダメ、見てるだけで僕、男に戻っちゃう……っ♥ 巫女になって、公私ともに女の子になった筈なのに、魔理沙のけつまんこ見てたら一瞬で男返りしちゃうよおっ♥ かわいいおまんこ穴っ♥」

 オレの腰と尻を掴む霊夢の手に力がこもる。そしてぬめりを帯びた弾力のある感触が、肛門の辺りに触れた。

「ふぁ、くる、の? 霊夢、くるのか? お前、巫女になったのに、男になんか戻るのかよっ、オレのオスまんこでっ♥」
「挿れるよ、魔理沙に挿れちゃうっ♥ これから僕、魔理沙のおまんこで、男の子に戻るよ。そして魔理沙を女の子にしてあげるっ♥」
「お、おうっ、霊夢っオレを、オレを女の子に、してくれっ♥」

 寝ても冷めても二人でホモセックスをしていた頃にすっかり覚えた、ぱくぱく動かいてチンポを誘うオスマンコの動き、無意識にしてしまう。霊夢のちんぽが欲しくて、霊夢のチンポで、オレも女の子になりたくて。

 ぬぶっ

「ふぁ、ぁぁぁっ……」
「ほぉぉぉっっ♥」

 懐かしい感触だった。霊夢が巫女になってからは、外からは自分の指か張形しか受け入れたことのないそこに、あまりにも待ち焦がれた存在感。挿れられただけで、嬉しすぎて涙が出そうになってしまう、自分でもここまで焦がれていたなんて驚きだった。
 ガチガチに固くなった霊夢のペニスが、オレのケツまんにくをえぐり回してくる。熱い。霊夢の肉棒の熱は、オレを女として求めてくる欲情の熱量だと思うと、堪らなく嬉しかった。
 霊夢も、取り繕うのを忘れた男剥き出しの声を上げている。オレの中に入った霊夢のペニスは、我慢するみたいにぴくぴく、ぴくぴくっ、と跳ねている。雄々しい。見目可愛い、細くて白い女の子にしか見えない霊夢が、オスを露わにした低い声で呻きながら、ペニスを跳ね回らせている、オレの中で。
 男に戻った霊夢が、オレを女と認めてくれている。

「霊夢っ♥ ああっ、霊夢♥」
「魔理沙、すごっ、うくっ♥ 魔理沙のおまんこ、すごく、締まってっ、精子欲しい欲しいの女の子になって、るうっ♥」
「欲しい、欲しいっ♥ オス霊夢の、種付ピストン、欲しいっ♥ オレのこと女と勘違いしてる霊夢の、本気精子、欲しいっ♥」

 霊夢が腰を動かし始めた。ペニスはオレの中で跳ね続けてる、気持ちよがってくれてる。射精我慢しながら、でも霊夢シコシコ我慢できないんだ♥ オレのまんこで射精したくて堪んないんだ、霊夢♥ 霊夢っ♥

「勘違いじゃないっ、勘違いじゃないよおっ♥ 魔理沙は女の子なんだっ、だって僕のおちんちん、魔理沙にめろめろなんだよ? 魔理沙が女の子だから、男の僕が発情しちゃったの♥」
「うれしいっ……♥ 霊夢に女の子って言ってもらえるの、オレ、うれしいっ♥ 霊夢に女の子にされるの、オレ、本気で幸せなんだぁっ♥ オレのまんこで、霊夢、射精して欲しいっ♥ オレのメス穴に、霊夢のオス汁、いっぱい注いで欲しいっ♥」

 頭の中がぐるぐるして、脳みそヨーグルトのはちみつ添え。甘酸っぱい幸福感が、渦巻いて体中にどろどろ広がってく。
 霊夢が腰を動かしてオレの中をかき混ぜてくる、霊夢はオレが一番メスヨガりする場所、ちゃんと知ってる。でもなかなかそこを責めてくれない。

「魔理沙、魔理沙♥ 魔理沙魔理沙魔理沙魔理沙ぁっ♥♥♥」

 オレの尻にちんぽを叩きつけながら、背中越しに低い声でオレの名を呼んでいる霊夢、そんなに、オレのことっ♥
 霊夢がオレのオスGを責めてくれないのは、意地悪でも焦らしているのでもない、霊夢が自分の射精に向かって夢中になっててそれでどころじゃないからだ。

「霊夢、かわいいっ♥ オレのまんこに夢中になって、完全にオスに戻ってる霊夢、かわいいっ♥ いいぜ、オレのことなんか考えなくって♥ 霊夢が気持ちよくなればいいから♥ 霊夢がオレのまんこに中出し一心不乱になってるの、感じられるだけで、オレ幸せだからっ♥ オス霊夢、かわいいっ♥ かわいいっ♥」
「まりさ、魔理沙ごめんっ♥ 僕、すごく、身勝手セックスしちゃって、るっ♥ でもダメなの、僕、我慢できないの、女の子になってる魔理沙に中出ししたくて、射精したくて、魔理沙に精子どぴゅどぴゅしたくて♥ なんにもかんがえらんないの♥」
「取り繕わなくってもいいって、ほら、声、女になってるぞ♥ そんな必要ないから♥ 霊夢の男の声聞きたい♥ 太くて低いホントの霊夢の、男声で、女のオレに夢中になってるの、聞きたいからっ♥
「魔理沙、まり、さ、僕、ぼくぅっ♥ もうダメ、もうだめぇっ♥ 女の子の魔理沙可愛すぎて、射精したくて、もうおちんちん限界♥ 魔理沙、魔理沙、魔理沙魔理沙魔理沙っっっ♥♥♥」

 霊夢がオレのことを女と見做して興奮している、その事実を前にして、オレはケツマン肉の摩擦なんかどうでもいいくらいに感じていた。胸の辺りに愛しさが湧き上がって、霊夢が必死に射精に向かっていくその様を感じてるだけで、チンポじゃない、オレの体にはありもしない子宮の辺りが、きゅうううって切ない幸せホルモンを放出しまくってしまう。
 霊夢が必死にオレの尻を掴んでいる、霊夢が一心不乱に腰を振っている、霊夢が感じてくれている事実だけで、オレはどうしようもなく感じている。

「霊夢、霊夢っ♥ 男の子に戻った霊夢可愛すぎて、オレもうダメ♥ 」

 ケツ穴でも腹の中でもなくて、胸の辺りで絶頂できそう。本当は、霊夢に抱きしめて欲しい。胸の中で膨らんでるふわふわの快感を、霊夢の体温で温めて膨らませて欲しい。でも、それがなくっても十分だ。オレ、このまま、イけるっ♥

「霊夢、イッて、イッてくれっ♥ メスのオレの中で、オスイきしてくれっ♥」

 膝が笑っている、けつまんこを突き上げられまくって、生まれる快感は心臓の辺り。二箇所からくる幸せが、全身を溶かしていく。木の幹に体重を預けて、迫るメスアクメに備える。クる、もうすぐクるっ♥

「ふきゅうぅぅうっ!?♥♥♥」

 が、突然、めちゃくちゃにオレのマンコをかき回していた霊夢のちんぽが、奥にあたった。奥の、オレの、メスアクメスイッチ、前立腺の膨らみポイント、オトコGスポット。きっと射精寸前の霊夢が、最後の力を振り絞って、オレをよがらせようと責めてきているんだ。

「お゛っっ……♥ 不意打ちは、卑怯、らってぇ……っ♥♥」

 突然打ち込まれた前立腺へのチンポ打撃。ただでさえ霊夢への愛情アクメが近かったのに、いきなりそんなところに、そんな強烈な一撃を貰ったら、オレ、イチコロだって……♥

 びくっ、びくっっ、体が痙攣してしまう。頭の中が真っ白に吹き飛んで、全身の関節が外れてバラバラになったみたい。だのにそのばらばらになった体が全部、幸せの海の中に沈んでいくみたいな、抗いようのない強烈な幸惚に、意識が一瞬、トぶ。

「ふはぇ……♥ つづいてるっ♥ きもちいいの、しあわせなの、つづいてるっ♥ 霊夢に、メス堕ち、させられひゃぁぁっ♥」

 射精はしていない。ペニスの勃起もいよいよなかった。でも、襲ってきた快感と幸福感は、精神を押し潰すくらいに大きくて、しかも長く続いている。終わらない。ドライアクメの特徴的な幸惚感だ。

「魔理沙の中に、精子、吸い込まれてくっ……♥ すいとられ、っっ♥ チンポアクメきもちいぃっ♥ 僕、男に、っ、男に、もどっちゃったぁっ♥」
「ふぁぁ、ぁぁ、っっっ、れいむ、れいむ、しあわあへ、オレ、れいむにしあわへに、されひぇる……っ♥」

 霊夢のペニスはオレのまんこの中でまだ跳ねている、噴き出している精子の勢いは、お腹の中に響いていた。それを自覚すると、もう一発、幸せ系メスアクメが来る。
 オレは幸福感に骨抜きにされた全身から力が抜けて、木の幹にすがりつくみたいに、崩れ落ちてしまった。



§§§



 木の根本辺りに崩れたオレの上に、霊夢は更にちんぽを自分でしごいて精液をかけてくる。顔にかかった精液が、凄く愛おしくて、舌を伸ばして舐め取る。その仕草を見た霊夢は、覆いかぶさるように抱きついてきて、いっぱいキスをくれた。
 キス、キス、キス、キス、霊夢、キス、魔理沙、キス、キス。ああ、女の幸せだ、これ、好きな男にいっぱい甘えさせてもらえるの、幸せで、溶けてしまいそう。
 しばらくお互いの口を啄んで抱き合っていたけれど、そうやってくっついて霊夢の白い肌に触れていると、オレの男の方も、ムラムラ、してしまう。あんなに気持ちよくアクメしたのに、あれは女の子としての絶頂、ちんぽのほうは別腹(?)みたいだった。

「霊夢、交代、しよう」
「……いいの?」
「霊夢に、したい。オレ、お前の神楽舞見ながら勃起してた。エロい神楽ダンス見ながら……射精したことあるんだ。霊夢を女として喜ばせたい」

 そう言うと、霊夢は嬉しそうに笑って、もう一回、全身でキスするみたいに、口付けてきた。あえて唾液を飲み込まずに、二人の唾液を混ぜあって交換するような、汚いキス。口の端から唾液がダラダラ垂れて、それを舌で掬い上げて、でもそのために口を離すとまた唾液が溢れてくる。口元から喉までを二人の唾液の混合液でべっとりに汚してから、霊夢はオレに跨るように膝達になった。オレはその膝の間に通すように体を横たえて……勃起したペニスを上に向ける。霊夢が膝立ちで移動して、オレのペニスを、見事な縦筋に割れた尻肉の間に押し付けた。
 申し合わせたみたいな動き、しばらく振りではあったけれどこんな風にセックスするのは、もう数え切れないほどのことだ。霊夢の肛門を縦割れのまんこに作り変えたのはオレだし、オレのアナルをそうしたのも外でもない霊夢だ。

「いれるよ、いれるよっ♥」
「霊夢、早く……」

 まだ中に入っていない、先端が、しっとりと湿ったケツまんこラヴィアに触れているだけだ。でもオレの先端からはもうカウパーが染み出していて、霊夢のオスマンコに締め上げられるのを今か今かと期待している。腰の付け根が浮足立って、ムズムズしている、霊夢のまんこの中で亀頭と竿に与えられる快感を、オレの体はしっかりと覚えていたからだ。

「これから、僕、魔理沙のチンポで、女の子に、なりますっ♥ 魔理沙、僕のメス化、見ててね♥」
「思いっきりエロくなれよ、中途半端だったら、チンポしごいて男に戻すからな」
「わかったよぉ♥ 僕、魔理沙のためにいっぱいえっちになるね♥」

 霊夢が、ゆっくり腰を落としてくる。霊夢のまんこに、抵抗感はない。まるで滑り込むようにオレのチンポを飲み込んでいく。ふわふわの柔らかい腸壁は、しっとり湿っていて、期待に震えるオレの亀頭を包み込んだ。

「き、たぁぁっ♥」

 霊夢の声はすっかりメスのそれになっている。ペニスがオトコマンコの中に侵入してくと、それに従って霊夢の声には一層の艶がでて、ピンクに色づいた吐息とともに甘ったるい嬉しそうな声が響く。

「魔理沙のちんちん、僕の中でまた膨らんだ……っ♥ きもちいい? 女の子の僕、きもちいい?」
「ま、まだ先が入っただけだろっ」

 強がりを言ってみた、けど、亀頭が直腸肉に握り締められているだけで、腰がふやけそうな程に気持ちよかった。霊夢もそれは知っている、けど、これはオレにとってのエロ口上のようなものだ。こういう強がり痩せ我慢を言えば霊夢は。

「んふふっ、じゃあ、もおっと、僕のおまんこに、魔理沙のおちんぽ、ぬぷぬぷって、したげるね……♥」

 腰を前後左右に揺さぶって、亀頭のあらゆる角度を直腸マン肉で擦りながら、少しずつ、オレのペニスを飲み込んでいく。ぬぶ、にゅぷ、少し入っては出て、少し抜けては奥へ飲み込み、淫らにくねり曲がる腰とケツ穴の中で興奮に膨らみ敏感さを高めていくペニス粘膜を、淫らに舐り回してくる。

「く、ふっ……霊夢のメス穴、あつっ、い……♥」
「だって、僕のお腹の中、魔理沙のちんちん欲しくて、欲しくて、勝手に動いちゃうんだよ♥ お腹の中全部が魔理沙のチンポに媚びてるのっ♥ 魔理沙のための直腸蠕動っ♥ 魔理沙のおちんちんにご奉仕するために覚えたの、僕が女の子になった証拠♥」
「うぞうぞ、うねうねしててっ、ああ、メス霊夢のけつまんこ、すっげえっ♥」
「すごいでしょ? これが、女の子になった僕のセックスだよ♥ 魔理沙のために出来上がった、メスの僕っ♥ 忘れてないからね、僕は今でも、魔理沙のためのメスなんだからねっ♥」

 そうだ。霊夢の体は、オレが作ったんだ。オレが霊夢をメスにした。霊夢がオレをメスにしたのと同じ様に、霊夢がケツイきできるようにしたのは、オレだっ。
 オレは腰を浮かせ、霊夢の腰振りで狙うのとは少し違う場所に抉り突くように、ペニスの角度を変える。柔らかい肉が、今までと違う感触でオレの亀頭を包み込んできた。

「ふぁぁっ、そんっ、なっ♥ お腹、かきまわされっ……♥ 魔理沙のチンポ、つよいぃっ♥ ふうっ、んっ、ふぁあっ♥ まって、魔理沙まって、動くの、僕だからっ、きゅううっん♥ 僕が動くからぁっ、だめ、だめだめっ魔理沙が動いたら、僕ダメになっちゃうの、かてないのっ♥ 僕のおまんこは、まりさにかてないのぉぉ♥」

 霊夢はオレが突き上げるままにオレの腹の上で腰を振って、ケツまんこでオレのペニスを貪りながら、自分の乳首を摘んで転がしている。発情しきったメスのとろけ顔で、オレの名前を呼びながら涙を流して、エロい腰振りロデオを見せつけてきている。

「あたってる、僕が女の子になっちゃうとこに、魔理沙のちんちん、あたってるっ♥」
「んだよ、あたってるんじゃないだろ、自分であててるんだろ、淫乱メスっ ケツマン肉が、オレのチンポ食いしばってるぞっ♥ 淫乱メスっ、淫乱メス霊夢っ♥」
「淫乱っ……僕、淫乱メスっ……♥ 霊夢は、淫乱メスっ♥♥」

 突き上げられるままに腰を踊らせながら、自分でも気持のいい場所にペニス背端をあてながら、悦び悶えて涙と涎を垂らしながら乳首をぎりぎりと強くつまみ引っ張っている霊夢。でも、ここから見える霊夢のペニスは全く勃起していない。ただでろりと力なく小さく萎れた先から、脈打つようにどくんどくんと透明な液体を漏らしている。さっきのオレと、同じだ。メスイキ直前の前立腺液の涎。

「霊夢、エロすぎ……完全に、エロメスじゃんかっ」
「僕、ぼくっ、巫女になって、正式に女の子になったつもりだったけど、足りなかったのっ! 魔理沙じゃないと、僕、魔理沙じゃないと、ホントの女の子になれないんだっ♥ シテ、魔理沙、シテっ♥ 僕を女の子にっ♥ 僕をほんとに女の子に出来るのは、男の子の魔理沙だけなのっ♥ ああっ♥ 魔理沙のチンポ、好き、好きっ♥ 魔理沙のチンポなら、僕、一撃でメス沈なのぉっ♥」

 ぎゅううっ、と霊夢のオスマンコが締め上がる。それによって霊夢の直腸内肉に変化が現れる。腸壁がうぞうぞうごいた向こう側から、こりこりとしたしこりが感じられるようになった。

「出てきた、霊夢のアクメスイッチ♥」
「あ、っ♥ ばれちゃっ、た、僕の弱点っ♥ 幻想郷最強の存在、博麗の巫女の、最大の弱点、ばれちゃったぁ♥♥♥」

 霊夢のメスイキポイント。数えられない位ここをねだられて、ねだられた数以上にここを責め倒した。体が覚えてる。オレも、霊夢も。
 涙を浮かべたヨリ目で口元をぐにゃぐにゃに緩めて涎を垂らすだらしないカオで、霊夢はベロをはみ出しながら、オトコの体のメス弱点告白してくる。責めてほしいというおねだりだ。
 でも、そんな簡単におねだりに答えてあげるつもりはない。

「ばれちゃった? そっか、隠したかったのか。じゃあ見なかったことにしてやるよ」
「ふぁあっ、や、やだ、やだやだ、魔理沙、やだよぉっ♥ 僕を女の子にしてくれるんじゃなかったの? 今のトコされたら、僕、女の子になれるよっ♥」
「霊夢が嫌なんだったら、無理とは言わないぜ。オレは、霊夢のこのエロケツマン肉だけで十分射精できそうだしっ」
「やだ、やらああっ、意地悪しないでよおっ 魔理沙、ねえ魔理沙、僕、魔理沙のチンポで女の子になりたいの、魔理沙のチンポでメスアクメしたいのっ♥ お願い、お願いソコっ、今のトコ、ぐりぐりしてっ、僕のこと、女の子にしてっ♥ お願いっ、おねがいしますぅっ♥♥」
「……合格っ、だっ♥」

 ごりゅっ♥

 一気にそのポイントを突き上げて、シコったポイントを潰してやる。

「ホぎゅっっ……♥♥♥」

 変な声を上げて、霊夢のカオが一層だらしなく緩んだ。口が開いて、だらりと涎が糸を引いて滴る、鼻水まで漏らして、目はヨリまくって白目がちになっている。
 コリコリッと抵抗感のあるその膨らみを押し潰す度に、霊夢の体がオレの上でビクビクと跳ねる。もう自分で腰を動かす余裕はない、倒れないように必死に耐えるのが精一杯だ。
 メスイキでぶっ飛んでる霊夢のエロ顔に興奮が止められない。オレも射精したくて、霊夢のエロい顔を見ながら腰を動かしまくって、霊夢のメスイキスイッチを連打するとともに、きゅうきゅう無意識に締め上げてくる霊夢のオスマンコでチンポを至極。オレは手を伸ばして、メスイキで失神寸前になっている霊夢に代わって霊夢の乳首をつまみ上げてやる。メス化した男特有のシコリのような乳房の先端に、使いすぎて尖り慣れた乳首が自己主張している。なんてエロいオス乳首だろう。めちゃくちゃにイジメたくなって、乱暴に握りつぶすように抓って捻った。

「あ゛っ゛、ヲ゛ぉっっ♥ ぢぐびっ♥ 女の子になった僕のぢぐびっ♥♥♥」
「淫乱、霊夢、めっ」

 こんなに乱暴に責めても感じるなんて、霊夢はもう、男とか女とかを超越してるように思えた。男からだろうが、女からだろうが、霊夢はその性欲に答えることが出来る、超越者に見えた。

「くっ、あ、霊夢、出すぜっ♥ メス霊夢のまんこに、膣内射精し、するからなっ♥」
「きてっ、きひぇええっ♥ 僕を女の子にして、魔理沙、女の子の僕の中に、射精、いっぱい射精してっ♥ 魔理沙っ♥ まりさっ♥」
「くっ、ううううっ♥」

 びゅううううっ、びゅううううっ

 信じられないほど、1発の放出量が多い。チンポの中を通り抜ける精子の流れが竿肉に感じられるほど大量に、噴き出す。霊夢がエロすぎて、オレのチンポが、霊夢を本気で孕ませにかかってるらしい。霊夢はホントは男なのに。霊夢をメスと勘違いして、オレのペニスは、霊夢の中に子孫を残そうとしてる。

「しゅご、しゅごぉおっ♥ 大量っ♥ 大量ザーメン♥ 魔理沙のチンポ、僕を妊娠させる気マンマンっ♥ 僕のこと女の子って認めてくれてるっ♥ だいしゅき、だいしゅきぃぃっ♥ ん゛ぃぃ゛いぃっ♥ おっ♥ ヲ゛おお゛ヲをお゛っ♥♥♥」
「っ、く、き、気持良さそうだな霊夢」
「ぎもぢいっ♥ ぎもぢいちよおお♥ ありがとうっ♥ 魔理沙、セックスありがとうっ♥ 僕とセックスしてくれてありがとうっ♥ ふへあぁあぁっ♥ しゅき、しゅきぃいっ♥ まりさぁぁっ♥ とぶっ、メスイキとまらないっ♥ 魔理沙っ♥ 魔理沙っ♥ 僕のこと女の子ってゆってくれる魔理沙だいしゅきぃぃっ♥」

 ごりごりっ、前立腺の膨らみを責め立てながら乳首を捻り潰すと、いよいよ霊夢のペニスが勃起を伴わないまま、その先端から粘液を噴き出した。脈打つような漏出じゃなく、潮吹きというにふさわしい噴出だ。
 透明でサラサラとした液体が噴き出してオレの体に2発、3発、とぶちまけられて、そしてその噴出が終わると同時に、霊夢の体がオレの上に倒れ込んできた。
 オレの上に横たわっている霊夢は、まだびくびくと体を跳ねさせている。メスイキ、続いているんだ。オレの胸の上で崩れている霊夢の顎を掴んで、その表情を見る。だらしない顔で、でも幸せそうな恍惚の表情でよだれを垂らしていた。
 霊夢が、腕を伸ばしてオレに抱きついてくる。

「魔理沙……ぼ、ぼく、女の子に、なれたぁ♥」
「こら霊夢、僕、じゃないだろ?」
「わ、私っ、私、魔理沙のおかげで、ちゃんと女の子になれたぁぁ♥♥♥」



§§§



「魔理沙、私いいもの持ってきたの。……使う前に、こんなにトんじゃうなんて思わなかったんだけど……」

 盛大にメスアクメでだらしなくなったのを恥ずかしがりながら霊夢は目を逸らし、そして神楽の荷物の中からなにか妙なものを取り出した。竹輪、の大きいものに見えるが、竹輪よりももっと柔らかい。餅菓子、か何かが近いだろうか。

「これ、なんだ?」
「こうやって……使うの」

 霊夢はまだちょっと力が入らない体を起こして、メスイキで無勃起潮吹きを繰り返してベトベトになったちんちんを、手で扱く。オレの目の前で、霊夢がチンポオナニーをしている。

「ふうっ、ふうっ、はあっ……魔理沙、見てて、僕のオナニー……」

 見てと言われなくても目の前でそんなことをされたら視界に入ってくるし……霊夢のオナニーなんて見るなと言われても、見てしまうだろう。さっきオレを女にしてくれたチンポが、またムクムクと大きく膨らんで立ち上がっていく。白い肌でに細い体、長い黒髪を揺らして女の子しか見えない霊夢が、まるで場違いに見える立派なペニスを自分で扱いているる姿は、それだけでも興奮してしまう。

「これを、ね」

 すっかり勃起したペニスを掴んで、霊夢はさっきの筒状の餅?の穴に、ペニスを挿入する。

「んっ……くふっ……♥」

 霊夢がペニスを根本まで挿れると、その先端は半分よりも少し言ったところで止まっていた。霊夢は熱っぽい視線をオレに向けながら、筒入りチンポを支えていないもう片方の手をオレの股間へ移動させる。

「わ、もう……」
「だ、だってよ、霊夢がそんな、目の前でオナってたら……興奮、するだろ……」

 オレがそう言うと、霊夢は、嬉しそうに目を細める。

「嬉しい……ありがと」
「礼を言うことかよ」
「うれしいもん♥」

 霊夢はオレのペニスを掴んで軽く扱く。8割勃起だったそれは、簡単に全力で屹立した。

「魔理沙、そっち側から、おちんちん、挿れて」
「え、これに?」
「うん」

 つまり、この筒に、二人でペニスを突っ込んで、二人でオナニーしようということらしい。その筒を、自分で触ってみる。うわ、やわらかい……これ、霊夢のケツ肉位ふわふわしている。これに、チンポ挿れるの、確かに……。

「……ね?」

 ゆったりと淫靡な表情で笑う霊夢。男のくせに凄くメスじみたその発情カオ、でも下半身で勃起したペニスに、オナニー用の筒をつけている。オレにも、それをしろって、誘ってくる。
 想像が出来ない、いや、出来るんだけど、こんな風に二人共男としてえっちするのは。

「う、あ、ああっ」

 霊夢が挿入しているのと逆の側の穴に、チンポを突っ込む。柔らかい肉質、でもひんやりとしている。筒の内側は弾力の強い襞がびっしり生えていて、霊夢の中と同じ感じだった。もしかして、霊夢もここにチンポ突っ込んで「オレのなかと同じ」って、思ってるんだろうか。想像すると、酷く興奮した。
 筒の奥にまでペニスを進めると、こつん、と先端に当たるものがあった。霊夢のちんぽだ。

「……えへへ」

 目の前ではにかむように笑っている霊夢。ペニスを向けあったままこの距離だから、どうしたって真正面で顔を見ることになる。チンポ同士向けあって、顔を突き合わせるなんて、したことがない。
 いや、したことは、ある。それは。

「初めてした時と、おんなじだよ」

 そうだ、小さい頃川辺で、それが何なのかわからないままお互いのペニスを擦り合って、初めて二人で同時に射精した、あの日だ。
 甘酸っぱい、というにはこの感覚はあまりにも卑猥だ。でも、オレと霊夢の間にある関係性と記憶に照らすなら、まるで初恋の相手と再開したか、初体験の相手に出会ったか、どちらかのようなむずがゆさがある。

「ね、またこうやって、しよ……?」
「え、う、うん」

 霊夢が膝を一歩前に出して、筒を押し込んでくる。もう根本まで入ってる霊夢の腰に押されて、オレのペニスの挿入が深くなった。ずるっ、って感覚とともに、襞が亀頭と雁首を刺激してきた。それに。

 ちゅっ、こりゅっ

 霊夢の亀頭とオレの亀頭が、触れ合う。筒で行き先を制限されているせいで、腰を動かすと絶対に先端同士がぶつかりあった。

「魔理沙のちんちんと、僕のちんちんで、セックス、しよ……?♥」

 もう数え切れないくらいセックスしているのに、このプレイは初めてで、真正面でお互いのペニスを刺激し合うその行為を前にして、なんだかまるで経験の薄いあの頃の二人同士に戻ったような気になってしまう。

「霊夢……霊夢、霊夢っ!」

 川辺で、初めて霊夢に欲情したあの日。あの日が全ての始まりだった。あの日に、今に続く全ての原因があって、あの日の霊夢は今でもオレの中なの理想の女だ。きっと霊夢もオレのことをそう見ている。
 目の前の霊夢に、河岸で服を脱いでオレの前に裸を晒したあの頃の霊夢の姿が重なる。

 どうしようもなく、興奮した。

 腰が動く、霊夢がその筒を持つ手の上からオレも筒を支えて、二人でその筒を掴みながら、腰を振る。オレが理性の制約を振り切って腰を動かし始めたのを見て、霊夢も筒に向かってチンポを突き入れ始めた。

「魔理沙、まりさぁっ♥」
「霊夢、霊夢霊夢、霊夢っ♥」

 どちらからとも無くキスを求めてキスに答えて、唇同士の接触と舌同士の愛撫に夢中になる。

「ふっん、ちゅっ、んくちゅっ れい、むっ、すき、だ、霊夢っ♥」
「僕もすきっ、魔理沙、すきっ♥ ぁむっ、ちゅっ、んちゅぅぅ♥」

 お互いに右手で餅筒を支え、左手で相手の体に絡みついている。腕がもう一本欲しい。チンポ同士のセックスを味わいながら、両手で霊夢に抱きつきたい。霊夢が愛おしい、男だろうが女だろうが、関係ない。

「んあっっ♥ ちゅっ、んく、っ♥ ちんちんっ、ぼくのおちんちんっ魔理沙にキス、されてるっッ♥ おちんちん同士の、きすぅっ♥」
「霊夢のチンポあついっ♥ ちんぽに、チンポに霊夢のチンポをかんじるっ♥ すげえっこんなの、すげえよおっ♥ あっ、んあああっ、 腰、とまんなっ……ちんぽきもちいっ、チンポ同士のキス、きもちいいっ♥」

 どんどんお互いの腰の打ち付けが激しくなる。柔らかい素材の筒玩具は、柔らかくオレたちのペニスを包み込んで、ペニス同士の摩擦を助けてくる。鈴口同士のキスから、もっと強く打ち込むと亀頭の面同士が擦れるくらい重なり合っていった。

「おほぉっ♥ 深いっ♥ チンポ深いッ♥ 霊夢のチンポが、オレのチンポの裏側コスってくるっ♥ 裏スジの縫い目に、霊夢のチンポのカリあたって、えぐられっっっ……♥」
「魔理沙のチンポが僕の亀頭にこすれてっ、すごいの、あっついのぉっ♥ ズボズボするのとまんない、ちんちんずぼずぼして、魔理沙のおちんちんとこんにちはするの、とめられないよぉっ♥ 思ってたのより、ずっとすごい、すごいっ♥ 魔理沙っ、まりさぁっ♥」

 目の前で、霊夢がチンポに夢中になっている。オレの体に向かってチンポ振って、あんな、だらしなかわいいカオで、涎垂らして腰振って……。

「うっ、あ、あっ、霊夢、だめ、オレっ……霊夢可愛くて、ちんぽ気持ちよくって、ごめん、オレっ、もう……!」

 我慢できなかった。まるで初体験みたいな刺激を前にして、せり上がってくる興奮に抗えなかったオレは、あっという間に射精してしまった。筒の中に、どぷっ、どぷっ、と精液をぶち撒けてしまう。

「あっ♥ あぁっ♥ 魔理沙の精子……かんじるぅっ♥ ちんちんに魔理沙の精子、感じるっ♥ ヌルヌルになって、ああつ♥ 魔理沙の精液で、僕のおちんちんもっと、もっと気持ちよくっなっちゃうっッ♥♥♥」

 射精を終えてしかし、オレのチンポは息を吐く暇を当たられなかった、オレの精液でヌルヌルになった筒の中で今度は霊夢が射精に向かって腰を振ってペニスを扱きはじめたからだ。その度に、霊夢のペニスはオスアクメで鋭敏になったオレのペニスに、無遠慮な刺激をぶつけてくる。

「れ、霊夢まっ……クひいいっ♥ チンポ、オレのチンポ、もうイッたからっ♥ 今イッたから、擦れるの、ツラっ♥ ぐひいぃいっ♥♥」
「ごめんね。魔理沙、無♥理♥ 魔理沙の精子でヌルヌルになって、僕もおちんぽアクメしたくて、我慢できなくなってるのっ♥ んあ、あ、あっ♥ ヌルヌルできもちいい♥ ヌルヌルになってる魔理沙のちんちんに、僕のおちんちん擦り付けるの、たまんないよぉっ♥」
「まっ、ほ、ほんと、だめ、らめっ、霊夢これ、オレ、こわれるっ、チンポ破裂っ♥ するっ♥」
「にげちゃ、だめぇっ♥」

 後に逃げようとしたら、霊夢はオレを押し倒してオレの上に馬乗りになる。チンポは筒の中に入ったままだ、オレの腰はもう逃げ場を失って、霊夢のチンポはもう、好きなだけピストン出来て、オレのペニスは、そのピストンで霊夢の好きにズリ込まれるままだ。

「霊夢っ、だめ、だめ、マジで、オレのチンポこわれるっあ゛、あ゛っ゛お゛、ぉ゛ぉ゛っ゛♥♥」

 びゅっ、びゅっびゅ♥

「ふぎっゅっ♥」

 アクメ後に立て続けに刺激を受け続けたチンポがオス潮吹きを決めてしまう。体に力が入らない、苦しさを伴うほどの快感は、幸福感を飽和させて溺れさせてくる。

「お……んヲ゛ぉ゛ぉ゛っ♥ 霊夢、れいむぅっ♥」
「魔理沙、かわいいっ、潮吹きアクメでぶっ飛んでる魔理沙、可愛すぎっっ♥ ああっ、僕も、僕もチンポイくっ♥ ぬるぬるチンポ同士のセックスでっ♥ いくっ♥」
「れ、れいむっ、オレたち、男同士でっ、チンポで、オスアクメっ♥ チンポよがりしてるっ♥ オス霊夢に、オレもチンポ興奮してるっ♥」
「男の子同士で、ちゃんとオス同士で気持ちよく♥ なってる♥ 僕のチンポ、魔理沙のちんぽ好きてゆってるよっ♥ チンポ同士キッスきもちいぃっ♥」

 ヌルヌルになった亀頭同士をこすり合わせて、カリ首同士を引っ掛けあって、裏スジとエラを噛み合わせて、二人共チンポ快感に狂っていく。目の前にいるのは、好きな女。でも、快感はチンポ同士。コリコリしたペニス同士の触れ合う感触が、快感を爆発させて、理性をぶち壊してくる。

「先っちょ、の、こりこりっ、霊夢の、オス子宮だっ♥ この穴の中に、オレの精子注いだら、霊夢オス妊娠するっ? ほらっ♥ ほらほらっ♥ 霊夢のオス子宮口突きまくってやるっ♥ コリコリしこってるオスポルチオ、擦ってやるっ♥」
「ふぁぁぁっ♥ ち、ちんちんっ♥ おちんちん子宮口が、魔理沙にねっとりせめられてるっ♥ でも、でもぉっ、それは僕の科白っ、僕が魔理沙のオス子宮口めがけて射精したら、魔理沙がおちんぽ妊娠するんだからねっ♥ 覚悟、してねっ♥ 魔理沙のおちんぼ子宮口だってこりこりになってるじゃんっ♥ いっぱい突っついて、いっぱいこすってあげるからねっ♥」
「きくっ、ちんぽきくぅっっ♥ ちんぽかまんこかもうわかんない、おすかめすかわかんないっ、きもちいっきもちいっ♥ もうどうでもいいっ♥ 霊夢に射精できれば何でもいいっ♥ 射精するっ、霊夢に射精、霊夢にオレのザーメンぶちまけるっ♥ イく、イく、イクイクイっっくううううううっ♥」
「僕もっ♥ 僕もちんぽっ 魔理沙にチンポ出来れば、なんでもいいのっ♥ でるっ、射精するっ♥ 魔理沙のオス子宮口に向かって、ザーメンいっぱい流し込むからっ♥ 射精る、射精るっ射精るっっ♥ ああああああぁぁぁぁあっっッ♥」

 目の前の、愛しい人に、射精することしか考えられない。もう、体中の全ての組織が精子に変換されて霊夢に注ぎ込めるのなら、こんな体なんか要らないと思ってしまう。霊夢に、霊夢に、霊夢に霊夢にっ!!
 同時に、同時にイけそう。霊夢も射精しそうなときの顔してる。オレもでる。一緒に、一緒にいけそうっ♥

「「ああアあああああアあああああああああアああぁぁぁああああああぁぁあぁぁアぁぁあああぁぁあああっ♥♥♥♥♥」」

 二つのペニスが刺さった筒の中に、二人分の精液がぶち撒けられる。許容量をあっさりと超えてしまい、端からどちらのものかわからない精液が、噴き出した。

「お゛っん♥ ふうっ♥ 霊夢のチンポで、オレのチンポ、イちまったぁっ♥」
「はへっ、イ、いっちゃったぁっ♥ 魔理沙のザーメンで、僕も射精しちゃったぁっ♥」

 盛大に同時アクメを決めた霊夢のオレ、でも筒の中に残ったペニスを、オレも、霊夢もまだ抜こうとしない。オレも霊夢も、男としてお互いにつながったまま、キスをして、見つめ合った。

「霊夢♥」
「魔理沙♥」



§§§



 ようやく体を起こしたのは、霊夢が先だった。
 起き上がり際に、もう一つほっぺたにキスをして上半身を起こした霊夢は、なにか言いづらそうに口ごもった後、ぽつりと、言った。

「……いつまでも、私も女でいられるなんて、思ってないよ。こんなことをしたって、僕らは、止まることは出来ない」
「霊夢」
「時間って残酷だよね。僕らはまだここにいたいのに」

 服を着ながら、霊夢が言う。今の霊夢を見ている限りは、そんなこと無い、お前は永遠にそんな風に可愛い女でいられる、と言ってしまいそうになる。でも、人間はそうは行かない。男性は、いつまでも無性中性を保っていることは出来ない。きっと霊夢も、いつか女を辞めることを強いられる。オレと同じ様に。オレは少しそれが早かったんだ。
 そうなった時、俺達の関係はどうなってしまうだろう。きっと、関係を改める必要が出てくるんだ。オレたちはいつかはただの男友達に戻る必要がある。

「ね、魔理沙。この間聞いたこと、もう一回聞いてもいい?」
「なんだよ」
「僕と、これからも〝友達〟でいてくれる?」
「霊夢……それって」

 それって、どういうことだよ、と聞く必要も、なかった。 友達、と言う言葉は、やっぱり別れを含んだ言葉だったのだ。
 オレは霊夢のぷるぷるの唇にキスをした。それは不安を誤魔化すためのものだった、それ以上、言ってほしくない。オレは無様に男に向かっていくけれど霊夢、お前はずっと、ずっと女でいて欲しい。女をやめなきゃ鳴らないなんて、そんなこと言わないで欲しい。霊夢の唇は柔らかく開いてオレの唇と舌を受け入れてくれた。
 お互いの唇同士を唇で食んで、舌同士で舐めあって、薄く開けた瞼から入ってくる、同じく薄く目を開いてオレを見る霊夢の目を見る。ぎゅって抱きついてきた霊夢の細い腰を、同じ様に抱いてから、唇を離した。唾液の橋が滴るのを、霊夢は舌を伸ばして救う。エッチな男だなあ。やっぱり、好きだ。
 でも、ちゃんと伝えないといけないんだろう。いつまでも、こんな関係が続けられるはずがないんだ。霊夢も、それを感じてたから。

「〝は? 当たり前だろ。何言ってんだよ今更〟」

 同じ言葉で返したつもりだった。でもそこにある意味は、多分、全然違う。

「霊夢」
「……なに?」
「霊夢に誰か好きな女が出来ても、オレ、ちゃんと祝福してあげられると思う」

 祝福してあげられるなんて、本当は思っていなかった。でも、どこかで決別しなきゃいけない。覚悟を決めなきゃいけない。その覚悟を見せるのは、今しかないと思った。
 霊夢は、ちょっとだけ驚いたように目を開いて、そのあとちょっとだけ悲しそうな顔をする。でもすぐにオレから目を逸らして、オレの手を握ってきた。

「僕は、自信ないなー、魔理沙は僕の彼氏なのにって相手の女の人に嫌がらせすると思う」
「はあ!? 霊夢お前、この流れでそれ言うのかよ? 普通そこは〝僕もだよ、お互いいいお嫁さん見付けて幸せになろうね〟だろ?」

 えへへ、と笑う霊夢の表情は、少しだけ寂しそうだ。でも、霊夢はきっとわかってくれる。オレが言わなくっても、霊夢はわかっていたのだろうけれど。オレに足を引っ張られないで欲しいとも、思うし。
 オレたちに残された時間は、もう、多くない。

「ったく、お前まだ……」
「だから、僕を黙らせるくらいのいい女の人を、捕まえてきてね」
「……おう」



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 ところでその村の里神楽には、天狗と妖怪が森でまぐわい、末永い平和が訪れたというエピソードが追加されたそうな。
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急にリビドーが来たので
みこう悠長
コメント




1.性欲を持て余す程度の能力削除
レイマリの葛藤とか中性を求める繊細さとかそれらがいつか失われてしまう儚さとか素晴らしいんですが
何よりエロい。リビドー万歳
ごちそうさまでした