真・東方夜伽話

ペニスにラブソングを

2018/12/10 00:35:29
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ペニスにラブソングを

喚く狂人

冬コミの新刊短編小説集「OMANGE MANGE」から収録作品一つを公開します
処女の妖夢が幽々子の計らいによって最高に気持ちいい処女喪失セックスを迎えるスケベです。

「アッ、は、あぁッ、あはぁん、あっ、んぅ、いいっ、あ、はぁ……」
 主の寝室で、魂魄妖夢はじっと座している。傍から見ても惚れ惚れする、きりりとした正座だった。幼少期から叩き込まれてきた礼儀作法のたまものだ。
 一方で、表情は魂を何かに奪われているかのようだ。師たる祖父が見れば、ふぬけた顔をするなと叱責するだろう。
 とはいえ、仕方ない面もある。眼前の光景は、見る者の心を捕らえて余りあるものだ。というのも、己の主が、裸体を晒して男と交わっていたのだ。自ら跨がり、腰をくねらせ、日頃決して聞けないような艶声をあげていた。
「はッ、あはぁ、あ、んッ、はぁ、あぁあ……」
 淫ら。その一言である。
 主こと西行寺幽々子は、元々、柔和で整った、大和撫子そのものの顔立ちをしている。すれ違ったときに自然と振り返ってしまうような、奥ゆかしい美だ。
 だからこそ、浮かんだ淫靡な表情は、同性である妖夢すら息を飲む魅力を孕んでいた。汗ばんだ額に前髪が張り付き、人好きのする瞳は性交の快楽に揺れている。ふっくらした艶めく唇は、突き上げられるたびに嬌声を放っていた。
 素晴らしいのは顔だけではない。肉体もだ。抽送にあわせてくねる身体は、豊満という言葉では足りないものだった。女という概念を形にしたかのようだ。日頃身に着けているのがゆったりした着物なだけに、たわわさに驚かされる。きめ細かな肌は亡霊ゆえきわめて白く、だからこそ性的興奮に紅潮しているのがよく見て取れる。命なき身でありながら、生命感あふれる自然美を体現していた。
 灯りに映える首は、伸びやかな鎖骨の稜線に行き当たる。肩までのラインはなだらかで、持ち主の性格を反映するかのように柔らかなものだった。
 胸元から視線を下に向けると、巨乳という言葉でも収まらない乳房に行きつく。カップでいえばGを超えるほどだ。着物の上からも分かるほどであり、曝け出された今は大きさがありありと伝わってくる。
 あまりのサイズゆえ、男が腰を掴み突き上げるたび、ふるん、ふるんっと震えている。当然、胸筋やクーパー靱帯で支えきることはできず、自重で僅かに垂れている。しかし、だらしないとかみっともないという印象は与えない。むしろ、あふれんばかりの柔らかさをこれでもかと示し、わざとらしくない美しさを強調していた。肌の白さに対して乳輪は濃く、コントラストを成している。丸い乳首はぷくりと膨らみ、彼女が感じているものを端的に示していた。
 ゆさゆさ揺れる双山から下れば、腹部だ。健康的で自然なくびれを描きながらも、よく脂を蓄えている。むちむちしながらも太っては見えないという、絶妙なライン上にある。周囲と完璧に調和しながら、肉体全体の均整をとっている。彼女の肉体の和が、なんとも分かりやすく体現されていた。くりっ、とくぼんだ臍は、ともすればぼんやりとしがちな全体の印象を引き締める、いわば重石の役目を果たしている。
 そして、下腹だ。骨盤は豊かに広がっており、女性らしさを窺わせる。きっちり整えるような手入れを好まないのもあって、陰毛は濃く、ふさふさとしている。けれども決して見苦しくはなく、人工臭さを感じさせない。日本庭園のような天然美を醸し出していた。
 はしたないほど広げられた両脚の間、秘めやかなる貝は、今は大口を開けて男の一物を咥え込んでいる。それだけでも十分に淫らだ。しかも、一突きごとにぐぷっ、ぢゅぷっと耳に残る音をたててしゃぶりつきまでしている。匂い立つように卑猥だ。だが、その匂い立つようなセックスが、かえって美を強調している。
 総じて、自然美にあふれた、アニミズムの対象にすらなるような肉体だ。そんなものが踊るようにくねり、性の悦びを貪っているのだ。もはや魅入らずにはいられない。
 そんな最高の女を相手している男はといえば、やはり相当のものだった。彫りの深い顔は、男女問わず惚れ込ませる。身体には実用的な筋肉を鎧のように纏い、よく日焼けた肌で覆っている。ペニスは日本人らしからぬほど太く硬い。絵に描いた偉丈夫であり、男の理想とも呼べる体つきだ。西行寺幽々子は絶世の美女で、抱くに値する男は稀である。彼はその、稀の一人だった。
 つまり、妖夢の目の前で繰り広げられているのは、最高の女と最高の男による、最高のセックスなのだ。
「はぁッ、あはッ、あぁ、いいわ、そこをもっと、突いて、あぁ!」
 幽々子は従者の目の前で腰を振り、肉棒に己の膣穴でしゃぶりつく。ぱん、ぱんと肉と肉のぶつかり合う音が鳴っては、淫裂が蜜をしぶかせる。嬌声は耳の中から入り込んで、否応なしに官能を高めてくる。
「あぁ……」
 見せつけられている。
 主にそういう悪戯っ気があることを、彼女は重々承知している。承知してなお、興奮を抑えられずにいた。
「ええそうよ妖夢、ッあは、よく見て、しっかり『予習』しなさい」
 熱に浮かされた声で、主は語りかけてくる。鼓膜の裏側に入りこんでくる声だ。昂ぶりに捕らえられている妖夢の意識に、砂漠に降る雨のようにしみこんでいく。
「じっくり、瞼に焼き付くほどに見るの。『自分の番』に、やり方が分かるように。殿方を、最大限悦ばせられるように」
「はい、幽々子様」
 眼前の光景に心を奪われながら、ぼんやりとした声で応える。言われずとも、しっかり見るに決まっていた。これほどの光景から目を離せる者がいるものか。もしいるならば、そいつには心がない。
「あはッ、今度は私が下――せいぜい悦ばせなさいッ、あはッ、ああ、あああ!」
 そのうちに、上下が入れ替わる。男が幽々子を組み伏せるような形だ。こちらからは、二人の尻と結合部しか見えない。女である妖夢すら魅入らせる主の美体は隠れてしまう。だが、肉棒がヴァギナを貫く様は、先ほどよりもずっとはっきりと見えた。
「アッ! はぁッ、あはッ、あぁあッ! あぁ、激しッ、ああ、いい、いいッ!」
 腰を持ち上げて叩き落とすような抽送が何度も何度も繰り出される。先よりも甚だしい嬌声が聞こえてくる。主導権を握ったためか、男のペースは半端ではなかった。ぱんぱんぱんぱんと速いペースで腰と腰がぶつかり合い、柏手を打つような音を連続してたてる。ずちゅぐぷぶちゅぬぢゅぐぢゅと、水音が室内に響き渡る。
「あはぁあッ! ああッ、そこ、そこぉッ! そこもっと抉って、あはッ、あぁ、いい!」
 主は恐らく、身に余るほどの快感に悶えている。なんといっても、これほど乱れた声になっているのだから。声しか聞こえないからこそ、かえってはっきり感じられた。
「あぁ……」
 息をすることすら忘れ、妖夢は眼前の乱痴気騒ぎを、じぃっと見つめる。
 主の閨事の守をするのは、つまり主のセックスを見るのは、初めてのことではなかった。西行寺幽々子は淫乱であり、白玉楼に何人も男を囲っては、肉の宴を毎日繰り広げている。だから、似たような光景は幾度も目にしてきた。ちょっとやそっとで動じない自信はある。
 それでなお、ことさらに惹かれていた。なんといっても、今日は特別なのだ――なにせこの後、自分も同じことをするのだから。生まれて初めて。
 実のところ、従者としての格でいえば、魂魄妖夢は既に一人前だ。未熟者と言われるのは、素養にひとつ、重大な抜けがあるからだった。
 すなわち妖夢は、おぼこなのだ。
 冥界という極めて狭い社会の中で過ごしてきた彼女に、恋の味を知る機会も、男を知る機会もなかった。だが、膜が残り続けている限り、屋敷に竿男を囲うほどの淫乱たる主の気持ちを、真に理解することもない。主人の気持ちがわからぬ従者を、ひとかどのものと呼べるわけもない。
 一計を案じたのは、他ならぬ主だった。尽くしてくれる従者が認められぬことを、気の毒に感じていたらしい。だから、自分の「コレクション」の中でも最高の男をあてがおうと考えた。快楽で日頃の労をねぎらうとともに、処女を卒業させてやろうというわけだ。
 今目の前で繰り広げられている行為が終われば、妖夢は人生初のセックスを経験する。
 客観的にみて、どうかしている話だ。主の命令で名も知らぬ男に抱かれ純潔を散らす。文字に起こせば、もはや悲劇である。けれども、当の本人は、嫌だとも悲しいとも思っていない。むしろ、大いに期待していた。
 なんといっても、物心ついたころから、主の好色っぷりを目の当たりにしているのだ。最高の教師に英才教育を受けているようなものだ。おかげで彼女は、たいへんな耳年増、むっつり助平に成長していた。セックスという言葉は、どきどき、わくわくさせてくれるものだ。
「あはぁッ、あぁッ、出るんでしょう、そろそろ、あは、いいわ、許します。この西行寺幽々子に子種を注いでッ、あはッ、よがり狂わせてッ、あ、は、ああ!」
 ピストンが速くなっていく。室内には水音と、主人の嬌声が響き渡る。妖夢は羞恥に顔を染めながらも、食い入るようにまじまじと、男根を受け入れる結合部を見つめている。
 何が起ころうとしているのか、彼女は理解していた。射精が近いのだ。何度も見てきたはずだというのに、どきどきする瞬間。今は、なおさらだった。
「ォッ、ぉおおッ……!」
 低いうなり声とともに、男の肉竿が主の裂け目に深々とねじ込まれる。会陰が収縮し、身体が震える。ぐりぐりと、腰が押しつけられる。子種が、注がれている。
「あはッ、あぁああああああああああッ!」
 主人の身体ががくがくと跳ねる。絶頂しているのだ。ひときわ高い声が、彼女が覚える性感を物語っていた。
 いったいどれほど、気持ちよいのだろう?
 考えずにはいられない。しかし、所詮処女である妖夢には、どれだけ想像したところで分かるはずのない問題だった。大丈夫だ。答えは、これから知るのだから。
「ぁアッ、あ、はぁッ、あぁんッ、あはぁ……」
 やがて膣内射精は終わり、男の腰が引かれる。ぬるん、と、膣口からソレがまろび出る。どろりとした粘液にまみれた、いきり勃つ陰茎。ソレがこれから己を貫くのだと思うと、目が離せない。
「はぁ……。さあ妖夢、教えたとおりにやってごらんなさい」
 主が起き上がり、性の余韻の残る声で言う。全身にうっすらと汗を浮かべ、前髪を額に張り付かせている。
「は、い。幽々子様」
 生唾を呑み込む。緊張に、喉がからからに乾いていた。いつも余裕たっぷりの主がああまでなる行為を、とうとう自分も味わうのだ。覚悟の定まったような定まらないような、わくわくするような怖いような、複雑な気持ちだ。心の準備はできていない。それでも、せっかく主が用意しださった場なのだ。今日のために教わった作法通りに、行動を起こす。
「では、失礼します」
 守をするだけならともかく、閨事の当事者となるのに、衣服は不要だ。立ち上がって、自らの服に手を掛けて、一枚一枚、脱ぎ捨てていく。亀が歩むようなのろのろとした動きだが、主も男も、急かすことはなかった。ただこちらを、じぃっと見つめている。視線が、強烈な羞恥を覚えさせた。
 そうして、妖夢の身体が露わになる。全体的にすらりとし、薄い肉付きでありながらも、どことなく丸みを帯びつつある。庇護される立場から、立派に一人立ちしようとしている期間、すなわち思春期の体つきだ。
 花開きつつも咲き誇るには至らない、絶妙な時期だ。顔立ちの垢抜けなさも相まって、愛くるしくも美しい。もちろん豊満さでは成熟した女性にとても及ばないが、未熟さゆえに今後の成長を感じさせる。将来に関して想像の余地を残すというところまで含めて評価すべき肉体だった。
 そんなボディラインを象るのは、滑らかな肌だった。若さゆえ染みも傷もなく、肌理もたいへん細かい。後からはどれだけスキンケアしても取り戻せない、この時期でなければありえないみずみずしさだった。
 将来性と若さという二大テーマを引き立てるのは、日頃の鍛錬が成立させるバランスだ。今のように棒立ちしている様にすら、重心のずれや狂いがない。目立たない要素ながら、効いているといないとで、最終的な印象は全く違ってくる。平坦でありながらもピシリとめりはりのきいた、美しい肢体の一助となっていた。
 白く細い喉をくだれば、うっすら浮かぶ可愛げなデコルテラインに行き着く。肩の稜線と並行に走り、背伸びしない魅力を醸し出している。
 乳房は数年前まで、どちらかといえば「壁」だった。肉がつき始めたのは最近のことだ。特にこの頃は、剣の稽古の最中に揺れて痛いので、さらしを巻くようにしている。
 双丘は靱帯にしっかり支えられて、若々しいぴちぴちとした張りを保っている。乳輪はほんのり色づいており、桜を思わせる。小さな乳首は、しかしぴんっと尖っており、性的に興奮していると主張しているかのようだった。
 スレンダーな印象のでどころは、平皿を伏せたような胸から下ったところ、つまり腹だ。すらりとしており、しかもくびれている。ウェストの数値上は相当に細くなるのだろうが、不健康に見えないのは、うっすら浮かんだ腹筋の輪郭のおかげだ。割れてこそいないが、日頃の稽古で鍛えられており、全体の印象を引き締めていた。臍は縦に走り、あどけない顔立ちから舐めてかかると思わずどきりとさせられるようなセクシーさを生んでいる。
 骨盤は発達途上といったところであり、女として咲き誇るのはこれからだと感じさせる。しかし、それでも子を成す用意が整っている。陰毛はうっすら生えているが、まだ和毛といったところだ。春に芽吹く新緑のように、今後の成長を楽しみに思わせる。
 そして秘裂。未だ純潔であるということを証明するかのように、秘唇はぴっちりと口を閉ざし、一本筋を形づくっている。だというのに、いっちょうまえに興奮をして、透明な汁を分泌していた。好色の権化であるような主の側に控え続けて、欲望だけはすくすくと育っていたのだ。まさに耳年増、ムッツリスケベだった。
 庭師として仕事しているために、ヒップライン・レッグラインは引き締まり、芸術的な曲線を描いている。外見年齢に比して発達した大臀筋は、皮下脂肪をしっかりと支えて、つんと上向いた尻を形成している。すらりとしながらも力強さのある脚が土台だ。小ぶりでありながらしゃぶりつきたくなる下半身を成していた。
 総合して、誰もが見つめずにいられない美体だ。だというのに妖夢は、誇るどころか、むしろ恥ずかしがって顔を赤らめる。なにせ彼女にとって、女性らしい身体とは、ずっと間近で見てきたもの――すなわち、己の主人のものなのだ。豊満さの最高峰と、可能性の塊。あまりに方向性が違いすぎて、比べるだけ馬鹿馬鹿しい。しかし少なくとも本人は、己の肉体に対し、もうちょっと豊かにならないかと感じていた。
「それでは、不肖この魂魄妖夢、今宵、貴方様の伽を務めさせていただきます」
 主とのまぐわいを終えたばかりの男に向けて三つ指をつき、頭を下げる。ぷふっ、と、噴き出す音が聞こえた。主だ。
「硬ッ。硬すぎよ妖夢。それじゃ殿方は興奮できないわ。もっと柔らかく、やらしく、ね。それがひいては、貴女自身を楽しませることにもなるんだから。リラックス、リラックス」
「わ、わかりました」
「わかればいいの――ホントにわかってる? ともかく、まずはご挨拶からしましょうか」
「挨拶、ですか」
 怪訝に思い、尋ね返す。挨拶ならまさに今した。今のではダメだからもう一度、ということだろうか。
「ああ、勘違いしてるわね。閨事での挨拶というのは、言葉ばかりでするものではないの。方法は色々あるのよ。そうね、今回は、お口でしてみましょうか」
「ああ……」
 それでようやく、意味が理解できた。示唆されたような行為にふける主を、何度も目にしてきたからだ。
 すなわち、フェラチオである。
 男が、すぐ目の前にまで近づく。こちらは座ったままなので、股間が眼前にくる形だ。先ほど精を放ったばかりだというのに、早くもいきり勃っている。竿部はびきびきと膨れ反り返り、赤黒い亀頭が天を衝いている。
 どこからどう見ても立派な、主の一番のお気に入りになるのも頷けるペニスは、粘液にべっとりと塗れていた。彼のスペルマと主の愛液で、どろどろに汚れているのだ。
 清めてさしあげなくては。
 主の近くで閨事をじっと見続け磨かれてきた本能が、そう感じさせた。けれど、本当にいいのだろうかと躊躇う。なにせ自分は、フェラチオどころか殿方と接吻ひとつまともにしたことがない。
 キスもまだなのに、いきなりフェラチオ。もしかして、ものすごいことなのではないか。
 ごくりと、喉がなる。
「いやはや、うらやましいわね」
「えっ?」
「だって、そうでしょう? 生まれて初めて口づけるのがおちんちん。そんなの、私でも経験できなかったことだわ。滅多にあることじゃない。素晴らしいわね」
 それで、躊躇いは消えた。主がおっしゃるのならそうなのだ。幻想郷ひろしといえども、いやらしいことに関して、彼女ほどの教師はいないのだから。
「では、失礼します――」
 おずおずとながら、口を開く。ゆっくりと、目の前の竿に顔を近づけていき、とうとう、先端にキスをした。ごくごく小さなリップノイズが、本人にははっきりと聞こえた。
「ああッ――」
 亀頭にほんの少し口づけただけ、触れたか触れないか程度の曖昧な接触だ。けれども、妖夢にとってみれば、大きな一歩だった。唇の初めてを捧げたのだから。
 キスとは、なにかとんでもないことだと思っていた。いざ経験してみると、大したことではなかった。むしろ素敵なことにすら思えた。唇から伝わる熱が、そう感じさせていた。もっと感じたいと、そっと口を開いて、ソレを迎え入れようとする。
「ほら妖夢。そんなお上品なのじゃダメよ? おちんちんをしゃぶるときは、はしたないくらい大きく口を開けないと。自分を曝け出すことが、一番大事なことなんだから」
「自分を曝け出す、ですか」
「そう。貴女は目の前のソレに対して、どう思ってるのかしら? 思いを行動にしなさい」
 自問自答する。答えを出すのに、大して時間はかからなかった。しゃぶりたい。ならば、誰が見てもそれとわかるようにしなければならない。
「えぁ」
 言われた通り、大きく口を開く。祖父がいれば、こっぴどく折檻されていただろうほど大きく、あんぐりと。己の心の発露であった。
「アッ、むぅぅッ……」
 咥え込む。同時に、喉の奥から小さな声があがった。流れ込んできたのは複雑な臭いと味わいだ。苦く、生臭く、酸味があってしょっぱくて、ほの甘い。
 当たり前ながら、美味ではない。竿にへばりついていたのは他人の体液である。体液が、嗅いだり味わうことを前提につくられているはずもない。けれども妖夢は、それを甘露と感じた。主により淫らな英才教育を施されてきた彼女にとって、肉竿に纏わりつく粘液は、とても素敵な欲望のスープだ。もっと味わいたいとはしたなくも思うのも、なんら不思議なことではなかった。
「さあ、妖夢の好きなようにやってみるといいわ。閨事に正解はないのだから」
 言われ、どうするべき考える。何より大事なのは、殿方を悦ばせることだろう。なんといっても今していることは、主の言葉を借りるなら「挨拶」なのだから。
「はッ、む、ぢゅる、んふッ、くぷ、んぅう」
 主がしていたのを思い出しながら、ペニスに奉仕し始める。ゆっくりと頭を前後させる。ぐぷ、くぷと、唇の隙間から音が響く。不慣れゆえに、口端から唾液が滴り、顎へと伝う。
「ちゅ、ンッ、ふぅ、んむ、んぅう」
 男の反応を見ながら、吸い付いていく。ちゅう、ちゅうと頬を窄めつつ、唇で竿を扱き立てる。唇という部位の敏感さゆえに、竿のリアルな凹凸がはっきりと感じられる。
「むちゅぅ、れる、んちゅ、れろッ、れるぅ、んぅ」
 さらに、れろれろと口内で舌を蠢かしていく。細かなノウハウまでは分からない。こうすると気持ちよいと主が言っていたところを、重点的に舐めていく。鈴口やカリ首、裏筋といったところをだ。
「んふッ、んぅ、くっ、んぅ……」
 かなりぎこちない、初体験だということがはっきりと分かるフェラチオだ。しかしそのぎこちなさが、彼女が未通だと証明し、かえって男を昂ぶらせる。もともと火傷しそうなほど熱かった肉棒はいっそう熱くなり、鋼よりも硬くなっていく。
「んっ、く、ふぅ、ッ、んぅう、れるぅ、ちゅむ、くぷぅ」
 そうしているうちに、口内に、独特の味と臭いが広がっていく。本来ならば決して快いものではないが、官能をかかえた今は、心底芳しいものに感じられる。頭がくらくらして、胸が高鳴ってくるようだ。そんな頭のくらくらと胸の高鳴り、すなわち堪えられぬほどの性的興奮は、彼女に無意識の行動をとらせる。
「んくッ、く、ん、ふぅッ」
 手が、己の股ぐらへと伸びていく。くちり、と小さく音がした。卑猥なる裂け目は既に濡れそぼち、太腿にまで透明な蜜の筋をつくっていた。
「ん、う、くぅ、んぅむ、ふぅ」
 指が、陰唇をなぞっていく。くちっ、くちっと小さく音がするたびに、喉の奥から甘い声が零れる。肉棒の存在感もあいまって、瞳が蕩けていく。
「妖夢ったら、嬉しそうな顔して……私もしたくなってきちゃったじゃない」
 幽々子の手が、ぱん、ぱんと音を響かせる。それが人を呼ぶ合図であるのは、白玉楼内では常識だ。今もこうして扉が開いて、次々と彼女お気に入りの竿男たちが入ってくる。
「私も、従者に負けてはいられないわ。たっぷり楽しませてちょうだい――えぁ、むっ、んふぅッ、ぢゅるッ、ぐぷ、れろッ。れる、ちゅむぅうッ、んは、ぢゅるッ、ぐぷぅ」
 竿男どもは何も言われずとも、膝立ちになった幽々子をぐるりと取り囲む。誰も彼も、一様に己のモノをおっ勃てている。彼女は瞳を蕩かせながら、何本もの肉竿に奉仕する。ぢゅるぢゅると音をたて、吸いつき、しゃぶりたて、足りなければ手も使う。
「んはぁッ、ンッ、ぢゅる、れろぉッ、ふむぅッ、ぐちゅゥ、ぢゅるっ、ちゅっ、ぇろ」
 繰り出されるのは、来る日も来る日も肉欲に溺れるなかで身についた、卓越した技巧だ。
 視界の隅でその様を追いながら、妖夢は主にさらなる敬意を抱く。あんなのは、今日が初めての自分には、逆立ちしても真似できないことだ。こうしてファーストキスをペニスに捧げて、少しは近づけたかと思ったが、まだまだ目標は遠い。
 初めて刀を握った日、祖父は言った。できもしないことをいきなりやろうとするなと。性の道も同じだ。ただ、己に出来ることに専念する。目の前のモノに、一生懸命尽くすのだ。
「んふぅッ、れろッ、ちゅむ、んぅう、ふ、ッ、んッ、ぐぷ」
 頬をすぼめて吸い付きながら、頭を前後させていく。口内では舌を自由自在に蠢かし、竿全体を根元から先端まで舐め回していく。相変わらず拙くぎこちない。しかし情熱的で、淫らでもあった。尽くしたいという熱意は、技術のつたなさをカバーして余りあった。
「むッ、ふ、んぅ、ん」
 そうして奉仕しているうちに、敏感な唇が、肉棒の変化を感じ取る。膨れてきている。熱量も増し、融けた鉄のようになりつつある。
 このような現象については知らない。主人からも聞かされていない。けれども、それが意味するところは、本能で察することができた。射精が近いに違いなかった。
「んッ……」
 射精。なんと素敵な響きだろうか。官能に表情が蕩けてしまうほど。
 それを受けとめる瞬間の主は、いつも気持ちよさそうで幸せそうだった。羨ましいと、自分もああなりたいと、ずっと思っていた。とうとう、そのときが訪れたのだ。
 恋する乙女のような胸の高鳴りを覚えつつ、どうかはやく出してほしいと伝えるように、ちゅぅっ、と吸い上げる。思いが通じたか、はたまた物理的刺激が呼び水となったか、男は限界を迎えた。
「ぉッ、ぉおッ、ぉおお……!」
 幽々子一番のお気に入りの竿男が、低くうなる。同時に、口の中で爆発が起きた。
 爆発。それが人生初の口内射精に対する、第一印象だった。肉棒が根元から先端にかけ膨れ上がり、弾けたのだ。びゅるびゅると、へどろのように粘つく、マグマのように熱いものが注ぎ込まれてゆく。特有の臭いをまとった、欲望の塊。妖夢の舌に、歯に、口壁にどろどろと絡みついていく。
 どくん、どくんと、肉竿が脈動している。スペルマが解き放たれる。口中でうぞうぞと、無数の精子が泳ぎ回るのが分かる。自分のことを孕ませようとしているのだ。もちろん、結びつくべき卵子が口内にはいないので、彼らの願望が叶うことはありえない。それでも、もしかしたら、と思わせる勢いがあった。
「んふぅうゥ……ッ」
 目尻が垂れ下がるのが、自分でもわかる。精液とは、竿に纏わり付いていた汁と同様、決して美味なものではなかった。それでもうっとりとしてしまう何かが備わっていた。
「ちゅッ、ぢゅるッ、れる、ちゅッ、ちゅぅうッ」
 気づけば妖夢は、なおも脈動する竿に夢中になって吸いつき、尿道に残った僅かな精子もしっかりと啜っていた。かねてから主に教えられていた作法ではある。しかし、教えのおかげというよりも、本能が成し遂げたことだった。
「んぅッ、ちゅく、んぅう……ぷはぁ」
 肉棒が力強い脈動を終えたころを見計らって、口を離す。ぎりぎりまで吸い付いていたため、唇がちゅぽんと音をたてた。
 上を向いて、口を開く。精をたっぷりと啜りとった口腔を、男に見せつける。閨の作法の一つだと、主に教え込まれていた。開かれた口内では、ぷるぷるの新鮮なザーメンが、ピンクの口腔粘膜にたっぷりと絡みついていた。
「あは……妖夢、よくできたわね」
「ぇあ、ありがとう、ごぁいまふ」
 主人が近づいてくる。自分がたった一人に四苦八苦している間に、ぐるりと取り囲んでいた何人もの相手をし終えたらしい。顔面には何発分かもわからぬ白いものがべっとりと張り付き、口端からも白濁が垂れていた。
「最初の一歩は順調に踏み出せたみたいね。そんな貴女に、プレゼントよ」
「え? っ、む、んぅ、ンッ、ふ、く」
 頬に手を添えられる。そのまま、唇を奪われた。一瞬、身を硬くする。女同士でこんなことするなんてと、一瞬、抵抗を覚えた。けれども、身体のこわばりはすぐにほぐれる。瞳が蕩けていく。主の性技、己の興奮、そしてなにより、口内に入ってきたものが、反発を忘れさせていた。
「んふふ……ぢゅ、ちゅッ、れろ、んふぅ」
「んッ、ふ、ぢゅる、んふぅッ、っくぷ」
 主の舌と一緒に、口内に、独特の苦みのある汁が流れ込んでくる。すなわち、たっぷり搾り取ったのだろう濁液が。舌を絡ませながら、繋がった口腔内で白濁を送り込んでくる。
 他人の体液を押しつけられながら、しかし妖夢は拒まない。主がそう望むのであれば、是非もないことだからだ。
「んふうぅうッ、れるッ、くぷっ、ちゅ、ちゅむぅ、ぢゅるっ」
 いや、そんなのは二番目、三番目の理由だ。一番の理由は、自分もそうしたいと感じたからだった。ぐちゅぐちゅと音をたてて、唇をつなげ、舌を絡ませ、スペルマをやりとりする。複雑な苦みと臭みが味覚と嗅覚を満たし、恍惚に喉の奥から声があがる。
「んむッ、ふぅッ、んふ、くふぅう……」
 気づけば、身体をぴったりと重ね合っていた。たわわなる乳房と平たい乳房が重なり、擦れ合う。脚と脚、下腹と下腹を絡ませあえば、愛液がくちゅくちゅと淫音をたてた。
「ぷはぁッ……」
 どれだけ口交していたろうか。息が続かなくなって、どちらからともなく離れた。白濁混じりの唾液の糸が、唇の間を伝う。
 飲んでご覧なさいと、幽々子の瞳が告げる。作法であるし、妖夢自身も、そうしたいと感じていた。断る道理はなかった。
「んッ、ふ、んッ、んく、んむ、んぐ」
 濃厚なスペルマを、音をたててゆっくりと嚥下していく。餅を丸呑みしているようで、なかなか楽なことではない。けれどもその行為は、強烈に官能をかきたてる。腹の奥が、きゅうきゅうと疼く。
「けぷッ……」
 飲み終える。はしたない声が出、羞恥に顔が赤らんだ。それ以上にとんでもない行為をしてきたわけで、今さらだ。淫乱たる西行寺幽々子に仕え続けてきたため、価値観は大概おかしくなっていた。
「よく出来ました。さあ、続きをしましょう」
「はい、幽々子様」
 続きというのが何であるか、言われずとも伝わる。先の口淫、それに続くキスは素敵な体験だったが、あくまで前戯にすぎない。むしろ、今からが本番なのだ。
「はッ、あ、ん……」
 仰向けになり、両脚を開く。性の興奮でとろとろになった、未通の陰唇が丸見えになる。そこに、自ら指を這わせていく。くちゅり、という音とともに、小さな声があがる。元々敏感なたちで、しかも今は性的興奮に浮かされている。今のような僅かな接触ですら、声が出てしまうほどになっていた。
「あッ、はぁッ、あは、あぁッ、はぁんッ、あは、んぅッ、あぁんッ」
 陰唇を、陰核を擦りあげて、卑猥な音をたてる。声も抑えない。むしろ積極的にあげ、彼に聞かせる。己を曝け出すように。
「あぁっ、お願いです、貴方のたくましいおちんちんください。妖夢の処女おまんこに、おちんちんねじこんで、初めての人になってください、お願いしますっ」
 今していることは、肉棒に対する求愛行為だ。鳥が歌声で異性を誘うように、性交の前には、卑猥な声で、音で、仕草で、ペニスを求めるのが作法だと教わっていた。
 今までいまいち腹に落ちていなかったのだが、ここにきて理解できた。興奮した女は、理屈ではなく、本能で、そのような行いをしてしまうものなのだ。
「は、あはッ、ああ……」
 目の前の男のペニスは、先ほど射精したばかりだというのに、再びいきり勃っていた。いや、むしろ先ほどより立派になってすらいた。自分の痴態に興奮したに違いない。そう思うと、剣技を褒められるのと似たようなむずがゆさと嬉しさがわき上がってきた。
「あッ、は――」
 男が覆い被さってくる。他者の侵入を許したことのない秘裂に、鉄のように硬い亀頭が押し当てられた。
 剛直は手や口腔で味わうより遙かに熱く、硬く、太いように感じられた。思わず、息を飲む。こんなものが入って大丈夫なのか、少し不安に思えて、眉尻が垂れ下がる。
「大丈夫よ妖夢、何も怖がることはないわ。セックスはとっても気持ちよくて素敵なこと。知ってるでしょう?」
「あ、ぁ、幽々子様」
「だから安心して、たっぷりおまんこしてもらって、気持ちよくなりなさいな」
 おまんこしてもらう。
 魅力溢れる言葉に、胸がときめいた。強ばっていた身体が、弛緩する。
「はッ、あ、はぁッ、あぁ……」
 肉棒が、ゆっくりと押し出される。みちみちと、女穴が割り開かれていくのを感じる。未知の圧迫感に、詰まった吐息が零れる。
「あ」
 亀頭が、膣道半ばで引っかかる。何にぶつかったかは明らかだった。純潔の証、処女膜だ。
 いよいよだ。相変わらず、どうなってしまうのだろうという思いはあった。それでも、決して不安ではなかった。
「どうぞ、私の初めてを、もらってください」
 妖夢の言葉をきっかけに、男はさらに腰を沈める。そしてとうとう、ぶつりという音とともに、彼女の膜は破られた。
「あ、あはぁあああッ……!」
 破瓜とは、ありていにいって肉を引き裂かれることだ。まず走ったのは、鋭い痛みだ。けれども妖夢があげたのは、蕩けるような法悦の声だ。痛み以上に、快感を覚えたのだ。
 これが、ペニス。
 理性を溶かすほどに熱く、硬くて、太い。真っ赤に灼けた鉄棒をねじ込まれているようだというのに、少しも苦しくない。むしろ、何もかも放り出し求めたくなってしまうほど、どこまでも素晴らしい。
 セックスが、殿方を自らの中に迎え入れるという行為が、こんなにも気持ちのいいことだったなんて。
「はッ、あ、はぁッ、あはッ、あ、あ、あぁっ」
 男を何人も囲う主の気持ちが、少しだけわかった。では、一人前になれたのかというと、否だ。なにせ、性交はまだ始まったばかりなのだから。
 男が腰をゆすり始める。のろのろとした、しゃくり上げるような動きだ。膣穴全体を、全く未知の感覚に対して慣らせようというかのようだった。
「はぁッ、んあ、あぁあああっ……」
 肉棒がゆっくりと出ては入るたび、妖夢は深い息をつく。身に満ちる官能を、はっきり伝える息づかいだ。
 初めての性交。苦しくないのかといわれれば嘘だった。男のモノは、未経験のヴァギナにはあまりに太く、今もみちみちと体内を押し広げられているように感じている。しかし、それ以上に、素敵な時間だった。身体の中からどろどろに蕩けて、快楽のスープになっていくかのようだった。抽送がまさに、スープを攪拌する作業だった。
「んッ、は、あ、く、はぁッ、んぅうッ、ひ、んッ、あぁ」
 数分ほど体内を出入りされ、妖夢の身体も少しばかり慣れてきた。男もそれを察したのだろう、ピストンを小刻みなものに変えてくる。入り口から奥深くまで、じっくりと探るような動きだ。
「はッ、あ、ひッ、あ! はッ、あ、くッ、あぁ!」
 膣道半ばの腹側を小突かれて、一際大きな声があがった。性感帯だと見抜いたのだろう、男はそこを、ペニスで重点的に擦りはじめる。
「ひッ! ん、あぁッ、はひ、んぁ、く、はッ、あぁ、ああ!」
 亀頭にこりこりと弱点を擦られるたび、目の裏がちかちかする。君はココが弱いんだと、教え込まれているかのようだ。未知の快感の前にワケが分からなくなり、ただ声をあげることしかできなかった。
「あうぅうッ、はぁッ、あはッ! あぁんっ、ああッ、はぁッ、アッ!」
 そうしているうちに、はじめのうちにあったぎこちなさも消えていく。いつしか妖夢は立派によがるようになっていた。ぢゅぷッ、ぐぷっと、結合部が音をたてるたび、少女の蕩けるような甘い声が響く。もっと、もっとと求める、素直であり熱烈なラブソングだった。
「あはぁあッ、ああ、ッ、ひぃッ、は、くッ、あ! あぁっ! はぁあんッ!」
 もちろん、よがらされるばかりで終わりではない。妖夢自身も、腰を振っていた。少女のほっそりとした腰が、男の抽送にあわせるようにくねる。背徳的で、情欲を煽り立てる光景であった。
 嬌声がラブソングなら、これは求愛のダンスだ。狙ってやっているわけではなかった。さらなる快楽を求める気持ちが、自然とそうさせたのだ。もちろん、初めてのセックスでそんなことを自然とできる者はごくわずかだ。才能がなくては、とても真似できない。
 魂魄妖夢は、天性の淫乱であったのだ。
「あはぁあッ、あぁッ、そんな、激しッ、あぁ! もっと、んあ、はッ、あぅううッ!」
 抽送が、激しさを増していく。けなげかつ情熱的に求める少女に、男も感じるところがあったのだろう。妖夢の身体を組み伏せるようにしながら、腰を叩きつけてくる。
 はっきりいって、とても先ほどまで処女であった者に食らわせるピストンではなかった。それでも、主ゆずりの淫乱少女は、ごりごりと己の中を掻き回すペニスを心から味わい、しっかり感じていた。腰は激しくくねり、嬌声はたまらないと言わんばかりで、膣肉は己を蹂躙するものにきゅうきゅうと絡みついていた。
「あんッ、あぁんッ、あぁ、はぁぁッ、あはぁあッ!」
 気づけば、男の背に手を回し、腰に脚を絡めるように抱きしめていた。さらなる快楽を与えて欲しいとねだるようでありつつ、もう逃がさないと獲物を捕らえる蜘蛛のようにも見える。男も、際限なく腰を激しく振り立てていく。二匹の獣がそこにいた。
「はぁッ、あぁッ、あはッ、あぁあッ、はッ、ああ!」
「んああ、はッ、くはぁッ、あぁ、いいッ、あはぁ!」
 ふと、己の横から艶声がすることに気づく。人生初のまぐわいに夢中になっていたので気づかなかったが、主もまた、お気に入りの竿男と交わっていた。
「あぁッ、あくぅッ、あは、んぁあッ、おッ、ひ、あああ!」
 組み敷かれ、心の底からの嬌声をあげてよがっている。たっぷりとした腰がくねって、結合部は肉棒を突き込まれるたびにぢゅぷぢゅぷとはしたない水音をたてている。それがどれだけ気持ちの良いことか、今なら理解できた。
「あはぁッ、妖夢、素敵ね、初めてのセックスの味はどう?」
「んゥ、あはッ、あぁん、すごい、すごいです幽々子様ぁッ、ありがとうございますッ」
 言葉は、形だけのものでは決してなかった。このような悦びがあると教えてくれ、かつ味わう場まで整えてくれた主に、心底感謝していた。
「あらっ、んは、ンッ、可愛いこと言うじゃない、そんなこと言う子は、またキスしたくなっちゃう、でしょう?」
「あッ、はッ、あぁッ、んぅ、んッ――」
 主の唇が近づいてくる。受け入れるべく、僅かに口を開く。だが、接吻が成立することはなかった。二人の間に、肉棒が差し挟まれた。竿男が己のペニスを突き出したのだ。
「もう、空気を読みなさいよね……れるッ、ん、ちゅぅ」
 文句をこぼしながらも、幽々子は、ソレに早くも舌を這わせている。自分も味わいたいと感じた。生じた欲望は、彼女に自ずと行動をとらせる。かまうものか、己を曝け出せといったのは、主なのだから。
「はッ、むッ、ちゅぅっ、れろッ、んちゅぅ」
「れろッ、くぷ、んぅゥ、ふむぅ……」
 人のものを横取りしているようで、呵責を感じないでもない。けれども、ペニスの素敵な味わいと芳醇な香りを前にしては、我慢ができなかった。
「あんッ、あは、くぷッ、んぅ! ふッ、れろッ、ちゅむ、ちゅぅ」
「んあ! あっ、は! あぅッ、あはッ、あぁ!」
 美女二人が男に抱かれ、性交の快楽によがりながら、一本の竿をれろれろと舐め回す。どのような春画でも描かれないほどに淫らな様だ。
「はむぅううッ……」
「んぅ……ちゅ、は、むッ、んぅう」
 これは私のだからあげないわよというように、幽々子が陰茎に根元までしゃぶりつく。しょうがないので、竿の根元に顔を近づける。陰毛に鼻先が埋もれる。肺へと、濃い雄の臭いが流れ込んでくる。たまらない。
 根元にぶら下がるぷっくりと膨れた玉袋を、ぺろぺろ舐め回していく。柔らかいソレの中であの美味なスペルマが作られているのだと思うと、腹の奥がきゅうと締め付けられるように感じた。
「あッ、はぁッ、あ、んぅッ、あはぁッ、あぅうッ、あぁあッ!」
 口腔奉仕をしている間にも、抽送は激しく繰り出される。俺のことを忘れるなよとでもいうかのように。もちろん、忘れるはずなどない。自分の初めてを奪ってくれたペニスのことを、忘れるはずがない。その証拠に、今も妖夢の腰は、男の腰使いにあわせてくねり、悦びを分かち合っていた。
「あはぁッ、あはッ、あ! あ! くはぁッ、あぅぁッ、ッあ! はぁあッ……!」
 ピストンは、一番奥を小突き回すようなものになっていた。最奥部のいきどまりを亀頭がノックするたびに、目の裏がピンクに染まるような性感が走る。こつこつと体内で音が響く。子宮を刺激される、女として最高の悦びによがる。
「んはぁあッ、あ、あぁあッ! はッ、ひッ、あはッ、アァ……!」
 膣内で肉棒が膨らみ、熱量を増しつつあるのを、妖夢ははっきりと感じていた。現象の意味するところを、彼女はきちんと理解している。先ほどのフェラチオで予習済みだった。つまり、射精が近いのだ。セックスの終わりにして快楽の頂点。主が受け止めるのを見るばかりだったそれを、とうとう己の身で味わう瞬間がきたのだ。あの逞しい脈動、至高の味わいたるスペルマを、最も大切なところに注がれる。生じる甘美さがどれほどのものか、とても想像しきれるものではない。
「あはぁッ、だしてくださいぃッ、あは、妖夢のなか、びゅーって、白くて気持ちいいの、くださいッ、中出ししてイかせてぇッ!」
 想像ができないならば、実際に味わわせてもらえばいいのだ。竿から口を離し、ねだる。もちろん、膣内射精を。膣外射精など、はなから考えてすらいなかった。主の英才教育のたまものであり、淫らなる本性によるものでもあった。
 応えるように、抽送は激しくなっていく。肉襞がすり切れてしまいそうな程のピストンは、とうとう頂点を迎える。肉棒は、妖夢の体内で炸裂した。
「はァッ、ア、――ッ」
 快楽そのものを流し込まれている。
 灼けた鉄のように熱いスペルマがびゅくりびゅくりと放たれるたび、腹の奥から強烈な性感が駆け上り、脳味噌をノックする。無数の精子が子宮の中で鞭毛を蠢かし泳ぎ回る。一匹一匹の動きを、感じられるかのようですらあった。
 膣内射精の快楽はとても思い描ききれるものではないと思っていたが、その通りだった。想像など遙かに上回って、きもちいい。
「あ、はッ、あ、――あああああああああああああああああああッ!」
 今日初めてセックスを経験した娘が、そんな快感を前に堪えられるはずもない。当然、あっさりと絶頂を迎える。男の筋肉質な身体をぎゅうと抱きしめ、喉を振り絞って、己の受けたエクスタシーを歌い上げる。さながら恋の歌のように。ペニスへの恋だ。
 身体は痙攣し、背中は反り、肉襞は竿を根元から先端にかけきゅうきゅうと締め付ける。結合部から、愛の蜜があふれだす。こんなにも気持ちのいいことがあったなんてと、妖夢の心は驚きに満ちていた。
「そうよ、ほら、出しなさい、私の中に――あぁああああッ!」
 隣から、高い声が聞こえていた。閨の守をするたびに聞いていた、主のオルガズムの声。男に組み伏せられ、びゅるびゅると種を植え付けられながら、悦びを歌い上げている。
 あの主にこんな声を上げさせるなんて、セックスとは一体どれほどのものなのだろうと、ずっと不思議だった。今日、やっと理解できた。ようやく一人前になれたことに、妖夢は心からの喜びを感じていた。
「はッ、あはッ、あくぅッ、あはぁあ……」
「ひんッ、あは、あぁッ、はぁ、ああ――」
 どれくらい浸っていただろうか。ようやく、二人の絶頂が終わる。痙攣していた身体が、反動でぐったりと弛緩する。
 男達はそれぞれの膣穴から肉棒を引き抜く。アクメの余韻に浸る膣穴は肉竿に絡みつき放そうとしない。最後には、ちゅぽっと卑猥な音をたてた。
「はぁ、はぁッ、はぁッ、はぁッ、はッ……」
 妖夢は見るからに消耗していた。膨らみかけの胸が上下し、ふるっ、ふるっと震える。剣の稽古でも、これほど体力を失うことは希だった。初めてのセックスがどれほど衝撃的であったか物語っている。大きく広げられたままの脚の狭間、男の味を知った裂け目から、破瓜血の混じった白濁がとろりと溢れだしていた。
「お疲れ様。でも、あんまりぼうっとしてちゃダメよ? 後始末をきちんとしないとね」
「はい、幽々子様……」
 言われ、起き上がる。後始末というのがなんであるか、彼女は勿論知っていた。伊達に今まで、主の閨の守を務めていなかったのだ。
「中出ししていただいて、ありがとうございました……は、むッ、ちゅぅ、んふ」
「貴方たちもお疲れ様。おかげで可愛い従者を、一人前にしてあげられたわ、ちゅ、む」
 己にセックスを教えてくれたモノを、ゆっくりしゃぶりはじめる。愛液と精液にまみれどろどろになったソレに舌を這わせていく。舌遣いは労るような、愛情すらこもったものだった。自分によくしてくれたモノを、どうして雑に扱ったりできるだろうか?
「ちゅ、れろッ、ちゅ、くぷ、んふぅ」
 粘液を、舌先でこそげとっていく。半分は自分から出た汁だが、気にしない。むしろ、それを嚥下していくたびに、疲労が心地よく癒やされていくかのようにすら感じた。
「ぷはぁ……」
 じっくりねぎらったのち、ソレを解放する。妖夢に幽々子、それぞれの穴を貫いた二本のモノは、すっかり元の逞しい姿を取り戻していた。
「さあ妖夢、今日は宴よ。私のコレクションはまだまだいるの……ふふ、初めてセックスした日に、何人も経験できるなんて、うらやましいわ」
「あぁ……、ありがとうございます、幽々子様、あ、はッ、あ、あぁあああッ!」
 宣言と同時に、先とは違う男に組み敷かれる。秘裂に陰茎が押し当てられ、貫かれる。この世で最高の悦びに身を焼かれながら、二人はペニスへの愛をいつまでも歌い上げた。
あとレティのスケベと永琳鈴仙のスケベを収録してます。
二日目メ58a「zealfahren」様にて委託です。よろしくお願いします。
特設はこちらhttps://tokusetu.wameshiba.com/omange_mange/
喚く狂人
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