真・東方夜伽話

ふぁっきんぐぱわー

2018/12/05 00:05:23
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ふぁっきんぐぱわー

喚く狂人

真夏の熱気の中ショタとスケベな行為にいたる伊吹萃香のスケベです。珍しくさっぱり(?)したスケベになりました

「あっぢぃ」
 博麗神社の縁側。萃香は全裸で寝転がっていた。言葉が示すとおり、全身汗まみれだ。前髪がべったりと額に張り付いている。
 はしたないからやめろと霊夢には言われるが、許してほしい。なんといっても今夏は、殺人的な暑さだ。ここは日陰で床板も冷たいが、それでも耐えがたかった。ほかの場所は論外だ。
 こううだるようだと、酒も進まない。何もする気にならないので、近頃はひねもす寝っ転がっている有様だった。
「んぁ」
 熱気の中まどろんでいたのだが、人の気配に起き上がる。来客だ。しかも珍しく、鳥居をくぐっている。妖怪連中は、そんなお行儀の良いことはしない。つまり、里の人間だ。
 折悪しく、巫女は出掛けている。入れ違いだ。放っておいてもいいが、なんで対応してくれなかったのとどやされるのは自分だ。仕方ないなぁと、境内を覗く。
 ぎょっとした。十をようやく超えたくらいの少年が、物珍しそうに辺りを見回している。保護者の姿もなしにだ。
 まさか一人か。流石にちょっと見過ごせない。里から神社の道中は、野良妖怪も出てわりと危ない。そうでなくても、ヤバい連中が訪れる場所なのだ。間違っても、ガキが単身物見遊山としゃれこむところではなかった。
「まったく、なんだよもう」
 このクソ暑いのにさとぼやく。萃香は世にも珍しい、人間にまだ期待しているタイプの鬼だ。見てしまったからには注意してやらねば気が済まぬと、後ろからこっそり近づく。
「何してんのさ、少年」
「うっわ!」
 殊勝にも賽銭を入れようとしていたところに、声をかける。驚いて飛び上がった拍子に、五円玉はあらぬ方向に放り出された。巫女に心中で謝罪した。
 彼はこちらを振り返る。視線はやや上に向けられていた。側頭部から伸びる角を見ているに違いなかった。顔が青ざめる。
「おっ、おっ、おっ、鬼ーっ!?」
 叫ぶなり、少年はその場にへたり込んでしまった。それでも、逃げようとは思っているらしく、尻と腕でずりずりと後ずさる。
「あー。心配しなくても、取って食ったりしないよ。こうも暑いと食欲もないし。あんたみたいなガキ一人食ったって、腹も膨れないし」
「あ、あわ、あわわ、あわわわわ」
「小心者だなぁ。博麗神社が恐ろしい妖怪の巣窟だってコトくらいは知ってるだろうに。一人で何しに来たのさ」
 尋ねると、少年は口をつぐむ。父ちゃん母ちゃんにバレたら大目玉を食うようなことをしておいて、なかなかの態度だ。
「いいのかなぁ? 黙ってて。本当に食ってやろうか!」
 脅かすつもりで両手を挙げる。少年はまたも飛び上がり、賽銭箱に背中を打ち付けた。ちょっと悪ノリが過ぎたかなと、反省する。
「どっ、度胸試しに来たんだ」
「度胸? あんたみたいないかにも気弱なのが? 嘘じゃないだろうね、嘘だったらあんたを頭からバリバリ食っちゃうよ、」
「ホントだよ! 皆妖怪神社なんてたいしたことないって、それでじゃあ行ってみようって話になって、お前最初に行けよってトシ君が。僕がかけっことか一番遅いし、そういうとき最初にやらされるんだよ、皆いま里で待ってるんだ」
「いや待ってないよソレ。あんた一人送り出してゲラゲラ笑って帰ってるよ多分」
「えっ」
 臆病そうな奴だなぁと思っていたが、なるほど立場も弱そうだ。偵察じみたことをさせられているのだって、カーストが下だからに違いない。
 ガキの考えることだし、悪ふざけの延長だ。とはいえ、里から神社に赴くのは本当に命の危険が伴う。こいつも含めて関わったガキども全員、大人から怒られるべき事態だった。
 溜息を吐く。めんどくさい話に出くわしてしまったものだ。こういうことがあると、やはり地底に籠もるのが正解だったのかなぁという気になってくる。気持ちいいやつは気持ちいいと、分かってはいるのだが。
 ともかく、見過ごすことはできなかった。里まで送って、事情を説明するしかないだろう。妖怪の送迎なんて話がこじれそうだが、家主不在である以上は仕方なかった。
「あ、あの、鬼の姉ちゃん?」
「あん? 何、なんか言いたいことあんの」
 こちらが敵意を示さないので、彼は少しばかり落ち着きを取り戻したようだ。戸惑った表情で、もじもじしている。中々口を開かなかった。はっきりしないやつだと、言葉を促す。
「いやその、えっと、なんで裸なの?」
「え? ……ああ」
 言われてみて、ようやく思い出した。数日ほど裸族生活を送ってきたものだから、己がすっぽんぽんということを逆に忘れていた。
 なるほど、もじもじもするわけだ。母親の裸くらいしか見たことない年頃にとって、身内でない異性の裸体は刺激が強かろう。
「なにさ少年、女の子のハダカって見たことないの?」
 からかう。彼は顔を赤くして俯いた。ちょっとくらい言い返してくるかなと思っていたのだが、拍子抜けする。
 そういえば、外見年齢だけでいえば、こいつと自分はタメに見えなくもない。ちょうど性の目覚めを迎える年齢に思える。同世代の肉体に、思わずどぎまぎするのも、分からないでもなかった。
 少しばかり、悪戯してやろうか。
 悪い心が、むくむくと首をもたげる。
「ふぅん。見たことないんだ。じゃあ、近くで見てみる?」
「え――あ」
 尋ねると、彼は目を丸くする。口は呆けたようにぽかんと開いている。漫画本じみた反応だった。分かりやすいなぁと、苦笑いがこみ上げてくる。
「いっ、い、……いいの?」
「いいよ。ここまで来られた勇気と運を祝して。まあ、誰にもナイショにできるなら、だけどね。約束できる?」
 ぶんぶんと、首を縦に振る。人間の約束ほど信用ならないものもないが、この様子なら大丈夫そうだった。
「できるんならいいよ。さ、どうぞ」
「う、うん」
 どぎまぎとし、おそるおそるながらも、少年は顔を近づけてくる。顔、首、肩、乳房、腰、腹、背中、恥部、尻、脚。およそ全身を、じぃっと、熱気の籠もった目で見つめてくる。そのくせ、いやらしさは感じない。異性への興奮自体は覚えても、性知識はまだきちんと備わっていないのだろう。
「わ、うわ、わぁ……」
 彼の顔は真っ赤になっていた。ゆでだこのようだ。暑さで倒れてしまいそうな勢いだ。それでも、こちらから目を離そうとしない。想像以上の食いつきに、ちょっとむずがゆい気持ちになる。
「……そんなにいいもんかね?」
 呆れ混じりの独り言だ。何を言うのかという表情を浮かべて、彼はまたぶんぶんと首を縦に振る。開きっぱなしだった口から、とんでもない言葉を述べる。
「だって、綺麗なんだもん」
「は?」」
 今度は萃香が、あっけにとられる番だった。なにせ彼女は己の肉体に、そんな考えを一切抱いていない。ちんちくりんでみっともないとすら思っているほどだ。地底に去った旧友がぼいんぼいんのばるんばるんだったのが、拍車をかけていた。
 自身に女として価値を見出していないから、見てみるかなどと気軽に言えたのだ。だのに、まさか綺麗だと言われるなんて。思ってもいなかった。
 とはいえ、客観的評価として、少年の発言は正しかった。確かに、大人の女らしい豊満な体つきなのかといえば、全く否だ。全体的に平たく、くびれも小さい。だがふっくらした二次性徴直前の体つきは、この年頃特有の魅力を秘めている。がさつな性格とは裏腹の華奢さが、あふれんばかりの可愛らしさを醸し出している。健康的な色合いの肌は、滑らかであり染みのひとつもない。ただ未熟と切って捨てるにはもったいない、大人とは趣を異なる美を宿していた。
 首筋はすらりとし、肩幅は小さく、腕も細めだ。どこからあれほどの怪力が生み出されるのか、周囲には不思議に思われるほどだ。
 流れるラインを魅惑的な腋窩から描き、乳房はほんのりと膨らんでいる。カップではA、ともするとAAといったところだろう。揉みしだく喜びには欠けるが、つんと上向いたなだらかで瑞々しい丘は、鑑賞の楽しみを提供する。しっとりと汗ばんでいるのが、またコケティッシュだ。先端はうっすら色づいており、小さな尖りが自己主張している。腕を上げれば、肋骨の輪郭が浮かぶ。抱き締めれば折れてしまいそうな、華奢な印象をいっそう強めていた。
 腰回りはほぼ寸胴、いわゆるイカ腹だ。セクシーなくびれなどは期待すべくもないが、つるりとした原っぱには特有の愛らしさがある。くりっと小さくくぼんだ腹が全体のアクセントになっている。汗の滴の溜まる様は、その筋の者にはたまらないものだ。
 骨盤は、ほんの僅かに広がっているかどうかというところだ。やはり、出るところの出た肉体とは縁遠い。すとんと落ちる下腹には、陰毛がほんのりと繁っている。山吹色の髪を、さらに淡くした色合いだ。秘唇はぴっちりと閉じた一本線で、無垢です、と言わんばかりだった。
 後ろに回れば長髪からちらちらと覗くうなじ、背中、そして何より尻が視界に飛び込む。仙骨が浮かぶほどではないが、だいぶ肉付きは薄い。一方でつんと上向いており丸く、間違いなく美尻と呼べた。すらりとした脚と相まって、怪力とは正反対のスレンダーな印象を与えてくる。
 はすっぱな性格とは裏腹な、純で華奢な少女の体つきだった。まさに二次性徴を迎える直前の、大人へと移り変わる前の肉体だ。特定の層に対し、大いに興奮を促すことだろう。少年にとっても、同年代に見えるということもあって、よく効いたようだった。
 不意の一撃に、顔が朱に染まるのを感じた。夏の熱気のせいだけではない。何か、腹の奥に疼きを覚えていた。妙にねっとりとした唾を飲み込み、言う。
「そんなに、気に入ったならさ。触ってみる?」
 努めて、平然を装った。こんなガキ一人に心を乱されるなど、あるはずもない。だが、心中の動揺は、否定しようもない。
 いったい自分は、何を提案しているのか。からかうにしたってやりすぎだ。とはいえ、止められない。女として見られることが、萃香にはほとんどなかった。異性からの視線に対する耐性が、薄いのだ。少年同様、彼女もまた、舞い上がっていた。
「い、いいの?」
 今度こそ仰天したというように、少年が尋ね返す。けれども目には、明らかな期待が浮かんでいた。性行為ができるという期待ではない。そんないやらしいことを考えられるほど、ませていない。珍しくて貴重なものに触れられることを、単純に喜んでいる。だからこそ萃香も、踏みとどまれない。
「いいよ、ここまで一人で来れたご褒美。もちろんナイショ。守れる?」
「うんッ」
 少年はまたも、首をぶんぶんと縦に振った。萃香の口端は、うっすらと笑みを浮かべていた。
 彼の手が、恐る恐る近づいてくる。そっと触れた先は、乳房だった。彼のような年頃の者にとっては、そこが最も「すごいところ」なのだろう。
「う、わ、ぁ……」
 瞬きする暇すら惜しいというように目が見開かれている。口は半開きで、はぁ、はぁと、荒い呼吸を繰り返している。すっかり、眼前の膨らみに夢中だ。
「ん……」
 萃香の喉が、微かな声を漏らした。少年の触れ方は、とても愛撫とは呼べないものだ。本能と興味と基づいた、本当に「触れただけ」の稚拙な手つき。しかし彼女も、体が小さいぶん敏感だった。
「うわ、うわ、わ、やわらか、わぁ……」
「は、ん、あッ、ふ」
 両手を使って、揉みしだかれる。甘い吐息を零しながら、されるがままになる。次第に、先端が膨らみ始める。自らが何を感じているのか、無言の内に思い知らされる。
 羞恥に、顔が赤らむ。少年は、肉体の変化の意味を知らないようだった。よかった。これでも何百年と生きてきた鬼だ。こんなガキに弄られて、乳首を勃たせたなんて知られたら、生きていられないところだった。
「はッ、ふ、ん」
「あ、ご、ごめん鬼のお姉ちゃん、痛かった?」
 だというのに、さらなる行為を心は望んでいる。知らず知らず、少年の手を掴む。気遣う言葉に、首を横に振る。
「こっちも、触って」
 自分はいったい、何をしているのだろう。ぼんやりと疑問に思いながら、少年の手を、自らの下半身に導いていく。秘唇に、指先を触れさせる。
 手は、一瞬強ばった。彼からしたらそこは、「おしっこするところ」でしかないだろう。そんなところを触れと言われれば、生理的に拒もうとするのも無理はない。
「はッ、ふ、ンッ、く、あぁ」
 けれども、最終的には本能と好奇心が勝ったようだった。裂け目をなぞるように、ゆっくりと指が這う。曖昧ながらもしっかり存在する性感に、膝が小さく震える。
 少年は自らの行為の意味を理解していない。理解していないなりに、興奮は覚えているようだった。顔は紅く、鼻息は荒く、異様な雰囲気をまとっていた。
「はッ……あ!」
 今までよりもはっきりとした声があがる。慌てて離れようとする手を、掴み、引き留めた。少年の耳元に唇を近づけ、囁く。
「もっとしていいよ、気持ちいいから」
 告白に、彼はなにか、得体の知れない衝撃を受けたようだった。ぽかんと、口が開かれる。その様が妙に可愛らしく、追い打ちをかけたくなった。
「女の子はみんな、ここを弄られると気持ちよくなって、もっとしてもらいたくなるんだよ。だから、もっと触ってくれる?」
 自らの抱える情動ものの意味すら知らず、衝動に振り回されている少年が、拒めるはずもなかった。指の動きは、先ほどよりも心なしか激しくなっている。
「く、ふッ、は、ん、あぁッ」
 激しいといっても、大差はない。だがそのほんの僅かな差が、萃香には明確な違いとなって感じられる。短いスパンで声が溢れ始める。額から、汗が滴った。
 性的快感を覚えていると、はっきり自覚する。自覚すると、いっそう感じてしまう。性のらせん階段だった。
 高まるエクスタシーは、具体的な形となってあらわれる。指が尺取り虫のようにくねるたび、くちっ、くちっと、小さな音が鳴り始める。
「なんか、濡れてきた……?」
 少年が呟く。もはや、言い逃れのしようもなかった。こんなガキの、愛撫とも呼べない行為で、自分は感じているのだ。
「そうだよ、濡れてるよ。女の子はからだを弄られて気持ちよくなると、おまたが濡れちゃうんだよ」
 はっとしたように、少年は萃香を見る。視線が交わされる。本人は気づいていなかったが、今の萃香は、そこらの淫魔よりもよほど淫らな表情を浮かべていた。それこそ、自慰すら知らない年頃の少年をも、魅入らせるほどに。
「気持ちよくしてくれた子には、お礼をしてあげようね」
「え、おねえちゃ、んぅうッ!?」
 すっと、唇を奪う。変声期前の高い、素っ頓狂な声があがる。乳房への愛撫、秘部への愛撫といった行為の意味は知らずとも、キスは分かるらしい。そういうことは大事な人としなさいと、寺子屋あたりで言い含められているに違いない。
「んっ、ふ、ちゅっ、ちゅ、ん」
 二度、三度、唇を重ねる。道徳的規範が咎めるのか、少年は身を堅くしたままだ。じれったくなり、とうとう舌を差し込む。
「んぅううッ!?」
「ちゅッ、くぷ、れるッ、ん、ちゅうぅ、ふ」
 もう一度、少年は素っ頓狂な声をあげる。気にもせず、口内で舌をくねらせ、口腔や歯茎を舐め回していく。
「んぅッ、く、ふッ、んぅうッ、ふぅッ、ん、くぅう……!」
 彼はされるがままになりながら、ときおり体を跳ねさせる。幼い分、しっかりと性感を覚えているのだ。萃香も、ちゅう、ちゅうと、夢中になって少年の唇を求める。
「ンッ、ふッ……! れるッ、ちゅるッ、ちゅぷ、んぅうッ、ふ、くぅ」
 一方で、指に下腹を押しつけると、必死になって擦ってくる。くちゃっ、くちゃっと、上から下から卑猥な音が響いていた。
「ぷはぁッ……!」
 やがて、どちらからともなく口を離す。いつまでも続けていてもいい気分だったが、現実問題として呼吸が続かなかった。はぁ、はぁと、お互い見つめ合いながら、小さな肩を上下させ、平たい胸を膨らませている。唇の間には透明な橋が伝っていた。
 少年はもはや夢心地のようで、瞳はぼんやりとして焦点を結んでいない。状況が状況でなければ、すわ熱中症かと心配しただろう。
 そんな顔をされたら、駄目だ。
「ねえ。もっとすごいこと、したくない?」
 気づけば、自然と言葉が滑り出していた。いったい、何を言っているのか。愛撫をして、キスをして。もっとすごいことといったら、取り返しのつかないものしか残っていない。駄目だと分かっているのに、止められなかった。
 少年の中にも、同種の戸惑いがあるようだった。止められないところまで、同じらしい。息を飲み、こくりと頷く。萃香の表情に、笑みがこぼれた。
「いい子。さ、おいで」
 抱き合うようにしながら、縁側へ、そして居間へと導く。彼は何も言わず、しかし明らかに期待を浮かべてついてきた。
「ふぅ……」
 二人して息をつく。焼き殺す陽光から逃げられただけで、多少涼しく感じられた。
 少し落ち着いてみれば、お互いに汗まみれだ。少年の服は、どこかの池にでもはまったかというほどずぶずぶだ。だからといって、先に行水、という話にはならない。そんな悠長なことをしていられるほど、お互いに余裕はなかった。
「ねえ。私だけ裸なのはずるいから、脱ぎなよ」
「え、でもその」
「恥ずかしい? 私も恥ずかしいんだけどなぁ。ほら、諦めてさっさと脱いだ脱いだ」
「うわッ、わ、ちょっと、お姉ちゃん」
 当初は裸であることを忘れてすらいたが、この際棚にあげる。少年を押し倒し、衣服に手をかけた。こうなってしまえば、たかだか人間のガキが、鬼の膂力にかなうはずもない。
 男と女の区別がはっきりと分かれる前の、子供の体だ。平たく、筋肉もほとんどついていない。下腹に毛の一つも生えていないが、しかし小さな陰茎はぴぃんと尖っている。皮を被り、色素沈着もろくにしていない可愛らしいペニスだったが、立派に興奮しているようだった。
「ほら……裸どうしのほうが、いっぱい気持ちよくなれるよ……」
「わ、うわ、わッ、あ、あ」
 汗にまみれた少年の体に舌を這わせて、胸から腹、下腹へと下っていく。くすぐったいのか、それともそれ以外の何かを感じているのか、少年は身をよじる。
「ひゃッ!?」
 下って、下って、とうとう、陰茎に辿り着く。舌が触れた瞬間、彼は体を跳ねさせる。咄嗟に閉じようとした脚を、手を差し込んで防いだ。
「お、鬼のお姉ちゃん、そんなとこ、きたないよ」
「ん、ちゅ……きたなくないよ」
「いや、そんな、あ、ッ、う、ぅあ」
 ちゅ、ちゅっと、優しく口づけながら伝える。少年は申し訳なさげに眉を垂れ下げ、下半身に走る得体の知れない感覚に身を震わせる。それでも、決して拒みはしなかった。
「ほら……」
「あッ、アッ、ぅああ、あん、あぁ」
 れろ、れろと、唐辛子のようなそれの表面に、優しく舌を這わせていく。小さいぶん、神経が集中しているのだろう。体を震わせながら、女の子のような声をあげている。
「私のも、舐めて」
「え、……あ、うわ、ぁ」
 姿勢を変える。少年の眼前に、自らの秘唇を差しだした。こちらが上になる形だ。性の興奮にとろりと蜜を垂らす裂け目を、曝け出す。
 ごくりと唾を飲む音が、はっきりと聞こえてきた。先ほど弄った「あそこ」が、目の前にある。母親のだって、こんなに近くで見たことはないだろう。初めての女陰に、彼はどういう印象を抱いているのだろうか。グロいとか思われてないといいな、などと、ぼんやり考える。
「はッ、あ、はぁッ」
 突然、ぬるりとした感触が、股間を這う。小さな息が漏れ出す。彼の中で、興奮が勝ったようだった。ピンクの舌が、ピンクの粘膜を這う。舐められている。
「はっ、ンゥ、く、ふぅ、あぁ」
 ちゅっ、ちゅると、汁っぽい音がする。自分が濡らしているということを、思い知らされる。羞恥と恍惚と快感がない交ぜになり、熱い吐息が零れ出す。
 もちろん、技巧は皆無だ。けれども、一生懸命だった。そんなに頑張ってくれるなら、こっちも気持ちよくしてあげようという気持ちになる。
「はむぅッ」
「あぅううッ……!」
 先細りの、小さなペニスを咥え込む。これだけでも、オナニーすら知らないだろう少年には過ぎた刺激だ。女の子のように細い腰が、びくんと跳ねる。
 もっとも、こんなもので終わりと思ってもらっては困る。唾液をたっぷりとまぶし、くちゅッ、くちゅっと音を立てながら、皮を唇でゆっくりと剥いていく。
「んぅ……」
 夏の熱気の中、蒸れたペニスだ。けれども性臭はしない。単に、濃い汗の匂いが口内に満ちる。
 不快ではなかった。むしろ頭をぼうっとさせる、素敵なものだった。
「あ、うあッ、あぁ、お姉ちゃん……!」
 少年の切なげな声が溢れる。可愛らしかったが、しかし不満だ。こうして口で相手しているのは、あくまで気持ちよくしてくれているお礼だ。自分が良くなったからって、サボられたのじゃ不公平だ。
「お、姉ちゃ、ムグゥッ」
 だめだぞ、という思いを込めて、彼の顔面に腰を軟着陸させる。下の唇と上の唇が触れあった。彼もすぐ意図を理解したらしく、ぴちゃ、ぴちゃと舐め始める。腰にふわふわする熱を感じながら、お互いの恥部を愛し合っていく。
「ンッ、れろッ、ちゅっ、ちゅる、んぅ」
「くッ、れる、ちゅむッ、れるっ、くぷ」
 少年少女の肉体が絡み合い、汗と汗が混じり合う。室内には特有の、濃厚な匂いが満ちていた。
「んぅッ、く、あ、ぅ、あぁッ」
 少年の喉の奥から、声が漏れる。今まで上げてきたものとも違う、切なげな声。それが意味するところを、萃香はきちんと理解していた。だからこそ、口を離す。
「あっ……」
 彼が、惜しいといわんばかりの呟きを漏らす。どうして、と、その声は告げていた。
 姿勢を戻し、視線を合わせる。彼は少しばかり、恨めしげな表情を浮かべていた。苦笑する。さっきまで性の快感に戸惑いを覚える有様だったというのに、味をしめるものだ。
 そんな顔をしないでほしい。なにも意地悪で、行為をやめたわけではないのだ。
「駄目だよ?」
「あぅ、ぅ」
 少年の顔が泣きそうになる。自らの体の中で暴れるものを、どう扱っていいか分からないのだ。
 なにか胸にきゅんとくるものを覚える。抱きしめながら、耳元で囁いた。
「まだ駄目だよ。それで気持ちよくなっちゃ駄目だよ。もっともっと凄い、最高のことをしようよ。そっちで気持ちよくなろう?」
「はッ……」
 少年の息が止まった。「もっともっと凄い最高のこと」を、想像しているに違いなかった。
「ね?」
 尋ねた。三たび、彼は首を縦に振ってみせた。素直な子だ。そんな子には、とびきりのものをあげよう。仰向けになる。両脚を広げて、秘唇を割り開く。
「あぁ……」
 こんなガキの前で、どれだけはしたないことをしてしまっているのか。けれども、胸がどきどきと高鳴るのを止められない。じゅわりと、己の奥から蜜が溢れだして、淫らな口から滴った。
「ねえ、おちんちんをしゃぶられるのは気持ちよかったよね? ……そうだね。私もココを舐められるのは気持ちがよかったよ。じゃあ、もしそんな気持ちいいところと気持ちいいところをくっつけたら、どうなるんだろうね?」
 少年は何の反応も返さなかった。与えられた発想のあまりの衝撃に、頭が真っ白になっているようだった。この世の真実は、彼の想像を軽く上回っていたようだ。
 それでも、体は生殖本能に従って動く。小さな体が、こちらに覆い被さってくる。ふわりと、汗の香りが漂う。自分もきっと同じだ。
「はっ、はっ、はぁ」
 どうにかなってしまいそうだというように、呼吸は荒い。こっちも、似たようなものだ。
「ちゅ……ん、ふッ、れる、ちゅむ」
「ンッ、く、……んぅッ、ちゅる、んぅ」
 抱き寄せて、口づける。少年は、今度は驚かなかった。拙いながらも、こちらの舌に舌を合わせてくる。もうキスの味を覚えたらしい。将来有望なことだった。
「んッ、んッ、んッ」
 ぐりぐりと、腰を押しつけてくる。挿入しようとしているのだ。セックスなど、当然知らないはずだ。それでも、どうすればいいかは本能が知っていたのだろう。
 とはいえ、萃香の膣は体型相応に狭い。しかも彼は不慣れだ。陰茎は表面をつるつると滑って、入ろうとしない。このままでは、ずっと挿入るまい――このままでは。
「んふふ」
 指先で、ペニスを優しく摘まむ。大人のモノに比べれば柔らかいが、中にはちゃんと芯が通っている。成長しつつある年頃なのだなぁと思いながら、最も大切なところに導いてやる。まだピンク色の亀頭が、膣口にぴったりと密着した。
 彼も、意図を察したらしい。そのままそっと、慎重に腰を押し出してくる。ぐ、ぐ、ぐ……と、亀頭が押し込まれる。ある一点を越えたところで、ちゅぷんッ、と、音がした。少年が童貞を喪った音、セックスが始まった音だった。
「ぷは、あッ、は……」
「は、あッ、あぁッ、あああ、うわぁ……ッ」
 いったん、口を離す。先ほどより気持ちねっとりとした唾液が、唇を伝う。少年はぞくぞくと、体を震わせている。初めての女陰の温かさに、魂を奪われているかのようだった。
「はぁ、はッ……ん、動いていいよ、そのまま……んッ、ちゅぅ」
 荒い呼吸で酸素を取り込む。そして、再び唇を重ね合わせる。れろれろと、お互いの口内を重ねあっていく。
「んッ、ふぅッ、ふぅ、んぅッ、んぅッ」
 キスの傍らで、少年は、初めての快楽を一生懸命味わおうとする。ぱちゅん、ぱちゅんと、腰を打ち付けてくる。がむしゃらで必死ながら、なんとも情けない腰使いだ。とはいえ、笑うつもりにはならなかった。彼なりに性感を貪り、相手を気持ちよくしようとしている結果なのだから。
「んぅッ、ふぅッ、ンッ! く、んぅッ、ふぅッ」
「んくぅッ、れろッ、ちゅぅッ、んぅう、く、ふむぅッ」
 繋がった唇の隙間から、嬌声が漏れる。二人分の嬌声が。少年が性感に振り回されているのはいうまでもないが、萃香も、しっかりと悦びを感じていた。突き込まれ引き抜かれるたびに、腹の奥からぞわぞわとしたものが上ってくる。思わず、蕩けてしまいそうになる。こんなのは久しぶりだった。
「ぷはぁッ、はッ、あ、はぁッ、あぁ」
 やがて、口が離れる。もはやキスなど続けていられなかった。息がもたない。嬌声混じりになりながら、酸素を取り込む。
「あぅうッ、お姉ちゃん、おねえちゃんッ」
 少年が顔を近づけてくる。下だけでなく、上でも繋がっていたいのだろう。とはいえ、息が続かないのは彼とて分かっている。結果、顔をぺろぺろとなめてくる。
「はっ、あは、も、何するの、やり返すよ」
 萃香も舌を出して、彼の首筋から顔から舐め返す。子犬のじゃれるがごとしだった。もっとも、繰り広げられる行為は、とても子犬のそれではなかったが。
「あうッ、はぁッ、あ、ふッ、く、んぅうう、あぁッ……!」
 抽送の度、少年は声をあげている。その感覚が、次第に短くなっていく。そろそろ限界なのだということは、傍からみても分かった。
「どうしたの? 声、苦しそうだね?」
 あえて尋ねる萃香。首は、横に振られた。苦しくはない、ただ、はち切れそうなのだ。
「さっきのが来る、さっきのが、さっき舐めてもらってたときのがぁっ、あっあっ、あぁッ」
 こんなあどけない顔をしながら、射精の予兆はしっかり感じられるのだ。それにしても、ずるい。そんな切なげにされたら、もう全てあげたくなってしまうじゃないか。
「いいよ、そのまま腰ふりな……そしたらすっごく、すっごく気持ちいいのがくるから」
「ぅ、あ、ホント?」
「ほんとだよ、さぁ、ほら、がんばれ、ぎゅってしてあげるから、あは」
 脚を伸ばし、少年の腰に絡める。間違っても抜けることのないように、ホールドする。
 途端、ぞくぞくと、恍惚が腹の底から上ってくる。こんな少年相手に本気になって、一体何をしているのか。ああ、けれど、自分にもくる、「すっごく気持ちいいの」が。
「あ、ねえちゃ、もッ、あ、ぅァ――ああああああああッ!」
 いかにも限界というように、少年が叫ぶ。体を弓なりにさせて、腰をぐりぐりと押しつけてくる。
 膣内で、小さなペニスがぴゅく、ぴゅくと震えている。まだ小さいのに、一生懸命に絶頂しているのだ。小さなふぐりが、きゅっ、と窄まる。未成熟ながら、射精している。白く熱いものが注がれているのを、はっきりと感じた。
「あはぁ、あッ、あぁああッ――!」
 射精を受ける恍惚に、萃香もまた達していた。喉が震え、伊吹萃香だとは誰も思わない、甘く蕩けた声をあげる。骨の髄まで快感を味わうべく、きゅう、と少年を抱きしめる。
「はッ、あ、く、ンッ、はぁ」
 ぶるり、と、全身が震える。切ない表情を浮かべたのち、喉の奥から、満足げな吐息が零れた。
 彼は腰が抜けてしまったらしい。ホールドを緩めると、小さな体が脱力する。勢い、陰茎が引き抜かれる。ちゅぷっ、と、小さな音がした。
「は、あんっ――」
 ぴっちり閉じていた秘唇は、わずかに綻んで、ひくっ、ひくっと収縮していた。萃香が、法悦の極みに至った証拠だった。
「お、姉ちゃん……気持ちよかった……」
 夢心地といった様子で、少年は呟く。すっかり体力を使い果たしたらしく、小さな背中が上下していた。
「そう、それはよかった……でも、まだ気持ちよくなりたいって、君のは言ってるね?」
「ひゃんッ」
 股ぐらを、優しくなぞる。ガキのくせして、いっちょまえにソレはまだ勃起していた。優しく掌で包み込む。ゆっくりと扱いてやると、彼は腰を震わせるが、やはり拒みはしなかった。
「帰るまでに、二人でもっと、もっともっと、気持ちよくなろうね」
「うんッ……ちゅ、ンッ、ふ、れる」
 口づける。どうやら、まだまだ楽しめそうだった。

***

 やってしまった。
 何だかんだでコトを終え、行水すれば、流石に頭も冷える。当初の予定通り彼を送り返すべく、里へ降りる道を行きながら、溜息を吐く。なにをガキ相手に本気になっていたのだろうか。何百年と生きてきた鬼が、情けないことだった。
「姉ちゃん、姉ちゃん」
 しかも、餌をやった野良犬と同じで、めちゃくちゃに懐かれてしまった。今も腰のあたりに抱きついて、離れようとしない。コレ色々やばいんじゃないかな、と頭を抱える。何かの拍子に露見しようものなら、社会的に本当にまずい。
「ほら、もう里だよ、離れた離れた。私みたいな鬼にくっついてると、カーチャンに怒られるよ。ただでさえ怒られるようなことしてんだからさ。分かってる?」
 軽く脅してやると、ようやく離れた。しかし、どうやら諦めきれないらしい。
「ねえ、鬼のお姉ちゃん、また神社行っていい?」
「いや、いいわけないでしょ。駄目だよ」
 ばっさり切って捨てるのが、正しい大人のありかただろう。だが、少年の顔にほだされる。うっかり、譲歩してしまう。
「……分かった、分かった。神社は駄目だけど、今度人里に遊びに行ったげるから。それで我慢しな」
「うんッ、絶対来てね!」
 何を言っているんだろうと、自分自身に呆れる。それでも、そう遠くないのだろう「今度」のことを、ぼんやりと考えていた。
さっぱりしたスケベになりましたって概要に書いたけどおれの感覚が麻痺してるだけじゃねぇのって気がしないでもない
さっぱりis何
喚く狂人
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コメント




1.性欲を持て余す程度の能力削除
おねショタすばらしいね 無知ショタを導くシーンがグっときた