真・東方夜伽話

華人小娘・催眠美鈴

2018/11/03 00:07:01
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華人小娘・催眠美鈴

喚く狂人

紅魔館にやってきた怪しい男に催眠をかけられてセックス勝負を受け入れる美鈴さんのスケベです

「もしもし。少し、よろしいですか?」
「紅魔館へようこそ。どうされましたか?」
 やって来た男は、フード付きの灰色で顔を隠していた。絵に描いたような怪しさだが、美鈴はにこやかに迎える。門番は館の顔だ。露骨な暴漢でもなければ、まずは笑顔で対応するものだ。
「私は魔術師でしてね。こちらの屋敷の方に是非、私の魔道具を見ていただきたく思いましてね」
 つまり押し売りか。追い返そう。
 さっと判断する。こういう手合いはしょっちゅう訪ねてくる。館の立派さから、金づるになると思われているのだろう。いちいち相手するのは面倒なので、積極的に門前払いにするよう主から指示と権限を与えられていた。
「申し訳ありませんが、そういった用件はお取り次ぎいたしかねます」
「まあ、そう言わず。きっと気に入ってくれるでしょうから」
「それでも、通すことはできませんので」
「まあまあ、何ならあなたが見てくださいませんか、紅美鈴さん」
「結構です――あなた、それは」
 断ったものの、男は帰ろうとしない。あまりにしつこいなら実力行使も辞すまいと思った矢先、彼はローブの内から、宝玉を取り出した。ぎょっとする。一見、暗紫色の綺麗な石ころだ。だが、真っ当なものでないのは、溢れる邪悪な「気」から明らかだった。
 戦慄が走る。こいつは館の敵だ。排除せねばならない。評価を変更するが、遅かった。構えをとった頃には、宝石のごとき魔道具が輝いていた。
「この、卑怯者ッ……!」
 光を直視してしまう。呪術や魔法、それも非常にたちの悪い類であろう何かが、頭の中にしみこんでくる。頭の中の、書き換えられてはならない何かが、書き換えられていく。
 主の友人におふざけでかけられたことがあるから分かる。これは催眠術だ。しかも、あのときとはくらべものにならなく強烈で、えげつのない。
「実のところ、堕とすならまずあなたからと思っていたんですよ、紅美鈴さん。将を射んとすればまず馬をと言いますからね。ご心配なく。その男好きのするカラダは有効活用させていただきますよ、ははは」
 意識が暗転していく。せめて一矢報いようと振り上げた拳が、彼に届くことはなかった。

***

「もしもし、どうかされましたか?」
 声をかけられ、我に返る。ローブを脱いだ「挑戦者」の男が、こちらを覗き込んでいた。
「ああ、すみません、どうもぼうっとしていたみたいで」
 頭を軽く振る。一体どうしたことだろう。居眠りならともかく、忘我に至ることなど、まずなかったというのに。
「大丈夫ですかな? お加減が優れないようでしたら、また日を改めますが」
「いえ、構いません。呆けておいて説得力はないかもしれませんが、体調に問題はありません。どれだけだってお相手しますよ。私に、勝負を申し込むということでよろしかったですね?」
「ええ、もちろん」
 たるんだ頬肉を歪め、男はニタリと笑う。してやったり、という表情だった。どういう意味合いか測りかねるが、たぶん武者震い的なものなのだろう。
 ローブを脱いで分かったのだが、彼はずっしりした肥満体の中年だった。拳のやりとりはとても無理だ。けれども、問題ない。彼が挑んできたのは、もうひとつの勝負のほうなのだ。すなわち、男と女の勝負である。ちょうどよかった。最近は武芸者ばかり訪ねてくるものだから、なまっていたところだったのだ。
「では早速、美鈴さんの部屋に連れて行っていただけますか」
「え? 部屋へ? 何故?」
「何故って、そりゃあ殴り合いの勝負ならここでも出来るのでしょうが、私が申し込んだのは男と女の勝負ですからね。場所が悪いでしょう」
 その通りだった。男と女の勝負なのだから、ベッドの上で行うのは当然のことだ。何を疑問に思うことがあったのか、自分でも不思議だった。
「その通りでしたね。では、私が生活している守衛小屋へ案内します。こちらへどうぞ」
 言って、美鈴は男の腕を抱きしめるようにして、館の塀にそって彼を導いていく。まるで、恋人にするように。挑戦者を己のフィールドに導くための、当然の仕草だった。
「あんッ、もう、気が早いですよ」
「おっと、これは失礼」
 連れたって歩いているうちに、男に尻を撫でられる。彼の声色は、先ほどまでの慇懃なものから、下卑たものに変わっていた。目は好色さを隠そうともしていない。挑戦者として、望ましい目つきだった。
「しかり、たっぷりしたいいケツですなぁ、男を誘っているようで、本当にいやらしい。武術も門番も辞めて、娼婦になったほうがよほど向いていそうだ」
「あら、お上手ですねぇ」
 武道家が、これから戦う相手の技を褒め称えることは珍しくない。あえて相手を賞賛し、「でも俺はもっとすごい」と暗に主張するのだ。彼の発言もその文法に則ったものだろう。
 そこまで自信満々だと、こちらとしても俄然やる気が出てくる。負けないぞと、美鈴も彼の腕に胸を押しつける。衣服の上からでも分かる爆乳が、むにゅりと柔軟に形を変える。
「ほう、これはこれは」
「あんッ」
 応じるように、彼も衣服の上から揉みしだいてくる。誘うような声を出すと、男は服にテントを浮かべる。いい勝負が出来そうだぞと、期待を抱く。
「どうぞ、ここです」
 門を離れ、塀沿いにしばらく行くと、美鈴の暮らす小屋がある。館と違って質素で、八畳間に最低限必要な家具が並べられている程度だ。なんとも飾り気のないことだが、こと今は十分だ。男と女の勝負のためには、ベッドさえあれば足りるのだから。
「では――紅美鈴さん、準備はよろしいですか?」
「ええ、受けて立ちましょう。男と女の、勝負を」
 言って美鈴は、男のたらこ唇に口づける。接吻。男と女の勝負の始まりといえば、他に考えられなかった。
「んふ、ぢゅる……ん、くぷッ、れる、ちゅぅッ」
「ぐぷッ、ぢゅるん、ぐぷッ、ぢゅるゥ、れろ」
 彼の唇を求め、舌を差し込む。向こうも負けじと、舌を絡めてきた。口の端で、空気の抜ける音がする。
「ぢゅる、れろッ、チュむっ、んふ、んぅう」
「ちゅぅううう、れろっ、れろ、ぐぷッ、むふ」
 互いの舌を舐め回しながら、唾液をやりとりする。実のところ、美鈴は感心していた。こちらが男と女の勝負に関してご無沙汰ということを除いても、なかなか上手い。やや押され気味で、快感を覚えさせられている。
「ん、ふぅッ、んぅ……」
 気づけば、彼の背中に腕を回して、さらなる口交を求めてしまっていた。じく、じくと、わずかにだが、腹の奥が疼いている。
「んふ、ぢゅる……んはぁ」
 たっぷり一分間ほどは、情熱的なディープキスを続けていただろうか。やがて、どちらからともなく口を離した。
 互いの唇の間を、ねっとりとした唾液の糸が伝う。美鈴の頬は紅潮し、息もわずかに荒くなっていた。熱い溜息を漏らす。身体が、男女の勝負の準備を整えつつあるのが分かる。
 男の舌技が思ったより巧みで、いいようにされてしまった。拳の戦いに例えれば、判定負けといったところだ。まだ始まったばかりだが、油断ならない勝負になりそうだ。
「さて……勝負するには邪魔でしょう。服を脱いでいただけますか」
「え? それは――」
 彼は何を言っているのだろうか、服を脱げ? 今日初めて顔をあわせた相手の前で、できるはずもないことだ。いやしかし、今しているのは男と女の勝負で、確かに脱がないと話にならない。いや待て、そもそも男と女の勝負とは、なんだ?
「脱ぎなさい」
「あ……」
 男は懐から、暗紫色の宝石を取りだした。なぜだか分からないが、見なくてはならない気持ちになる。宝石が輝いたころ、抱いた疑問はすっかり消え失せていた。
 何を戸惑っていたのだろう。今日はちょっと、どうかしている。照れ隠しに咳払いした。
「失礼、ちょっと錯乱していたようです。もちろん、脱ぎますよ。望むところです。よく、見ていてくださいね」
「ええもちろん、見させていただきますとも。隅々までね」
 男のたっぷりとした顎が縦に揺れるのを見、男の目の前で、衣服を脱ぎ捨てていく。胸元のリボンを解く。次はベスト。ブラウスのボタンを外し、袖から腕を抜く。続いてスカート。ホックを外し、足下に落とす。
「ほぉお、素晴らしい……」
 彼は宣言通り、じっとりとした目で露わになっていく肉体を見つめている。いい傾向だ。あれだけ夢中になって眺めているということは、こちらのカラダに魅力を覚えているということ。そのぶん、勝負はこちらの有利に進むだろう。もちろん、あれだけのキッステクニックの持ち主であるから、油断は禁物だが。
 実際のところ、男の評価は正当なものだった。美鈴の肉体は、客観的にみて素晴らしいものだ。格闘家として訓練してきたゆえに、実用的な、しなやかな筋肉に覆われている。一方で女性らしくもあり、脂肪を蓄えるところはたっぷりと蓄えていた。日中門番をしているために肌は小麦色だが、染みやそばかすの一つもなく、極めて滑らかだ。結果として形作られているのは、たいへん男好きのする肉体だった。
 乳房は服の上からも分かるほどのサイズであり、巨乳という言葉の範疇にすら、収まるものではない。爆乳と称するべきものだろう。掌にすら余るほどで、ハーフカップブラに覆われている今も、目を見張るほどのサイズ感だ。
「おっと、勝負には下着も不要でしょう、外してください」
「はあ……?」
 そうだったろうか、首をかしげると、舌打ちとともに、男が魔道具を光らせる。ああ、当然のことじゃないか。何もおかしなところはない。
 ホックを外す。と同時に、たわわなる肉の果実は、ふるんッ! と勢いよく暴れ出す。暴れ出した乳房は、見るからに重量感があり、肉が詰まっている。それでいてまったく型崩れしておらず、先端にかけてつんと尖るような魅力的なバストを形成していた。発達した大胸筋が土台となり、しっかり支えているからこそだった。張りがあって上向いており、弾力と柔らかさを両立させていると一目みて分かる。
 乳輪はやや広く、肌の色を濃くしたような褐色で、前方へ突き出すような肉の房を飾り立てている。台形から角を取り除いたような乳首は、控えめながらも自身の存在を主張していた。
「ほう、これほどとは」
「怖じ気づきましたか?」
「いえいえ、これからあなたのカラダで楽しめるのだと思うと、むしろいきり勃ってきましたよ」
 感嘆の溜息を漏らした男に、流し目をくれつつ尋ねる。男はにたりと笑って、否定してみせた。大した自信である。実際、根拠のない自信でもない。彼の股ぐらに浮かぶテントは、それはそれは立派なものだった。
「しかし、乳以外も素晴らしいですなぁ」
 たとえば腰だった。くびれて、しなやかでありながらも、筋肉の躍動感を感じさせる。うっすら腹筋の輪郭が浮かんでいるのは、武術家として日々鍛錬しているからこそだ。見せるためでない、実用的な筋肉であり、それがかえって、肉体美に磨きをかけていた。刻印されたような影をくっきりと落とす臍が、全体の印象を引き締めている。
 そして、下腹。引き締まるところは引き締まり、出るところは出ている肉体における、「出るところ」のひとつだ。女性らしく広がる骨盤が、豊かな下半身の支えとなっている。穿き心地を重視しつつも、華美でない程度に色気を漂わせたレースのパンティが、全体を飾りながら覆い隠している。
「それも勝負には不要ですな、脱いでいただけますか」
「ええ、そうですね」
 三度もの魔道具使用により、男の術に深く嵌まった美鈴は、疑問にも思わず素直に頷く。自らの秘部を守る布に、自ら指をかける。守られるべき肌から布を剥ぎ取り、太腿半ばまで下ろして、左脚を抜く。次いで右脚を。そうして彼女の秘部は、驚くほどあっさりと、名前も知らない男の前に晒された。
「おっと、ソレは頂戴しますよ」
「下着ですか? どうして?」
 男は魔道具を構える。術の効きが浅いのではなく、単に使い道を尋ねただけだと気づき、ポケットに仕舞いなおした。
「参加賞ですよ、参加賞。男と女の戦いは、女性が男性に参加賞として下着を渡すものでしょう?」
「……ああ、そうでしたね! 思い至らず失礼しました。さあ、どうぞ、私のものでよければ」
「ええ、確かに。……ほッほー、これはこれは、いいメス臭だ。思わずおっ勃ちますな」
 まだ体温の残る布きれを、手ずから渡す。男は顔面にソレを押しあて、漂う美鈴の香りを本人の目の前で楽しんでみせた。羞恥を覚えないでもないが、彼に気にした様子はない。
「さて、それでは肝心のマンコを見せていだだきましょうか」
 好色を隠そうともしない目つきで、こちらをじろりと眺めてくる。もちろんだった。
 もともと体毛の濃い体質なのもあり、陰毛はよく繁っている。一応手入れはしているが、生えるに任せているところが大きいといった風情だ。とはいえ、それがむしろ自然の美しさを演出して、彼女にはよくマッチしていた。
「どらどら……」
 男が屈み、顔を近づけてくる。脚を軽く開いて、良く見えるようにしてみせた。
 妖怪として長く生きているなかでそれなりに経験もあり、花びらは若干色素を沈着させ、綻んでいる。中まで見やすいように、指で割り開く。粘膜は鮮やかなサーモンピンクだ。ここに突っ込んだら気持ちいいよと、色合いだけで男に思わせるものだった。事実彼も、鼻息を荒くして興奮している。
「くく、素晴らしい。ところで、自分が催眠にかけられている自覚はおありですか?」
「催眠? 上司の友人に戯れにかけてもらったことはありますが、何の話です?」
「ああいえ、何でも。さて、次はケツも見せていただけますか」
「もちろん」
 始める前にカラダを見せるのは、男女の勝負における作法の一つだ。まして、求められて断るほど、美鈴は常識知らずではなかった。
 武道家は足腰が命であるというのが信条であるので、大臀筋も必然的に良く鍛えられている。だからといってあまりむきむきした尻は見苦しいのだが、彼女の場合は違う。使うこと前提の筋肉を適度に脂肪が覆い、満月のように丸い、むっちりとした尻肉を形作っていた。
「おほぉ! こォれは大したケツだ、すばらしい! 色町の娼婦もこんなケツはもってはいませんよ」
 ペしっ、ぺしっと、軽く叩かれる。そんな軽い衝撃にすら、ヒップは軽く波打ってみせる。あらゆる男を興奮させてやまぬ反応だった。
「気にいっていただけたようで、何よりです」
 見やすいように、わずかに腰を突き出す。露わになった秘唇・会陰・丸いヒップまでのラインは、老若男女を勃起させるものだった。そしてこの姿勢だと、脚もよく見える。
 彼女は武道の勝負において蹴りを多用する。リーチがある、すなわち脚が長いからだ。鍛錬されたハムストリングス・腓腹筋・ヒラメ筋が、すらりとしながらも躍動的な太腿とふくらはぎを形作る。ヒップラインと組み合わさり、えもいわれぬ脚線美を演出していた。
「いやはやまったく、本当に素晴らしい。グラマラスとはこのことですな。維持には苦労もあるのでは?」
「ええ? うーん、武道の訓練はしてますけど、それくらいですかねぇ?」
「ほう。例えば男と寝たりはしていないと?」
「ああ、そういうことですか。ご存じか知りませんけど、うち、ものすごい女所帯でして。相手がいないんじゃ、そういうことはできないですからねぇ」
 自分は何を語っているのだろう。こういうのは人に明かすようなことだったろうか……いや、男女の勝負においては、こういった会話も一般的だ。何も、おかしくはない。
「ビッチさながらのエロボディのくせしてですか。それでは性欲が溜まる一方では?」
「ええ、まあ、お恥ずかしながら。そういうときは処理しますけどね」
「どのように?」
「指とか、道具だとか。あ、道具は箪笥の、一番下の棚の右奥に入れてあります」
 男はすぐさま起ち上がり、箪笥を乱暴に開けると、説明したところを漁り始める。途中、おほッ、と声をあげる。今伝えたところには、下着なども一緒に仕舞ってある。それらを、懐に収めているのが見えた。まあ、あれも参加賞の一種か。
「いやはや、こんなエグいものを使っているとは。独り寝の寂しさに堪えかねて、というやつですかな」
 言って彼が取りだしたのは、黒光りする張型だった。美鈴にとっては使い慣れたものだが、確かに若干、上級者向けの感がある。
「ええまあ、夜な夜な疼くこともありまして……。ところで、私はそういうものを使ってるわけですけど、もっと気持ちよくなれるようなモノをお持ちですか? あなたは」
「それは試してみてのお楽しみです。玩具などで寂しく自分を慰めるよりは、ずっと良い思いができるのは約束しますよ。さて、そろそろ勝負の続きといきましょうか」
 望むところだった。ベッドの上に仰向けになる。大きく両脚を広げる様には、そこらの娼婦とは比べものにならない淫らさがあった。曝け出された秘唇は、少しばかり湿り気を帯びている。
「ほほ、絶景ですなぁ。では、早速」
「アッ」
 男は目を血走らせ、両脚の間に顔を埋めてきた。ぬるりと、生暖かいものが、陰部を這い回る。舌だ。
「くちゃッ、れろッ、ぢゅる、れろ、くちゃ、にちゃぁ」
「は、あ、あッ、はぁ……ッ」
 彼は秘裂を、陰核をれろれろと舐め回し、くちゃくちゃと品のない音を立てて、秘唇を唾液に濡らしていく。今日初めて顔を見た中年男に、恥部を舐め回される。普通ならば生理的嫌悪感を覚えるところだが、美鈴は艶めかしい声を喉の奥から漏らしてみせる。
「ぢゅる、こうしてみるとマン毛がなかなか濃ゆいですなぁ。マン毛の濃いのは淫乱の証拠というが、なるほど、あなたを見ていると事実だという気がしてきますよ」
「は、あッ、あ、はぁ――」
 ――巧い。
 自信満々にしていただけあって、男はなかなかのテクニックの持ち主だった。こちらも、ある程度は閨事慣れしているつもりでいる。それでも、あまり気を抜いていると、あっという間にイかされてしまう予感がしていた。
「ふッ、あっ、ん、く、はぁ」
 丹田に気を集中させていく。これである程度は、快楽を抑えることができる。だがそれは同時に、今まさに舐められている下半身を強く意識するということでもある。
「あッ、は、あ、はあぁ……!」
「おお、甘露、甘露。いやあ、いやらしい女だ」
 意識するほど、敏感になる。容赦なく舐め回してくる舌表面のざらつきまで感じられるようで、否応なしに性感は高まっていく。
 陰唇が、男の唾液とは異なる汁で濡れ始める。彼は音を立てて舐め取り、あまつさえ甘露であると言ってのける。いやらしい女だと賞賛する余裕まであるのだから、相当の実力者であることは間違いなかった。
「はぁんッ、ああ! はッ、あ、はぁッ、んぅ、ああ」
 こうしている間にも、腹の奥が潤みを帯びているのが分かる。自分の声が、滅多に他人に聞かせないような、熱の籠もったものになっているのが分かる。切なさに膝を閉じたくなりつつも、もっともっととねだるように脚を開いてしまう。
 評価を改めねばならない。彼が強敵、ひょっとすれば格上なのは素直に認める。だが、今の状況は、はっきりいってフェアではなかった。なんといっても、彼が一方的にこちらを責めている状態だからだ。男と女の行為は、一方的に与えたり、与えられたりするものであるべきではない。
「ん、は、あぁッ――ねぇ、私にもあなたを気持ちよくさせてくださいよぉ」
 媚びたような声で言う。勝負の形式に不平不満を述べているというよりも、さらなる快楽を求めているようにも聞こえた。
「おっと、そうでした。あなたのマンコがあんまりエロいものですから、ついね」
 男がぐるりと姿勢を入れ替える。互いの股間が互いの股ぐらにくる形、いわゆるシックスナインの体勢だ。
「はッ、はぁ、あ、はぁッ、あぁあ」
「れるっ、じゅるッ、ずぞ、れるぅ、ぢゅ、ちゅッ、ぢゅむ」
 男は相変わらず、こちらの両脚に顔面を挟み込んで、音をたててしゃぶりついている。蜜の音はじゅるじゅると、先ほどと比べてもはっきりと、大きくなりつつある。はしたなく濡らしていることへの羞恥とない交ぜになった快感に、甘い声が漏れ出した。
 とはいえ、いつまでも喘いでばかりでもいられない。ここからが勝負なのだ。男の下服に手をかける。あれだけ立派なテントを浮かべるのだから、きっと大層なモノをお持ちなのだろう。胸を高鳴らせながら、ズボンを下ろしていく。中で膨らんでいるモノが引っかかって、なかなか容易なことではない。それが、なおのこと期待を煽った。
 そしてとうとう、陰茎が現れる。縮めに縮めたバネを解放したときのように、ソレはぶるんッ! と己の存在を主張してみせた。
「わあ……!」
 思わず、歓声があがった。男のモノが、想像以上の逸品であったからだ。
 剛直、肉の槍。そういった表現がぴったりの、まさに逸物と呼ぶに相応しいペニスだ。生々しい肉色の亀頭は大きく張り出しており、反対にカリ首は峡谷のように深い。竿部は丸太のように太く、硬く、暗い青色の血管がぐねぐねと這い回っている。曲刀のように反り返っており、女を抉ることを存在意義にしているのだと、見ているだけで伝わってくる。現れた瞬間にむわぁ、と周囲に振りまかれた雄臭に、鼻孔がひく、ひくと蠢いた。
 男の欲望を、具現化したかのような凶器だった。技術もさることながら、これほどの大業物を持っているのだから、自信ありげにするのも当然というものだった。
 こんなモノで貫かれたら、いったい、どうなってしまうのだろうか。自らの喉が、ごくりと音を鳴らすのを感じていた。甘美なる瞬間を想像するだけで、上から下から生唾が湧いてきた。
「ああ、すごい……」
 思わず、勝負のことすらも忘れて、呟いていた。心の底から滲み出した、素直な賞賛だ。
 もっと気持ちよくなれるものをお持ちですか? と、先ほど自分は尋ねた。答えが分かった――イエスだ。
「れろぉおッ……。ククッ、気に入っていただけたようで何よりですよ」
 秘裂を舐めながらの言葉で、ようやく我に返る。首を振り、目の前のソレに集中する。これは勝負なのだ。拳のやりとりでも相手の鮮やかな技に見とれることはあるが、だからといって油断は厳禁。だが、男がわざとらしく腰をくねらせ、眼前の魔羅をぶらぶらと揺らすと、それだけで美鈴の瞳はうっとりと蕩けてしまうのだった。
 いけない、いけないと、今度こそ気を取り直し、肉棒と正対する。それにしても、見つめるだに立派なイチモツだ。凄まじい業物を相手にできたことは、素直に喜びを覚える。
「むちゅぅッ」
 まずは挨拶からだと、艶めく肉感的な唇を、亀頭に押しつけ口づける。男と女の勝負において、大事な作法の一つだった。むちゅりと、ペニスへのキス以外では鳴らないような、はしたない音が小さく鳴った。唇を離すと、赤黒い亀頭に、鮮やかな色合いのルージュが付着している。今のキスがどれだけ熱烈なものだったかを、暗に物語っていた。
 熱い溜息が零れた。キスだけで分かってしまった。コレの逞しさを。こんなものに奉仕できるだなんて、幸運としか言いようがなかった。
「あは、えぁ……むッ、んぅ」
 大きく口を開き、咥え込む。ぶら下がる林檎にそのままかぶりつくような、品のない行いだった。彼女も、わかっていてやっているのだ。男女の勝負では、そういう行為こそが求められるのだと。
「んふぅううッ」
 途端、肉棒に特有の味が口腔一杯に広がる。むせ返るほどの臭気に、美鈴の瞳が恍惚を浮かべた。なんて深い味わいなのだろうか。立派な逸物は、味まで素晴らしいものであるようだ。思いも寄らぬ新事実だった。
「んむふぅッ、ぢゅる、ぐぷッ、ぐぽ、れろッ、んぢゅ、んむぷッ、くぽ、ぐぽッ」
 いつまでも惚けてもいられない。勝負であるのだから、相手を感じさせなければお話にならない。首を上下に動かすようにし、口全体を使って竿に奉仕する。唇と頬はシェイクでも吸うように窄められ、肉茎をちゅうちゅうと吸い上げている。
「くぽッ、がぽッ、ぢゅるッ、ぢゅ、ちゅッ、くぷ、ぢゅるる、むぷ、ぐぽッ」
 頭を前後させるたびに、ぐぽっ、がぽっと、空気の音が響く。さらに、唾液の音も加わっている。ジュルジュルと、口内で舌が踊り回って、ペニスのありとあらゆる所を愛撫して回っているのだった。
「んふぅッ、ぢゅる、ふぅ、ふむ」
「おほぉ、いいですな、想像以上です」
 男が喜色を浮かべて言う。悪くない気分だった。こんな剛直の持ち主であるから、女性遍歴もすごいのだろう。そんな相手に「想像以上」と言われたのだから、誇らしく思うのも当然というものだ。評価に報いたいというわけではないが、自然と口淫に熱が入るのも、不思議なことではなかった。
「いやはや、熱心なフェラチオだ。しかし私の好みで言わせてもらうと、ちょっとばかり激しさが足りませんな。どれ、これくらいすればちょうど良いか」
「ングッ――」
 男がこちらの顔面に、腰を押しつけてきた。肉棒が深くまで入り込み、当然、口腔は串刺しにされる。ピン打ちされた蝶の標本のように、美鈴は頭を動かせなくなってしまう。
「ぐ、むッ、ふぅうう」
 喉あたりまで、異物が入り込んでくる。苦痛であるはずの行為に、しかし彼女は恍惚を覚えていた。猛烈な雄臭さが、口腔一杯に満ちている。気持ちよくなって当然というものだった。
「おっと、これで終わりと思わないでください、これからが始まりなのですからね」
「ごッ、むッ、ぐ!? ング、ぐッ、ごぼッ、ぐぶぅッ!」
 だが、それで終わりではない。あろうことか男は、そのまま腰を振りたくってきた。口腔を肉棒が出ては入り、出ては入りする。まさに、セックスするときのような勢いで。
「ごッ、ぐ、ごッ! ごぶッ、ぐ、んぐぅッ、んぐううぅうッ!?」
 喉奥から、がぼッ、ごぼっと、風呂から湯を抜くときの終わり際のような音が断続的に響く。苦しいが、口虐を受けながらにして、美鈴は興奮を覚えていた。食事をいただき言葉を紡ぐための器官を性処理道具のようにされていることに、被虐の喜びを感じていたのだ。
「ご、むぅッ、ぐぷッ、ぢゅるッ、んぶぅう、れろッ、ぢゅるッ、ぐ、もごッ、ぉごッ」
 だから、男の行為を拒むどころか、むしろ喉奥を開き、竿に吸い付くようにして受け入れていく。腹の奥から熱い蜜が滴るのを感じる。
「そらそら、こっちも良くしてやりましょうか」
「んぅううッ!」
 男がちゅうちゅうと、陰核を音を立てて吸ってくる。口腔を嬲られているときにそんなことまでされたら、悶えずにはいられない。しかも、他にも彼女に、悦びを覚えさせるものがある。それは、匂いだ。
「んふッ、ぐむッ、ふぅッ、くん、くんッ」
 互いに交差する姿勢で舐め合っている都合、美鈴の鼻のあたりには、男の睾丸や会陰がくることになる。むわぁ、と匂い立つ玉裏の香りは、普段であれば顔をしかめてしかるべきものだ。しかし、今の彼女にとっては堪えがたいインセンスだった。
 ひくッ、ひくッと、鼻腔がしきりに蠢いて、饐えた匂いを楽しんでいる。客観的にみれば悪臭だが、美鈴が何を感じているかは、蕩けた瞳と股から明らかだ。
「いやはや、全く素晴らしい便所口だ。そんな女は、気持ちよくしてやらなくてはなりませんなぁ!」
「んふぅうううううううッ!」
男がクリトリスを中心に攻め立ててくる。ただのクンニとはベクトルの違う、ソリッドな刺激に、びくッ、びくっと腰が浮く。しかも彼は、それだけで済ませない。
「どら、そろそろ奥の手を使わせていただきますかな」
 言って手に取ったのは、先ほど箪笥から掘り出した張型だ。美鈴自身使ってきたものであるから、どのような形で、どのような快感を得られるかは、重々把握しているつもりだった。間違いだったと、すぐに思い知ることになる。
「そぉら、たっぷり味わえよぉ、淫乱が」
「んッ、ふゥッ、んぅううッ、んぅうッ、ん、くぅうううッ」
 ――きもちいい。
 異物が、入り込んでくる。とろとろに濡れそぼち、しかも舌によってほぐされていた淫裂は、すぐにそれを受け入れる。クリトリスの快楽に悶えているところに、膣穴の甘く蕩けるような快感まで与えられたのだ。下半身全体に幸せが広がっていく。
「そら、もっと激しくしてあげましょうか、あなたくらいのアバズレなら、これくらいで丁度いいでしょう」
「んぅうううううッ!」
 男は容赦なく、玩具をずぼずぼと抜き差ししてくる。割り広げられた膣口が、ぬぼぐぶぐぶと、空気の混ざった間抜けな音を立てる。ごりごりと、膣道半ばの腹側を抉られる。玩具が出入りするたびに、ぴっ、ぴっと、シーツに雌の染みが浮かんでいく。
「んぅううッ! んぐッ、ごッ、むぐぅッ、んぅうううッ!」
 半ば腰を浮かせるようにし、強烈な快感に身悶えする。脚を閉じようとするが、抵抗は許されなかった。無理矢理に開かされる。
「生意気な。お仕置きです」
「ごッ! ぐッ、んぐぅッ、ぐむぅうううッ!」
 逃げようとしたことへの罰だといわんばかりに、男は、口腔へのピストンを激しくする。そこは今やすっかり肉棒の味を覚え、もっと欲しい欲しいとソレに吸い付いている。
「そらッ」
 喉を犯されるのも、いいかもしれない。ようやくそんな風に感じ始めたというのに、彼は、腰を引いてしまった。ちゅぽんっ、と、ワイン瓶からコルク栓を抜くような音がする。
「あぁっ、そんなぁ……」
 思わず、悲嘆の声が漏れる。散々口腔陵辱されたあとなので、ややかすれている。意味するところは明白だった。
 どうして、抜いてしまったのか。もっとしゃぶっていたかったのに!
「はははッ、そう言わずに、ほら、こうしてあげましょう」
 けれども彼は、何も意地悪のために、そのようなことをしているわけではなかった。肉棒を、豊満なる乳房に押しつけてくる。深い谷間に己の分身を埋め、前後させ始めた。
「ぉお、ムレたパイ圧が……ッ」
「あ、はぁッ、あぁんッ、熱ぅいっ」
 唾液が潤滑油となり、ぬるぬると乳の狭間を犯していく。いわゆるパイズリだ。乳房は、性感帯の中で最も心臓に近い。だからこそ、肉棒の存在を強く感じる。恍惚を覚えながら、美鈴は自らの柔肉に手を添え、ペニスを挟み込んだ。新たなプレイをすぐに気に入って、口腔陵辱が中断されたことなど、既にどうでもよくなっていた。
「おほぉ、柔らかくも弾力があってすべすべとして、素晴らしい。こりゃあ大した乳マンコだ! ハハッ、最高だなこれは!」
 相手からの賞賛は、何よりも嬉しいものである。だからこそ、こちらも、自らの全てを尽くしたくなる。空いてしまった口を活用するなら、今だった。
「あはッ……」
 目に映るのは、男の下半身。ゼロ距離で視界に映る男の玉裏と尻という、およそ人生において見たくない光景だ。けれども美鈴は、眉をしかめることもなく、舌を伸ばしていく。そして、彼の尻肉の奥、色素沈着した焦げ茶の窄まりに触れた。
「れ、ろぉおおっ」
「おほッ……」
 舐めあげる。異物が触れたことによる生理的反応として、そこはキュッと窄まった。男が腰を震わせる。小さく上がった声は、苦痛や嫌悪を意味してはいなかった。
 なるほどコレは、有効らしい。ではもっと、熱心にしてやろう。
「れるッ、ん、ぐゥッ」
 あろうことか美鈴は、地獄の釜へ舌を差し込んでいく。真夏に外で放置した生魚とドブ川の匂いを混ぜ合わせて煮詰めたような、悪夢と評するのが相応しい味が、味覚に広がっていく。こんなもん味わっていいものじゃないぞと身体が拒否を示し、生理機構が目尻に涙を浮かべさせる。けれども、今の美鈴にとっては、何よりの甘露に感じられた。
 じゅわぁ、と、腹の奥が壊れた蛇口のように蜜を溢れさせるのを感じながら、れろれろと、中年男の腸壁に舌を這わせて回る。
「おほっ、なんとまぁサービスのよい便器だ! コレはこっちも、良くしてやらねばならんなぁッ!」
「んは、れろッ、ちゅッ、ちゅぅ、んんぅうッ、はぁッ、ああああ!」
 激しくピストンされ、玩具を弄くり回される。乳房で感じる熱、下半身を訪れる悦びに、美鈴の腰がくねる。さながら、セックスをしているときのように。
 そんな風にされたら、こっちも負けていられない。一生懸命にアヌスを舐めしゃぶり、口づけながら、乳房に手を添えて肉棒を擦りあげる。快楽を相互に与え合う、素晴らしい循環は、あっという間に頂点へと至った。
「ぉッ、お、お、おッ、おおおッ」
「んはぁッ、あえぁ」
 不意に、男が腰を浮かせる。乳房の谷間から、竿を引き抜かれる。
 来る。くる、と、直感があった。彼の尻穴から舌を引き抜く。大きく口を開いて、その瞬間を待ち受ける。
「ぉおッ、おおおおおッ!」
 これだけ近いと、会陰や陰嚢の収縮する瞬間がよく見える。次の瞬間、中年男の濃厚な滾りが、ぶびゅるぶびゅると解き放たれた。
「あはぁあッ……」
 白濁は顔面、乳房、腹と、物理法則に従って、身体じゅうにぶちまけられていく。もちろん、口腔内部にも。猛烈に青臭く、生臭いそれは、どんな酒よりも味わい深く感じられた。
「あ、あぁあああああッ――!」
 そんなものを味わわされ、さらには玩具で膣穴をほじくられて、絶頂せずにいられるはずもない。ブリッジするような、腰を浮かせた姿勢で、がくがくと身体を震わせる。張型を咥え込んだままの陰唇から、音を立てて雌の潮が噴き出す。喉が震えて、恍惚の声が漏れ出した。
「ぉおッ、ぉお、――はあ、いやはや、ずいぶん射精してしまったか」
「あは、あはぁ、へぁ」
 肉棒の脈動が収まり、余韻も楽しんだ後に、やっと男が腰を上げる。美鈴の顔は、ひどいことになっていた。性の恍惚で瞳は虚ろであり、顔全体に得体の知れない粘液と、白いものがべったりと張り付いている。唇の端には陰毛が張り付き、口からも子種が零れており、汚されたことを物語っている。化粧は崩れ、リップも落ちてしまっていた。目尻から零れた恍惚の涙は、アイシャドーが混ざってうっすらと色がついている。
「おやおや、なんとまあ酷い顔だ……この後は正常位でハメてやるつもりだったというのに、コレは見ていられない! 見ているだけで萎えてしまいそうだ!」
 酷い言われようだというのに、美鈴は今だ快楽から降りられず、まともに言葉を聞いていない。それをいいことに、男は彼女に命じる。
「仕方ない。そのグッシャグシャの顔を見ないで済むように、バックでキメてやるとしましょうか、そら、ケツ向けろ便器。手間かけさせやがって」
「あ、は」
 美鈴の瞳が、光を取り戻していく。絶頂の快感が衝撃となり、彼の術が外れつつあった。正常位? バック? それは、なんだかいけないことだったような気がする。そもそも、男と女の勝負とはなんだったのだろうか、これは、ただの、ひどい性行為では?
「おっと危ない」
 男が魔道具を眼前に差し出してくる。光り輝く、暗紫色の宝玉を。
「あッ、あ、あッ」
「まったく、無駄に精神力の強い……せっかく溜めた魔力が空っぽになるだろうが。腹が立ってきた。こうなったら二度と正気に戻らなくしてやる。そらッ、もっとだ、もっとその光を見ろ、清純な自分とさよならできるようにな、ハハハ!」
 怪しげな光を見つめた美鈴は、すぐさま今抱いた「馬鹿げた考え」を投げ捨てる。男はなおも満足せず、魔道具を発動させ続ける。今し方迎えた絶頂程度では、びくともしない程度の強烈な催眠をかけていく――終わるころには、傀儡のできあがりだ。
「さあ、四つん這いになるんだ、いいな」
「あはっ、もちろんです。ここからが本番ですよ?」
「くくッ、その通りだ。ハメ殺してさしあげますよ」
 指図されるまま、ベッドの上で四つん這いになり、男に尻を突き出す。むっちりとしたヒップ、とろとろに解れた具合のよい膣穴、うす灰色の窄まりまで、全て丸見えになる。淫貝を割り開くおまけ付きだ。それは武道で構えを取るのと同じ、戦いが始まる前の正しい態度というものだった。
「絶景、絶景。ああ全く、里で見かけてから、あなたにブチ込んでやりたくてたまらなかったのですよ。こうして催眠をかけられて、ようやくマンコできるなんて、夢のようだ」
「あは、それは光栄です。いっぱいズコズコしてくださいね」
「ええもちろん。さんっざん手間かけさせてくれたお礼に、溜まりに溜まったザーメン、一滴残らず腹の中にぶちまけてやるとしましょうか。覚悟しろよ、オイ」
 胸の高鳴りを覚える。ただでさえ濡れているのに、そんなことを言われたら、もうダメだ。腹の奥がきゅうきゅうと疼いて、切なくて仕方なかった。
「あはぁ」
 硬いモノが、淫裂に押し当てられる。先ほど射精したばかりのはずなのに、陰茎はまったく萎えていなかった。溜まりに溜まったという欲望が、そうさせているのだろう。そこまではっきりと性の対象として見てもらえていることに、嬉しさを感じる。
 早く挿入してほしいと、腰をくねらせる。ちゅっ、ちゅっと、亀頭と陰唇が触れあうたびに、小さな水音が鳴った。さながら、恋人同士のバードキスのように。
「はは、なんだそりゃ、求愛のつもりですかな? 面白い一発芸ですな。ハハッ、上等だ、ブチ込んでやる、好きなだけ味わえ!」
「アッ、はあああああああああああああッ!」
 男が腰を突き出す。同時に、ぐぶん! と、沼に杭を打ち付ける音が響いた。大きく張り出した肉傘が襞を思い切りめくり返し、曲刀のように曲がった竿がごりごりと膣肉を抉る。瞬間走った強烈な性感に、守衛小屋の外に漏れるほどの嬌声が飛び出した。
「あぁッ、太、大き、あ、あッ」
「ははは、まだ挿入れただけです。お楽しみはこれからですよッ!」
「あはぁああああッ!」
 間髪をいれず、抽送が始まる。下から掬い上げるようなピストンだ。カーブを描く竿が、ちょうど良いところを抉る。自分の魔羅の特徴と、相手の弱点を完全に見抜いたストロークだった。
「ひッ、はッ、あッ! ああッ、ひ、あはああッ!」
 開始から十秒ほどしか経っていないが、すぐに悟る。相手が想像以上に強大であったと。こんなにもセックス慣れした男を、彼女は他に知らなかった。
「ひぃッ、あひッ、ああッ、あんッ、あぉッ!」
 絶頂したばかりの膣から届くソリッドな性感に、思うがままによがらされてしまう。肉穴は快感を悦び、襞は自らを蹂躙する異物を歓待するようにきゅうきゅうとソレに絡みつく。
「ぉッ、ほぉ、こぉれは名器だ。やっぱり門番なんぞでなく、娼婦してるほうがお似合いだなぁ、ええ!?」
「ひ!? あ、ひぃッ、ああああッ!?」
 男は確かな性感を覚えたようで、ピストンをさらに激しくしていく。美鈴にとっては、想定外のことだった。もっと激しくなるなんて、聞いていない。
「あはぁあッ、あんッ、あああッ、ぉ、ひッ、ぉほぉッ、ひぃいいッ!」
 膣穴を剛直がほじくり返し、耕して回り、自分専用の肉便所に作り替えていく。肉棒の一突きごとに、逞しさを思い知らされる。
 コレの逞しさが、キスだけで分かった? 大嘘だ。自分はなにも分かっていなかった。自分が思っていたよりも、このペニスは、ずっとずっと素晴らしかった。
「そらそらッ、よがることしかできないかッ、ははッ」
「ひぃいんッ、はひッ、へぁ、あくぅうッ、あ、ぉッ、あああッ」
 ぱんぱんぱんと、男の下腹とこちらの尻肉がぶつかり合って抽送音を立てるたび、たとえようもない強烈な性感が訪れる。それはまるで、脳味噌の快感を覚える部分を直接小突かれているようですらあった。彼の言うとおり、犬のように舌を突き出して、よがることしかできないでいる。
「そらッ」
「ァッ! は、あ、ああッ、ああん……ッ!」
 抽送のたびにふるんふるんと震えていた卑猥な乳を、男は鷲づかみにする。柔肉は異物を受け入れ柔軟に形を変えながらも、確かな弾力で押し返す。先端をきゅっとつねり上げられ、嬌声に切なげなものが混ざる。
「ほぉ、イイ感触だ。揉んでよし、チンポ挟んでよしと来た。いやはや、男を悦ばせるためにぶら下がってんのか、このデカ乳は」
「あッ、はぁ、くひッ、あ、ああッ、それッ、先っちょくりくりって、あああ!」
「こんなもんじゃあまだまだ終わりじゃァないぞっ、こんなのはどうだッ!」
「あ、はぁッ、あ! あッ、あぁんッ、いいッ!」
 下腹を打ち付けられるたび波打つ尻肉を、軽く何度も叩かれる。ぺしんッ、ぺしんッと音がするたびに、情けなさとない交ぜになった快感を覚える。気づけば、もっともっととねだるように、腰を突き出ししまっていた。
「はははッ、ヌルヌルのエロ汁垂らしながら感じまくって、とんだマゾ女だな、ええ?」
「あはぁあッ、いいッ、もっと、もっと突いてッ、もっとおまんこほじってぇえッ」
「はっ、ケツ叩かれるのがそんなに好きか、マゾ豚が! そらッ、こうしてやる!」
 ぱぁんッ、ぱぁんっと、抽送音とは別の小気味よい音が響く。痛みとない交ぜとなった快感に、美鈴の背は跳ね、喉は震えていく。
「はひッ、あはッ、あああぁあッ! ひッ、あぁッ、あはあああッ!」
 気づけば、勝負だったことも忘れて、抽送に合わせるように腰をくねらせていた。非常によい。よすぎて、声が止められない。性感のままに、快楽を歌い上げる。それを快く思わないのは、他ならぬ彼だった。
「やかましいな」
「むぐぅッ」
 声がくぐもったものになる。頭を引っ掴まれ、ベッドに押しつけられたのだ。
「ぎゃあぎゃあと騒がれるのは好きじゃないんでね。そのままにしてろ」
「むッ、ぐッ、むぐぅうゥッ、ぅうッ……!」
 息が吸えない。男は知ったことかというように、腰を突き出してくる。ぐちゅッ、ぐちゅっと体内を引っかき回されるたびに、性感に声が飛び出す。酸素が不足していき、意識が薄くなっていく。
「おっ、締まりがよくなってきたぞ、ははッ、こんな扱いがイイのか。度しがたいな」
 危険な状態だ。だが、男からすれば関係のないことだった。要は、自分の魔羅が気持ちよくなりさえすればよいのだから。その点美鈴の酸欠は、筋肉の収縮による締まりの向上が起こったため、彼にとってみれば望ましいことだった。つまり、やめる理由がない。
「ああッ、来た来たッ、上って来たぞっ」
 ピストンは際限なく速く、激しくなっていく。ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんと、肉と肉のぶつかり合う音は、もはや小銃を乱射しているようなリズムになっていた。
「んふーッ、ふぐッ、んむぐッ、ムグぅううッ」
 酸素が足りず、意識がもうろうとしている。極限状態であるからこそ、神経は敏感になっている。ごぢゅごぢゅと、膣内を荒らし回る肉棒の形をはっきりと感じる。視界が白くなるような性感が全身をがくがくと震わせる。
 上って来たという言葉の意味を、彼女ははっきり理解していた。ただでさえ太く熱い肉棒が膨れ、熱量を増している。今や鋼鉄よりも硬いといえるほどだ。その意味するところが、分からない美鈴ではなかった。つまり、射精が近いのだ。
 予想が正しいことは、すぐに証明される。
「よぉしそろそろ射精すぞ便器、もちろん膣内射精だッ、覚悟しろッ、嬉しいだろうがッ、え、どうなんだッ、言ってみろッ!」
「ンゥッ――」
 男が高圧的に要求する。もちろん言えるはずがない。口を塞がれている今は、物理的に不可能だ。だから彼女は、肉穴を締め付ける。それが、何よりの返答となった。
「上等だこのアマ、イくぞイくぞッ、くらえ、ぉッ、ぉおおおおおおおおおおおおッ!」
 激しいピストンが、一番奥に亀頭を叩きつける形で終わりを告げる。同時に、肉棒が膣内で弾けた。
 肉竿が、どくんッ、どくんッと、力強く脈動する。マグマのように滾る欲望が、勢いよく飛び出しては、美鈴の膣内を汚していく。子宮が真っ白に染め上げられ、卵子に向かって精虫が一斉に泳いでいく。意識を手放す直前であったからこそ、鞭毛のうごめきをはっきりと感じられた。
「んッ――ンゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!」
 それほど強烈な射精を受けて、絶頂せずいられるはずもなかった。美鈴も、本日二度目のオーガズムを迎える。暗転していた視界が、白く染まる。恍惚に脳味噌が浸り、この世にセックスのことしか存在しなくなる。快楽にだけ浸っていればいい、幸せな世界がそこにあった。
 もっとも、幸福に浸る脳味噌と違って、肉体の反応は著しいものだった。危険な病気の発作のように、がくがくと全身は痙攣する。乳房と尻肉がふるふると震え、結合部からは熱い蜜が噴き出し、シーツをぐしょぐしょに濡らす。布団と顔面の隙間から漏れ出したくぐもった声は、焼け付くような性感をあらわしたものだった。
「ぉッ、ぉおッ、ぉおおおおおおッ……」
「んぐッ、ん、ぐ、ぅううッ……」
 どれくらい時間が経ったか、ようやく男が射精を終える。ぱんぱんに膨れ上がっていた睾丸が、すっかり萎びている。どれだけ彼女に注ぎ込んだか、端的に示していた。
「ふぅッ、どれだけ搾り取るつもりやら。アバズレが」
 自分勝手なことを言い立てながら、男は腰を引いていく。肉棒が、ずるずると引き抜かれていく。絶頂の余韻にある膣襞は、己を楽しませてくれたモノと離れたくないというようにしがみついていた。最後の瞬間にはちゅぽっ、と音をたててみせるほどだった。
 一瞬遅れて、子種がどろりと溢れ出る。男と女の勝負が終わったという証だ。
「そら、もういいぞ、便器」
「……」
 ようやく頭も解放されたが、美鈴は身動きしなかった。仰向けになることすら大儀に感じるほど消耗している。ほとんど気絶しているようなものだった。
「ふん、だんまりか。まあいい」
 それならそれで好都合と言わんばかりに、男は美鈴を仰向けにさせる。顔が露わになる。瞳は虚ろで、何も映していないようだ。
「はん」
 男は嘲笑うと、放り出されていた豊満な乳房に肉棒を押しつける。べっとりと付着した白濁、愛液、唾液その他を、ハンカチ感覚で拭い落とす。最後に彼女の口に軽く突っ込み、残った頑固な汚れも口内に擦りつければ完了だ。竿は元の逞しい姿を取り戻し、べとべとになった使用済みの女が残されるばかりである。
「いやあ、美鈴さん。これは勝負は引き分けですねぇ。いい勝負でしたよ、また来させていただきます。そうだ! 再来の約束として、これを差し上げます。必ず着けて過ごすように。では」
 男はニタニタと笑いながら、慇懃な口調に戻って告げる。懐から取りだしたのはチョーカーだ。印が刻まれた、えげつない呪物だ。
 今だ意識を取り戻さぬ美鈴にチョーカーを取り付け、あとはもう用済みだと言わんばかりに、彼はさっさと帰っていった。当然のことだ。気持ちよく射精した以上、「使用済み」の女に用などあるはずもなかった。
「……あぁ……」
 何分経ったか、ようやく美鈴は思考する程度の体力と精神力を取り戻す。
 完敗だ。
 あの男は引き分けといっていたが、あれだけ喘がされたら、負けでしかない。非常に悔しい。
 幸いなのは、また来るという台詞だ。つまり、再挑戦の機会が与えられている。次は勝つ。そのためには、時が来るまで、自らを鍛えなくては。となれば、休んでなどいられない。今から訓練しなくては。
「あはッ、あッ、あはぁッ、ああッ、あぉッ、あぁッ……!」
 そこらに転がされていた張型を手に取り、たっぷり膣内射精されたばかりの淫裂にねじ込む。差し込んでは引き抜く、激しいオナニーを始める。ぐぢゅ、ぬぢゅと、白濁混じりの愛液が、汁っぽい淫音を立てる。チョーカーに込められた呪いが、いつまでも彼女を、催眠から目覚めさせなかった。
リクエストはピンとくるものがあったらそのうち書きます
約束はできねぇ
喚く狂人
http://twitter.com/wamekukyouzin
コメント




1.性欲を持て余す程度の能力削除
優曇華とキモオタ書いて欲しいなあ