真・東方夜伽話

おくすり蓮子のセックス配信

2018/10/19 00:04:09
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おくすり蓮子のセックス配信

喚く狂人

チャラ男に薬飲まされた蓮子ちゃんがあへあへしながらおセックスするところを配信されたりするスケベ

 時刻はランチタイム。スーツ姿のサラリーマンが、餌を求めあてどなくふらついている。
世間の人間があくせく働く中ぶらつくのは、それだけで気分がよい。講義をフケた甲斐があった。
 優越感にほくそ笑む蓮子は、道行く人々の視線を集めていた。格好が原因だ。アメスクと俗に呼ばれるスタイルで、ミニ丈のワイシャツを前で結び、胸元を大胆にはだけている。鎖骨のあたりではハートマークのタトゥが主張し、ディープパープルの、光沢あるサテン生地のブラが覗いている。くびれた腰や縦に走る臍は丸出しで、ネーブルピアスが冷たく輝いている。
 ごついベルトのついたタータンチェックのプリーツスカートはマイクロミニ丈で、足を踏み出すたび太腿をチラチラ露出させている。少し動けばパンティが見えてしまいそうな、相当に際どい衣装だった。またかなりのローライズで、前からは鼠径部の輪郭、後ろからは尻の谷間の始点が姿を伺わせている。その少し上、腰椎の終点、または仙骨の上部に、トライバル柄のタトゥーが刻まれていた。剥き出しの脚を、サイハイのフィッシュネットタイツが飾っている。被覆の役には立つはずもなく、何も身に着けていないよりも扇情的という、本末転倒な有様になっていた。
 そのような破廉恥極まる衣装に、道を行けばあの人モデルじゃないのと噂されるようなクールビューティの持ち主が身を包んでいるのだ。侮蔑や当惑、好奇、好色の目が一手に浴びせられる。グラビアか、いやAVじゃないのか、という囁きが聞こえる。
 ずいぶん安く見られたものだが、怒りも屈辱も羞恥も覚えない。彼らは所詮、モブだ。次代の偉大なる物理学者たる宇佐見蓮子とは、存在のレベルが違う。何を言われたとて、ああ猿がなにか言ってるなぁという優越感ぐらいしか感じない。
 大通りを抜けて、裏道に入る。視線が途切れると、途端につまらなく感じた。さっさと目的地に向かう。通りを少し入ったところ、家賃七万五千円、三階建てマンションの一階、一○三号室だ。インターホンを鳴らす。
「よう、来たな、蓮子ちゃん」
 扉が開くなり、煙草の匂いが鼻を刺激した。のそりと姿を現したのは、同じゼミの学生だ。もっとも、こちらがピンならあちらはキリ、教授に泣きついてどうにかこうにか卒業させてもらう未来が目に見えているような輩だった。清潔感のない金髪に小汚い無精髭、似合っていないピアス、猿の遺伝子を感じさせる顔立ち、ヤニ臭い吐息、無駄に巻き舌の入った軽薄な口調、お前それ読めてるんだろうなと聞きたくなる、英語のプリントされたTシャツ――「やさしいインド人」書かれている。一言でいって、チャラ男。蓮子が最も見下すタイプの人間だった。
「へへ、すっげー服だな、俺に見せたかったのか? 嬉しいねぇ」
「自分が着て来いって言ったんでしょ? もう忘れたわけ?」
 こちらの頭頂から爪先まで舐め回すように見つめてくる。猿らしい、性欲剥き出しの目だ。ボノボよりひどい。この衣装を着てきたのも、彼のためというより、道中モブどもの視線を集めるのが楽しいからだった。そのへんを説明すると、露出狂だなんだと的外れなことを言ってくるので、黙っておくが。
「はっ、言ってろよ。そうだ、いいこと思いついた。ちょっと股開いてくれや」
 断言してもいいが、こいつが本当の意味で『いい』ことを思いつくことなど、人生百回経験してもない。それはそれとして、言われるまま脚を小さく開く。知性を感じない目をいやらしく歪め、男は差し出された蓮子の股間へ、手を忍ばせる。
「ん、はぁ」
 マイクロミニスカートの内に、男の下衆な手が入り込む。すりすりと、秘唇を下着越しになぞってくる。
 自分より遙かに格下の輩に弄ばれている。ぞくりと暗い快感を覚え、小さく声を漏らす。
「へへ、こんなイイ女が、電話一本で来るってんだ。最高だよなぁ」
 男は股間にテントを張りながら呟く。呼びつけられたのが、ちょうど二時間ほど前だ。こちらもそういう気分だったので、講義を抜け出して家に戻って着替え、彼の家を訪ねたというわけだった。
「ま、コレがある限り逆らえないもんなぁ、蓮子ちゃんは?」
 男は言って、三世代前のスマホを差し出してくる。割れた画面には、顔を赤らめた裸の自分が映っている。いつぞのゼミの飲み会で酔い潰れたふりをし、持ち帰られてみたときの写真だ。こいつとの関係が続いているのは、それ以来だ。
「ばらまかれたくなかったら、言うこと聞くしかないもんなぁ?」
 脅しているつもりらしい。訴えたらどちらが勝つか考えれば、むしろ立場がまずいのは向こうなのだが、そんなことも分からないらしい。だから猿なのであるが。
「御託はいいんだけど、やることやらないの?」
「おッ、積極的じゃねぇか、いいね、話が早え」
 彼はニヤニヤ笑っていた。強がっちゃってよ、とでも思っているのだろう。股のテントは、いっそう大きくなっている。本当に、頭も股間も猿のそれだ。だからこそ丁度良い。蓮子の好みは、顔が良くて知性がありカネのある上品な男だ。だが、さっさと性欲を処理したいときは、こういう輩のほうが向いている。
 つまりこいつは、ムラムラしたとき用の、肉バイブだ。それともう一つ、関係を続ける理由があったが――少なくとも、顔や人格に加点要素がないのは間違いなかった。
「そんなヤりたいなら、ほれ、ぼうっと立ってねぇで、さっさと入れよ」
 腰に手を回され、上がらされる。1Kの部屋は男臭かった。流しにはカップ麺のガラや何やらがうずたかく積まれており、いつのだか分からないゴミ袋が端に寄せられている。掃除一つまともにできないらしい。
 室内は漫画や脱ぎ捨てた服やらが散乱しており、床面積よりずっと狭く感じる。ビールの空き缶と一緒に折りたたみテーブルの上に置かれた灰皿は、剣山のような有様になっていた。
「さあて、まずは、そうだな。とりあえず口開けろ、口」
 男が舌を出しながら言う。ヤニ臭いそれの上に、白い錠剤が載せられている。
 反射的に、胸が高鳴った。コイツはまごうことなき屑だが、あの薬は素晴らしかった。なんといっても、とても気持ちがよくなれるので。
「あは、あむ、ぢゅるっ、んふぅ」
「れる、ぐぢゅ、ぐちゅ、ずぞッ」
 言われるまま口を開くと、男がすぐさま唇を塞いでくる。舌をやりとりする。さっさと薬を奪おうとしたのだが、無駄に巧みに躱された。
「んふぅ、ぢゅる、んぅッ、ぐぷ」
「ぢゅ、ぢゅるぅ、ぐぷ、ぐぷぅ」
 素敵なタブレットをめぐって、攻防戦を繰り広げる。ぐぷぐぷと粘つく音を立てて、舌と舌とを絡め合う。ヤニと酒の臭いのする唾液を送り込まれたが、正直ごめんなので、己の唾液と一緒に送り返す。そのようなやりとりの一つ一つが、端からみれば熱烈なキスに他ならなかった。
「んぅッ……」
 調子に乗った男が、臀部に手を回し、撫で回してくる。短すぎるスカートは簡単に捲れ、ヒップが露わになる。穿いているのはサテン地のGストリングで、Tバックであるために、満月のように丸い尻肉が剥き出しになっている。右尻たぶには、鎖骨のものと似た意匠の、ハートのタトゥーが入れられていた。
「んッ」
 十分堪能したのか、男はようやくタブレットをよこしてきた。わくわくするような思いと共に、男の口腔からそれをひったくり、嚥下する。薬さえ得られたらこんな男とキスをしている必要もないので、とっとと口を離す。
「ぶはぁ、ウメぇな、蓮子ちゃんの唇はよぉ」
「ぷは、は、あは」
 唇の間に唾液の糸が伝う。男がニタリと笑い、歯の浮くような台詞を述べる。普段なら寒イボが立つところだが、今はどうでもよかった。
「あは、は、あは、あ、は」
 曖昧な笑みを、蓮子の口が形作った。あの薬がどんな成分で作られているか知らないが――十中八九非合法なものだろうが――回るのが尋常でなく早い。身体がかぁと熱くなり、汗が滲んでくる。意味もなく楽しくて仕方なくなり、自然とへらへら笑ってしまう。知性がごりごりと削れて、ものすごい勢いで馬鹿になっていくのが自分でも分かる。いけない、いけない。これでは目の前の猿と同レベルじゃないか。こいつと同じ? この宇佐見蓮子が? なんだそれは、笑える。
「あははぁ」
 最高の気分だった。彼と関係を切っていない理由が、つまりコレだ。引き換えにタトゥを入れられたり、肉体関係を結ばされたりしているわけだが、安いものだ。人間相手ならまだしも、猿に股を開いたところで、自分の価値は貶められない。
「相変わらずキマんのクソ早えなぁ、お前」
「あんッ……」
 剥き出しの鎖骨を、男がれろりと舐めてくる。それだけでぞくぞくするものを覚えて、小さく声が漏れる。普段そんなことをされたら不快さのあまりにすぐさま帰るだろうが、今はむやみやたらとサービス精神旺盛になっており、平然と受け入れる。
「そんじゃあ蓮子ちゃんよ、いつもみたいに頼むわ、いつもみたいに」
 男は手早く、隅に押しやっていた三脚を開いた。ビデオカメラが取り付けられており、ケーブルがノートパソコンに繋がっている。彼は時折、セックスを配信する。いい稼ぎになるのだそうだ。小遣い稼ぎの道具にされたあげく、痴態をネットの海に流されているのだが、蓮子は気にしていなかった。あの薬が頭に回ると、そんな些末事は本当にどうでもよくなるのだ。
「よっしゃ。うっす皆さん、今日も配信やるんでよろしくお願いします。ホレ蓮子ちゃん、お前も挨拶すんだよ、自己紹介。ピースしろピース」
「あは、酉京都大学三回生、宇佐見蓮子です、今日は――……何するんだっけ?」
「色々やってセックスな。って言うといつも通りになっちまうけどな」
「色々やってセックスするそうなのでぇ、皆さん最後までご覧になってくださいねぇ」
 自分のものとは思えない、舌っ足らずなしゃべり方だった。べろべろに酔っ払ったときのように、ろれつが回らない。それすら面白くて、えへらえへらと笑ってしまう。
 だいたい、目の前の男の顔が、さっきから二つになったり三つになったり、と思ったら一つに戻ったりしているのだ。壁はたまに虹色に輝いているし、これで面白くないというのは嘘というものだった。
「んじゃまあ蓮子ちゃん、荷物見せてくれや。ちゃんと持ってきてるだろ?」
 男は我が物顔で、放り出されていた蓮子のトートバッグを引っかき回す。あったあったと、小さく呟き、財布から万札を抜き取りつつ、あるものを取りだした。
「はい皆さんご注目ゥー、俺が蓮子ちゃんにプレゼントしたものです。この薬中、持って来いつったらマジで持ってきてやんの。ウケる」
 カメラに向けて見せつけるそれは、いわゆるバイブと呼ばれるアダルトグッズだった。シリコン製でどぎついピンク色をしたソレは、言葉通り、以前彼に手渡されたものだった。正気の蓮子は、一度として使っていない――が、今の彼女の視線は、それに釘付けだった。
「物欲しそうに身点なぁ、そんなに欲しいのか」
「うん、欲しい」
 首を縦に振る。男は鼻で笑った。
「そうかよ。そんならそうだな、パンツ脱げ、んで、カメラの向こうの皆さんに、マンコ見せてさしあげろ、ホラ」
「あはっ、分かった」
 言われるままだった。どれだけシーツを取り替えていないかも怪しいベッドに腰掛けて、大きく両脚を広げる。
「お、投げ銭あざっす。いや蓮子ちゃんはカネになるなぁ」
 マイクロミニのスカートでそんな姿勢を取ろうものなら、当然丈が足りず、パープルのサテン地のパンティが丸見えになる。先ほどから全身に熱を感じ、うっすらと汗をかいていたが、そこは特にじっとりと湿っていた。
「なんだよ、もう濡れてんのかよ。あ、皆さん見えますかね、撮影されてマンコ濡らしてますよコイツ。パンツに染みつくってやんの」
「だってぇ、だってぇ」
 男の言葉の通りだった。クロッチには、染みが浮かんでいた。彼女の性的興奮を、端的に示している。とっさに漏れた媚びた声が、とても自分があげたものだと信じられない。面白かったので、繰り返した。
「なにがだってぇだよ。いいからさっさと脱げよ淫乱。視聴者様がお待ちだぞ」
「はぁい」
 甘ったるい声で返事しながら、見せつけるためにあるかのようなパンティの紐を、する、と解く。それだけで、彼女の下半身を守るものは、その効力を失った。
 現役女子大生の恥部が、カメラの前で剥き出しになる。映像情報が、インターネットの海に流される。年齢相応に繁った縮れ毛は、几帳面に三角形に整えられており、持ち主の――まともなときの持ち主の――性格を反映している。陰唇はひくッ、ひくッと期待するように蠢きながら、熱い潤みを分泌している。
 しかしなにより目立つのは、陰核だ。より正確には、陰核を飾る金色の輝きだ。あろうことか、彼女のクリトリスには、冷たく輝くリングピアスが通されていた。これも、薬と引き換えに付けるよう要求されたのだったか。普段は忌々しく思ったりしているものの、頭がばかになっている今は、おしゃれでいいよね、くらいに感じていた。
「どぉれ、ご開帳、と」
「はぁんっ」
 男が下半身に手を伸ばし、当然のように秘唇を割り開いてくる。普段なら、こんな猿に触れられることを不快だと感じるだろう。だが今は、接触に純粋に性感を覚え、小さく声を漏らすばかりだ。
「視聴者の皆さん、コレが酉京都大学三回生、宇佐見蓮子ちゃんのマンコでーす。今まで何回パコってやったか、正直ヤりまくりなんで忘れましたけど、そんだけヤって見た目は綺麗だってんだから詐欺だよなぁ」
「あはぁ……」
 男の言葉通り、彼女の膣粘膜は、経験回数に似合わないサーモンピンクを晒していた。彼の股間の膨らみが、いっそう大きくなる。彼女はそれに、熱い視線を向ける。期待するように。だが今は、もっと手早く気持ちよくなる方法があった。すなわち、彼の手にある玩具だ。
「んじゃ蓮子ちゃん、一発よろしく」
「あはぁ……」
 バイブを手渡される。が、流石にまだ挿入れない。握らされたそれは、わりあいえげつないサイズだ。少なくとも、可憐な女子大生がパッと使うようなモノでないのは明らかだ。下半身は既に湿り気を帯びているものの、いきなりこんなゴツいものを挿入するのは無茶というものだった。
「れろッ……ちゅ、……んふ、ぐぷ、ッ、れる、ぢゅるぅ」
 湿り気が足りないというのであれば、濡らせばよい。なので、舐める。先端にちろちろ舌を這わせる。続いて、竿の部分を咥え込んだ。
「ぢゅるッ、くぷ、くぽ、んふぅ、んぅう」
 くぽ、ぐぽと音を立てながら、全体に入念に唾液をまぶしていく。あふれた唾液が口端から垂れるが、気にもならなかった。
「おッ、そのショットいいぞ」
 そして、今の蓮子はサービス精神旺盛だ。垂れてきた前髪をかき上げながら、カメラへ挑発的な視線を向ける。投げ銭とやらが入ったか、男はにんまりとえびす顔を浮かべる。
「んふッ、ぢゅる、くぷ、れろ……んぷッ」
 頃合いを見計らって、口腔から玩具を引き抜く。ぢゅぽんッと、風呂の栓を抜くような音がした。
「あは、はぁ、あは」
 蓮子の頬は紅潮していた。もともと肌が白いのもあり、林檎のような色合いだ。例の薬が、どんどん回りつつあった。そしてなにより、擬似的なフェラチオに興奮を覚えていた。けれども、これからもっと、素敵なことをするのだ。楽しみでならなかった。
「あ、はぁん」
「お、いよいよ本番か」
 大きく開いた脚の間、濡れた裂け目に玩具を押し当てる。にちっ、と、小さく音がした。これなら、大丈夫そうだ。手に力を加え、己の肉体へ、ソレを呑み込ませていく。
「あ、ぉ、ひ、あはッ、あ、ぉ」
 玩具は単純に太く、ごつい。粘膜の色のわりに経験豊富な彼女のヴァギナでも、中々の圧迫感を覚える程度には。だが、それと同じだけ、いやそれ以上の快感もセットだった。まだほんの先端が入っただけだというのに、不自然なほど気持ちがよい。薬は快楽神経の働きを促し、性感を通常よりぐっと強めていた。
「は、ひぃッ、あは、あぁ」
 現役女子大生の膣穴が、淫猥なる玩具を中ほどまで咥えているさまが、全世界へと配信されている。よく見えるよう、両脚をさらに大きく広げる。「おっぴろげる」という表現がぴったり似合うほどに。
「あはッ! あ、はぁッ、あ!」
 そして、抜き差しし始める。じゅぷッ、ぬぢゅっと、水音が淫貝から響く。バイブには瘤のような加工がところどころ施されており、それが膣内のよいところをコリコリと刺激してくる。
「はぁんッ、あはッ、あぁ、あっは、ああゥ、あぁん」
「夢中かよ、淫乱が」
 薬に増強された痺れるような性感に、蓮子はたまらないという声をあげてよがる。あっという間に夢中になり、カメラのことなど忘れてしまうが、それがかえって淫靡さを強調していた。
「あはッ、はぁ、あは、はんッ、ああぁ」
 脳味噌と下半身が心地よい。身体の中から聞こえてくるぬぢゅぬぢゅという聞き苦しい音が、宮廷音楽かなにかのように感じられる。
「はひッ、あはぁ、あんッ、ぉんッ、あぁ」
 そうこうしている内に、愛蜜もたっぷりと分泌されはじめる。元々濡れやすい体質だ。薬が回っている状態ゆえ、なおさらだった。ぐちゅぐちゅと自らの膣をこね回していると、淫口から飛沫となって散ったラブジュースが、シーツを濡らしていく。
「おいおい、人んちのベッド汚すなよ。洗うのクソめんどくせぇんだぞ」
「あぁん、ごめんなさぁい」
 声色に、反省の色はまるでなかった。目の前の男は薬をくれるよい男であるが、それはそれとして素面のときには見下しているわけで、それがひょっこり顔を出していた。第一、薬でキマっているときに、シリアスなトーンなど出せるはずもなかった。
「しょうがねぇな。詫びにしゃぶれ、ホラ」
「あッ――」
 言葉が詰まった。玩具を操る手の動きも止まっていた。男が突き出したソレに、目を、思考を奪われていた。
 それは、彼のペニスだった。猿だなんだと見下しながらにして、関係を切らずにきた、もう一つの理由。ソレは激しく勃起しており、亀頭を赤黒く膨らませ、幹の表面に血管をぐねぐねと這い回らせている。かなり長く、ブーメランのように反り返って、自己の存在を主張している。
 この反りが、たまらない快感を与えてくるのだ――今までの経験を思い出し、蓮子は瞳を蕩かせる。腹の奥が、恋する乙女の胸の高鳴りのように、きゅうんと疼いた。
「あは、はぁ、あは」
 唇が触れそうなほど、顔を近づける。すん、すんと、鼻孔を蠢かす。薬で鋭敏になっている嗅覚は、猛烈な雄臭を伝えてくる。それだけでトリップして、頭がくらくらしてくるほどだった。こんなものを出されたら、それはもう、お詫びとか関係なしに、しゃぶらずにはいられなかった。
「あは、あぁ……ん」
 大口を開く。犬のように舌を突き出すおまけ付きだ。そうすれば彼が興奮すると、過去の付き合いから学んでいた。薬をくれるし魅力的なモノも持った良い男であるので、それくらいのサービスは当然してやる。
「かぷ……ンフぅッ――」
 咥え込む。と同時に、蓮子の顔が崩れた。強制的に研ぎ澄まされた感覚で味わう、男の魔羅の臭いと、味。それは容赦なく官能をかきたて、腹の奥をぞくぞくと疼かせる。もう駄目だ。こんなものを味わわされたら、もっと欲しいと思わずにはいられない。
「ぢゅ、ぢゅるッ、ぐぷ、ッ、ぐぽ、んふぅ、んッ、ふぅ、れろぉお」
 燃え上がる欲望に突き動かされ、すぐさま熱烈極まるフェラチオを開始する。ぐぷぐぷと音を立てながら、頭を前後させていく。頬を思い切り窄め、肉幹にちゅうちゅうと吸いつきながら、唇で竿全体をしゃぶりたてていく。
「れろッ、ぢゅるる、ぐぷッ、ンフ、んぅッ、ぐぽッ、んぅうう」
 口内では、舌が独立した生き物のように蠢いていく。亀頭・カリ首・肉幹を、れろれろと舐め回して、独特の妙味を愉しんでいた。味わえば味わうほど虜になってしまう、危険な魅力があった。やめられない、止まらない。
「はむぅう、ぢゅる、ぐぷッ、ぐぽ、んぢゅ、れろ、んふぅ、ぐぷ、かぷぅ」
 舐めれば舐めるほどに、しゃぶればしゃぶるほどに、瞳は蕩け、目尻はいやらしく垂れ下がっていく。日頃見せる理知など、そこには欠片として存在していない。興奮した雌が一匹いるばかりだった。
「んッ! ふッ、んぅ、んッ! んぅう、れろッ、がぽ、ぐぷッ、んふぅ!」
 逞しい竿を見せつけられた衝撃で中断されていた自涜を、いつの間にか再開していた。先ほどよりも、手の動きは激しかった。シリコン製の偽物などでない、本物の逞しい魔羅を味わい、強烈な腹の疼きに襲われていたためだ。
「ンぅうッ! んッ、くぷッ、ぢゅるッ、んふ、んぅうう!」
 両脚をMの字に広げながら、中央の裂け目を、自分自身で嬲り立てていく。その姿勢を選んだのは、単にフェラチオとオナニーを続行するのに一番楽だったからだが、奇しくもカメラに対して、とても女子大生とは思えないほど淫らなる様を見せつける形になった。
「ぢゅぷ、ぐちゅ、ンフゥゥ、んぢゅッ、んぢゅ、んちゅ、れろぉおおおッ」
 ぐぢゅッ、ぬぶッ、ぐちゅっと、大きく口を開けた淫裂が玩具を咥え込んではしゃぶり、卑猥な水音をたてる。それは彼女自身がたてるフェラチオサウンドとあわさり、なんとも卑猥なデュエットを奏でていく。
「ぉおッ……たまんねぇ、オラッ、もっとしゃぶれしゃぶれ、視聴者様に見せろッ」
「ングぅうッ!?」
 ペニスを使った一人遊びは、大層楽しかった。しかし、それを邪魔する者がいた。男だ。といっても、蓮子にとっても素敵なことだった。彼は腰を前方に突き出してきた。当然、肉棒も前に突き出されることになり、必然的に蓮子の喉奥が突かれることになる。突如として入り込んできた異物に横隔膜がせり上がり、思わずえずく。だが、それ以上に快感を覚えた。
「ホレッ、お前コレも好きだろが、どうなんだよ、言ってみろッ、あ、言えねぇか」
「が、ぼッ、ぐぶ、んぐッ、んご、ぐッ!」
 そのまま彼は、こちらの顔面めがけて、ピストンを繰り出してくる。それこそセックスするときのようにだ。肉棒が、口腔を蹂躙してくる。固形物が入るように作られていないところを、鉄のように硬いモノが何度も何度も抉る。
「ごっ、ぐぶッ、ご、ングッ、んぐぅうッ!」
 顔面に肉棒を突き立てられ、意識を揺さぶられながらにして、蓮子は不思議がっていた。こんなに酷いことをされているのに、どうして気持ちがよいのだろう――疑問はすぐに、どうでもよくなった。理由なんてどうだっていい。大事なのは気持ちいいということだ。全身を甘く痺れさせる被虐の快感に合わせて、玩具を弄んでいく。ぐちゃぐちゃと、己の淫裂を無機物でこね回していく。
「ぐぶッ、ぢゅるゥ、んぐッ、んぶゥ、ちゅぅうッ」
「ぉ、ッ、なんだこりゃ、ぉほッ、すっげぇッ、こんなん出来るなら最初からやれやッ」
 と同時に、蓮子は口奉仕もしっかりこなしていた。ちゅうちゅうと竿に吸い付きつつ、舌で舐め回す。男は腰を震わせながら、調子に乗っていっそうピストンを激しくしていく。すると気持ちがよいので、こちらも奉仕を丹念かつ情熱的にしていく。
「ぉおッ、射精る、射精る、射精る射精る射精る、ぉおおおおおッ!」
「ぐッ――」
 当然、そのような状態が、いつまでも続くはずもない。男は低く呻くと、腰を思い切り突きだしてきた。後ろに弾かれてしまいそうになるが、頭をがっしり掴まれたため、そうならずに済んだ。
 白濁が解き放たれる。濃厚なスペルマが、舌や歯茎めがけてぶちまけられていく。薬物に冒された感覚は、猛烈な臭気と苦みを伝えてくる。意識を根底から揺さぶるような恍惚に襲われる。子宮が燃えるようだった。
「そらッ、顔にもぶちまけてやるッ」
 射精しつつも、男は腰を引いて、口からペニスを引き抜く。ぢゅぽッ、と音がしたのは、おいしい汁を放つソレを、蓮子が離そうとしなかったからだ。ワイン瓶からコルクを抜く要領だった。唾液まみれのソレが、宙に向かって汁を放つ。白濁は物理法則にしたがって、目の前の女へ、べとべとと降りかかっていく。
「あはぁあんッ……」
 恍惚を感じながら、目を閉じて受け止める。べちゃッ、べちゃッと音がするたび、己の美貌が台無しにされているのを感じた。女の命とも呼ばれる、顔を。だが、そんなことはどうだってよい。今重要なのは、皮膚を這い回る精虫の逞しい熱であり、それがもたらすオーガズムであった。
「あはッ、あ、はぁあああッ……!」
 男の射精を呼び水に、蓮子もオーガズムに至る。女穴に淫具をぐりぐりねじ込み、腰を前方に突き出すようにしながら、がくがく痙攣する。両脚はカメラめがけぐわっと大きく広げられている。
 ぶしぃ、と音を立て淫蜜を噴き出し、アクメの快感に膣肉が収縮する様が、映像として世界中にばらまかれていく。顔面を白く汚され、雌の表情を浮かべるところもだ。もはや外を歩くこともかなわなくなるような痴態を晒しながら、しかし蓮子の頭の中は、幸福感に染まりきっていた。
「あはッ、あはぁ、あぁんッ……」
「へへ、けっこうなイキっぷりだったじゃねぇか、雌犬が」
 男がカメラを操作する。顔面がアップにされる。スペルマをべっとりと張り付け、恍惚に浸る顔が。生配信でモザイクなどかけられない。見る者が見れば、宇佐見蓮子だとすぐに分かってしまうことだろう。
「ほれ、玩具遊びは終わりだ」
「あんッ!」
 エクスタシーに浸りぐったりと弛緩していた身体が、男に乱暴に玩具を引っこ抜かれたことでびくんと跳ねた。くぱっ、くぱっと、未だ快感の余韻に浸る淫穴はイソギンチャクのように収縮している。
「あーあー、人様のベッドマン汁でぐっしゃぐしゃにしやがってよ、汚した詫びのフェラだったのに、いったい何してくれんだよお前ァ」
「くぅんッ!」
 罰だというように、ピアスを通されたクリトリスをきゅっと摘ままれる。達したばかりの身体には強烈すぎる刺激に、犬のような悲鳴をあげながら身体を跳ねさせた。
「ほんで服もどろどろじゃねぇか、どうすんだお前」
 彼の言うとおり、蓮子の服は汗や様々な汁で濡れている。どうするんだ、と言われても、どうしようもなかった。首をかしげると、男は鼻で笑ってきた。
「脱ぐに決まってんだろ。カメラの前の皆様によく見えるようにな。挨拶も忘れんな」
「はぁい、皆様、是非ご覧になってください」
 なるほど、そういうことだったか。人生百回経験してもいいことなど思いつかない猿だと思っていたが、撤回すべきだろう。ひょっとして、自分よりも賢いかもしれない。彼は薬をくれてペニスも強く、しかも頭もよい、素晴らしい男性だ。
 そんな男性の言うことだから、もちろん受け入れる。カメラに向けてにこやかに挨拶し――にこやかというのは本人の感覚であり、実際にはえへらえへらと呆けた笑みだったが――あってないような服に手をかける。
 まずは上だ。といっても、前結びのショート丈のシャツは、結び目を解き、袖から腕を引き抜くだけではらりと落ちる。ぎらぎらと派手な色合いのサテンブラも、気に入ってはいるが、今は不要だろう。一旦後ろを向いて、ホックが外れるところをカメラに見せる。前を向いて、肩紐から腕を抜いてさっさと脱ぎ捨ててしまう。
 露わになった乳房は、女子大生らしく瑞々しい張りを備えており、成人男性の掌に少し余る程度のサイズ感だった。カップでいえば、D程度だろうか。倶楽部の相方と比べれば大きさでは劣るが、美乳と呼んでよいほどに形が整っている。何かの数式に基づいているのではないかと思うほど、均整のとれた曲線を描いている。
「いやァ、相変わらずすげぇオッパイしてんな」
「あんッ!」
 男は蓮子の後ろに回ると、当然のように、両乳房を揉みしだいてくる。乳肉が指を受け止めて柔軟に形を変える様が、世界へと配信されていく。
「それにコイツ、似合ってんぜ、ヒヒ」
 乳輪は肌色をやや濃くしたような色合いで、先端はぷっくり膨らんでいる。それは乳山と見事な調和を成しているが、それ以上に目を惹くものがある。彼がコイツと称したもの、すなわち、両乳首に通された、金色のリングピアスだ。
 これもまた、いつだかに薬と引き換えに取り付けられたものだ。あのときは痛かった。今も付けたり外したりが面倒だ。けれども、クリトリスも含めて付けてから非常に感度がよくなったし、そういう意味では良い選択だと思っていた。
 男の手が下へ向かう。腰回りを撫で回してくる。アメスクスタイルゆえに元々露出していたのだが、やはり美しい。露出した乳房とあわさって、大層な魅力を醸し出していた。無駄な肉のないくびれた腰回りに、ネーブルピアスが飾る臍。しなやかな女体美は、ある種の芸術であるともいえた。
「おっと、それは脱ぐな。そのほうがエロい」
 流れでスカートに手をかけたのだが、彼に止められる。これだけ丈が短ければ、全裸でも大して変わるまいと思うのだけれども、賢い彼が言うのだから間違いはないのだろう。
「代わりにたくし上げろ、それがいい」
「はぁい」
 舌っ足らずな声で返事しながら、言われるままに、タータンチェックのマイクロミニの裾を摘まみ上げる。
 再び露わになる下腹は、それだけで男の欲情を煽るほど淫らな様になっていた。陰毛は蜜にまみれててらてらと輝いている。やんごとなきクレヴァスは、とろとろと留処なく涎を垂らしては、さらなる性感を求めている。クリピアスの冷たい輝きが、匂い立つような淫らさに対してちょうどよいアクセントになっていた。
「よし次はケツだ。視聴者数千人超えてんぞ今。千人にケツ見てもらえ」
「あはぁ」
 そんな風に言われると、カメラの向こうからおびただしい視線を浴びせられているように感じる。モデルのような美貌ゆえ、人から視線を向けられることは多かった。おかげで見られることは好きだ。どうぞ見てくださいと、くるりと後ろを向いて、尻を突き出す。
 今度は、スカートをたくし上げるまでもなかった。丈の短さゆえ、ちょっと突き出せば、あらゆるところが丸見えだ。
「んッ……」
 きゅっと引き締まった小ぶりながら美しいヒップを、両手で左右に開く。外気に触れてヒクつく肛門を晒す。上半身を前傾させて、ヴァギナを別アングルで見せつける。ひくッ、ひくっと、水揚げされた貝のように蠢く淫肉を。
「いいぞ、んじゃ次はそうだな、脚上げろ、脚。バレエダンサーみたいな感じで」
「え、っと。ん、っくッ」
 なかなかの無茶ぶりだった。運動はそこそこ得意だが、身体は硬いのだ。壁に手を突き支えとしながら、どうにかこうにかそれっぽい形をつくる。関節の可動範囲の狭さゆえに、どちらかといえば雌犬の小便といったほうが近い有様だったが。
「はは、なんだそれ、犬の小便かよ」
 男も同じように思ったか、声に出して嘲笑いながらカメラを操作する。多分ズームしたのだろう。男はカメラを操作する。多分ズームしたのだろう。どこになど、考えるまでもない。大きく広げられた両脚の間だ。指でチョキをつくるようにして、秘貝を割り開く。なんでもいいから突っ込んで欲しいといわんばかりの膣粘膜を、千人を超える目に見えぬ男どもに見せつける。
「よし、そろそろいいだろ、んじゃ、ホレ」
 男がベッドに腰掛ける。脚は大きく広げられている。ホレ、の言葉とともに、己の股間を指さした。先ほど大量に射精したにもかかわらず、屹立は逞しく反り返り、激しく自己主張している。蓮子の痴態がカンフルとなったようだ。
「そろそろハメてやる。カメラのほう向いて跨がれエロ女」
「あはッ」
 思わず、声が零れた。ハメてやる。何とも素敵で退廃的な響きに、腹の奥が強烈に疼くのを感じた。そうだ、彼が何故自分をここに呼び出し、そして何故自分がここに来たかといえば、セックスのためだった。
 ――ヤりたい。
「はぁ、はぁ、あはッ」
 もう我慢できないと、呼吸を荒げながら、背を預けるようにして男に跨がる。いわゆる、背面座位の体勢だ。真正面に、カメラが来る。なるほどそのためかと理解する。貫かれてよがる顔やら結合部やら、何もかもを余すところなく映せるとしたら、この体位がベストだった。やはり、彼は賢い。
「はい皆さんご注目~。いよいよお待ちかね、酉京都大学三回生、岡崎ゼミの薬中淫乱女、宇佐見蓮子ちゃんのエリートマンコに突っ込んでパコりまくりまーす。もちろん最後には中出しキメるんでチャンネル登録よろしくゥ。……おいお前も挨拶しろ。気の利いたこと言えよ、俺の収入になんだからな」
「ん……」
 その程度、簡単なことだった。なんせ天下の酉京都大学生、頭の回転は速いのだ。
「あはッ、皆さん、宇佐見蓮子です。これからこの人と、生セックスしまぁす。あはッ、私お薬キメちゃってるから、壊れちゃうかも。最後は中出しで締めてもらえるらしいので、そこまでぜひお付き合いいただいて、画面の前でおちんちん扱いて、溜まってるの全部、びゅーびゅーしてくださいね」
「へへ、イイ台詞じゃねぇか、おい、そのマンコ顔、ヤッてる間中カメラに晒してろよ」
 耳元で囁かれる。そんなことを言われても、どんな顔を自分が浮かべているか、分かりはしない――分からないが、推測はついた。きっと蕩けきっているのだろう。それこそ、マンコ顔という下品な表現をされても仕方ないほどに。
「あ、やらせだと思われるのもアレなんで、一応証拠出しときますね、コレコレ」
 男は一枚のカードを、カメラに向け見せつける。蓮子の学生証だ。普段は財布に入れている。そういえば、バイブを取り出すときに、万札を抜いていた。あのとき一緒に抜いたのだろう。
 口頭で宇佐見蓮子というだけならまだ源氏名とでも言い張れるが、学生証はワケが違う。所属に生年月日に本名。これ以上ない証拠だ。インターネットに個人情報を晒されているというのに、蓮子はそのことに対して、別にどうとも思わなかった。そんなことよりも、とにかくセックスがしたかったのだ。
「よしいいぞ、挿入れろ、自分でな」
「あはッ――」
 言われるまでもない。餌を前に待てをされていた犬の気分だったのだ。反り立つモノを、そっと指で包み、膣口に導く。先端が、ぴとりと触れる。熱い吐息が零れた。
 強烈な官能に、身体が震える。これだ、この感覚。バイブも悪くなかったけれど、所詮玩具は玩具に過ぎない。生ペニスの存在感には、決して敵わないだろう。
 こんなモノを挿入れたら、どうなってしまうのだろう?
 少しばかり不安を感じないでもなかったが、そんなものは性交の期待の前には、些末事だった。あの薬を飲むと、些末事はどうでもよくなるものだった。
「は、あ――あはぁああああああああああッ!」
 一息に、腰を下ろす。ぬぢゅッ! と、卑猥な音が響いた。遅れて、蓮子の裏返った、たまらないという嬌声が続く。
 ペニスはぬろろろろッ、と、膣壁を割り開いて体内に侵入していた。逞しく張り出した肉傘が、襞をめくり返し、蹂躙する。走った快楽ときたら、薬の影響もあって、それだけで達してしまえそうなほどだった。
「あはッ、あぉッ! ぉッひ、あォッ、ォオ!」
 だが、蓮子は満足しない。昂ぶりに昂ぶった官能が、挿入だけで癒えるはずもなかった。自ら、腰をくねらせはじめる。
「ぉひッ、ひぃッ! あぉ、ほぉッ、ひ、はぁあッ!」
 興奮した猿のような嬌声があがる。人のことを猿だなんだとバカにしていたが、自分も同じレベル――いや、彼は実際賢かったので、それ以下に堕ちてしまっていた。もっとも、そんなことはどうでもよかった。なんといっても、気持ちいいのだから。
「ひはぁッ、あっは、ぉ、ひッ、くはッ、ひぃッ、いひぃッ」
 腰を、前後左右に振りたくる。ぐちょぐちょと、濡れた肉をこねくる卑猥な音が響く。動くたびにスカートがはためき結合部がちらちらと覗く、なんとももどかしくなるような映像が、光回線を通じて世界中へ垂れ流される。
「おほ、いいねぇ、ホレ、俺のテクを味わわせてやるよ」
「あはぁあああッ!」
 蓮子の嬌声が、いっそう高いものになる。彼が下から突き上げてきたからだ。ペニスが膣内を擦り、意識を蕩かせていく。
 実のところ、男は下手クソだ。腰を振るといっても、相手を感じさせるには技巧が必要なのであるが、彼はとにかく自分が気持ちよくなることしか考えていない。文字通りの、独りよがりだ。それでも蓮子が声をあげるのは、ひとえに薬の回った快楽神経が、性感を何倍にも強めているからこそだった。
「あはぁ、あはぁあッ、あぁあぁんッ」
「エロい声上げやがって、なんだそのツラ? エロすぎだろ、どうなってんだ淫乱」
 ぱんぱんぱんと、肉と肉がぶつかり合うたびに、彼女はたまらないという声をあげる。男が勝ち誇ったように言う。そういえば、マンコ顔とやらを晒し続けろと言われていた。命令は、達成できていないだろう。なんといっても、あれよりもいやらしい表情を、今は浮かべてしまっているだろうから。
「なんだよ、そんなにチンポがいいのか? どうしようもねぇなぁ、お前」
「はひぃッ、そう、いい、ちんぽぉ、あはぁッ、いいの、いいのぉッ」
 モデルと間違われるほどの美貌は、すっかり崩れてしまっていた。けれども、台無しになっているわけではない。むしろ、淫猥なるなにかに昇華されていた。
「そうかそうか、そんなにいいならもっと良くしてやるよ」
「ひぃいぃんッ!」
 身体が跳ねる。男が空いていた両手で、乳首とクリトリスをそれぞれ摘まみ上げたのだ。ピストンを繰り出しながら、雑な手つきで、好き放題にこねくり回してくる。
「ァぉッ、ひッ、ひいいッ、あひ、あぁあッ! あ、い、あぁああッ!」
「あーよく締まる。お前最高だよやっぱ」
 ただセックスしているだけでも限界だというのに、そんな責めに堪えられるはずもない。全身をがくがくと震わせる。
「いやめっちゃいいわお前。そうだ、ご褒美をやるよ。口開けろ、いや開いてるなもう」
「むぐッ――」
 男の言うとおりだった、彼女の口は嬌声を垂れ流しにして、一瞬たりとも閉じることがなかった。そんな蓮子の口を、彼は自らの手で一瞬塞ぐ。
 声を出させないためでも、窒息させるためでもなかった。何かを放り込まれた。小指の先ほどのサイズの、何か。正体については、考えるまでもない。彼のことを評価している、最大の理由をくれたのだ。
 蓮子の喉が、小さく蠢いた。放り込まれた錠剤を、呑み込んだのだ。
「あは――」
 こんな短時間に二度あれを摂取したことなど、一度としてなかった。まして、セックスの最中になど。
「あはぁああああ、ひッ、あぉッ、いひッ、あひッ、あは、あへ、はへぇッ」
 効果が倍、どころではなかった。視界が虹色に弾け、脳味噌に幸せが流れ込んでくる。今までの人生で積み上げてきた知性がぶっ壊れてしまいそうなほどだ。
「ひッ!? あッ、は、あんッ! あへぇッ、はッ、あぉおッ、あひぃッ! はっ、へ、あ、は、ひいいぃいんッ!」
 そんな状態でも、男はお構いなしに突き上げてくる。ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんと、身体と身体がぶつかり合って、小気味よい音をたてる。一突きされるたびに、世界が幸福に染まっていく。涎を、涙を垂らしながら、はひ、あへとよがるしかなかった。
「あはぁッ、あ、ひぃいッ、すごぃッ、すごい、すごぃのぉおおおッ」
 すごいすごいと繰り返す傍ら、腰は縦横無尽に、独立した生物のようにくねる。膣穴はきゅうきゅうと締まり、自分に快感を与えてくれるモノを歓待する。
「へへ、そんなにいいかよ、それならそろそろ、すげぇもんくれてやるぜッ」
「あはッ、ちょうだい、ちょうだいすごいの、あはぁッ、あは、イくぅ、イきそッ、あは、あはぁあああッ」
 男のピストンが速くなっていく。射精が近いのだ。蓮子もまた、絶頂が近づいてくるのを感じていた。それもただの絶頂ではない。なにせ、二度も薬を服用したのだ。いったい、どうなってしまうのか――自分が壊れるかもしれないと思いながらも、彼女が覚えているのは期待だった。恐怖など、あの薬が抱かせるはずもなかった。
「そら、射精すぞ射精すぞ射精すぞ射精すぞ射精すぞッ――ぉおおおおおおッ!」
「あひぃッ、はひぃッ、あぉおッ、アォッ、イくぅ、イくイくイくイくッ、アッ、はぁああああああああああああああああああッ!」
 膣襞がすり切れそうなほど激しいピストンの最後、男が一番奥を突く。同時に、それは始まった。
 どくどくと、濃厚なるスペルマが流れ込んでくる。蓮子の最も大切なところ、子宮を、白く汚していく。無数の精虫が鞭毛を蠢かし、奥へと一斉に泳ぎ始める。一匹一匹の動きを、全て快感として感じられるかのようだった。
 溶岩、あるいは溶鉄で、体内を洗われているかのようだ。いや、体内どころか意識すらも洗われている。真っ白に漂白されて、ペニスとヴァギナとセックスのことで、染め上げられていっている。視界が、ばちばちと明滅する。目はくわっと見開かれているが、瞳はどこも見ていない。嬌声は悲鳴にも似ているが、表しているのはこれ以上ない喜びだった。
 背が反り、全身が痙攣する。がくがくと身体が震えるたび、Dカップの乳房も震える。全身に浮かんでいた汗が、珠となって散る。己に至高の快楽を与えてくれたモノを、淫襞はきゅうぅううっと抱きしめる。ファンファーレを奏でるように、結合部から熱い潮が音を立てて噴き出した。
「あはぁッ、あは、あぁッ、あぁあ、あぁあああああッ」
今や蓮子の世界には、気持ちいいことしかなかった。正直、こんなに素晴らしいこと以外が、この世に必要だと思えなかった。積み上げてきた知性に蹴りをいれて、さよならする。そうして、桃色の快感に、ただただひたすら溺れていった。
「あひッ、はひ、はへ……はひ、ひぃッ、ひぃ――」
 何分、何時間、何日、何ヶ月経ったろうか? 時間も世界から消えたため、分からなくなってしまった。ともかく、ようやく絶頂から降りてくる。蓮子は見るからにぐったりとして、肩と背中がしきりに上下している。あれだけ激しく絶頂すれば、体力も消耗するというものだった。フルマラソンよりも疲弊しているといっても、過言ではなかった。
「フゥ……いやァ、すっげー射精た」
 対する男は、気楽なものだった。十秒程度のペニスの脈動をたっぷり楽しむと、さっさと棒を引き抜いた。ぢゅぽっ、と、未だ痙攣する膣が栓の抜けるような音をたてる。
 満足げな溜息を吐き、彼は三脚からカメラを外す。配信は続けたままだ。ベッドに身体を預けた蓮子に近づき、大きく広げられた股間、先ほどまでペニスを咥え込んでいた穴を接写する。
「はァい、というわけで、酉京都大学三回生、宇佐見蓮子ちゃんに薬キメて、淫乱マンコに中出しブチ込みましたァ~」
 どろりと白いものが溢れる。彼女が性欲のはけぐちとなったことの証拠が、動画として世界へ垂れ流されていく。
「念のためもう一回映しとくか。いやマジでフェイクじゃねーから。何なら大学に凸ってみろって。岡崎ゼミな」
 彼はもう一度学生証をカメラに収める。蓮子のことなど、気にも留めていなかった。女など、すっきりした後はどうだっていいのだ。
「……そんで、今日はプレゼント企画があります。今日蓮子ちゃんが穿いてたパンティ! コレを視聴者一名にプレゼント!」
 男はカメラの前で、奪い取った下着をぷらぷらと揺らす。クロッチにじっとりと染みの浮かんだ、サテン地のパンティを。
「ついでに蓮子ちゃんのテル番もつけとくんで、当選したラッキーな方は毎日だって呼び出して、このマンコ使い放題ってなわけ。応募方法はチャンネル登録して、俺のアカウントにPM送るだけ! 期限は、あー、今日中! ってなわけでどしどし応募してください! 今日の配信は以上です、お疲れ様ァ!」
 当事者に事前相談なしの企画を告げ、男は、カメラのスイッチを切る。一仕事終えたというように、満足げに息をつく。
「へへ、蓮子ちゃん、お前のおかげでめっちゃ投げ銭入ったわ。具合いいわカネ稼げるわ、お前最高の女だな……ああ、こりゃ駄目だ、壊れてら。やっぱ二回は無茶かぁ」
「はへッ、あへッ、はひ、えへぇえ」
 彼の言葉の通りだった。あの薬は、これほど短期間に二度使っていいものではなかった。蓮子は本来の知性など一切ない白痴のような顔を浮かべ、壊れたような声を漏らしながら、自らの淫裂を掻き回していた。
「まあいっか。それでもハメれはするし。なんかちょっとまた勃ってきたから、一発使わせてくれや」
「あはぁ――ちんぽ、あは、あ、あぁあああッ!」
「お、締まるッ。いやぁお前ほんと最高の便器だわ」
 両脚を広げられる。虚ろな瞳のままでありながら、表情は明らかな期待を浮かべる。
 肉棒が入り込んでくる。ぐずぐずになった頭が、セックスの幸福で満たされていった。
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