真・東方夜伽話

させこ地蔵

2018/10/08 21:47:08
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させこ地蔵

喚く狂人

秋例大祭新刊短編集「イ恥部ト臀部」より、サンプルとして収録作一つ全文公開するものです。

 夜な夜な地蔵が歩いて回るという噂が、人里で出回っている。人々の反応は冷淡だった。各種オカルトの流布に乗じて、根も葉もない噂も相当数広まった。その内の一つであろうと捉えられていた。
 成美は、噂が事実であると知っている。なんせその歩き回る地蔵というのは、他ならぬ彼女のことなのだから。
 人々が寝静まる時間になって、彼女は薄暗い路地裏を歩いていた。いつもの成美とは、様子が異なる。頬はうっすらと紅潮し、脚を踏み出すたびに、腰が緩やかにくねっている。いつもの純真さはなりを潜め、見た目こそ地味で素朴な少女であるというのに、艶やかな雰囲気を纏っていた。
 もっというと、その服装も、いつもとは違っていた。デザインこそ似ているが、かなりタイトだ。育ち盛りのボディラインを、くっきりと表している。彼女は着痩せするタイプで、外見年齢に対して、かなり豊かな体つきをしていた。ブラをしていないため、乳房の先端が布越しに浮かび上がっている。背後に回れば、丸いヒップラインもはっきりと見て取れるだろう。
 歩くだけで、異性を誘っているような状態だった。実際、そうだ。今から成美は、異性を誘いに行く。それもできるだけ、最低最悪の異性を。
 となれば、行き先は決まっている。曲がりくねった路地を進む。次第に、景色が変わり始める。左右に並ぶ家がだんだん低くなり、粗末になり、とうとう家とも呼べないようなものに変わり始める。人里の外れ、貧民窟だ。死角や暗がりが多く、実際問題治安も悪い。間違っても、こんな服装の少女が一人で、しかも真夜中に足を踏み入れるところではない。だからこそ、期待が持てる。
 無数の視線が、あちこちの物陰から浴びせられている。危険だ。だというのに彼女は、むしろ色気ある歩き方で闊歩する。ときおり体をくねらせて、誘うようなポーズをとってみせる。おお、と、どこかから感嘆のため息がこぼれた。
 いつ不幸な出来事が起きても、おかしくない状況だった。だが、誰も何もしようとしてこなかった。貧民窟における不文律なのだ。お地蔵様には、御利益がある。だから決して、悪事を働いてはならない。逆らえば村八分だ。
 どこにも行くあてがないから貧民窟暮らしなのに、そこすら追い出されて生きていけるはずもない。無謀な冒険をする者など、出てくるはずもなかった。
 ど、れ、に、し、よ、う、か、な、て、ん、の、か、み、さ、ま、の。
 そろそろいいかと考え、ひしめくボロ屋の中の中から、成美は適当に選ぶ。廃材と布を組み合わせて作った、家と呼ぶにはあまりに貧相な代物だ。テントよりは多少マシだが、衣食住の拠点とするにはあまりにみすぼらしい。
「こんにちは、救済に来ました」
 扉代わりにかけられた布を、のれん感覚でめくる。住人は眠っていたらしく、思いきり不機嫌な顔で、のっそり起き上がる。来客が見目麗しい少女だと気づき、仰天してみせた。人は驚くと本当に飛び上がり、目を擦って頬をつねるらしい。
「お、おほぉ、さッ、させこ地蔵さま、よ、よ、よくぞいらっしゃいました」
 知らない間に、ふざけた渾名がつけられていたようだ。呆れるが、何も言わないでおく。自分がこの界隈でやっている活動を考えると、確かにぴったりであったからだ。
「へ、へへ、まさか本当にさせこ地蔵さまがいらっしゃるとは。ささ、さあほら、そんなとこに立ってないで、どうぞ座ってくださいよ、こ、こんな狭いとこですけどね、ひひ」
 住人は、みすぼらしいという言葉がよく似合うボロをまとった、初老の男だった。髪も髭も伸び放題でごわごわとしているし、全身は垢で薄汚れている。くぼんだ目から媚びるような視線を向けながらも、成美の腕をがっしと握って、強引に引き込んできた。女だ、絶対に逃さないぞと、その目は語っていた。眠気はすっかり吹き飛んでいるらしい。
 小屋の中はかなり狭く、男の言葉が謙遜になっていない。小柄な部類である成美をして、天井が低いと感じせしめるほどだった。布団が敷かれている以外は、ガラクタが隅に追いやられているばかりで、生活水準も低いようだ。その布団にしても、どれだけ使い続けているのか、カビだらけでじっとりとしている。小屋中に男の体臭がこもっており、むわりと鼻を突く。
 不快だと感じてしかるべき、最低の空間だ。だからこそ素晴らしいと、成美は感じた。このようなところで暮らしている男なら、性の事情にはたいそう困っていることだろう。地蔵として、救ってやらねばならない。
「エッヘヘヘ、へへ、ま、ま、まさかさせっ、させこ地蔵さまが、こんな上玉だとは」
 男は目を血走らせて、こちらをじろじろと眺めてくる。好色な視線だ。身に纏うぼろの、股ぐらのあたりが、もっこりと膨らんでいる。
「そんなことより、ほら、あなたを救わせて――んふぅッ、ちゅる」
「おほッ! れろッべろッ、れろぉおおッ」
 そのような視線で見られるのも、地蔵冥利につきることだ。けれども、今はそれより、することをしたい。男に抱きついて、自ら唇を重ねる。男は驚きつつも、奇声じみた声をあげ喜び、成美を受け入れる。
 男はすぐさま舌を入れてきた。というより、顔面全体を舐め回すような勢いだ。はふっ、はふっと、臭う吐息を浴びせかけながら、むしゃぶりついてくる。成美は嫌がりもせず、男の激しい舌の動きに合わせる。くちゃっ、くちゃっと、二人の唇の間で水音が響く。
 男の口内を舐めていく。夏場に台所で放置した生魚のような臭いがする。決して、快いものではない。だからこそ、好ましく感じる。そうでなくては、わざわざ自分が救う意味がないというものだ。
「んっふ、ぢゅるるるッ」
 唾液を送り込まれる。へどろのように粘ついた、雑菌まみれの汚汁だ。成美は頬を紅潮させながら、喉を鳴らしてそれを嚥下していく。
「ン、ふ、んぅ」
 男が腰を抱き、布団の上に押し倒してくる。鼻から流れ込んでくる空気は、男の体臭をたっぷり含んでいる。くらくらしてしまう。
 彼の手が、むっちりとした尻肉を、布越しに撫で回してくる。遠慮もへったくれもない、相手を感じさせるためというより、自分が感触を楽しむための手つきだ。歓迎するように、たっぷりしたヒップを自分から押しつけていく。男はやや驚いたようだったが、好都合ととらえたか、行為を続ける。
「ぢゅるッ、ずぞぞぞッ」
 音を立てて、唾液を吸い上げてくる。美少女の唾液、たまらんと、彼の目は語っていた。めったにない機会を、思う存分堪能しようとしているようだ。
「れるっ、れろ、ぢゅるるッ」
「ん、ふぅ、んぅ」
 逃げ場を奪うように、男が覆い被さってくる。太腿に、硬いものが押し当てられている。目の前の女を逃がすわけにいかないと考えているようだった。そんなことを考えずとも、逃げたりなどしないというのに。伝えるべく、男の背に手を回して、よりいっそう、口交に熱をいれていく。二人の唇の狭間から、余った唾液がつぅ、と滴る。
「ぢゅるッ、れるぅ、ぐちゅうぅう」
「んッ、ふ、んっ、んぅ」
 体を絡ませ合うようにして、唇で繋がりあう。彼の下半身に手を伸ばし、焦らすように、股ぐらを二三度撫でてやる。異性にソコを触れられるのは、久しぶりだったのだろう。男は電気でも流れたように腰を震わせてみせる。思いがけずの刺激が良いところに入ったか、男はたまらないと言った様子で口を離す。二人の唇の間を、ねっとりした唾液の糸が伝う。
「ぉホッ、そっ、そんなことされたら、すすすっ、すぐに、射精ちまう」
 せっかくの機会、そんな形で射精するのはもったいないと言わんばかりだった。まあ、こちらとしても同じ思いだ。限りある精液なのだ。どうせなら、お互いに気持ちいい形で解き放ってもらいたい。
「はぁ……暑ぅい」
 身をくねらせ、呟く。そろそろ夏も終わる頃とはいえ、こんな狭いところで二人で絡みあっていれば、熱も籠もる。無論、火照りの原因は、それだけではないが。
 男は何も言わなかった。目の前の少女の雰囲気に、呑まれたようだった。うっすらと汗が浮かび、衣服は抱き合ううちに乱れて、身体にぴったり張り付いている。貧民窟で何年、下手すれば何十年と女日照りを味わってきた者には、いささか刺激が強い光景だ。
 そんなことで呑まれてもらっては困る。今からもっとすごいものを見せてやるのだから。
「冷房なんて、もちろんないですよね。仕方ないから、脱がせてもらえます?」
「ホッ」
 妙な声が、男の喉からこぼれた。皿のように丸い目というのは、これのことだろう。男はしばらく、言われたことの意味が理解できないというように固まっていた。が、突然、こちらに飛びかかり、ワンピースを乱暴に剥ぎ取りにかかる。
「あっ、あんっ、やぁん」
「うぉお……ぉお……!」
 異様な目だった。飢えた狂犬であっても、ここまで野蛮な目はしないだろう。身の危険を感じてしかるべきシーンで、しかし成美は、男を煽るような甘い声を耳元に流し込む。案の定彼は暴走し、彼女の衣服は半ば引き裂かれるようにして着用者から離れていった。
 成美はあどけなさの残る、少女然とした顔つきをしている。だが外見年齢に対し、肉体は非常に大人びた、発育のよろしいものだった。出るところは出、凹むところは凹んだ、セックスアピールに満ちた身体だ。女に飢えた彼を魅了してあまりあるものだった。
 地蔵とはいわば外の立ち仕事であるが、肌はまるで日焼けておらず、滑らかで、染みの一つもない。日中でも編み笠を被り、露出の少ない服装で過ごしているからだろう。ふとしたときにこうして露わになると、とてつもない破壊力がある。
 乳房は、いつも衣装がゆったりとしているのでわかりにくいが、体格と比較して相当にたわわだ。前方に大きく突き出した釣り鐘のような形で、小さく見積もってもFカップはある。若々しい張りを保ちつつも柔らかく、身じろぎするたびにふるんっ、ふるんっ、と小さく震えてみせる。乳輪はやや赤みが強く、広めだ。先端は上向きに尖っており、彼女が性的に興奮していることを示している。
 腹回りは、双つの山が豊かであることもあって、相対的にきゅうっとくびれて見える。顔立ちに対して大人びている印象を与える要因の一つだろう。脂がほどよく載った腹部は健康的でありつつ美しさを備えており、縦にくぼんだ臍がなんともセクシーだった。
 さらに下を見れば、骨盤は大きく豊かに広がっており、理想的な安産型の下半身を形成している。男が見れば誰でも、無理矢理にでも種をつけ己の子を孕ませてやりたいと思うことだろう。
 全体的に大人びた肉体の中で、陰毛だけは少女らしく、うっすらとしている。しかし、そのミスマッチが、結果的には背徳感をもたらすギャップを生み出している。そして花弁。明確にほころんでおり、彼女の経験人数を物語っている。これだけいやらしい身体つきになるもの頷けるというものだ。それでいて膣粘膜は綺麗なサーモンピンクを保っており、強引にペニスをねじ込んで無茶苦茶にしてやりたいという獣欲を抱かせる。
 極めて美しい肉体であるが、彼女の身体をビーナスのそれじみたものにさせているのは、やはりヒップだろう。元々安産型であるところにたっぷりと、しかし決して無駄なく肉が載って、非常にむちむちしている。だというのに一切垂れもしておらず、ほぼ完璧な球形を描き、究極の柔らかさと弾力を兼備していた。若さ、そして地蔵として日中ずっと立ち尽くしていることで鍛えられた大臀筋が、このような男を誘っているとしか思えない臀部を形成したに違いなかった。
 しっかりした腰・尻を支えるため、脚もやはり、しっかりしている。白く、鶏の太腿を思わせる肉のつき具合で、見ているだけでしゃぶりつきたくなるようなものだった。
 総評するなら、極上の肉体である。男とて、ノコノコ転がりこんできた小娘を剥いで、こんなものが出てくるとは思っていなかったろう。ヒュゥッ、と、喉が妙な音をたてた。あまりの衝撃に、呼吸が止まってしまったらしい。
「お、お、ぉゥッ……」
 我を忘れた様子であるのは変わらないが、先ほどまでの勢いはどこへやら、こちらへと伸びる手はやけに慎重で、壊れ物を扱うようだった。黒ずんだ手がゆっくり、ゆっくりと、理想的な輪郭を描く乳房へと伸ばされる。爪が伸び放題の指先が、乳肉にちょんと触れる。
「おほぉおおッ! おおおおっぱいだ! ほ、ほ、ほ、本物のぉ!」
「あぁんッ」
 数十年味わえなかった感触に、彼の中の何かが決壊したようだった。先ほどまで慎重にしていたことなど忘れたかのように、成美に覆い被さる。右の乳房にしゃぶりつきながら、左乳房を揉みしだいてくる。快楽を与えようという手つきではない。ただ目の前のものを味わい尽くしたいというような、必死な手つきだ。
 乱暴にしないで、と、普通なら訴えるところなのだろう。しかし成美はされるがままに快感を覚え、甘い声をこぼしてみせる。なんといっても、男の反応が理想的なものだったからだ。女体に飢えているからこそ、彼のような反応になる。飢えている者ほど救い甲斐があるというものだ。
 成美はなにも、やけくそでこのようなことをしているわけではない。地蔵としての義務を果たそうとしているだけだ。つまり、衆生の救済である。といっても、幻想郷のようなド田舎で、一介の地蔵ができることなど、たかが知れている。彼女の場合は、女日照りの男どもを、あどけない顔つきながらに熟れたその肉体で、たっぷりと満足させてやることだった。人によっては顔をしかめるような行いであると承知しているが、ちゃんと目的と意義があってのことなのだ。
「あ、ん、はぁ、ねえ、触ってばかりでないで、私にも触らせてくださいな?」
 薄黒い耳穴に直接流し込むように、甘ったるい声を流し込む。女の睦言など何年ぶりに聞いたか、男はぞくぞくと身体を震わせる。
 男が惚けている間に、成美は彼の服に手をかける。服といっても、作られた当時の姿を想像できないようなボロである。脱衣させるのに、十秒もかからなかった。
 ぼろんっ、とあらわれたソレに、成美は舌なめずりする。風呂どころか行水もできないのだろう環境で、汚れを溜め込んだペニス。カリ首を中心に恥垢がべっとりと纏わりつき、悪臭を放っている。
「ああ、これはひどい……救ってあげないとねぇ……」
 生理的嫌悪感を催して当然のソレに、しかし成美は嫌な顔一つしない。汚いもの、惨めなもの、嫌なもの、気色の悪いもの。そういった救われるべきものこそ、彼女の好みなのだから。汚物でしかないソレは、彼女にとってみればご馳走である。
「おぉっ、ぉ、おおうッ、うぉおおッ」
「あはっ、素敵ぃ、は、あ、れるっ」
 肉棒に、指を這わせる。ねちゃっ、と、嫌な音が耳に入り込んでくる。夏の暑さで蒸れに蒸れてペースト状になった恥垢が、指にへばりついているのだ。カリ首を包むように指で円を作り、ゆっくりと扱き始める。触れるか触れないか程度の、ごくごく曖昧な刺激だ。それでも、女体など何年ぶりかという男には大層な刺激だったらしく、男は聞き苦しい声をあげて腰を震わせてみせる。調子にのって、茶褐色の乳首に舌をはわせ、乳頭をれろりと舐め上げる。土っぽい味がした。
「ほら、こんなのはどうですか? こんな近くでおまんこが見れる機会なんて、そうそうないんじゃないですか?」
「ぉ、ぉおッ、おまんこだ……本物の……!」
 男を仰向けに寝転ばせ、その上に互い違いに乗っかる。いわゆるシックスナインの体勢だ。彼に見えやすいよう、鼻息がかかるほど近くまで下半身を近づける。ぎらぎらとした、本物の獣以上に獣のような視線が思いっきり浴びせられているのを感じ、腹の奥がじゅわ、と潤む。綻んだ淫唇が期待にヒクッ、ヒクッと蠢いている様が、丸見えになっていることだろう。
「さ、どうぞ、好きにしていいですっ、あはッ! あ、んぅッ……!」
 好きにしていいですよ、と最後まで言い切ることはできなかった。男が、彼女の秘部に、口づけてきたからだ。ぢゅるぢゅると音をたてながら、滴る淫蜜を吸い取る勢いで、舌を這わせてまわる。べちゃっ、べちゃっと品のない音がたち、ナメクジに這われるのに似た感覚を覚えるたびに、甘やかな快感が脊椎を通じて脳へと伝わってくる。自然と上がる声を、成美は我慢しなかった。我慢する理由がないし、そのほうがお互い興奮するからだ。
「ぢゅるッ、れろぉ、ぢゅるるっ、ンふぅ、ふぅ、ふぅーッ!」
 必死、と呼ぶにふさわしい勢いだった。舌は陰核を舐め回すばかりか、淫裂の中にまで入り込んで、襞の一枚一枚にいたるまでめくり返していく。目の前の女体を、骨の髄までしゃぶり尽くそうという勢いだった。
 性技などあってないようなものだったが、そういう相手であるほど燃える。成美は淫らな声をあげながら、自ら両尻たぶを左右から開くようにして、男が舐めやすいようにしてみせる。
 もちろん、それだけで済ませるはずもない。因果応報、全ての行いは自分に返ってくる。男はこちらを気持ちよくしてくれた。今度は、こちらが彼を気持ちよくする番だ。
「あはっ」
 思わず、笑みが浮かぶ。口の中に、涎が湧いてくる。なんといっても、目の前にご馳走があるからだ。汚れのべっとりとへばりついた、汚れに汚れたペニス。惨めで、誰もが顔をしかめてしかるべきモノは、だからこそ成美にとっては素晴らしい救済対象といえた。
「いただきまぁす――んふぅうッ」
 躊躇いもせず、咥え込む。途端、猛烈な苦みと臭みが、口内に広がる。舌が痺れるかのようだ。普通なら、えずいているところだろう。ところが成美ときたら、眉尻を垂れ下げ、目を蕩かしてみせた。これだ。こういうペニスを求めていたのだ。せっかく産まれてきたというのに、使われる機会もなくみすぼらしい姿をさらしていたモノ。コレ相手ならば、きっと大層気持ちよくなれることだろう。腹の奥が強く疼いて、思わず腰を震わせた。
「んふッ、ちゅ、れろっ、んふむ、ちゅむ、っ、れるぅう」
「んぉッ、んぅう、んぅうううッ!?」
 早速、口内で舐め回していく。根元から先端まで、余すところなく舌を這わせていく。張り付いた恥垢をこそいでは、歯の裏で潰すようにして味わう。生理的嫌悪を伴う最低の味わいに恍惚すら覚えながら、ゆっくりと、大事に大事に嚥下していく。
 さらに頬を窄めて、唇で吸い付くようにしながら、頭を上下させていく。ぐぽ、ぐぽっと、空気の抜けるような間抜けな音を立てながら、肉棒を口で扱き立てていく。情熱的という言葉では足りない、魔性すら秘めたフェラチオテクニックだった。その技術たるや、ただでさえ女日照りであるところの男が耐えられるようなものではない。当然、うめき、腰をびくんびくんと震わせてみせる。黒ずんだ膝とつま先が、びぃいんと伸びていた。
「ぢゅるッ、くぷっ、くぽ、んふぅう」
 気づけば成美は、口淫に夢中になっていた。なんといっても彼のモノが大当たりだったからだ。見た目のひどさもさることながら、そもそものフォルムが業物のそれだ。太く、大きく反り返った肉幹に、広く張り出したエラ、ぐねぐねと這い回る血管に、赤黒い亀頭。女鳴かせとはコレのことだった。蚤の市で掘り出しものを見つけたような気分だった。
「ん、むぅッ」
「んぉおおッ」
 だからこそ不満なのが、男の行為が半端なものになりつつあることだった。先ほどまであんなに必死に使われていた舌の動きが、半分止まっている。せっかく素晴らしいモノを楽しんでいるというのに、これでは片手落ちではないかと、たっぷりしたヒップで顔面を押し潰すようにする。体格に対して非常にむっちりとした尻肉であるので、今彼の視界は肉で埋まっているに違いなかった。
「ぢゅるっ、ぢゅるる、ずぞッ、れろぉッ」
「んふッ、ぢゅむ、ぐぽっ、ぐぷ、んふぅ、れろぉ」
 窒息してはかなわないと思ったのか、それとも押しつけられる臀部に興奮したか、男は再び口淫を再開する。犬よりも激しく舌を這わせ、ぢゅるぢゅると音をたてて淫蜜を啜る。お返しとして、陰茎を根元から深く咥え込んで、亀頭をれろれろと舐め回してやる。男が声をあげると、振動が淫裂に伝わり、成美に快感を与える。成美が声をあげれば、振動が陰茎に伝わり、男に快感を与える。そのような相互の関係性が構築されていた。
「ンッ」
 男の手が、尻を鷲づかみにしてくる。舐め回すのと並行して、揉みしだいてくる。
「んぉお……」
 声をあげたのは、男のほうだった。感動の声だ。心を動かされて当然というものだった。なんといっても彼女の尻は豊かで、鷲づかみにしてなお掌から余るほどだ。しかも、それだけたわわでありながら、全く垂れておらず重力に逆らうような美しい形を保っているのだから、揉み甲斐もあろうというものだった。
 柔らかな尻肉は男の指を受け入れつつも、しっかりとした弾力で押し返している。そのさわり心地たるや、天にも昇るほどのものだろう。成美の下半身を舐め回しながら、男は至福ともいえる表情を浮かべていた。
 一方の成美も、しっかりと性感を覚えている。男の指が沈み込むたびに、甘い声を喉の奥で鳴らしては腰を緩やかにくねらせていた。乳にせよ尻にせよ、大きければ大きいほど神経は分散され、感度が悪くなるのが常だが、彼女の場合は例外であるようだった。
「んはぁっ――」
 彼女自身、そこらの娼婦も顔負けのボディを自慢に思っている。だからこうまで夢中になってもらえるのは、ある意味ものすごい自己承認だった。だからこそ、サービスしてやろうという気持ちになる。
 一度、陰茎から口を離す。露わになったペニスは、つるんとした綺麗な姿になっていた。つい先ほどまでスメグマまみれだったことなど到底信じられない。ねっとりしつつも丹念極まるフェラチオの賜だ。
 あらわになったペニスは、やはり業物というにふさわしい姿をしている。特に、カリの湾曲が美しい。ごりごりと、女の膣を抉って自らの支配下におくためにあるかのようだ。コレに貫かれたらどれほど気持ちいいだろうか、と夢想しつつ、次のアクションに移る。
 汚れでごわごわと固まった陰毛の間に、顔を埋めていく。アンモニアを連想させる強烈な臭いに、流石の彼女も頭がくらくらとしてしまう――恍惚で。
 目的の部位は、ジャングルのさらに奥だ。鼻先が埋もれるほどにまで顔を股ぐらに埋め、ようやくそこにたどり着く。陰茎の根元、子種を溜め込む二つの玉。数年分の欲望が濃縮され、ぱんぱんに膨らんだ、魅惑の宝石袋。
「れ、ろぉおおおっ……」
 ピンク色の舌を伸ばして、舌を這わせていく。袋の裏側、会陰のあたりにいたるまで、唾液をたっぷりまぶすようにだ。強烈な臭いが、味覚と肺を満たす。濃縮還元のジュースの原液は苦く感じるの同じで、およそ人には、受容できる感覚の限界というものがある。コレはその限界を責めているかのようで、成美でなければとっくに嘔吐していておかしくないしろものだった。彼女ですら、恍惚で頭がおかしくなりそうなほどだった。
「はむっ、んちゅっ、んちゅぅっ、ちゅっ、ちゅむっ」
 卑猥な姿をさらす縮れ袋に、ひくひくと収縮する会陰に、何度も何度も、情熱的なキスをする。そうしている間にも、竿もしっかりと愛していく。唾液でぬるつき、ぬらぬらと輝いているソレを、根元から先端にかけ弄くり回す。幹に白い指を絡め、手首のスナップをきかせて弧を描くように扱いていく。にちっ、にちっと、こねられた唾液が音を立てる。
「オッ、ぉおっ、ぐむぅううっ」
 男の喉から、感極まったような声が漏れる。また口淫を疎かにされそうな気がしたので、先んじて顔面を下半身でプレスする。
 亀頭を掌で包み込んで、ぐりぐりと撫で回してやる。男は非常にわかりやすく腰を跳ねさせ、自らが感じているものを示してみせる。
「んれるっ、れ、んん」
 会陰から、さらに後ろにまで舌先を伸ばす。きゅうと窄まった薄灰色の不浄穴を、つん、つんとくすぐってやる。ただでさえ不潔な男の、不潔なところだ。この世の地獄を一箇所に集めて煮詰めたような、最低最悪の味・臭気だ。
 ――さいっこぉ……。
 そんなものを前にして、成美がどうなったかといえば、トリップしていた。瞳を蕩かし、眉を垂れ下げる。目は、この世ならざるものを見ているかのようだった。腹の奥が強烈に疼いて、性的興奮を訴える。
「ぉウっ、ぉッ、ぉおッ、ぉおおッ」
 アヌスへの刺激に、男はもはや堪えられないといわんばかりに腰を跳ねさせる。掌の内にあった肉棒が、熱を増していく。それが何の兆候であるか、成美はもちろん知っている。男の性的快感の頂点、射精が近いのだ。
「あはッ、出して、射精してぇっ」
 とどめを刺すように、手淫を激しくしていく。何年、何十年と女を抱けなかった男の、溜まりに溜まった性欲。どこで受け止めるべきか、一瞬迷う。顔だ、と決めた。
「ぅうッ、ぉぅッ、ぉおおおおおおッ!」
「あっ、はぁッ――!」
 男の下半身が、アーチを描くように上方に突き出された。弧の頂点である肉棒が、一際膨らむ。一瞬遅れて、その瞬間が訪れる。
 きゅうっ、と会陰と陰嚢が収縮し、その中身を輸精管経由で尿道へ送る。ポンプのように脈動する一物は、湧き上がってきた滾りを思いっきりぶちまけた。
 尿道口から飛び出した白濁の行き着く先はといえば、当然、成美の顔面である。べちゃ、べちゃっと、白いものが少女のあどけない顔立ちを汚していく。浮浪者の小汚い欲望が、美少女の眉・鼻筋・頬・唇と汚していく様には、実に背徳的なものがあった。
「はぁぁんっ……」
 女は顔が命だという。であればこの行為は、生命の陵辱といってもいい。そんなふうに命を汚されながら、成美はエクスタシーを覚えていた。熱いため息が、微かに開いた唇の隙間からこぼれる。いったいどれだけ女体を味わっていなかったのか、スペルマは非常に濃厚で、ぎとぎととして脂っこく、猛烈な雄臭さを放っている。ゲルか何かかと思うほど粘ついていて、一度付着したら最後、とれそうにないと感じるほどだ。
 最高だった。性行為というのは、やはりこうでなくては。こんなにも素晴らしいものを味わわせてくれた御礼に、男の顔に下半身をぎゅうぎゅうと押しつける。男は久方ぶりの射精に埒外の快感を覚えつつも、目の前の淫猥なる貝を舌でたっぷりと味わっていく。
「おッ、おぅッ、ぉお、おぉう、ぉおッ……」
 男は二度、三度腰を跳ねさせていたが、次第に収まっていく。びゅくッ、びゅぷぅっと合わせるように放たれていたスペルマも、勢いを失っていく。そうしてとうとう、射精は終わった。お疲れ様、というように、一仕事を終えた肉棒の先端に優しく口づける。尿道に残された僅かなスペルマを、ちゅるんっ、と吸い上げた。
「んふぅ……」
 口内で味わうそれは、舌を痺れさせる苦みと強烈な臭みをともなっており、とても人が味わう者とは思えない。けれども成美の味覚は、それを美味だと捉えていた。官能をこれ以上なく刺激してくる味わいは、今の成美にとってみればご馳走以外のなにものでもない。
「あはッ、あぁ――」
 情欲をかきたてられるまま、本能に身を任せる。白濁は顔面にべっとりと絡みついて、落ちようとしない。指ですくい取った。運ぶ先はといえば、自らの下半身だ。
 惚けたままの男の上で、わずかに腰を浮かせる。先ほどまで陰茎を扱き上げ、今は白いものの絡みついた指を、己の淫裂に這わせる。塗り込むように、秘唇をなぞる。彼女自身の愛蜜と男の唾液との混合液が、にちっ、と音を立てた。
「あ、はッ、あぁ、ッ、はぁあん」
 陰門に、指をくぐらせる。くちょくちょと、わざと音が立つように指をくねらせていく。無数の精子の付着した指をだ。襞の一枚一枚まで丁寧に擦って、男のスペルマを塗り込む。
 突如として始まったオナニーの勢いはかなり激しく、淫蜜が膣口からぴっ、ぴっと飛び散るほどだった。飛び散った愛液がどこに向かうかといえば、当然、下にいる男の顔面だ。顔を汚されながら、男は文句一つ言わない。元々薄汚れていたし、何より、目の前の淫ら極まるショーに、完全に魅入っていた。
 男のモノは、つい先ほどまで半萎えだった。あれほど激しく射精すれば、誰であろうとそうなって当然だ。一方、今のソレは、すっかり元の猛々しい姿に戻っていた。ギンギンと血液を循環させて、溜めた欲望を解き放とうとしているかのようだ。
「フゥ、フゥ、フゥ!」
 男は息を荒くしながら、自らの一物を扱き上げていた。にちゃにちゃにちゃと、先ほどの口淫で付着した唾液が耳の裏に張り付くような音をたてる。成美は眼前でその光景を見、自らの自涜をより激しくしていく。相互にオナニーを見せつけている状態だ。
 それはそれで、悪くないプレイだ――が、ことこの状況においては、勿体ない。
「あっ……」
「ねえ、そんなのじゃなくてぇ」
 男の上から退く。彼は目の前のご馳走を取り上げられたような、なんとも情けない声を漏らした。思わず、笑いそうになってしまう。
 じめじめと湿ったカビだらけのせんべい布団の上で、四つん這いになる。人差指と中指で、淫唇を割り開く。先ほどまで散々舐め回され、自身の指でこねくり回された淫洞は、しとどに濡れそぼちながらひくひくと妖しく蠢いている。
「オナニーなんかじゃなくて、ここで気持ちよくなりましょ? あなたのおチンポを私のおまんこに突っ込んで、ズボズボして、二人で気持ちよくなるの。地蔵である私に、あなたの救われない性欲、びゅるびゅる吐き出して救済させて? ほら、早くそのおっきいの、あはッ、ハメて、セックスしてぇッ!」
 軟体動物のように腰をくねらせながら、淫らな言葉を並べ、性交を誘う。口上を述べる傍ら、我慢ができなくなり、ついつい陰核をこねくり回してしまう。台詞の最後のほうは、嬌声まじりになっていた。
「ふぅッ、ふぅッ、ふぅうッ!」
 男はイエスと言わなかった。一方で、ノーとも言わなかった。言語を口にできるような状態ではなかったのだ。目の前に肉々しい体つきの美少女がいて、娼婦でも真似できない淫らな有様を晒しながら、己を求めている。性衝動を覚えずにいられる男が、一体どこにいたりするだろう。
「アッ――」
 ぐるぐると獣じみたうなり声をあげながら、男は目の前の秘裂に肉棒を押し当ててくる。なにか、焦燥に突き動かされているかのようだった。激しく燃える己の欲望に、内側から追い立てられているに違いなかった。期待に、小さな声があがる。膣粘膜で味わう肉棒は、ほんの先端が触れただけといっても、その逞しさをはっきりと感じさせた。
「あはッ、きて、ブチ込んで――ッ、あ、はッ、あぁぁあああああああッ!」
 腰がいきなり突き出された。ぬぶんッ! と、泥に杭を打つような音とともに、浮浪者の小汚い肉棒が、成美の膣穴に深々とねじ込まれた。ぱぁんッ、と、肉と肉のぶつかる音が続く。彼女のヒップの豊かさゆえに、非常に小気味がよかった。
 あがったのは、一際高い快楽の声だ。女狂わせのモノにごりゅごりゅと膣内を抉られ、奥の奥まで刺し貫かれて、彼女のような発情した雌が嬌声をあげずにいられる道理がない。
「ぅ、おぉっ、女ッ、女、女ぁあッ、まんこぉおおおッ、ぉおッ、おお!」
「はひぃッ、あはぁッ! あぉッ、ぉんッ、ひぃッ、はくぅうッ!」
 すぐさま、ピストンが始まる。開幕からラストスパートをかけるような、容赦も遠慮もない腰使いだった。当然だ。容赦も遠慮も、できるはずがないのだから。熱く蕩けて襞の絡みつく成美の膣穴は、魔性といってもいいほどの名器だ。長いこと女と縁遠かった男がペニスをねじ込んで、我慢などできるはずもなかった。
「はッ、ぉおッ! あはぁッ、はひぃ、んぁぉッ、くはぁッ、あひッ、おぉんッ!」
 ずちゅぐちゅぐぷぬぷと、結合部から卑猥な水音が響き、下腹と尻肉のぶつかり合う音が拍子をつける。相手を感じさせるためではなく、自分が欲望を解き放つための、性技とよべるものは一切ない腰使いだ。受け止める膣肉がすり切れてしまいそうなほどの勢いで、はっきりいって、上手くはない。上手くはないが、成美は獣じみた声をあげてよがる。
 チャンスを逃してなるものか。なんとしても、この女に射精する。そんな意思を感じるようなピストンだった。まして、彼のモノはカリ太の大業物なのだ。乱れずにいられる女が、一体どこにいるというのか。結果として彼女は、少女が見せてはならないような淫らな表情を浮かべて、浮浪者のピストンを受け止める穴となっていた。
「アオォッ、ひぃ、はぁんッ、あはあッ、あひッ、んはああッ、あぁあッ!」
 とはいえ成美も、ただ突かれてばかりではない。自分はあくまで、哀れな衆生の救済に来たのだ。自分が楽しんでばかりいては、目的は果たせない。突き込まれる肉棒の快感に悶え、艶やかな嬌声をあげながらも、腰をくねらせていく。ペニスから精を搾り取ろうとする、魅惑の腰使いだ。結合部から愛の蜜が抽送のたびにしぶいて、薄汚い布団を汚す。
「あんッ、は、んぅぉッ、はぁッ、あぉんっ、あぁぁんッ」
 ぱぁんッ、ぱぁんッと、肉のぶつかる乾いた音が連続して響く。Fカップはある乳房がふるんふるんと震えて、それ以上にたっぷりとした尻肉が波打つ。全身にうっすら浮かぶ汗が、ぼろ屋の隙間から差し込む光を乱反射してきらきらと輝いている。
「はひぃッ! あふぅッ、ん、はぁッ、ぉ、んんぅうッ」
 子宮口をこちゅこちゅと小突かれて、蕩けるような声をあげる。男の手が伸びてきて、揺れる乳房を鷲づかみにする。手垢を擦り込むような勢いで揉みしだいては、ぴぃん、と尖った先端をつねり上げてくる。これもまた、相手を感じさせるためでなく自分が愉しむための手つきだった。それでいい。そういうセックスをする輩だからこそ、救済する甲斐があるというもの。だから彼女は、もっと乱暴に扱ってほしいという意思すらこめ、淫らな声をあげ、いやらしく腰をくねらせる。
「むぐぅッ――」
 はたして、その意思が通じたのだろうか。男は乱暴に、成美の後頭部を掴んだ。そして、じめついた布団に押しつけた。一体何をと手足をばたつかせるが、男は意にも介さない。俺はこうしたほうが気持ちよくなれるから、と言わんばかりに、抽送を続けている。
「むぐッ、んぉッ、んぅッ、ふぐッ、んぅうッ、んぉおッ」
「フゥーッ、フゥッ、フゥッ! おぉ! おおお!」
 どちゅどちゅどちゅと、遠慮もへったくれもないピストンは続いている。あがる嬌声はくぐもったものとなっていた。肺に流れ込んでくるのは、汗とカビの混ざった、不衛生な臭いだ。それは快感と混ざり、成美の五感を責め立てる。わけが分からなくなってしまいそうだった。
 次第に、全身が痙攣し始める。酸素が足りないのだ。膣襞がすり切れそうなほど乱暴なセックスの最中に、まともに呼吸できない状況におかれたのだから、当たり前だ。
 地蔵といえど、呼吸できなければ苦しい。苦しいが、身を満たす快感は、むしろ強烈になっていた。膣襞の一枚一枚を肉棒がめくり返しているのを感じる。曲刀のように反った肉幹に、ごりゅごりゅと膣肉が蹂躙されているのが分かる。一突きごとにたまらない快感が身を駆け抜けていく。成美の肉体は自然と、さらなる快楽を求めていく。自身が危険な状態にあることも忘れたかのように、腰をくねらせる。膣穴はきゅうきゅうと締まりつつ蠕動し、男を奥へ奥へと誘い込んでいく。
「ふぅッ、ふぅうッ、うぉおッ、うぉお、おお!」
「むぐッ! んぉッ、むぐぅ、んむぅううううッ」
 もちろん、男が乗らないはずもなかった。抽送は際限なく激しくなっていく。子宮口に抉り込むようなピストンは、相手の生殖機能がどうなろうと知ったことではないというかのようだった。ごちゅんごちゅんと、子をなすための器官の入り口をノックされるたびに、塞がれているはずの視界が白く弾けるほどの快感が全身を駆け抜ける。
 成美はほとんど、思考できていない。呼吸できず酸欠の状態にある中で、激しい快感に揺さぶられているのだから当然だ。にもかかわらず、男の射精が近いということは、理解できていた。本能で感じていたのだ。敏感極まる膣粘膜は、己を踏み躙る肉棒が熱く硬く太くなっていることを、はっきりと感じていた。
 無論、膣内射精するつもりだろう。こちらの同意をとるつもりがないのは、ピストンが一切緩まる気配を見せないことからも明らかだった。それでいい。このようなセックスの終わりが無責任な膣内射精以外だったら、嘘というものだ。
「おぅッ、ぉおッ、出る、出る、射精るッ、うぉおおおおおおおおッ!」
「んふぅううううッ――!」
 うめき声が二つ、テントの中に響いた。膣内の肉棒が奥深くまで差し込まれ、子宮口と熱烈なキスをする。根元から膨れ上がったかと思えば、次の瞬間には弾ける。
 どくどくと、熱いものが注がれている。人体から出るものなのだから、体温と大した差はないはずだが、確かに熱いと感じた。ぎとぎととぎらつく男の欲望が、千載一遇の機会になんとしても己の子孫を残そうとする精子の蠕動が、成美にそう感じせしめているのだ。
 スペルマは容赦なく放たれては、成美の子宮へと注ぎ込まれていく。あどけない顔立ちをした少女の、もっとも大切なところが、浮浪者の薄汚い精子に踏みにじられていく。
「ほぉッ、ぉおうッ、ぉおおおッ」
 目の前の少女を汚すことに、男は何らの罪悪感も覚えてはいないらしい。ただペニスの快楽があるばかりのようで、聞き苦しい声をあげながら、彼女の尻に己の下腹をぐりぐりと押しつけるばかりだった。精虫の一匹とて無駄にせず、目の前の穴に注ぎ込むと言わんばかりの仕草だった。
「んぅうううッ――」
 そうして子宮を汚されながら、成美もまた絶頂していた。当然のことだ。こんなにキく射精を受け止めて、どうして達さないでいられよう。布団に顔面を押しつけられたままであるため、大きな声こそあがりはしなかったが、感じているものは非常に大きかった。
 男の肉棒が膣内で脈動するたび、全身ががくがくと痙攣する。体格に対し実に豊かな乳と尻が、ふるふると小刻みに震えている。今まさに子種を注ぎ込まれている結合部から、ぷしぃっと、濃密な愛の飛沫が噴き出した。
「おぉッ、ぉぅお、おおお……」
 男は数十秒もの間、成美の腰をしっかりと掴んで、己の精を注ぎ続けていた。しかし、それもやがて終わる。上がる声は相変わらずまともな言葉になっていなかったが、先ほどまでの激情に支配されたようなものではなく、どちらかというと魂の抜けたようなものになっていた。
「あ、はぁ、あぁん……」
 後頭部をようやく解放された成美は、ごろんと仰向けにされる。表情は蕩けきっており、何も知らない者が見たとしても勃起を免れ得ないようなものだった。全身にはうっすらと汗が浮かび、絶頂の余韻で紅潮している。荒い呼吸のたびに胸郭が上下し、必然的に乳房もふるっ、ふるっと揺れている。
 不意に、彼女の視界が塞がれる。何事かと思って見れば、知らない男が己の肉棒を露出し、眼前に突き出していた。むわぁ、と、鼻腔に雄臭が流れ込んでくる。
「へへへ、見てましたよ、お地蔵さま。さすがお地蔵様の御利益ってのは素晴らしいモンですねぇ、いつも陰気くさいこの男がこんなに発憤するところなんざ、初めて見ましたよ。ですがね? こいつだけ相手するというのは、ちょっと不公平じゃありませんか? ひひ、アタシのことも救っちゃくれませんかね」
「げッ、げげ、ゲンさん? ななっ、な、なんでここに?」
「なんでもクソもアンタ、あんだけ騒いでりゃ地蔵様が来てんだなぁって分かるでしょ。アタシもおこぼれに預かりに来ただけだよ」
 まぐわう音でも聞きつけてやってきたのだろうか、現れたゲンさんなる男は痩せぎすで、地獄の餓鬼のような風貌をしていた。他人様のことを陰気と呼んでいるが、こちらの様子をうかがうような目つきといい、ねっとりした口調といい、彼の方がよほど陰気に見える。
 だが、そんなことはどうでもいい。それよりも、目の前に突き出されたソレだ。貧民窟の住人だけあって、やはり不衛生なペニスだった。恥垢も溜まり、悪臭もする。つまり、成美にとっては救済対象である。まして今のような、絶頂の余韻に浮かされているような状態では、もう我慢などできるはずもなかった。
「ええ、もちろんです、ここの方々は誰であっても、私の救うべき対象ですから――はむ、ぢゅるぅっ、れろっ、ぢゅる、れるぅうっ」
「おホッ! こいつぁ、ぉおッ」
 一も二もなく、ソレを咥え込む。一口で、根元まで深々とだ。猛烈な苦みと臭みが襲いかかってくる。蕩けてしまいそうなほど素敵なフレーバーに、絶頂を迎え落ち着きかけていたはずの官能がひどくかき立てられる。情欲の炎がめらめらと燃え、膣肉がきゅうう、と疼いた。
「ぢゅるっ、ぐぷ、かぷ、んふむっ、ぐぽっ、ぢゅるっ、ぢゅぶ」
「ぉッ、ほぉ、こりゃ、すげぇ、ぉお、へへ、噂通りのスキモノだ、こりゃあ」
 頬を下品なほどに窄め、品のない空気音を立てながら、男のモノを愛していく。先ほどまで相手していた男のモノと比べると、カリ細気味ではあるが、代わりに長かった。根元まで咥えようとすると、亀頭が喉奥のあたりにまで達するほどだ。しゃぶり甲斐がある。
 れろれろと、口内で肉幹を丁寧に舐め回す。カリ首にこびりついた恥垢を舐め取っては、大事に味わっていく。男は快感を覚えているようで、腰をびくびくと震わせてみせる。
「ンッ――」
「はぁ、はぁッ、じっじじ、地蔵様、悪いですけど、もう一発、へへ、へへへっ」
 ふと、膣内に入ったままだったモノが、膨らみ始めるのを感じた。先の射精が終わって、半萎えになっていたのだが、どうやら目の前の痴態にあてられたらしい。男は荒い呼吸で、目を血走らせている。今にも、二回戦を始めそうな様子だった。
 もちろん、拒否などするはずもない。むしろ、促してやる。下腹にわずかに力を込めて、膣穴をきゅう、と締める。肉棒への刺激が、呼び水となった。
「ふんッ! ふぅんッ!」
「あはぁああッ!」
 猛然と、腰が振られ始める。既に二度射精しているとは思えないほどの勢いだ。下腹の肉同士がぶつかり合い、小気味よい音を立てる。結合部からは、先ほど射精された精液と愛液の混ざった汁が、肉棒を突き込まれるたびにぶぢゅぶぢゅと音を立ててしぶく。
「んぁぉッ、はぁッ、ぉおんッ、あぉッ、はぁあんッ!」
 一度目は後背位だった。しかし今度は正常位だ。同じ性交でも、ペニスがどのように膣を抉るのかという点において全く違う。多少の間はおいたにせよ絶頂したばかりの膣で、一度目のセックスでは抉られなかったところを抉られているのだから、流石の成美も平静など保てるはずもなかった。思わずペニスから口を離して、獣のような聞き苦しい嬌声をあげる。その声が男を昂ぶらせるのか、抽送はさらに激しくなっていく。全体重を乗せているかのような重量級のピストンは、成美の膣内を容赦なく蹂躙していく。
「はひぃッ、あぉッ、ひぃんッ、はぁ、あッ、アッ、あぁんッ!」
 この体位だと、最も弱いところを亀頭が盛大に擦る。自らの女としての弱点を刺激され、成美は強烈な快楽に酔いしれることとなった。一突きごとにびくんッ、びくんッと身体が跳ね、豊かな乳房がゆっさゆっさと揺れては男の興奮を煽る。
 流石に快楽が大きすぎると逃げようとすれば、男は柳腰をがっしり掴み、逃がすものかと引き寄せてくる。お仕置きだというようにピストンをさらに速くされて、成美はもはや目を白黒させることしかできない。
「いやいやお地蔵さま、アタシの相手を疎かにしてもらっちゃ困りますよ。誰でも救うってんなら、皆平等に相手してもらわないとねぇ?」
「そっ、んおッ! んなこと、言われッ、あぁッ、たっ、てぇッ!」
 喋っている間ですら、肉棒が子宮口を小突いて、脳味噌を直接ノックするような性感をぶつけてくる。もはやまともに言葉を並べることすらできなかった。目の前に尽くすべき肉棒を差し出されてはいるが、この状況で冷静に口淫などできる者がどこにいるだろう。
「へえ、そうですかい。だったらアタシが、手伝って差し上げますよぉッ」
「ぐぶッ――!?」
 頭を、がっしりと掴まれる。ちょうど、のけぞるような形になった。餓鬼のような風貌の男はそのまま、嬌声に開きっぱなしだった成美の口腔へ、己自身をねじ込んできた。
「そらッ、そらッ、上下から串刺しにされちまえ、この売女がッ!」
「ごッ、ぐぶッ! んぐぅッ、ごぼッ、ふぐ、んぅううッ!」
 男はそのまま、成美の口に対して腰を振り、ピストンを開始する。それこそ、セックスするときのような勢いだった。ごぼっ、がぼっと、唇から空気の抜けるような音が響く。口内を、肉竿が蹂躙していく。彼の長魔羅は喉の奥まで届き、粘膜を亀頭がごりごり擦る。痛みと同時に鮮烈な快感に襲われ、身体が痙攣する。
 そんな状況においても、膣を貫く男の動きは止まらなかった。当然だ。その頭の中には、己のペニスを気持ちよくするくらいのことしかないのだから。むしろ成美がイラマチオをされて、一層締まりがよくなって都合がよいとすら考えているようだった。
「どうだあ、これがイイんだろうが、そら! そらッ!」
「ふぅーッ、ふぅッ、ふぅぅ、地蔵様のまんこぉッ……!」
「んふぐッ! ごぶッ、がぼッ、ぐぶッ、ふむぅううッ……!」
 上から下から貫かれ、快感の逃げ場がない。痩せぎすの男が口腔に腰を打ち付けるたび、陰嚢や陰毛が鼻先と密着して、濃密な雄臭が鼻腔へ流れ込んでくる。頭がおかしくなってしまいそうだった。
 端から見れば凄惨な陵辱の現場だが、成美本人はむしろ、望外の快楽に悦んですらいた。その証拠に、淫裂は愛の蜜をとめどなく噴き出しているし、口内に突き込まれる肉棒を、自ら頬を窄め舌を絡めて愛している。考えを回してのことではなかった。いくらなんでも、そんな余裕はない。与えられる快楽を受け入れる本能が、自然とそうさせていたのだ。
「ぢゅるぅッ、れるッ、ぐぶっ、ぐぷ、んふむっ、れろぉッ」
「おほ、ぉお、こりゃぁすげぇ、こんなん知っちまったら、もうせんずりなんてコけねぇ。突っ込まれながらチンポしゃぶるなんざ、どんだけ淫乱なんだか、ホレ、淫乱な地蔵様が気持ちよくなれるように、このデカ乳も弄くり回してあげますよぉッ」
 成美の反応に気を良くしたのか、二人の男はいっそうピストンを激しくしていく。さらに、口腔を貫く男が、抽送のたびに放埒に揺れる乳房へと指を伸ばしていく。豊満な柔肉をぐわしと掴んで、好き放題に弄んでいく。
「ンッ! ふ、むぅ、んぅッ!」
 先ほど達したばかりの、敏感な身体だ。上下を貫かれている最中に乳房愛撫までされて、平然としていられるはずもない。背筋が反り、身体が跳ねる。男は面白がったらしく、胸愛撫を続けていく。
 男の愛撫は巧みだった。女を感じさせるぞという意思を感じる手つきで、双つの山と、先端の突起を弄んでくる。単体の責めならまだしも、今の状況でそんなことをされては、本当にどうにかなってしまいそうだった。
「ホレ、お豆も弄ってやりましょうか」
「んぅうううううッ!」
 ごちゅごちゅと繰り出されるピストンをかいくぐって、男は成美のぷっくり膨れた女の弱点にまで指を伸ばしてくる。肉沼で愛液にまみれてぬらぬら輝く淫豆を揉み潰すように転がされると、視界がばちばちと弾けた。あらゆる性感帯を弄ばれる悦びが、脳を満たす。女として生を受けた以上、これ以上ないといってもいいほどの快楽が、全身を駆け巡る。
「お、ぉおッ、喉締まるぅッ」
「ふぅうッ、ふぅうううッ!」
 その返礼として、成美の肉体は男たちを悦ばせる。舌が竿に絡みつき、喉粘膜はきゅうと締まって亀頭を刺激する。膣襞は剛直をねっとりと抱きしめながら、ふわふわと絡まりいやらしく愛撫する。唇は窄まり、腰はくねり、乳房は震えて視界を愉しませる。快楽を与えただけ与えられる、因果応報がそこにはあった。
 そんな状態にあって、男たちが我慢し続けられるはずもない。ピストンは際限なく速くなっていき、次第にうめき声が上がり始める。
「っぉお、なんつう口マンコだ、くぅ、射精る射精る射精るぅッ」
「おッ、はぁ、ふぅ、ふぅッ! 射精るッ、ぅう、うう!」
「んふぅッ! んぅ、ごぼッ、ングッ、んぐぅうッ、んぅうううッ!」
 絶頂が近いのだろう、腰が猛然と振りたくられる。もはや、目の前の女の体内に子種を吐き出すこと以外は考えられないというように。成美の返事は、分かりやすいものだった。手が、二人の男の股ぐらへと伸びていく。正確には両脚の間、陰茎の根元、今にも欲望を解き放たんと、ぐつぐつ煮えたぎる陰嚢に。指が絡まり、そっと掌が添えられた。どうぞこの中身を私に吐き出してほしいと言わんばかりに。
「ぉおッ、射精る、射精る射精る射精る射精るッ、口で受け止めろぉッ、おおおおッ!」
「おぅッ、ああ、射精る、ああッ、射精る射精るぅッ、ぉおおッ、あああああああッ!」
「んぐッ、ぐうッ、んグ、ぐぶッ、んご、ぉ、ッ――おぉおおおおおおおおおおんッ!」
 獣じみた三つの叫び声が、テントどころか貧民窟全体に響く。そして、射精が始まった。
 顔面に、下腹が打ち付けられる。勢いで、鼻先が惨めに潰れる。口内の肉棒が、根元から先端にかけて膨れ上がる。そのままの勢いで、スペルマが炸裂した。どぶっ、どぶんと、小汚い滾りが容赦なく注ぎ込まれていく。成美の舌・歯・口蓋にいたるまで、余すところなく白く染めようとするかのように、何万何億という精子が泳ぎ回る。舌を刺すえぐみが、味覚を支配していく。
 先ほどと同様に、子宮口にぴったりと亀頭が押し当てられる。荒々しいセックスであるにも関わらず、狙いを寸分も違えることなく、スペルマは解き放たれる。成美の女の聖域に、本日二発目となる濁液が注ぎ込まれていく。男からすれば、三発目の射精だ。だのに、まったく薄くなっていない。それどころか、むしろ濃くすらなっているようだった。濃厚を極めてもはやゼリーのようになっている精液が、成美の子宮を埋めていく。文字通りに無数の精子が、卵子を陵辱しこの世に生まれてやろうと、好き放題に鞭毛を動かし始める。その動き一つ一つが熱量となって、溶岩を注ぎ込まれているかのような印象と快感を彼女に与えていた。
 もちろん、成美もまたオーガズムに至っていた。絶頂せずにいられるはずもない。背筋が反り、身体が跳ねる。横から見ると、アーチのように見えることだろう。アーチの先端にあたる乳房は、ぷるんっ! と震えてみせる。強烈な快感に、全身ががくがく痙攣する。跳ねる肉体を、男たちが強引に押さえ込む。快楽の行き場がなくなって、彼女はただただ暴力的なまでの快感にさらされる。
 いくら性交に慣れているといっても、このような強烈極まるエクスタシーを前に平然としていられるわけもない。鋼の肉体の持ち主でも、荒れ狂う海では流されるしかないのだ。快楽の荒波に揉まれ意識を揺さぶられながら、しかし成美は幸福を覚えていた。男たちが、気持ちよく射精をしている。これこそが、地蔵として自らが果たすべき責務である。責務を果たして、しかも快楽にも浸れる。これが幸せでなくて、何だというのだろう。幸福であることを示すかのように、結合部から潮が噴き出した。
「ぉッ……ぉ、ぉおッ、っぉお、ふぅ……」
「はぁ、はあッ、はぁッ、はあ……」
 たっぷりと成美に子種を植え付けたのち、男たち二人はやっと射精を終えた。ぱんぱんに膨れ上がっていたはずの睾丸は、中身を全て吐き出し、すっかり萎びている。肉棒もだ。満足げな溜息とともに引き抜かれた魔羅は、唾液や愛液でべとべとと汚れ、しかも萎えているものだから、なんとも情けなく見える。
「ぷは、はぁっ、あはっ、あぁ、あはぁあッ……」
 久方ぶりに吸えた空気に、成美は胸郭を上下させる。男の陰毛が頬や鼻筋にこびりつき、収まりきらなかった子種が口端や淫裂から溢れる様は、実に惨めだった。けれども本人は幸福のただ中にあり、達したばかりの淫裂を、まだ足りないのだとでもいうかのように指でくちゃくちゃとこねくり回している。
「へへへ、まったく、淫乱な地蔵様だなぁ?」
 無造作に放り出された乳房を手慰みのように弄びつつ、痩せぎすの男が言う。その視線は、テントの外へと向けられていた。
「ホレ地蔵様、アンタの御利益を求めて、ここの住人全部集まってきちまったようですよ。やるべきことがあるんじゃあないですか?」
 男の言葉に、蕩けきっていた成美の瞳が意思を取り戻す。むくりと起き上がると、玄関代わりに掛けられた布をめくる。確かに彼の言うとおり、無数の男たちが小屋をぐるりと取り囲んでいた。
 ぱっと見には、恐怖を覚えるような光景だ。だが成美が覚えたのは、使命感と期待だ。見るがいい、彼らの股間を。誰もかれも勃起していて、その目は現れた少女に種をつけることしか考えていないかのように血走っている。これは、救わなくてはなるまい。
「あは、いいわ皆、きてッ……あぁあッ! は、あッ、むぐぅッ!」
 むっちりとした尻を彼らに向け、二発の膣内射精を受けて子種をとろとろとこぼす淫貝を晒す。途端、男たちは成美に群がり、我先にと肉棒をねじ込んでいく。あらゆる性感帯に薄汚い手が伸びて、好き勝手にこね回していく。
 彼ら全員を救済するのに、どれほど時間がかかるだろう。夜はまだまだ、終わりそうになかった。
秋例大祭新刊短編集「イ恥部ト臀部」より、「させこ地蔵」でした。
特設→https://wameshiba.com/tokusetu-itibu/
喚く狂人
http://twitter.com/wamekukyouzin
コメント




1.性欲を持て余す程度の能力削除
とても良かった
特に成美の身体を重ねて描写してるおかげでエロイ身体を汚してる感が強く感じられました
地蔵=導くのアイデンティティの作りが物語の根幹を強く支えてキモ男と交尾しても違和感ない流れがとても自然
2.性欲を持て余す程度の能力削除
エロい・・・