真・東方夜伽話

砂糖菓子と奢侈文弱な女子校生

2016/08/07 16:20:22
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砂糖菓子と奢侈文弱な女子校生

オルテガ

東方キャラ×オリキャラ男なので苦手な方は注意!

注意)男のオリキャラと東方キャラがネチョい事になる話です。苦手な方は引き返した方がいいかもしれません。
   いろいろと同シリーズの作品既読推奨です。









「て、店長さん‥‥? な、何で生きてるの?」

 確かに初対面のはずのその少女は、ひどく狼狽えた様子で俺に向けてそう言った。眼鏡の奥にあるそのぱっちりした瞳は驚きのためか、何度もぱちぱちと瞬きを繰り返している。

「あ、あの、お客さん、どういう意味ですか?」

「店長さんだよね!? 私、宇佐見菫子だよ! ほら、時々学校さぼって店長さんのお店にケーキを食べに来てたの覚えてるでしょ? 悩みの相談とか、世間話とか、いろいろな話に付き合ってくれたよね!?」

「‥‥宇佐見菫子さん、ですか? ええと、確かに俺は洋菓子屋の店長ではありますけど、申し訳ありませんがあなたが俺の店に来たというのは、記憶にありません。人違いではないでしょうか?」

 俺がそう答えると、菫子さんは首を傾げて俺の顔をじっと見つめてから再度口を開く。

「ひ、人違いなのかしら‥‥。そうよね、店長さんが生きているとは考えにくいし、まして生きていたとして幻想郷でクレープ屋をやっている理由がわからないわ。うーん、でも最後に会ったのが二年半も前とはいえ、私が店長さんの顔を見間違うとも思えないし‥‥」

 ぶつぶつと呟く菫子さんの元に、霊夢さんが歩み寄ってくる。

「さっきから何を言ってるのよ、菫子。洋菓子屋さんは正真正銘の生きた人間よ。この幻想郷は霊界と繋がっているとはいえ、死後の世界ではないわ。仮にあんたの言う店長さんとやらが死んだ人間なのであれば、洋菓子屋さんとは別の人間で間違い無いわ」

「う、うん、でも私も死んだ所を見たわけでも、死体が見つかったわけでもないけど‥‥」

 などと話しているうちにクレープが完成し、俺はひとまず菫子さんに差し出す。

「お待たせしました。どうぞ召し上がってください」

「わ、凄く美味しそう。な、なんかごめんなさい、あんまり昔の知り合いに似ていたものだから、ついびっくりしちゃって」

「いえ、構いませんよ」

 菫子さんは俺に軽く頭を下げてから、クレープにぱくりとかぶりつく。唇の端にクリームを少しつけてもぐもぐと咀嚼するその姿は、不思議と懐かしいような感覚を思い起こさせる。同時に、頭の奥がその感覚を掻き消すようにずきりと鈍く痛む。それにしても二年半前というと、ちょうど人里で洋菓子店をはじめて営業した頃と時期が重なる。‥‥あれ、ちょっと待て。俺はその前はどこでどうやって過ごしていたのか。以前も同様の疑問を抱いたことはあるが、何故か有耶無耶にしたまま過ごしている。

「‥‥こ、このクレープに入ってる半生の苺ジャム! やっぱり店長さんでしょ!?」

 不意に菫子さんがまた声を上げて、俺の思考は中断される。

「ど、どういうことですか?」

「私、この味覚えてるの。苺の爽やかな歯触りと酸味を残した、凄く美味しいジャム。これを乗せたタルトが私の一番のお気に入りだったから。ねえ店長さん、本当に覚えてないの? あの飛行機事故で消息不明になって、私本当に悲しかったんだから‥‥」

「飛行機事故?」

 一瞬だけ、脳裏に断片的な情景が浮かぶ。何かが爆発するような轟音、泣き叫ぶ周囲の人々、急速に落下していく恐ろしい感覚。――そして、その場に似つかわしくない傘を持った優美な女性のシルエット。しかしその情景が浮かんだのは本当に一瞬だけで、すぐに頭の中は混濁してそれを掻き消してしまう。

「あ、ダメ、夢が醒めちゃう‥‥と、とにかく店長さんに何があったか知らないけど、私また来るから!」

 菫子さんの姿が急速に薄く霧のようになったかと思うと、その場からあっという間に消え去ってしまった。霊夢さんは食べかけだったクレープをキャッチして、一口囓りついてから俺に向けて口を開く。

「‥‥どういうことかしら。でも、洋菓子屋さんは確かに昔から人里に居たはずだし、菫子の思い違いだと思うけど。ちなみにあの子はね、外の世界の人間なんだけど、ちょっとした事情で夢を見ている間だけこの幻想郷に入って来るようになっちゃったのよ」

「そ、そうなんですか。外の世界、ですか」

 その後俺は屋台の営業を早めに切り上げて、菫子さんの姿と言葉を思い返しながら人里への帰路を歩いて行った。俺は以前から過去の記憶がどうにも不鮮明だし、思い出そうとすると不自然に頭が痛くなって記憶が混濁する。ひょっとしたらあの宇佐見菫子という少女が、それを解決する鍵になるのかもしれない。もしまた会うことが出来れば、少しばかり話を聞いてみてもいいかもしれない。そうしてその日は自宅へと帰り着き、考え込みながら横になっているうちにいつの間にか眠ってしまった。

◇◇◇

「お、お邪魔します店長さん」

 その翌日、営業を開始してすぐに来客があったかと思うと、昨日と同じチェック柄のベストと短いスカートを身につけた菫子さんがひょっこりとドアを開けて姿を見せた。

「いらっしゃい、菫子さん。昨日霊夢さんから少し話を聞きました。何でも菫子さんは外の世界の方で、眠っている間だけ幻想郷に来ているとか何とか」

「ええ、そうよ。今日も学校で授業が始まって、すぐに寝ちゃったからここに来てみたの。この店の場所は霊夢さんから聞いてすぐに分かったわ。とにかく店長さん、昨日の続きだけど、やっぱり私のこと覚えてない?」

「‥‥それなんですが、どうも俺は過去の記憶が曖昧でして。昔から幻想郷にいたはずなんですが、ここで店を開く前に自分がどう過ごしていたのか、いまいち記憶が定かではないんです。だから、ひょっとしたら俺が菫子さんの言う店長さんかもしれませんし、やはり別人である可能性も十分にあるんです。ただ、少なくとも俺は生きた人間であることは間違いありません」

 俺がそう言うと、菫子さんは腕を組んで頭を捻り、考え込む様子を見せる。組んだ腕の上にはそこそこなサイズと思われる胸の膨らみが強調されて、ついつい視線がそちらに向いてしまう。短いスカートからも健康的でいい感じに肉付きのよい太ももがよく見えており、真面目な話をしているはずがついついスケベ心が浮かんで来てしまう。

「うーん‥‥とにかく、何か少しでも店長さんが思い出せるか、昔のことでも話してみようかしら。せっかくだからついでに、ケーキも食べようかしらね。ちゃんと霊夢さんから小銭ももらって来たしね。というわけで、チョコケーキ一つください」

「わかりました。サービスで紅茶も出しますから、そちらのテーブルでお待ちください」

 俺は手早くチョコケーキを皿に乗せて紅茶を淹れて、菫子さんの待つテーブルへと持って行く。菫子さんはチョコケーキを一口食べると、俺の方を見て目を潤ませながら声を上げる。

「うぅ‥‥懐かしいよぉ、この味。しっとりして甘く蕩けるような生地に、ふわふわのチョコクリーム、それに微かな苦みと濃厚なカカオの香りのするビターチョコ。いくら食べても食べ飽きない、最高の味。私が一度に三つも頼んで、店長さんが呆れて苦笑いしたこともあったよね。やっぱり覚えてない?」

「う、うーん‥‥すみません、思い出せません」

「そっか、残念。でも何だか嬉しいな、こうしてまた店長さんのお店でケーキを食べながらお話できるなんて夢みたい。あ、そうだ、夢と言えばこんな話は思い出さない? 私が将来の夢を店長さんに話した時の‥‥」

 といった具合に、菫子さんはケーキを食べながら楽しそうにいろいろと「店長さん」との思い出話を俺に向けて語ってくれた。しかし残念ながら、そのいずれも俺の記憶と合致するものは無く、やがて菫子さんは数十分間話した後に夢が醒めてしまったらしく、その場からまた霧のように消え去ってしまった。
どうやら彼女は外の世界の高校という所に通っていて、授業中に居眠りしてこちらに来ているとのことだった。しかしその高校とやらは、あんなけしからん短い丈のスカートを制服として採用しているというのか。などと下らないことを考えているうちに別の客が来店して、俺は慌ててテーブルを片付けてから接客に意識を戻していった。

◇◇◇

 それからほとんど毎日のように、菫子さんは俺の店に来るようになった。朝早くに来ることもあれば、昼頃だったり午後だったり、あるいは夕方に来ることもあった。日によって居眠りに適した時間帯が違うらしいが、そもそも学校でそんなにしょっちゅう居眠りをして良いものなのだろうか。
 菫子さんが言うには、俺は外国の菓子職人コンテストのようなものに参加して、その帰りの飛行機が墜落して海に落下し、俺を含む全ての乗客に生存者は一人も居なかったとのことだった。菫子さんは携帯電話にその記事を保存したものを俺に見せてくれたが、やはりそれを読んでもそんな出来事が自分にあったようには思えなかった。

「うーん、さすがにこの記事を見せれば何か思い出すかと思ったけど‥‥うまく行かないなぁ。でも、今日まで何度も話をして、それに店長さんのケーキを何種類も食べて、確信したわ。やっぱり、あなたは私の知ってる店長さんよ、それは間違い無いわ」

「そ、そうなのかな。でも、仮にそうだとしたら、俺が外の世界に居た頃の記憶がどうして全く無いのかな。菫子さんみたいな可愛い子と親しかったのであれば、絶対に忘れないと思うけど」

 俺がそう言うと、菫子さんはやや頬を赤らめつつ言う。

「ほ、ほら、そうやって時々さりげなく軽口を挟むところも、やっぱり店長さんらしいわ。‥‥ねえ、それじゃあやっぱりさ、あのことも全く覚えてないの?」

「あのこと?」

 俺が問い返すと、菫子さんはやや言いづらそうに少しの間口ごもってから、意を決したように軽く息を吸ってから俺に答える。

「‥‥わ、私の初めての相手が、店長さんだったこと」

「え!?」

 あまりに予想外の返答に、俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。菫子さんは俺のその反応を見ると、恥ずかしそうに両手で癖のある茶色い髪をくしゃくしゃと掻き乱してから再び口を開く。

「や、やっぱりそれも覚えてないよね‥‥」

「ご、ごごごめん、いやその、仮に俺が菫子さんの言う店長だとしたら、そんな大切なことを忘れてしまっているなんて、本当に申し訳ない!」

「い、いいわよ別に。むしろそれだけ覚えてたらかえって気持ち悪いし。ほ、ほら、店長さんが洋菓子コンテストに出発する前の日に、すごく不安そうにしてたから、私が何とか元気づけてあげようとしてたら、何かそういう感じの流れになっちゃってさ‥‥。ああやだもう、思い出したらすごく恥ずかしくなってきた。わ、私もう向こうの世界で目を覚ますから、ま、またね店長さん!」

 菫子さんは顔を真っ赤にしつつ、逃げるようにしてその場から霧のように消滅していった。自分で言うのも何だが、その無節操ぶりを考えると「店長さん」というのが自分で間違い無いような気がしてくる。仮にそうだとしたら、俺はどういう経緯でこの幻想郷に洋菓子店を開き、過去の記憶を有耶無耶にしたままこうして過ごしているのか。何となく、もう少しだけ何か大きなきっかけがあれば、この頭につかえているような記憶の壁が崩れるような気がしていた。それが俺にとって良い事か、あるいは悪い事なのかは判然としないけれど。

◇◇◇

 翌日は博麗神社で屋台を出す予定だったが、朝から雨が降っておりこころちゃんの舞台も中止になったため、久しぶりに丸一日の休みを取ることになった。といっても、この雨では俺も外へ出歩くこともできず、仕方ないのでやや本腰を入れて店の掃除でもしようと考えた。
 壁や床を隅から隅まで除菌剤を吹き付けては丁寧に水拭きして、およそ店内の半分程度を掃除し終えたところでふと時計を見ると午前の十時頃を差していた。午前中には店内の全てを掃除できそうかな、などと思っていると、ふと店の入り口に誰かが居るような気配を感じた。今日は休業なのを知らずに来てしまった客だろうか。俺は休業である旨を伝えようと店のドアを開けると、そこには最近見慣れた少女の顔があった。

「菫子さん、今日も居眠りしてるんですか?」

「あ、店長さん‥‥。ごめんね、今日お休みだって知らなかったから、邪魔しちゃ悪いと思って」

 菫子さんはやや雨に濡れて、茶色い癖っ毛と制服を少し湿らせていた。俺はドアを開けて菫子さんを中に招き入れつつ口を開く。

「休みではありますけど、気を使わなくても大丈夫ですよ。店内は掃除中でごちゃごちゃしてますから、奥の居間に入ってください。温かいお茶とタオルをすぐに用意しますよ」

「ありがと、店長さん。せっかくだからお言葉に甘えるわね」

 そう答えると、菫子さんは店内に入ってくる。俺は菫子さんを店の奥の居住スペースの方へ案内し、タオルを手渡す。菫子さんは髪をくしゃくしゃと乱しながらタオルで拭くと、続いて雨でやや濡れていたベストのボタンを外してぱさりと脱いでしまう。白いブラウスは湿気のためか薄らと透けており、その中に身につけていたブラジャーのラインが見えてしまっていた。俺は慌てて視線を逸らしながら、菫子さんの脱いだベストを拾い上げる。

「こ、これはハンガーにかけておきます。すぐにお茶も淹れて来ますから、適当に座っていてください」

「はーい」

 俺は台所で湯を沸かし、作り置きの焼き菓子を皿に盛りながら菫子さんの先ほどの姿をついつい思い出してしまう。ベストを脱いで薄手のブラウス姿になった菫子さんの胸はなかなかいい感じの育ちぶりで、ただでさえ短いスカートから覗く肉付きの良いふとももの魅力と合わさって、うっかり気を抜くと理性が簡単に飛んでしまいそうである。注意せねば、と思いつつ俺はお茶と菓子を居間に運んでいく。

「お待たせ、菫子ちゃん‥‥あれ?」

 無意識のうちに、俺は菫子さんに対してフランクに呼びかけていた。

「あっ、その呼び方懐かしい! 何か思い出したの、店長さん!?」

「い、いや、今のは無意識のうちに‥‥。でも、何かこの光景は見覚えがあるような‥‥」

「見覚え? うーん‥‥そういえば、ちょうど店長さんがフランスの洋菓子コンテストに出発する前日も、私が励ましに行ったらこうやって店の奥に通してくれて、お茶を出してもらったんだよ。覚えてない?」

 言われてみれば、こうして菫子ちゃんと小さなちゃぶ台を挟んで向かい合っていたような光景が、記憶の奥底から少しずつ蘇って来るような感覚がする。俺はその記憶に従って、菫子ちゃんの正面に腰を下ろして必死に過去を思い出そうとする。

「うーん、もう少しで何かが思い出せそうな気がする。俺はその時、菫子ちゃんとどんな話をしてたのかな?」

「え? ええと、確か店長さんは憧れのコンテストに出る事に凄く緊張してたわね。それで、私が何とか緊張をほぐしてあげられないかと思って、店長さんの手を握ってあげたのよ。こんな感じで」

 菫子ちゃんは不意に、俺の手を取ると両手で優しくきゅっと包み込む。少しだけひんやりとした女の子らしいしなやかなその手の感触に、俺はついついどきりと胸を高鳴らせてしまう。菫子ちゃんも同じような感情を抱いたのか、少しだけ頬を赤く染めていた。普段の活発そうな印象の菫子ちゃんが恥じらう姿は凄まじい可愛さで、俺の股間が徐々に熱を持ちはじめてしまう。いかん、真面目に記憶を追っている最中なのだ、今はしっかりと欲望を制御せねば‥‥。

「な、なるほど。それで、手を握ってもらった後はどうなったのかな?」

 俺が尋ねると、菫子ちゃんはさらに顔を赤くして、恥ずかしそうに視線を斜めに逸らしながら答える。

「あ、あの‥‥。しばらく手を握り合っていたんだけど、なんだか少しずついい感じの雰囲気になって来ちゃって‥‥。見つめ合ってるうちにお互いの顔が段々近付いて行って、そ、それでその、キ、キスしちゃったの。わ、私あれが人生で初キスだったんだから‥‥」

「そ、そうだったんだ。いやまあ、でも菫子ちゃんみたいに凄く可愛い子とこうして手を握り合っていたら、確かにそういう気持ちを抑え続けるのは不可能だと思うよ。‥‥現に今も、正直我慢が利かなくなってきた所だから」

 俺はそう言い終わると同時に、菫子ちゃんへと少しずつ顔を近づけはじめる。菫子ちゃんは俺の意図をすぐに察して、少しだけ戸惑ったような表情を浮かべたもののすぐに俺の動きに合わせて、自身もちゃぶ台に軽く身を乗り出して軽く顔を傾けながら俺との唇の距離を縮めて行く。

 ちゅっ‥‥ちゅぷ‥‥ちゅむっ

 俺と菫子ちゃんは手をきゅっと握り合ったまま、ちゃぶ台を挟んで唇を重ね合った。菫子ちゃんの柔らかな唇はぷるんとした瑞々しい感触に溢れていて、軽く触れ合っただけでも俺はすっかり夢中になってしまう。しばらくの間は、互いに唇を触れ合わせてその感触を確かめ合うような優しい口付けを続けていたが、やがて菫子さんの方から俺の唇へと舌を触れさせて来て、俺もそれに答えて舌先をちろちろと絡め合い、そして互いの口内へと舌を侵入させ合うような激しいものへとなってしまう。

 ちゅぅっ、じゅぷっ、ちゅっ、じゅぷぷ、れるっ、れろれろっ

 唾液が互いの口内を行き来するような、粘膜が溶け合うような官能的な口付けを、俺と菫子ちゃんはすっかり夢中になって続ける。俺は口付けを続けながらも、二人の間にあったちゃぶ台をひょいと横によけて、そのまま菫子ちゃんの背中に両手を回してその小柄な体をぎゅっと抱き寄せる。菫子ちゃんはその動きに逆らうことなく、俺の体に身を寄せながら夢中で俺の唇を貪っていた。

「んんっ、ちゅぅっ、れるっ‥‥ぷはっ。ふふっ、この行動も昔と一緒。‥‥この後の行動は、たぶん説明しなくても店長さんならわかるよね?」

 もはや言われずとも分かりきってしまう自分が悲しい。

「‥‥そうだね。続けさせてもらうよ、菫子ちゃん」

 俺はそう言うと、菫子ちゃんのブラウスのボタンに手をかけて、上からぷつぷつと順に外しはじめる。第二ボタン、第三ボタンを外すと瑞々しく実った柔らかな膨らみが徐々に露わになっていき、第四、第五ボタンまで外すとその果実を覆う白いブラジャーが姿を現す。そのまま一気に俺は下までボタンを外し切り、菫子ちゃんからブラウスを剥ぎ取ってしまう。

「うぅ、恥ずかしい‥‥。でも、昔より胸は大きくなっちゃったから、記憶を戻すのには役に立たないかも」

「ま、まあ試してみないと分からないからね」

 俺は適当に誤魔化しつつ菫子ちゃんの背中に両手を回し、ブラジャーの留め具をぷつりと外して方から紐を下ろし、ブラジャーを菫子さんの胸から外してしまう。手のひらには収まり切らないような、たわわな膨らみがぷるんと揺れながら俺の眼前に露わになる。上向きで形の良いその乳房はこれ以上無いほどに俺の欲望をかき立てて、俺は菫子ちゃんの乳房へと両手を伸ばしてその柔らかな膨らみに触れる。

「んっ‥‥」

 菫子さんの乳房はぷるんと弾くような肌艶の瑞々しさに溢れていて、俺が指を沈み込ませて揉みしだきはじめると、柔らかな感触と同時に適度な弾力性も感じられて、たまらなく心地よい感触が手のひらに広がる。指先で桃色の乳首に軽く触れると、菫子ちゃんは小さくくぐもった喘ぎ声を口の間から漏らしながら乳首を少しずつ硬くさせていく。俺はすっかり興奮して、乳房をぐにぐに、むにむにと弄り回して極上の揉み心地を堪能しつつ、乳首を指の間で挟んでくにくに刺激して菫子ちゃんの快楽も高めていく。

「やっ、んん‥‥はぁっ、あっ、やんっ」

 俺はさらに菫子ちゃんの乳首へと舌を這わせてれろれろと口内で転がしつつ、空いた片手を下半身に伸ばしてスカートから覗いていた艶めかしいふとももに触れて、思う存分その吸い付くような素肌を撫で回していく。菫子ちゃんは乳房へと与えられる快楽に少しずつ体の力が抜けて行ってしまい、やがて畳の上に仰向けに寝転がるような体勢になってしまう。俺は菫子ちゃんの胸とふとももを存分に弄り回してから、やがてスカートの中に手を侵入させはじめる。

「やあぁ‥‥店長さんっ、ダメだよぉ‥‥」

 口ではそう言うものの、眼鏡の向こうに見えるその瞳はとろんと蕩けて頬も紅潮させており、この続きを欲しているようにしか見えない。俺は下着の上から菫子ちゃんの裂け目へと指をぐっと押し当てると、すぐに指先に湿り気が薄らと伝わってくる。俺はなおも乳首を口内に含んでちゅぅちゅぅ吸いつきながら、下着の間に指を滑り込ませて秘所へと直接指を触れさせていく。

 くちゅっ、くちゅちゅっ、ぐちゅっ、ぬちゅっ

 菫子ちゃんの陰唇は既に愛液がじわりと染み出るほどに濡れそぼっており、俺は片手で下着をするすると膝の辺りまで下ろしてから指を一本膣内へつぷつぷ挿入させて、秘肉を掻き回すようにして刺激を与えていく。菫子ちゃんは息を荒くして、畳に横たわって身を捩りながら快楽に夢中になっているようだった。

「あ、んんっ、ダメっ、店長さんの指っ、気持ち良すぎるよぉ‥‥あっ、はぁっ」

 菫子ちゃんが快楽に背中を震わせて、身体を左右に捩るたびに豊満な乳房はぷるん、たぷんと扇情的に揺れ動き、俺は興奮して菫子ちゃんの秘所をくにくに、くちゅくちゅと夢中で弄り回していく。菫子ちゃんの裂け目からは愛液が次々に溢れ、俺の中指は根元までぐっしょり愛液に濡れてしまう。おそらく菫子ちゃんは何度か軽い絶頂を迎えているようで、膣内に挿入した指は時折秘肉が強く収縮するのを感じていた。

「あぁっ、はぁ‥‥ね、店長さん、私も店長さんを気持ち良くさせてあげたいな」

「‥‥お願いしていいかな」

 俺は菫子ちゃんの秘所から指を抜いて、菫子ちゃんの前に膝立ちになって下着ごとズボンを下ろす。畳に横たわっていた菫子ちゃんは、むくりと上半身を起こして眼鏡の位置を軽く整え、癖のある茶色い髪を掻き上げてから俺の下半身へと視線を向ける。するとすぐ眼前には既にギンギンに勃起した一物が存在しており、菫子ちゃんは恥ずかしそうに顔を赤らめて視線を斜めに逸らす。しかしすぐに気を取り直すと、一度俺の表情を窺うように上目遣いでこちらを見上げてから、熱い肉棒へとその細くしなやかな指先を絡めてきゅっと握りしめる。

「店長さん、覚えてるかな。はじめての時、どうやって舐めればいいか教えてくれたんだよね」

 言われて見ると、何かこんな光景にも覚えがあるような。

「そうだね、何か思い出せそうな感じがするよ」

「ん‥‥それじゃあ、ちゃんと店長さんに教えてもらった通りにするから、ちゃんと思い出してね‥‥ちゅっ、れろっ」

 菫子ちゃんはそう言うと、手で握った肉棒を軽く持ち上げるようにしつつ姿勢を低くして、玉袋へと優しくキスをしてから舌先をちろちろと這わせはじめる。俺はいたいけな少女になんてことを教えているんだ、と自分の節操の無さに改めて呆れてしまう。

 ちゅぷっ、れろっ、ちゅぅっ、じゅぷぷ‥‥れるっ、ちゅぽん

 菫子ちゃんの柔らかい唇が、温かい舌が、俺の玉袋を丹念に這い回って唾液を塗りつけながら刺激していく。時折口内に玉袋をちゅぽんと収め、舌の上でれろれろと転がしたり、ちゅぅちゅぅと吸い付くようにして奉仕しながら、菫子ちゃんは俺の快楽をじわじわと高めていく。やがて玉袋が菫子ちゃんの唾液でぐしょぐしょになった頃合いで、菫子ちゃんは舌を一物の根元付近へと這わせていき、そこからじわじわと裏筋に沿って舐め上げていき、そして亀頭の先端まで到達する。菫子ちゃんはその淫猥な動作を二度、三度と繰り返し、俺の表情を上目遣いで窺う。

 じゅるるっ、れろっ、ちゅっ、れるれるっ、ちゅぅっ

「菫子ちゃん、凄く気持ちいいよ‥‥」

 俺が菫子ちゃんの髪を軽く撫でながら呟くと、菫子ちゃんは嬉しそうに小さく微笑んでから亀頭の先端へ再度ちゅっと口付けをして、それから髪を耳の後ろに掻き上げつつ肉棒を唇で覆って徐々に温かな口内へとちゅぷちゅぷ飲み込みはじめる。竿の半ば辺りまで口内に収めきると、ゆっくりと唇を上下に動かして肉棒をその柔らかな粘膜でちゅぷちゅぷと扱きあげはじめる。

 ちゅぽっ、じゅぷっ、じゅぷぷっ、れろっ、ちゅぅっ、じゅぽっ、ちゅぽっ

 菫子ちゃんが唇を上下させる動きに合わせて俺の眼下では豊満な乳房がたぷん、たぷんと前後に揺れ動き、俺は菫子ちゃんの可愛らしい唇が肉棒を奉仕するその感覚を堪能しながら手を下に伸ばして、菫子ちゃんの乳房を掴んでむにむにと揉みしだく。すると菫子ちゃんはさらに激しく肉棒へとしゃぶりついて、口内で舌を執拗に絡めつつ一物を唾液でぐしょぐしょに濡らしていく。もはや肉棒に与えられる快楽は相当なものであり、次第に耐えられないほどになってしまう。

「す、菫子ちゃん、それ以上続けられたらやばいっ‥‥」

 俺がそう言っても、菫子ちゃんは一向に攻め手を緩める様子は無く、逆に俺の腰をきゅっと両手で抱きかかえてより一層愛おしそうな表情を浮かべながら肉棒を激しく咥え込んで唇を前後させていく。

 じゅぽっ、じゅぽっ、じゅるるるっ、ちゅぅっ、じゅぷっ、れろれろっ、じゅぽっ

 腰の奥の方から快楽がぐんぐんと押し寄せて来て、俺はその勢いに耐えきれずに菫子ちゃんの口内へと欲望の塊を放出してしまう。

「菫子ちゃんっ‥‥」

 どぷっ、びゅるるるっ、びゅくっ、びゅーっ、どくどくっ、どくん

「んむっ!? んんっ、ゴクっ、ゴク‥‥んっ、ゴクっ‥‥んんっ、ケホっ、ケホっ、やあぁ、凄いいっぱい‥‥」

 俺は菫子ちゃんの口の中に凄まじい勢いで精液を迸らせてしまい、菫子ちゃんは頑張って途中までは飲んでくれたものの結局むせてしまい、その可愛らしい顔や髪、それに眼鏡のレンズにも白濁液が飛び散ってしまった。

「ご、ごめん菫子ちゃん、気持ち良すぎてつい‥‥」

「けほっ、けほ‥‥。だ、出し過ぎよ店長さん。でも、気持ち良くなってくれて良かった。覚えてるかな、あの時もこうやって店長さんが私の口に出しちゃったんだよ」

 言われてみれば、そんな光景がぼんやりと頭の中で思い出される。そして何となく、その次の展開も薄らと記憶が蘇ってくる。確か、俺の肉棒は一発出しただけでは収まらず、そのまま菫子ちゃんを押し倒してしまったはずだ。そしてちょうど、今俺の肉棒は再び欲望がどくどくと滾り、硬さを取り戻しつつあった。

「菫子ちゃん、ごめん。一回出したくらいじゃ収まりそうに無いかも」

「や、やっぱりその元気さは変わらないのね、店長さん」

 菫子ちゃんは少し呆れたような笑みをこぼしてから、俺に向けて小さく頷きを返した。俺は菫子ちゃんの両肩へと手を添えてゆっくりと畳に押し倒していく。菫子ちゃんは仰向けの体勢になると、豊かな乳房がたぷんと軽く揺れる。チェック柄の制服スカートはまだ身につけたままだが、もはやこれを脱がせる時間も惜しかった。俺はスカートを軽く捲って菫子ちゃんの秘所を眼前に露わにして、柔らかい太ももを掴んで股を開かせてそこに一物の先端を触れさせる。

「んっ‥‥。そのまま来て、店長さん」

 ずぷっ、ずっ‥‥ぬちゅっ、ずちゅっ、ずぽっ

 俺は菫子ちゃんの膣口へと亀頭を押し当てると、そのままゆっくりと腰を前に押し出して熱く濡れた柔肉の内部へと熱く滾った欲望をずぷずぷ挿入させていった。菫子ちゃんの膣内は俺の肉棒が入って行くにつれてひくひく痙攣しながら収縮し、途端に一物はたまらない快楽に襲われる。

「あああっ、店長さんのっ、おちんちんが入ってる‥‥。凄く硬くて、脈打ってる‥‥。あっ、凄っ、気持ちいいっ‥‥」

 俺が秘肉を掻き分けながら肉棒を前後させると、菫子ちゃんは呼吸を荒くしながら嬌声を上げて、そしてなぜか眼鏡の向こうに見えるその瞳には薄らと涙が浮かんでいるように見えた。

「だ、大丈夫、菫子ちゃん?」

「んっ、はぁっ‥‥ご、ごめんね店長さん。また店長さんにこうして抱いてもらえたことが本当に嬉しくて、なんだか涙が出て来ちゃって‥‥」

 涙を浮かべながら頬を紅潮させて笑みを浮かべる菫子ちゃんの姿があまりに可愛らしくて、俺は半ば無意識のうちに一物を膣奥深くへと根元まで挿入させた状態で、菫子ちゃんを抱き寄せて唇を重ねていた。菫子ちゃんは少しだけ驚いたような表情を見せたが、すぐに俺に応えて夢中で唇を重ね舌を絡めはじめる。

 ちゅぷっ、じゅぷっ、れろろっ、ちゅぅっ、れるっ、ちゅぷっ

 俺と菫子ちゃんは、激しく互いを求め合うような口付けを交わしながら強く抱き合って、腰を小刻みに動かし合う。口の間からは二人の唾液が糸を引いて零れ落ち、ガチガチに硬くなった俺の一物を菫子ちゃんの蕩けるような柔肉がきゅうきゅうと断続的に締め付ける。

「ああああっ、凄いっ、凄いよぉっ、店長さんっ、好きっ、私の体でもっと気持ち良くなってっ!」

 菫子ちゃんはそう言うと、逆に俺に体重をかけるようにして徐々に俺の体を押し倒して行き、いつの間にか騎乗位の体勢になっていた。どちらからともなく二人の手が重なり合って、交互に指を絡めてきゅっと両手を繋ぐ。菫子ちゃんはとろんと蕩けたような表情を浮かべながら、呼吸を荒くして俺の上で腰を上下に振りはじめる。

 ずちゅっ、ぐちゅっ、ずぽっ、ずぷぷっ、ぬちゅっ

 癖のある茶色い髪を左右に振り乱し、大きな乳房をたぷたぷと上下に揺らしながら、菫子ちゃんは腰を振って俺の肉棒を秘所で扱き上げ、容赦なく俺に快楽を与えてくる。つい先ほど口に出したばかりだと言うのに、俺の一物はあまりの気持ちよさに限界を次第に迎えはじめていた。このまま果ててしまっても良かったが、少し攻め足りないような気もする。などと考えていると、菫子ちゃんは軽い絶頂を迎えてしまったようで、軽く体を震わせてから少し動きを止めてしまった。俺はその隙に、菫子ちゃんと繋いでいた手を離すと畳から体を起こし、菫子ちゃんを畳に押し倒す。菫子ちゃんは俺を見上げながら口を開く。

「ご、ごめんね店長さん、あのままイかせてあげようと思ってたのに、私が先にイっちゃって」

「大丈夫だよ、凄く気持ち良かったから、もうすぐ出ちゃうと思う」

「本当? 良かった。好きな時に膣内に出しちゃっていいからね、店長さん」

「な、膣内はまずいんじゃないかな?」

 俺が言うと、菫子ちゃんは悪戯っぽい笑みを浮かべてから答える。

「私にとってここは夢の中の世界みたいなものだから、たぶん妊娠することは無いと思う。店長さんは、気持ち良くなることだけ考えて‥‥」

「そ、そうなんだ。それじゃあ‥‥」

 俺は一呼吸置いてから、再び腰を前後に動かして菫子ちゃんの膣内へと肉棒の出し入れを開始する。

 ぬちゅっ、ずぽっ、ずぷっ、ずぷぷっ、ぱんっ、ぱんっ

 もはや絶頂まであまり猶予が無さそうなので、俺は勢いをつけて菫子ちゃんの膣奥深くへと繰り返し激しく一物を突き入れて行く。菫子ちゃんの柔らかい小ぶりな尻に俺の腰がぶつかって、乾いた衝突音がぱんぱんと響く。菫子ちゃんの乳房は前後にふるふると淫猥に揺れ動き、俺は無意識のうちに両手を伸ばして乳房をむにむに揉みしだきながら、腰を振って夢中で快楽を貪っていく。

「やあああっ、あっ、凄っ、激しいよぉっ、店長さんっ、店長さんっ、ダメダメっ、また私だけ先にイかされちゃうよぉっ」

「くっ‥‥」

 菫子ちゃんの膣内では秘肉がこれでもかとばかりに愛液を溢れさせながら俺の肉棒を全方向から包み込んで、きゅっ、きゅっ、と繰り返し収縮する。俺の肉棒は硬く熱く滾り、もはや暴発するのは時間の問題だった。俺は最後のスパートに腰を振る速度を早めていく。

「菫子ちゃんっ、もう出るよっ‥‥」

「うんっ、出してっ、店長さんの精液全部っ、残らず私の膣内にっ‥‥」

 どくどくっ、びゅるっ、びゅーっ、どくん、どくっ、どぷぷっ

 二連発で射精したとは思えない程に、多量の精液が大挙して菫子ちゃんの膣内に注ぎ込まれていく。

「ひぅっ、あああっ、店長さんの精子がっ、奥でどくんどくん出てるっ‥‥はぁっ、やっ、ダメっ、イくっ、イくの止まらないっ‥‥」

 菫子ちゃんは俺の精液を膣内で受け止めながらびくびく体を震わせて、表情を蕩けさせながら絶頂しているようだった。射精を続けていた肉棒はきつく収縮する秘肉に絞り取られて、とめどなく精液を吐き出し続ける。そうして自分でも呆れる程に大量の精液を流し込んでから、ようやく射精が収まって俺は肉棒を菫子ちゃんから抜き取る。それとほぼ同時に菫子ちゃんの桃色の裂け目からは、白濁液がとぷとぷ溢れ出して尻から太ももにつたっていく。

「‥‥ふぅ、凄かったよ菫子ちゃん。大丈夫?」

「だ、大丈夫じゃないよぉ‥‥気持ち良すぎて体に力が入らないよ」

「ご、ごめんね。しばらく横になって休んでるといいよ」

「うん、そうさせてもら‥‥あっ、嘘っ、やばい、夢から醒めそう!」

 不意に菫子ちゃんは慌てた表情を浮かべると、みるみるうちに菫子ちゃんの姿が薄れていって、霧のようにあっという間にその場から消えてしまった。おそらく夢から醒めて外の世界に戻ったのだろうけれど、あんな状態で戻って大丈夫なのだろうか。などと心配しながら行為の後始末を終えた、その時だった。。俺の頭の中に、過去の記憶が突然鮮明に映し出された。

『す、菫子ちゃんごめんね、気持ち良すぎて最後まで止められなくて‥‥』

『はぁっ、はぁ‥‥ま、まさか初めてなのにこんなに気持ち良くなれるなんて思わなかったわよ。でも店長さん、これで緊張はほぐれたかしら?』

『そうだね、おかげですっかり緊張も吹き飛んだよ。これで張り切って洋菓子コンテストに出発できそうだよ』

 その光景は、俺が外の世界で小さな洋菓子店を営んでいた頃のものだった。菫子ちゃんとの情事を終えて、布団で身を寄せ合っていた時の会話である。そうだ、間違い無い。俺は菫子ちゃんの言う「店長さん」その人に違い無い。おそらく、菫子ちゃんとの性行為を通して過去と同じ体験をした結果、それがきっかけとなって記憶のつっかえていた部分が外れたのだろう。俺の頭の中には、そこから先の記憶が次々に蘇ってくる。意気揚々とフランス行きの飛行機に搭乗したこと、コンテストでまさかの最優秀賞を受賞したこと、田舎の両親にそれを現地からメールで報告したこと、そして帰りの飛行機で突如エンジントラブルが発生したこと、――そして。

「ごきげんよう、洋菓子屋さん」

 突如誰もいないはずの背後から透き通るような美しい声が響き、俺は驚きながらそちらを振り返る。そこには、思わず我を忘れて見とれてしまうほどに優美で、それでいてどこか異様な恐怖感を覚えるような妖艶さも感じる、長い金色の髪をした女性がいた。やや胸元の開いた紫色のドレスからは豊かな胸の膨らみが見え隠れして、手に持った扇子で口元を隠しつつ女性はこちらを見ていた。

「あ、あなたは、ええと‥‥」

 初対面、ではない。俺はこの女性を知っている。名前は、確か。

「お久しぶりね。私の掛けていた術が解けてしまったようだから、様子を見に来たのよ」

「‥‥八雲紫さん、でしたっけ」

 墜落しはじめた飛行機の中で、悠々と通路を歩いて俺の元に来たこの女性がそう名乗ったのを、俺は思い出す。しかし、そこから先の記憶がまだ整理できていない。この人が俺に何か術を掛けていたというのか。

「やはり間違い無いわね、記憶が戻りはじめているわ。私の術が簡単に解けるわけは無いけれど、何か過去と結びつくような大きなきっかけでもあったのかしら。まあ、原因は何であれ、術が解けてしまったのだから約束を果たさなければいけないわね」

「術? 約束? ええと、いったい何でしたっけ?」

「あら、まだ記憶がうまく整理できてないのかしら。なら教えてあげるわ。術というのは、あなたの外の世界での記憶を封じ込める妖術のこと。そして、約束というのは‥‥」

 言いながら、紫さんは空間に何か裂け目のようなものを作り出し、その中に手を入れて短刀を一本取り出しつつ言葉を続ける。

「あなたの記憶が戻ったら、その時点で殺すという約束よ」


続く




おまけ ~菫子ちゃん大ピンチ編~

 洋菓子屋と夢の中で情事を終えた菫子は、目を覚ますとちょうど午前中最後の授業が終わった頃合いだった。膣内から洋菓子屋の肉棒が抜き取られてから程なくして目が覚めてしまったため、菫子の秘所にはまだ快楽の余韻が残っており、立ち上がろうとすると痺れるような快楽が体中に広がって、危うく嬌声を漏らしそうになってしまう。

「んんっ‥‥ゴホン、ゴホン」

 何とか咳払いをして誤魔化しつつ、とりあえず人の居ない屋上にでも行って昼食を取ろうと考えた菫子は、次の瞬間膣内からどろりと熱いものが溢れる感覚を覚えて、動きを止めてしまう。

(えっ? えっ?? う、嘘っ、どうして膣内から精子が溢れて来るの!? だ、だって、あれは夢の中の出来事で、現実には影響しないはずじゃ‥‥?)

 精液のみならず、自分が先ほどまで幻想郷で溢れさせていた愛液もしっかりと下着に染みを作っており、それだけでは収まらずスカートにまで染みができてしまう程になっていた。菫子はしばし頭が混乱して、座席から動けずにいた。

「宇佐見さん、大丈夫? 顔が赤いけど熱でもあるの?」

 通りがかった男子生徒が声をかけてくる。

「だ、だだ大丈夫、気にしないで」

 冗談じゃない。このまま立ち上がったりしたら、スカートの染みが目立ち過ぎる。いや、それどころか大量に膣内射精された精液も下着だけでは抑え切れず、おそらく立ち上がったらすぐに太ももからつたって零れてしまうだろう。どうしてこんな事になったのか、菫子はとにかく混乱した頭で考えるが、それよりまずはどうにかして誰にも見つからずにジャージにでも着替えなければ、変態の烙印を押されてしまう。

(こ、これって妊娠しちゃうのかな‥‥?)

 そんな心配も頭をよぎりつつ、菫子はどうやってこの状況を乗り切るか頭をフル開店させる。その時、購買で昼食を買って来たのであろう女子生徒達が数名、すたすたと菫子の横を通り過ぎて行った。菫子は、その女子たちのうち一人がパックの牛乳を手に持っていたのを見逃さなかった。

(これしかない! うおおおおサイコキネシス!)

 瞬間、菫子の超能力は牛乳パックを切り裂き、そして牛乳が自分のスカートにかかるよう念力を強く込める。ばしゃり、と音を立てて菫子の狙い通り牛乳がスカートの上にかかって、菫子の下半身は牛乳まみれになる。

「きゃっ!? な、なんで急に牛乳パックが裂けたの!? ご、ごめんなさい宇佐見さん!」

「き、気にしなくていいわ、きっと何かにぶつかって破れたのよ。私はジャージにでも着替えるから、本当に気にしないでちょうだい。あ、あとこれ、牛乳代もとっといて!」

 菫子はその女子生徒に半ば強引に百円玉を握らせてから、ジャージの入った袋を手に持って大急ぎで女子トイレへと駆けて行った。スカートとパンツを脱いで便座に腰掛けると、まだ膣内の奥に残っていた白濁液がぽたぽたと裂け目から次々に溢れ出てくる。

(‥‥まあ、妊娠しちゃったら店長さんに責任取ってもらえばいいや)

 などと楽観的に考えながら、ジャージに着替える菫子だった。


終わり
というわけで菫子編でした。私の作品内では巨乳設定ですが、世間的にはそこまで大きく描写されることは多くないような気もします。
このシリーズもあとわずかで終わり‥‥とする予定でしたが、ここに来てやっぱり藍さまと橙も手籠めにしたい欲望が湧き上がってきまして‥‥。
そんなわけで、次回は藍さま編になりそうです。その次に橙を攻略してから、既存キャラの3P→最終回と進んでいく予定です。
ちなみに最終回までに紫様も攻略予定ですので、罪袋の皆様もご安心ください。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
オルテガ
コメント




1.茶露温削除
いよいよ終わりが近づいてきてますね!最後まで応援してます
次回も楽しみにしてます……で終われるかぁ!
外でも洋菓子屋は女誑しだったのか!もう我慢できん!ゆかりんその短刀を貸s(ピチューン)
2.性欲を持て余す程度の能力削除
巨乳菫子いいですねー
フェラの時におっぱいが揺れたりそれを揉んだりするのって非常にエロいと思いますw
ただせっかく巨乳なのにパイズリがなかったのが残念……ゆかりんの時はぜひお願いします!
3.性欲を持て余す程度の能力削除
きょぬー菫子とは珍しい
そしていよいよ終わりも見えてきた?
夜伽話で一番楽しみなシリーズでしたので寂しくもあり次回作(?)が楽しみでもあり…

ともかく次も期待しております
4.シリウス削除
今回もエロかったです。
エロかったんですが・・・。
外の世界でヤったのが2年半前ってことは菫子ちゃんは中学生・・・
事案発生待ったなし、飛行機墜落も神の裁きだったのでは・・・。

でもエロかったので次も期待してます。
5.性欲を持て余す程度の能力削除
いつも楽しく拝見させてもらってます!続き楽しみです