真・東方夜伽話

6月終わりの結婚初夜

2016/06/30 04:43:06
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6月終わりの結婚初夜

花火

確固たるキャラ像をお持ちの方が見られると気分を害する恐れがあります。
以上ご理解の上よろしくお願いします。

 「病める時も、健やかなる時も、異変が起きたその時も、貴女方は互いを信じ、支えあうことを誓いますか?」

 「「誓います」」

 八雲紫の問いかけに私たちは合わせて答える。式が始まる前から高鳴っていた胸だが、クライマックスに向けさらに鼓動が加速していく。

 「では―ー―誓いのキスを」

 参列者が見守る中、私、風見幽香と花嫁衣装に身を包んだ四季映姫は互いに向き直る。
 彼女の顔にかかったベールをそっと持ち上げる。

 「幸せに…してくださいね……」

 とても優しい微笑みをたたえた彼女を見ると、ついにこの日が来たのだと、目頭が熱くなる。

 「違うわ」

 言葉を待っている彼女に私の想いを、私の決意を告げる。

 「幸せになるのよ―――一緒に」
 「はい…」

 彼女のあごを手で持ち上げる。誓いを立てるために。瞼が閉じられる。

 絶対なんてこの世には存在しない。

 でも、今だけは、と

 精一杯の愛をこめて

 そっと唇を重ねた。


  ― ◇ ― ◇ ―


 バスローブを着て、ベッドに腰掛ける。
 明かりは最低限しか点いていない。ここは私の家、私の寝室、私のベッド『だった』。今日からはちょっと違くなる。そう思ってシーツを撫でると、今からのことを考えてしまい、心が昂る。
 風呂場から響いていたドライヤーの音が止む。

 ややあって、こちらもバスローブを着た映姫がやって来て、私の隣に腰をおろす。肩が触れるか触れないかの微妙な距離。

 「………」
 「………」

 この沈黙をどう破ろう。今まで幾度も肌を合わせてきたが、今夜は、今夜だけは違う。
 こんなことなら紫から、その、作法とか流れとか聞いておけばよかったか。

 「―ー今日は、楽しかったですね」
 「…そうね」

 沈黙を破ったのは映姫だった。今日、とは式と披露宴のことだろう。
 映姫が微笑みながら続ける。

 「祝電とか挨拶とかは…ちょっと個性が強すぎでしたけど、みんな、祝ってくれて。余興の時とかは、まぁいつもの宴会の時と変わりませんでしたけど」

 笑顔で話す彼女を見ていると、式を挙げてよかったと、心から思える。

 「幽香?」

 顔を覗き込まれハッとする。ぼんやりしてしまっていた。

 「どうかしました?」
 「…いえ、なんでもないわ…」

 なんでもない。なんでもない訳はない。
 何が? 結婚して初めての夜なのだから。
 今までも肌を重ねてきた。これからも。今も。
 何が違うのだろう。
 結婚とは、なんなのだろう。

 「…幽香……」

 思考が引き戻される。
 こちらを真っ直ぐ見つめる映姫。先ほどまでの笑顔とは違う。少し潤んだ瞳を揺らして私を誘う。

 無粋な言葉は要らなかった。

 そっと瞼を閉じた彼女の唇に自分の唇を重ねる。強く押し付けるのではなく、弱過ぎず、彼女の唇の感触を確かに感じられるくらい。

 しばらくしてどちらからともなく唇を話す。そしてお互い一つ息を吐いてもう一度。
 今度はついばむように。私が映姫を、映姫が私を。だんだんと深くなる。求めていく。
 私が舌で唇を突っつくと、それに応えて私を受け入れてくれる。敏感なところを触れ合わし、口内へ侵入し唾液を交換する。

 「……んむぅ…ちゅ、ちゅるる」
 「……ん、あむ……ふぁ、はぁ…ゆぅ…か、ぁ…」

 唇を離すと、絡ませあった唾液がつぅ、と二人の間に銀糸を残す。
 映姫が私の胸に顔を埋めてくる。彼女を抱きしめながらベッドに横になる。
 そして彼女の肩口から手を差し込み、少しずつ脱がしていく。徐々に肌が露わになる。
 脱がしたローブをその辺に放り投げ、いざ彼女の肌に触れようとした時、いつもと違うことが起きた。

 「私だけ…は、ダメです…」

 映姫が私のローブに手をかけたのだ。

 「すみません、腕を袖から抜いてもらえますか?」
 「え、えぇ」

 流れで手伝ってしまう。
 私が責めるのが好き、ということもあり、いつもは私が脱がせたり、肌蹴させたりして映姫自身はあまりそういうことには干渉してこなかった。
 完全に衣服を脱いで行為に及んだことがあまりない私は、こうして二人生まれたままの姿になっている今、羞恥心が勝っていた。

 そうして、私が固まっていると映姫が私の耳を舐め始めた。

 「ちょ、映姫…っ、ぁあ…っ」
 「ぴちゃ、じゅるる……っはぁ…いつもは、責められてばかりですからね」

 耳元から水音が響き、映姫の舌が耳の中を撫でていく感触に背筋がゾクゾクする。
 さらに私の胸にまで手を伸ばし、ゆっくりとではあるが揉んでくる。

 「ん……んあぁ……」

 口から情けない声が漏れる。すごく上手とは言えないが、私を想って、感じさせようと愛してくれているのが伝わってくるから。

 「やっぱり大きいですね。…少し羨ましいです」
 「う…うぁ!? ひゃぁ……あぁ!」

 強めに揉みしだきながら、乳首に吸い付いたり甘噛みしてくる。さっきまでより強い刺激が体中を駆け巡る。

 「…っぷぁ、こっちも触りますね」

 そう言って、片方の手で私の性器に触れる。すでに濡れていたそこは軽く撫でられただけで、くちゅりといやらしい音を立てた。
 まずい、このままそこを愛撫されれば、私は流されてしまう。彼女にされるがままだ。せっかくの初夜、愛しい人に情けない姿は見せられない。
 私は、風見幽香なのだから。

 「調子に乗るんじゃないわよ…映姫…」
 「え、幽香…きゃぁっ」

 強引に彼女の腕を掴んで押さえつけるように上に覆いかぶさる。

 「結婚したからって…変えてあげないんだから…。私が、貴女にするのよ」

 そのままキスをして舌を絡ませる。少し遅れて映姫も舌を深く絡ませようとしてくるが、私はそこでキスをやめる。
 そして左手は乳房へ。右手は性器、ではなく内腿を撫でる。そこへ近づいたり離れたりを繰り返しながらさわさわと触れていく。

 「…ぃやっ、嫌です…っ、そんな触り方っ。お、おかしくなります…ぅ」

 聞こえないふりをして、さらに続ける。しっとりと少し汗ばんでいてそれでいて滑らかな彼女の肌。あまり大きくはない彼女の乳房だが、手のひらにあまる柔らかさを感じているし、いじらしいのか閉じたり開いたり太ももに手を挟まれれば、気持ち良い圧迫感を感じる。
 彼女の表情をチラリと確認すると、目には涙を溜め、吐く息は荒い。そろそろいいか。 そっと右手で彼女の性器に狙いを定め、一気にズブッと二本の指を差し込む。

 「あっ、ああああ!? いきなり…ぃ…!ふぁ…っ…ぁぁあ!」

 十分に蜜を湛えていた彼女のそこは、特に突っかかることなく私の指を飲み込んだ。
 緩急をつけて抜き差ししたり、二本の指をバラバラに動かす。すると彼女の膣は指を食いちぎらんとする程の強さで私の指を咥えこみ、入口からは蜜を溢れさせる。

 「ほんの少しっ、焦らされたくらいで…ここをこんなに濡らして…! そんなにいいならっ! もっとしてあげるわ!」

 彼女が最も感じる部分を執拗に擦りあげる。蜜は白にがかって
、私の手首のあたりにまで飛び散っていた。激しく乱れる彼女の姿に私も興奮を覚える。

 「あうう…! あっ、あん!………あぁぁ!?」

 彼女の嬌声が一段高くなる。膣内がぴくぴく痙攣しながら指を痛いくらいに締め付けてくる。そして――――

 「あうぅぅうっ……あっ、ひぃ…っ! あああああああああ!!」

 ガクガクと激しく全身を痙攣させ、彼女は絶頂した。


  ― ◇ ― ◇ ―


 「はぁっ…はぁっ! ああっ、あああ!」
 「うっ、ぅうっ……ぃいっ、あ、あっ!」

 二人理性はもうとっくに手放し、互いの性を擦り付け合う行為に耽る。最早どちらかのなんてわかるはずもない体液が、ベッドに大きなシミを作っていく。
 映姫の片足を支えながら、股の間に幽香が跨って腰を動かしている。互いに何度も小さく達していて、その波は徐々に大きくなっていた。最果てが近いのだと二人とも知っている。

 「んくぅ! はぁ…っ! 幽香…ぁ…!」

 名前を呼ばれ、ほんの少しだけ理性が戻る。もちろん快感が引いた訳ではないが。
 彼女の腕が私を自らの上に引き寄せる。腰の動きは止めないで、唇を重ねる。

 「んむ…ちゅぅ…ふぁ、あっ! あ…愛して……愛しています……んっ…幽香」

 微笑んで、涙を湛えた瞳で私を見つめながら彼女が告げる。真っ直ぐに届けられたその言葉が腹奥に、きゅんと甘い疼きをもたらした。

 「は…ぁっ! わ、私もよ…映姫…」

 彼女にもたれ掛かって、耳元で告げる。

 「ダメ、です…っ…。ちゃんと、あぁっ! ちゃんと、言って…ぇ…!」

 快感に飲まれつつある思考の中、それでも、伝えなければならないのだと、絶頂へのラストスパートをかけながら、思いの丈を口にする。


 「―――愛しているわ。世界中の誰より…っ! 私はっ! 貴女を…想い慕って、愛しているわ!」


 その言葉を告げた幽香も、受け取った映姫も、同時に最後の頂に駆け上がり快楽の海に飛び込んでいった。
 尾を引く二人の絶叫は、明けようとしている梅雨の空へ消えた。


  ― ◇ ― ◇ ―


 ベッドの上、抱きしめ合いながらゆったりと事後の余韻に浸る。

 「幽香」
 「何?」
 「その、さっきはごめんなさい」

 少し目を伏せながら映姫は言った。だが、何について謝られているのかがわからない。

 「? 何のこと?」
 「その、今夜くらいは、貴女を気持ちよくさせてあげられたらって思って…してみたんですけど、やっぱり嫌だったのかなって…」

 そんなことを思っていてくれたのか。いつもと違って私に自分から愛撫してくれたのはそういうことだったのか。ふふっ、と思わず笑みが出てしまった。

 「私も、貴女にだらしない、情けない姿は見せられないって…。気づかなくてごめんなさいね」

 なんとなく気恥ずかしくなってそっぽを向いて言う。結婚まで辿り着いたのに、まだまだ伝わらない気持ちもあるのだと気づかされる。

 「だから…もう一回、して、くれるかしら?」

 「はい。……気持ち良くしてみせます」


 結婚とはなんなのだろう。前と後では何が変わっているのだろう。

 今はまだ解らないけれど、

 いつかそれに気づいた時も、

 変わらずに貴女を愛していたいと、

 そう、思った。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
初心者故拙い文章ですが、1ミリでも良いなって思ってもらえたら幸いです。
私がこのカップリングに目覚めたのはきっかけは、特にございません。気づいたら「いいなぁ」って思ってました。
なかなか探しても見つからなかったので恐る恐るですが筆をとらせてもらいました。
なんとか6月中に書き終えられてよかったです。

お読みくださった皆様に謝辞をば。
花火
コメント




1.性欲を持て余す程度の能力削除
10cmくらいいいなって思ったよ!!

この二人が距離を縮めたこれまでの経緯とか、見てみたいと思いました。