真・東方夜伽話

境界が 猫と狐を 抱く時

2015/05/29 19:02:10
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境界が 猫と狐を 抱く時

極楽わんこ
・紫と藍と橙のお話で、十七作目「式の役割」の設定を引き継いでいます。
・乱交ではなく、題名通りの順番で紫が式の相手をします。
・紫にアレが一時的に生えます。
・内容は紫視点の、藍と橙の仲睦まじさにささやかな羨望を感じる所から始まる主従愛ものです。

























どんなに偉い立場に君臨しようとも、自業自得の鉄則からは逃れられないものだ。
最近自身を取り巻く恋沙汰がまるで上手くいっていないのも、好き放題をしているが故の罰なのだろう。
それに対して式である藍は誠実な性格も手伝ってか、色々な人物から好意を寄せられている。
守矢の巫女は最近は接点こそ無くなってきているようだが思慕を寄せているのに変わりはないようだし、
地霊殿の主の妹も彼女の持つ包容力に惹かれて無意識に接触を試みたのかもしれない。
式である橙に至っては絶対の信頼を見せているし、何よりも霊夢までもが自分との二択とは言え、
藍からの愛情表現の教育を受けてみたいと口走ったのだから、これには流石に驚きを覚えざるを得なかった。
普段から他人を欺き続けている自分には相応しい結果であるし、羨む資格なんて一切ないのは分かっている。
けれども久々に湧き上ってきたのは紛れも無く羨望の感情そのものだったのだ。

「藍さま、今日のご飯もとても美味しかったです」
「そうかい、橙に気に入ってもらえて嬉しいよ」

普段の何気ない会話でさえもそこには本物の家族と何ら変わらぬ愛情が溢れており、
食事が美味しかったと純真な笑みを見せる橙も、満足させられて微笑む藍もとても幸せそうであった。
除け者にされている、と表現してしまうと被害妄想が過ぎるかもしれないが、
自身の存在が完全に浮いてしまっていると指摘されると反論も出来ない残念な状況だ。

ならば、と思い付いた案に思わず裏で笑みを作ってしまう。
羨望は一つ踏み違えれば嫉妬ともなり、負の方向にも傾きかねないが自分にとってはむしろ歓迎すべき感情でもある。
腰を持ち上げるのが難儀な性格であるが故に、自然と原動力が湧き上がってくるのは非常に有り難く、
今までの経験から言えば行動に移し終えた後は、結果に関係なく充足を得られる事が出来たのだ。
今回も仲睦まじい所に割込む形にはなってしまうが、少しばかり相手をしてもらうという計画が既に立ち始めていた。

「藍、橙、ちょっといいかしら?」

食後のくつろぎの時間を楽しんでいる二人へと何気ない雰囲気で声を掛けてみる。
一つの経験を終えた橙は、今尚純粋な印象を持ちながらも大人の一面も覗かせるようになり、
特に黒い毛は見違える位の艶やかさを感じさせる程であった。
恋愛事情に心を揺らしている藍もまた、既に完成された美しさに、
一層の磨きがかけられたと言っても間違ってはいないだろう。

「何ですか、紫さま?」
「食後のお茶でしたら、すぐ用意しますが」

二人揃って見せてくれた柔和な笑顔からしても、こんな話題を切り出すのは明らかに場違いだと分かってはいる。
身勝手な要求だって度々藍に突き付けたりした事はあったが、ここまで雰囲気に合致しないのは初めてに違いない。
そこまで把握しておきながらも我侭な性格が強引だろうが知った事ではないと、計画を口走らせていたのだった。

「良ければ私の心の隙間……埋めてもらえなくて?」

懐に忍ばせていた扇子を取り出して口元を隠し、目線だけを二人に向けながら儚さも込めて囁いてみせる。
その辺りにいる男であれば苦も無く転ばせられる仕草に違いないと自信も持ってはいるのだが、
今回ばかりは無謀だったようで特に橙に至っては意図を理解出来ずに不思議そうな表情を浮かべるばかりであった。

「紫様は、夜のお相手を務めて欲しいとおっしゃっているのだよ……」

微かに頬を赤らめながら藍が耳打ちしてくれたおかげで橙も内容を把握したらしく、
はぅ……と息を飲みながら主人以上に顔を紅潮させたのだった。
夜伽の約束が交わされる状況でありながらそれには似つかわしくない和やかな雰囲気ではあったが、
意外に感じたのは戸惑いらしい戸惑いもなく藍が今の話をすんなりと受け入れている事実だ。
自身が最初の手解きを果たして以来は橙に行動の全てを任せているようだが、
それでもみだりに行為に走るのは良しとはないと何処かで思っているに違いないと踏んでいた。
しかし実際に蓋を開いてみれば想像とは大きく異なった光景が今目の前で展開されている。

「勿論、二人が乗り気でないというのであれば強要するつもりは全くないわ。どうかしら?」

少なからず生じた疑問が表面に一切出る事はなかったのは幸いというべきであろうか。
ともあれ藍とは一段落付いたらとの約束を交わしていたし、同じマヨヒガの屋根の下で
一緒に暮らしておきながらあまり接点の取れていない橙と、親睦を深める絶好の機会ではある。
欲望だけで可愛い式達を巻き込んでいるのではないと自身を無理矢理納得させているのに、
心が痛いと感じているのは決して気のせいなどではないだろう。

「喜んでお受け致します。橙は、どうするんだ?」
「私も、是非とも紫さまのお相手をしたいです」

小刻みに震える猫耳やくねる尻尾は緊張の表れに違いないが、発情期に見られる酔ったかのような
佇まいではなく相手を何としても務めてみせるという、確固たる意志が伝わってきた。
それに対して慈しみの眼差しを向け、そっと頭を撫でて微笑む藍にも未練や躊躇の感情は全く感じ取れない。

「分かった、くれぐれも紫様に失礼のないようにするんだよ」
「はい、藍さま」

いじらしい笑みを返す橙はこれから執り行われる儀式の意味を理解していないのではと心配してしまう程に純粋であった。
苦労をかけたり勝手を言ったり困らせているその裏で、式達に愛情を持っているのは間違いない。
そんな彼女達の喜びの境界までをも、自分はいつの間にか曖昧なものへと変えてしまったのだろうか。

「紫さま。私、お相手出来るようにしっかり頑張りますね」

緊張しながらもこちらを向き直った橙が見せてくれた笑顔がとてつもなく眩しく思えてしまう。
新しい挑戦を迎える式を見守る藍もまた然りで、何故ここまで穏やかな表情を浮かべていられるのか、
仕向けたこちらの方が不思議な光景を目の当たりにしている気分であった。

「私も紫様のご要望にお応え出来るよう、尽力してみせます」

自らが従える式と同様に頬を赤らめながらも微笑む藍から、橙とは異なる感情を受け取れるとしたら、
真に思慕を寄せている相手と時間を共に出来る期待だろうか。
辛辣な仕打ちを幾度も受けていながら、今尚九尾の狐は胸の奥に秘めている想いを変えてはいないに違いない。
こうも身勝手な自分を好きにならなければ、などと思ってはならないのだろう。
彼女が待ち望んでいるのが憐みなんかではないのは分かり切った事実なのだから。

「ん、二人とも期待しているわ」

自由な振る舞いを許される幻想郷において敢えて従者という道を選択した健気な二人を、
またしても自分の勝手で振り回そうとしてしまっている。
そうであるにも関わらず彼女達が見せるのは仕える誇りであり、迷いもなければ後悔の色だって微塵も感じられない。
自身に出来る労いをこんな形でしか表せないなんて、歪んでいるにも程があると言われても仕方がないだろう。
幻想郷の賢者とまで呼ばれながら実はただの無力な女である事すら慰めてもらおうとしている、
その事実を認めざるを得ない心境に、微笑む二人の裏で寂しく溜め息を吐いたのだった。

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藍が自分も式を持ちたいと願いを打ち明け、それがまだ未熟な妖力しか
持ち合わせていない猫又であると知った時には意外だとしか思えなかった。
彼女ならばもっと高位の妖怪を付けて自身の負担を軽減する事だって可能には違いないのに、
蓋を開けてみれば更なる負荷を自らの意志で背負ったのだから驚く他はない。
だが、式となった少女は背負った期待に応えるかのように着実な成長を見せていたのだ。

「お邪魔します、紫さま」

先陣を切ってこちらが待ち構えている部屋に足を踏み入れ、
退路を断つかのように開いた襖を静かに閉じてみせたのも一つの決意の表れであろう。
とは言え不安を覚えているのに間違いはなく、細い脚は微かに震えており、
藍と一緒にいた時には感じられなかった表情も窺える事が出来た。

「よく来てくれたわね橙、そう緊張しなくてもいいのよ」
「はい……私で、紫さまの心の隙間を埋められるんでしょうか……?」

その意味こそは理解していながらも、実際に自分で役目を果たせるのかを心配をしているようだ。
ゆっくりとした歩調でこちらに寄り距離を縮めてきた、困惑を見せる少女と目線を合わせながら微笑んでみせる。

「深く考えなくていいのよ。貴女と、一時を過ごせられればそれだけで充分だから」

頭の上にちょこんと乗っている緑色の帽子をそっと脱がせ、髪と猫耳を撫でてやると橙も表情を少しばかり和らげた。
藍の溢れんばかりの愛情を受けて育った事もあって、主人に甘えてしまう面も見受けられたがそれだけではない。
幼いながらも式としての役割は既に小さなその身に心得ているようで、
何としても使役者の期待に応えてみせなければという強い意気込みも感じられる。
彼女自身も気が付いてはいないかもしれないが、確かな成長を遂げているのだ。

「ん……」

ぴくんと猫耳を心地良さそうに震わせる仕草はとてつもなく愛らしく、真の主でなくとも思わず頬が緩む。
内面だけではなく、人の姿を借りた外見もまた一回り大人びて見えるようになったのも微笑ましい。
尻尾や猫耳を覆う黒毛は美しい艶を見せ、思わず甘噛みしてしまいたくなる健康的な脚も魅力の一つとなっている。
時折成熟した肉体への羨望を藍にも口にして困らせてはいるようだが、
幼いからこそ醸し出される独特の色香もそれはそれで貴重なものだと今の自分には思えてしまう。

「藍には、色々と教えてもらったのかしら?」

茶色い髪の毛が感じさせる手触りの良さも堪能しながら、手解きを受けた時の事を窺ってみせる。
足元で時折くねりを見せる尻尾は期待の表れであろうか。
盛りの絶頂の時期を外しているとは言え、深層では欲望が今もひっそりと息を潜めている、
心持ち肌が桃色に染まったかに見えたのも、性の衝動を抑えている鎖が軋んだ証拠に違いない。

「勉強になりました。とても優しくされましたし……私、藍さまの式になって本当に良かったです」

幸せそうに微笑む橙が示した主への思慕は、誤魔化しなど一切ない純粋なものだ。
一層固くなった主従の結束を見る限り、藍は正しい教育を施せたようであった。
以来は橙の意思に任せて好きなようにさせているのも苦悩の末の決断ではあったのだろうが、
過剰な束縛を解いた結果こうして生き生きとした姿を見せてくれるならばと納得しているのだろう。

「紫さまからも教わりたいです、色々な事……」

淫の雰囲気を少しずつ表面に滲み出し始めている橙が、尻尾のみならず瞳孔までをも揺らしながら願望を口にする。
純真さだけではなく、それとは正反対の方向の成長も彼女は感じさせてくれていた。
未熟であるが故に抑制の意志が緩く、藍との一夜を終えた後に発情期を迎えてからというものは、
度々甘い鳴き声を上げながら人里へと疾走する姿も確認する事が出来た。
陽が昇る頃にマヨヒガに戻ってきた少女の表情が、出掛ける前とは一変して清々しく満たされていた辺り
何が行われていたかは想像に容易く、そちらの方面に関して言えば藍以上の資質を持ち合わせているようだ。

「分かっているわ。慌てないでじっくりと、ね」

頬を両掌でそっと包み込みながら、諭すように言い聞かせる。
柔らかな手触りが羨ましくて指を少しずつ滑らせていくとくすぐったさを感じたのか橙が身震いを見せた。
幾度か行為を経験はしているもののまだまだ初心なのに変わりはなく、敏感な反応を返さざるを得ないようだ。
鼻先が触れ合う位まで距離を詰めると流石に緊迫が強くなったのか、
唇も痙攣が見受けられたがこちらを見詰める眼差しに変わりがないのは、相応の覚悟を決めているからに他ならない。

「里の人間は、みんな優しく貴女を扱ってくれているのかしら?」
「や、優しくされたり……激しくされる時も、ありました……」

緊張を解す意味も込めて問いを投げ掛けてみたりもしたが、
逆にこれから乱暴に扱われるのではとの不安を煽ってしまったかもしれない。
藍よりも小振りな耳も震えて黒毛を逆立たせている辺り、警戒を強めてしまったようだ。
まだ彼女には酷であろうと、親指で額を撫でながらそっと囁いてやる。

「心配しなくていいわ。私は乱暴な真似をするつもりはなくてよ」

ささやかな安堵を得られたのか、しばしの間呼吸を止めていた唇が新鮮な空気を取り込もうと大きく動く。
細い胸板が前後しているのは膝をずっと伸ばしっ放しの影響もあるのだろうと肩に手を回させてやると、
焦点のずれかけていた瞳が視界を鮮明に戻したのか慌てて遠慮の姿勢を見せた。
接点が少ないとは言え、自身を従えている主のそのまたご主人様を目の前にしているという認識は持っているのだろう。

「そのままの姿勢では辛いでしょう、橙」
「で、でも……」

自分を支えにするのは恐れ多いとの思いもあるだろうし、心置きなく身を預けるにはまだ抵抗を感じているに違いない。
今ばかりは世話を藍に任せてほとんど橙と触れ合う時間を設けなかった怠惰を悔いるしかなかった。

「私は藍じゃないから難しいのは承知しているけれども、遠慮無く甘えてくれると嬉しいわ」
「は……はい……」

出来る限り優しい声色でそう言ってみせると、引っ込めようとしていた両腕を橙は再び巻き直してくれた。
少し身体を傾ければ唇が触れ合う距離、何度か経験を重ねてはいるものの細い双葉は今も可憐さを失っていない。
味わってみたいという欲求がふつふつと湧いてくるのも至極当然の反応であろう。

「口付けしても、いいかしら?」
「……大丈夫です、紫さま」

小さく身を震わせながらもそう答えた橙がそっと瞳を閉じ、心の準備は出来たとばかりに顎を持ち上げる。
自らを差し出す覚悟を決めた乙女は美しいもので、それは式の式である彼女とて例外ではなかった。
差し出された唇を啄むように上下から挟み込んでみせると肩に巻かれた腕に一際強い力が篭る。
敏感な箇所が触れ合う感覚にはまだまだ慣れていないようで、細い身体を震わせる様も愛らしい。
擦り合わせるようにして柔らかな摩擦を何度か繰り返し、形や触り心地を堪能した所で今度はふっと息を吹き掛け、
半開きになっている歯の間を滑り込ませる要領で舌先をそっと割り込ませていく。

「んむ、ぅんっ……」

ぬるりとした感触に思わず大きく息を漏らしてしまったようだが、
それでも腕を解く事はなく続けて接吻を受け止めようとする少女の健気さが窺えた。
舌と唾液が絡む回数が増すにつれて二人だけの空間が次第に濃密になっていくのが実感出来る。
今ばかりは藍も侵入する事は叶わない、その事実は橙も理解している筈だから覚悟は必要だった事だろう。
彼女を称賛しながらも、同時に快楽の渦に引きずり込みたいという意識を持ってしまうのだから性質が悪いものだ。

「んふ……」
「あふっ、はぁぁっ……」

唇の接触を一旦離した所で互いに一呼吸を吐く事となった。
頬をほんのりと染め先端を軽く手前に倒した猫耳を見る限り、まだ微弱ではあるが官能の毒は回り始めているようだ。
小さく開いた唇が呼吸を繰り返す様や、虚ろにこちらを見詰める瞳も実に愛らしい。
こんなにも可愛い娘ならばもっと早く食しておくべきだった、なんて打ち明けては藍に怒られてしまうだろうか。

「どうだったかしら?」
「あ……その……とても、気持ち良かったです……」

軽く俯きながら心境を正直に答えた橙の肌に薄い桃色が加えられているのも快感が支配し始めている証拠だろう。
小刻みに震える姿を見せながらも、続けて彼女は心の内を語ってくれた。

「それに……思ったよりも優しい口付けで、安心しました……」

安堵の微笑みに、加虐心を刺激されてしまうなんて随分と歪んでしまったものだ。
持ち上げた所で崖下に突き落とす手法も他人相手ならば遠慮無く選択出来るが、
純粋な気持ちを見せてくれる少女に対しては余りにも無慈悲である。
少し強めの毒を回して徐々に淫の境界に傾倒させていくという事で妥協するしか叶わなかった。

「気に入ってもらえたようで何よりだわ。では、こういうのはどうかしらね?」

ふ、と不敵な笑みを浮かべてみせれば安心を覆されて、窮地に立たされた子猫のような怯えが顔に浮かび上がる。
激しい愛撫に入れなくともこうした反応を返してくれれば満たされるものだと感じながら、
橙の咥内で動かしていた舌を今度は首元に当て先端で舐め上げる動作を繰り返していく。

「ひっ、あぁっ……」

唇まで敏感ではないにしても舐められれば身震いを起こしてしまう箇所に違いはなく、
まだまだ耐性の低い橙は声を抑える事も叶わないようであった。
でもこんなのはまだ下準備に過ぎないと、右手を艶やかな黒毛が生えている尻尾へと添えてみせる。

「ひにゃあぁっっ!?」

猫耳を突っ張らせながらの悲鳴には躊躇の意図も窺えたが、
ここまで派手に反応してしまっては弱点を自ら相手に教えているも同然だ。
ぴんと突っ撥ねた膝にもう片手を宛がい、三方向からの責めを決定した所で丹念に舐めた首元に照準を絞る。
白い肌に歯を鋭く立てればさぞかし美味な血を味わえる事だろう、もっとも実際に行動に移そうものなら
最悪八雲家が崩壊する可能性すらあるので、空想に留めるしか叶わないのが実情ではあるのだが。
その代わりにと甘噛みする事で自身の所有物である証を柔肌に残してやる。

「ふゃ……ひゃぁぁぁ……」

傷を付けない程度の加減をしながらも跡はしっかり残そうと意図している辺り、自身の底意地の悪さを感じてしまう。
これを目にした時の藍の複雑な心境を想像するだけでも満たされてしまうから本当に困ったものだ。
口だけでなく、獣の毛づやと少女の肌触りを両手で同時に楽しみながら根元へと辿るように指先を滑らせていく。

「貴女程愛らしければ、みんな夢中で相手をしてくれるのでしょう?」
「こ、腰を掴まれてっ……凄く激しく突かれる事も、ありました……でも……」

手首が衣服の影に隠れ、もう少し進めば付け根に到着するという位置で一旦手の動きを止めてみる。
快楽の沼に引きずり込まれながらも、まだ残っている理性がとある存在を思い起こさせていたようだ。
自分には勿論、藍にもまだ明かしていない彼女にとってちょっとした特別な相手がいるのを知っているのは
空間の境界を操れるからに他ならないが、それが人間の少年であるのには少しばかり心配をしてしまう。
他人を好きになるのに理由なんて必要なければ遠慮だって然りではある、
けれども異種間で繰り広げられる恋は総じて悲哀で、特に残される側は深い悲しみを背負う事となる。
己がほとんど姿を変えない一方で、ただ老衰へと向かうしかない運命を背負う人間を見守るのは
既に正常な感覚が麻痺していると言っても過言ではない自分をもってしても辛く感じてしまう程だ。
恋が進展した先に橙を待っているのは残酷な現実だろう、それでも二人を引き裂こうというつもりは一切なかった。
涸れるまで涙した後で彼女が強く、美しくなるのは間違いないのだから。

「一人だけ、私を丁寧に扱ってくれました。人間の男の子なんですけど、好きだって言われたんです……」
「あら、橙も隅に置けないわね」

茶化すようにそう言ってみせると橙ははにかみながらも、心なしか誇らしげな表情を浮かべた。
子供ではなく女性として見られる事を素直に嬉しく感じているようであり、
大人へと一歩近づけた証拠だと信じて疑っていないのであろう。

「それなら彼をしっかり満足させられるようにしないと、ね」

色々教わりたいと漏らしたのはその部分もあるのだろう、無論一番の目的も把握はしているのだが
少なくとも今は気にするべき事ではないと、停止させていた手首を再び滑らせていく。

「ふあっっ!?ひっ、あぁっっ!!」

再開された責めに驚きの声を上げるもそれ以上の抵抗は叶わず、身を捩るのがやっとという所であろうか。
下着越しとは言え尻の肉と、秘裂を指先で捉えられては官能が昂ぶってしまうのも仕方が無い。
尻尾の生え際である丸みは少女らしい柔らかさを帯びており、
純白の生地の奥に潜む割れ目からはまだ控え目ではあるものの湿り始めているのが感じられる。
儚い防壁の上から指を沿わせてやると、橙が耳と尻尾を跳ねさせ顕著な肉体を仰け反らせた。

「ひゃっっ!あっ、あぁっっ……」

強烈な快感が来ると身構えたにも関わらず、指の動作がぴたりと止まってしまったのだから拍子抜けしたに違いない。
こちらに向けられた視線と表情は明らかに動揺を感じさせ、生殺しの状態にされた困惑も窺える。
意地悪の手を緩めなくてはと思い直させる、潤む瞳が救いを求める様は流石の愛らしさと感心するばかりであった。

「ふふ、遠慮する必要はなくてよ、橙」

掌で軽く尻を叩いて促してやり、同時に親指を陰核、人差し指と中指を重ねて陰唇を刺激出来るように形取ってやる。
柱の角よりもずっと合理的で快楽を煽るのに最適な指の構えは、今の橙にとっては余りにも甘美な誘惑であろう。
痙攣を抑えられない猫又の少女は大きく喉を鳴らした後に、意を決したかのように腰をこちらに突き出した。

「ふやっっ!?はあぁぁぁっ……」

下着もろとも指が割れ目の内部へと潜り込んでいくのに呼応するかのように、橙が声を震わせて快感を示す。
腰をくねらせればくねらせる程に強烈な電撃が走り、身体が弾け飛びそうな錯覚に捉われているに違いない。
生地に染み込んでくる愛液は間もなく指先が濡れる量となり、
控え目ながらも粘性が掻き混ぜられる音が心地良く鼓膜をくすぐってくる。
潤いを湛えていた瞳は遂に涙を零し、昂ぶりながらも更なる強い官能が欲しいと訴えかけていた。

「ふみゃあぁぁぁ、ゆかり、さまぁ……」
「いいわ、橙。もっと気持ち良いのが望みなのね?」

彼女の要求を満たしてやらんとばかりに下着に指を引っ掛けてずり降ろしていく。
湿り気を含んだ布地は膝の辺りまで降ろした所で自然と足首へと落下し、
一連の様子を身震いしながら見守っていた橙ははっと息を飲んだ。
その隙を逃さず手首をくねらせ一気に脚の付け根まで接近させると、
ただひたすら挿入を求めて蜜を垂らしている雌の入り口へと重ねた指を潜り込ませる。

「ふみゃあぁぁぁっっっ!!!」

全身を突っ撥ね、背筋を反らせて派手な喘ぎ声を上げる橙はこの時点で既に絶頂を迎えてはいた。
それでも指を曲げて膣壁をこつこつと叩き、狭い空間に浸された愛液をかき混ぜ無慈悲な追撃を加えていく。
後で藍にちゃんと手加減はしてくれたのですかと叱られないか気掛かりではあったが、
幼い少女が性欲の渦に呑み込まれて振り乱れる様を目の当たりにするのはやはり心が満たされるものだ。
巻かれた腕の力が弱まっていくのを感じたところで手首を抜き、付着した甘い蜜を舐め取りながら尋ねてやる。

「あらあら、そんなに良かったかしら」
「ふゃっっ、ひゃっ……あぁっ……と、とても……良かったですぅ……」

崩れ落ちて膝を突きながらも、喉奥から絞り出される声と浮かべる表情は悦楽に満ち溢れており、
猫耳や尻尾といった獣の体部も小刻みに痙攣して性の解放に対する歓喜を示していた。
そんな仕草を見せながらも愛らしさが失われていないのは、幼いが故の特権であるのかもしれない。
ささやかな嫉妬も感じながら、次は自分がとばかりに少女の目の前で修道服に手を掛けてみせる。
規律や威厳を重んじた意匠であるが為に弾幕勝負の際には申し分ないが、
今のような解放を望む状況においては場違いであるのは否めなかった。
本心をそうそう見せはしないとばかりに幾重にも重ねられたスカートは、案外気に入っていたりはするのだが。

「ふぁ……紫さま、とても綺麗です……」

下着姿になったところで橙が感嘆の声を漏らす。
ただ美しいと褒め称えているだけではなく、尊敬や羨望も含んでいるからこそ心地良く感じられるのだろう。
同様の言葉を口にする男達からは決して得られない満足感に、思わず口元が緩む思いであった。

「嬉しいわ。また橙には新しい下着を工面してあげようかしら。彼も喜んでくれるようなのをね」
「彼が喜んでくれるようなの、ですか?」
「私に任せておきなさいな。でも、ちゃんと奉仕の方でも喜ばせなくてはいけなくてよ」

身体の覆いの一切を無くしてから畳の上に腰を降ろし、下腹部に手を当てて彼女の練習の為に用意をする。
藍が相手なら加減無しで具現化すればいいのだが、流石に橙ではある程度の抑制を効かせなければならない。
少しばかり残念ではあるが、それでも男性器を持ち出す機会には恵まれていないのもあって気は高揚していた。

「では橙、成果を見せてもらえるかしら?」
「は、はい。分かりました……」

どきりとした様子こそ見せたものの、既に経験を何度か重ねている事もあって
こちらの脚の間に身を屈ませ、手を伸ばす仕草は比較的自然なものであった。
掌と指に包まれる気持ち良さには思わず溜め息が漏れてしまう程で、
大きさや感触を確かめるかのように顔を上下させたり別角度から覗き込んだりとの動作も可愛らしい。
手首の上下運動もまずは導入という事もあって勢いは控え目で、柔らかな刺激をもたらしてくれる。
それでも親指と人差し指で作った輪が、雁首に引っ掛かった際に走る快感は強めで、微かに爪先が震えてしまう。
手を使った愛撫を見せた橙は続いて顔を近づけ桃色の舌を伸ばして反り返る肉竿を舐め上げる。
目を閉じて意識を舌先に集中させているかと思えば視線をこちらに向けて様子を窺ったりと、
基本はしっかりと心得ているらしく技術的な面を十二分に補える奉仕を見せてくれた。

「んむ……はぁ、どう、ですか……紫さま……」
「ん、ふぅ……いいわよ橙、貴女が思うように続けなさいな……」

こくりと頷いてみせた橙は再び一物への愛撫を行っていく。
裏筋を舐めたり顔を横に向けて歯を万遍なく駆使した甘噛みは手より強い官能を生み出し、
次第に昂ぶる快感には大きく息を吐く他なかった。
愉悦を受けるのは勿論だが、ひたむきな姿を見せる少女の様子が変貌していくのを見守るのも愉しみの一つだ。
時折内股を擦らせたり、悩ましげに尻尾をくねらせる様は物足りないとの心境を明確に示していた。
片手を脚の間へと滑らせて、疼きの止まらない雌の入り口を弄りたいとの欲求も湧いているに違いない。
そうであるにも関わらず主人に対して奉仕の手を疎かにするのは失礼であると考えているのであろうか、
表情に葛藤を浮かべながらも自慰に走る事は決してなく指よりも何倍も太い塊を果敢に口に含んでいく。

「つ、ふぅ……」

咥内に収めるのもやっとな様子であるだけに、その圧迫感はかなりのものだ。
無論橙も同様に狭苦しく感じてはいるだろうが怯む気配はなく、
頬をすぼめながら頭を上下させてこちらの性感を必死に高めさせようとしていた。
小さな口を一杯に開けても触れてしまう歯は思惑とは無関係であるかもしれないが、
唇の柔らかさと同時に接触を受けるとまるで異なる感触が波状で攻めてきて思わず眉を顰めてしまう。
経験こそ重ねていながらも健気さも一緒に感じさせる口淫に、興奮は盛られるばかりであった。

「んむっ、ぷふぅっ……」

流石に呼吸が苦しくなったのか、橙が一旦咥えていた肉槍を解放して大きく息を吐いた。
唾液と先走りでぬらぬらと妖しく光り、薄い膜を透過して浮かび上がっている赤黒い色彩は、
年相応の子が目の当たりにすれば怯えかねない程の威圧感も伴っている。
だが、奉仕に一段落付けた少女が向ける視線に恐怖の感情はなく、むしろ期待すら含まれているかのようであった。

「ん……思っていたよりも、ずっと良かったわ」
「ふぅ、はぁ……満足してもらえたみたいで、嬉しいです」

いじらしい微笑みを見せる一方で、内股を閉じて擦る仕草も見る者を惹き付ける魅惑を漂わせる。
頑張りを見せてくれた少女に愉しみを濃密にする技術を何か教えてやりたいと思ったのも、
可能性を感じさせてくれ満たされた心地になったが故なのだろう。

「それじゃ、橙には相手をもっとその気にさせる方法を教えてあげようかしら?」

隙間から彼女の情事の一部始終を覗いて見る限り、最初こそは相手の身体に柔らかな肉体を擦り付けて
発情を示してはいるのだが、後は基本的に成すがままにされているというのが現状であった。
まだ幼いのもあって途中から巻き返すというのは難しいかもしれないが、
それならばせめて最初の一手だけでも掌で転がせられる誘惑術を身に付けておくのも悪い話ではない。

「えっ……でも、私は紫さまや藍さまみたいに……その、胸とかも……大きくないですし……」

指先を突き合わせて自信なく呟く姿や、大人の肉体に羨望を見せる様に股間の充血は増すばかりだ。
生殺し状態の辛さが身を刻むのも久々ではないだろうか。

「女は胸だけではなくてよ。私が教えるようにすれば簡単に転んでくれるわ」

やはり彼をなびかせたいという願望はあるらしく、手があると知るなりぱっと表情に明るさが戻る。
相手の人間の少年も比較的大人しいようではあるが、もし橙が挑発を見せた際にはどんな反応を見せる事だろう。
そんな楽しみも奥底に秘めながら、いよいよとばかりに手解きを始めていく。

「まず両手でスカートを掴んでみて。ちゃんと相手に見せるように、ね」
「え……こ、こう……ですか?」

その場に座っていた橙は立ち上がると戸惑いながらもスカートの裾の付近をやんわりと掴んでみせた。
至極簡単な動作ではあるが、この時点で既に視線を釘付けにする魅力を充分に秘めているのだから羨ましいものだ。
更に次の段階に踏み込んだならば大半の相手を一瞬にして沈められるのは間違いない。

「あとはゆっくり手首を持ち上げればいいわ。簡単でしょう?」

組み伏せられて下着を剥ぎ取られる事はあっても、自らが見せつけるという行為は経験していないのだろう。
躊躇と困惑に彩られた面持ちになりながら、一呼吸置いた後に意を決した橙が言われた通りの行動に出た。
膝の少し上を覆っていた衣服が手首の上昇に伴い持ち上げられ、細く白い太股を徐々に曝していく。
瑞々しく濡れた内股が披露された段階で一旦上昇が止まるも、
両の拳をきゅっと握り締めて頬を赤く染めている少女は再び持ち上げを再開させる。
程なくして目の前に曝け出された幼い性器のお目見えには、
取り立てて強い少女趣味を持っている訳ではない自分でさえも息を飲まずにはいられなかった。
幼少の証とばかりに全く毛が生えていない辺りからは純粋さが窺えるが、
割れ目から漏れ出て細い脚を粘液が濡らす様は淫蕩そのもので、思考を揺さぶるに十二分な光景であった。
清純と淫美の集大成とも言える倒錯的な仕草は自分や藍にも真似の叶わない、橙だからこそ成せられる業であろう。

「ゆ、紫さまぁ……もういいですか……?」
「あら、ごめんなさい。素敵な光景だったから思わず見惚れてしまったわ」

恥ずかしさのみならずお預けに対してももう限界だとばかりの震え声には申し訳なく思ってしまったが、
せっかくの機会だからもう一つ誘惑の態勢を教えなくてはとの好奇心にも似た欲求が湧きあがってしまう。
蜜を伝わせ情を訴える猫又の少女を、正面からだけしか拝まないというのはあまりにも勿体無い。

「ついでだしもう一つ、とっておきの格好を教えてあげるわね」

手を降ろしてもいいと頷いてみせると橙は慌てて手首を下げて発情の証を衣服の裏に隠したが、
安心感以上に物足りなさが勝っているようで向けてくる視線は切なげだ。
股の間で揺れる尻尾も所々が水分を吸って毛を収束させており、一刻も早い挿入を望んでいるのが窺えた。
そろそろ本番に移行するべき時期ではあるのだが、せっかくの楽しみを縮めるのも後悔が残ってしまいそうだ。
彼女には酷ではあるが、もう少しばかり踏ん張ってもらう事にした。

「今度のも難しいものではないわ。相手に背を向けて伸びの格好をする、それだけよ」

先程伝授した体勢とは異なり、団欒の間でも幾度となく行っているのだからより簡単なのは確かではある。
背後に一切の注意を払わず無防備な体勢で腰を伸ばし、丸見えになっている下着に藍がぎょっとした表情を
浮かべる光景を何度も目にしているが、今回ばかりは勝手が違うのを言われた本人も把握はしているらしい。
尻を覆う純白の防壁は存在せず、尻尾や脚の付け根まで万遍無く見せる事になるのだから恥じらいはあって当然だ。
それでも彼の気を惹きたい願望は強いようで、言われた通りに橙は背中を向けると震えながらも両膝を突き、
頭を低くするのと一緒に腰を持ち上げ求愛行動を示してみせたのだった。

「あ、あぁ……」

堪らなそうに漏らされる声が羞恥を堪えているのを如実に表し、
そんな状況に陥りながらも自身ではどうにも出来ない為に、必死の懇願も示していた。
いい加減に希望を叶えてあげる段階ではあったが、ここまでしたからにはより完璧な体勢まで
教え込まなければという勝手な使命感に駆られているのも事実ではあった。
耐える苦痛がきつければきつい程に快楽もより強烈なものとなってその身に返ってくる、
橙にはまだ早いかもしれないが簡単そうで意外と難しい仕組みを、少しでも理解してくれればと願うばかりだ。

「いいわ。あとは尻尾を高く持ち上げて、腰を軽く振ればもっと効果的よ」
「は……はぃ……」

丁度尻の谷間を隠すように場所取りさせていた二本の尻尾を、痙攣させながらもゆっくりと持ち上げていく。
雌の割れ目のみならず菊門までをも見せ付ける体勢は並の覚悟ではそう踏み込めるものではないが、
いじらしい少女は見事なまでの伸びを行って見る者を虜にするに充分な仕草を完成させた。
ふるふると揺れる尻を目の当たりにしたならばもう腰を掴んで性欲の杭を叩き込むしかないだろう、
この自分でさえも理性に亀裂が入ってしまい気付けば前屈みになっていたのだから。

「良く出来たわね橙。私も、興奮してきたわ……」
「ふあぁ、ゆかりさまぁ……」

両手を添えられてびくりと震えを見せた橙であったが差し出した腰を引く様子はなく、
惚けた声色からも緊張以上に期待が上回っているのが感じ取れた。
随分と待たせてしまった分の褒美を与えなくてはと、股の間で息衝く塊を愛液塗れの入り口へと宛がう。

「ふみゃっっ!!ひゃああぁぁっっ……!」
「つ、ふ……」

接触に引き続きゆっくりとした動作の挿入を行っていけば蕩けそうな嬌声を奏でてくれる。
狭い膣内は快楽を盛り上げるに申し分ない圧迫を掛けてくれ、大きく息を吐かずにはいられない程であった。
最奥まで肉塊が届き、剥き卵のようにつるりとした尻が肌に触れる。
幼子特有の弾力や柔らかさも心地良く、乱暴に腰を打ち込みたいという欲求すらふつふつと湧いてしまう。
人間の少年には危険過ぎる色香だと思ってしまうのも、余計な心配ではないだろう。

「ふや、ふあぁぁぁ……」

数度に渡り頭を跳ねさせ身体や猫耳を突っ撥ねていた橙が、脱力してしまったかのように地に上半身を預ける。
小さな生殖器で待ち望んでいた以上の体積を誇る異物を受け止め、
最奥まで満たされた事によりある程度は溜まっていた性欲も発散出来たのかもしれない。
だがこれだけで完全に解消された訳ではないだろうし、無論こちらとて同じである。
押し付けた腰を少しばかり戻してまた突き込む動作を繰り返し、まずは柔らかな刺激で慣らしていく。

「ひぃっ、あっ、はぁっ……」

揺さぶられる度に喘ぎ声が漏らされるも、快感が緩い事もありあくまで控え目な印象を受ける。
相応に回数をこなしているが故の余裕なのだろうか、そう思うと将来が楽しみで微笑ましく感じられた。

「もう少し、強くしても大丈夫かしら?」
「は、はいっ……もっと乱暴なのも、経験してますから……大丈夫ですっ……」

顔の前で揃えた拳を震わせながらの、いじらしい一言がとにかく愛らしい。
自分の勝手に振り回されようとも一切の拒否の姿勢を見せず、
健気に従う様は力こそまだ未熟ではあるものの立派な式の姿そのものだった。
交わりを持つ機会を設ける事でもっと妖力を強めたいと願望を持つのも、秘めたる決意があるが故なのだろう。
今はまだ実力差が大き過ぎるが、小さな可能性がやがては大逆転を見せるのかもしれない。

「いい娘ね、橙……」
「ふみゃっっ!?ふやあぁぁっっ……!」

この状況で褒められたのを理解する間もなく、抜かれた腰が再び迫ってきたのに橙が一際大きな声を漏らす。
驚きながらも受ける享楽の大きさが声色を甘ったるいものへと染め上げ、
衝撃に反応した膣内が歓喜に満ちたかのようにきつい収縮を見せた。
圧迫に対して竿の側面を擦り付ける形で腰を前後させ、肉体を打ち付けていく。
小気味良い音に加えてほんのり赤く染まった尻が震える様には生唾を飲まずにはいられなくなってしまう。
先端をしきりに跳ねさせる猫耳や背中側に巻かれた尻尾を痙攣させる仕草も然りで、
少女と獣の両面の魅力を秘めた姿には心が躍るばかりであった。
藍が溺愛してしまうのも無理はない愛らしさに触発され、
挿入を果たした状態のまま身体を引き寄せ二人一緒に重なる形で腰を降ろしてみる。

「ふみぃっ……ゆかり、さまぁ……」

放り出した両脚を痙攣させ、丁度胸の谷間に首を預ける体勢になりながら橙がこちらの名を紡ぐ。
経験した事のない体勢なのであろうか、少しばかり不安げで何とか首を傾けて
こちらに視線を送ろうとしている姿も可愛らしさに溢れていた。

「ん……この格好は、嫌かしら?」
「いえっ……何だか安心出来て、気持ち良い、ですっ……」

額に大粒の汗を浮かべてはぁはぁと呼吸を荒げながらも、安堵を示してくれた橙をそっと抱き止める。
ほとんど身内らしい接し方もしていなかった為に警戒されるかとも心配したが、
幸いにして今の抱擁を幼い少女は歓迎してくれているようだ。
軽いとはいえ彼女の全体重が掛かってしまっている以上、大きな律動を繰り出す事は難しいが
その分常時深い挿入を維持するのが可能であり、男性器全体への圧迫が堪らない快感を生み出していた。

「ふぃぃっ、はぁっ、ああぁんっ……!」

軽く揺するだけでも子宮口を抉る形となり、奥をごりごりと弄られるのだから漏れる声も儚げだ。
性感が高まって頂上も近い橙の腹部に掌を宛がい、裏で深い結合が施されているのを感じ取る。
内外から伝わってくる胎奥の震えは絶頂を待ち侘びているかのようで、膣圧が一層のきつさを見せた。
切実な望みを叶えてやる為に、揺さぶりを掛けながら両手を上下に散開させていく。
掌に収まる大きさの膨らみは彼女自身はもっと豊かになりたいと願っているに違いないが、
衣服の上からでも相応の柔らかみが伝わり女性としての成長を感じさせた。
しなやかに伸びる脚も細い肉付きが上品で、衝撃を受けて上下に跳ねる動作や
内股が露で濡れている様は魅入ってしまう程の美しさすら漂わせている。
その頂点と付け根の敏感な部分に指先を近づけながら、毛先まで伸びた猫耳にそっと囁いてみせる。

「そろそろ、出させてもらうわね……橙っ……」

膣肉に包まれた男根を跳ねさせて限界が近いのを物理的にも伝えてやると、橙が一際大きな身震いを見せた。
奉仕している身としては、相手が性感を昂ぶらせているのだと分かるとやはり嬉しいのだろう。

「ひゃっ、はぃっっ……!!いっぱい出して欲しいですっ、紫さまぁっっ……!!」

言葉に嘘偽りはなく、柔らかな肉壁から子宮口まで吸い付く動作が心から搾精を望んでいるのを表していた。
射精の量が凄まじい程に奉仕の技量が高いと信じているのかもしれないし、
打ち出された妖力を少しでも自身の物にしたいという切実な願いを秘めているのかもしれない。
ならばこちらも遠慮はしないと、敏感な突起を二か所同時に摘みながら軽い身体を下から鋭く突き上げる。

「ふみぃぃぃっっっ!!!」

別の部屋で待機しているであろう藍が駆け付けてくるのではと危惧してしまう程に甲高い嬌声を上げ、
両脚の膝を極限まで伸ばして橙が派手な絶頂を迎えた。
結合部から潮を噴き、包み込む肉壁が生殖器本来の役割を果たすべく挿入物を引き込むように圧迫していく。
もう我慢する必要はない、ちょっとは手加減してあげて下さいと叱られるのも覚悟の上だ。

「つっ、う……!」

溜め込んだ官能を収束させて一気に橙の子宮へと叩き付ける。
普段は射精を受ける側ではあるけれども男性側に回った際の絶頂もまた格別であり、
組み伏せられている時には絶対に存在しない征服感の充足が、発射の勢いを一層強めてくれた。

「みゃはっっ!?んにゃあああぁぁぁっっっ!!!」

胎奥に放たれた精の濁流に飲み込まれ、我を失ったかのように橙の絶叫は続く。
瞬く間に透明だった体液は白色を増していき、それが次々に溢れて敷かれた布団へと垂れ落ちる。
受け止められる量を既に超過している事も少女は分かっているだろう、
それでも身を捩りながら極限まで搾り取ろうとする仕草はただ健気であった。
藍と同様、尽くすという点に関して長けているのも式としての心得をしっかり持っているが故に違いない。
献身的な姿勢を愛おしく思いながら、射精が途切れるその瞬間まで膣内での脈動を繰り返す。

「ひゃあぁぁっ、はぁっっ、はぁっ……はぁぁっ……」

跳ね上がっていた爪先も程なくして角度を下げ、力尽きたとばかりに橙が項垂れる。
繰り返される呼吸の弾みが止まらないのも、解放の度合いが凄まじかったからなのだろう。

「ふう……良く頑張ったわね橙。とても、気持ち良かったわ……」
「ふぁ、はぁ……わ、私も……凄かったです……」

軽い身体を持ち上げて挿入を解いてやれば栓を失った入り口から大量の白濁が垂れ落ちていく。
この調子ならば彼との一夜は問題なさそうだと、勝手な安心をしながら労いとばかりに対面を向かせて抱き締める。
微かに猫耳を震わせて驚きも見せたが、すぐさまそれを解いて橙も身体を預けてくれた。

「最初は緊張してましたけど……紫さまのお相手を出来て、本当に良かったです」

裏表の何一つない微笑みを向けられて自分も安堵に包まれる思いであった。
母性とはまた異なる、純粋さがもたらす浄化を強く感じられるのは、
それだけ普段から自身を覆い隠して生きているからではないだろうか。
大人への成長を歓迎する一方で、純情を欠いて欲しくはないと願っているのだから歪んでいるとしか言い様がない。

「沢山出してしまったけれど、お腹の方は大丈夫かしら?」
「はい……紫さまの力が溢れていて……心地良いですし、強くなれた気がします」

最近になって彼女が力を求めているのも原因は把握している。
自身が弾幕試合で力及ばず敗れた苦汁を味わったのも手伝っているだろうが、
一番の原動力となっているのは主人の苦悩を取り除く使命感に他ならない。

「そう、貴女もいずれは八雲の名を継ぐ事になるし、その心意気を持っていてくれれば安心出来るわ」
「紫さまにも藍さまにも認めてもらう為にも……絶対に霊夢を倒してみせます」

表情に疲れは浮かんでいたが、瞳の奥は事後とは思えない程の輝きを見せていた。
掲げる目標に一切の迷いが見受けられないのも、藍を辛い目に合わせている元凶が
霊夢であると信じて疑っていないからなのだろう。
もし博麗の巫女以上に原因を占めているのが自分であると知ったならば、少女は困惑してしまうに違いない。
自らの主の為に成そうとしている行為が、実は主の主の意向とは食い違っているという現実を、
純真なこの娘は受け止め切れるだろうかとも心配してしまう。

「そう、ねぇ」

猫耳の裏側を撫でてやったり、ふっさりと毛の生えた内部に指を這わすと心地良さそうに橙が喉を反らせた。
今しばらくは事実を伏せておいてもいいかもしれない、曖昧にするのはこちらの得意分野でもあるのだから。

「橙が懲らしめてくれれば、あの子も少しは素直になってくれるかもしれないわね。楽しみにしているわ」
「はい!私、頑張りますね!」

期待を見せればそれに応えんとばかりに猫又の少女は大きく頷いた。
天真爛漫なのが丁度良いと思ってしまうのも、色々な事象を欺き過ぎたとの認識からであろうか。
誇りを持っていても自分の全てを好きになるのは相当に難度の高い事であり、
鏡に映されたあらゆる姿を直視出来るかと尋ねられると厳しいのが正直な所であった。
だからこそ、誠実な藍や純粋な橙が傍にいてくれると安心出来るのだろう。

「あのう、紫さま……」

先程とは打って変わって遠慮気味な口調に疑問を感じて注意を払うと、
こちらを見上げていた橙の視線が真正面へと落ちているのに気が付いた。
この幻想郷、思いの外豊胸の持ち主が多くて埋もれがちにはなってしまうが、
それでも大きさは勿論の事張りや弾力、形の良さについても自信を持っている。
現に目の前にいる橙が羨ましそうな視線を送っているのだから勝手な妄想なんかでもないだろう。

「ふふ、何かしら?」

望みを言って御覧なさいと尋ねてみれば、少しばかり躊躇を見せた少女も程なくして口を開いた。

「その……紫さまのおっぱい、吸ってもいいですか……?」

心境はさながら母親に小遣いを強請るに強請れないから祖母に、といった感じなのだろう。
次代の八雲もまだ甘えたい年頃に違いはなく、可愛い式の式の願いとあらば叶えない訳にはいかない。

「いいわ。藍には内緒にしておいてあげる」

羨望を向けられるのはやはり心地が良く、気分を乗せて奮発とばかりに乳房を突き出してみせる。
その迫力にしばしの間目を丸くしていた橙であったが、やがて両手を添え頂点へと吸い付いた。

「はっ、む……んぅ……」

性感を高める為ではなく、あくまで安堵を得る為に退行行為に走っているのであろう。
ただ劣情をぶちまけてくるような吸われ方も幾度となく経験はしているが、
こうした愛撫は極端に回数が少ないせいもあり新鮮な気分を味わわせてくれる。
歯を立てず控え目に吸い付く辺りも、彼女なりの気遣いが伝わってきた。

「う、ん……」

房に顔を埋める橙の頭を撫でてやりながら、親睦を深められた事にひとまずはほっとする。
けれどもこれで終わった訳ではない、自分のせいで傷だらけになりながらも
尚思慕を枯らそうとしない愛しい式が今か今かと待ってくれているに違いないのだから。
散々心境を偽ってきたせいで率直な気持ちを示すのが想像以上に難しい状況ではあるが、
それでも身勝手な主に付き従ってくれる感謝を、何としても示さなければと誓うばかりであった。

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橙と交代で藍がこちらに来る前に、汚れた布団を奥の部屋へと押し込み新しい物を準備する。
体液を吸った影響もあるのだろうが、予想外に重たいと感じてしまったのは、
普段から面倒な家事のほぼ全てを任せているからに他ならない。
手早く入浴は済ませたものの再び肌に浮かんだ汗を見て段取りも違えたと溜め息が出てしまう。

それはそうと、藍と肌を触れ合わせるのも思い起こせば随分と久しぶりであった。
あちらから誘いがないのも立場上仕方がない事ではあるし、主従であり恋人とは異なる以上は
人目や時間を忍んで極稀に、というのが本来の有り方なのだろう。
望み通りに情を交わせないもどかしさも主と式の関係ならでは、と思っては彼女に怒られるだろうか。
機会が少ないからこそ濃密な愛情を注げると信じているし、
また間が空いてしまうと思えば先程誓った約束だって、守らねばと決意を固められるものだ。

接近してきた気配に、肌蹴ていた浴衣の裾を慌てて正す。

「失礼致します、紫様……」

両膝を突いて現れた藍は、恭しく一礼してから部屋の敷居を跨ぎ、開いた襖をそっと閉じる。
姿勢こそ低いものの式符の貼られた帽子が見せる二つの尖りや、
何よりも彼女を象徴している九尾は控え目な性格とは対照的な強い存在感を示していた。
佇まい一つを取っても見惚れてしまう程に美しく、仕える者としての才の高さが伝わってくる。

「待たせてしまったわね、藍」
「いえ……紫様も、お疲れではありませんか……?」

両腕を袖に収めたまま距離を縮めた藍が、その一言に対して微かに首を横に振ってみせる。
待ち侘びたとの思いは到底簡単に消せるものではないだろう、
それでも心境を前面に出す事はなく気配りを見せてくれるのには心を打たれるばかりだ。

「ふふ、私だってまだ若いんだから」

軽口を叩いてみせながら彼女からもまた、橙と同様に二人一緒にいた時には
感じられなかった緊張が伝わってきたのに、ささやかな安堵を覚える事が出来た。
互いに心配をさせはしまいとしていたのであろう気遣いが微笑ましく、羨ましく思えてしまう。
少しばかりの嫉妬を抱きながら、手を持ち上げて被っている帽子を取り除いてみる。
あ、と藍が小さく声を漏らしたのも尻尾より見せるのに抵抗を感じているからなのであろうか、
しかしながら橙よりも二回りほど大きい狐の耳はただただ立派にそびえ立っていた。
自分は妖獣ではないのだから、素敵な尻尾や見事な耳を持ち合わせていないのをそこまで羨む必要はない。
だが、間近に来た事により更にはっきりと視覚に入る、修道服を大きく持ち上げて
存在を誇張する豊かで美しい弧を描く胸にだけは、どうしても羨望を切らす事が出来なかった。
その嫉妬をどこまで示してみせようかと、静かな高揚が始まる。

「いらぬ心配でありましたか……」

微笑みを見せた藍から安堵が伝わってきたのも、今宵は存分に愛されたいとの欲求が窺えた。
成熟した肉体を持ちながらも持て余し、解放してくれる相手がいないのは災難と言うべきか。
自分みたいに時には男遊びに走ればいいのにと思ったりもするのだが、
生真面目な彼女は誘ったとしても結構ですと断りを入れてしまうに違いない。
そんな意志の固さも、比類なき美を形成している要因の一つなのだろう。

「橙のお相手、有り難うございました。あの娘も喜んでいました」

先程交わした情事にお叱りが入ってしまうのではとも考えていたが、どうやら無用な心配だったようだ。
畳に接している掌へと自分のそれを重ね、驚いたように顔を持ち上げてきた藍と視線を合わせる。

「良かったわ。なら貴女も満足させなくては、ね」

狐耳の先端が震え、九本の尻尾がふわりと動く。
その美しさも特筆すべきものであったが、何よりも惹かれたのは揺れる金色の瞳であった。
一途な想いが秘められた輝きは訪れた瞬間を心待ちにしていた証に他ならない。

「紫、様……」

こちらの名を紡ぎ、見詰める姿も憂いを含んでいるようで儚げだ。
程なくしてそっと顎を持ち上げ、瞳を細めた藍が上品に唇を突き出してみせた。
瑞々しく潤った双葉を差し向けられて辛抱出来る者などおそらく存在しないだろう、
息を飲む位に整った顔立ちが、接吻を交わしたい願望を更に掻き立てる。
妖獣という立場では勿体無いのではと思いかねない美しさに触発され、
身を乗り出して吸い込まれるかのように唇を重ねていく。

「ふ……あ、は……」

微かに漏らされた、歓喜の吐息がそっと耳を撫でる。
言葉には出さないが、微弱な接吻ですら返してくる反応を見れば待ち侘びていたのは一目瞭然だ。
時には立場や遠慮なんてかなぐり捨てて飛び込んできてくれればとも思ってしまうが、
耐え忍んできたからこそ噛み締められる喜びもあるのだろう。
堪え性を無くしてしまった自分には体験出来ない感覚に目の前の式は浸っていると、
ささやかな嫉妬を抱いてしまうも、それが身勝手であるのは誰が聞いても明らかだ。
気持ちを誤魔化すように唇を開き、上下から挟み込んで啄む動作も藍は陶酔しながら受け止めてくれている。

「あ……む、はぁ……」

滑りに任せて唇を動かし、接触が解かれると名残惜しそうな視線が投げ掛けられた。

「ん、ふふ……」

それを宥めるように再度口付けを行い、今度は舌先を突き出して相手の出方を窺ってみせる。
迎える側となった藍も控え目に舌を差し出し、先程よりも過敏な箇所での触れ合いが展開されていく。
先端から始まり表面や側面、裏側と至る所へ這い回らせるぬめりを帯びた愛撫も実に心地が良く、
時折触れる鼻先が肌の温もりも一緒に感じさせてくれる。
絡まる密度こそ決して濃くはないけれども、強く結ばれた主従の関係を認識するには充分であった。
混ざり合う息と唾液を堪能しながら、抑制を効かせていた式の願望が少しばかり露わになっている事に気付く。

「つは、ぁ……っ……」

進展が見られない愛撫にもどかしさを覚え始めたのであろうか、吐息からは焦燥が感じられる。
両手を畳に突いたまま身を乗り出している体勢も不安定で、上半身には微かな震えも見えた。
彼女の望みは是非とも叶えてやりたい所であるし、こちらが楽しみたいのも勿論である。
今よりも強めの刺激を与えられ、安定しない身体を支えられ、かつ自分も楽しむ事が出来る方法、
それが驚く程簡単に見つかってしまうのだから有り難いものだ。
嫉妬の対象へと手を伸ばし、まずは当たっているのが分からない位にそっと掌を触れさせる。

「ふっ……あっ、ぁ……?」

拍子抜けとのばかりの息遣いに思わず口元が緩んだが、惜しむべくはこちらも感触の伝わりが乏しい所か。
それでも布越しに確かな柔らかさと圧倒的な質量が感じられるのだから羨ましい限りだ。
羨望を覚えれば覚える程に意地悪をしたくなる、また悪い癖が出つつあった。

「その姿勢では苦しいでしょう?遠慮無くもたれなさいな」

自分が仕掛けるよりも相手を傾けさせる方が濃厚な満足を得られるのを知っているからこその一手で、
誘惑に飲まれつつある藍の戸惑う表情を間近で拝めている時点で早くも成果が見え始めていた。
大きな吐息が一つ漏らされた末に、なびく以外の手段を見出せない九尾が切なげに呟く。

「で、では……失礼、致します……」

身体を預ける角度こそかなり緩めであったが、掌に伝わる柔らかみは一気に鮮明になったから驚きだ。
椀型に突き出していた房は行き場を失うとみるや側面に拡がる動きを見せ、
指を伸ばし切っても覆い尽くせない形状へと変化を遂げた。
視覚を抜きにしてもこれだけ楽しめるのだから本当に素晴らしいものを持っているとしか思えない。
あくまでこちらは支えの掌を一切動かさずに引き続き出方を窺う。

「あふっ、あっ、ふぁっ……」

尚も接吻を続けるも、明らかに意識が胸元へと逸れている藍は吐息を荒げながら、
もどかしさと物足りなさから逃れようと大胆に肉体をくねらせていく。
指に乳首や乳輪が触れる位置を確かめながら、的中すると一際高い喘ぎを漏らすのが愛らしく、
同時に舞うように九尾を揺らめかせる仕草も心に潤いをもたらしてくれる。
ちょっとばかり刺激を強めてやろうと、前垂れの内側へと掌を潜り込ませてみた。
布地一枚の差も今の藍にはあなどれない障壁であったらしく、感度の上昇に耐え切れなかったのか
首を仰け反らせて唾液の糸を引く、また美しい光景を目の当たりにする事が叶ったのだった。

「随分と具合良さそうね?」

意地の悪い台詞を吐いて藍を追い詰めるのは、そこに歪んだ快感を見出しているからなのだろう。
本当は可愛くて仕方がない式なのに、いつもいつも辛辣な試練を課してしまう。
もしも彼女が愛想を尽かして主従の関係を破棄してしまったり、
苛め過ぎた結果人格が壊れてしまったとしたらどんなに後悔してもし切れないに違いない。
呆れる程に甘えてしまっているのだと、まだ自覚出来ている点だけがせめてもの救いと思いたかった。

「つは……は、ぃ……」

健気なまでに肯定を見せた藍が、それまで畳に伏せていた手を持ち上げる。
そして支えと称して房を覆っている掌へと自分のそれを重ね、ゆっくりと押し当てる動作を見せた。

「ご執心されているのは、充分に理解しているつもりです。ですから……」

微弱な震えが伝わる掌に、欲情に濡れた視線が結界を鋭く貫く。
普段は決して見せようとはしない欲求に正直な姿だけでも相当の価値があると言うのに、
底意地の悪い仕打ちを微笑んで受け止めてくれようとしているのだから堪ったものではない。
そこに理性を打ち砕かんばかりの一言が添えられる。

「お気の済むまで、躾けて下さいませ……」

砕かれるというよりも、引き千切られると表現した方がより正確だろうか。
美しき九尾の狐が見せた、控え目ながらも抗えない誘いに何本の糸が犠牲になったかも分からない。
最早片手だけで味わっているのは愚行でしかないと本能が訴えかけるや否や、
残る片方の手も見事に熟した果実へと迷う事無く向かわせる。
同時に添えるという状況から一変、全ての指先を折り曲げて柔肉へと食い込ませ、
誘惑の代償は決して安いものではないという事実を示してみせた。

「あぅっ!ふぅっ……紫、様ぁ……」
「素直になってくれて嬉しいわ、藍」

主従の関係を超越してでも愛されたいという強い願いが、彼女を挑発という行動に駆り立てたのだろう。
恋敵の排除という指令を出してからというもの、奥底に抱いている想いや思考に変化があったに違いなく、
稀ながらも堅物とも言える藍が心境を露わにしてくれるのは率直に嬉しい事であった。
良い方向へと結果が進んだのも、紛れも無く誠実な人格を有しているからに違いない。
理解は出来ないだろうけれどこれでも貴女を心配しているのと、
自分なりの愛情を乗せて指を屈折させ、乳房に擦り込むようにめり込ませていく。

「つっ、はぁっ……あぁっ……!」

両手の力を込めながら迫るように前傾姿勢を取れば、藍が背を仰け反らせて応じてくれる。
一見愛撫から身を遠ざけているようにも受け取れるが、その実は指の感触をより鮮明に受けたいが為の行動だ。
衣を突き破らんとばかりに胸を前方へ押し出す様に、相当なもどかしさを感じているのも伝わってくる。
けれどももうしばらくは戯れに付き合ってもらおうと、指先に力を入れては抜くを幾度も繰り返す。
柔和な人格を体現したかの様な柔らかさは格別で、加えられる圧力に対して柔軟に
形を変えていく様相も、目にこの上ない潤いを提供してくれる。

「ん、とても良い触り心地よ」
「あっ、有り難うございま……ひぅっ……!」

滲んだ視線を投げ掛けられたのだから思わず布地を持ち上げている固い突起を摘んでしまう。
神経が収束した箇所を刺激され、喉を激しく持ち上げた藍は口元から唾液の糸を垂らしていた。
そんな淫らな光景すら美しく感じさせてくれるのも、妖獣らしからぬ純真さが手伝っているからに他ならない。
官能が増す度に彼女の象徴とも言える九尾が大きく揺れ、
黄金色の毛が描く軌跡が妖力を放出しているかのような幻想的な景色を見せてくれる。
いきなりは配慮が足りなかったと今度は指先でこりこりとこねくり回してやれば、
狐の大耳が非常事態を察したかのように先端が幾度も痙攣した。

「あふっっ!あ、あぁっ……いい、ですぅ……!」

本来は乳飲み子に母なる雫を与えるが為の、言わば神聖な体部であるのは自分も女性であるから理解はしている。
にも関わらずこんな風に蹂躙してしまうなんてかなりの罰当たりな行為なのだろう。
早くこの娘にも本命が見つかればと願ってしまうのは、対照的に橙が積極性を見せているからであろうか。
もしも結ばれる相手がいたならばきっと藍は良き妻となり、母親となるに違いない。
そうなってくれれば本来の運用方法も叶ってくれるというものだ。
だが一方で、ただでさえ少ない彼女と接する機会が更に減ってしまうと思うと、
丹念に愛情を注いでおかなければと危惧するのも事実であった。
幸いにして、今の愛撫も歓迎して受け止めてはくれているようだ。

「良い顔になってきたわ藍。そろそろ、見せてもらえるかしら?」

いい加減、修道服も邪魔で仕方が無いと彼女ももどかしさの限界を迎えていた頃であろう。
助け舟を出してやると案の定、悶絶の中に解放の希望を見出したかのように藍が表情に緩みを見せた。

「ふはっ、はぁ……はい……喜んで……」

頬を紅潮させながら、瞳を細めて首元の留め具へと手を伸ばしていく。
無論恥じらいにも染められているには違いないが、歓喜の感情が圧倒的に勝っているのは明らかだった。
袖が抜かれ衣が半分程肌蹴た所で肩と、散々愛撫を重ねた乳房の一部がその素肌を覗かせる。
半脱ぎの時点で既に異様とも言える官能を醸し出しており、
豊かな膨らみと谷間だけでも見た者は間違いなく平常心を崩されると断言すら出来てしまう。
頂点が露わになる手前で一旦動作を止め、悩ましげな視線を投げ掛ける様もまた格別で、
重ねられた苦悩が女としての完成度を一層高めたのだとしか思えなかった。
抗えない魅了術に成す術も無く陥っていると、藍は目線を畳へと落としながら中断していた脱衣を再開していく。
微かに首を横に振ったのは羞恥に対する振り切りであろうか、
こんな状況であろうともしとやかさを決して欠かさないのは実に彼女らしい。

「如何……ですか……?」

満を持して現れた、圧巻の容量を誇る豊胸が咄嗟の一言をも奪い取った。
九尾にも劣らぬ大迫力の曲線は、見る者を釘付けにしてしまうに充分な説得力を有している。
あらゆる角度から圧迫を受けた影響で至る箇所に細い桃色の線が引かれており、
感度の高まりを示すかのように乳首は堅い尖りを見せていた。
確かに淫蕩な雰囲気も出ているのだが、藍ならではの母性は何ら失われておらず神秘性すら伝わってくる。
赤子でなくともしゃぶり付きたくなる双房に、またふつふつと嫉妬が湧き上がるのはもう諦めるしかなさそうだ。

「本当……羨ましい位に素敵ね……」

正面からの鷲掴みは存分に堪能したのだからと、今度は下側から持ち上げる形で弄んでみる。
掌に伝わる重みが幻覚なんかではなく実在するものであると
改めて認識する事となり、残念ながら悔しいと思う他はないようであった。

「あっ、ふぅっ……嬉しい、です……」

顎に近づいた乳首を赤面しながら俯いて見詰める藍を見て、ふと面白い企みが浮かんだ。
餅にも似た柔らかさを誇る両房を更に高く持ち上げてみせながら、ここで一つ命を飛ばす。

「せっかくだから、自分の胸を味わってみなさいな」

寄せられた頂点は口を近づければ咥えられる状況であり、これも豊乳だからこそ成せる業であろう。
流石に今の指示にはどきりとした様子を見せたが、一度として拒否を見せた事のない式は今回もやはり同じであった。

「は、はい……あむっ……はっ、ふぅんっ……」

自らに刺激を課して官能を昂ぶらせる、自慰の一種には違いないが乳首を口に含むのは初体験らしく、
快感の中でも困惑を隠し切れないのか狐耳の先が軽く曲がる愛らしい仕草が見えた。
それでも主人に少しでも楽しんでもらわなければと、藍は一心不乱に硬い蕾を唇に挟んで愛撫を続ける。
こんな光景を目の当たりにしては性の衝動が昂ぶるのも無理はない。
私も一緒にとばかりに唇を近づけ、二人で寄り添い極上の果実を味わう。

「んふぁっ、紫、さまぁっ……」
「ふふっ、我慢出来なくてつい、ね」

接吻の延長線上となる愛撫を受け、藍は切ない喘ぎを幾度も漏らして身を悶えさせた。
そこまで大きく身をくねらせている訳ではないが、掌の上に乗る豊胸は歓喜に打ち震えるかのように派手に踊る。
油断していると跳ね飛んでしまうのではとばかりの揺れ具合には満たされるばかりであった。
甘く濡れた柔らかな唇と、感度の収束した硬い乳首を同時に味わえるのも贅沢の極みと言うべきであろう。
しかしながら欲望に限りがないのは幻想郷の監視者であろうとも変わらない、
むしろ正直過ぎて式からお叱りが来てもおかしくない位であったが、ともかく情動がもう破裂しそうだった。

「ん、藍……お願いしてもいいかしら?」

ここぞとばかりに簡素に着ていた浴衣を取り払い、興奮の象徴を露出してみせる。
橙相手の時とは違い制御を設けていないせいで先程以上の長さと体積を誇っていたが、
今度は藍がその逞しさに魅了を受けているようであった。
愛しげな視線を勃起した肉塊に送った後に身を屈めたのは、こちらの期待通りの奉仕を行うが為の準備だろう。

「分かりました。紫様が可愛がって下さった、この胸で……」

主様の為にと誇りと喜びを表すかのように柔和な笑みを浮かべた藍は、深い谷間へと怒張を誘ってくれた。
柔肉に包み込まれる感触にはただくぅと呻くしかなく、改めて圧倒的な質量を思い知るばかりであった。
官能を押し上げる一方で、包容される安心も感じられるのもこの奉仕ならではの魅力であり、
今でこそ反り返る薙刀を収めてはいるが、顔を埋めて擦り付けたいという願望だって湧いてしまう。
胸と、両腕で優しく抱擁をされたならば、極上の浄化を味わえるのは間違いない。

「ん、ふ……具合は問題ありませんか、紫様……」
「ええ……問題があるとすれば、気持ち良過ぎる事位ね……」

冗談交じりにそう言ってみせるも実際そこまでの余裕はなく、汗や混じった唾液が適度な湿度を生み出していて
この二房が本格的に動き出した時、一瞬で果てるのではと危惧してしまう程だった。
対する藍は微笑んでみせながらも愛撫に走る意気込みは充分なようで、早速掌で自らの乳房に圧力を加え始めた。
逃げ場の存在しない圧迫に、今度はこちらが背を反らす側へと追い詰められてしまう。
左と右で交互に上下したり、またある時は同時に上昇下降したりと変化を見せる動作が強烈な波状攻撃となり、
有無を言わさぬ勢いでこちらの官能をぐいぐいと押し上げてくる。

「つっ、ふぅっ……熱くて、逞しくて……とても素敵です……」

身体自体も軽く左右に揺すっての奉仕を見せる姿に、彼女もまた興奮を覚えているようだった。
次第に近づきつつある本番への期待が並々ならないものであるのは、熱心で丁寧な愛撫を見れば明らかだ。
肉体と一緒に柔らかな揺れを見せる九尾も、黄金色に一層の艶やかさを加えて輝きを放っている。
圧倒されるしかない奉仕に、放出の欲望はどんどんと激しい渦を巻いていくばかりであった。

「んぅ、くぅっ……」

溢れ出る我慢汁が潤滑剤となり、摩擦が激しくなると具現化した物が擦り切れそうな錯覚にも捉われてしまう。
肉の内側に潜む性の衝動を汲み上げようと、藍が更なる一手へと踏み込んだ。
胸の前で重ねた手首を滑らせて腋を締め、二の腕によって乳房もろとも凄まじいまでの圧迫で締め上げる。
以前とは異なり口腔を一切用いる気配がないのは、双房だけで完全決着を付けようとする固い意志であろうか。
我慢の臨界に達している状況で繰り返される上下運動に、最早情を爆発させる以外の選択は考えられなかった。

「うっっ……出るわ、藍っ……!」

もう少し早めに伝えるべきだっただろうか、弾幕試合では反則に近い宣言の遅さに反省するしかなかった。
搾られている中での脈動の後、鈴口から精液が勢い良く迸る。

「ああっ……紫様っ……!」

まずは顎と喉に白濁を受け、主人の絶頂を明確に感じ取った藍が歓喜に満ちた声を上げた。
首元に付着した精は新しく放出されたそれが押し流し、乳房の根元や谷間へと止め処なく垂れ落ちていく。
強い粘度まで加わった谷間の内側の心地良さは膣内にも全く劣らず、油断すれば脳髄が溶けかねない程であった。
抑制からの解放に身を委ねるままに、時折自分から腰を持ち上げて放射を続ける。
溢れ出る濁液が豊かな胸が白へと染め上げるのに、そう時間を必要とはしなかった。
鼻を突く性臭に塗れ、糊に近い粘性に汚されながらも浮かべている表情は恍惚としており、
こうされる瞬間を心から待ち侘びていたかのようにさえも感じ取れた。

「ふぅっ……流石だわ……意識が飛びそうだったもの……」
「あぁ、はぁ……嬉しいです、満足して頂けて……」

すっかり白濁に塗れた乳房を持ち上げ肉竿を圧迫から解放させた藍は、付着の感触を確かめるよう指を滑らせる。
更にはその粘液を肌に擦り付け染み込ませようと、自らの胸を揉みしだき始めた。
長い指の形に合わせて沈む脂肪が、鈍い光を反射させながら変形する様もやはり圧巻であったが、
彼女にとっては使役者と従者の絆を再確認し、更に強める神聖な儀式に他ならない。

「あっ、ぅっ……あはぁっ……」

憑依されたかのように淫らに身を捩り、的確に指先で頂点を弄りながら藍が喜びに声を打ち震わせる。
そんな健気な姿を見せ付けられては、首を落としかけていた性器が反り返るのも必然であった。
繰り広げられる光景に息を飲んでいる間も印付けは続き、彼女の手首が腰の傍に落ちるまで実に数分を要していた。

「……藍、そこにうつ伏せになってくれて?」

何とか威厳を持って静かに命じられたのに胸を撫で下ろす。
それでも吐く息に熱が篭っているのは否定の出来ない事実だった。

「くふっ……分かり、ました……」

下腹部でまとまっていた衣から離脱するように脚を抜き、生まれたままの状態になった藍は
こちらに尻を向ける形で身体を伏せ、両拳を顔の前へと持っていった。
尻尾があるから仰向けよりも楽な体勢だろうと踏んだりもしたのだが、
これはこれで豊胸が地に押し付けられる形となって相応の圧迫感は存在するようだ。

「これで……よろしいでしょうか……?」

潰れた胸にも勿論視線は向くが、真の見所は普段衣服と九尾に阻まれて形の想像すら困難な尻だ。
藍自身もそれは把握しているようで、尻尾を一本残らず背中へと持ち上げて視界を極力遮らない手配をしてくれた。
下半身の美しさにも目を奪われるばかりで、すらりと伸びた脚はその先端からふくらはぎ、
膝裏や太腿に至るまで女性ならではの柔らかな線と肉付きを見せている。
しっとりと濡れた内股に、少し目を滑らせればふっくらとした曲線が視界を潤してくれた。
胸に見受けられる強烈な自己主張はなく、言わば彼女の控え目な部分を象徴した箇所であり、
奥に排泄の為の機構が待ち受けていると分かっていても顔を埋めたくなる包容力を感じられる。

「いいわ、楽にしてなさいな」

惹き付けられそうな誘惑を必死に堪え、まずは綺麗に指の揃えられた足裏へと顔を近づける。
身を委ねてはいるがこちらの行動はやはり気になるようで、爪先は微かな震えを見せていた。
そっと足首を持ち上げ、宙に浮かせてしばしの間鑑賞に耽った後、唇を開いて指先を含んでみる。

「ひっ、う……」

そこまで敏感な箇所ではないが舐められる事など日常では有り得ないのも手伝い、藍の口から小さく喘ぎが漏れた。
いつもこき使ったり、時に酷い仕打ちを課したりするけれども本当に貴女の事を大切に思っている。
胸だけではない、獣の部位である狐耳も九尾も、今口にしている足先だってそれは変わらない。
言葉にするのはどうも不得手であるからこそ、こうして愛撫に頼る手段を選ぶしかないのだ。

「あっ……は……紫、さまぁ……」

背を向けたままのせいで視覚が働かず、その分敏感になっているのも頷ける。
汗を浮かばせながら品良く震える尻を目で追いながら、足首から膝裏へと丹念に舌を這わせていく。
舌先に伝わる肌の弾力や触り心地が触覚を、次第に強まる雌の香りが嗅覚を満たしてくれる。
昂ぶりを感じているのは藍も同様らしく、太腿まで舌が到達すると堪らなそうに身をくねらせた。

「ん、ふぅ……」
「ひぁっ……」

目的の尻を間近にして期待に息が弾んでしまい、それが柔らかな肌に吹き掛かると
藍はより大きく身体を震わせ、尻尾の毛先を逆立たせる愛らしい反応を見せた。
胸にも劣らぬ美味しそうな実りが揺れる誘惑も、抵抗を許さず誘われるがままに口元を近づける。

「あっ……!?ふぁっ……」

弾力を確かめる為に唇を開き、挟み込んでみせたのには藍も堪らなかったようだ。
果実の甘味こそ存在はしないが瑞々しさは健在で、かぶり付きたくなる衝動が湧き上がったのは言うまでもない。
控え目に歯を立て、皮膚に突き立てた所で軽く跡が残る程度の力を込める。
この場所ならば人目を気にする必要はないし、式の証拠を刻んでおくにも悪くないは場所だ。
色んな場所を試してはみたが一番気に入ったのはやはり頂上で、
舐めても甘噛みをしても優しい柔らかみをもっとも感じさせてくれる箇所だった。
口だけは済ませられないと掌も動員させて指の圧力を加えれば、瞬く間に桃色の印がその面積を増やしていく。

「んぅ、あ……はぁぁ……」

官能を高めながらも未だに迎えられない絶頂に、藍の吐息は切なさを濃く滲ませていた。
露に濡れた内股を擦らせる物欲しそうな仕草を見せ始めたのも、崖際に追い込まれている証拠なのだろう。
いい加減望みを叶えてやらなくてはと、おもむろに腰を掴んで持ち上げ膝を立たせる。

「あっ、あぁ……!」

先程のやり切れない声色とは一変、期待を乗せた喘ぎが耳を打つ。
尻を突き出す体勢にさせられながらも最早藍に戸惑いは見受けられず、ただ歓喜の瞬間を待ち侘びている。
とろりと溢れ出る蜜が脚の内側を伝い流れ落ちる様に、こちらも興奮を盛られるばかりで
一物の隆起が最高潮に達するのに何の問題も発生する事はなかった。
剥き出た亀頭を入り口へと近づけ、挿入の寸前まで進めた所で一度動きを止める。
そして、尻尾と同様に輝かしい毛に恵まれた耳へともう一度、最初に呟いた言葉を投げ掛けてみせた。

「本当に、待たせたわね……藍……」

しばしの沈黙の後、全身を震わせながら藍が静かに、しかしはっきりと返答を紡いだ。

「……待ち焦がれて、おりましたっ……」

胸中に素直な一言がこうも心に響くのも、普段は決して表に出そうとしないからに違いない。
歯止めの外れた情動が、両手を引き寄せ腋を締めると同時に腰を鋭く突き進めさせていた。

「ふっっ!?ああぁぁっっ!!」

愛液の膜に塗れた柔肉は一切の抵抗もなく剛直を受け入れてくれる。
それでいて挿入するなり肉襞が絡み付いて極上の官能を加えてくるのだから堪らない。
感激のあまりの絶頂であろうか、背や尻尾を激しく上下させる藍の口から幾度も弾んだ吐息が漏らされる。
結合部を滑らかにするには充分過ぎる量の愛液が幾筋もの糸を作って垂れ落ち、
一気に押し上げられた際の衝撃の凄まじさを物語っていた。

「くはっっ、はぁっ……!うあっ、あぁっ……」

普段の上品な彼女らしからぬ、咽ぶような声が発されたのも最上の一時へと踏み込めた証拠なのだろう。
主従の境界を越えられる機会は決して多くなく、その時間だって長いものではない。
だからこそ、自分では絶対に到達の叶わない感動を味わえているに違いない。

「つっ……」

こんなふしだらで節操の無い自分に愛想を尽かさず仕えてくれる、
愛しき九尾の式を天国に連れていきたくて、腰を掴む手に力を込めて腰を幾度も押し進める。
肉体のぶつかり合う破裂音が重なる程に藍の尻はほんのりと赤く染まり、
出入りが繰り返される僅かな隙間から濁りも窺える体液が泡立って分泌されていく。
更に腰を反らせて深く捻じ込むような突きを繰り出せば一際高い嬌声と共に性器が反応し、
絶妙な具合で吸い付きと締め付けをもって精を搾り取ろうとしてくれた。

「あくっっ!!ふあっ!あうぅっ!」

悦楽に満ちた声は深部を小突かれた際に漏れていると分かると、
獣が執り行う交尾の体位も悪くはないけれどもと、一つの案を思い付く。
徐々に肉体の打ち付けを弱め小休止の時間を設けた所で、
橙に行ったのと同様の要領で腰を抱え込むと、体重を後ろに掛けて一緒に後方へと座り込む。
体格や尻尾の差もあり先刻よりも腕に掛かる負担は大きかったが、
途中で思惑に気付いてくれた藍の補助もあって、晴れて背面座位の体勢を取る事が出来た。
唯一の誤算と言えば目前で見事に並ぶ、圧倒的な質量を誇る九尾の存在であろうか。
それでももっふりとした毛並みを全身で味わうのは心地が良いもので、
大半を占める黄金と、先端部分の純白の配色も見惚れてしまう程に美しい。

「後姿も、とても素敵よ……」
「はっ、ふぅっ……あぁ……紫様……」

切なげな呟きが涙声に聞こえたのは気のせいであろうか。
痙攣を止められない藍が愛おしくて、中断していた腰の動きを再び再開させていく。

「あっふっっ!あっ!ひぁっ!」

元々深い挿入を果たしているおかげで、軽く揺すられるだけでも相当な快楽を得られるようであった。
無論こちらも同様で、膣肉と子宮口の絡み付きが唇を噛み締めるしかない官能を提供してくれる。
そこに拍車を掛けようと、尻尾の隙間へ手を伸ばしてふるふると揺れているであろう乳房に指をめり込ませる。

「あっんっっ!!あっ、はぁっ!!」

びくんと身体をしならせる藍に逃げ場は存在しない。
前に屈もうが、後ろに反ろうが、気休めにもなりはしないだろう。
正面からよりも指に力が入り深く乳房を愛でられる、背後からの愛撫もまた格別であった。
尻尾があるせいで視覚は遮られ、掌を到達させるにも目一杯伸ばさなくてはならなかったが、
こうした障害がある方が気分が乗ってきてしまうのは趣向が歪んでいるからであろうか。
不変の柔らかさを関節で、ぴんと尖った乳首を指先で弄り回せば甘く色欲に彩られた喘ぎが鼓膜を震わせる。
膣の締まり具合も一層のきつさを見せ、最高潮へと登り詰めつつあるのを明確に感じられた。
けれども果ててしまうその前に、と身を乗り出して尻尾と同様に毛先を張り詰めてさせている耳へと唇を近づける。
そして豊胸の揉み心地以上に優先して確かめなくてはならないものがあったと、彼女に我侭を要求をしてみせた。

「んっふっ……藍……こっちを、向いてもらえるかしら……?」

呼吸を荒げている式が力無く項垂れたのは拒否権が存在しないと把握しているからだろう、
何故なら以前立場を反転させて情事を交わした際に、自身が全く同じ要望を飛ばしたのだから。
絶頂間近の表情を拝まれるのは、たとえ親密な仲であろうともかなりの抵抗があるものだ。
実際に体験しているからこそ断言出来るし、普段から鍛錬して作り上げている凛とした自己を
完全に破棄しなければならないのだから、決心に足踏みが掛かるのも理解出来る。
それでも、と必要最低限に腰を持ち上げた藍は九尾で金色の軌跡を描きながら正面へと向き直ってくれた。
短く切り揃えられた金髪は額にべったりと張り付き、唇は小刻みな震えを見せている。
だが何よりも目を奪われたのは頬に伝う雫で、感極まった証拠を明確に残していた。
尊厳の欠片もない表情を拝まれたと彼女は苦く思っているかもしれない。
けれども事実は異なっており恋心を抱く乙女として見せてくれた一面は、
普段を上回る程に美しく、愛しく感じられたのだった。

「感謝……しているわ……」
「あ……あぁ……」

言葉にならない嗚咽を漏らす藍の腕を取り、肩に巻き付けさせると彼女もそれに応じて再び腰を沈めていく。
こちらの胸に大容量の乳房が圧し掛かるのも、浮かべる儚げな表情に免じて今回は大目に見てやるしかなかった。
切ない視線は今だけは自分一人に愛情を注いで欲しいとの願いなのだろう、
言葉では博麗にその立場を譲ると言って本心を絶対に明かさないが、それを見抜けない程の鈍感ではない。
雫を湛えて揺れる瞳を見上げ、微笑みを浮かべながらそっと呟いてみせる。

「好きよ、藍……」

好きほど便利で、身勝手で、都合の良い言葉もないだろう。
ある水準以上の好感さえ持っていれば、相手を問わずに仕向けても誤った使い方とはならないのだから。
友好を感じていようが、信頼を寄せていようが、愛情を抱いていようが問題なく、
意味の解釈は受け取った側に委ねられる、間違いなく無責任な単語だ。
それを自分が紡ぐと信憑性の無さに一層の拍車が掛かるのだから本当に情けない。
日頃から感情を曖昧にしているせいでここ一番の場面でも言葉に重みを持たせられないのも、自業自得でしかない。
そうは痛い程分かっていても、大切に想っているとの真実だけは彼女に伝えておきたかったのだ。
溢れ出る新たな涙を流した藍は、震える頬を必死に動かして笑みを作り、厳かに胸の内を明かしてくれた。

「私も……心から……お慕い、申し上げております……紫様……」

精神の大半が溶け堕ちている状況において、それでも言葉においては最も適切な選択を藍は見出したのだろう。
身勝手に振る舞ってきたが故の結果で重みが伴わない自分とは違い、
何時でも主従の関係を最優先にしているからこそ、本心の全てを伝える事すら叶わない。
だが、下手な恋愛告白とは比較出来ない重みが確かにその一言には存在した。
こんなどうしようもない主に付き従い思慕を見せ続ける式に、せめて至極の一時だけは味わってもらいたかった。

「ふぁっっ!?あっはぁっっ!」

精一杯に下から突き上げるのに対し、藍も限界まで深く肉竿を飲み込むように身体を上下させていく。
肉体を交えているのにどう足掻いても胸中の半分を表現するのがやっとな状況、
そうでありながら見せてくれる微笑は幸せに満ち溢れていて、心を奪われるばかりだった。

「んっ、うっ……!」

本当に無力な自分だけども、幸いにして最終の一手となる愛情表現だけは見せる事が出来そうだ。
奥底へと精を遠慮無く放って欲しい、切実な想いが伝わってくる内臓の脈動に、
これがせめてもの労いとなってくれるならばと腰を幾度も持ち上げてみせた。
情欲の破裂が間近に迫り、脈動や隆起に激しさが増すと、巻かれた腕にも一層の力が入る。
口にする事が許されないならばせめて行動でだけでも、とばかりにしがみ付いてくる仕草が愛しくて、
藍の肉体をしっかりと抱き止めながら絶頂に向けてただ必死に腰を突き動かしていた。

「あうぅっっ!!あっ、あぁっっ!!ゆか、り……さまぁっ……!!」
「藍っ……!!」

背を後方に反らせながら鋭い一撃を繰り出し、最深部まで熱に満ちた塊を突き進める。
内部で巻き起こる激しい流動を、目的の場所へと一直線に撃ち込む為に。
第一射が始まるなり目の前が白く染められるかのような錯覚に捉われたのも、
味わっている快感の度合いがとてつもなく強いからこその結果なのだろう。
放射が奥底に届くなり藍の口から言葉にならない嬌声が放たれ、
肉壁が猛烈な収縮を繰り返して次の射精を促す動作を感じさせてくれた。
自分と同様に身体を大きく仰け反らせ、耳と尻尾の毛を一本残らず逆立てている様相に、
胎奥で踊り跳ねる白濁を強く実感してくれているのが伝わってくる。
この感触が少しでも長く、鮮明に残ってくれるのならばと疲弊が限界に達するまで幾度も腰を浮かせ、
締まる内壁に性衝動の収束物を擦り付けて出し得る限りの精液を打ち据えていった。

最後の突き上げを終え、滅多に荒げる事のない呼吸を繰り返している内に藍が空を仰いでいるのに気付く。
天に召されんとばかりの姿は幸福の最高潮に到達出来たが故だろうか、彼女の切望を叶える事は出来たのだろうか。
その答えとばかりにこちらに視線を落とした式は至上の微笑みを浮かべて心境を見せてくれた。
微かな儚さも窺えたのは夢の時間の終わりが近づいているのを実感しているからかもしれない、
ならばまだ終わらせる訳にはいかないと頬に両手を添えて唇を重ね合う。
すがるように藍も応じ、舌を濃厚に絡めるのと同時に豊胸を押し当てて可能な限りの官能を貪ろうとしていた。
蕩け過ぎて一体化してしまいそうな瞬間、本当は自分が味わえる資格なんて有していないのだろう。
それでも許されるならば愛おしい存在とあと少しだけでも過ごしていたい、そんな勝手な願いに身を委ねたのだった。

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素敵な時間というのは終わってしまえば至極呆気ないもので、ちょっと前の出来事さえ懐かしく思えてしまう。
もっとも今回は随分と長い時間楽しめたけれども、と身体を横たえながら藍の様子を窺ってみた。
先程見せた乱れ具合を全く感じさせない、上品な寝姿にまた普段の彼女に戻ってしまったのだと実感する。
非日常に対する憧れと日常に対する安堵に挟まれながら、余韻を一緒に味わいたい欲求に口が動いた。

「ね、藍……」
「はい……」

背を向けていた藍が呼び掛けに応じて身を反転させ、こちらへと向き直った。
疲れも見えるがそれ以上に幸福に満たされた表情は柔らかで、心に安らぎを与えてくれる。
思わず顔が緩みそうになるが、そこは必要最低限に留めて事後なりの威厳を保ってみせる。
問題なのは、何を話そうかと碌に考えもせずに式を呼んでしまった事だ。
どうだったとか分かり切っている感想を聞くにはあまりにも陳腐であったし、
結界の調子はどうかしらなんて日常の話題を出すなど、雰囲気を破壊してしまうのもいい所である。
無論霊夢が漏らした思わぬ一言についても、この場で問い質す気など更々なかった。
程なくして、精神の揺らぎが残っている今だからこそと、思い付きを投げ掛けてみる。

「もし、私が誤った方向に力を向けたら……止めてくれるかしら……」

古今東西、強大な力を有した者がその使い道を誤った末に滅亡するのはよくある話だ。
単純に独占欲に飲み込まれて、あるいは別の大義の為に、理由は様々だが罪もない人々を巻き込み、
そこに反旗を翻す者達によって討たれてしまうのが大体の結末となる。
自分も、何かの拍子で幻想郷を一からやり直したくて……と思い起こしてしまうかもしれない。
博麗ならば黙っていても討伐に来てくれるだろうが、側近の藍は躊躇に揺れ動くに違いない。
身勝手な自分を叱って欲しい、そんな願望から話を振ってみたのだ。
予想通り、強張る表情が視界に映ったが、それが呆れと微笑みが半々に
混ざったものへと変わったのにそう時間を要しはしなかった。

「紫様が誤った方向に進むなど、私には考えられません」

静かながらもぴしゃりと言い放ってみせるのは確固たる自信の表れであろうか。
あるいはまた戯れが始まったと心の中で溜め息を吐いているのかもしれない。
けれどもこちらの一言を邪険に扱っていないのは、
身を乗り出して真剣な眼差しを向けてきたのを見れば明らかであった。

「ですが万が一、その様な事が起こったのならば……」

情事からそう時間が経過していないにも関わらず、大きく開かれた瞳は奥で強い光を湛えている。
しばしの間見つめ合う時間が流れていたが、次に藍が見せたのは身を委ねる仕草であった。

「私は紫様に従い、共に討たれるまでです……」

言葉に先程のような力はなかったが、揺るがない覚悟は健在だった。
間違っていると分かっていながらも最後まで付き従うという姿勢に、どうして感動を感じずにいられようか。
叱られるという欲求こそ叶わなかったが、それ以上の充足が身体を満たしてくれる。

「本当に……馬鹿な娘ね……」

絶対の服従を示す姿が愛しくて身体を抱き止めようとしたその時、
襖が開いて人影がしなやかな動きを見せてこちらの懐へと潜り込んできた。
艶やかな黒毛に包まれた二本の尻尾を揺らし、藍とは反対側の位置に付いて身を寄せてきたのも、
今ばかりは自分も場に入らせて欲しいとの願いからなのだろう。

「その時は、私も一緒ですから!」

ぎゅっと腕にしがみ付いてきた橙は、黙ってやられるつもりはないですけど、
と付け加えて猫耳を可愛らしく動かしながら笑顔を浮かべた。
幼いながらも、彼女もまた式として運命を共にする覚悟を見せてくれたのだ。

「橙もこう言っていますし、八雲家は安泰ですね」
「ええ、違いないわ……」

頼もしく誇らしい宣言に、微笑を浮かべて頷いてみせる。
手繰り寄せるように腕を動かせば、彼女達も身を預けて温もりを一杯に感じさせてくれた。
強い力を持ちながらも道を誤らずにここまで来れたのは、実は二人が傍にいてくれたからこそなのかもしれない。
両側を固める愛しい式達に有り難うと、こんな自分が口にしても何とか意味を成してくれる労いの言葉を掛けたのだった。
 今回は前半が紫×橙、後半が紫×藍という変則パターンでSSを書いてみました。
前回の八雲家でもう一度出したいと言っていた橙を本番に引き出す事が出来ましたし、
久々となったゆからんも濃厚にがっつり書けたのでとても楽しかったです。
攻め側の紫様が少々情けなくなってしまったのは書き手の癖という事で、大目に見てもらえれば幸いであります。
次回話を作るなら藍様視点で、お相手は八雲家ではないですが、引き出せるなら是非ともマミゾウさんにお願いしたい所です。
また、細々とやってきましたが次で二十作品目になるので、ネタが浮かべば普段とは何か違う事を、とも考えています。
ではでは、ここまで読んで下さって本当に有り難うございました。

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(2015.09.27 追記)
コメントを下さった皆様、どうも有り難うございます。

>ネタを集めて色々書く人 様
今作は八雲家を題材として、使役者と式の間で織り成す主従愛を書いてみました。
一般的な純愛とは違い人目を忍んで厳かにというイメージがあるので、詠唱組の時と比較すると色々と抑え気味になっています。
それでも自分の好きな事は結構やらせてもらった感はありますが……。
今回視点にした紫様は愛情も含んだ上で、式の二人をつまみ食いする形にはなりましたが、
相手に恵まれないのを寂しく思いつつもそこは悟っているので、実はのんびりと霊夢を落とせれば位の魂胆で構えていたりします。
なので悲哀というよりは、自分を取り巻く式達はこんなにも素晴らしいと改めて認識した、後味のすっきりした作品に仕立てた感じですね。

悲哀担当は八雲家の中でも特にお気に入りの藍様だったりしますが、
次回はあとがきにある通りに出来るならば化け狸のマミゾウさんと一絡みさせられればと考えています。
現在は詠唱組と八雲家を交互に書いているので出来上がりはまたかなり先になりますが、じっくり待ってもらえれば幸いです。

>2様
紫様は普段は威厳に溢れている反面、肉体関係とかは物凄くだらしがない印象です。
性欲が赴けば人里に出向いたり、あるいは外の世界でつまみ食いをしたり。
大妖怪であるが故に恋愛対象が限られ、その相手も反応がさっぱりなので止む無し、
でも完全に開き直っている訳ではないからこそ、式達に相手をしてもらう際にも本当に情けないと自覚している。
今回の話はそんな紫様の人物像を抱きながら書いてみた感じですね。
極楽わんこ
コメント




1.ネタを集めて色々書く人削除
お久しぶりです。投稿おつかれさまです。
マリアリと違い、純愛ではなく主従愛という部分が、“愛し合ってはいるが、それは恋人や夫婦のような愛ではない”という感じがしました。
事実、橙は村の少年に好意を持たれたため、満足させようと頑張る描写があったり、藍さんも紫さんに“良い相手と結ばれれば、良い奥さんになれる”といった描写から、紫さんは藍さんや橙と結ばれることはないという物悲しい作品に見えました。
でも、逆に考えると、紫さんも良い相手を見つけることができれば、紫さん自身の嘘の仮面を外して、本当の自分を相手に見せることができ、結ばれることが出来そうな可能性があるような作品にも見えました。
ちなみに書き手の癖についてですが、私自身それは[味]と考えています。
シリアスのような[苦味]や純愛のような[甘味]、ドロドロ展開の[濁り]。更には今回のような主従愛という[塩味]。それらが調和や引き立てることによって、良い作品を生み出せると考えています。
少なくとも私自身、どのような作品に対しても否定はしません。このような[味]や[愛]があるからです。
かなり長い感想になってしまいましが、次回作も良い作品であることを期待しています。
2.性欲を持て余す程度の能力削除
情けない紫様ええですわぁ・・・