真・東方夜伽話

eratohoYMなのに純愛百合とな?

2014/07/31 21:40:13
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eratohoYMなのに純愛百合とな?

龍鱗

これはeratohaYMのSSです
オリ女とかがいたりちょっとeratohoに独自解釈を入れています
調教要素のない純愛風味の上にエロい文が少なく、かなり下にあるSSです、
そんでもってキャラが誰てめぇ(もはやお約束)
可愛い妹様を表現しようと必死になってもこのざまだよ!
しかも途中からオムニバス風になっちゃったし…。orz

『』=あなた
名前は(月影)
銀髪で小柄な目が紅いアルビノ生まれの少女。
素質は【処女】【魅惑】【小柄体型】

以下本文

『…どこですかここは?』

自分の記憶が正しいのならば、バイトが終わって給料を受け取って、
意気揚々と家の扉を潜ったはずなんだ…それなのに…!

『なんなんですか、この広々とした館はぁぁぁぁぁぁぁー!?』

自分の家とまるで違う館の中で少女の、『月影』の絶叫が木霊した。





『・・・はぁ、叫んでも事態は好転しませんね。』

虚しさを覚えながらも館を散策すると一冊の本が見つかった。

『何でしょうこれは?【東方調教典】…?』

何故か嫌な予感がしたが見当たる本はこれしかなかったので読んでみる。

しかし、この本を読み進めたら解ったのは予想以上に酷い内容だった。

・ここは幻想郷という世界です、この館はあなたのものです。
・そしておめでとう!あなたは選ばれてこの館に閉じ込められました!
・外には出れるけど一定範囲から出ると強制的に戻されます!
・脱出するにはどんな方法でもいいのでお金を稼いでください。(百萬圓)
・基本的には人身売買が主になるけど食事店を切り盛りするのでも可能?
・因みに衣食の心配とか、脱出期限は心配しないでいいですよ。
・尚、予め所持金を圓に両替しておきました♪

やたらファンシーな字体でこんなことがかいてあった。

『ま、まさか…。』

懐を弄り貰った給料を出してみると、円が圓になっていた…。

『に、20000圓…夢ではないんですか…?』

ここから脱出するには、少なくともこれを元手に何かしらしなくてはいけないらしい。

『し、しかもこの、奴隷購入という項目は…!?』

100では満たない程の人間のリストが載っており、それぞれに値段が付いていた。
更には口にだすのも憚られる、いかがわしい物まで販売掲示されていて・・・。

『だ、駄目です!奴隷を買ってそれを売るなど人の所業ではありません!?』

(い、いくら私が人と違う所があってもそんなことまでできません。)

ならばもう一つの手段だろうか、食事店の切り盛り、これは材料は支給されるようで、
財布が傷まない分、寧ろ順当に稼ぐならこっちだろう。

『し、仕方ありません、不本意ですが、食事店を経営しますか…。』

バイトの身でいきなり店長をしなければならない重圧に潰されそうになるが、
まず英気を養うために、一風呂浴びて就寝をすることにした。

『さ、散策して思ったのですが、地下室まであるのですかこの館は、
しかも意味深な魔法陣や道具まで…。』

ここは黒魔術とかの行使部屋なのだろうか……?





数十日後


料理の腕には自信があったのでとにかく料理をしては、
それを人里らしいところで売って居た。

評判はなかなか良く固定の客がつくほどだった。

「いつもの弁当を数個貰えるかい?」

『あ、毎度ありがとうございます!』

出店のようなものだったが、これがどうにも売れた。
どうやら自分の容姿が意味しているらしいが、
そう思うと複雑なものが少女の中にあった。

(馬鹿にされて、忌み嫌われた容姿なんですけどね、これでも…。)

成人はしていないが、まるで幼い外見と、アルビノ故の赤目と肌。
幸い日光があまり苦手というわけではないが、この容姿が此方では平気、
複雑な思いを胸に抱えていると初老の女性が道を歩いていた。

「厄袋ー厄袋はいらんかねー?」

『あ、あのー厄袋とは一体…』

福袋は聞いたことはあるが…厄袋…?

「お、嬢ちゃん興味有りかい?何大したものではないさね、
買ってからのお楽しみな運試しさ。」

「運試しですか…?」

「そうさ、運試しに厄袋を買ってみないかい?」

『や、それでもなにか不吉な気が…。』

「心配することはないさ、高いけど買って損するものは入っていないよ。」

『では、一つだけ…。』

そこそこ値段が高いものだったが損はしないというのならと買ってみた。

「おやおや、毎度有難う、中身は後日家に届けさせてもらうよ。」

・・・

『…あれ?でもあの人、私の住所を知っているのかな?』

そう言っている間に笑いながら女性はその場を去ってしまった。
しかし、彼女は知らなかった、この女性の本性を…。

「ヒッヒッヒ…厄袋お一人様お買い上げ…さてさて、
おお、この娘か、これは面白いことになりおったわい…」





場所は変わり

紅い館の地下室の中、一人の少女が一人ベッドに座っている。
監禁、幽閉に見えるかもしれないがそれは少女が望んだ事。

少女は吸血鬼、計り知れない力を持ち、持て余したが故のこの現状。
しかし、それで心が闇に染まるわけではない。

孤独ではない、時に心配した門番が様子を見に来てくれて話し相手になってくれる。
退屈ではない、最近知り合った人間の魔法使いが嬉しそうに遊んでくれるから。
不満ではない、こんな生活にも光があると知っているのだから。

「でも、それでも…。」

時に思う、月が照らす夜空のあの眩しさを、
時に望む、あの広々とした空を眺めてみたいと。
時に願う、自らの半身である姉と遊んでみたいと。

「無理、だよね…。」

自嘲しながら天井を見上げる、明かりが少ない部屋で。
暗い闇の底にいる錯覚を覚えながら眠りにつこうと目を閉じた時。
何者かに口を布で塞がれた。

「むぐ!?ぅんん…!?」

(侵入者…!?そんな、何時から…!?)

(これって睡眠…薬…!?駄目、意識…が…。)

(だれ、か……た、すけ…。)

抵抗しようにも虚しく少女の意識は闇に沈んだ。

意識を失った少女を3人程の男性たちが囲み魔法陣を生み出す、
彼らは月の店の常連であり厄袋商人お抱えの【奴隷商人】でもある。
【厄袋】とは、まず身辺を調べて一人暮らしの人間の家を調べて
その人物に運試しと称して買い手に知らせないままに
奴隷を無差別に選んで売りつける奴隷商品だったのだ。
どうしようかと悩むが奴隷を買っているのだから誰かに申し出れもしない、
とても高額な利益を得られる上に、買った側を黙殺できる商法だ。
…尤も、奴隷を好んで買う者達からすれば「運試し」になるだろうが。

「よし、眠ったな、館の連中にばれないうちに済ませるぞ。」

「しかしうまく行ったな、こうも上手くいくと逆に不安になるぜ。」

「まあこの娘は大事な商品さ、これで儲かるんだからいいじゃないか。」

「あーあー…我ながらひでぇ事してるよな…俺達も。
何も知らない女を騙してこんなことをさぁ…。」

「全くだ、この娘達には悪いが、これも仕事だよ、
な~に心配するな、あの娘なら悪いようにはしないだろ?」

「いや、俺が言ってるのはそういうことじゃなくてだな…。
てか、明らかに不向きだろ、多分こいつ料理なんて無縁だぞ?」

「私語はそれまでにしろ、娘を送ったらさっさとずらかるぞ。
それに俺たちはただ娘を渡すだけだ、それ以外は関与しない。」

「へいへい…あーあのうまい飯を食えるのもこれが最後か…。」

「顔と声を変えればいいだろうが、少なくともそれならばれまい。」

「…博打で借金で失敗した報いとはいえ、地獄に落ちるな、俺。」

魔法陣が光ると、少女の身は跡形もなく消えた、
それに続くように、男たちも姿を消して。

地下室の中には初めから誰も居なかったかのように、静寂と化してしまった。
時が経ち、様子を見に来た門番が慌てて報告をした時には、なにもかもが遅かった…。



そして、とある一室の部屋で、少女は目が覚めた。

「んっ…くぁぁぁ…こ、ここは…?」

薬で眠った所為か、身体が鉛のように重く、
さらに少女にとっては驚くべきことがあった。

「あ、あれ?【目】が見えない・・・?」

少女にとっての【目】とは視覚的なものではない、
この少女だけが視認できる【目】があり、それを握りつぶす、
そうすることによって対象を破壊できるのだ。

「なんでだろ…それに…ここ、どこだろ?」

窓から差し込み照らされた陽の光がとても眩しく見えるが…。

「っ…太陽があるのに…なんともない…!?」

陽の光で灰になるはずの身体がそのままで太陽の暖かさが手に伝わる…。

「なんで、私、どうしちゃったの…!?
私は、吸血鬼じゃ、無くなっちゃったの…?」

そばにある鏡を見れば、これは自分だ、紛れも無い
【フランドール・スカーレット】だ。

「なんで、鏡に映るの?…あれ、だれか来る?」

誰だろうか、自分を拐った奴だろうか?
だとしたらなんの目的で…?

『あ、あの…目が覚めましたか?』

目の前にいたのは、自分と同じくらいの女の子だった。
透き通るような白い肌に、綺麗な白色の髪。
図書館で知ったけど、アルビノ、だっけ?

「綺麗…。」

『…はい?』

「な、なんでもないよ!目は、さっき覚めたんだ…。」

『良かった、どこか具合は悪くありませんか?』

「だ、大丈夫だよ、えっと…。」

『私は月影です、あなたに謝らなければならない人間です。』

「ふぇ?あ、えっと、私は、フランドール、フランでいいよ。」

『フラン、ですね、申し訳ありません、私の手違いであなたを
ここに連れてきてしまいました、これがその、証拠です。』

月影は一冊の本をフランに見せた。

「東方、調教典?」

『なんでも、この館で一定額の金銭を稼がなければならないようで、
金銭が稼げない限り、この館から開放されないそうです、
尤も、一定範囲でしたら外出もできるそうですが。』

月影という少女はフランに今の現状をわかりやすく伝えた。
金銭を貯めるために、弁当を主とする、店を開いていたところ
通りがかった商人を偽る奴隷商から取引を持ちかけられ、
自分が購入してしまったのがフランだった事、
フランは彼女が嘘を言っているとは思えず、受け入れる。

「じゃあ、ここから出るにはお金を稼がないと駄目なの?」

『はい、でも心配しないでください、あなたをどうこうするつもりはありません。』

「え・・・?」

『元々私が招いた不祥事です、あなたが家に帰れるまでは私が面倒を見ますよ。』

にこりと笑った少女にフランは思わず見とれてしまった。





次の日、月影は食材を料理して、美味しそうな弁当を作ると、簡単に包装して台車に載せる。

実際に残り物で朝食を作ってもらったが、頬が落ちるかと思うくらいに美味しかった。

『では、仕事に行ってきます、館のものは自由にして結構ですよ。』

昨日から予めある程度作っていたのだろう、一人では作れないほどの量が
台車の上に並んでいた。

「…これ全部、作ったの?」

『そうですよ、なにはともあれ、稼がないことには変わりありませんから。』

自分と同じくらいの背丈なのに、こんなに頑張っている。

(普通の、人間だよね…?)

月影を見送った後、フランは屋敷を探索することにした。

詳細は月影から教えては貰ったが、ここは奴隷を調教する場でもあるらしい。

(奴隷、かぁ…エッチな事も、するんだよね…。)

どちらかと言えばここは性奴隷のための屋敷だろう。
もしも、この館を持っていたのが月影でなく悪意を持っていた者だとしたら、
想像するのも恐ろしいだろう、この屋敷には、【それ】を行う設備が
十二分と言ってもいいほどに備わっているのだから、改めて月影が所有者でよかったと思える。

「あ、これって…。」

フランは月影から見せてもらったあの本を手にとった。

「…でも、やっぱり気になるんだよね。」

ページをめくると、顔が赤くなるような内容もあった、

【フランドール・スカーレット】(同居人)

現在

【能力封印】【太陽での活動は可能】【吸血は可能】

地下室に引き篭もるレミリア・スカーレットの妹、秘めた願いを持つが…。
監禁経験・・・○○○年
自慰回数・・・○回

「っ…!」

嫌な単語が目に移り思わずページを次に移すと
ある単語に目がとまり絶句した。

【月影】(主人)

【アルビノ】【魅惑】【小柄体型】【献身的】【料理才能・超】

【主人補正(太陽活動可能)(腕力の向上)】

アルビノに生まれたがゆえにいじめを受ける、両親は他界しており、
数年前に家を一人で出て、周囲を転々としながら生き永らえた。
一人で生き抜くために必死でスキルを磨いて理解者のもとでの
バイト帰りにこの館の主人に選ばれた。

彼女が今の性格になったのは、自分の置かれた環境故に、
孤独ではあったが、飲食店でのバイトで理解者を得られて
献身的な人間へと育つ、故に、誰かが不幸になるのを見ていられない。
被虐回数・・・○○回

「そんな…。」

本を読めば彼女の出生を知れる、そんな軽い気持ちで読んだが、
思った以上に彼女の秘密は重かった。

「被虐って…痛いことされたの…?」

出て行った月影の方を見る、とてもそんな風には見えなかった…。

「今なら、追いつける…よね?」

日傘も差さずに外にでるのは違和感を感じたが、
視界いっぱいに広がる青空に目を奪われながら、
フランは仕事に行った月影の後を追った。





『ありがとうございましたー!』

(もう仕事はじめてる…。)

アルビノのためか日の当たらない日陰で店を開いているようだ。
見つけた月影を見ていると、結構な人数が並んでいる中楽しげに
商売をしていて笑う顔がとても輝いていた。

(なんで、あんな顔ができるの…?)

(ひどい目にあったのに、あの人、心から笑ってる。)

自分は知っている、あの笑顔を。

門番…美鈴が笑った時の顔。
魔法使い…魔理沙が楽しげに笑う顔。

思考している間に、まだ日が高いにも関わらず、
既に弁当は売り切れていた。

『ふう、今日も全部売れました、店長の苦労がわかりますね…。』

額に付いた汗を拭いながらバンダナを取ると輝くような白髪が広がった。
細めた赤い目はとても綺麗に見えた。

(あの人は…生を楽しんでいるんだね…。)

『でも、これがバレたら、客足途絶えるかもしれません…。』

袖を捲るのを見てフランはまたしても絶句した。

(…!?腕が…焼けてる?)

長い袖を着ていたから気が付かなかったが、
日焼けだろうか、腕の所々が少し変色していた。

『何も知らずに、太陽に身を晒した報い、ですかね…。』

フランは苦笑いする彼女をただ見ていることしかできなかった。





『今日の売上8832圓…まだまだこれからですね。』

家に帰りながら売り上げをまとめる。
ここに来て20日、合計売上は18萬程だ。

『一日約0.9萬、120日くらいで完済ですかな?』

「お、お帰り、月影。」

『!…ふふ、ただいまです、フラン。』

「え、なんで笑ってるの!?」

『なんてことありませんよ、おかえりと言ってくれる人がいるのは嬉しい事ですから。』

「あ…。」

『さて、夕食を作りますか。』

「げ、月影!少しいいかな?」

『どうしました?フラン。』

「明日から、私も手伝いたい、月影ばかりに任せてたら、悪いよ…。」

『ですが…。』

「いいの、半分くらい、わがままだから。」

『わがまま、ですか。』

「うん、わたし、あまり外に出なかったから…。
外で、何かしてみたいんだ。」

『ふむ、では、夕食を作りながら、明日の仕込みを手伝ってください。』

「あ…うん!」

厨房に向かう月影にフランは駆け足でついていった





「お、可愛い子がお手伝いに入ったんだね。」

『はい!お手伝いのフランです!』

「よ、よろしくおねがいします…。」

「ははは、随分と緊張してんな、足引っ張らないようにな。」

「う、うん!」

『…ふふ♪』





夕食を楽しみながら月影とフランは言葉をかわした。

『凄いです、フランが居るだけで売上が上がりました。』

「そ、そんなこと無いよ、月影の料理が美味しいからだよ。」

『ありがとうございます、フランはやさしいですね。』

「ぅ、あう…そんなこと…。」

『くすくす♪』

「…むぅ。」

おかしい、女同士なのに、顔に熱が上ってしまう…。
そんな感覚を悪く無いと思いながらも、役に立てた嬉しさが心を占める。

(褒められたのって、何時ぶりだろ…?)

本当に、心から褒められたのは…何時だったか…。

『本当に久しぶりです、こうして誰かと、こうやって楽しく食事をしたのは。』

「…私も本当に久しぶり、だよ。」

月影は、フランを受け止めている、とても自然体でだ。

「あ、あのさ、月影って私の事、知ってるんだよね…?」

『?はい知ってますよ、吸血鬼、ですよね?』

「怖く、ないの?」

『何故私がフランを怖がらなくてはならないのですか?』

「え?」

『フランは優しい子です、私より何十倍も生きていようと、
悪魔の妹と恐れられていようと、私にとっては、
とても可愛い、頑張り屋さんのやさしい女の子です。』

月影はフランの側に近寄ると、頬を撫でて笑いかける。

「あ、ぅぁあ…その、えっと…ぁ、りがとう。」

こんなのずるい、何も言えなくなってしまう。
今までで一番きれいな笑顔で微笑まれたら、
真っ赤な顔でお礼を言うので精一杯だった。

『…それに。』(ぎゅっ)

「あ…。」

『こうした温もりも、確かにあります。』

「…温かくて、凄く落ち着く。」

『抱きしめる行為は、相手に全てを委ねているんですよ。』

「うん、解る気がするよ。」

抱きしめられている月影から伝わって来るトクンとした心音と温もり、
月影がフランを抱きしめると、フランも返すように月影を抱きしめた。

「…月影お願い、少しこのままで居させて?」

『いいですよ…♪』





『…参りました、ここまで入れ込むつもりはなかったのですが。』

結局、そのまま寝てしまったフランをベットに運んだのだが、
服をしっかりと掴まれて離れることができなかった。
月影は少し赤くなった顔で天井を見上げていた。

『どうにも、敵いませんね、私も、久しぶりの温もりでした。』

『…いつか終わる夢みたいなものでも、今だけはいいですよね?』

月影も寝に入ると、テーブルの上に置かれて窓からの風でめくれた本、
最近は全く読んでいない東方調教典には新しい項目が追加されていた。

【館の住人の後天的素質】

フランドール・スカーレット

New【恋慕】

月影

New【恋慕】





それから、ひと月ほどの時が経つ。

『思った以上に、利益が出ています、完済も近いかもしれませんね。』

「そっか…。」

『残念そうですね、フラン。』

「え、や、そんなこと、ないよ?」

『なんとなく、わかります、100萬圓を稼いだ後の話、ですよね。』

「う…。」

『できることなら、留まりたいですね…。』

「え…月影?」

『私を理解してくれる人は居ましたが、必要としてくれた人は、
親以外では、フランが初めてでしたから…。』

「…!」

『自惚れているつもりはないのですが、やはり、意識してしまうんです。
私を、綺麗と言ってくれた、好きな人ですから…。』

「…うん、正直に言うね、私も月影が大好きだよ。」

二人は互いの思いを確認すると、抱き合った。

『願わくば、お金を収めた後も、フランと一緒に時を過ごしたいです。』

「私も、月影ともっと一緒にいたい、離れるのは、もう嫌だよ…!」

フランはもう月影から離れられなくなっていた、
目で追いかけて、家事を手伝い、仕事を手伝い、
暇があれば月影の傍に寄り添った。

奇妙な縁から始まった二人の縁だが二人は確かに想い合っていた。

「ねえ、月影、キス…して?」

『…はい。』

唇が重なり、暫くの間時が流れた。





それからも、二人の交流は続いた。

一緒に風呂や寝るようになるまでそう時間はかからなかった。

二人は互いに肌を見せ合いながら体を洗っていた。

そして目立つのは、所々変色した月影の肌

『やはり、変ですかね、これは…。』

「そんなこと無いよ、私は、月影の外見で好きになったんじゃないもん。」

『フラン……。』

「月影が私に教えてくれたから、とっても大切なこと。」

風呂に浸かりながら、何度目かもわからないキスを交わす。

「むーでも、胸の大っきさは少し負けてるかも…。」

『あはは、そこはまあ、気にしないでください…。』

「…てりゃ♪」

『ひぁ!?…フラン!』

「えへへ♪」(す、凄い色っぽかった…!)

胸を揉んだ時の月影の声が凄まじく色っぽかったのはフランだけの秘密だ。





「ほ、本当にいいの?月影。」

『いいんですよ、我慢できるものでもないでしょう?』

「うん、私、もう、我慢、できない…!」

フランは月影に飛びついて顔を月影の首筋に埋めると、
吸血鬼の証である鋭い歯で月影の首の皮膚を破った。

『んっ…くぁぁ…!』

「ちゅる…ちゅく…。」(月影の血が…私の中に入っていく…。)

痛くしないように、優しく、フランは月影の血を自分の体内に流し込んだ。





そうして、ある一団から見ればパルパルしい生活を続けながら、
二人の店は幻想郷中でも大繁盛していた。

『毎度有難うございましたー!』

「ありがとうございましたー!」

【…。】

『ふぅ、なんだか、100萬圓稼ぐのがついでになってしまいます…。』

「えへへ、私もそう思うよ、こんな日が続いたらいいのにな…。」

『それで、あなたは何時まで私達を見ているのですか?』

「え?」

【おや、目聡い娘ですね、やはり出生のせいでしょうか?】

『…ええ、視線には過敏になってしまったもので。』

【ふむ、でしたら、商いも終わったようですし…。】

文字通り、空間に裂け目が現れ、その裂け目から人が現れだした。

「…!!」

【お初に、でしょうか、月影さん?】

『…私の名を知るあなたは何者ですか?』

【八雲、紫です。】

彼女は口元を扇で覆い隠してその表情を伺わせない。

「あなた、は…。」

【此方にいらしたのですね、認識まで阻害されているとはなんとも高度な…。】

「…。」

【姉から捜索を迫られましたが…これはどうにも壮健のようで。】

『フランの、関係する方ですか?』

【いいえ、知り合いではありますが、捜索を頼まれただけです。
まあ、妹を拐かした愚か者を引き裂いてやるとは聞きましたがね。】

「…駄目!」

その意味を知ったフランは月影の前に立ち塞がった。

【…拐かしたと聞きましたが、どうやら事実とは違うようで。】

『あなたが可能であれば、ついてきてくれるとありがたいです。
私は、あなたに全てを、話します、お茶もお出ししますよ。』

「月影…。」

【ふむ、その容姿に見合った美しい心をお持ちのようで。】

目を細めているが、二人は、彼女の顔は窺い知れない。





二人は、紫を館に招いて事情を説明すると、
紫は苦虫を噛み潰した顔を隠そうともせずに露わにした。

【…なるほど、この忌まわしい館がまだ残っていたのですか。】

『ご存知なのですか?』

【…昔、ある富豪の男が欲望のためだけに建てた建物ですよ。】

「…。」

【察しているようですね、ここで女を犯し、侍らせ、売り飛ばしていたのです。】

『そんな…。』

「…酷い。」

【その男は既に三途を渡り煉獄に落ちましたが、館はそのままでしたか…。】

『あの、この館に、何故私が…選ばれたんですか…?』

【…そればかりはわかりませんね、まあ、あなたが選ばれてよかったですよ。】

【一時期、この幻想郷でも、この館の被害が出ましたから…。】

【あなたのような、優しさを知る人間ならば、悪用することはないでしょう。】

「あ、あのね、紫…さん。」

【………ええ、解っていますとも。】

紫は、一瞬きょとんとした顔を見せたが、すぐに微笑みを浮かべて、
裂け目に身を半分埋めた。

【月影は、フランドール・スカーレットを保護した者、事情があって、
すぐには帰れない、とだけレミリアには伝えておきましょう。】

「あ、ありがとう…。」

【ふふふ、あなたからお礼を言われるのは、悪いものではありませんね♪】

『今度来た時には、ごちそうしますよ。』

【あら、それは楽しみです、お茶ご馳走様でした。】

綺麗に笑った紫は裂け目へと姿を消して、その裂け目も閉じた。



【ふふふ,ああ、こんなにも和んだのは何時ぶりかしらね…♪】

【月影ですか…彼女が望むのであれば…。】

裂け目の中で、面白そうに笑う紫の真意を知るものは誰も居ない。



『なにやら、すごい人でした…。』

「うん、あれでも賢者だからね。」


【・・・くしゅん!?】





館で暮らし始めて、早3ヶ月。

『とうとう、100萬まで貯蓄できましたね。』

「ふえー凄い…これ、私達が稼いだんだよね…?」

『そうですね、頑張りがこんな形になると、感動もひとしおです。』

「うん…!」

思えば、自分はこうして働いて金銭を稼ぐとは無縁だった。
月影と暮らしてから、何もかもが新鮮だ。

「こういうこと言うのは凄く不謹慎だけど、私、月影に買ってもらってよかったな。」

『う…本当にあれは手違いとはいえ…申し訳ないことを。』

「気にしなくていいんだよ♪」

結果だけ言えば、あの厄袋でフランは月影に会えたのだから。

『…?また紫さん?』

「え?」

またしても空間に裂け目ができたと思ったら、
今度は裂け目から小さい女の子が発射されて来た!?

「ふらぁぁぁん!!」

「うきゅ!?」

『フラン!?あ、え、えーと…?』

小さい女の子が飛び出したと思ったら、
フランに抱きついていた…?

「心配したのよ!本当に心配したんだからね!?」

「お、お姉様!?」

『フランの、お姉さん?』

【…スキマから南斗幼女砲弾しての抱きつきとは、主人の前で失礼ですよ、レミリア。】

「う、うーだって…だっでフランがぁ…!」

【そのうーうー言うのをおやめなさい。】

(な、涙声で顔がすごいことになっているんですが…。)

【紅魔館の当主ともあろう方が館の主人にお礼も無しですか…?】

「うぐぅ…ま、まあいいわ、フラン、後でね…?」

「う、うん…。」

【やれやれ、そのシスコンぶりを普段から前に出せばよろしいのに。】

「…うっさい。」

なにやら、可愛い子だな。

「さてと、自己紹介させてもらうわ、私はレミリア・スカーレット、
妹のフランドールを保護してくれて、感謝しているわ。」

『あ、これはご丁寧に、月影と申します。』

【今日此方の落ち着きのない当主さんをお招きさせていただいたのは、
あなたの今後の身の振り方について話すために来たのです。】

「おい、一言余計だぞ。」

【そしてこのシスコンの姉がそのことについて月影さんに話があるそうです。】

「聞いているの紫!?さっきよりも酷い言い回しなんだけど!?」

ぎゃーぎゃーと紫に詰め寄るレミリアさんは、見た目相応の、
女の子にしか見えなくて、フランが恥ずかしさで顔を背けている。

「ごほん!まあ、今はその話はいいわよ、月影。」

『あ、はい…?』

「まあ、紫から話は聞いたわ、納得できなくて余計なことまで聞き出したけど…。」

紫の方を見ると、意味ありげにウィンクされた。
これは、真相も話したんだな…。

「理由はどうあれ、フランのことをとても大切にしてくれたのね、
世話になった姉として礼を言わせて、ありがとう。」

『そ、そんなことは…いえ、寧ろ私もお世話になりました…。』

「…うん!私もだよ!」

月影に自然に抱き着くフランを見てレミリアは、
何処か寂しそうに笑いながらも、話しかける。

「ふふ、本当に、仲がいいのね。」

(少し、嫉妬してしまうわ…。)

【そして、確認ですが、今現在を持って、時が満ちたのですね?】

「…はい、ようやく目標金額に届きました。」

【よろしい、その本に100萬圓を納めればこの館は役目を失います。
したがって、月影は元の世界に戻るのですが…。】

『…はい。』

【ですが、あなたが帰ってしまうと、妹さんが不安定になりそうなので、
ここでもう一つの案を提示します。】

「えっ?」

【月影さんを幻想郷の紅魔館住人として招待することです。
これについては、館の当主であるレミリアさんと私が認めます。】

「じゃあ、お姉様!」

「ええ、月影さえ良ければ、あなたをフランの友人として持て成すわ。
…って、とと…!?フラン!?」

「ありがとう、お姉様…!」

「はぁ、全く、でも一つ条件があるわ。」

『条件ですか…?』

「そうよ、フランに地下室生活をやめさせるわ、
そして、あなたがフランの側でフランを守りなさい。」

【まあ、姉としても家族としても、実の妹を地下幽閉なんて嫌ですもんね。】

「ゆ~か~り~?」

【御免遊ばせ♪】

…無理やり詰め寄られた仕返しなのだろうか?





その後、役目を失った館は二度と機能しないように、
賢者と博麗の巫女が念入りに術式封印を施した。

曰く、【跡形もなく破壊しようとも形を変えて主人を選ぶ。】らしい。

それから…月影は…。

『レミリア、では私達は仕事に行ってきます。』

「ええ、道中気をつけてね。」

「いってきまーす♪」

「いってらっしゃいませ、妹様。」

当主と門番に見送られて、二人が門をくぐる、
あれから、紫の要望もあり、店を続けることとなった。

『それにしても、まさか弁当屋が料亭になるとは…。』

「月影と私が頑張り合ってこそだね!」

『ふふ、そうですねフラン。』

人里の中に、一件の料亭が建った。

二人の料理は思った以上に幻想郷に知れ渡り、
再開を望む声が多く、二人はそれに応える事となった。

月影は太陽光を避けるために、吸血鬼体質は元に戻ったため、
二人は共に日傘を差し手のお出かけとなる。

「おーい、月影、酒の追加頼むんだぜ!」

『はーすぐに持っていきます!』

「やっほ-魔理沙、お酒の追加持ってきたよ♪」

「お、速いなフラン。」

「ちょっと、魔理沙、飲み過ぎじゃないの?」

「固いこと言うなよ霊夢、ここまで美味い料理を食ったら
酒を飲まないほうがおかしいんだぜ。」

「ほっときなさい霊夢、魔理沙は酒が飲みたいだけなんだから。」

「まあ、そうね、アリス、なにか追加で頼んでいい?」

「別にいいわよ、ここ安いし。」

「今日はアリスのおごりなんだぜ~♪」

「言っとくけど次は魔理沙よ?」

ご覧の通り、かなり評判である。
余談だがとある屋台にライバル視されてるとか居ないとか





店の営業と仕込みが終わって、紅魔館に戻った二人

フランと月影の部屋は同じ部屋となり、
仕事が終わった後の疲労感に浸りフランは月影に身を任せている。

「月影、頭撫でて…。」

『…あまえんぼさんですね、フランは。』

「えへへ…♪」

ベッドに身を委ねて互いに抱き合いながら夜を過ごす。

「んー…夜に寝る吸血鬼かぁ…。」

『いいのではないですか、そういうのが居るのも幻想郷なのでしょう?』

「でも、その前に、月影…。」

『あまり、やり過ぎると、明日に響きますよ?』

「ん、でも、月影をもっと感じたいから…。」

『…仕方がないですね。』

苦笑いをした月影はフランの頭を撫でながらフランとキスを交わす。

「ちゅ…ぷぁ…もっと。」

フランはキスを交えながら舌を月影の口内に入り込ませて、
舌を絡ませながら、隅々までを舐めまわして、月影の口内を味わった。

『ちゅむ、れろ…。』

仰向けになった月影をフランが覆いかぶさる形で抱き寄せている、
そのままの体勢で、キスをしながら唾液を交換した。

「はぷぁ…凄くいい、これ好き…。」

『私も、好きですよ…。』

月影はフランを抱きしめながら、フランの敏感な部分を愛撫していく。

「くぁぁ!気持ち、いい…月影、切ないよぉ…。」

フランは月影の首筋に顔を埋めて吸血をする。

『あっく、くぅぅ!』

「…美味しい♪」

首筋から垂れた血も舐め取るように舌を這わせる。

『んくっ…舌が…。』

「月影、痛くない?」

『ふ、ふふ、何度目だと思っているんですか?』

月影は微笑みながらフランの頬を撫でると、
そのままもう片方をそのまま、愛撫する。

「ひゃぁん!?」

『お返しです♪』

下着の上から秘所に手を這わせてすっかり愛液で濡れた
フランの秘所を愛撫しながら再び唇を重ねる。

「んっんん!!」

『んっ…。』

快感の嬌声を口で塞がれ、下着を少しずらして、
その手を直に這わせた。

「ふむ、んんっ、むう…!」

『ちゅ…ちゅむ…。』

「んぐ、んんぅんんん!」

キスを交わしながら、達して脱直したフランを、
月影は優しく抱きしめた。

『満足、しましたか?』

「はぁ、あぁ…うん、気持ちよかった…。」

『明日も、一緒に頑張りましょう、フラン。』

「明日も、頑張るよ、月影。」

微笑みながら、二人は睡魔に身を委ねる。
彼女たちには、愛しあい、充実した明日があるのだから…。
頑張って構想練って書いた今までで一番長い文なのに、
なんで今までで一番エロがすくNEEEEEEEEEEE!?
こんな作品最後まで読んで下さり本当にありがとうございました!

ΩメトロイドΣ様
いつもコメント有難うございます
これでエロが十分でしたか…嬉しいですけど、
地味に不完全燃焼気味です。

2様

励ましのコメントありがとうございます!
まあ、そちらのエキスの名前でもありますが(汗)
今回は体質ですね。

3様

アルビノの解説コメント有難うございました!
基本筆者は百合に寄り気味の文ですな…。
まあ好きで書いてるんですけどねw

シリウス様

コメントありがとうございます。
モコタンにそんな説があったんですか…。
初耳ですがなんとなく納得です。

ASA様

コメントありがとうございます!
確か吸血対象が逃げにくくするための手段でしたっけ。
まあ、eraでは絶頂しますし吸血鬼化もするんですが←

ソース様

コメントありがとうございます!
最初は漫画で知ってその後は個人的興味から
調べて知りました、なんか妹様に似合う気がしました
龍鱗
コメント




1.ΩメトロイドΣ削除
よぉし!一番乗りなりぅ!
エロ少ないだって?
じゅうぶんすぎるんじゃょ。
ふと思った、
アルビノってなんだ!?
あれか!?ギギネブラからでるエキス!?
教えてぐーぐるせんせー!
無知で、すみません。
なんか自分も書きたいけどPSPじゃなぁ・・・
では今日はここらで、オタッシャジュウテン!
2.性欲を持て余す程度の能力削除
アルビノエキスですねw
薬の効果増し増しだー←
十分エロいですよ´∀`
次も頑張ってください!
3.性欲を持て余す程度の能力削除
百合ごちそうさまでした

アルビノ(遺伝子疾患)
体の色素が欠乏して、皮膚の色が白く体毛の色が白とか金に。紫外線に弱い
目の色は透明になって、血の色が透けて赤っぽくなる
他にもいろいろあるみたい~(鼻ホジー
4.シリウス削除
純愛っていいですね。
アルビノですか。
そう言えば、もこたんがアルビノで体が弱いから蓬莱の薬を飲んだって説があったような。
5.ASA削除
そういえば吸血鬼の吸血はとんでもない性的快感を伴うと聞いたことがありますね
6.ソース削除
エロは十分すぎる!
ところでアルビノなんてどこで知ったんだw