真・東方夜伽話

催眠魔界神 その3

2013/07/30 00:58:48
最終更新
サイズ
86.35KB
閲覧数
2833

分類タグ

催眠魔界神 その3

名も無き脇役
 催眠術……それはかけた相手の意思を操り、思い通りに動かすことが出来る術

 相手はそれにかかった事に気がつかない為、

 かけた人には一切のデメリットはないと言う、そんな都合の良い術 

 最も、そんな都合の良い術など本の中の物語でしか出てこない代物である

(……そのはずだったんだよなぁ)

 しばらく前までは、眉唾ものの空想語りであった催眠術

 それが本当に存在したとなったら?


 その証拠が今、目の前にある

 僕が本を読むのを中止して見つめた物は

「う~ん……確かこの辺にあったと思うんだけど」

 そんな事を呟きながら、本を探している魔界神の姿

(本当に催眠術がかかるなんてな)
 
 その後ろ姿を見つめながら

 彼女が催眠術によって起こした出来事を思い出す


「見つからないなぁ」

 棚の上を見ているのだが探している本が見つからないのだろう

 膝をついてしゃがむと次は本棚の下の段を探し始める

 そして、ついつい目が行ってしまうのは

 無意識に此方に突き出されている彼女の御尻

 彼女は覚えていないのだろうが
 
 催眠術をかける時に何度かその柔らかで桃のような
 
 御尻を目視して実際に触れている

(いや、それどころではないか)

 ……此方にもかなりの責任はあったが或事故のおかげで、

 御尻どころか彼女の秘境を余すことなく見せて貰っている

(いやいや、あの時は危なかった)

 その時の事を思い出しかけて、思わず頭を振って煩悩を晴らす

 それにもう少しで、羞恥心で肩を震わせた彼女が魔力を暴走させて

 僕の御店どころか、この辺一帯をかき消す寸前まで行きかけたのだ

(あの時は咄嗟に催眠をかけれて良かった)

 うん、無事にすんで良かった

「あっ?これこれ……霖之助さん、この本なんですか?」

 そんなことを考えている僕に

 彼女がそう言って御店の中から持ってきたのは

 外の世界から来た本の姿であった

「ああ、外の衣服の本だね」
 
「へぇ……外の世界の服ですか……」

 其処に書いてあるのは外の世界で少し昔前に流行ったと思われる

 衣服の姿、その一つ一つを神綺が楽しそうに見つめる

(服のオシャレは女の子の楽しみだと、妖怪の賢者も言っていたな)

 ……だからと言って、霊夢の衣装の腋をもっと開けてと言う言葉は無いと思うが

「わぁ……」

 そんな時、神綺が本のある項目を見て少し頬を染める
 
 其処に描かれていたのは薄手の服を着てポーズを取っている女性の姿

「それは『あいどる』と言う職業の人達の絵だね」

 外の世界では『ぐらびああいどる』と呼ばれている事を

 この前妖怪の山に来た巫女に教えてもらった

「あいどる?」

「ああ、よくわからないが、この人達が着た服と同じ服が、よく売れるらしい」

 きっと、何か彼女達は服を売りたい御店達の専属の魔術師で呪術のような物によって、

 相手に買わせるように仕向けているのだろうというのが僕の考えだ

「こ、こんな格好して、風邪とかひかないんでしょうか?」

「機能的に優れると思わないが、きっと何か凄い能力が付加されているのかも知れないな」

 頬を紅く染めながらも、神綺はその本を閉じようとはしない

「あとこれに載っている『ぐらびああいどる』と言う職業になるにはセクシーな女の子でないとなれないそうだ」

「セクシーな……女の子ですか?」

 これはきっと、魅了の魔力を最大限に発揮することが出来るのを総じて

『セクシー』と影で呼んでいると僕は思っている

 ……だが、どうやら本だけでは魅了の魔力が足りないのだろう
 
 本の中の人物達よりも、幻想郷に住む女性達の方がレベルが高いと思う

(霊夢や魔理沙達の方が身近に感じられるからかな?)

 少し親馬鹿かもしれないなと思って苦笑していると

「大人っぽい夢子ちゃんならきっと外でも凄い『ぐらびああいどる』になれるかな?」

 どうやら、目の前にいる彼女も僕と同じで親馬鹿みたいらしい

 その事に少し安心しながら僕は口を開いた

「ふむ、だが君も立派な『ぐらびああいどる』になれると思うがね」

「……セクシーか……うぅ……私だと『ぐらびああいどる』になるのは無理だろうなぁ」

 目の前でため息をついた彼女の言葉に少し首をかしげた

 当然目の前に居る神綺も本に書いている人物達よりもレベルが上だと思う

 いや、むしろ彼女が『ぐらびああいどる』のようになったら

 外の世界が彼女の魅了によって大変な事になるに違いない

 そういう意味では確かに無理だが

 そんなふうに黙って居たら、彼女が笑みを浮かべて次の言葉を紡いだ

「自信がありませんから」

「……それは、どう言う自信かな?」

「うふふっ、私もおばちゃんですから身体も自信が無いですし……それに皆に子供っぽいって言われますし……」

 ……その言葉を聞いて、僕は決心した

「神綺……」

 身体に自信が無い?それだけ十分魅力的な姿をしていてどう自信が持てないのか問い詰めたい

 子供っぽい?それはただ言動や行動が天真爛漫なだけであり欠点ではないと思う

(……事実だものな)

 だから今日は彼女に自信を持ってもらう為に

(パン!)

 僕は催眠導入の為の柏手を鳴らした

「……あっ……」

 それと同時に彼女の体から力が抜け

 手がだらりと下ろされる

「神綺……僕の声が聞こえるかい?」

「……はい、聞こえます」

 僕の声に何処か遠くを見つめるような目で彼女が答えてくれる

 よし、どうやら催眠術にかかったようだ

 さて、今回かける催眠術なのだが……

(そうだな、確か外の世界の話で……)   

 頭の中でどんな悪戯をするかを考えると

 僕は彼女に声をかけた

「神綺……今から起こる事は君の夢だ」

「夢……」

「ああ、だから君はそこでは新人のアイドルで皆に魔界を紹介する事になっている」

「私が……アイドル」

 その言葉に彼女が小さく何度かアイドルと呟くのを見て、更に声をかける

「君はアイドルの仕事で、ある撮影を最後までやり遂げないといけない」

「最後まで……仕事をやり遂げる」

「その為には、君はどんな事でもやらないといけないんだ」

「どんなことでも……」

「それと、君には僕が告げた役職の人に見える……いいね?」

「はい……わかりました」

「ああ、それとアイドルだからね、僕が指を一回鳴らしたら君は沢山の人に見られていると思ってね」

「人に見られている……」

「後、君は無意識に物を選ぶ時に右端を選ぶ」

「右端を……」

「それでは、僕が指を二回鳴らしたら夢が始まるからね」

「……指を鳴らしたら夢が始まります」

 こんなものかな?さて、後は……

「おっと?その前に神綺……君にお願いしたいんだが」

「はい、なんでしょうか」

 僕はあることを彼女にお願いをして

 魔法である物を作ってもらい

(ぱん!)

 一度彼女にかけた催眠を解くために手を叩いた

「あ、あれ?」

「ん?どうかしたのかい?神綺」

 それと同時に辺を見渡して不思議そうにする神綺
 
 そんな彼女に先程までの事等なかったかのように僕が振舞うと

 彼女が首をかしげるのが見える

「なんだか、私が御店に来てからずいぶん時間がたっているような気が……」

 ……成程、催眠術に疑問をもたれるきっかけになりそうだな

 よし、こうなったらバレないうちに

「ああ、そう言えば君は少し眠っていたようだが……」

「……あう……折角遊びに来てるのに寝ちゃった」

 なんとか誤魔化せたようだ

 ふむ、この時間を誤魔化す為の術も考えないといけないな
 
 そんなことを考えつつ

「ああ、すまないがちょっとやらないといけない仕事を思いだしたんだ、御菓子でも食べていてくれるかい?」

「あっ、はーい」

 これから行う悪戯に向けての準備を行う事にした





     ・・・





(さて、こんなものか……)

 それから数刻して、悪戯の準備が終わり、彼女の様子を覗くと

「……むにゃむにゃ……」

(よし、ちょうどいいタイミングで眠っているようだな)

 テーブルの上に頬を乗せて眠っている神綺の姿を確認して

 そっと、彼女を抱きかかえる

「ん~……にへら~」

(起きないな……よし)

 心無しか微笑んでいるように見える神綺を抱えて

 御店の奥に彼女に作ってもらった物の前に立つと

「移動開始」

 一瞬だけ僕達が光に包まれて、気が付けば見知らぬ部屋の中に居た

 いや、本当のことを言うとしたら此処は御店の地下に作って貰った

 秘密の部屋……神綺の力で作って貰った空間であった 

 さて、なんでこんな部屋を作ったのかと言うと

 夢の世界なのに、もし御店に何かあったらバレてしまうと言う事だ

 と言う訳で、此処は今完全に僕以外は知る者はいない空間  

 そして今、悪戯の為の準備は完全に整っている

「さあ、後は……」

 僕の腕の中で眠っている神綺を用意している椅子にそっと下ろして

 軽く頬を叩き、肩を揺する

「ん……んんっ?」

 そして、目が薄く開きかけた彼女に対して

「始めようか?」

 パチンパチンと僕は二回指を鳴らした

 それと同時に、神綺がハッとして目を覚ます

「……はれ?」

「やあ、僕がわかるかい?プロデューサーの森近だ」

 そんな彼女にそう声をかけると

 パッと起き上がって僕に頭を下げた

「ふあっ!?ご、ごめんなさい寝てました!し、仕事は!?」

 どうやら、催眠術が成功したらしい

 あわあわと慌てている彼女を見て満足すると

「もうすぐ始まるからね?今日は魔界の紹介の為に君が頑張らないといけないからね」

「は、はい!魔界の為に頑張ります!」

「頼むよ、この仕事が失敗して魔界の紹介が出来ないと魔界全体が大変だからね?」

「大丈夫です!絶対に仕事を無事に終わらせます」

 そんな声をかけて、この場に名前が呼ばれたらすぐ部屋から出るようにと伝えて、

 僕はこの部屋から出る

(さて、今度は……)

 部屋から出た先の通路には悪戯をするためのセットが用意してあり

 それらを確認してから、神綺が居る部屋の前に立ってドアを叩く

「こんにちは、司会の霖之助ですけど、そろそろ出番ですから急いできてください」

『は、はーい!』

 その言葉の少し後で、彼女が部屋から出てきた

 それよりも先に僕が通路の先の部屋で座って居て

 彼女がこの部屋に入るより少し先に

(パチン!)

 指を一回鳴らした
 
 それと同時に彼女が誰もいないはずの部屋の周りに向かって手をふって入ってくる

「あっ?皆~こんにちわ~♪」

 どうやら、今の彼女には見えない観客が見えているらしい

(さて、始めるとしようかな)

 僕の隣に用意した席に彼女が座ると同時に僕も口を開いた

「はい、では今日は魔界のアイドルの神綺さんにやってきて貰いました」

「こんにちわ~」

 僕以外誰もいない空間で、彼女が笑顔で答える

「ではまずアイドルに質問、好きな食べ物は?」

「なんでも好きですよ?……ピーマン以外」

「好きな人は?」

「魔界の子の皆!」

「……スリーサイズは?」

「んふふっ……秘密です」

 その後、当たり障りのない話を何個かして

「さて、では今回神綺さんにしてもらうのは」

「あっ!魔界の紹介です!皆に魔界に来てもらう為に……」

 神綺が魔界の事を伝えようとしたとき、僕がそっと手をだしてストップをする

 その様子に彼女があれっ?とした様子で僕を見て止まると

「さあ、魔界の紹介をするための時間を稼ぐために、今日は神綺さんに色々してもらいます」

「えっ?あ、そ、そうなんですか……ですよね!」

 唐突にそんなことを言われて彼女が驚くが、

 もし、此処で止まったら仕事が最後まで続けれないので  

 必死にそれをなんとかするために笑顔で笑い誤魔化す

 その間にも、僕は話を続けていく

「では、今日来てくれた神綺さんにこの番組でのルールを言いますね」

「はい?ルール?」

 そんなの初めて聞くよ?と言った表情で此方を向く神綺に

 もっともらしく頷いて更に言葉を続ける

「はい、貴方が魔界を紹介する為の時間をこれから行う三つのアトラクションでの結果で決めます」

「三つのアトラクション……ですね」

 その言葉に少しやる気を出した様子で、グっと手を握る神綺

 そんな彼女に対して、僕は心の中でニヤリと笑いながら口を開いた

「では、そのアトラクションに入る前にこれを選んでください」

 四つの箱を持ってきて、それを彼女の前に置く

「えっと……この箱は?」

「この中に入っているのは様々な衣装です」

「衣装ですか?」 

「はい、それが入っている箱を一つ選んで貰います」

「まず箱を選ぶんですね?分かりました」

「貴方にはそれに着替えて貰ってアトラクションに挑んで貰います」

「ええっと……この箱を選んで中に入ってる物に着替えてから、アトラクションをするんですね?」

「はい、アトラクションは三回なので、その度に箱を選び着替えて貰います」

「わかりました~」

 ルールを理解した事を彼女が頷いて示してくれる

「では、この中から衣装を選んでください」

「……ん~、じゃあこれで」

 彼女が少し苦笑しながらも頷いてくれると早速箱を一つ手にする

 それを見届けてから、彼女が箱を開けるよりも先に口を開いた

「では、早速着替えに移ってもらいます」

「はーい、では着替えて……」

 彼女が箱を手にして先程の部屋に帰ろうとするよりも先に

 僕は彼女に対して、あるスイッチを手渡した

「では、着替えの方法をルーレットで決めて下さい」

「……はい?」

 どういう事?と不思議そうな顔をする彼女に対して

 僕はそっと耳打ちするように呟いた

(この番組ではね、着替えの方法はルーレットで決めるんだ……)

(ルーレットですか?)

(着替えの方法は、カーテンの中で着替えて貰うのと特殊なプラスチックの箱の中で着替えてもらう物があるんだ)

(えっ?此処で着替えるんですか!?)

(ああ、制限時間は大体1分、それが過ぎるとカーテンが落ちる仕組みになっている)

(え、ええっ!?)

(代わりに、見てくれる人が多くなるから魔界の宣伝の効果はバッチシだ、悪いけど頑張って)

(うっ……ううっ……)

「さあ、ではそろそろいきましょうか?」

「は、はーい」

 困った表情で驚く彼女に時間がないからとルーレットを回して貰う事を告げて 

 表面上はアイドルとしての笑顔を続けている神綺の目の前に

 用意してあったルーレットを持ってくると

「では、スイッチをどうぞ」

「は、はーい」

 ……因みにこのルーレットは博麗神社の宴会で使われた物で、

 八雲紫が用意した代物だが光が真下にしか止まらない不良品である

 なんでも、霊夢に悪戯するために用意したらしいのだが

 その本人にバレて破壊されてしまったらしい

 その廃品をツケの代わりと押しつけら……もとい受け取る事になり

 興味本位で動かせるようにしてみたのだが

(なんの役に立つのか世の中からないな)   
 
「え、えい!」

 さて……そんな事を考えている内に、彼女がルーレットを止める

 その光がどこで止まるのかと、不安そうに見つめる彼女

「さあ、何処に止まるか?」

「はぅ……出来たら普通に着替えたい」

 そしてスイッチがゆっくりと動きを弱めて

 ある場所でピピピッと言う音と共に動きを止めた

 其処に書いてある文字は『カーテン』の一文字であった

「さあ、カーテンで着替えて貰います!」

「ううっ……カーテン越しで着替えしないといけないなんて」

 頬を少し紅く染めた彼女が、少し困った様子で首をかくっと落ちるのが見える

「……で、でも魔界の皆の為に頑張らないと」

 やや諦めた様子で、箱を抱えて用意した

 そんな彼女を尻目に僕は既に用意していたセットの準備を終えると

「さて、準備が整いました神綺さん?良いですね」

「あっ、はい!」

 そして、準備が出来た事を彼女に伝えて

 改めて内容を話し始める

「では、この中で1分間で着替えて貰います」

「えっと、箱の中に入っている衣装に着替えればいいんですね?」

「はい、ですがもう一つ注意して欲しいがあります」

「な、なんですか?」

(うん、良いカンをしている)

 心配そうに見つめる彼女に対して思わずそう思いながら言葉を続ける

「1分間を超えますと終了の音と共に強制的に着替えを終了します」

「きょ、強制的に終了って……あの……もし過ぎたら?」

 不安そうに呟いた彼女に対して僕は説明を続ける

「……カーテンが落ちますので早く着替えて下さい」
 
「え、えっと……も、もし……もし着替えが終わって無かったら?」

 まさか?と言った表情の彼女に答えた

「そのままの状態でアトラクションを続行して貰う事になります」

「そ、そんな!?」

 その説明に少し泣きそうな顔になった神綺……

 ふむ、なんだか、少しイジメたくなる心がざわめくのだが

 今はこのぐらいにしておいてそっと彼女に対して耳打ちをする

(一応、緊急用にタオルを入れるから、最悪の場合それで隠すと良い)

(あっ……)

(それが、こっちに出来る最大の譲歩だからね?……頑張って)

(……わ、わかりましたありがとうございます)

 その言葉で、少しだけ落ち着いたのか神綺が頷く 

「さあ、では早速入ってもらいましょうか」

「は、はーい!」

 その言葉に、アイドルとしての笑顔に戻ると

 先程から、僕は先に用意していたセットの中に入っていった

 その姿をみて、これからどうするかを頭の中で考えて 

 一応、用意しておいた河童達からの試作品である撮影用のビデオも此処用意して
 
(さあ、始めるとするか)


「準備は良いですか?」

「出来ました!」

「では着替えの為の時間は1分、それまでに衣装に着替えて下さい」

「はい!」

 彼女がいそいそとカーテンと言う名の簡易更衣場に入ると

 僕は用意していたタイマーにスイッチを入れた

「スタート」

 タイマーのスイッチの音がなると同時に、彼女がカーテンの中で服を着替え始める

 それは、カーテンを見据えて影だけ見ることが出来る

(え、えっ?こ、これに着替えるの?)

 10秒程経ってから、箱を開けた彼女が狼狽えた声をし始める

「急いで、もう50秒を切っている」

(わ、わわっ!?)

 そんな彼女に、僕が慌てた様子を演技しつつ彼女を急かすと

 彼女も冷静になるよりも先に服を着替え始めた

(は、早く着替えないと……)

 慌てて服を脱ぎ捨てるのが、カーテン越しに見ることが出来る

 ローブを脱ぎ捨てて、スカートを降ろしそして、ニーソックスと一緒に 

 微かに丸められた影になっているのはきっと、彼女を守っていたパンツだろう

(ということは……今、彼女は完全に裸か)

 ……一瞬だけ想像してしまったが、それを首を横に振って追い払う

 さあ、そんなことを考えている間にタイムが30秒を切っているのが見える

「30秒切った、急いで」

(そ、そんな!ちょ、ちょっと待ってください!)

 少し泣きそうな声の彼女が大急ぎで箱の中に入っていた水着に着替え始める
 
(えっと、こ、これがこうなって……こ、これが) 
 
 慌てている為に中々うまく着替えれない彼女

 そして、刻一刻と時間は迫っていき

「3……2……1」

「きゃああっ!?」

 カウントダウンと共に、カーテンが上から落ちる

 そして、その中でカーテンに隠れるようにしゃがみこむ神綺の姿
 
「おっと、その衣装は?」

 神綺が着ていたのは水着、なんの変哲もない黒い水着である

「こ、こんなの、恥ずかしいですよ」

 ただし、その布の面積は普通の水着よりもかなり少ない物

 つまり、マイクロ水着であった

 なんとかギリギリ着替えることに成功したのだろうが

 胸元を両手で抱きかかえるようにうずくまって居る彼女の肌がよく見えている 

「いや、無事に着替え終えれた様子みたいなので安心しました」

「……そ、そうですけど……」

 僕の言葉に、彼女が恥ずかしそうにしながら警戒を解いていく

「魔界を紹介することが出来るかどうか、神綺さんにかかっています」

「そ、そうだ……頑張らないと」
 
 凄く嬉しそうな顔ではにかみながら震えていた彼女が起き上がる

「さあ、では早速立ち上がって、大丈夫、恥ずかしく有りません!魔界の皆さんも応援してくれているはずです」

「そ、そう……ですね……はい!」

 ……さて、魔界の為と言ってなんとか起き上がった彼女なのだが 

(おおっ)



 立ち上がった彼女の水着姿に、思わず見とれる

 普通の水着でも彼女の豊満なおっぱいを覆うのはなかなか難しい

 それがマイクロ水着ならどうか?

 真正面から見たら彼女の大きな半球状のおっぱいの大半が丸見えである

 そして、その頂点の薄ピンク色した突起の周囲をなんとか黒い三角の布切れが守っている 

 下も彼女の腰に紐が引っかかっているだけのイメージで

 本来の水着なら三角形の形であるが、太ももの切れ込みがかなり激しく

 もはや二等辺三角形の形になっていて、鼠径部がきわどく見えていた  

「えっと……ど、どんなアトラクションなんですか?」

 暫く立ったままでいたため、彼女が恥ずかしいのが

 隠しきれなくなり僕に声をかけてきた

「そうですね、ではアトラクションに移りましょうか」

 そんな彼女に対して、アトラクションの用意をしていた

 部屋の一角に案内する

 もっとも、アトラクション事態は部屋に道のように用意された板の上に、

 水平に棒が置かれていると言うだけの実に単純な物である

「えっと……これって……」

「はい、一つ目のアトラクションはリンボーダンスストリートです!」

 因みに、名前は適当につけている

「制限時間以内に、リンボーをしながらゴールまで目指すと言うだけの簡単な物です」

「だからリンボーストリートなんですね」

 僕の説明に神綺が納得した様子で頷いてくれた

「棒を落としてしまったら一回アウトで、三回失敗で一応失敗の扱いになります」

「ということは、如何に棒を落とさずに早く進めばいいんですね?分かりました」 

「後、見ればわかるとおり、だんだんと高さも低くなっていくけど、休憩地点とそしてトラップもあるからね?」

「大丈夫です、すぐにクリアーしちゃいますから」

 彼女が自信満々にそう言うと、早速スタートの位置についた

「では、自信有りげな神綺さんの挑戦です」

「はーい!」

 神綺が宣言すると同時に、すぐにスタートの合図を鳴らす

「ほい、ほいっと」

 それと同時に、神綺が少し頭を屈めばそれだけで通れるような場所を

 身体を反らしてテンポ良く進んでいく

「おっと?これはいいペースだ」 

「うふふ、体は柔らかいんですよ」

 確かに、難なく始めのストレートを突破していく神綺

(……ふっふっふ……だが、此方の目的はまだ気がつかないようだね)

 そして、僕はそれを彼女の様子を見つめていた

 手にしたビデオと共に首を反らして此方を確認出来ない彼女を真正面から

 ……そう、つまりどう言う事かと言うと

(……やっぱり凄い負担がかかるんだろうな……布に……)

 ある程度の距離が離れているが、このビデオのレンズ越しに見えるのは

 彼女の豊満な胸の姿、彼女がリンボーを潜る度に揺れて

 その胸の尖端にある三角の布切れがズレてしまいそうな程に動いて居るのだ

 無論、彼女はそんな事に気がつく余裕も無いし、気がついてもいないだろう

『プルン』と擬音が聞こえてきそうな程に盛大に揺れる胸と

 その尖端にある薄い桜色した領土が微かにとはいえレンズ越しに撮されていた

「ふふっ、もうすぐ休憩ポイントですね」

(おっといけない……)

 思わず、このままのぞき続けそうになるが彼女の声にハッと意識を戻す

「さあ、休憩ポイントに無事到着です」

「このぐらい簡単ですよ」

「流石に言うだけの事はあって早い」

「エッヘン!」

 リンボーの事を褒めちぎると、彼女も着替えた時の恥ずかしさを忘れたように

 胸を張って、次のステップに進んでいく 

(よしよし、これで次は……)

「さあ、次はもう少し低くなるのと、トラップが待っているぞ?」

「トラップもですか?でも、大丈夫です!」

 自信ありげに再びリンボーの姿勢で進んでいく彼女

(さて、では早速あれを動かすか)

 そんな彼女を見ながら、僕は用意しておいたスイッチを押す

「あれ?なんの音ですか?」

 それと同時に、彼女の目の前にあるリンボーが微かに上下に動き始める

「さあ、上下に動くトラップリンボーだ」

「むう……少し厄介ですね」

 まあ、とは言ったものの、実はあんまり高さは変わらないのだ

 ただ、神綺が少し慎重そうに歩をゆっくりにさせてくれた事に意味があるのと

(もう一つのトラップには気がつかないかな?)

 もう一つだけ仕込んでおいた、トラップのスイッチを手にしつつ

 今度は彼女の横に回り込んで観察を続ける 

 先程よりも更に身体を反らせている為か、今は彼女の豊満な胸の尖端と彼女の顔の位置が

 そんなに変わらない程の所まで来ている

(ふむ、ここからの眺めも良いなあ)

 ピッタリとくっついた水着がなんとか彼女のおっぱいの揺れについて行くのが精一杯で

 横から見る彼女の胸はかなり盛大に揺れ動いていた
 
「ん~上下に移動してもなんとかなりそうですね」

 此方の様子等気にしてない彼女が先程よりも少し遅めで

 リンボーを続けているのを見ていたのだが 

(おっと、いけない)

 上下に揺れるリンボーが終わる所まで来たとき

 観察をやめて、スイッチを構える

「二つ目の休憩ポイント~♪」

 彼女がゆっくりと、トラップゾーンから抜けて次の休憩所まで

 最後のストレートを進もうとしたとき

(今だ)

 絶妙なタイミングでスイッチを押す
 
 そして、それと同時に或一本のリンボーが神綺めがけて落ちると

「ひゃん?」

 彼女の豊満な胸に直撃して動きが止まった

 それを見た僕がさっと一言付け加える

「おっと、これは床には落ちて居ない為、まだアウトではありません」

「あっ?そ、そうなんですか?」 

 こっちを向いた彼女がそう言って再び動き出そうとして

「あ、あれ?こ、これ……」

 ある異変に彼女が気がついた

 此方から見ても、それは確認出来る

 彼女の胸の上に落ちたリンボー……

 それが、彼女の胸の上から落ちないのだ

 いや、正確に言うと……

「や、やだ……く、くっついちゃった?」

 彼女のマイクロビキニの部分にくっついて居るのだ 

(ふっふっふ、粘着力は保証しておくよ)

 これが二連トラップの『ネバネバリンボー』である 

「さあ、早く動かないとしないとタイムが迫ってきてるかも?」

「は、はーい!」

 急かされて、仕方なしに彼女が歩を進めるが

「うんしょ……うんっしょ……あう」

 一つリンボーを超える度に、胸くっついた棒がマイクロビキニを引っ張るが

 手を使って触るとアウトなので、その度に

 なんとか姿勢を戻してマイクロビキニの乱れを戻すため

 先程以上に時間がかかってしまう
  
 そして、真正面からは先程以上にぶれる胸とそれを引っ張る棒のおかげで

(成程、良く見える)

 もう限界を超えそうな黒い三角の布切れから

 彼女の豊満な胸とその先端の周囲が少し見えていた

「ん、んぅ……はぁ……はぁ……」

 姿勢的に厳しいのかそれとも別の理由があるのか、神綺が頬を紅潮させながらも

 此方に向かって身体を反らしつつなんとか向かって来る 
 
 そして、此方に近づけば近づく程
 
 くっついているリンボーによって布のブレが大きくなったせいか
 
 彼女の胸が見える間隔が少し多くなる

 よく見ると、微かに彼女の胸も微かに尖って来ているのが

 ビデオのレンズ越しに見えた

(ふむ、頑張るなあ)

「はぁ……はぁ……」

 顔を真っ赤にしつつなんとか第二の休憩ポイントに彼女がたどり着くと

 僕はすぐに彼女の傍に近寄って、声をかけた

「思わぬハプニングでしたが、なんとか休憩ポイントにたどり着けましたね」

「うぅ……もしかして、さっきので見えちゃってなかったですか?」

「何がですか?」

「えっと……そ、その……お、おっぱい」
 
 顔を真っ赤にした彼女がそう言って抑えるのは胸元で

 それに対して、僕は笑顔で口を開いた

「際どかったですねぇ、ですがなんとか大丈夫みたいです」

「ほ、本当ですか?」

(まあ、本当は盛大に見えていたのだが)

 その言葉にホッとしたのか、彼女が微かに笑をこぼした

「ほら、観客達も皆悔しがってますよ」

 そう言って、誰もいない周りを適当に見渡す振りをすると
 
 彼女がそれを見て咄嗟に笑顔を作って

「残念でした!」

 観客に手を振ってアピールをしてくれた

 そんな彼女の傍に僕は近寄ると

「ではこれ外しますね」

「あ、はい」

 彼女の胸のマイクロ水着についたリンボーに手を付けて軽く引っ張る

 だが、思っている以上にリンボーがマイクロ水着にくっついて居てなかなか外れない

(ちょっとばかり粘着度を強くしすぎたかな?)

 そう思って、今度は上下に揺さぶって棒を外そうとすると

「……っ!……」

 小さく彼女の喘ぎ声が聞こえた、よく見てみると

 リンボーが彼女の胸の尖端の傍にあるため

 上下に揺らすと、調度それをコリコリと刺激するような位置にあるのだ

 それを見て、僕は心でにやりと微笑むと

「ん~……ちょっと剥がすの大変だから、水着を強く持っていてね」

「っっ!……は、はい分かりました」

 そう言って、親切を装って、彼女が手で水着が引っ張られないように固定させ

 そのおかげで更に浮かび上がった胸の尖端に対して

 上下にリンボーを揺らす、そのたびにコリコリとした微かな感触が手に伝わる

「……ふっ……くぅ……はふぅぅっ……」

 これが外すための行為だと思い込んでいる彼女が微かに声を押し殺し

 敏感になっている(と思われてる)胸の尖端にかかる刺激に耐える

 よく見れば、顔も心無しか紅潮して棒を動かす度にピクリと肩が反応しているのが見える

 そんな表情と微かに聞こえる喘ぎ声を十分に堪能してから

「さあ、これで取れました」

「よ、良かった……やっと外れました」

 ホッとした表情で何気なく呼吸と整えるのを見届けてから 

「はい、では外れたましたので、最後のゴールまで頑張ってください」

「はぁ……はぁ……は、はい」 
 
「さあ、ちょっとハプニングが有りましたが此処までノーミス!一気に最後まで行けるか?」

「此処まで来たら、もうクリアしたも同然ですね」

「だが、最後の難関は先程よりももう少し低い高さと、最後のトラップが待っています」

「と、トラップは……なんだか嫌な予感がしますね」

 何事もなかったかのように僕は彼女に競技を続けるように促す

 その言葉に、神綺が先程よりも少し足取りが遅くなりながらも
 
 最後のゴールに向けて腰を下ろした

「さあ、明らかに棒の高さも低くなっていますが、難なく超えていきます」

「流石に、ちょっと厳しいかな?」

 そんな会話をしながらも、彼女は先程よりももう少し低くなったリンボーをくぐり抜けていく

(ふむ)

 さて、そんな彼女を僕は再び真正面からビデオで撮影している

 真正面から見えるのは、身体を反ることでこれでもかと主張している彼女の胸がある

 だが、今ビデオで覗いているのはそちらではない

 超えるべき位置が更に低くなった為に彼女の顔と胸の位置が殆ど同じ高さまで来ていた   

 となると、ただ体を反らすだけではしんどいので身体を落とすためにはどうするか?

 そう、足を極力左右に開いて姿勢を維持しなければならないのだ

(これはなんとも) 

 つまり、彼女の足の付け根が広げられて居ると言う事であり

 意図せずとも、M字開脚を強いられていると言う事であった

 しかも、彼女を守っているのは頼りないマイクロビキニ一枚

 なんとか彼女の秘境を守って居るのだが、歩く度にビキニが秘境に押し付けられて

 その度に内腿とビキニの間にできるシワにドキドキさせられる

(グっとくるものがあるな)

「よいしょ、よいしょっと……もう少しで……半分ですね」

(おっと、もうそんな所までやってきてたのか)

 そんな様子をひたすらビデオに撮している内に、彼女が

 休憩ポイントとゴールの中間まであと少しの所まで来たので

「さあ、あと半分でゴールまで一直線の道のりだ」

「もう少しで……ゴール」

 彼女の応援の為に声をかけつつ

 最後のトラップのスイッチを用意の為そっと離れて

「だが、此処で最後のトラップが姿を表します」

「うっ、今度はどんな……ひゃん!?」

 どんなトラップが来るのかと身構えようとした彼女に

 突然なにかが飛んできて自分のお腹に当たって思わず声が上がる

「つ、冷たい!って、水ですかこれ?」

「さあ、最後のトラップ、サイレントシューターだ、どこからともなく水鉄砲が飛んでくるから注意してください」 

 ようは水鉄砲をかけるだけなのだが、
 
 何処からか不意打ち気味に飛んでくるのを気にしながら進むのは

 かなり神経を消耗する事になる

「何時来ても良いように慎重に……」 
 
 ゆっくりと慎重に構える彼女を見て

 リンボーの下に隠してある水鉄砲が出るスイッチを適当に何個か押す

「ひゃう?あ、危ない!」

 適当に押しているので、彼女にしっかりと命中するのは少ない

 だが、そのおかげでより彼女が慎重に進むためゆっくりとした足取りになる

(よし、狙い通り)

 そして、本命の水鉄砲(スコープを付けて命中力を高めた代物)を

 僕が彼女に見えないように構えると 

(発射)

 彼女に向かって真正面から発射すると、綺麗に飛んで行き 

「ひゃう!?冷たっ!」

 彼女の胸の尖端に直撃した

 思わぬ場所から水が飛んできたのと、敏感な場所に当たった為

 彼女の動きが一瞬止まる

 その隙に、今度は下の水着に対して水を発射する

「ひん!?も、もう!変なとこばっかり」

 ピンポイントでいきなり冷たい水が当たった彼女の動きが完全に止まる

「さあ、もう少しでゴールなのだが、水鉄砲に止まってしまうのか?」

「そ、そうだ……もうちょっとで……一気に突っ切れば」

 彼女が覚悟を決めて一気に走り抜けようとしたとき

 僕は、水鉄砲の威力を弱から強に変えて

「はうぅっ!?そ、そこはそんなに強いのダメェ!」

(少し楽しいかもしれないな) 

 無防備な彼女のビキニを狙い撃ちし続けた

 



     ・・・




「おめでとうございます、無事にクリア出来ました」

「はぁ……はぁ……うぅ、ベトベトです……」

 なんとかゴールまでたどり着いた彼女は

 すぐそばで顔を上気させながら疲労とも喘ぎとも取れそうな息をしつつ

 周りから見られていると言うことで、それを隠して声をだしていた

「さあ、無事にノーミスでクリアなので魔界を紹介する時間を1分獲得しました」

「や、やった……」

「では、全てのアトラクションを終えた後で、紹介をお願いします」

「うぅ……でもまだこんなの続くんですね」

 無事に魔界の紹介の時間を獲れた喜びから一転

 まだ、こんなアトラクションが続くのかと少し頭を垂れる神綺

 そんな彼女を尻目に、僕は次の着替えの箱を準備して

「では、次のアトラクションの前に、次の衣装をどうぞ」

「ううっ……今度は普通の衣装が出ますように」

 そう言って彼女が恥ずかしそうに胸元と御尻の周りを気にしながら右端の箱を選ぶ

(……すまないがそれは無理だな)

 現に彼女が次に手にした箱の中には先程に劣らない程の代物が入れてある

 それを確認した上で彼女に見えないようににやりと笑を零すと

「さあ、次の着替えのスイッチをドウゾ!」

「は、はーい!……えいっ!」

 彼女に着替えの方法を選ばせるルーレット(イカサマだが)のスイッチを押してもらう

「さて、選ばれるのはカーテンか?それとも曇ったガラス箱か?」

「お願いだから普通のを……」

 だが、そんな彼女の願いは虚しくもかなわず

 ルーレットの光は『曇ガラス』の文字で止まった

「さあ、曇ガラスだ」

「も~う!こんなのばっかり!」

 少し涙目になりながら、衣装の入った箱を持って

 彼女が用意されたガラスの箱の中に入る

 ……ちなみにこれも八雲経由で、ルーレットと同じ時に渡された
 
 なんでこんなものを用意したのか、僕にはわからないが

(まさか、使うことになるとは思ってなかった)

 世の中わからない

「えーと……じゅ、準備出来ましたよ?」

「では、着替えの時間は1分間、それが過ぎるとガラスが透明になりますから」

「わ、分かりました、あ、後……このガラスの中って上と足元が……」

「丸見えだからね?着替えるときは気を付けてね」

「う、うぅ……み、見えないようにしないと」

 まあ、見ているのは僕だけなのだが

 一応、今の彼女はアイドルとして沢山の人が見つめる中で着替えをするのだ

 ……うむ、ちょっとだけ気に入らないがまあ良い

「では、着替えスタート!」

 僕の声と共に、タイマーの時間がかかる

 このガラスの箱自身に付いているタイマーなので

 1分を超えると問答無用で透明なガラスになる  

(それまでに着替えて貰わないと)

 ……外の人は何をもってこんな破廉恥な事をするのだろうか?

(ふ、ふええっ!?)

 そんなことを考えている僕の耳に、神綺の驚きの悲鳴が聞こえてきた

「どうしたの?なにかトラブル?」

(だ、大丈夫です……で、でも大丈夫じゃないかも)

 曇ガラス越しに見える彼女は次の衣装を持っていた

 つまり、それが大丈夫じゃないと言う事なのだろう

「さあ、20秒たったから、早く着替えないと大変な事になるよ?」

(う、ううっ……)

 時間の事を言うと、彼女が決心したのだろう

 先程彼女が着けていた胸を覆う三角の布切れが落ちるのが見える
 
 続いて今度は、彼女の右足が上に挙げられて 

 もう片方の足からはもう一つの二等辺三角形の布切れが

 パサリと言う布が外される音と共に、曇りガラスの下に落ちる

 これで、今の彼女は完全に裸の状態

 曇ガラスのおかげで頭と足しか見えないが

 彼女が今、ほんの一枚のガラスの向こうで

 裸で動いていると言う事実がよく分かり

 逆に想像力が掻き立てられる

「さあ、残り時間を20秒切った!大丈夫か?」

(うわっ!?ま、待って待って!えっと、こっちがこれで……)

 彼女が時間を気にして慌てて着替え始める

 そんな慌てる彼女に対して時間は無情に過ぎて行き

「10、9、8」

(きゃあ!?きゃあ!?あとちょっと待って!)

 切羽詰った声の彼女に対して上から一応タオルを入れると

「3、2、1!」

「きゃあああ!?」

 アラーム音と共に曇ガラスが一気に晴れる    

 その透明になったガラスの中に見えたのは

 両手を肩で抱いてしゃがみこみ、此方に背を向けている神綺の姿

 そして、その背中には投げ込んだタオルで覆われているが

 タオルに覆い隠しきれない場所から見えるのは彼女の綺麗な肌

 それが、胸の横からも腰周りからも見えて居ると言う事は

 つまり、彼女は水着を横に着けれていないと言う事であり

「おっと?これはまさか放映出来ない事態か!?」

「……うぅぅ」

 彼女がその言葉に真っ赤になって更に縮こまる

 そんな、彼女に僕が近寄るとそっと声をかける

「大丈夫?ダメならリタイアしても良いんだよ?」

「……リタイア」

「うん、きっと魔界の人も許してくれるはず」

 僕の言葉に彼女がハッとして

「だ、駄目です私が頑張らないと……」

 彼女が立ち上がって背中に着けていたタオルを取った

 そして、恥ずかしそうにしながらも

 自分が選んだ衣装を周りに見せてくれた

(おおっ!?)

 それは、まるで一本の布切れのようであった

 そしてそれは、水着というには余りにも無駄を省き過ぎていた

 身体の横には一切布が伸びず、縦だけに伸びた水着

 彼女の身体を肩にかかるように二つに別れて、下に行くに従い一つになり

 まるでアルファベットのVの字の形に伸びていて

 身体の隠さないといけない場所の最小限守ることが出来るかどうかと言う水着の姿

「時間には間に合っていたんですね」

「……な、なんとか着れたんですけど……うぅ……」

 それはスリングショットと言われる薄い水色の水着の姿であった

 なんとか着れたと言うのは間違いないであろう

 その証拠に肩の紐が少しねじれていて

 それを先程からなんとか直そうして彼女が手を動かしている

「さあ、それではチョットだけ皆にセクシーアピールをしてもらえますか?」

「え、えっと……こんな感じかな?」

 そう言って、彼女が恥ずかしそうに両手を手前で組んで胸を内側に寄せるアピールをする 

 それを僕のいる間横から見たら彼女の大きい胸がほぼ丸見えで、

 辛うじて薄桃色のピンと尖っている胸の尖端に布切れがなんとか乗っかかっているだけ

 しかも、彼女の胸の大きさのせいで、胸元と秘境を結ぶお腹の辺りが横から丸見えになっていた

 後ろから見たら彼女の真っ白で柔らかそうな御尻が殆ど丸見えになっている 

 そして、秘境を守る前の布地も辛うじて彼女を守っているが

 もう少しで彼女の秘境の周りにある薄い白銀色した草原が少し覗いてしまいそうな程であった 

「えっと、もうそろそろ次のアトラクションの説明良いですか?」

「あ、ああっ、それでは行こうか」

 思わず見とれていた僕は、その言葉にハッとして

 慌てて彼女に次のアトラクションの説明をし始めた





     ・・・





「さて、次のアトラクションはこれを使ってもらいます」  

 着ている水着にまだ羞恥心を持っている彼女を

 次のアトラクションが用意してある場所に移動させると

 そこにおいてあるのは奇妙なベルトコンベアーの足場と、

 その前に取ってがついてある物であった

「なんですか?これ」 

「ああ、これはランニングマシーンと言って、狭いところでも歩く運動が出来るそうです」

 もともと、無縁塚で拾ってきたのだが

 元々、僕は運動する事もあんまりないのと

 ここに来る皆が空を飛ぶことが殆どなので誰も見向きもしない代物である

「これを使うって事は……」

「まず、これの上にのって貰ってある程度走って貰います」

「走るんですね?」

 その言葉に彼女がそっとランニングマシーンの上に乗る

 そしてそっと歩き出すと、足元のキャタピラが動くのがわかる

「わっわっ?」

 驚いた彼女がそっとその場から降りるのを見つつ次の説明を行う

「そして、神綺さんには3分の制限時間が与えられてます」

「制限時間?」

「はい、そしてその3分間でランニングマシーンの上を走ってもらいます」

 試しに、僕がランニングマシーンに乗って暫く走ってみせると

 ある程度してから、傍に繋いであったベルがリンリンと音を鳴らす

「そして、この音がしたら、制限時間が一時的に止まりますので、その時にこの紙を選んでもらいます」

「えっと……因みに何が書かれてるんですか?」

 不安そうにする彼女に紙を手渡して見せてみる

「……スクワット、懸垂……?」

「はい、選んでもらった紙に書かれた運動を1分間に出来た回数が100を超えればクリアです」

 つまり、如何に早くランニングマシーンを走らせて

 制限時間居ないに決めた運動を多くこなすかが重要になってくる

「これが二つ目のアトラクション、ランニングストレッチです」

 何をするのかが分かった神綺が少し不安そうな顔で考え込む

 そして、暫くしてから口を開く

「えっと……もし、自分が出来ない運動が書いてあったらどうすれば良いですか?」

「ん~と、一応誰でも出来そうな物が紙に書かれてるのですが」

 ……まあ確かに、腕立て伏せや腹筋が出来ない事もあるかもしれないな

「パスしたりとかは有りですか……」

「その場合は、もう一度走って貰う事になりますね」

「そ、そうですか……」

 彼女がそう言って、心配そうに自分の水着を見つめる

(まあ、今の紐のような水着では出来かねない運動もあるだろうしね)

 もっとも、それが目的だと言えばその通りなのだが

「さあ、そうしている間にそろそろお時間が迫ってきました、頑張って貰いましょうか」

「うっ……は、はーい」

 此方がそう言って急かすと、神綺も作り笑いをしながら

 そろそろとした足取りで、用意されたランニングマシーンの上に乗る

「では行きますよ?よーい……スタート!」 

 その声と共に、僕は手元に置いてあった時計のスイッチを入れた

 それと共に彼女がランニングマシーンの上を歩き出すのだが

 その歩き方は普段よりもぎこちないものであった

(まあ、全力で動くことは出来ないだろうな)

 なにせ、着ている水着が余りにも際どい

 下手に動かすと布が動いて、隠す場所が見えてしまうかも知れないのだ

(もっとも、それでも十分なのだがね)

「いち、にー、いち、にー」

 ランニングマシーンを歩いている彼女を横から覗く

 其処から見えるのは、神綺の殆ど裸の姿

 恥ずかしそうに胸元を手で抱えるようにしつつ

 歩幅も小さくして少し縮こまるように走って居るのだが

 そのためにガードが甘くなる所がある

 そして、そのガードが甘くなる場所が良く見える位置に移動する

(よし、この位置だな)

 ガードが甘くなっているその位置とは

(なまじ、前を気にするあまりに、後ろががら空きになってるな)

 真っ白でシミのひとつもない神綺の揺れている御尻である

 ランニングマシーンに乗っている神綺には、前を気にしているのかもしれないが

 胸元と股間を隠そうとするために体が丸まり

 その分の水着のしわ寄せが、彼女の御尻の部分に集まっている

 彼女の後ろを見れば、前を守るあまりに後ろに突き出した御尻に

 水着の紐の部分が歩く度に少しづつ食い込んんでいくのが良く見えていた

 女性特有の丸みを帯びた柔らかく弾力性がありそうな左右の殿丘の間に

 水着がどんどん捻れてシワ寄せられて隠れて行く、

 それと共に段々と股間を守るはずの布も巻き込まれて

 後ろから秘境が露になりそうな所まで来たとき

『リンリン!』

(おっと?ベルがなったか)

 彼女が目的の歩数を歩いたベルの音がなったので、散々御尻を観賞していたの諦め

 タイマーを止めて彼女に近寄るとすぐに彼女に運動が書かれた紙を用意する

「では、運動を決めて貰います」

「はぁはぁ……これにします」

「さて、どんな運動をする事になるのか?」

 それを見た彼女が、呼吸を整えつつ考え込むと

 彼女がそっと右端の紙を取る、そして其処に書いてあるのは

「腕立て伏せ……ですね」

「比較的に分かりやすい物が出ましたね」

 彼女の表情が少しだけホッとした様子に見えるのは

 動きが少ない物が選ばれた事による安堵からだろう

(まあ、とりあえず様子見だからね)

 彼女が何処まで運動出来るのか分からない所もあるので

 様子見もかねて、最初は腕立て伏せを選んだのだ

「さあ、運動が決まった所で、神綺さん行きますよ?」

「は、はーい」

 僕の声に作った笑顔でごまかしつつ

 彼女が、腕立て伏せの為に地面に手を置いた

「では、1分間……スタート!」

 その掛け声と共に彼女がゆっくりと腕立て伏せを開始する

「1……2……3……4……」

 肩幅で手を着いて居るため、そこまで体全体が揺れないので

 水着もそこまで動いてはくれないがそのスピードはゆっくりとしたものだった

 それでも、彼女が行う腕立て伏せにより腕が曲げられると同時に

 彼女の豊満な胸が地面に押しつぶされる光景は素晴らしい物で

 それを真横からみたら押しつぶされた胸が横から溢れてしまいそうな程である

(前から見ても横から見ても盛大だな)

「8……9……10」

 真剣な表情で腕立てを続ける彼女を見つつ

 僕はある考えから彼女の死角である斜め後ろに回り込む

 そして、そこで膝を落として覗きこむと

(いや、絶景だな)

 そこに見えるのは、彼女の大きな胸の下の部分……つまり下乳である

 後ろから覗いている為、そこまで胸全体を覗く事は出来ない

 だが、彼女が見えないようにしている真正面から見るのとは違い

 此処にはそこまで気を使う余裕が無い事と、水着が邪魔をしない

 その為、腕立てをするという事で起きた重力に逆らうことがない

 彼女の大きな胸を心置きなく堪能出来る

「じゅう…ごっ…」

 腕を下ろした時にその胸が地面に落ちて潰れゆく様を見れたり

「じゅう……ろくっ!」 

 逆に腕が上がると同時にその柔軟性に優れた胸が元の姿に戻るのと

 少しだけ、水着の紐によって隠されているはずの

 胸の尖端の姿が見えそうになる姿を堪能して居ると

(ジリリリリッ!)

「はぁ……終わったぁ」

 1分終了のベルがなった事で彼女は腕立てをやめて地面に突っ伏した

 ……神綺程の女性が露出度の高い水着で息も絶え絶えに

 地面に突っ伏している姿はグっと来るものがるが、今は先に状況を分析する

(腕立て伏せの回数は大体20回か)

 まあ、緊張と恥ずかしさの中で良く出来たと思う

 ……僕よりも運動できるのかもしれないな

(だが……走るのに約1分か)

 制限時間3分の内の約1分が既に過ぎていた

 普通に走れば、そんなに時間は掛からないように設定にしてあるが

 今の彼女には少々酷かもしれない

 だが、このままのペースでは数回しか運動をしてもらえないし
 
 ガチガチにガードを固められたままでは折角のスリングショットも意味が無い

(ふむ) 

 暫く僕が考えこんでから、彼女に声をかけた

「さて、此処で神綺さんにボーナスのお知らせです」

「えっ?ボーナス?」

「はい、本来ならノルマクリア時に魔界の紹介の時間が1分貰えますが……」

 唐突に声をかけられて、彼女が起き上がり此方に振り向く

 そんな彼女の傍に近寄ると笑を浮かべて答えた

「ノルマが終わった時点で残っている時間15秒につき更に20秒づつ紹介の御時間を追加します」

「って事は……早く終われば終わるだけ、魔界を紹介する時間が増えるってことですか?」

 説明を効いた彼女の問いかけに僕ははいとだけ答える

 そして、こっそりと彼女の耳に声をかける

(やっぱり、その水着恥ずかしいかい?)

(当たり前ですよぁ!こ、この水着、ほ、殆ど身体隠せないじゃないですか!)

(そうだよね……よし、観客にあんまり見えないように、ランニングマシーンとかを配置し直すからね)

(えっ!?ほ、本当ですか?)

 僕の呟きに神綺が少し驚きながらも嬉しそうにする

(カメラに撮った物も編集するし、見えにくいように少し離して、多分後ろ姿しか見えないようにするから……頑張ってね)

(は、はい!頑張ります) 

 嬉しそうに頷く彼女の為に、ランニングマシーンを少しだけ移動させる

(まあ、すぐ傍で見て居る僕には関係がないのだけどね)
 
 観客達が居たらブーイングが出るのだろうが、居ないのだから関係がない

 そんな事を考えているうちに神綺が少しだけ堂々とした様子でランニングマシーンに乗るのを見て

「では、二回目……開始!」

 制限時間の残り約2分の時計が動き出した

「いーち、にー、さん、しー!」

 それと同時に、彼女は先程よりも少し早めのペースで走り出す

 まだ少し恥ずかしいのか、腕の振りや歩幅も小さいが

 そのおかげで、先程の身体を丸め不自然に揺れを抑えたのとは違い 

 胸の揺れがとても良くわかる

 観客から見えて居ないと言うのが効いているのだろう

 最も、すぐ傍で見ている僕には良く見えているのだが

(リンリン!)

 彼女の胸の揺れを見ているうちに、先程よりも早くベルが鳴るのを確認してから

 時計を止めると、再び彼女の前に運動が書かれた紙を手渡す

「ふぅ……ふぅ……どれにしようかな?……これに決めました」

 そう言って彼女は右端の紙切れを掴み中身を見る

「な、縄跳び……」

「次の運動は縄跳びです!」
 
 ちょっと困った様子で紙を見る彼女にそっと耳打ちする

(チャンスだよ?これで一気に回数を稼げればすぐに終われるかも?)

(そ、そうですね、縄跳びだったら一気に回数を稼げるかも)

(配置も、観客に背を向けて出来るから、前は殆ど人が居ないよ、頑張ってね)

(はい!)

 僕の耳打ちに、彼女が少しやる気を出してくれる

 そして、縄跳びを手にするのを見届けてから

「では、縄跳び開始!」

 1分のタイマーを動かすと同時に、神綺が縄跳びを開始する

「1、2、3、4!」

(おっと、かなりのペースで縄をとんでいるな)

 前に殆ど誰もいないと言う状態なので

 今、彼女は水着にかかる負担を気にすることを極力止めて

 ひたすら早く縄跳びをしていた

 その為、彼女の胸は未だかつてない程揺れている

 今までの胸の揺れが『プルン』とするなら

 今の胸の揺れは『タユンタユン!』である

(いい揺れだ)

「16、17、18、19!」

 彼女がリズミカルに跳ねて回数を稼いでいく

(むっ?このままのペースでは縄跳びだけでノルマが終わってしまう!?)

 いかん、まさか彼女がこんなペースで縄跳びをするとは想定してなかった

(しまった、もうどうすることも出来ん)

 ……二つ目のアトラクションもこれで終わりか……

「20!にじゅうい」

 とそう思っていた時だった
 
「ち!?」

(あっ……)

 ペースを焦った彼女の足に縄跳びの縄が引っかかり

「へぶっ!」

 彼女がバランスを崩して、地面に派手に転んだ

(こ、これは)

 その様子を少し離れた所で見ていた僕は急いで駆け寄る

「うぅ……いたた……」

 そして、転んだ彼女はぶつけた所を痛そうにしながらも、ハッとして身体を起こし

 急いで縄跳びを再開しようとして縄跳びを手に取った
 
 本来ならそれですぐに縄跳びを再開出来るはず

(グイッ!)

「ひゃん!?」
   
 だが、神綺が縄跳びの柄を手に取り引っ張った瞬間、彼女の姿勢が再び崩されて

 後ろ向きにのけぞって盛大に尻餅をついた

 どういう事?と神綺が驚いた様子で固まった
 
 その様子を少し離れた所から見ている僕には何が起こったのか理解していた

(どうやったらあんなに器用に絡まるんだ?)

 そう、倒れた時に神綺の持っていた縄跳びの柄の部分が

 何処をどうやったのかは知らないが

 彼女の背中と水着の部分を通って彼女の片方の足と手に絡んで居たのである

 そして、急いでいた彼女は、そのことに気がつかずに全力で引っ張った為に

「あ、あれ!?ちょっと、や、やだ!?絡まっちゃった!」

 右の腕が縄で固定されて居るので片手の自由がきかないのだが、

 それよりも注目するのは左太腿が折りたたまれたまま

 背中の水着と一緒に引っ張られて居ると言う事であり

 つまりどう言う事かというと 

 左足の太腿の後ろに回された縄跳びと紐水着が引っ張られ
 
 左足が外転されていて、その上で紐水着は盛大に引っ張り上げられる事で

(シャッターチャンス!)

 不完全とはいえ開脚状態の足と後ろに引っ張られた布地と言う戦力の低下により

 彼女の秘境が物凄く無防備に見えているのである

 ただでさえ面積が少ない紐水着は、面積の関係で皮膚に食い込みやすいのに

 後ろから引っ張られている為、布が更に秘境に食い込む為

 その形を布越しにうっすらと姿を見せてくれている
 
(……見えた)

 そして、布と言う戦力の低下により、彼女の秘境の真上に見える

 白銀色の草原がその姿を露わになっているのが見えた
 
(もう少し、あと少しで完全に秘境が!)

「えっ?えっ!?か、絡まって!なんでこれが?こうなっ……?きゃあ!?」

 完全にパニックになっている神綺を余所に僕がカメラを構え続けようとして

(リンリン!)

「「あっ!?」」

 1分間と言う終了時間を告げるベルの音がなって

 僕と神綺の二人が同時に声を上げることになった



 そして、数分後……

「では、縄跳びで20回追加ですので残りのノルマは約60です」

「うぅ……」

「えーと……思わぬアクシデントでしたね」

「……はぃ」

 あの後、僕の手を借りて縄跳びを外したのだが

 思っているよりも縄跳びで回数をクリア出来なかったのが堪えているのか

 彼女の様子は少し沈み気味であった

「さて、こんな事もありますが、まだまだチャンスがあります」

「そ、そうですね……」

 ちょっと覇気が無い彼女に対して、そっと耳打ちする

(魔界の皆の為に頑張るんだろう?)

(魔界の皆……で、でもあんな恥ずかしい格好皆に見られたら)

(恥ずかしいかい?後ろから見てたら転けただけにしか見えて無いけど……)

(えっ?ほ、本当ですか?)

(ああ、観客達も皆、転んだ君を心配していたよ?)

 ……嘘は言ってない、観客達には転けただけにしか見えて無い

 前からの光景は僕がしっかりと見ただけだからね



「では、ランニングを開始します」

「はーい!」

 僕の言葉でやる気を取り戻した神綺が、再びランニングマシーンに乗ると

「スタート!」

 彼女が3回目のダッシュを始めた

「よいしょ!よいしょ!」

 観客達に見られにくいと言う事や

 先程の言葉から背中しか見えていないと言う事実がある為か 

 彼女の走るスピードが格段に早くなる

(その御陰でガードが更に甘くなっている)

 今回の違いは腕にあった

 先程までは両手を小さく構える事で、極力動かさないようにしていたのだが 

 今は、少しでも時間を残そうとするためにその腕を振るように動かしている

 その腕が動いた事を踏まえて、僕が取った立ち位置は

 彼女のやや斜め後ろ側、其処から見えるのは
 
(圧巻だな)

 腕を動かす彼女の腋の下に、後ろからでも見える大きな胸

 しかも、揺れているということが確認出来るのだから凄い

 また、思わぬ副産物として走る彼女が無意識に水着のズレを直そうとして

 御尻の紐を軽く引っ張る仕草をしてくれたおかげで

 彼女の真っ白な御尻をほぼ完全に見ることも出来た

(リンリン!)

 そして、3度目のベルの音が鳴り響く

「はぁ……はぁ……」

 それと同時に彼女が機械から降りて、一息着くと

「つ、次はどんな運動になるのかなぁ」

 肩で息をしながら、慣れたように僕の傍に来て

 次の運動の書かれた紙を選び、そっと抜き取る 

 そして、それをそっと表向きに返すと僕と一緒に覗き込んだ

「こ、これなんですか?」

「はい、どうやら次は腹筋のようですね」 

「うぅ、キツそうなの選んじゃったかな」 

 少しガックリとしながらも、パスする事はないようで

 先程縄跳びをしたところに上向きに横になる

 ……余談だが、その状態でも彼女の胸は全く潰れていない

 よっぽど張りがあるのだと推測できる

「えーと、準備できましたよ?」

「お、おっと?」

 どうしたのかな?と言う様子で此方を向いた彼女に慌てて、意識を戻すと

「で、では……腹筋……開始!」

 少し慌てながらも、彼女にスタートを宣言する

 それと同時に、彼女が両手を頭の後ろに当てて

 膝を曲げつつお腹に力を入れ始める

「いーちぃ!にーいぃ!」

 腹筋は苦手なのか腕立てや縄跳び等の先程に比べると 
 
 かなり遅いペースで身体をくの字曲げ始める

 お腹に力を込めている彼女を他所に、僕は腹筋をする彼女の真横に近寄る

 さて、腹筋運動をするという事なのだが

 腹筋には身体を真っ直ぐにする事と、其処から御腹の力で起き上がらなければならない

 その際、身体に微妙な運動が連続で行われるのだが

 そこは筋肉や皮膚が完璧に微調整してくれる

 そして、その時着ている服は接地面と重力によって少し遅れて身体について行く

 普通の服なら全く関係ない、水着であってもそこまで関係ない

 だが、それが紐水着ならどうか? 

 水着と言う名の紐の接地面は主に肩と股間

 その少ない点で腹筋をする事になった時に起こる現象は?



 その謎が遂に目の前で明らかにされる

「きゅー……う!……じゅぅ……う!」

 彼女が額に汗をかきながらしている腹筋を真横から見る

 そこには肩から股に伸びた水着が最短の直線で結ばれている 

 その時、水着と彼女の体には本来ありえない隙間が出来ていた

 其処から見えるのは神綺の張りのある大きな胸

 その全てが数瞬の間とはいえ、完全に外にさらされているのだ

 先程走った時にかいたであろう汗がその胸の下からおへそに流れていくのも

 紐がなんとか守っているはずの薄い桜色したその胸の尖端も

 そこからは全を見通すことが出来きた

(これが答えだ)

 答えを得た僕は満足であった

(おっと、こっちの方がよく見えるかな?)

 そして、ベルが鳴るまでビデオからその隙間を覗き続けたのだ

  

 

     ・・・





「はい、お疲れ様です」

「はぁ……はぁ……うぅ、明日確実に御腹が筋肉痛ですよ」

 僕の言葉に肩で息をしながらぼそぼそと喋る神綺

 そんな彼女に喋ってもらうのも辛そうなので僕は言葉を続ける

「さあ、腹筋15回を追加しまして、これまでの合計は55」

 つまり、後45回はノルマが残っているというわけだ

「そして、残っている時間は後1分と少し!」  

「1分とちょっと……」

 2回目と3回目のペースから言うと、ベルが鳴るまで走るのに大体30秒程になる

「もし残り時間30秒でクリアなら宣伝時間が40秒」

「……45秒なら1分増える……」

 彼女が真剣な表情で頷くと、覚悟を決めた様子で

 ランニングマシーンの上に上がる  

「さあ、では次のランニングを始めます!よーい……」

「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」

 彼女が呼吸を整えるのを見届けると、僕はランニング開始のタイミングを取って

「スタート!」  

 開始の合図を送る

「ふっ!」

 それと同時に彼女が全力で走り出していた

 胸が今まで以上に揺れて、肩に掛かっている水着がずれそうな程に

 観客に後ろを向けている状態ではあるが

 その様子は今の自分の姿を気にしている余裕が無い物である

 斜め前から見えるのは上下に揺れる胸の姿

 だが、少しでも早く走る為に両手も全力で振っているので

 水着にも僅かながら横に力がかかる、そして彼女の胸の大きさが

 その僅かなブレを大きいブレにしようとする

 それによって、胸を守ろうとしている水着がその歪に耐え切れずに

 少しずつズレていく

(おおっと?これは事故が起きそうだ!)

 柔らかく歪む彼女の胸、その尖端がなんとか紐に引っかかり

 ギリギリの所で 胸が水着からこぼれ落ちそうになるのを留める

 そして、遂にそれも限界だと言うところまで来て

(リンリン!)

 ベルの音が鳴ると同時に彼女は急いで自分の水着に手を伸ばして

 水着と言うなの紐の決壊を防いだ 

(あと少しだったんだがなぁ)

 少しの落胆があるが、まあ仕方がない

 そして、ベルが鳴ると同時に止めたタイマーを覗くと

「さあ、残り時間が45秒残りました!」

「はあ、はあ……や、やった……」

 少しでも紹介の時間を増やしたいと言う思いだったのだろう
 
 自分があられもない姿になるかもしれないと言う覚悟をして

 ギリギリでそれに間に合ったのだ
 
「此処でノルマを達成出来たらボーナスが1分追加されます」

「が、頑張ります」

 息を整えた彼女がそう言いつつ、覚悟を決めて紙を一枚選ぶ

「……これに決めました!」

「さあ、1分間で45回のノルマが達成できる運動か?」

 其処に書かれていたものを、僕と彼女が覗き込む

 そして、最後になるはずの運動を宣言した

「反復横跳びだぁ!」

「あぁ!?また変なの引いちゃった!」

 反復横跳びに決まった瞬間、彼女が困った表情で頭を抱え込む

 そんな彼女の傍によると、再び耳打ちをする

(うぅ……なんでこんなの引いちゃうかな)   

(いや、これはまだいい方だと思うよ?)

(……これがですか?)

 ちょっと疑う表情で此方を向く彼女に軽く頷く

(もしかしたら、これが懸垂やウェイトリフティングだったかも知れないんだよ?)

(あっ?)

 その言葉に彼女が頷く

(まだ、クリアの可能性が残されている分良いのを選んだんだよ)

(……そうかも)

 だんだん、彼女のやる気が出てくるのがわかる

(さあ、此処でノルマクリアしたら2分間の時間が貰えるよ?)

(……そうだ、魔界の皆の為に頑張らないと)

 彼女がハッとして立ち上がる

 そして、指定の位置に付いて準備を整える

 後は、スタートを言うだけになったとき

(あ、あの……)

(ん?)

 彼女の方から珍しく声をかけてきた

(一つだけお願いがあるんですけど)

(なにかな?)

(出来たら、競技の途中で残り時間が半分を過ぎたら教えて欲しいんです)

 真剣な表情の彼女の言葉に僕は少し考えてから

(分かった!)

 そっと頷いてから

「では、反復横跳び……スタート!」

 1分間のタイマーのスイッチを入れた

「いち、にっ、さん!」

 それと同時に彼女が必死の表情で数を数えながら

 足元の3本の線の上を飛び始める 

 本来の横跳びをするスピードからしたら遅いのだが

 この速さは今の彼女の限界の速さなのだろう 

 それと同時に、彼女の胸が激しく動いているがなんとか水着が耐えている

 だが、それでも水着が彼女の豊満な胸を抑えるには役不足である

「はち!きゅう!じゅう!」

 先程の全力疾走の時点での上下の揺れでもギリギリだったのだが

 紐水着は上下の揺れにはまだ強さを持っているのだが

 左右からの揺さぶりには非常に弱い

 今おこなっている居るのは反復横跳び、走る以上の横揺れが起こる

 そして、彼女の胸の大きさ故に、左右への反動による胸のブレは大きくなり

「じゅうに!じゅうさ……」

(プルン!)

 そして、遂に紐水着が揺れの限界に負けて

 彼女の胸の先端が水着の内側に溢れる

「……じゅうよん!」 

 だが、彼女は少しだけ横に飛ぶスピードを落とすと

 バランスをとっていた手で、手早く水着の中に戻して

「じゅうご……じゅうろく」

 なんとかそのまま胸がこぼれないバランスを保ちながら反復横とびを続ける

「にじゅう!」

(流石に、恥ずかしいのだろうな)

 よく見ると、彼女の顔は真っ赤に染まっていた

 後ろからは見えてないとはいえ、それでも沢山の人達の中で

 自分が胸をさらけ出していると言う

 緊張感と羞恥心をぐっとこらえて居るのだろう

(……ふむ)

 そんな彼女に対して、僕が今からすることは

「さあ、残り時間30秒を切りました」
 
 彼女の言われたとおり、残り時間を伝える事である

 その言葉を効いた彼女が、飛びながら数瞬、真剣に考え込むと

「にじゅうさん!よん!ご!」

 手を紐水着に固定して一気に加速した

(こ、これは……どういうつもりなんだ!?)

 ……確かに、あのままのスピードでは間に合わないかもしれない

 そのかわり、なんとか水着から胸がはみ出ないようにバランスを保っていたのだ

 それが破られたということは

(プルン!ぷるん!)

 遂に紐水着の中から、彼女の豊満なおっぱいが両方完全に姿を表す

 その為、水着の内側に開放された彼女のおっぱいが上下左右に

 ぷるんぷるんと暴れまわる

「きゅう!さんじゅう!いち!」

 だが、彼女はそれを戻す仕草を取らずに

 そのままの横跳びのスピードを続ける

 それと同時に巨大な胸が激しく揺れる

 そして、気がついた、彼女の胸が水着の内側だけで暴れている事に

(そうか、つまり彼女は始めから覚悟を決めていたのか)

 胸が水着から溢れる事を計算した上で腕の中で開放する事を

(後ろからは……観客達には見えない)
 
 彼女を後ろから見ても横から跳ねる後ろ乳を見られることもなく 

 残り時間が少なければ少ないほど、バレる事も無い

(……流石だな)

 神綺がそこまで計算していたのかどうかはわからないが

「よんじゅうご!」

 無事に彼女がノルマを終えるまでの間

 僕は、彼女の大きな胸が縦横無尽に跳ねるのと
 
 その胸の先端が残像を見せるぐらいに荒ぶるのを最後まで見届けた

(りんりん!)


 ベルがなる前に無事にノルマを達成した彼女は

 後ろ向きの姿のまま、そっと水着をなおしてその場に座り込んだ

「おめでとうございます!ノルマクリアです!」

「や……やった……」

 息が絶え絶えな彼女がホッとした様子で微笑む

「という訳で、魔界の紹介時間を1分とボーナスで更に1分……つまり2分獲得です」

「こ、これで……3分魔界を皆に知ってもらえる」

「そ、そうですね」

 嬉しそうに微笑む彼女にチョットだけ罪悪感をいだくのだが……

「さ、さあ!これで遂に残っているのは最後のアトラクションになります」 

 それを忘れるように、彼女に最後のアトラクションを伝える事にした

「これをクリアしたら、晴れて魔界を紹介することが出来ますよ?」

「はい!頑張ります」

 座り込んだまま、そのまま手を上に『おー』と突き上げる





「さあ、見えてきましたね」

「……箱ですね」

 そんな彼女を最後のアトラクションの前に連れてくる

 そこに置いてあるのは布で覆われた長方形の形の箱の姿

 今度は一体どのようなアトラクションになるのかと

 彼女が真剣な様子でその箱の傍に近寄る

「では、覆っている物を外します」

 それと同時に僕も彼女の反対側に向かい
 
 箱の上にあった布と覆っていた板を取り外し

 最後の悪戯になるアトラクションの姿を見せた

「はい、これが最後のアトラクションです」

「……これって」

 神綺が箱の中を見て、呟く

 カーテンを取った箱の中には変な器具は入ってはない

 ただ、箱の外壁は透明になっていて、その中を満たしているのは大量の液体と湯気

「御風呂ですか?」 

 その言葉に僕は盛大に首を振り答える

「さあ、最後のアトラクション、熱湯地獄風呂です!」

「熱湯御風呂?」

 最後のアトラクションの名前を聞いた彼女が

 不思議そうな顔で此方に振り向いた 

「では説明します、神綺さんにはこの御風呂に入って貰います」

「お、御風呂にですか?」

 唐突に御風呂に入ることになって驚く彼女を他所に
 
 僕は彼女と共に御風呂の傍に移動する

「そして、御風呂の底にスイッチがあります?」

「は、はい……見えます」

 御風呂の底にある器具を彼女と共に確認する 

「それを規定時間以上抑え続けるとクリアです」

「規定時間……どれだけですか?」

「1分です」 

 つまり、1分間御風呂の中に入り続ければ良いのだが

「ただし挑戦出来る時間は3分までになります」

「挑戦出来る時間……つまり3分以内なら御風呂から出てもいいんですね?」

「まあ、そういう事です……クリア出来たら魔界の紹介1分追加となります」
 
 制限時間を設けないと難易度が一気に下がる事になると言う訳だ

(……まあ、本当の目的は別にあるのだが) 

「そして、しっかりと肩まで御風呂に入らないといけません」

 それを制約しないと、足だけ着いてスイッチを押すと言う芸当も

 出来るようになるからの禁止事項だ

(なんの為の御風呂かわからなくなるからね) 

「肩まで入る……あ、あの……一つだけ聞いても良いですか?」

「はい、なんでしょう?」

 肩まで入ることを伝えた時に彼女が不意に心配そうな顔で質問してきた

「……あ、あの中に入るんですよね?」

 彼女がそう言って指さすのは、先程開けた御風呂から暑そうな湯気が上がっている姿

 見た目からして、かなりの高温そうな姿である

 そんな中に入ると言う事は火傷の心配も出てくる訳なのだが

「はい、頑張ってください」
 
 そんな彼女にとりあえずそう言うと、そっと近寄って呟く

(大丈夫、実はあんまり熱くないから)

(えっ?で、でも熱湯って……)

(一応そう言う事になっているけど、火傷したら大変でしょ?)

 とまあ、要は御風呂に入って貰えれば良いので

 実際の温度は熱くなく、調度良いものになっている 

(じゃ、じゃあこのアトラクションって簡単……)

(確かにボーナスみたいだけど、火傷しない代わりに、観客にそう思わせないようにするアトラクションなんだ)

(な、成程!)
 
 納得いったと言う表情で此方を見る神綺 

 そんな彼女に目でそろそろ良いかい?と合図を送ると

「さあ、アトラクションの説明も終わりましたし、恒例になった衣装替えに行きましょうか」

「あっ?は、はーい!」

 僕は3度目になる着替えの箱を準備する

 それをみた彼女が、嬉しそうに用意された箱から右端の箱を手にとった

(……や、やっとこの恥ずかしい衣装を変えれる)

 どうやら、今着ているスリングショットを早く着替えたいらしい

 まあ、確かに今以上に生地が少ない水着も少ないであろう

 現に、今彼女が持っていった箱に入っているのは、普通の水着である  

 ……普通の水着ではある……

(最も、それだから安心と言う訳では無いのだがね)

「さあ、箱も決まりましたし、次は着替えのルーレットをどうぞ」

「はい!……まともなのが出ますように」
 
 そんな事を思いながらも、次のルーレットのスイッチを彼女に手渡す

 そして、彼女の思いを乗せて回り出したルーレットを止めるスイッチを彼女が押す

 少しずつ動きを止めていくルーレットが最後に光った文字は

『特殊壁』

「おっと?これは珍しい」

「特殊壁……ってなんですか?」

 次は何が出るのかと言う不安から神綺が不思議そうに呟くのを他所に

 僕は用意していた板状の物を先程使った着替えのカーテンの前に用意する

「さあ、ルーレットに書かれた特殊な壁を用意しました」

「黒い板……ですよね?これ……あっ?」 

 彼女に言われたとおり、見た目は真っ黒な板の姿

 だが、中から見てようやく特殊な壁の理由がわかる

「これが特殊壁の理由です」

「すごい、外からだと真っ黒なのに、内側からだと透明な壁だ!」

 彼女が交互に外と内側を見て驚く

『マジックミラー』 

 これもまた八雲経由で用意された代物である

 ……最も、これは妖怪の山の神社が秘密裏に用意してもらった物なんだがね

 幸い、幻想郷に持ち込まれたのはいいが使われる前に巫女二人に使用計画がバレて 

 神様二人が用意したこれが見つかるよりも先に勝手に僕の御店に預けに来て、

 そのまま永久に放置される事になったのだが
 
(そこまでして、自分の家の巫女を覗きたいのか?)

 まあ、訳あって此処にきたのも何かの縁だろうし役に立って貰おうか

「外から見たら、ほぼ完全に真っ黒な板ですから安心して着替えてもらえます」

「ん~……確かにそうですね……」

 顔と足元を除けば前はほぼ完全に彼女の姿は黒い板に見えなくなる

 その周りもカーテンで囲ってあるので安心ではある

「という訳で、そろそろ御時間です、着替えの時間は1分間、時間が来たら板が落下します」

「そこは今までと同じなんですね……わ、わかりました」

 時間が来ていると言う言葉に、今までよりも条件が楽で早くスリングショットから

 着替えをしたいと思っている彼女が箱を持って壁の後ろに入るのを見届けて

「はい、準備出来ました」

「では、着替え……スタート!」

 彼女の合図と共にスタートと共に1分間のスイッチを入れる 

(ああっ!?やった!やっと普通の水着です)

 それと同時にカーテン越しに彼女が急いで箱の中身を確認して

 嬉しそうに箱の中の水着を手にする姿が見える

 そして、早速着替えようとして彼女の影の動きが止まった

(あ、あの……)

「はい、なんですか?」

 着替えの為の部屋で動きが止まった彼女に声をかけられて

 どうしたのかと声をかけると、やや小さな声で彼女が質問してきた

(えっと、この壁って真っ黒い板ですよね?)

「真っ黒い板ですよ?どうかしましたか?」

 黒い板越しに見える彼女を見ると彼女が顔を紅く染めている

 ……まあ、その原因はわからないでもない

(そのためにこの板を用意したと言っても過言ではない) 

 その原因になっているのは

(あ、あの……此方からだとただのガラスにしか見えないんですよ)

 彼女がそう言って恥ずかしそうな様子で身体を少し縮こめつつ呟く

(だ、だから……皆の前で裸になるのを見られているみたいで……)

 ……そう、此方からはただの黒い壁だが、彼女からはガラスが置いてあるだけ

 つまり、彼女は皆の視線を向けられているのが見えている状態で着替えないといけないのだ

(ふっふっふ……ただ安全に着替えれるとは言っていないからね) 

 此処から覗けるのはカーテン越しに見える彼女の影、そして羞恥に頬を染めるその顔であった

 ……さて、このまま恥ずかしがる彼女と話をしていても良いのだが

「さあ、そうこうしている間に20秒経ちました!」

(っ!)

 その言葉にハッとした彼女が、覚悟を決めて行動を開始する
 
 身体を屈めて黒い板から彼女の顔が見えなくなる

 横から彼女の影を見ると、身体を丸めつつ

 手で胸と股間をさり気なく隠しながら身体に着ていた物を脱いでいく

 そして数秒の後、板の下から覗く彼女の足に

 先程まで彼女の身体をギリギリ守っていた長い紐がパサリと落ちるのが見える

「後30秒です」

(きゃあ!?もうそんな時間!?)

 その言葉に、彼女が慌てて水着を装着していく

(えっと……こ、これを先に付けて)

 カーテンの影から彼女が水着の下から慌てて付けているのが見える

 両手で水着を付けないといけない為に、中腰になった彼女の胸を

 隠していた腕が離れて、プルプルと揺れるのが影越しに少し見えた 

「残り15秒です!」

(ううっ、は、早く着ないと!)

 なんとか水着の下を付けれた彼女が、残り少ない時間で

 急いで水着の上を付けようと先程以上に慌てた様子で水着を付けようとする

「残り10秒です!急いで!」

(は、はーい!……ん、んんっ!ちょ、ちょっと待って!)

 後は背中で止めるだけの状態で彼女が困った声を上げ始める

(せ、背中で……あ、あれ?んんっ!……や、やだ、これ胸が収まらな……)

「5秒前!」
 
(ちょ、ちょっと待って!?んんっ!)

『プツン!』

 残り時間が5秒を切った時、何かが破れる音がした

(きゃあああっ!?)

 それと同時に彼女が悲鳴を上げる

「ど、どうしました!?」

(待って待って待って!い、今大変な事になって!っ!?い、今見られたら大変なんです!」

 パニックになった様子で喋る彼女の言葉を聞いて、

 僕はすぐにバスタオルを、彼女の着替えている場所の上に投げ込む

『リンリンリン!』

(きゃああっ!?い、今あけちゃダメ!)

 だが、そんな彼女の絶叫も虚しく、それから数秒後

 無情のベルの音と共に、黒い板が自動的に外される

 強制的に開かれた中に居た彼女は 

「……えっぐ……やだ…皆見ないでぇ……」

 上から投げ入れられたタオルを頭からかぶりながら

 少し泣きかけた顔になってしゃがみこんでいた

「おっと……これは」

 そして、彼女が泣きそうな顔になっていた理由が彼女の足元に落ちていた

「ああ、これはアクシデントですね」

「……グズッ……」

 今にも泣きそうな彼女が頷いて足元に落ちている物を見る

 其処には極普通の白色の紐ビキニの上の部分

「……時間には……間に合っていたんですよぉ……グズッ」

「神綺ちゃんの胸が大きすぎたから入らなかったんだね」

 ただし、真正面から弾け飛んで壊れている姿であった

 ……この状況で僕が一つだけ言えるとしたら

(予定通り!) 

 ああ、外道って言われるかもしれないが

 彼女に渡した紐ビキニは、敢えて上を小さめで尚且つ壊れやすくしていたのだ 

 さあ、最後の悪戯を仕掛けることにしようか

(ごめんね、これは此方のミスだよね)

(……)

 体育座りで頭からタオルをかぶっている彼女に背中から声をかける

(一応、規則でバスタオルを巻いて貰うけど……今回は特別に分厚いを用意してバスタオルを落ちないようにするから)

(……それ……本当ですか?)

 此方に涙目で振り返る彼女に軽く頷くと、手にしていた物をみせる

(これでしっかりと止めるから、安心して)

 手にしていたのは安全ピンと先程用意したバスタオル

(それに、身体をすっぽりとくるめるバスタオルだし胸元も二重に巻くから安心して)

 その言葉に、彼女が『うぅ~』と苦悩してから

(……うん)

 渋々、頷いてくれた

 それを確認してから、僕はバスタオルの端を折りたたみ

 上をクルクルと捻って彼女に手渡す

(よし、じゃあこれを身体に巻いて?)

(……はい……こっち見ないで下さいね?)

 その言葉で彼女がカーテンの角で先程投げ込んだ

 バスタオルの下で身体に巻きつけるのが影で見える

(で、出来ましたよ) 

 小さい声で呟く彼女の後ろによると 

(では、解けないようにピンでこっそり止めますからね)

(お願いします) 

 彼女が巻いた大き目のバスタオルを軽くきゅっと締めなおしてから

 安全ピンで彼女の背中と腰に二つ留める

(如何ですか?)

(こ、これならなんとか……)

 軽く動いてみて、そのバスタオルがしっかりと固定されている事が分かったのか

 ようやく泣きそうな顔がやんでくれた

(行ける?一応落ちないように上の部分も巻き込んでみたんだけど)

(うぅ……こ、これなら……なんとかなる……かも)

 改めて彼女の姿を見ると

 落ちにくいように上が二重に曲げられたバスタオルが

 彼女の豊満な身体を包んでいるだけの姿 

 用意したタオルは特別な代物なのだがそれでも神綺の身体を覆うとなると

 胸元から上は真っ白な肌が見えているし

 一応紐ビキニの下は履いているのだが

 その上に巻かれているバスタオルからは

 彼女のしなやかな美脚がギリギリのラインまで見えていた

 そんなあられもない姿ではあるが、

 一応ピンセットで止めている為このバスタオルが落ちる事はない

(……うん、これなら大丈夫……)

 そのことに安心した神綺がようやく着替え部屋から出る

 それと同時に僕はやや明るい声で先程のアクシデントを誤魔化すように声を上げる

「さあ、アクシデントが有りましたが、バスタオルのセクシーな姿で神綺ちゃんが最後のアトラクションに挑みます」

「ご、ごめんね皆!今から頑張るからね」

 ちょっとやけになった彼女が、周りに手を振りながら

 遂に御風呂の前にまで立つ

「では、チャレンジで3分の内1分間熱湯の中で頑張って貰います」

「お、おーっ!」

 やや心配そうにタオルに手を当てながら、彼女が自分を叱咤激励するように片手を上げると

「では、スタート!」

 僕の掛け声と共に制限時間3分のベルのスイッチが入れられ

 彼女が湯気が上がっている御風呂に両足を入れた

「っ!」

 彼女が思っていたよりは熱い温度だったみたいで

 思わず肩がびくりと震えるが  

(あっ、ちょっと暑いけど平気だ)

 小さな声でそう呟くのが聞こえたので

 僕も小さな声で彼女に慌てた様子で告げた

(あ、暑い振りをするのを忘れないで!後肩まで入らないといけないからね) 

 その声に彼女がハッとした様子で、一気に肩まで御風呂の中に浸かり

「あっつーい!」

 少々わざとらしい声を上げて彼女がお風呂の中から出てくると

 傍に用意してあった、ぬるめの水が入ったバケツを身体にかけた

「さあ、制限時間はまだあるけど、大丈夫か?」

「きゃあ?頑張らないと!」

 僕の言葉に彼女はあんまりうまくない演技で慌てると

「うぅ……熱いよ~」

 其処にあるのが熱湯だと周りに思わせる為に

 御風呂の縁に手を置いてなんとか御湯に入るのを躊躇する演技をする

(さて……そんな彼女への今回の悪戯なのだが)

 彼女はタオルが外れないかと言う事を危惧していたようだったが

 始めに御風呂から入るときと出るときにタオルが緩む事が無いことに

 その危惧は無事である事が確認出来たらしく

 逆に、先程よりも体を隠す面積が多くなった事を小言で喜ぶのが聞こえている

(……ああ、タオルは完全に固定されているのではらりと落ちる事はない)
 
 無論、水に濡れてもバスタオルは白色を保っている

「お、押さないで下さいね?絶対に押さないでくださいね!?」

 再び、御風呂の中へ向かい其処にある程よい温度の御湯を

 如何にも熱湯の御風呂だという演技をする

 そんな中、僕が向かうのは御風呂の真正面であった

(我ながら、随分と高度な悪戯であったな) 

 今回の悪戯のポイントは、彼女からタオルが落ちないようにするのはいわば餌であった

 タオルが取れないようにする為にしたある事と

 彼女が肩まで御風呂に浸かってくれた時点で既に成功しているのだ

 そして、その二つが組み合わさった結果が

(よし!)

 彼女の身体に巻かれたタオルから透けて見える、押し潰れたおっぱいと言う名の山脈と

 タオルの下から押し付けられても自己主張しようとしている薄い桜色している突起の姿であった

 見事に、彼女の胸の一部分だけタオルが透けているのだ

 無論、その他の部分は全く透けていない

「熱い熱い熱い!」

 その為、彼女は自分の胸が丸見えになっている事に気がつかないまま

 御風呂の中に肩まで入って1分間を待っているのだ 

 なぜこのような事になっているのかと言うと

 実は、彼女のタオルを止めた際タオルが簡単に落ちないように『わざと』

 彼女の胸元のタオルを強く締めてからピンセットで止めたのだ

 わざとキツくした為、ただでさえタオルに収まるのが窮屈な胸の部分が

 更にピッチリとタオルに張り付けられる

 そして、そんな中で大量の御湯の中に入って水がタオルに含まれれば

(このような絶景を見ることが出来る)

 そしてもう一つ、タオルを二重に折って落ちにくくした事で

 彼女から下を向いて見えるのは二重に折られた透けない部分だけで

 彼女からは透けていない所しか見えないようにしてあるのだ

「あ、後30秒!半分で!……うぅぅっ!ダメ!やっぱり熱い!」

 そんな事が気がつかないまま彼女は演技を続けている

(ふむ、今の彼女を見ていたら『ぐらびああいどる』とやらの中でも十分に通用するだろう)

 そんな彼女の真っ白でべったりとタオルに窮屈そうに歪められた豊満なおっぱいと

 御風呂から出たり入ったりする際にタオルで擦れたせいで

 タオルの下でもピンと尖っているのがわかる薄い桜色の乳首が

 窮屈そうにタオルを押しのける様子を観察していた

 御風呂から上がる度に彼女の肌理細やかで弾力のありそうなおっぱいが弾み

 慌てて御風呂に入る時に、重力と水圧によって圧迫を受けて
 
 更にピッチリとタオルに押し付けられる事で、逆に自己主張が良くわかる乳首

 また、白いタオルからスラリと伸びた足と、そのタオルの裾のギリギリから見える太腿の姿

 その下にはしっかりと水着を履いているのだが、タオルに隠れていることにより

 逆に想像力が掻き立てられるような微妙なラインに張り付いて、少し透けたタオル

 いわば『濡れ透け』の真骨頂である光景に時間を忘れかけた頃

『りんりんりん』

 彼女がスイッチを1分間押し続けた事を知らせるベルが鳴りひびいいた

「や、やったぁああ!」

 それと同時に、大喜びで御風呂から飛び上がる神綺
 
 演技でないと思われる笑顔でアトラクションが終わった事と

 魔界の紹介ができることを喜んでいる

 その様子をみながら、僕は全ての悪戯も終わった事と

 催眠術の効果に満足をしていた

(さあ、これで全部の悪戯もおしまいだな)

 後は彼女に祝福の言葉を掛けてから

 再び催眠術をかけて眠らせて、全てを彼女の夢にしようと思い

 催眠導入の為に彼女の方を向こう思って

(……っ!?)

 御風呂から上がった彼女を見て

 それを偶然見つけてしまったのだ

(どうする?) 

 見つけた物を素早く処分すると急いで頭の中で別の計画を考えようとして 

「やった!やりましたよ!?これで魔界を紹介出来るんですよね?」

 その言葉を聞いて、最後の悪戯が完全に頭に浮かんだ

「おめでとうございます!これで魔界の紹介を4分出来ます」

「やった!やった!」

「……おっと?上からカンペが……アトラクションを完全にクリアーしたと言う事で、もう1分追加して5分!紹介してもいいとの事です」

「ええっ!?ほ、本当ですか!?」

 思わぬ事に、嬉しそうに微笑む彼女に僕は素直に頷くと

 もう一つある提案する

「はい!でも、ただ紹介するだけでは寂しいですね」

「そ、そうですか?」

「と言う訳で、神綺ちゃんにセクシーポーズを取って貰いながら!紹介してもらいます」

「え、ええっ!?」

「カメラは真正面、さあ待ったなし行くよ?」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!?いきなり……」

 ちょっと困った顔になる彼女の耳にそっと呟く

(ごめんね、でも神綺ちゃんがポーズとってくれた方が、魔界の紹介を見る人が増えるから)

(うぅ……そ、そう言う事なら……でも、どんなポーズをとれば良いのか……)

(出来るだけ指示するから、まあ、ちょっと大胆で大人っぽいポーズの方が良いかな?)

(そ、そんなの私に無理ですよ!)

(大丈夫!ほら自信を持って?神綺ちゃん美人だしスタイル良いから、きっと皆魔界に興味持ってくれるよ)

(ほ、本当ですか?……え、えへへ、美人か……)

 素直に美人と言われた事が嬉しかったのか、神綺が頬を染めてやる気を出してくれた

(さあ、セクシー神綺ちゃんの力で、皆に魔界に興味を持って貰おう)

(わ、わかりました……え、えーとどんな格好すれば良いんですか?)

(まずはさっきもしていたセクシーポーズから行こうか)

(……ちょ、ちょっとだけですよ?)

「さあ、番組の残り時間全部!神綺ちゃんが魔界の紹介とセクシーポーズ!スタート!」

「は、はーい!」

 突然の無茶振りだが、番組の残り時間が少ないと言う事と自信を持った

 彼女が、魔界の紹介を始めると同時にセクシーな姿を見せてくれる


「ま、まずは魔界の楽しい所ですけど……」

 まず始めは両腕で胸を左右から挟み込むようにして膝に手を着き、両足を軽く開いて中腰で立つ

 これによって、彼女の胸が更に強調されるのと、上目づかいで彼女に見られる

 また、彼女はまだ気がついてないが、透けているタオルに更にオッパイが押し付けられて

 更に窮屈そうになっている胸が丸見えである

 だが、それ以上に目に付くのは中腰になっている彼女の太腿

 腰を引くことで、腰を覆っている白いタオルが上にあがり

 先程以上に白くて眩しい太腿が見えているのだ   

 そして、僕はある事不自然な事を確認したのでそれを確認しようしていた時

(つ、次はどんなポーズ取ればいいですか?)

(あ、ああ!次はね……)

 そんな妖艶なポーズを取った彼女がひとしきり話し終えると

 心配そうに目で合図を送って来たのに気がついて次のポーズを指示する

「えっと、次は魔界の特産品ですけど……」

 次に取ったのは、うつむせに寝転がって両手で頬杖を付き横向きから見るポーズ

 それを横向きに見ると、潰れた横乳とタオルから覗く彼女の腋が綺麗に見える

 だが、先程の違和感を感じていた場所はそこではなく

 寝転がった彼女の腰と御尻である

 キュッと括れた腰と、綺麗な形の御尻の姿がタオルに押し付けられて

 その形をはっきりと見せている

 寝そべったことで、水に濡れたタオルがよりぴっちりと御尻にくっつき

 彼女の御尻が少しだけ透けて見える事で

(違和感の正体がわかる)

 其処に見えるのはまごうこと無き『肌色』

 ……ああ、皮膚の色は肌色なのでおかしくない

 だが『彼女の御尻にそれ一色しか見えない』と言うのならどうだろう? 

 そう、本来あるはずの『水着の』白色が一切見えないのだ 

(つ、次はどんなポーズですか?)

(……ああ、次はもっと大人な感じだからね……ごにょごにょ)

 違和感の答えを知るために、次のポーズを彼女に指示する

(ええっ?そんな格好恥ずかしいですよ……)

(大丈夫大丈夫、恥ずかしくないから)

「ほ、他にも特産品で作った美味しい料理も……」
 
 なんとか彼女をなだめると恥ずかしそうにしながらも、

 魔界の紹介を続ける為に彼女が指示通りに動く

 先程の姿勢から上半身を少しだけ上げると両腕を組んで胸の下に入れる、それによって大きな胸の一部が柔らかく潰れる

 それと同時に膝立ちの状態になる事で上半身よりも下半身が高い位置に来ることで

 御尻を高く上がることになる、それはまるで女豹のようなポーズ

(そうそう、もうちょっと下から上目遣いで喋るとよりセクシーになるよ)

(わ、分かりました)

 素直にその言葉を信じて、顔をもう少し落とす彼女

 そして、その為、更に御尻が高い位置にあがり

 それによって明らかにされる真実
 
 高く上げられた御尻からタオルが下がると其処から見えるのは

 彼女の真っ白な御尻の姿、そう、彼女を本来守っているはずの水着の姿が無いのだ

 何も履いていない為に、肌色一色しか見えなかったのだ

 では、確かに彼女が大き目のバスタオルに身を包むときには着けていた

 白色の紐ビキニは何処に行ったのかと言うと……

(先程僕が御風呂に浮かんでいたのを回収している)

 彼女に見えないように、そっと懐に入っているのは彼女の最後の砦である白い紐ビキニ

 先程、僕が彼女に催眠術を掛けようとしたとき

 御風呂の中で浮かんでいるその水着を発見してしまったのだ

 恐らく、着替えの時に慌てて付けた事と演技の為に飛び上がった衝撃で

 彼女の秘境を守っている最後の守りが外れたのだろう

(そして、飛び上がった衝撃で彼女は外れた事に気がついていない)

「他にも魔法によるショーやパレードも行うので……」

 今、彼女は魔界の紹介に集中しているのと

 低い姿勢から上を見ているので僕が真横に居ない事に気がついていない

 その隙を見計らって、そっと彼女の無防備な背後に回り込む

(これで、二回目なのかな?)

 其処から見えるのは彼女の白い桃のような御尻

 前に一度、(事故とは言え)彼女の御尻を全てを見せてもらったことがあったが

 その時とは状況が全く違う

 あの時は本当に一瞬、少し離れた所からであったが

 今は本当に目の前に、しかも此方に向かって突き出されるように見えている

 やや安産型でシミ一つ無い真っ白な御尻

 膝立ちの状態の為に両足の太腿がぴっちりと閉じている為に

 よりプリッとした御尻の割れ目からは

 前の秘境とは別の秘穴が微かに見えそうになっている

(叩いたらいい音がしそうだな) 

 思わずそんな事を考えそうになりつつ

 もう少し顔を近づけようかと思ったとき

(えっと……)

 彼女の顔が左右に動いたのが見えたので    
  
 急いで、彼女の横に近づくと、彼女が横に来た僕に気がつき小さく聞いてくる

(時間は後何分ありますか?)

(おっと?ちょっと待ってくれ)

 心配そうに言う彼女に言われて気がつく

 実は時間をはかってなかった事に

(だ、大丈夫、後一つ位なら魔界の紹介する時間はあるよ)

(良かった、まだあるんですね)

 思わず、声がうわずってしまったが

 彼女はそれに気がつかず少し喜ぶと

(でしたら、つ、次はどんなポーズを取ればいいですか?)

 次のポーズを指示してきた

 ふむ、恐らくこれが時間的に最後のポーズになるだろう  
 
 だとしたら、今の状況を考えて彼女にとってもらうポーズは……

(ああ、最後のポーズなんだが)

 




     ・・・





「魔界で今一番力を入れているのは……」

 神綺が最後のポーズを取ると優しい口調で訴え掛ける

 今の彼女は、カメラが向けられていると思われる場所に頭を向けて

 上向きに寝そべっていた  

 片手を頭の上にゆらりと伸ばし、もう片方の手を体の横に伸ばし

 その手に彼女の長い髪をクルクルと巻き付かせている

 寝そべったままの状態で片方の膝を曲げて、もう片方の足をすらりと伸ばし

 上目遣いでカメラを見つめるその姿は実に妖艶であり

 バスタオル一枚と言う姿もあって実にセクシーである  

(おおおっ……)

 そして、僕が今いる場所は彼女の足元であった

 折り曲げられた膝から上は完全に白いバスタオルがずり落ちて

 其処に見えるのは完全にその姿を露わにした彼女の秘境

 姿を見るのはこれが2回目になるが、数瞬であった1回目とは違い

 今はその秘境の全てが僕の目の前にさらけ出されていた
 
(普段の行動や言動は幼い事もあるが、やはり立派な大人だな)  

 彼女からちょっと離れた死角から、ビデオを構えて念入りに撮影する


 魔界神である神綺ではなく神綺と言う女性の隠さなければいけない大切な場所が

 本来ならスカートと言う名の『門』

 そしてその奥に控える最後の騎士である『パンツ』 

 それらに護られるべきである彼女の聖域である股間が

 今、僕の目の前に完全にさらされていた


「自然もいっぱいだから、のんびりしたい人や隠居したい人も待ってます」 
  
 そんな事になっているのに全く気がつかずに

 彼女が魔界の紹介を続けるのを横目に、改めて秘境を観察する



 彼女の秘境の上に見える薄い銀色の草原

 彼女の姿からしたら薄めの陰毛が秘境を隠すように薄らと生え

 その隠された奥に見えるのは周りのシミ一つない肌色とは違う

 ややピンク色がかかった彼女の秘所である割れ目が露になっていた

 先程入っていた御風呂での水気が抜けていないせいか

 秘所の周りの陰毛が濡れてぺったりと張り付いているのがやけに生々しい
 
 そして、彼女の秘境の一番上に小さく見えている物

 まるで宝物の真珠のように慎ましやかに存在している彼女の陰核

 其れらが完全に光の下にさらけ出される

(…………)

 その光景に思わずゴクリと唾を飲みそうになった時


「最後に、魔界の皆は来てくれる人達を笑顔で迎えますから、皆きてくださいね!」

 彼女が最後の説明を終えた事に僕がハッとなり一瞬反応が遅れる

「……よいしょ……っと」

 彼女が寝転がった状態から腹筋の要領で起き上がる

「あっ?」

「……どうしました?霖之助さん」

 そして、気づくのが遅れて固まっている僕と一瞬目が合った

 慌てて視線をそらすが、見つめていた事がバレてしまう

「も、もう……あんまりジロジロ見ないで下さいね?恥ずかしんですから」 

 その事に彼女が、恥ずかしそうにして

 体を隠すように縮めた時だった

 ピンッ!と言う音と共に、彼女の身体に巻かれていた

 バスタオルの背中にある安全ピンが外れて

 彼女のバスタオルがハラリと下に落ちてしまったのは 

「きゃあ?」

 その事態に彼女が慌てて胸元を隠そうとして下を向いた時
  
「っ!?」

 今の自分の姿に気がつくことになる

 今、自分が胸元だけでなく水着を履いていると思っていた

 下半身も何も履いていないと言う事実に

 彼女の中でその事実がどう言う事かというのが

 数秒間の沈黙の中で改めて理解がされていく

『大勢の観客の中で生まれたままの姿を晒している』と言う事が

 それが、完全に彼女が理解してしまい

 その目から涙が流れ始める

「う、ううぅっ……」

 そして大声を上げて泣き出しそうになった瞬間

(パン!) 

 意識は一瞬で真っ白になった





     ・・・





(ぱん!)

「っ!?」

 再び意識が戻ってくると同時に私は羞恥心で泣きだしていた

(大勢の人に……裸の姿見られちゃったよぅ)

 恥ずかしさで死にそうになる

 そして、体を丸めて蹲るようにした時

(……あれ?)

 此処が会場でない事に気がつく

(えっと、誰かに運ばれた?)

 いや、そんな記憶は無いし、何より自分は今どんな格好をしている?

 胸元と股間を手で隠しながら自分の姿を見ると

 先程までの裸ではなく、いつもの赤いスカートとローブそしてケープを羽織っている

(いつもの……服装?)

 あれ?っと思って上半身を起こして見ると



「……毛布?」

「おや?目を覚ましたようだね」

 
 私の身体にかけられていたのは、暖かそうな毛布の姿

 そして、すぐ傍にはいつもの椅子に座って本を読んでいる霖之助さんの姿

 なにがなにやら分からない私に霖之助さんが口を開いてくれた

「机の上で寝るなんて、少し疲れているんじゃないか?」

「……あっ」

 そう言って貰って、やっと気がつく事が出来た

「……よかった……夢だったんだ」

 そうだよね、私がアイドルになって

 あんな恥ずかしい事アクションやポーズを取るなんて

 そ、それに皆の前では、裸に……

「おーい?大丈夫かい?」

「ひゃ、ひゃい!?だ、大丈夫です!着替えれますから」

「……ん?」

「っ!?な、なんでもないです!」

 きゃああ!?思わず夢の出来事思いだしちゃった!

 着替えれますって!あ、あんな水着もう一度着ろって言われても無理!

 は、恥ずかしくて死んじゃいます!

「ふむ、まあいいか」

 よ、よかった、詳しく聞かれなくて……

 霖之助さんが、そのまま本に集中し始めるのを見て

 私も椅子から起き上がろうとした時

『ピシッ!』

「はうっ!?」

「ど、どうした?いきなり変な声を上げて」

 私の声に霖之助さんが再び此方を向くのが見える

「り、霖之助さん……」

 そして、その霖之助さんに私は涙目で答えるのだった

「……変な体勢で寝たせいで、体中が痛いです」

「…………」

 

『結局、その休日は殆ど何も出来なかったけど

 霖之助さんがお姫様抱っこで布団まで運んでくれて

 色々といたわってくれました

 やっぱり、霖之助さんは優しいです♪』



   ・・・

(多分、筋肉痛だろうな……)

 そんな事を思いながら、無防備に眠る彼女を見る

 咄嗟に催眠術をかけれて良かった

 あのままだと、彼女が泣くところを見る事になっていただろう

 慌てて催眠術にかけると、彼女に服を着るように指示をして

 初めの時のように机で眠ってもらうと

 そっと、毛布を掛けて再び催眠を解いたのだ

(やれやれ、もう少し早く彼女の視線に気をつけていたら良かったのだがね)

 僕はため息を着くと、きちんとした布団の中で

 再び寝付いた彼女の傍からそっと離れようとして

「……むふー♪」 

「……やれやれ」
 
 彼女に服の裾をがっしりと掴まれて動けない事に気がつく

 つまり、このまま離れる事が出来ないのだ

(はぁ……全く仕方がないな)

 僕は再びため息を着くと、そのままその場で寝ようとして目を瞑り

 その目蓋の下に今日の彼女の肢体がありありと思い浮かぶ事になり

(ほ、本当に勘弁してくれよ!?) 

 結局、彼女が帰るまで僕は寝ることが出来なかったとさ
 どうも、名も無き脇役です……

 神綺様に熱湯コマーシャルをしてもらうだけの話が

 気がついたら、リンボーやスポーツなども含めてとんでもない容量に……

 作品の案を具体的にする為にニコ動画で大量のMMDを見つめたり

 作品書いてる途中で書くための気力が消えかけた事もあったけど

 こんな作品でも、楽しみにしてくれる人が居ると知って(夜伽スレの人!俺書けたよ!)

 足りない気力を誤魔化し誤魔化しなんとか催眠魔界神3出来ました

 とりあえず、神綺様の肢体をできる限りの方法でエロく撮って貰いましたので

 目をつむって想像してください

(自分がノーブラ、ノーパンなのに気がつかずに腹筋する神綺様等)

 さて、仮に次が出るとしたら……次はどんな催眠になるのか……

 野外露出?それとも幼児退行?……いやいや意識変革か?

 もうそろそろ、ボディタッチがあっても良いかもしれないな……

 まあ、次に催眠魔界神の文字が出たとしたら、

 今度はもっと小さい御話になることは間違いないでしょう

 また、なにか良いシチュエーションあったら是非感想にお願いします

 それでは、今日はこれぐらいで……

 
名も無き脇役
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
なんか懐かしく感じたw

密かに待ってましたよ!中々こないと思ったらこの文量…w
2.名前がない程度の能力削除
1からみました~。
穏やかなエロ神綺様いいですねぇ・・・
年上キャラの魅力ですね

魅魔様聖とか魔界繋がりで出てもいいのよ チラッ
3.名前が無い程度の能力削除
待ってました。魔界の主って大変です……

元ネタからしてそうなので仕方なくはあるんですが、霖之助の楽しみ方がおっさん臭いw
後はやっぱりちょっと長いかなと思いました