真・東方夜伽話

催眠魔界神 その2

2013/01/17 13:42:11
最終更新
サイズ
37.25KB
閲覧数
1497

分類タグ

催眠魔界神 その2

名も無き脇役
「催眠術ねぇ……」

 相手に特定の暗示をかけて命令をすることで

 相手を意のままに操ることが出来る、そんな眉唾もののお話

 そんなもの、絶対に出来るはずがないと

 相手に馬鹿にされて終わりのはず

 そう、そんな都合がいい話などあるはずが無いのだ

「霖之助さん、遊びに来ましたよ!」

 そんな事を思い浮かべていた時だった

 久しぶりにお得意様で僕が好意的に思っている

 彼女が息を切らせて御店に入ってきたのは

(ああ、そうだった……)

 ふと、僕はあることを思い出して読んでいた本を閉じる

「はぁ~……夢子ちゃん振り切って来たから疲れました」

 数週間振りに遊びに来た神綺がそう言って

 何時もの定位置である椅子に座る直前に

 僕はおもむろに眼鏡を外すと彼女の目を見た

「……神綺」


『パン!』


 名前を呟くと同時に、軽くパンと手を叩いた 
  
 ただそれだけ、対した事もしてなく

 別におかしい様子は一切ない

「…はい?……霖之助さ……ん?……」

 だが、その動作が事を引き起こす鍵になる

 僕が起こした動作にいつもは表情豊かな彼女の動きが止まる

 そんな彼女に僕は確認を取るように声をかける

「神綺……僕の声がわかるかい?」

「……はい」

 ぼんやりとしている彼女に声をかけると

 僕は一つの命令を出した

「ではまず、前に命令した事を守っているか確認させてもらおうか」

「……わかりました」

 僕の命令に神綺が頷くと同時に、僕はゆっくりとした動作で

 彼女が着ていたローブの上の部分に手をかけて捲り上げた

 そこから見えるのは、神綺のシミ一つない真っ白で

 華奢なウェストとおへその姿 

「……よし、命令通り、上着は着てないんだな」

 ついでに真っ白なお腹に手を伸ばして少しだけつつく

 前に本人が最近ちょっと太ったかも……と心配そうに言っていたが

(これなら、そんなに気にしなくても十分だと思うのだがね)

 魔界神「神綺」……魔界と言う一つの世界を作り上げた彼女にこんな事をしでかしたら

 真っ赤になった彼女に弾幕や魔法などでズタボロにされるであろう

 だが、彼女はそんな事をしない何故なら

「……では、僕が手を叩くと同時に今のことを忘れるように」

「はい……」


『ぱん!』


 僕が決めていた通りに、眼鏡をかけて再び手を鳴らすと

「もう、聞いてくださいよ霖之助さん!夢子ちゃんったらまた仕事一杯持ってくるんですよ?」

 先程の事などなかったかのように
 
 何時ものように、にこにことした笑顔を浮かべた神綺が僕に話しかけてきた

 その様子の違いに普通なら何があったのかと疑問に思うだろうが、僕は気にならない

 なに、大したことではないのだ……

「霖之助さん?聞いてますか?」

「ああ、すまない……なんの話だったかな?」

 ただ、彼女に『催眠術』が効いてしまっただけなのだから




     ―――




 そして、そんな催眠術がかかってしまった神綺は

「霖之助さん!こっちですよね?」

「そんなに急がなくても十分に間に合うよ」

 里の人通りが少ない一角を僕の手を引っ張りつつ歩いていた 

 僕と彼女が里に出かけるきっかけになったのは

 御店に投げ込まれた新聞に書いてあった『里の美味しい甘味処』の文字であった

「でも、急がないと売り切れちゃいます」

 女の子と言えば甘い物に目がない、ましてや甘党だと思われる彼女が

 その新聞に飛びつかないハズが無かった

「やれやれ」

 人目に付くことで魔界の監視に引っかかると言った事や

 僕と一緒に居ることで天狗の新聞に乗る等の問題があったが

 結局、人気店でなく人目に付きにくい御店に行くと言う事で決着が付き
    
 ため息をつきながらも僕は彼女と一緒に移動していた

 乗り気で無い僕が付いていく理由は

 彼女一人だと里で道に迷いそうであるという事と

(ふむ、どうやら御店の中での記憶は全く無いようだな)

 彼女に仕掛けた催眠術での悪戯の効果を知るためであった

「んふふっ♪お団子もいいけど餡蜜もいいなぁ~」

(さて、あのことに気がつくのは何時になるかな?)

 何を食べようかと幸せそうに歩いている彼女の後ろで

 僕は催眠術での悪戯の事を思い出して意地悪な笑みを浮かべる

「んふふっ……餡蜜……はわっ!?」

 そんな時だった、スキップしていた彼女に対して一際強い突風が吹いた

 反射的に彼女はスカートの前を押さえて、スカートがめくりあがるのを拒む

 そのおかげで、彼女のスカートの前は風で浮き上がるのが阻止された

(おっと?)

 だが、僕が居た位置は彼女の少し後ろであり

 彼女の手だけでは、カバーしきれない位置にある

 後ろのスカートがふわりと浮き上がる

 その結果、僕の目の前に見えたものは
  
(……いいものが見れたな)

 神綺の真っ白で桃のような『御尻』の姿であった  

 それと同時に、御店で彼女にかけた催眠術の事を思い出していた




 
     ・・・



 
(数刻前)

「霖之助さんも一緒に行きましょうよ」

(ふむ……)

 僕としては御店の中でのんびりしていたいのだが

 多分、神綺は絶対に引き下がらないであろう

(それに、もう少し催眠術の効果を知っておきたいし……んっ?)

 その時、一つの悪戯が僕の頭の中に浮かんだ

「やれやれ、仕方がないなぁ」

「行くんですね!?」

 仰々しく僕が椅子から起き上がるのを見て

 彼女が嬉しそうに両手を胸の前で合わせる

「……神綺」

「ふぁい?……あっ……」

 そんな彼女に対して僕はおもむろに眼鏡を外し、


『パン!』


 目の前の彼女の名前を呼ぶと同時に軽く手を叩く

 ただそれだけの事で、目の前にいた彼女が静かになり

 両腕の力が抜けてだらりと手が伸ばされる

「……神綺」

「……はい、なんでしょうか?」

 もう一度名前を呼ぶと、僕の言葉に静かに反応を示した

「……今日は暑い、汗をかきそうな位ね」

「……暑い……汗も出てきます」 

「……そう、とても暑い……」

 僕の言葉に、神綺が思い出したかのように暑がり始める

 実際はそこまで暑くないのだが、催眠が効いているのだろう

 さて、こんなに暑いのだからこれから言うことは仕方が無い

「……こんなに暑いのなら少し位、脱いでもおかしく無いな」

「……少し位……脱いでもおかしくない」

「ああ、ローブの下の下着を脱いでしまってもね」

 僕の言葉に彼女は少し動きを止めると

 ぼんやりとした表情で衣服に手をかけ

「……そうですね……暑いから……少しだけ……」

 そう頷きながら神綺が呟くと、そっとローブの中に指を入れる

 その様子を見て僕は少しだけ、口元がにやけた

 やや腰を屈めた彼女がローブと膝の少し上の影になっている部分から

 そっと下ろして見えたのは前回と同じローライズのパンツ

 だが、今回は白いレースつきの代物のようであった

 それが絶対領域から、もしかしたら一瞬だけスカートと言う門の奥
 
 それこそ、ナイトであるパンツが守っている秘境が一瞬、

 完全に無防備になったかもしれない

(……見えないよな)

 まあ、それこそしゃがんで無いと見えないだろうし

 下手なことして、催眠が解ける事になるとまずいので、それは自重していると

 彼女の膝のしたに、少し丸められたパンツが降りてきて

 右の足のニーソックスから床に脱ぎ捨てられたのが見えた
 
 それと同時に、神綺がホッと息をつく

「……少し……涼しい」   

 彼女がそう呟くのを見て、僕は更に声をかけた

「……だが、まだ暑いだろう?」

「……そうです……まだ暑い……」

 その言葉に、再び彼女が暑さを思い出したかのように

 手で自分を扇ぎ始める

「……だったら、次はもう一つの下着を脱いだら良い」

 僕の言葉に彼女は静かに頷いて

 そっと、ケープを解きローブの首元を緩めると

 中に手を引っ込める、そのせいで彼女は身体を反らすような体勢になり

(たゆん)

 その際、ローブの上からもわかるぐらいに、彼女の胸が揺れた

 ……前回、気がついてしまったのだが改めて思う

(大きいんだなあ)

 揺れる程の物を隠すのは窮屈であるから苦しいと思うし

 男である僕としては隠さない方が良いと思うのだが

 そんなことを、言っている内に彼女が、背中に手を回して

 最後に残った下着「ブラジャー」を外すと

「……よい……しょっと」

 ローブの胸元からするすると取り出そうとする

(おっ?)

 だが、彼女は気がついていないが

 狭い空間からブラジャーを引っ張って取り出そうとして居るため

 目の前から見たらローブの中が見えてしまっていた

 其処に見えるのは、少しだけ薄暗い空間から

 ブラに押さえつけられていた神綺の真っ白で柔らかそうな二つの山

「……うん……しょっ……」

 そして中々取り出せない神綺が少しローブを引っ張った事で

(お……おお……)

 思わず、心の中で感嘆を上げてしまった

 ブラジャーと神綺の山の隙間に光が入り込んだおかげで

 その薄ピンク色の山頂が見えてしまったからだ  

(……いや、眼福眼福) 

「……取れました」

 そして、遂に彼女が胸元からそのブラを取り出し終えた

「では、脱いだ下着は僕があずかる事にするよ?」

「……はい」

 その言葉に神綺が手にしていた下着を僕に手渡してくれる

(……一応、預かるのは本当だからね)

 背中で止めるホックタイプの白いブラジャー

 ほんの少し前まで彼女の胸を守っていた為か、まだ温かみがある

(しかし、こんな小さな布切れでよく支えれるな)

 彼女の胸の大きさに対して、その布生地で支えるには少々心もとないのでは?

 と思いながらその下着を全て御店の奥に運び終えると


『ぱん!』


「さあ、里に出かけるとしようか」

「は~い♪」

 手を叩いて彼女の催眠をといた





     ・・・





「はあ、びっくりしました」

「慌てなくても大丈夫なんだけどね」

 そして今、僕は何くわぬ顔でローブ以外は下に

 何も着けていない彼女と共に里で歩いているのだ

 ……まあ、それも人が少ない道を縫って里を歩いていた理由の一つに入るのだが

(……思わぬハプニングに恵まれたようだな)

 現に先ほどの突風のおかげで、彼女の『御尻』を観察させてもらった

 そして今は、突然の風に驚いている彼女を安心させるために立ち止まって声をかけているのだが

(ふむ、この位置でも良くわかる大きさだな)
 
 まだ驚いて居るのか彼女は、未だにスカートの裾を両手で押さえていたおかげで

 彼女の豊かな胸が腕で押し寄せられ真ん中に寄せられる

 その為、突風から身を守るために少し着崩れたケープの真ん中にある

 白くて柔らかそうな彼女の胸の山脈の谷が良くわかる程に見えていた

 あと少しで山の山頂が見えてしまいそうなそんなギリギリのライン

(後ちょっと……)

 そんな邪なことを考えていたとき

「霖之助さん?」

「!?」
  
 彼女がそういって突然僕の顔を両手で挟み覗き込んできたので

 思わず僕の考えている事がバレてしまったのかと思わずドキンと心臓が動いた

「もう大丈夫ですからもうそろそろ行きませんか?」 

「あ?……ああ」

 動きが止まっていた僕にそういうと

「さあ、もう少しですよね?急ぎましょう!」

 彼女はニッコリと微笑み、そう言って歩きだした

 その後ろ姿を見て、ホッとため息をついた 

(……なんというか……危なかった)

 今だにドキドキしている心臓を落ち着けるため

 軽く深呼吸して、あることに気がつく

(……まつげ……長いんだな)

 そう言えば、催眠をかけてない彼女からこんなに接近された事は

 これが初めてだったな……

 そう考えると、さらに動悸が悪化しそうになって

「霖之助さ~ん!……置いていきますよ~?」  

 気が付けばかなり向こうまで歩いていた彼女の姿をみて

 慌てて走って追いかけることになった

(つまり、この動悸は走り過ぎによるものだと思えばいいのだ)




     ・・・





「はいよ、注文したの出来たよ」

 店の奥から出てきた店主が注文をしていた甘味を持ってきてくれた

 テーブルに並べられた、餡蜜やみたらし団子、きんつばとどら焼き

 そして冷やし飴と三色団子、最後に熱目の御茶が置かれると店主が静かに奥に戻っていく

 ……去り際に、僕に対して小さく呟くおまけ付きでだが

 さて、なんとか無事に里の裏路地にある

 甘味処に無事にたどり着けた訳だが

「うわぁ~!美味しそう♪」

 この御店は表に看板が出てなく、尚且つ人気が少ない路地裏にあるため 

 中々入る人が少ない、それにはきちんとした理由がある

 それはここの店主が元商売人で隠居して開いた御店のため

『わいは商売で今まで急かされたから、隠居はのんびりしたい』 

 だという事らしく、損得抜きでやっているお店だ

 ……なんで僕がそんな御店を知っているかというと

(商人の密談用に作られているお店だからな)

 まあ、これでも一応商人やっていたからと言うところだな

「いただきまーす♪」

 椅子に座って、ケープを外してメニューを眺めていた神綺がそう言って

 出てきた甘味をキラキラと目を輝かせると行儀良く手を合わせ

「おいひい!」

 幸せそうな様子で美味しそうに甘味を頬張っていた
 
 そんな彼女とは対照的に僕は少し頭を悩ませていた

(……はぁ、ちょっとばかし面倒な事になるかもな)

 店主が去り際に僕に楽しそうに呟いた一言

『今度、楽しい話題と説明頼むよ』

 あの店主も悪い人じゃないが、暇を持て余している隠居の為

 こういった話題には何時も首を突っ込んでくる

 別にそれが悪いことではないが

(長いんだよなあ……語りとか入ると)

 色々と店主に口止めや話をしないといけない事を考えると頭が少し痛い

 ……まあ、それでも幻想郷の厄介な面子に知られるよりもまだいいか

(最悪、懐柔させてもらえばいい)

 そんな事を考えながら、自分の分の三色団子を手に持ったとき

「……」

(ん?)

 神綺が此方をじーっと見つめている事に気がついた

 そして、僕がその視線に気がつくと

「霖之助さん……」

「なにかな?」

 何か悪戯を思いついたらしくちょっとだけ口元をにやつかせて

 餡蜜を食べていたスプーンを此方に向けると

「あーん♪」

 そんな言葉と笑顔も一緒に此方に向けてきた

 この場所が御店の奥で周りからほとんど見えない所にあるのが幸いして

 このようなやり取りをしても、誰も気にしない

 ……ついでに人も今の時間はあんまりいない

 もとより、此処は夜に人がこっそりと集まる隠れ甘味所なのだ

 だから、僕達は早くきすぎている事になる

 だが、あの店主は僕が女性を連れてきた事を確認して

 即座に御店を開けてくれた……

 きっと後から茶化すためと、色々と事情を察知してくれたからだと思う

(と、こんな事を考えるほど僕も動揺しているようだ)

 そう言えば、小さい子に勝手に御店のお菓子食べられたりしたり

 大物の妖怪達にからかわれて、食べさせられたりしたことはあるが

(こんな風に気軽に一口貰う経験って無いな)

「……あーん♪」

 そんな事考えている間に、神綺は実に楽しそうに此方に近づいて来る

(お、落ち着け、たかが一口甘いものを貰うだけだ)

 気持ちを落ち着ける為に、彼女の様子を良く見たとき

 あることに気がついた

 今の彼女は食事の為にケープを外している

 そのため真正面からはガードが甘くなっていて胸が丸見えだった 

 では、その彼女が此方に向かって机越しに手を伸ばして

 のぞき込んできたらきたらどうなるか?    

(……見える)

 そう、見えるのだ彼女の持つ立派な二つの山とその山頂が

 立っている関係で重力に少し引っ張られながらも真っ白で張りのある豊かな胸と

 本来ならブラジャーと言う鉄壁の防護壁によって隠されている 

 まるで淡い桜のようは薄いピンク色をしている乳首が惜しげもなく見えているのだ 

 思わずゴクリとつばを飲み込みそうになる

 そして、どんどん此方に彼女が近づいてきたかと思うと

「……えいっ!」

「なっ?」

 僕が見とれていた一瞬の隙に、彼女は自分のスプーンを引っ込めて

 逆にお皿に乗っていた僕の三食団子を一本サッと手にしていく

「むぐむぐ……むふふ、霖之助さん隙ありですよ?」

 どうやら、始めからこれを狙っていたらしい 

(やれやれ……)

 一つ減ってしまった団子を見てふぅとため息をつく

(まあ、それ以上にすばらしい物を見せて貰ったから得かな?)
 
 団子一つですばらしい光景が見られたのだ

(むしろ感謝しないといけないかもな)

「……えいっ」

 そんな風に思っていたとき彼女が再び僕のお皿に手を伸ばそうとしてきたので

「甘い」

「あっ?」
 
 彼女が伸ばしてきた手からそっとお皿を逸らして

 返すその手で、彼女の甘味が入ったお皿を一つ手元に手繰り寄せる

 そして、中に乗っていた一つを手にとり

「ふむ、餡がぎっしりと詰まった美味しいどら焼きだな」

「ああっ!?私のどら焼き!」

 先ほど食べられた分しっかりと食べさせてもらった

 これで、此方としては先ほどの三色団子の分の借りを返してもらったのだが 

「うぅぅぅっ……」

 彼女は恨みがましそうに此方にあるどら焼きと三色団子を見つめてくる

 そして、それを取ろうと躍起になっているらしかった

(ふむ、このまま彼女にそのまま返しても良いのだが)
  
 彼女が軽く唸るのを見て悪戯心が湧いてきたので

「さて、もう一つ頂こうかな?」

「だ、駄目です!」
 
 取るつもりはないが、彼女から頂いたどら焼きを食べるそぶりを見せた

 すると、挑発に乗った彼女がどら焼きを取り返そうと

 此方に向かって机から身を乗り出して手を伸ばしてくる

(ひょい)

「あっ?よ、避けないでください」

 そのタイミングを見計らって僕はどら焼きを持っていた手を逸らしてかわす
  
「うぅぅ……えいっ!えいっ!」

(ひょい、ひょい)

 今度は避けた方に向かって彼女が手を伸ばすと言うのを何度か繰り返す

 別に取られてもかまわないのだが、彼女の反応が楽しいのともう一つ

(いやはや、無防備だな)

 どら焼きを取るのに夢中になっているせいで気がついていないだろうが

 先ほどから、僕の目の前のすぐそばで彼女の胸が盛大に揺れるを堪能していた

 今の彼女は着ているローブの中で自分の胸がどれだけ荒ぶっているのかわかっているのだろうか?

 大きく肩が開いているローブからみえる白くて大きな半球状のおっぱい

 それが、彼女が此方に手を伸ばすたびに揺れて、時たまにその先端の桜色のポッチも

 揺れる胸と一緒に姿を見せてくれる

(気がついていないんだろうな)

 色気より食い気、それに彼女自身の無邪気さと天然に催眠が混ざって見れる貴重な光景である

 そして、そんな光景に気を取られていたら

 いつの間にか目の前に座っていた椅子から離れた彼女が

 僕の横にまで近づいて来ていた事に気がつかなかった

「うぅぅ……えーい!」

 彼女が僕の一瞬の隙をついて、僕がどら焼きを持っていた手に飛びついてきた

「うおっ!?」

「捕まえました!どら焼き返して貰います!」

 どら焼きを取り返そうと夢中になった彼女に腕を掴まれた訳だが 

 その結果彼女の自身が僕に飛び込んでくる事になって

 必然的に彼女の体が僕に密着する事になるわけで

(ちょ、ちょっと待て、これは……)

 神綺の豊満で柔らかな体が僕にくっついてくる

 しかも、それを隔てているのはローブ一枚というとても薄い布一枚

(さ、さすがにこの体勢は色々とまずい!?)

「ま、待t……」

 いくらなんでもこのままでは色々とまずいと思って声をかけようとした時

「さあ、どら焼きを離してください」
    
 僕が持っていたどら焼きに彼女が手を伸ばして触れたとき

(もにゅ♪)

 どら焼きを持っていない腕が彼女の豊満な胸の谷間に挟み込まれる  

 その腕に感じられるのは女性特有の柔らかな弾力

(まずいまずいまずい!?)

 意識を逸らそうとすればするほど逆に感覚が研ぎ澄まされる

 そして、その腕にやわらかさとは別のしこりを感じてしまう

 つまりそれは胸の先端にある部分であると言う事を理解してしまって

 僕の理性がいい加減に負けそうになってきた時

「貰いました!」

 それと同時に彼女がそう叫んだ声に

 僕が思わずどら焼きを持っていた手を振り上げてしまい

「あっ?」

「あっ!?」

 僕は思わず口を開いて出た言葉と共に

 重力に導かれるまま、どら焼きは宙に舞いあがる

 それを確認した彼女が僕から離れてそれを救出しようと懸命に手を伸ばすが

(ぼとっ) 

 無常にも床に落ちてしまった 

「……落ちてしまったな……」

「うぅぅ……そんなぁ……」

 救えなかったどら焼きの前でがっくりと肩を落とす神綺

(少し遊びすぎたかな)

「すまない、少し悪ふざけが過ぎたな」

「……どら焼き……」

 居心地が悪くて肩を落とした彼女に謝り

 手を出して起き上がるように促すが

「……うぅぅ……どら焼き」

 座り込んだまま此方を恨めしそうに彼女が見つめてくる

 その状態のまましばらく硬直状態が続いたが

「はあ……どら焼きの追加注文で良いかい?」

「……三色団子も」

 結局、此方が折れて再び追加注文をする事になった

 ……あのままだと、御店の店主にも睨まれる事になるし

 彼女も梃子でも動かないだろうしね





     ・・・





 追加注文した甘味が届くまでの間

 ようやく機嫌を直してくれた神綺と雑談をしていた時

「そうそう、前の催眠術のお話の事なんですけどね?」

「ほう?」 

 話の内容が偶然前に話していた催眠術の事になった

「なかなか面白そうな本が何冊か見つかったんですよ、今度持ってきますね」

「それはとてもありがたいね」

 こういうのもなんだが、彼女とはこういうところで結構気が合う所がある

 だから、御店の本も彼女には僕の許可が無くても持って言っても良い事にしてある

 そのかわり、たまに彼女からも貴重な魔界の本を読ませてもらう事もたびたびあるのだ

「催眠術の他にも色々と面白そうな物が……」

 彼女がそこまで呟いた時、なにかにハッっと気がついて

「そうでした」
 
 良いことを思い出したというふうに彼女が手を胸の前で合わせると

 そっと、僕の顔に手を伸ばして額に触れた

「霖之助さんちょっと我慢してくださいね?」

 いきなりの事に、僕が驚くよりも先に彼女がそう言うと

 なにやら目を瞑り聞き取れない声で何かを唱える

 それと同時に、僕の周りが一瞬だけ光った

(な、なにをしたんだ?)

 僕が声をかけるよりも先に彼女が答えてくれた

「えへへっ、ちょっとだけ、魔法で心の声を聞けるようにしました」

「ま、まさか?……」

 それもまた、催眠術に匹敵するほど眉唾な話である
  
 不審に思っている僕に、彼女はそのまま口を開いてくれた

「実は霖之助さんが前にしてくれた催眠術の話を聞いて魔界でも調べていたら、それらしい本に読心術と言う物が有りまして」

「読心術、相手の心を読む術か」

 相手の心を読み取る、それで相手より精神的に上に立つことができる

 だが、それも所詮は洞察力と言う経験に基づく考えなだけで

 他人の心は本当に読み取る事はできないのだ

「はい!それで、それを見てちょっと魔術を組み上げたら出来ちゃったんですよ」

 成程、偶然の産物というわけか

 ……しかし、それはちょっと魔術をくみ上げてできる物なのか?

「さあ、霖之助さんが考えている事を当てますから強く思ってください」

 とりあえず、彼女に対して思っている事を一つ深く念じてみた

(……先ほどからずいぶん甘い物を食べているが、そんなに食べれるのか?)

「甘いものは別腹なんです」

 そして、それは見事に彼女に届いていたらしい

 ついでに、自慢げに胸を張るおまけまで着いてきた事で

 心を読むということが冗談じゃないことがわかる

(……これは本物だな……だが、こんな魔法があるなんてな)

 この魔法が色々と悪用されないかどうかが心配だと思った時

 彼女がそれを察知したのか首を振って答えた

「大丈夫です、私のオリジナルですから凄い魔力要りますし、厳しい条件がありますから」

「条件?」

「相手に自分の体の一部を常に触れさせておかないと効き目が著しく弱くなるんです」

 そう言えば、先程から彼女の手が僕の額にあたっている

 そして、魔法をもう解いても良い判断した彼女が手を離してくれた

(……そう言えば、この位置だともう少しで……)

 むっ、いかんいかん下手な事を思ったら見透かされる

「後、流石に常に相手の事を聞くとしたら聞く人にも凄い負担がかかりますし」

 だが、どうやら今の彼女にはそれが聞こえていないらしい
 
 良かった、軽く此方に手を差し出して立ち上がると

 真正面からは胸の谷間が丸見えだという事に気がついてないようだ

「それに、警戒している相手だと此方が集中して聞こうとしても強く思った事しか聞こえません」

 成程、それだけの条件がそろうとなると非効率的である

 魔力もどれだけ使うかわからないし、不便なことも多過ぎる

「だから、心を許してくれる相手じゃないと使えないんです」

「成程」

 つまり、強制的に心を読むのは難しいと言う事である

 ……だが、それでもその魔法は魅力的である

 だから僕はふぅと一つため息を着くと眼鏡をそっと外し

「……なあ?神綺」


『パン!』


 軽い柏手と共に彼女の名前を呟いた

「はい……なんで……しょうか?」

 それと同時ににこやかに笑っていた彼女がぴたりと動きを止め

 その目が少しだけ光が消え細められる
  
 それが催眠状態に入った事を示していた

「先程の魔法を今度は僕が君の心を読めるようにかけてくれ」

「……はい」

 その言葉を聞いた神綺が先程と同じく聞き取れない言葉で呟くと

 彼女自身が軽い光に包まれる

【……これ……よろ……でs……?】

 成程、頭に直に響くように声が聞こえてくる

(しかし、よく聞き取れないな)

 そこで彼女の手に僕の手を当ててみた

【……これでよろしいですか?】 

 次はとてもよく聞こえる

(これをなんとか自由に聞けるようにしたいのだが……)

 そんな時、僕の頭に一つの案が浮かび

「神綺、そのまま動かないように」

「……はい」

 それを試すために、そっと彼女に近寄りある細工をする

 そして、細工を施してから再び離れて彼女に命令をだす

「今から、心の中で思っていることを呟いてくれ」

【……どら焼きおいしかったなあ】

 ……よし、手を合わせた時と同じように聞こえてくる

 思っている以上に細工は成功したようだ

【……でも、おはぎも頼めば良かったかな?】

「……」

 ま、まあ……催眠状態でもやっぱり食い気があると言う事もわかった

 さて、後は……この状態の持続かな?

「この状態を常に続ける事は出来るかい?」

「……永続は無理ですが、対象を一人に固定して特定の条件の時だけ発動するようにすれば」

「対象は分かったが特定の条件とは?」

「特定の動作や仕草の時だけ聞こえると言うように設定すれば……無駄な魔力の消費を削れる分長く魔法が掛るはずです」

 成程、つまり催眠を導入する時と同じようにすれば良いのか

 ならばその動作を考える事にしよう 

 催眠のように手を鳴らすか?いや、流石に毎回そんな事すると面倒だ

 それに、何かの拍子に催眠が解けたりする事も考えれる

(変な動作だと怪しまれるから、出来るだけ自然な条件だと……)

 ふむ、思っている以上にややこしいな

 少し考え込もうと思って、手持ち無沙汰になった片手が無意識に動いて

(ん?……そうかこれなら)

 その仕草で良い条件が頭に浮かんだ

「よし神綺、魔法で君の心が読めるようになる条件を言うよ」

「はい……わかりました」

 そしてそれをそのまま彼女に告げて

(さて、これからする悪戯にもう少し付き合って貰おうかな)

 これから行う意地悪の事を考えつつ


『ぱん!』


 軽く手を叩いて彼女の催眠を解く事にした





     ・・・





「さて、そろそろ夕方か」

 追加した甘味の食事も終わり御店の外に出た後

 大通り程ではないがまばらに人が通る里の道を歩きながら僕がそう神綺に呟く
 
「そ、そうですね」

 その呟きに返ってきた声は御店の中に居たときよりずいぶんと小さくなっていた

「神綺?」

「ふ、ふぁい!?な、なんでしょうか?」

「いや、随分静かだなと思ってね調子でも悪いのかい?」

「だ、大丈夫ですよ!なんでもありませんから」

 おかしいのはそれだけでなくどこと無く心が此処にあらずな感じで

 肩もすくめているし、よく見ないとわからないが足も歩幅が随分狭くなっている

 まあ、その挙動不審の原因は良くわかっている

(下着を穿いていないのがわかったからだろうな) 
   
 彼女が気がついていなかった事がわかってしまったのだろう

 それを知っている僕は、心の中でニヤニヤしながらその様子を眺めていた

 あの後、甘味を食べ終えた後、御店のトイレに行くようにわざとらしく誘導したのだ 

 その後しばらくして御店の前に出てきた彼女の様子は明らかにおどおどしていた

(さて、此処からがお楽しみだな)

「あ、あの……霖之助さん?」

「ん?」

 そんな僕に対して、彼女がか細い声で声をかけてきた

「えっと……こ、この後は里で予定があるんですか?」

 ふむ、本来ならこのまますぐに香霖堂に戻るはずであるが

 先ほどかけてもらった術の事を考えると……

「そうだな……このまま帰ろうかと」

「そ、そうですよね!」

 どこと無くホッとした様子の神綺の姿を一目見て

 顎の下に手を持って行き、考え込むように三回顎を手で擦る

 そして、改めてホッとした様子の彼女に口を開いた

「と思ったのだが……せっかく君と里に来たんだ、少し里を見て回るか」

【ふ、ふえええっ!?】

 その言葉と同時に僕の頭に声が響く

(ふむ、どうやら彼女に仕掛けた僕の細工は順調なようだな)

 大したことはしていないが、ただ単に彼女の髪飾り付近に

 僕の髪の毛を括りつけただけなのだが、これがなぜかうまくいったのだ

(僕の存在理由でもあるのかね?この飛び出た前髪に)
 
 そんな事を考えて数呼吸後、神綺があわてた様子で口を開いた 

「さ、里を歩くんですか?」
 
「ああ里に来たついでに、安かったら食料も買っていこうかなとね」
 
「そ、そうですね」

 僕の言葉に小さく呟く彼女が静かに頷いてくれた

 だが、その心の声は大きく聞こえていた

【ど、どうしよう……里を歩いているうちに下着はいてないのばれちゃったら】 

 よっぽど不安と羞恥があるのだろう

 よく見ると、彼女の手は常にローブの裾に置いてある

 そんな彼女を見て、心の中でニヤニヤしながら口を開く

「ふむ、今の大通りには人が一杯居るかも知れないな……もしかしたら人にぶつかるかもしれない」」

「そ、そうなんですか?」【うぅ……誰かにぶつかって転んじゃったら……た、大変】    
 
 まあ、本当はそんな事は殆ど無いのだが

 今の彼女にはそれだけでも脅威である

 その様子が楽しくて更に声をかける

「そう言えば、里の子供達も悪戯好きが多いからなぁ……スカートを捲られたと寺子屋の先生に愚痴られた事もあったな」

「っ!?そ、そうなんですか」【だ、駄目!そんなことされたら周りの人にはいてないのばれちゃう!】

「それにしても、今日は風が強いな……突風に気をつけないと」

「は、はい!凄く気をつけないと……」【はうっ!か、風にも気をつけないと】

 ありもしない話しを話題にしつつ、ゆっくりと歩く

 そんな言葉をかける度に、彼女の歩く早さが遅くなって

 ローブの裾に力を入れて引っ張るのがわかる 

 そして、逆にそのせいで服が引っ張られることで

 彼女の大きくて柔らかそうな胸が服に押し付けられ
  
 普段からは分かりにくい胸の大きさが良くわかる 

 ついでに言うと、周りからは気がつかれないだろうが

 彼女と接する機会が多い僕の目には

 普段はブラジャーで守られているハズの胸の尖端の位置も確認出来る 

(おっと?胸だけでは無いみたいだな)

 しっかりと両手でスカートの裾を持って隠しているのだが

 それによってスカートがぴっちりと御尻に張り付く為

 逆に彼女の形の良いお尻のラインが良く見える結果になっていた

(ふむ、神綺も冷静になったらわかると思うが、逆に人を誘ってしまいそうだな)

 そのまま眺めるのもいいのだが、もうそろそろ本当に大通りに出てしまう

 となると、今の彼女を沢山の人の目にさらしてしまう訳だが  
 
(さて、苛めるのもこのぐらいにしておくかな)
 
 これ以上は流石に可哀想だ

 そして万が一、人ごみの真ん中で本当にこけてしまったら

 それこそ彼女は幻想郷にやってこなくなるだろう
 
(……うむ、けっしてこの姿は僕だけが見れれば良いという独占欲ではない)

 そんなふうに、心の中で思わず自己弁論しつつ

 歩幅が綱渡りと同じぐらいにゆっくりと歩く彼女に背中から声をかける

「ふむ、なあ神綺」

「ひゃい!?な、なんでs……はわっ!?」

 そのまま、やっぱりお店に帰ろうと続けて言うつもりだったのだが

 僕の声に彼女がびっくりして返事を返そうとしたとき

 此方に振り向いた彼女が普段なら取るに足らない泥濘に足を取られた

「わ、わわっ!?」

 スカートの裾を手で引っ張っている事が裏目に出て

 手で転ぶのを止めることも、もう片方の足で踏ん張り転ぶのを止めることもできない

「あっ……」【こ、転んじゃう……皆に御尻見られちゃう!】

 つまり、思いっきり足を滑らせてその場で転がってしまい

 スカートの中が周りにお披露目されてしまう

「っ~~!」【わ、私!もう恥ずかしくて外歩けないよ!】 

 言葉にならない声と聞こえてくる心の叫び

 そしてスローモーションで彼女は盛大に姿勢を崩し
 
 彼女のスカートがふわりと浮き上がると

 女性を守るはずの門としての役目をすっかりと諦め

 本来なら後を守る為の最後の砦であるナイトも完全に無く

 その城の中が晴天の青空の下

 まばらに人が歩いている里の中で惜しげもなく見せつけられる 





     ・・・





「ううっ……霖之助ざ~ん……ぐずっ……」

「よしよし、もう泣かない」

 泣きそうな彼女をあやしつつ

 僕と神綺は香霖堂へと向かっていた

 あの後、彼女の魅力的なローブの下の姿が

 まだ明るい内に里の人達に見せつけられた

「うまく抱きかかえれてよかった、泥濘にも気を付けないといけないな」

「……はい」

 ……と言う事にはならずに

 思わず僕が伸ばした手が彼女を抱きとめたのだ

 その為、彼女が全力で転ぶのは免れたのだが

「……あの……霖之助さん?」

「ん?どうした」

 何度か言いづらそうにしながら遂に口を開いた

「……わ、私……重くないですか?」 
   
「ふむ、正直に言っても良いのかい?」

「はううっ……き、聞きたいですけど、聞いたら色々と立ち直れなくなりそうです」

「ははっ、冗談だ……足首を捻っているんだろう、気にしないで背負われて居るといい」 

 背中におぶさったままの状態で恥ずかしそうに言う彼女に

 僕はそう冗談を交えて答えた 

 あの後、彼女は泥濘に取られた足首をくじいてしまった

 元々、帰ろうかと言おうとしていたので

 そのまま、里から帰ることになったのだが

 足をくじいている彼女を歩かせるわけにはいかない

 ……因みに空を飛んでもらう事や、彼女自身で治すと言う事も出来たのだろうが

(空を飛ぶとスカートの下が丸見えになるし、治療をする程精神状態は安定してなかったと言う事だ)  

 下着をはいていたら、多分出来たのだろうが今ははいていない

 という訳で彼女を背負う事になったのだ

 空は綺麗な夕焼けになっているのだが、既に里からは離れて

 お店までの道のりは大体半分程まで来ていた

「うふふっ……歩かなくても良いから楽チンです」

 その頃になると、先程まで泣きそうだった彼女も

 そんな言葉を口にするほどまで余裕が出てきたようだ

「やれやれ……それだけ言えるのなら、降りて歩いて貰おうかな?」

「わっ!?そ、そんなのずるいですよ!」

「はっはっは」

 僕の意地悪な冗談に本気に慌てているのを感じて思わず笑ってしまう

「むぅ……」

 そんな僕の笑いを聞いた彼女が、何やら不満そうにしていたと思ったら

「えいっ」

「なっ?」

 背中に乗っていた彼女が両手でがっしりとしがみついてきた

 何事か?と思っているよりも先に彼女が口を開いた

「ふっふっふ、御店に着くまで降りませんよ?」

 成程、つまり強制的に僕に下ろされるのを防止しようとしたわけだ

 ……だが、僕が驚いたのはそちらではないのだ

(こ、この背中に当たる感覚は) 

 里で足をくじいて彼女を背負って来たので

 すっかり忘れていたのだが

(……でかい)

 今、彼女から密着されて今の状況に気がついたのだ

 彼女が背中にしがみつく事によって、今日一日

 色んな角度から見学してきた彼女の胸と言う名の大山脈が

 これでもか!と言わんばかりに僕の背中で潰れているのが

(だ、だが……それだけではない)

 そして、すっかり忘れていたがもう一つ

 今、彼女を背負うために僕の手は何処にあるのかという事

 そう、不可抗力とはいえ、今手が置かれているのは太もも
 
 しかも、絶対領域に近い領域まで進行しているのだ
 
「えへへっ♪……霖之助さんの背中、暖い」

 そんな事等、気にしないで彼女は暢気にそうつぶやきながら

 僕の背中にしがみついてくる

(どうしたものか)

 無論、出来るのなら悪戯をしようと思うが

 下手に手を動かして、彼女に感づかれたら気まずくなる

(……そうだ)

 そんな時に、僕の頭にある考えが思い浮かぶと

 それを実行に移すことにした

「なあ、神綺?」

「ん~っ?なんですか」

「すまないが、此処からお店まで少し足場が悪いんだ」

 実際はそこまで悪くはないのだが

 一応間違いではない、香霖堂への道は

 里のように整理されていないのだから

「えっと、降りたほうが良いですか?」

 心配そうに言う彼女に対して、僕は軽く首を振って答えた

「いや、ただ少し歩き方が手荒になるかもしれないって注意とちょっと休憩をね」

「はーい」

 その言葉に彼女は気楽に答えてくれて、休憩の為に少し降りてもらう

 その隙に、再び彼女の心が読めるように、顎の下を三回手でさする

(さて、では始めるか)

「そろそろ行こうか?」

「はい」 

 再び彼女を背負う時、先程よりも手の位置を更に御尻にの近くに移動させておいて

「かなり揺れるから気をつけるように」

「わかりました」

 無邪気に答える神綺の言葉で再び御店までの道を歩く

 そして、その際わざとデコボコした道を歩き

「ひゃん!?」【きゃあ?落ちちゃう!】

「すまない、少し揺れるけど我慢してくれ」

 少し縦の揺れを強調させながら歩くと

 その振動に紛れて、彼女の御尻を手で揉みこむ

 ふむ、昼間に抱きしめられた胸の感触よりも少し弾力に富む感じだが

 十分に柔らかい感触に、どれだけでも揉んでいたい気になる

(だが、落ち着け……バレぬようにだ) 

「んっ……り、霖之助さん?」【はぅ……お、御店……まだかな?】

「すまないな揺れて……どうも、日が落ちてきていて足元が少し見えにくいんだ」

「そ、そうですよね」【な、なんだか……御尻がムズムズしちゃう】 

 親切心で僕が背負っていると思っている彼女にあたりさわりない答えをしながら

 多少の揺れと共に、彼女の御尻への触察を続けていく


(ふむ、まずは振動事にそっと動かすか)

 ゆっくりと、さするように御尻から太ももにかけて手を滑らす 

「くっ……ふぅ……」【や……やだ……こ、声が……】

(次はそうだな……広げて見るか) 

 今度は手で御尻に圧を加えて、さり気なく彼女の御尻を左右に引っ張っていく

「……ふぁ?……ひゃぅ!」【だ、だめぇ……し、下着はいてないから……御尻に直接風が…】

 恥ずかしいのか、背中にしがみついたままの彼女に対して

「よいしょっと」

「~っ!」【お、おひりに!て、手が当たってるよぅ!?】

 背負いなおす振りをすると同時に、彼女の御尻の割れ目にそっと指先が当たるように移動させる 

 そいて、再び歩いて揺れるタイミングに合わせて御尻を揉む

(すべすべだな)

 そのままやわやわと彼女の御尻を揉んでいたら

 縦に揺れる振動で、彼女の御尻の割れ目に指が少しずつ侵入しそうになる

【ぁぅ……指……は、はぃ……っ!……】

 背中で息絶え絶えになっているであろう彼女が抵抗しようと

 背中に抱きつく力を強めるのがわかる

 そのおかげで御尻に指が侵入するのが止められるが

 かわりの彼女の豊満な胸が僕の背中に押し付けられる結果になり

(……背負っている状態でよかったよ) 
 
 多分、彼女を背負ってなくても前屈みになっていただろうなと思いながら

 ローブ一枚と言う布一枚を隔てて、彼女の体を堪能する事になった

 

「やっとついたな」

「はぁ……はぁ……あぅ……」【はぁ……はぁ……御尻が……】

 そんな風に、散々偶然を装って僕が彼女に悪戯をし終え

 無事に御店の前にたどり着いた時には

 気が付けば、御店に着くまでの道のりの間、ほとんど彼女の口から声が出なかった

 まあ、その代わりに悪戯を我慢する為の恥ずかしそうな息遣いや、心の声も聞けた訳だ

(さて、今日はこのぐらいかな)

 もう、外も暗くなってきているし、彼女もフラフラである

 これ以上、真っ赤になっている彼女に意地悪をするのも可哀想だ 

(そうだな、後は自然を装って彼女に下着をはかせれば良い)

 そんな事を考えつつ、御店の入口の前で考える

(さて、読心術と催眠術か……)
 
 どちらも、楽しそうな術である……これからそれをどう彼女に使おうか楽しみだ
 
 そう思いながら、お店の中に入ると、あることを思い出した

(おっと、彼女の治療をしないと)  

   
「そうだった……神綺」

「ふぁ、ふぁい!?な、なんですか?」【ふぅぅ……御尻がまだムズムズ……しますぅ】

 いきなり声をかけられて不安そうにしている彼女に

 安心させるように微笑むと

 救急箱を持ち出して机の上に置いて声をかけた

「足に薬を塗って包帯を巻くから其処に座ってくれ」

「あっ、はーい」【でも、御店についたからもう下着はいてないことバレないよね?】

 その様子に安心したのか、ちょっと安心した様子で彼女は椅子に座り込んだ

 そのまま椅子に座った神綺の前に僕が足首の前に座り込み

 彼女の足に触れようとした時
 
【っ!?其処だと見えちゃう】

「だ、だめぇ!?」

 彼女が逃げるように盛大に立ち上がる

 その際、くじいていた足に痛みが走ったのか

 痛そうにして姿勢を崩す

 そして、運悪く其処にあった椅子の足に引っかかると

「きゃあ!?」 

 盛大に椅子ごと後ろに転けてしまったわけだ……

 そして、その際彼女の足が軽く僕の眼鏡にかすり、眼鏡が御店の壁に吹っ飛んだ

(状況整理終了) 

 そして、今の彼女の状態なのだが

 盛大に後ろに転けてしまった為に両足が完全に開かれていて

 彼女のスカートも綺麗にめくれ上がっている訳で

(……御開帳)

 真正面に居る僕に彼女の全てが丸見えであるわけだ

 うむ、安産型で真っ白な御尻と本来ならスカートと言う門と

 パンツと言う名のナイトに守られているはずの彼女が守るべき場所が良く見える

 うっすらとした白銀色の草原とその奥に見える肌色の秘境
 
 そこにはロマンがあった……偶然に偶然が満ちて誰もが見ることが出来ない宝が

 さて、彼女を観賞するのはこのぐらいにしておこう……

 さあ、次の問題は……あと二秒程で起き上がる彼女をどうやって誤魔化すか

 ……涙目で真っ赤になって此方を向いて……ああ、よく見たら肩もプルプル震わせて

 ……さて、この状況を僕はどうやったら生き残れるかな?
 どうも、あけましたおめでとうございます

 前に引き続いて、需要があるかどうかわからない霖之助×神綺のお話です
 まあ、もう霖之助じゃなくても良いんじゃないか?って疑問もあるけど気にしないで下さい

 さて、催眠術に掛かった神綺様なんですけど 
 本来の催眠術に掛かったお話なら、多分催眠かかったまま里で脱いでくれたり
 甘い物どころか、別のモノくわえさせられたりするのでしょうが……
 
 すまない!俺には……俺には神綺様を穢しきる事ができなかった!OTL
 その分、荒ぶる神綺乳とか綺麗な御尻とか、下着とかの視姦等、他の事に力を回してみた
 今は、これが精一杯です
(黒い霖之助の話を書くのももしかしたらあるかも……でも出来たらイチャイチャしてもらいたい)

 後、出来たらまた作品の案を書いてくれると嬉しいです
 それでは次が出るかどうかわかりませんが
 次が出るとしたら……また、お会いしましょう
 
名も無き脇役
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
うん、確かに温い、でもそれがいい
このスタンスも極めれば一つの立派なエロですよ
ぬるいじめとなるとやっぱり穏やかな年上系がいいな、魅魔様とか聖とか
2.名前が無い程度の能力削除
大丈夫、こういうエロもいいものです。いつかは本番も読みたいですが。
3.名前が無い程度の能力削除
なんかこのソフトな感じが結構好きだw

次回も楽しみだったり
4.名前が無い程度の能力削除
催眠術で性的にいたずらもいいよね
よいエロスをありがとう!
5.名前がない程度の削除
これがっ年上キャラの魅力ッツ!!