真・東方夜伽話

アンダー・グラウンド・オンリー・ユー・ラブ・ライブ

2012/02/17 22:06:45
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アンダー・グラウンド・オンリー・ユー・ラブ・ライブ

みすちー受けの人
 


地底には、夜と言う概念がない。

元々太陽の光なんて差し込まないし、決まって誰かが弾幕ごっこをしていたり霊魂とか飛んでいたりするから、いつでもそれなりには明るい。
だから地底の連中は時間なぞ気にせず好き勝手な時間に寝ているし、起きている。
でも、私だけは。とある時間だけ、正確に把握出来てしまうのだ。

「ああ……またこの時間がやって来たのね」

丑の刻。午前一時から三時程までの間、草木も眠り魍魎の類が跋扈する時間帯。
思い出したくもない過去が今先刻の様に脳裏を過ぎって、その度自己嫌悪に陥る。


――どう考えても悪いのは私の方だったのに。我を忘れた私はあの人を奪った女以外にも、あの人まで……


「……っ、ぐ、ぅぅ」

腹の底から煮えくり返りそうな憎悪が身を食い破るような感覚。
どれ程悔いても悔やみ切れない過去に苛まれ続けるこの時間は毎日訪れ、
私の業を忘れさせてくれることはない。

「…………ごめんなさい」

謝罪の言葉を吐いたとて、一寸の償いにもなる訳じゃない。
そんな事は分かりきっているのだけれども、水風船に空いた穴から噴き出す水よろしく矢継ぎ早に口から溢れ出してしまう。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい――――」
「どういたしまして」

と、急に見当違いな答えを返してくる馬鹿らしくも懐かしい声に、体の震えがぴたりと止まる。
頭の中を高速で駆け巡る半信半疑と自問自答の中顔を上げれば、そこには幾年か前に会ったままの姿の――

「っ……メッ……メルラン……? 貴女、地上の妖怪なんじゃあ……」
「ちっちっちっ。少し違うのよねー。私は妖怪ではなく騒霊なのでしたー」

あの時のままに――まるで、太陽のようにきらきらと笑いながら手を蟹の様に(後から聞いたがぴーすと言うそうだ)して見せる彼女。
ああ、この笑顔だ。悩みなんてちっとも感じさせない。裏のない無邪気な笑顔。あの時私を救ってくれたひかり。
そんなまったく変わってないメルランに見惚れていた時だった。

「すきあり」

言うが早いか、私は唇を重ねられていた。

「………………」

余りに突飛な出来事が続いて、私は紡ぐ言葉が見つからなくって。
恐怖とは違った意味でガチガチと歯の根が合わなくなる。みるみる顔が熱くなっていく。自分が今どんな顔をしているか容易に想像がついた。

「あ、間違えた。だいすき♪」

メルランが何を言ってるのか私にはよくわからないが。
何故か頬から涙が伝い、心臓は息苦しくなるくらいに暴れていた。

「……ばかぁ」

必死に必死に頑張って、ようやく絞り出せたのは一言だけ。
弱り切った所に、不意打ちを受けた。ただそれだけなのに。
それだけなのになんで、なんでこんなに涙が溢れてるんだろう。
なんで、嬉しくてたまらないんだろう。

「あ、あ、泣かないでよお……ごめんってば」

私の涙を悪い方に受け取ったのか、メルランが抱き締めながら背中をぽふぽふと叩いてくる。
メルランがネガティブ方面の思考をするとは珍しい。明日はきっと雪が降るだろう。

「……わたしも」
「?」

何にせよ、これはまたとない反撃のチャンス。
そんな考えが頭をよぎって、私は今出来る精一杯の笑顔を心掛けて顔を上げた。

「わたしも、だいすき」

“私の味わった恥ずかしさ、十分の一でも味わえ”と言わんばかりの殺し文句。
でも、ダメだ。やっぱりこれ私も恥ずかしいから良くて相打ちだ。
そんなことをぼんやり考えていた時だった。

「――――――ッ」

またキスされた、と思った途端、腕を抑えられ、前のめりにのしかかられる。
おかげでバランスを崩し、私は橋にしたたかに尻餅をつく羽目になった。

「んんんんんん!!んッ……」

私の反論がむなしくメルランの咥内に消えると、好機と見た舌がそのままねじ込まれてくる。
にちにち。ぐちぐち。
熱を伴い、粘液を誘発させながら、私の内側を縦横無尽に掻き乱されて。
短い周期で発せられる熱い吐息が何度も何度も喉奥へと送り込まれ、私の中でメルランの匂いがどんどん濃密なものになっていく。

「っく、ん、んぅっ」

情欲まみれのキスが長く続けられて、漸く顔を離される。
唾液の糸の先には、淫靡に火照ってしまった顔のメルラン。

「それはっ……反則だよ……パルスィっ」

言い切ると同時に、みたび唇を重ね合わせて。
思わず漏れてしまった自分の子犬の様な声が羞恥を煽りつつ、互いに理性の螺子をまたひとつ外した。
ちゅうちゅうと音を上げて啄むような口付けをしながら、メルランの手が私の貧相な胸にかぶりつく。
服越しのむず痒いもどかしい刺激が痺れの様に乳房に回り、先端が自己主張してきてしまう。

「相変わらず、ノーブラなんだ」
「するほど、ないのよ……ひぁアッ!?」

キスを止めてまで無駄口を叩いたメルランは、それでも胸を弄る手を止めようとはしなくて。
刺激で張り詰めてしまった突起を摘むように揉みしだかれ、その鋭い快感に思わず甲高い声を漏らしてしまった。

「十分あるって……まあ私としては、大歓迎なんだけどねー?」

ぞっとするくらい妖艶な笑みを浮かべながら、メルランは空いている方の手をスカートの中へ潜り込ませて。
あわてて腕を必死に掴んだけれども、抵抗虚しく既に潤みきったそこを触れられる。

「やぁぁうッ!」

繊維越しに判る、メルランの指の感触。入り口付近だけに鈍い快楽が走り、毒のようにじわじわとその周辺を蝕み火照らせてゆく。
その火照りと焦れは直ぐ様同調して、急速にもどかしさと欲望を加速させる結果となる。

「もうぬるぬるなんだぁ♪ パールスィ……期待してたの?」
「ゃ……言うなばかぁ……」

既に洪水を起こしている私の痴態にご満悦といった声色で、メルランの甘い声が直接耳に流し込まれる。
胸に回している手は疎かにされるどころか的確な愛撫を繰り返し、
下着の中に滑り込んだ方の手が、私のぐしゅぐしゅに熟れきったソコの入り口を捉えた。

「そんな可愛いコトいったってねぇ……」
「め、めるら」
「逆効果っ♪」
「ンゃぁあああ!!」

メルランの滑らかな人差し指と中指が、一息で深々と突き込まれる。
大凡数年振りに味わう感覚に、身体は悦びの悲鳴を上げて。

「すご……指ギュッギュッて締め付けられて、何もしなくてもどんどん奥に呑み込まれてく……」
「い、ッわないで、ぇ……ッ!」

賤しい私のソコは、待ちに待ち望んだ思い人を招き入れようと、
自らぐねぐねと淫猥な動きを繰り返し、メルランを奥へ奥へと誘い込む。

「~♪」
「ちょ、や、それぇッ! 切な……くぅッ」

それを面白がった意地悪な彼女の指は、半分程の深さまで埋まったら少し引き抜き、また勝手に埋まらせては引き抜きを繰り返して。
こちらとしては、その、思い切り……めちゃくちゃにして欲しいのに。
中途半端に襲い来る快感では、焦燥感を高める効果しか無くて。

「もぉッ、いッ、かげんに「は~~~い♪」
「――――――――ッ!!!!」

一生懸命声を絞り抗議しようとした瞬間を待っていたのか、途端に指は深々と突き刺さり、内壁を抉ってみせた。
突然訪れた予想だにしなかった快楽の大波に、私は声無き声を張り上げて絶頂に登りつめてしまう。

「イッちゃった? あは、イッてるパルスィの顔、えっちぃ」
「あッ、あッ、あッ、あアッ!!」

私が達している事を知りながらも、メルランの指技は止まらない。
胸も膣も強く感じるところを執拗に責め回して、私は連続して目の前が白んでしまう状況に陥っていた。

「ゴキゲンね♪じゃあとびきりハッピーなやつ、イッてみる?」
「いッ、だッ、める、ら」

爛々と目を輝かせて、メルランは責め手を休ませずに人差し指を抜き代わりに薬指と入れ替えて、親指と人差し指で勃起してしまっているソレを摘む。
脳内でこれ以上は危険だと警鐘が鳴り響いた気がして、私は必死に首を振ったが

「えい」
「ひィ――――――――ッき、か…はッ」

無情にもそのまま陰核と乳首を強く拗られ、狂ってしまいそうな程の快感と脳が焼き切れる錯覚さえ覚えさせられた。

そこからは、自分の妙に甲高い悲鳴が上がっていたところまでしか覚えていない。
何らかの許容量を超えてしまったらしく、私の意識は連続する真白の中で途切れていた。

















……私にしては珍しく、なんだか幸福な夢を見ていた気がする。

目覚めた時には何時もと変わらぬ橋の上。服装も何時もと変わりなく。
そりゃそうだ。メルランは幻想郷では結構名の知れたちんどん屋の一員だし。
今頃、前言ってた“幻想郷横断プリズムライブツアー”とやらの真っ最中だろう。

「あっ、目ぇ覚めた?」

そう思っていたら、いきなり夢じゃなかった証拠が自ら顔を覗き込ませてきた。

「な、ちょ、メルラン!? あなたツアーは……」
「あー無事終わったよ。大盛況の大成功だったわー。そうそう、それの報告もしようと思ってたんだけど」

と、急にメルランの瞳が半分に細められ、妖しさを含んだ眼差しが私を射ぬく。
主に私を責める時に使われる、意地の悪い目。

「どっかの誰かさんが誘ってきてさ?」
「ッ……」

昨晩の情事が一瞬で脳内で再生されて、今更ながらその多大な羞恥に顔が紅潮してしまう。
私が忙しなく視線を泳がせていると、左肩に何やら衣服を被せられた。

「それじゃ、パルスィ~。昨日、私をほったらかして寝ちゃった分、今返してもらうね?」

何事かと視線をメルランに戻せば、そこには下着姿で肌を惜しげもなく曝している彼女がいた。

「あっ……あなた忙しいんじゃないの!?」
「イベント終わったから当分暇だよー。だから……当分一緒に居られるね」
「……メルラン……」

相も変わらず眩しい笑顔を綻ばせるから、私もつい釣られて笑みがこぼれてしまう。
本心から笑ったのって、どれくらいぶりなんだろう。

「ねぇパルスィ~……はやくぅ」
「ああっもう! こうなりゃヤケだわっ」
「やぁん♪」

昨晩の仕返しとばかりに、私がやられた様にメルランの身体を抱き締めて押し倒す。
柔らかなメルランの抱き心地と甘い芳香に軽く陶酔しつつ、その蕩けた瞳に誘われるがまま口付けを落とした。




今までの静かな生活は、当分、送れそうにない。
かなりの方々に初めまして、限られた方々にお久しぶりです。みすちー受けです(これみすちー出てないけど)
昔ねちょスレでパルスィの相手誰がいいかな?的なレスにメルランってあって、マイナーカプ好物な自分にはこれ面白そうだな思って書いてたらいつの間にか“パルさんにはメルラン”が俺のジャスティスになってました。
今回はねちょスレでそれを覚えてて下さった方が居て、嬉しかったのとリハビリ的なアレも兼ねてクッソ久々に筆をとった次第でした。まあ相変わらずヘタレ文で超遅筆だったんですけどもね。

最後に心から、スレの皆様にご迷惑お掛けして申し訳ありませんでしたと、読んで下さった皆様に有難う御座いましたを。
みすちー受けの人
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
な ん と い う 名 前 詐 欺

メルもパルも大好物です。
書いてくれてありがとうございました!
2.名前が正体不明である程度の能力・夜削除
珍しいこと。
だがそれがいい。