真・東方夜伽話

一日だけの関係

2012/02/13 01:36:31
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一日だけの関係

お嬢様

 陽が雲一つ無く青く澄み切った空に光を燦々と降り注いでいるお昼時の時間。里の各所は人で賑い、買い物をする者、食事の準備をする者、陽の光を全身に浴びて日向ぼっこを楽しむ者。
 それぞれの時間を過ごしている中、紅魔館ではいつもと少し違った状況にあった。
 紅魔館の庭に設営されている白のテーブルと椅子に、メイドである十六夜咲夜が一人紅茶を嗜んでいた。其処には、常に行動を共にしている筈のレミリアの姿が無かった。
「はぁ・・・」
 咲夜はため息を吐き、花壇に咲いている色取り取りの花々をぼうっと眺めていた。美鈴が毎日手入れを行なっているお陰で雑草一つ無く、花々が活き活きとその身を高く空へと伸ばしていた。
 その花の中には、以前小悪魔が持ってきた向日葵と見た事も無い花も混じって植えられてている。不思議な事にその花は成長もせず、かと言って枯れる様子も全く無いのだ。
 小悪魔に聞いても「私も詳しくは知らないんです。すいません」なのでどうしようもない状況だ。しかし、向日葵や他の花々とは違った雰囲気を咲夜はその花から感じていた。
 見ているだけでその花に誘惑されている気がするのだ。そんな、妖しくも妖艶な花を紅魔館の皆は気に入っていた。珍しいというのが大きいだろうが。
「好きにしなさい・・・かぁ」
 本来ならこの時間はメイドの仕事をしている時間だが、今日の咲夜は違っていた。今朝、主であるレミリアから「今日はメイドの仕事は休んで、好きにしなさい」と言われたのだ。
 その後、レミリアは神社の方へと日傘を片手に飛んでいってしまった。それから咲夜はこの調子なのだ。
 恐らく、毎日誠意を尽くして働いている咲夜を気遣っての発言だったのだろう。レミリアなりの優しさなのだ。
 だが常に働いている咲夜にとって、休みを与えられるのは考えにも無かったのだ。別にレミリアの事を信用していない訳では無い。
 メイドとして毎日主に尽くし、館の事をやるのが咲夜にとっては当たり前であり、日課なのだ。それを一日のみとはいえ、休んで好きにしろと言われたのだ。咲夜からすればどうしていいか解らないのだ。
「うーん・・・」
 少し考えるもやはり仕事の事しか出てこない。こういう時の自分の発想の無さは致命的と思えてくる。
 取り敢えず今館内にいる人物を考えてみた。
(お嬢様は神社に一泊、美鈴は妹様とお出かけ、パチュリー様はアリスの家で魔術研究、ここぁは・・・確か最近親しくなった妖精達と遊びに行ってる筈・・・)
 これで残るのは一人だ。 
「・・・小悪魔のみね」
(もしやる事が無くなったら小悪魔と何かやりますかね)
 考えが纏まった咲夜は立ち上がり、歩いて館内へと足を進めていく。その背中は何故かやる気に溢れていた。

 
 昼 紅魔館 館内 

「うーん・・・やり残しが無いわね。流石私」
 館内の見回りを終えた咲夜は、自分のいつもの仕事ぶりに自画自賛をしていた。
 厨房、廊下、大浴場、お手洗い、居間、応接間、リビング、館外。全てを見回った後で厨房に戻り、やる事が無いことを改めて認識した。
 毎日仕事を完璧にこなしているため、細かい所を見ても何の問題も無かった。このままでは寝るか外をぶらつく程度しかやる事がなくなってしまう。
 咲夜は他にやる場所が無いかを改めて思考する。そこで各人の部屋の清掃を考えついた。
(お嬢様、妹様、パチュリー様、私の部屋はいつも見てるから平気ね。美鈴はああ見えて門番以外はしっかりしているのよね)
 咲夜は美鈴が門番以外はしっかりしているのを知っていた。花壇の手入れや妹様の世話、稀に食事も作ってくれる。前の中華料理は美味しかった。
 里の人間や妖怪とも交流が深く、信頼は厚い。なので部屋も綺麗と咲夜はふんだ。
(・・・こうして考えると本当に門番以外は優秀ね。そのやる気を門番にも分けてくれると助かるのに。さて、美鈴以外だと・・・小悪魔ね)
 咲夜は小悪魔の事は少し気になっていた。普段からしっかりしており、魔術の勉強やパチュリー様のサポートもしっかりこなしている。周りへの気配りも出来る。だからだ。
 自分以外の事に気を遣いすぎての気疲れもあるかもしれない。そういう事が無いわけではない筈と考える。
「・・・ちょっと行ってみますか」
 咲夜はそう考え小悪魔の部屋に行くことにした。内心は大丈夫とふんでいるが、やはり身体を動かしたり何かをしていたいのだ。  
「しかし、誰かに仕えていたり、仕事をしていないと落ち着かないのかしらね、私は・・・。ふふっ」
 そんな自分に苦笑しながらも躰は小悪魔の部屋へと向かっていた。

 
 昼 館内 小悪魔自室前

 咲夜は木製の茶色の扉の前に立っていた。ここが小悪魔の自室だ。咲夜はいつも通りの声と気楽さで扉をノックした。
 コンコン。軽い音が静かな廊下に響く。
 返事は直ぐに聞こえてきた。
「あっ、はーい?」
「私よ」
 咲夜も返事をして自分の存在を小悪魔に知らせる。
「あ、咲夜さん。今開けますね」
 返事を聞いた小悪魔は普段通りの声で反応した。部屋の中から歩く音が聞こえてくる。 
 咲夜は一歩後に下がり、扉から離れる。ガチャリッ。
 咲夜の前で扉が開かれる。そこから小悪魔が姿を見せる。・・・が。それは珍しいと言えば珍しく、小悪魔らしいとも言えた。 
「・・・着替えてたの?」 
 扉から出てきた小悪魔の格好は下着姿であった。だが、いつも着用しているレース付きや透けている様な色気の強い下着では無く、少し薄手の黒下着であった。
 下着を付けていてもその胸の存在を隠すには至らず、咲夜の前に晒される事になる。
(相変わらず大きいはね。なのに型崩れも見られないもんね、羨ましい限りだわ)
 それは同性である咲夜から見ても魅力的で誘惑的で、素晴らしい胸であった。
 そして、ガーターベルトなども付けていない為、その姿は咲夜にとっては新鮮に見えた。黒下着姿のまま、小悪魔は咲夜の問に答えようとした。・・・が。
「あっ~。これはちょっと理由がありましてね、取り敢えず中にどうぞ」
 何やら訳ありらしく、部屋の中で説明したいようだ。自宅とはいえ下着姿の相手と部屋の前で話し続けるのは可笑しな話だ。
 なので、咲夜は促されるまま小悪魔の部屋に入ることにした。
「ええ、お邪魔するわね」
 咲夜が部屋に入りその後を小悪魔が扉を引いく。パタンと軽い音と同時に扉が閉じられる。
 
 
 昼 館内 小悪魔自室

 咲夜は部屋に入ると同時にざっと室内を見回してみた。そして、最初の考え事は見事に消えた。
(うーん見事に綺麗ね。掃除の必要は無さそうね)
 思った通り、小悪魔の部屋は綺麗であった。あるべき物があるべき所にあり、部屋全体に清潔感が漂っていた。
 パチュリーの世話もこなし、且つ自分のすべき事もきちんとやる。ここまで優れた司書はそうそう居ないだろう。パチュリーは幸せ者だ。
(これじゃぁ私の出番無いわね。話に期待しますか)
 多少がっかりしながらも、小悪魔の話に期待を持つ事にした。 
 後から入ってきた小悪魔が部屋の端に置かれているベッドに浅く腰掛け、咲夜に事情を説明する。
「この格好の理由なんですが、最近溜まってまして、今から発散しようとしていたんですよ。淫魔なのに溜めるなんて、どうかと思いますけど」
 淫魔は基本的に性欲の事を最優先に考え行動する。なので、性欲を溜めるという事は基本的にあり得ない。だが、小悪魔はこんなところでも異端らしい。
 笑いながら話す小悪魔。咲夜はこの話を聞いて、部屋の綺麗さにも納得がいった。小悪魔が自分の性欲よりも周りの事を優先した結果らしい。
(性欲よりも取り敢えず周りから・・・って事ね。この娘本当に淫魔かしら?)
 そんな種族すら疑うような疑問を頭によぎらせながらも、咲夜はある考えを思いついた。
「ねえ、小悪魔。一人でやる予定だった?」
 咲夜のその言葉が意外だったらしく、小悪魔は少し驚いた顔と声で返事をした。
「あっ、はい、その予定でしたけど・・・どうしました?」
「どうせなら私とやらない?」
「えっ!?どうしたんですか、咲夜さん今日は!?」
 またも咲夜の発言に驚く小悪魔。普段の咲夜ならばこんな事は無いので、その理由を本人に聞いてみた。 
「今日のメイドの仕事はお嬢様から休む様に言われてるのよ。かわりに好きな事をしなさいと。でも、考えても仕事の事ばかりでね。・・・ふぅ」
 そこで咲夜は一旦言葉を区切る。少し間を挟み、続きを話す。
「館内の見回りをしてもやる事無し。皆の部屋の掃除をしようとしても皆大丈夫もいたいだしね」
 ここまで話を聞いて、小悪魔も理解が追いついた。
「成程。そして、またやる事が無くなくなってしまって、私の相手の提案ですね」
「うーん、言い方はあれだけど。そうね、間違ってないわ」
 それを聞いた小悪魔は嬉々として喜び、一つ提案した。
「私はいつでも大歓迎ですよ。あと、一つ提案いいですか?」
「良いわよ、何かしら?」
 それを聞いた小悪魔は、嬉々とした声でこんな事を言ってきた。
「今日一日私のメイドさんとして仕えてくれますか?」
 それは咲夜にとっても良い提案であった。いつもレミリアに仕えている事で、奉仕する事に喜びを感じられるからだ。
 メイドとしての血が騒いだのだろう。咲夜もその提案を快く引き受けた。
「ええ、良いわよ。じゃあ」 
 咲夜は小悪魔の前まで歩いて行き、その前で両手を前に合わせて小悪魔に深くお辞儀をした。
「今日一日とはいえお願いします、小悪魔お嬢様」
「お嬢様だなんて、咲夜さんやめてくださいよー、もう」
 お嬢様と言う、普段言われ慣れない言葉を言われ小悪魔はなにか背中がむず痒くなった。
 だが、声や表情を見る限り嫌でも無いらしく、ただ単に照れているだけらしい。
 声しか聞いてないとはいえ、咲夜は小悪魔が喜んでいると確信が出来た。咲夜は顔を上げて微笑みを小悪魔に向けた。
「ふふっ、メイドですもの。当然ですよ」
 言葉使いもレミリアに使うような丁寧語になった。スイッチが入ったらしい。 
 小悪魔もその発言を聞いて、何となくお嬢様風になってみる事にした。
「ええ、宜しく頼むわね、咲夜」
「・・・」 
「・・・」
 この空気に耐えられなかった結果、少しの間があり小さな笑いが起きる。
「ふふふっ」
「ふふふっ」
 一頻り笑い、咲夜と小悪魔は同時に言った。
「お願いします、お嬢様」
「お願いね、咲夜」
 一日だけのメイドとお嬢様の関係の遊戯が始まる。


 小悪魔は自分が座っているベッドをポンポンと叩いて、立っている咲夜に座るよう促す。
「じゃあ咲夜さ・・・咲夜、座って」
「ふふっ、はいお嬢様」  
「む~、笑わないで下さいよー」
 ついいつもの口調でさん付けで呼ぼうとした所を、言い直す。そこを咲夜に笑われ唸ってしまう。
 咲夜は小悪魔に言われた通り、小悪魔の対面に座って向かい合う姿勢になる。
 小悪魔はベッドに腰掛けている咲夜の手を握り、自分の方に引き寄せる。咲夜はそれを怪訝な顔で見て、視線を小悪魔に移す。
 そこで小悪魔の顔からいつもの顔は消えた。
「もっと近くに来なさい、瞳は私だけを映しなさい」
「・・・はい、お嬢様」
 一瞬咲夜も小悪魔の雰囲気に飲まれてしまった。その時の小悪魔は、相手を惹きつけ魅了し、虜にして自分だけの物にしようとしている者の瞳だった。
 それを知りながらも咲夜は従う。従うしか無いのだ。何故なら。
(私はメイドで、今の小悪魔はお嬢様ですもんね)
 先刻交わした言葉を忘れる筈が無い。今日限りとはいえ小悪魔は咲夜のお嬢様なのだから。
 咲夜はベッドに置いていた左手を滑らせ、小悪魔の真横にまで寄っていく。顔を横に向ければ、そこにあるのは小悪魔の顔だ。
 真紅の髪越しに、相手を見透かし、魅了し陥れようとする金色の瞳が咲夜をみつめる。咲夜の方も、魅了された様に小悪魔から瞳を放せないでいた。
 小悪魔と咲夜は互いの瞳をじっと見つめ合わせる。互いにこの雰囲気や空気を楽しむかの様にそのままの体勢を保っていた。
 数秒経ち、小悪魔が動いた。
 自分の両手を上げ、咲夜の両頬に触れて優しく包みこむ。咲夜の頬は温かかった。多少火照っており、興奮しているように思えた。
 そのまま咲夜に優しく、しかし相手の思考を奪う様な蕩ける声で小さく言った。
「瞳を・・・逸らさないで。私だけを見なさい、瞳は私だけを映しなさい、他の考えを捨てなさい」
「は・・・い。お嬢様」
 小悪魔の優しくも誘惑する声に惹かれ、咲夜は言う通りに小悪魔だけを見つめる。魅了の能力を使わずとも相手を魅了する魅力が小悪魔にはあるのだ。 
 小悪魔は両頬を包んだまま、咲夜の顔を自分の方に引き寄せていく。咲夜は抵抗しない。されるがままに、小悪魔の方へと顔を近づけていく。
 咲夜は徐々に近づいてくる小悪魔の顔をじっと見つめていき、脳内で思考する。
(小悪魔とキスするのは久々だけど・・・柔らかそうな唇に、綺麗で吸い込まれそうな瞳、肌の艶にハリ・・・凄く魅力的。
 ああ、今なら・・・今だけで良い。あの唇を味わいたい。あの瞳にずっとみつめられていた。柔らかそうなあの肌を味わいたい、すりすりしたい)
 咲夜が小悪魔に魅了されている間も小悪魔もまた咲夜の事を考えていた。
(ああ・・・食べたい、瞳の前の咲夜さんを・・・キスでさえ貪り尽くしたい。でも・・・今はそっと・・・
 優しく・・・うん)
 小悪魔と咲夜の距離がどんどん狭まっていき、互いの唇が触れ合う距離までいき、そこで小悪魔が手を止める。
 咲夜が熱の篭った声と赤らめた頬で小悪魔を求める。
「・・・お嬢様」 
「咲夜・・・瞳を閉じないで。私と交わしてから閉じなさい。その間は私だけを見なさい」
「はい」
 咲夜は何かの熱にやられたかの様に小悪魔の言う通りに従う。そこに自分の意思はあるのか、或いは小悪魔の誘惑か。
 それでも咲夜は動きを止めない。寧ろ自分から小悪魔の唇へと近づいていく。
 そして二人の唇の距離がゼロになり・・・重なる。 
 咲夜は小悪魔に言われた通り眼を瞑り、自分の唇を小悪魔の唇に押し付ける。小悪魔もそれに応える様に押し付けていく。
「んぅ・・・ふぅっ」
「んんっ・・・んっ」
 二人の唇が互いに押されあい形を変えていく。横に広がっては戻り、今度は上へ。
「んんっ!んむぅ」
「ふぅ・・・んっ!」
 唇だけで足りず、顔全体を動かし相手を求めていく。まるで性に飢えた獣ようでもあった。
(・・・駄目。キスだけじゃ・・・足りないっ。もっと、もっと・・・小悪魔を味わいたい)
(っん!?)
 咲夜は耐えられず、唇を割って舌を出して小悪魔と絡ませ合おうとした。・・・が。それは叶わなかった。
 小悪魔が咲夜の舌を唇で感じた所でキスを止め、唇を離した。再び小悪魔と咲夜は見つめ合う姿勢になる。
 咲夜にとっては意外であり、物足りない物であった。咲夜は瞳を見開いて、悲しく物欲しそうな瞳で小悪魔を見た。
「お嬢様・・・何で」
「あなたは私を奉仕するんでしょ?それなのに、あなたが淫らになっては意味が無いわよ」
「あっ・・・」
 そう。小悪魔の唾液には催淫と媚薬効果を含んでいる。舌を絡めあってしまえば本末転倒である。
 咲夜はその事を忘れていた。脳内が小悪魔の事一色で埋まっていた。小悪魔に夢中になっていた。
 咲夜の発言で忘れていたと小悪魔は確信する。小悪魔は咲夜を見つめたまま、優しく諭す。
「あなたを役目を忘れないでね、咲夜。大丈夫よ、私だけ良い思いはしないわ」
「はい・・・ありがとうございます」
 小悪魔に注意されて、自分がすべき事を咲夜は思い出す。メイドとして、従者として。主に奉仕する者なのだから。
 咲夜は気を引き締め直し、瞳にやる気を漲らせる。小悪魔はそれを見てうん、と頷いた。
「さあ、楽しみましょう。これから、もっと・・・沢山」
「はい・・・お嬢様」
 
 
「ちょっと待ってなさい」
 小悪魔は咲夜から手を離し、自分の机へと歩いて行く。その間も咲夜は小悪魔の唇の感触を忘れられないでいた。
(気を引き締めたとはいえ・・・先刻のは・・・うん、良かった。柔らかくて、プルプルしてて、弾力があって・・・もっと長くキスしていたかった。
 でも・・・うん。そのお陰で忘れてたわね、やるべき事を)
 咲夜は先程の失態を思い返して、ここからは自分の欲には屈せずに、小悪魔に奉仕することだけを考える。それが今の咲夜にできる最善だ。
「お待たせ」
 そう考えている内に、手に二つの容器を持った小悪魔が戻ってきた。二つの容器をベッドに置き、その内の一つを開ける。
 その中身は透明な液状であり、近くにいる咲夜にも匂いも何も無かった。そして咲夜はこの液体がどの様な効果を持っているかの大方の予想はしていた。
 小悪魔はその液体をゆっくりと飲む。喉をコクコクと動かし、全てを胃に流し込み終える。
「んっ・・・んぅ」
 飲み終えた容器をベッド横にある机の上に置いた。効果は直ぐに発揮され、小悪魔の躰に変化が生じる。
 丁度股の女性器に位置する部分が徐々に盛り上がり、ムクムクと膨らみを増していく。そして、小悪魔の股からは、黒の下着を押し退け、自己主張をする男性器がそこに生えていた。
「下着は、もう要らないわね」
 小悪魔は下着の両端に手を掛けて下着を脱いでいくも、ナニが引っ掛かって多少脱ぎづらそうだが、どうにか脱ぎ終わり、床に下着が落ちる。
 下着が取り払われた事により男性器が完全にその存在を咲夜の前に晒す。
(やっぱり・・・) 
 咲夜の予想は当たっていた。その薬が男性器を生やす物だと。しかし、咲夜はこれといって怯む事は無かった。何度も見慣れた光景なのだから。
 ナニは生えたばかりであり、萎えている。これがどう変わるかのか。
 小悪魔はその格好のまま先刻と同じベッドに座り、もう一つの容器を開け、それを手で掬う。
(・・・薬?)
 それは咲夜も見覚えが無く、小悪魔が手で掬ったそれは、指から滑り落ちる事無く手に纏わりついている。
 小悪魔はそれを両掌全体に塗り付け咲夜の方を振り向き、当たり前の様に言った。
「さあ、服を脱ぎなさい」
「はい」
 咲夜は何も言わない。従わない理由が無い。これから先の事を咲夜も、味わいたいのだから。
 咲夜は自分のメイド服に手をかける。白くきめ細かい両手が、腰の後でリボン結びで止めている白帯を解き、前掛けのエプロンを頭を通して脱ぎ、畳んでベッドの床に置く。
 首元を蝶結びしているリボンもハラリッと解き、青色の服も前掛け同様に頭を通してスルスルと脱いでいく。引き締まった躰は服を何の障害も無く容易に脱ぎ去ることが出来る。
 レースで縁取られた白の下着を小悪魔の前に晒した咲夜は頬を何故か赤くしていた。小悪魔はその事を知っていて咲夜に問うた。
「ふふっ、どうしたの咲夜?頬が赤いわよ」
「それは・・・その・・・」
「瞳を逸らさないの」
「・・・はい」
 咲夜は顔を上げ、小悪魔を見る。やはり咲夜はその瞳に負けてしまう。その瞳の魅力に、強さに、妖艶さに。屈してしまう。
 咲夜は小悪魔の胸にチラチラと視線を映しながら、口からその理由を述べる。 
「その・・・胸がお嬢様と比較すると、・・・やはり・・・」
 咲夜の胸は小悪魔のと違い、恐らく平均女性のサイズよりも小さいだろう。胸が無い分機敏には動けるが、そこは咲夜も女だ。大きい胸に憧れや羨ましいと思わない理由では無い。
 それを考えると、小悪魔の胸は咲夜から見てもやはり憧れる物があったのだ。
 その言葉を聞いた小悪魔は薄く笑い、咲夜にある指示を送る。
「ふふっ、やっぱりね。でも私はそんな胸も大好きよ。ちょっと私と自分の下着を脱がして貰えるかしら」
「はい、では失礼します」
 咲夜は身を乗り出し、小悪魔の背中に手を回し下着のホックを外す。下着はストラップレスのタイプなので、その後は重力に従って小悪魔の足にふぁさりと舞い落ちる。
 下着の拘束を解かれ、そこから顔を出したのは二つの大きな胸だった。触ればその感触に顔は緩み、揉めばその指は沈み、力を加えて捏ねればその形は卑猥に歪みその者の興奮を煽るだろう。
 手の力を強めれば卑猥に形を変えるその胸の先端は固くなり、ぐにゃぐにゃと歪みその持ち主に快楽と悦楽を与える。その快楽の度合いはその者の感度に依存するだろうが、小悪魔にその心配は無いだろう。
 そして、その胸を見た咲夜は羨望の眼差しを向け、その胸をじぃーと見ている。
(やっぱり良いわね~。大きさ、形、丸み、ハリ、どれも憧れるわね。あ、私もだったわね)
 小悪魔の胸にみとれて、自分が下着を脱ぐのを忘れかけてしまう。咲夜は下着に手を持っていく。
 白の下着のホックを外し、肩紐のストラップも両肩を通して外す。そして、咲夜の下着も小悪魔と同じ様に足元に落ちる。
 咲夜の胸はやはり平均サイズに若干及ばない大きさであった。この事を咲夜は普段気にしてはいないが、着替えやふと触ったり見たりすると、どうしてもやhり気にしてしまう。
 咲夜はつい自分の胸と小悪魔の胸を交互に見てしまう。それがある意味で厳しい現実だとしても。
(ううぅ。差の歴然は解ってたけど、瞳の前にするとやっぱり堪えるわね)
 咲夜は気を落とすも、それを小悪魔が直ぐにフォローする。
「咲夜、顔を上げなさい。それに・・・今から楽しい事をするわよ。ふふっ」
「はい・・・すいません」
(従者がフォローされるなんて・・・メイド失格ね)
 主に気を遣わせた事に、メイドとしてのプライドが傷ついてしまった。小悪魔はそれに気づきて、急に咲夜の胸に手を伸ばす。 
「・・・!?」
「吃驚しないで。あなたも私のを触ってなさい」
「は、はい」
 咲夜はゆっくりと小悪魔の胸に手を伸ばして、その豊満な胸を両手で触る。否、触ると言うよりは掴むが正しいだろう。 
 小悪魔は咲夜の胸を。咲夜は小悪魔の胸を。互いに相手の胸を揉み合い感触を楽しむ。
(あっ・・・やっぱり凄く気持ちいい。グニュグニュって弄ったら形が凄く変わって・・・ああ、良いなぁ)
 自分では味わえない胸の感触に、咲夜はそれを心から楽しんでいた。気持ちいい、柔らかい、豊満に育った胸は形を崩す事無く、毎日の小悪魔の手入れにより常に最上の状態を保っている。
 掌で円を描く様に胸を回し揉む。これ程の胸の所有者はそうは居ないだろう。咲夜もそれを知ってか、ここぞとばかりに揉みしだく。 
 自分が従者である事も忘れて、咲夜は小悪魔の胸を揉んでいた。その為自分の躰に置きている変化に気付かなかった。
 小悪魔も胸を揉まれている内に感度が増していき、声には出さずもそれだけであった。
(んっっつ!・・・ふぅ・・・はぁん・・・んんっ。あはぁ、さて、こっちもそろそろ)
 小悪魔は自分が揉んでいた咲夜の胸に変化が来るのを感じていた。それは、半分我を忘れている咲夜には気付かないものだった。
 先程付けていた液体の効果だろうか、咲夜の胸が徐々に大きくなっていき豊かさを増していく。
 そして、それは咲夜にも変化を与え、胸を揉むのに夢中になっていた咲夜もようやく変化に気付く。
「あっ、んぅ・・・熱い、胸・・・これっ・・・は?」
「ふふっ、実はこれ豊胸作用があるのよ。これであなたも大きくなるわよ。でも他にも効果はあるけどね」
 ぬりゅぬりゅと音をたて、小悪魔は咲夜の胸に満遍なく液体を塗り回していき、咲夜の胸を透明な液体で満たしていく。
 咲夜の胸が小悪魔と同サイズとも思える程にまで豊胸が完成した。ここで小悪魔は一旦胸から手を離す。ぬちゃぁと小悪魔の手と咲夜の胸の間に透明な糸が橋を作る。
 小悪魔はそれを手で絡めとり、腕に巻いていく。
「これ・・・私の?」
 咲夜は自分の大きくなった胸を自分で触り、モニモニと揉んではその感触を楽しみ、ある種の感動を味わっていた。
 今までの自分では味わえなかった弾力にハリ、感触。咲夜はその事を純粋に喜び、その感動をしみじみと味わった。
(ああぁ。気持ちいい・・・お嬢様と同じ大きさ・・・かしら?) 
 自分の胸に夢中になっている咲夜に、小悪魔は何かに満足している様な笑みを浮かべて咲夜に話しかける。
「咲夜。ちょっと互いに触ってみましょう。楽しみだわ」
「えっ?・・・は、はい」
 焦りながらも、咲夜は手を胸から小悪魔の手へ再び伸ばす。小悪魔も同様に手を伸ばす。だが、小悪魔からしてみればそれは先程とは全くの別物であった。
「あらあら、すっかり大きくなって、揉みごたえがあるわね、楽しみだわ」
 小悪魔は咲夜の胸に期待を膨らませており、早く触りたくて堪らないようだ。 
 互いの手が相手の胸に触れる。二人の口から漏れる声には艶があり、小悪魔からは先程とは違うものだった。
「っ・・・!お嬢様・・・少し・・・んぁっ!」
「ちょっと我慢しなさい。あなたも強くして良いわよ」
「はい、んぅぁ・・・んぅ」
 小悪魔の触りは、豊かになってる咲夜の胸を触るや揉むといった程度では無かった。
 胸の楽しみ方は多々あるだろう。相手が強い痛みを感じない程度に強く揉む。捏ね回す。乳首を弄る。潰してみたり、圧迫する。楽しみ方は色々あるだろう。
 小悪魔はゆっくりと、だが強く咲夜の胸を捏ね回していく。両手の人差し指と中指の間で乳首を挟んで胸を押して円を描くように胸を回す。回している胸は内側に来るともう片方の胸と接触し、形が柔らかく変化する。
 胸を咲夜の方に押せば、その豊満な胸は左右に拡がり潰れるも、手を引けばゴム鞠の如く跳ね返り元の形へと直ぐに戻る。
「良いわね、実に良いわ。乳首の方はどうなのかしらねぇ」
「そこは・・・あぁ、駄目・・・はぁっ、んぅ!」
 咲夜の口からから一際高い矯声が漏れる。小悪魔は器用にも指に挟んでいる乳首を指の間で捏ねながら、残りの指を使って、胸全体を強弱を付けてゆっくりと揉み回していく。
「はぁっ・・・はぁ、先端は・・・あっ、んんぅ・・・あぁっ、はぁぁ!!」
 咲夜の口から矯声がまた一つ。胸を大きくした液体に何か含まれていたのか、咲夜の顔は徐々に赤みを増していき声も荒くなり、躰はもう既に火照っているだろう。
 それを証明する様に、小悪魔の手によってぐにゃぐにゃと形を自由にされていた胸の先端がいつの間にかは固くなり上を向いていた。
「あらあら、駄目と言う割にはしっかり感じてるじゃないの」
「これは・・・あっ、んぅ・・・お嬢様が・・・あっ!。・・・お上手・・・ふぁっ!、だからです」
 小悪魔が言う様に咲夜の躰は既に火照りきっており、刺激を受ければ感じる様になっていた。咲夜の様子を見て小悪魔は、胸から手を離す。同様に咲夜も離す。
 だが、咲夜の場合は小悪魔からの責めで揉む暇など無かった様だ。
「大分良い躰になってきたわね。私の此処もお陰で元気になったわ」
 咲夜の躰が火照り、敏感に感じる様になった事を確認し、咲夜に見せる様に閉じていた足を両側に開いて、興奮している小悪魔の意思に同調するかの如く怒張していた。
 血管は浮き上がり、ナニ全体が赤みを帯びておりビクビクと震えており、天を向いて悠然と屹立していた。
「はぁ、はぁ・・・立派ですよ、お嬢様」
 小悪魔から胸への愛撫で蕩けた顔の咲夜は怒張したナニを見て、目尻を垂れさせ弱い声ながらも欲望を隠そうともしない咲夜。明らかにそれを欲しがっていた。
 自分でも解らない。だが欲しいのだ、あれが。自身を熱くし、自己主張の激しいそれが。あの先端から放出される白く熱く粘ついた液体が。
 今の咲夜の思考はそれで埋め尽くされている。咲夜の我慢できないと言わんばかりに小悪魔に提言する。
「お嬢様」
「何かしら、咲夜?」
 内面の興奮を隠すかの様に淡々とした口調の小悪魔とは逆に、咲夜は自分が欲望の奴隷と化したかの様に求める。
「お嬢様のナニを下さい」
「・・・・・・」
 小悪魔はそれに対しては直ぐに応えなかった。何かを考える如く黙りこくる。
(もう効いたんですかね?咲夜さんにしては早すぎる気もしますが・・・)
 小悪魔が使った豊胸効果の液体にはもう一つ効果があった。弱い催淫効果だ。だがそれでも一般の人間なら簡単に淫らになる。
 だが、咲夜にはこういった薬の類には免疫がある。今までに盛られた事もあり、小悪魔と躰を重ねるのも初めてでは無い。それだけに小悪魔はおかしいと思ったのだ。
(そんな気分なんですかねぇ?咲夜さんも。うん、きっとそうですね)
 一人で自己完結し咲夜の相手に戻る。 
「ええ、良いわよ。たっぷりと堪能しなさい。その前に・・・」
「何でしょうか?」
 小悪魔は咲夜の胸を撫でる様に触れる。
「この豊満な胸で私を楽しませてくれるかしら」 
 胸にたっぷりと塗られた液体のお陰で、咲夜の躰が小さく震える。
「あっ、んぅっ・・・はい、解りました」
「そう、それでいいのよ」 
 小悪魔は躰の向きを変える。丁度ベッドの端に腰掛ける姿勢だ。咲夜も小悪魔の体勢を見て直ぐに動いて膝立ちになる。
「ふふっ、じゃあお願いね」
「はい、お嬢様」
 小悪魔は足を大股に開き、未だに屹立しているナニを晒け出す。咲夜もそれを確認して行動に移す。
 咲夜は自分の胸を下から抱えて持ち上げ、中央に寄せていく。そうする事で出来たのが魅力的で柔らかく包容力を匂わせる胸の谷間だった。
 咲夜はその胸で屹立としているナニを根元かの両側から挟み込み、瑞々しく潤っている唇でナニの先端部分だけを咥えこむ。
「んぅっ・・・温かい」
 小悪魔の口から咲夜の胸の温かさを表す様な言葉が漏れる。
 咲夜はその胸をゆっくりと動かしながら、小悪魔のナニに温かい刺激を与える。豊満な胸は咲夜が動かす事でぐにゃぐにゃと歪に形を変えていく。優しく温かい熱を与える事でナニが大きく、固くびくびくと震えだす。
 胸を両側からナニの方に押さえつけつ事で胸は凹むも、そんな事は関係無しに胸で強く強くナニを圧迫していく。その度にナニは紅く固くなっていく。
 その間も咲夜は口での奉仕も怠らない。最初に咥えていた時よりも大きくなっていたナニをその美しさと柔らかさが両立している口で奉仕する。
 口一杯に咥えているナニの先端を舌で突付く。そこから漏れ出してくる汁を舌で掬ってナニに塗り付けていく。回数を増す事にちゅぷちゅぷと咲夜の口から水音を奏で、音が鳴る度に咲夜は掬っては塗る作業を繰り返していく。
 唾液と先走り汁を潤滑剤の役目に回し、準備を整え終える。咲夜は口を大きく開き、ナニを深く咥え入れ、舌で小さくナニの裏筋をなぞっていく。
「ふぅ・・・んっ、はぁっん・・・あっ・・・んっ!」
 小悪魔の口からはナニを通して伝わってくる胸の温かさと口での奉仕による刺激で、喘ぎ声と小さく呼吸する様な声が漏れる。  
「んぅ・・・ふぅ、んっ・・・んちゅ」
 舌と口、胸でナニを。それぞれの刺激が小悪魔を快感へと導いていく。
 胸に添えている手はそのままナニを柔らかく包む様に圧迫していき口を開いて、ナニを包んでいる包皮を器用に歯で剥いていった。包まった包皮は歯で纏めて痛くしないように咥え直す。
 咲夜の舌は露出した部分を執拗に責め始める。
 剥いてある部分を舌で舐めては唾液を塗りつけていく。先端部分にも舌を押し付け、割れ目に舌を突き入れる。
「あっ!ああっん!!」
 剥かれた事で敏感になっていた所に不意の刺激を受けた小悪魔のナニは、咲夜の口内に思いっきり、そして欲望の赴くままに射精する。
 既に怒張していたナニと小悪魔の性欲が合わさり大量の精液が放出され、口内を熱く粘ついた精液で口内を満たしていく。
「んくっ、んぅん・・・んぱぁ」
 ねっとりドロドロとした気味の悪い感触にも関わらず咲夜は精液をごくごくと喉を鳴らして口内に溜まった精液を胃へと流し込んでく。
 舌で亀頭の先端を舐めて精液の後始末を終えた咲夜はナニから胸と口を放して解放する。
「んちゅっ、ちゅぷ」
 後始末を終えた咲夜は舌に残っていた精液も喉へと流しこむ。飲み終えた咲夜の顔は満足気で、名酒を飲んだ後の様な顔で火照っていた。
 精液を吐き出した小悪魔も射精の余韻に浸っており息を浅くつき、顔は緩けて蕩けきっていた。
「はぁぁ、気持よかったわよ。咲夜」
「あ、ありがとうございますぅ、でも・・・もっと別の事で・・・」
 奉仕に満足した小悪魔は咲夜の頭は優しく子供を撫でる様に撫でる。だが、咲夜はそんな事では満足出来なかった。そしてそれは小悪魔も同じだった。
「ええ、私もよ。もっと・・・もっと、良い事をしましょう」
「はい、お嬢様」
 従者と主の戯れはまだ始まったばかり。 


「咲夜、ちょっと来なさい」
「はい?」
 小悪魔は咲夜を呼び、何かを耳打ちするように耳元でぼそぼそと喋りかける。 
「えっ!?それは・・・そのっ・・・」
 それを聞いた咲夜は顔を真赤に染めて恥ずかしがり、小悪魔から顔を逸らす。
 だが小悪魔がそれを許さない。咲夜の頬を手で包みこちらを向かせ、瞳と瞳を合わせて問い詰める。
「咲夜?私のお願いが聞けないの・・・なら仕方無いわね。もう終わりましょうかしら・・・」
「それは嫌です!・・・解りました、一瞬とはいえ逡巡してしまい申し訳ありませんでした」
「ふふっ、良いわよ気にしないで」
(咲夜さん、すっかり薬のお陰で出来上がってますね。これはいつも以上に楽しめますね)
 計画通りと言わんばかりに小悪魔は含み笑いを浮かべる。脳内が羞恥心で一杯の咲夜には、その笑いは映らなかった。 
 咲夜はベッドの上に移動して、ある姿勢をとる。
 顔を横向きにしてベッドに頬を密着させ、お尻は高く突き上げて、両手はスカートを捲ってパンツに手をかけている状態だ。
 まるで犬の様な体勢になり、咲夜は顔を真赤にして恥ずかしながらも、何かの台詞を言おうと口を動かしていた。ベッドの上に移動した小悪魔もお尻を見ながら、台詞を促す。
「さあ、咲夜。先刻の言葉を言ってみなさい」
「は、はい・・・」
 咲夜は決意を固めて、口からその言葉を発する。
 言葉を紡ぐと同時に咲夜の手が動き、履いていた純白の下着がスルスルとお尻を離れ、太腿を通って膝部分でつっかえて止まる。露わになったのは引き締まった臀部。
 たるみなど無い。色が白く綺麗でハリがあり、叩けばいい音が反響しそうなお尻だ。
「さ、咲夜の汚いお尻の・・・穴に・・・お嬢様の大っきいオチン・・・オチンチンを挿れて下さい」
「あらあら、そんな下品で卑猥な事を望むなんて、私のメイドはいつからこうなってしまったのかしら」  
「うっ、ううぅ・・・」
 自分でも恥ずかしい事を言っているのは解る。そこに小悪魔の追い打ちが加わり咲夜は呻いてしまう。小悪魔は気分が舞いあがってるのか容赦無かった。
「さあ、私にその穴を見せてご覧なさい。全部見てあげるわ」
「はい、咲夜の汚い穴を・・・全部見て・・・下さい」
 両手で自分の尻の柔肉を掴む。力を加えずとも簡単に形は変わっていく。お尻の割れ目を掴み、外側に向かって開く限り開き、穴を小悪魔に見せつける。
「そのままよ、私が良いと言うまで
 小悪魔は露わになっている咲夜の尻穴をまじまじと見つめる。その瞳は真剣だった。真剣にこの穴をどう蹂躙し、犯し、開発してやろうかと考えていた。
(お尻もこんなに柔らかいですし、何回も何回も先端から根元まで突き入れたら柔らかいお尻に何回も当たって、その度にいい音と喘ぎ声が聞けますね。そうしましょう)   
 小悪魔は先刻の豊胸効果の液体をまた手に塗り付ける。手にたっぷりと塗り付けたそれは、自分のナニに十分に塗りつける。残った分は右の人差指よ中指の二本に集中させる。
「咲夜、力抜きなさい。でも手を離しちゃ駄目よ」
「ううっ・・・は、はい」
 小悪魔の指が咲夜の尻穴にぬぶぬぶと入り込んでいく。先ずは中指。最も長い指で尻穴をこじ開ける。きついと感じれば中を捏ねくり回して尻穴を解していく。そこから咲夜の喘ぎが始まる。
「ふぁっ・・・ああっ、冷たっ・・・回さっ・・・ないっ・・・ああぁ」
「ふふっ。まだまだよ、少し痛くなるけど我慢しなさい」
 少しは拡がった尻穴に小悪魔は続けて二本目を挿れる。いくら潤滑の役目も果しているとはいえ、ここは物が出る場所だ。その穴は未だに狭く、きつく、小悪魔の指も侵入を阻む。
 だが、その反発が小悪魔は好みなのだ。汚れや汚れ、誰にも見せない、見られたくない。そんな所を独り占めできるのが好きなのだ。そして、そこを自分好みに開発出したり、その過程も。
(さあ、ここからが楽しいところですよ)
 中指を尻穴の右側に除け、少しの隙間に人差指を強引に捻って入れる。ミチミチと肉が切れる様な音とぬちゅぬちゅと確実に入っていく音が混ざり合う。小悪魔は指を奥まで深く突き入れていく。
「ああっ!!痛っ・・・はぁ・・・ひゃあっ・・・奥に入って・・・」
「え、そうよ。私の指をあなたの尻穴がしっかり咥えてるわ。きつきつで離さないと言わんばかりに締めつけてくるわよ。本当に淫乱な尻穴ね、咲夜」
「そ、そんな事はっ・・・んんっ!あぁ・・・んんっ」
「あらぁ?どの口がそんな事を言うのかしら、こんなに淫乱で絞めつけてくるのに。ねえぇ?」
 咲夜の講義など聞く耳持たない。指を尻穴内で拡げてぐちゃぐちゃに動かす。指の動きも速め、下準備の最後に移る。
 根元まで入ってる指を一旦引き、また直ぐに奥に突き入れる。これを繰り返す。しかし、尻穴内の締め付けもあり中々引き戻らない。だがそんな事は関係ない。無理に指を抜いていく。
 ぷちゅぷちと、指と尻穴内の肉が擦れて離れていく音が聞こえる。だがこうする事で尻穴内に満遍なく液体が染み渡る。そして
「んぁっ!痛っ・・・あぁん!突かれてっ・・・何回も・・・んんっ!・・・いっ!」
「こんな可愛い声も聞けるんですから、良いですよね。さあ、最後よ」   
「ふぇっ・・・いぎぃ!!」
 全部引き抜いた指をやはり奥まで突き入れる。ずぐにゅっの音と共に指が尻穴に埋まる。咲夜の口から今までに出たことの無い声が聞こえる。そしてまた一気に引き抜く。
「ああっ!!」
「ふう。さて、準備は終わったわ。本番いくわよ」
「は・・・はいぃ」
 準備が整った躰とは別に、咲夜の心と顔は蕩けきり、やり終えた感と達成感に満ち溢れていた。    
 その声を聞いた小悪魔は、お尻の柔肉を鷲掴み力を入れて揉んでみる。
「ひゃん!」
「まだこんな声が出せるじゃないの、ふふっ」
 悪魔は微笑む。快楽に浸る此れからを思い浮かべ。


「さあ、力を抜きなさい。じゃないと痛いわよ」
「はぁ、んぅ・・・は・・・い」
 応える咲夜の声は小さく弱々しい。いつもの凛としてきっぱりと応える咲夜の声では無かった。薬が順調に効いており、咲夜の性欲が昂ぶっているのだろう。
 咲夜は小悪魔に向けて突き出していたお尻を更に高くあげる。それは、自分から望んでいつ様にしか小悪魔には映らない。
 小悪魔は、既に弛緩しきっている咲夜の代わりに白く清潔な尻を掌全体で広く掴み、親指を割れ目の中に入れて未開発で未経験の恥部を晒す。
「ああっ、もうこれだけで元気になってしまいましたわ」 
 咲夜の声と恥部を見た事で再び小悪魔のナニがムクムクと膨れ上がり、膨張し反り返りる。
 小悪魔は固く膨れ上がったナニを、開かれている咲夜の尻穴に力尽くで突き入れる。
「ああっ!!いっあぁ・・・ああっんん!」
「んぅっ、薬のお陰で・・・簡単に入っちゃいますね」
 液状の薬が潤滑油の役割をしっかり果たしており、咲夜の尻穴に対しては大きすぎる小悪魔のナニが吸い込まれるようにそこに入っていく。
 尻穴のがっちりとした締め付けが小悪魔のナニを挟み込み、小悪魔を昂らせナニを更に固めさせていく。尻穴内でミチミチと太さと固さを増していき、感じる感度は天井知らずに上がっていく。
「んぅ、こんなに締め付けて・・・淫乱な穴ね、咲夜」
「そんなっ・・・ああっ!突いちゃっ・・・いぃ!!」
 小悪魔のナニが根元まで尻穴に飲み込まれる。ここから小悪魔の興奮と欲求は更に加速する。そして、咲夜の淫乱な姿もまた。
 咲夜の躰がびくんっと震え、弛緩が治まらずにそのまま震え続ける。そこから漏れる咲夜の声は性への欲求と渇望だった。
「はぁんっ!!奥まで・・・いっぱい突いて・・・あぁ・・・んっ!!」
 咲夜の柔肉と小悪魔の腰とが強くぶつかり合い、バチンバチンと尻を叩くような音が鳴り響き、結合部からにゅちゅにゅちゅと卑猥な水音が聞こえてくる。
 潤滑が良く尻穴内でのピストン運動も難無く行え、手はその柔肉の尻を十分に揉みしだける。
 浅く引いてはまた一気に奥まで突き刺す。そして引き、また突き刺す。その度に咲夜の躰は震え、口からは欲に対する声と涎がだらし無く垂れている。
「ああっん!一杯奥まで突いてきて気持ちいのぉ、奥にゴツゴツ当たって、もっともっと突いてぇ!!」
 咲夜から発せられる言葉は快楽、快感、色欲、淫乱、性欲への純粋なる欲求。それに応える様に小悪魔は動く。
「そう。なら一杯出してあげるわ、ちゃんと受け取りなさい!」
 小悪魔のナニが咲夜の尻穴内でブルンと震えたのを咲夜は躰で感じた。
(ああ、お嬢様の大きいのが・・・私の中で震えて、ああぁ、どんどん大きくなって膨らんでいく。もっと・・・もっと!!)
 躰と心を期待に膨らませて咲夜はその時を待つ。そして、その時が訪れる。
「さあ咲夜、受け取りなさい!」
「ああぁ・・・来てるのぉ、お嬢様の温かくてドロドロしたのが、咲夜の中に・・・一杯来てるのぉ!!」
 小悪魔のナニから吐き出された精液は、尻穴ががっちりと締め付けてるお陰で尻穴内の奥の奥までドクドク深くにまで届き、その欲望の全てを咲夜に注ぎこむ。
 咲夜の尻穴内を小悪魔の精液が満たしていく。最大まで怒張したナニから吐き出された精液は大量で、その全てを咲夜に注ぐ。注いでいる最中も咲夜の卑猥な声は止まない。
「ああぁ・・・咲夜の中に一杯・・・精液一杯・・・気持ちいいっ」
 その甘美で艶のある声はいつもの凛とした咲夜とはかけ離れいていた。だが、その様な言葉すらも状況次第では至上の興奮剤にもなるのだ。それが今の状況だ。
 咲夜の尻穴の締め付けが小悪魔の精液を最後の一滴まで残さずに搾り取ろうとする。小悪魔のナニもその締め付けにやられて最後の一滴まで咲夜の中に出しきる。
 一気に躰の力が抜けたのか、咲夜は小刻みに体を震わせ、吐く息は薄く、呼吸は荒く上下する。
「んぅ・・・うっ・・・んん、はぁぁ・・・さいっこうよ、咲夜」
「ああぁ・・・私も・・・でした、お嬢様」
 未だに繋がったまま絶頂の余韻に浸る二人。小悪魔の顔は蕩けているものの、まだ自制は出来るようである。対する咲夜は。
「はぁ、はぁ・・・お嬢様、咲夜に・・・もっと出して下さいませ」
 口からだらしなく涎を垂らし、シーツに頬を突っ伏したまま、咲夜は更に小悪魔を求める。小悪魔はそれを心から喜び、声を上げて笑った。
「ふふっ・・・あはは・・・ええ、良いわよ咲夜。まだまだたっぷり出してあげるから、喜びなさい」
「はい、お嬢様・・・」
 ぬぷぅと尻穴からナニが抜かれる。先程はきつい締め付けであった尻穴も、咲夜の脱力と共に力が抜けたらしく、あっさりと抜けた。
 咲夜と小悪魔の結合が解かれる。小悪魔のナニと咲夜の尻穴からは白く粘着する糸の様な物が橋を作る。橋は途中で垂れ下がり、ぷつりと切れる。
 興奮が冷め止まない咲夜はその躰を反転させ、自ら足を左右に寄せ、股を開いては腕を小悪魔の方へと伸ばす。あからさまな誘いである。だが、それが今の咲夜だ。欲望という己の欲求に純粋なだけなのだ。
 勿論その望みを小悪魔が受け取らない筈が無い。無言で咲夜に近づき、射精したばかりで萎えていたナニが咲夜の誘いを前に反応し始め、元の大きさと固さを取り戻そうとしている。
 咲夜の膣内は愛液でトロトロに満ちており、秘裂からもそれが漏れ出していた。小悪魔はそこに指ではなく、いきなりナニを挿れる。膣の様子と咲夜の状態を考えての判断だろう。そしてそれは正しかった。
「んぅ・・・また・・・お嬢様のが入って、んぅ・・・」
「咲夜のエッチな汁がたっぷりだから、簡単に入っちゃうわね」
 ナニに付いている液体、そこに咲夜の膣壁から溢れ続ける愛液。これだけあれば行為には何の問題も無い。
 咲夜の膣はナニを拒否せず、寧ろ取り込もうとするかの様にナニを奥へ奥へと侵入さえていく。無理な出し入れをせずに只々、小悪魔はひたすら奥を目指していく。
 侵入中のナニを腟壁はがっちりと掴み、奥へ進もうとすると、それが剥がれていく感覚を小悪魔は感じては咲夜の中に入って行ってるという実感が持てた。
(あぁ・・・温かい。気持ちいい・・・そして・・・犯したい、溢れるほどに撒き散らしたい、この中を白で染めたい、狂わせても良い、壊しても良い、只々・・・満たしたい。欲望を・・・私の、欲を) 
 咲夜を犯す事を考えていると、ナニは最奥に着き先端が当ると咲夜の躰が反応する。
「あっ・・・んぅ、奥まで・・・来ました」
「そうね」
 膣内でドクドクと鼓動するナニを咥えながら、咲夜は小悪魔に頼んだ。
「お嬢様・・・少し・・・お願いがあります」
「何かしら、遠慮はいらないわ」
 冷静な小悪魔の言葉に、咲夜は緊張した声で言う。
「・・・私の中を・・・お嬢様で満たして下さい」
「・・・ふふっ。ええ、いいわよ、咲夜」
 聞いた小悪魔は笑う。只笑う。そんな事など聞かれずとも、それをするつもりだったのだから。  
「お嬢・・・様?・・・っ!!」
 咲夜は逆に困惑していた。だが、それは途中で途切れる。小悪魔が急に腰を動かし、咲夜の膣内を責めてきたのだ。
「ええっ、満たしてあげるわ。私で一杯にしてあげるわ」
「いっあぁ!ぎぃっ・・・ああぁ!」
 空いていた腕を咲夜の腰に回し、動かない様に固定する。膣内を尻穴にした事と同じ様に激しく打ちつける。膣内をナニが大きくスライドする。
 膣内のナニはその度に怒張していき、膣からの締め付けと絡みつきが増していく。腰を引けばしつこく絡んでいたヒダは離れ、押しこめばまたきつく絡みついてくる。
 小悪魔のナニを離すまいと、膣がそう決め込んでいる様に思えてくる。ぎちぎちと小悪魔から精を搾ろうとする。
 腰を激しく動かしてゴツゴツとナニの先端で咲夜の膣を突いていく。その度に咲夜の躰と跳ね、声からは喘ぎ声と快感を貪る声が発せられる。
「ああっ、中・・・!!ゴツゴツいって・・・ああぁ!!もっ・・・つっ!!」
 咲夜の膣内では小悪魔の激しい前後運動により愛液が大量に分泌され、じゅぷじゅぷやぐちゃぐちゅといった二人の繋がりを表す卑猥な音がそこからは聞こえてくる。
 動いていく内に分泌量は増していき、咲夜の躰も小さく震えていき、その震えを堪える為に腕が小悪魔の方を掴んで堪える。
「良いわよ、我慢しなさい。耐えて、耐えて、耐えて・・・吐き出しなさい!」
 咲夜の行動を見て快感を堪えている事を察した小悪魔は、締めに向けてスパートをかける。
 膣内のナニを最大まで怒張させるも、小悪魔は射精をまだ堪える。その状態で動き、ズリズリと膣壁に擦りつける。
 膣内をぐちゃぐちゅに掻き混ぜ、そこで一度ナニを半分程外に出して最奥まで一気に突く。膣の締め付けと絡みつきを無視して、ミチミチと強引に突き刺す。
 そこで咲夜に今まで感じた事の無い快感と衝撃が走る。背中は反り返り、腕に込めていた力は一瞬で最大まで強くなり小悪魔の方が歪む。頭の中をチカチカと光が点滅する、頭が白くなり、何も考えられなくなる。
 もう、快感と快楽だけに身を任せ、それらを全て貪り尽くしたい。腕を肩から背中に回してこちらに引き寄せ、少しでもこの時間を、この快感と快楽の時間を長く続けたい。感じていたい。
 そして、絶頂と快感が同時に押し寄せる。小悪魔のナニから熱く白い精液が咲夜の膣内に吐き出される。それは膣内を満たすには充分な量であった。
「んぅ・・・ああっ!!もうっ、だめ!!イッ・・・ああっ!!!」
「んっ!あ、ああぁ!!!!!」  
 咲夜の膣内を小悪魔の熱く白い精液が吐き出され、埋め尽くされる。ナニが脈打つ度にびゅくびゅくと間を空ける様に咲夜の膣に吐き出され続ける。
 咲夜はそれを全て膣で受け止め、快感と快楽を貪る。小悪魔の射精が終わり、咲夜を強い脱力感が襲う。小悪魔の肩から咲夜の腕がストンと人形の様に落ち、ベッドにボスンと音をたてる。
 額や口、瞳からは汗や涎とうっすらと涙を浮かべているも、その顔は満足感で充ちていた。
「ああっ・・・はぁはぁ・・・あっ・・・ああぁ」
「んぅ、ふぅ・・・お疲れ様、咲夜」  
 咲夜とは違って、大量に射精した後だというのに疲れなどを見せない当り、仮にも悪魔である事が窺える。
 未だに、はぁっはぁっと大きく息を吐き続ける咲夜。性行為の体力や気力消耗はかなりのものらしい。咲夜も例外ではない。
 そして、性行為を終えたばかりの小悪魔はもう満足であった。普段は見れない咲夜の一面を堪能でき、ここまで長い性行為を咲夜とやったのも初めてだったのだ。
(ふぅ、凄い楽しかった・・・。ああっ、やっぱりエッチて良いですね)
 繋がったまま行為後の余韻に浸りきり緊張の糸がぷつりと切れ、完全にリラックスしており浮いていた。
 そこを突かれた。脳内がホウホウとしている頭を小悪魔はいきなり鷲掴みにされた。その腕は小悪魔の意思を無視して掴まれたまま下へと持って行かれる。その際に二人の豊満な胸が接触し、互いに潰し合うように横に拡がっていく。
 そこで小悪魔が見たのは性というなの欲望に溢れた咲夜の瞳と口だった。瞳は妖しくも妖艶に光り、細める事でその魅力を引き出している。口は半開きになっており、小悪魔の唇がそこに吸い込まれていく。
「えっ・・・?んむっ、んっ!」
 柔らかい感触だった。行為の最初に咲夜とキスをした感触だった。先刻まで疲れきっていた筈の咲夜は人外とも思える速度で回復し、腕で頭を掴み自分の唇に持っていったのだ。
 最初にお預けされたキスが相当効いていたのだろう。小悪魔の意思を無視して咲夜は舌と舌とを絡めていく。垂らしていた唾液を舌に絡ませ、乾いている小悪魔の舌と唇に水気を与えていく。
(あらあら・・・仕方ないですね。ふふっ)
 求めてくる咲夜を小悪魔は拒みはしない。拒んだところで咲夜は止まらないと知っているのだろう。
「んぅっ、ふむっ・・・んんっ、んちゅ・・・んぅ」 
「くちゅっ・・・あむっ、あむ、んむっ・・・んっ」
 躰の欲は充ちようとも、口の欲は充ちていない様だ。触れ合わせた瞬間から咲夜は積極的に小悪魔を求めていく。
 最初の大人しく、唇と唇を重ねるだけの様な軽いキスでは無い。互いに貪り合い、自分と相手の欲を満たす為の貪欲なキスだ。
「んんっ!むぅん、んちゅ、んむぅ!」
「くちゅっ、ううっ、はぅ!んむ・・・」
 咲夜は更に腕に力を込め、小悪魔と更に密着しようとする。
 舌と舌とが絡み合い、口内で卑猥な水音が反芻する。ぴちゃぴちゃと絡ませていく内に、唾液が口から漏れ落ちるも二人はキスを止めない。二人の欲は止まらない。
 絡めるだけでは飽きたらず、舌を押し付け合い唾液すらも貪ろうとする。二人の唾液が舌から大量に分泌され、それは全て咲夜の頬を伝って落ちていく。
 そして、そのキスは数分続いた。それでもこの二人の欲を満たしきるかに至ったかは解らない。だが、区切りは入った。
「んむっ、ぷぱぁ・・・はぁ、はぁ・・・お嬢・・・様」
「ちゅぱっ・・・ふぅ、美味しかったわよ、咲夜」
 キスを終える時でさえ舌を絡めたままで、唾液を取り零さない様にしている。小悪魔は咲夜の腕から解放され、繋がったまま上半身を起こす。
 二人の唇は最早どちらの唾液なのかも判らない程、ベタベタと纏わりついていた。だが、二人の表情を見る限り、それは何ら不快では無いようだ。
 咲夜の顔には疲労の色が見える一方、そこには確かに満足の表情も浮かんでいた。全ての行為に満足し、己が欲を満たしきったのだろう。
 一方の小悪魔はと言うと。
「全く、主の唇を無理矢理奪うなんて・・・咲夜だから許すのよ?」
「・・・申し訳ありません、返す言葉もありません」
 勢いと性欲に任せてしまったとはいえ奪ったのは事実だ。小悪魔の言葉に咲夜も身を縮めてしまう。 
「ふふっ、冗談よ。ありがとね、咲夜。美味しかったからもっと食べたいくらいだったわ」
「あ、ありがとうございます、お嬢様・・・」 
 完全には満足していないも、十二分に楽しみ、欲を満たす事は出来たようだ。これで充分で無いのだから、恐るべき淫魔の性欲である。
 そして、ここにきて咲夜に限界が来た。元々既に限界だった躰に鞭打って行ったキスだ。その反動が一気に来たのだろう。
 咲夜の瞼が徐々に伏せられていき、その瞳はゆっくりと閉じようとしていた。
「ああぁ、すいません、お嬢様・・・少し・・・」
「ええ、解ってるわ。ゆっくり休みなさい、咲夜」
「はい、ありが・・・ござい・・・ます・・・」
 小悪魔も優しい声で咲夜に眠りを促し、咲夜は一人静かに眠りについた。
 すやすやと可愛く寝息を立て始めた咲夜を、小悪魔はその手で頭をゆっくりと撫でる。
「お疲れ様。・・・咲夜」
 咲夜が寝た後も、小悪魔はそこを離れずにその場所に居た。いや、正確には居ざるをえなかった。
 何故なら、咲夜と小悪魔は未だに繋がったままなのだから。そして繋がったまま咲夜は疲れきって眠ってしまった。
「う~ん。やりすぎましたね」
 小悪魔は外を見る。陽は沈みかけており、幻想郷に暗い闇が近づいていた。行為に熱が入っていた所為か、こんな時間であった。
 小悪魔もこれには反省した。いくら溜まっていたとはいえ、咲夜をここまで疲れさせる予定は無かった様だ。
(この可愛い咲夜さんを起こす訳にはいかないですね。・・・うん、頑張りましょう)
 小悪魔はどうにか咲夜を起こさずに、咲夜の自室に連れていくことにした。
 この後、小悪魔は一人でまた興奮や性欲が余計増していったといかなかったとか。


 夜 館内 咲夜自室

 幻想郷を黒の帳が覆い、その中を金色の星が小さくも強く輝き、黒一色の幻想郷に光りを齎している。
 咲夜はそんな時間になってから覚醒する。瞼を上げ、部屋の明かりに瞳を背けながらも、徐々に瞳を開いていく。
「んぅ・・・ここは?」
 咲夜は丁寧に布団を被せられ、ベッドに寝かされていた。躰を起こして部屋を見回し、ここが自分の部屋だと気付く。
(そっか、確か小悪魔と行為して・・・寝ちゃったのね、私・・・全く、どっちがメイド何だか)
 躰も綺麗で服もちゃんと着ている事を確認し、湯浴みの世話にもなってしまった様だ。咲夜はつくづく小悪魔が良い娘と思う。
 そして、外を見てハッとする。
「夕食の準備を何もしていなかった!」
 ここまで暗くなっていては、食事時が当然でもある。そして咲夜はその準備を一切していなかった。
 そこで咲夜は自分の迂闊さを呪った。
(迂闊だったわね。・・・仕方ないわ、今から作りましょう。皆には迷惑かけてしまうけど)
 レミリアやパチュリーが出掛けているとはいえ、館内には小悪魔にここぁ、フランに美鈴も居る。妖精メイドも居る。
 咲夜は早速調理に向かおうとした所で、何か書き置きらしき物を見つける。
 咲夜はそれを手に取り、瞳で追って読む。


 咲夜へ 皆が食堂で待ってるわ。瞳が覚めて落ち着いたらゆっくりで良いわ、来なさいね  一日だけのお嬢様より


 咲夜はそれを読み終えて苦笑する。何だかんだで今日はメイドの仕事を一切していない。これも全て小悪魔のお陰である。
 正直今日一日はメイドや仕事の事を忘れて心から楽しめた。これは小悪魔に感謝しなければならないだろう。
「・・・ありがとうございます。お嬢様」 
 咲夜はベッドからゆっくりと立ち上がり、皆が待つ食堂へとゆっくりと足を進めていく。その足取りは軽く、すっきりとした気持ちで足が進んでいく。 
 

 深夜 館内 バルコニー

 夜も深みを増していき、満月だけがこの黒の中でも明るさは消されずに爛々と輝いている。
 紅魔館の二階には、庭からの景色以外も楽しめる様に広いバルコニーがある。其処には庭と同じテーブルと椅子が複数組あり、大人数でのお茶会が楽しめるようになっている。
 そんなバルコニーの椅子に、いつもの司書服を纏った小悪魔が一人座り、夜風を躰に浴びながら月見をしていた。
「んんっー、今日はたくさん動きましたねー」
 椅子に背を預けたまま、小悪魔はその場で伸びをした。一日の疲れを月見で解消しようとしている様だ。
 伸びを終えた小悪魔は、再び月に魅入っていく。が、月には狂気がある。長時間見ては狂ってしまうと聞いた事がある為、程々にする予定ではあるらしい。
 小悪魔は月を見ながら、今日一日の事を振り返った。
(今日の咲夜さんは凄かったなぁ。一杯楽しめて、沢山奉仕してくれましたし。・・・ああぁ・・・もっとやりたいな~)
 咲夜との行為を思い返し、また興奮が蘇りそうになるも、夜風がそれを冷ましていく。すると、夜風に当たっている小悪魔に近づく影があった。
「ここに居ましたか、お嬢様」 
「・・・んっ?」
 小悪魔は呼ばれた方を向いて声の人物を視野に入れる。其処にはいつものメイド服を躰に纏った咲夜が居た。
 咲夜の言葉を聞いて、小悪魔はお嬢様口調に変える。
「どうしたのかしら、咲夜?」
「いえ、色々とお礼を申し上げたくて」
「いいわよ、そんな事は気にしなくて。たまにはゆっくりしなさい」
「そのお陰で私は今日一日ゆっくりできました。本当にありがとうございます」
 咲夜は座っている小悪魔に、ゆっくりと丁寧にお辞儀をする。その後にゆっくりと頭を上げる。
 小悪魔はそれを笑って受け取る。
「私も嬉しいわ、咲夜。どう、一緒に・・・月でも?」
「はい、ご一緒させて貰います」
 咲夜は小悪魔の対面に座り、二人は同じに方を向いて月に魅入る。無言の時が流れるもそれは苦ではない。良い無言の雰囲気だ。
 一陣の夜風がバルコニー内を吹き抜け、小悪魔の躰が小さく震える。
「ふうっ~、やっぱり冷えるわね」
 そんな小悪魔の言葉を聞いた咲夜は、懐から銀の懐中時計を取り出して、能力を発動する。
 その一瞬後に、テーブルには湯気を立ち上らせた紅茶のティーカップがセットで出てきた。咲夜は一つを自分、もう一つは手に取って小悪魔の前まで移動してへと配膳する。
「お体に障ります。お飲みになって下さい」
「ありがと、咲夜」 
 小悪魔はその温かい紅茶を快く受け取り、喉に流し込むべくカップを傾ける。と、そこで小悪魔の手が止まる。
「あの・・・お嬢様?」
 咲夜はそれを見て不安になった。何か不備があったのか、はたまた淹れた茶が気に入らなかったのか。
 咲夜は小悪魔に訪ねてみた。
 小悪魔は、手に持っていたカップをゆっくりとテーブルの上に置き、元の位置に戻す。それから、咲夜の方を見て一つ命令する。
「・・・飲ませてくれるかしら、咲夜」 
「・・・喜んで」
 小悪魔の要求を咲夜はあっさりと受け入れる。そして、手にしていた紅茶を口に含み、口内に溜める。ティーカップを小悪魔と同じ様にテーブルに置く。
 咲夜は両手を伸ばして前に出す。小悪魔は咲夜の考えを予測して、躰を前に出していく。咲夜の手は小悪魔の頬を包み込む。そして・・・。
 二人の唇が再び重なる。口内に含まれていた紅茶は咲夜の口内から小悪魔の口内へと移動する。
 小悪魔の口を温かい熱を含んだ液体で充たされていく。それは奥へと流し込まれ、喉をコクコクと鳴らして飲み干され、胃へと吸収されていく。
「んっ・・・」
「ふぅ・・・お気に召しましたか?」
 口移しを終えた咲夜は、その感触を小悪魔に尋ねる。勿論その答えは決まっていた。
「当然よ咲夜。ありがと、紅茶も美味しかったわ」
「ありがとうございます、お嬢様」
 咲夜はほっと一安心する。
(ちょっと心配だったけど、大丈夫で良かったわ)
「咲夜」  
「はい」
 小悪魔はそこで一拍置いてから次の言葉へと繋げる。
「残りの今日は・・・一緒に居なさい」
「・・・はい、お嬢様」
 一人の人間と一人の悪魔の主従関係は、まだ少し続きそうである。
 その行方を知るのは、星と月だけである。
お久しぶりです 最初に書いた通り二ヶ月ぶりの投稿ですね~ なんでこうなったかと言うとですね 主な原因↓

 幻想麻雀 書く書く詐欺 モチベ コミケ 

 まあ、大方の理由は幻想麻雀ですねw
 買ってから、野良で打ったりしてたんですが、ある生主さんのコミュに入ってですね、そこで面白い事があったんですよ

 雑談枠で東方キャラのカップリングの話になってですね、色んな組み合わせが出たんですよ
 王道から一般、ちょっと珍しい等々 そこで自分が出したのが

「レミアリだよね」 でしたw マイナーどころかありえない組み合わせでしょうねww でも、いたんですよ、同士がww
「レミアリって言ったの誰だ」という人がw いやー、どこに出会いがあるか解んないですねw
その人は何か自分の事知ってましたねーw 小悪魔とアリスのSSで俺がエロいと確信したとか。俺エロクないのにね~ww 
その人とはスカコンもして、色々とチャットもしたりして親しくなりましたねー
 
 で、その人はそそわの所で投稿してる作家さんでしてねー 話も結構そういう所に行くんですよねー
 そしてごく最近の話で、「レミアリで互いに無茶ぶりしようぜww」なんですよww
 その結果ですね

 自分「レミアリ妊娠強姦物」知り合った人「レミアリ甘エロチュッチュ」

 な感じになりました 互いに苦手なジャンルをぶつける辺り流石と言うかバカだろww
 多分知り合った人の方が投稿早いでしょうから、お楽しみにですねーww 甘エロチュッチュですよww
 自分はもう苦悩しますね~ 強姦とか~むずかしいわw 
 でもリア友kから「拷問書けても強姦は書けないだろうし」とか 拷問も書いてないw(恐らく小悪魔魔理沙)
 そして何故あれが好評だったのか誰か教えて下さい まじで解らん
 妹様との絡みリクもあったのは謎すぎる 続編は心病んだらワンちゃんですかねー
 では報告は此処らへんで

 修正点 タイトル 一時だけの関係→ 一日だけの関係 事後に追記修正

 では長くなりましたが、ここまで読んでくれてありがとですー 
 意見や感想がありましたらお願いします><

 1さん 読んでくれてありがとうございます>< ほのぼのは自分も大好きですねー、はい 
     もっとほのぼのエロ読みたいな~w

 2さん 読んでくれてありがとうございます>< こんな感じでどうでしょうか?w ほのぼのですよーww

3さんw エロい言わないw
お嬢様
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
あら、お久しぶりです
あなたの書く小悪魔は相変わらずエロくていいですねぇ

修正ってか追加してほしいのですが、
事後の二人のほのぼのした日常をみたいなー、なんて…
2.名前が正体不明である程度の能力・夜削除
↑に全面的に賛成。
おもしろかったです。
3.名前が無い程度の能力削除
流石お嬢様はエロいで御座るな…ふぅ
レミアリ強姦に期待が高まる高まるぅ!