真・東方夜伽話

貴女と情交を結びたい

2012/01/11 21:37:22
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貴女と情交を結びたい

かも
「ねぇ蓮子、本当に行くのかしら?」
「勿論行くに決まってるじゃない」
 宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーンの声が響く。
「今何時かしら?」
 宇佐見蓮子は頭上に目を向け星を見た。
「深夜1時26分36秒」
「これは何かしら?」
 今度は足元へ目を向けた。
 事も無げに言い放つ。
「首のもげた道祖神」
「ありていに言うと?」
「首なし地蔵」
「不吉じゃないの!」
 そう言って、メリーは足元の脇路へ目を遣りすぐさまそれから目を逸らした。
 蓮子が懐中電灯を向けると暗闇に地蔵だけがその陰影を濃くして浮かび上がる。六体並ぶそれらは歯抜けのように歪に飛び飛び首のある無しを打ちすえ晒していた。
 蓮子とメリーの立っている場所、そこは夜の帳が降りれば陽さえ浴さぬ年経た木々が風に任せて冴え冴えさえずる参道山門階段前。
 その階段の前では、注連縄が両端に据えられた標石に片側だけ繋ぎを保った状態で、しめりと地面へその身を横たえていた。
 年月を晒し砂と地面へ同化したかのような注連縄はこの地へ誰も足を踏み入れなくなって久しいという表れ。
 蓮子とメリーの二人はそんな場所で密やかに会話を交わしていた。

 事の起こりは6日前。
 さてそろそろ冬物の服でも出さなきゃねとメリーが自室でワードローブへその手を掛けている時のことだった。
 鞄の中でもはや蓮子専用になったと言えるメリーの携帯に蓮子用の着信音が鳴ってメリーがそれを取ると、
 ディスプレイには宇佐見蓮子と見慣れた文字が表示され、早くとれとせかすように点滅を繰り返していた。
「はい、メリーです」
「メリー!今度は秘仏開帳を暴きに行くわよ!」
「開帳してるなら暴く必要なんてないじゃない」
 メリーは特急列車のように色々な過程をすっ飛ばして話をする蓮子についていける自分を褒めた。
 あぁ何て偉いんだろう私。
「もう宿も取ったわ!6日後現地へ発つからそのつもりでね」
「私に拒否権はないのかしら?」
「メリーが私を拒否したことなんてないじゃないの」
「むぐ、まぁそうなのだけれど」
「それじゃあそういうことだから。風邪なんてひかないでよ」
「あ、ちょっと蓮子?」
 メリーがそう声を返した時には既に遅く、視線を落とせば画面は着信を終えたことを持ち主へと告げていた。
「もう、勝手なんだから」
 けれどそう言うメリーの顔はそれを嫌がっているようには見えず、むしろそれを楽しんでいるかのような風。
 鞄へ携帯電話を戻すと、メリーのその手はメモ帳と万年筆を探し当て、それを捲れば羊皮紙に書き付ける手つきで持って『秘封倶楽部、活動』と滑らせ書いた。
 そして書き付けを終えてワードローブへ向き直るメリーの足取りは軽く、心なしかそこをあさるその手つきは服選びを楽しんでいるようにさえ見えた。

 そんなことがあったのがつい6日前。
 後日大学で会った蓮子によれば、どうやら秘仏はどこぞの聖人のミイラらしい。
 それを確かめたいとのことだった。
 そんなものを暴きに行くなんて一体全体蓮子はどういう神経をしているのかしら?とメリーは思ったけれど、
 まぁ蓮子だものねと云う免罪符の後ろに自身もやはりその手の事が好きなのだという自覚をメリーは一応分かっている。
 そうして連れられたのが深山幽谷深夜2時前、蓮子が云うには1時26分36秒、冒頭に戻る。

 虫さえ鳴かずにその静けさを保つ木立の頭上で、青冴えた月に薄白い雲の流れる様だけがただ淡い。
「ねぇ蓮子?」
「何よメリー」
「何故こんな深夜を選んだの?」
「雰囲気が出るかと思ったのよ」
「出すぎていて正直怖くてたまらないのだけど」
「メリーに一票」
 山門へ上る石階段の前で二の足を踏んで二人は喋る。
 その二人のどちらもが周りを夜陰の木々で囲まれそれにすくんでいるのか、自身を両手で抱いていた。けれどやせ我慢なのか弱みを見せたくないのか二人の背筋は曲がっていない。
 いつも歩き並ぶ距離よりかは都合20cm程度身を寄りあわせている二人は、その身体が触れ合うか触れ合わないかの瀬戸際をさまよっている。
 そうこうしていて立ち止まること恐らく数秒、葉ずれの音がしじまを破り揺れる身体に二人がぴとりと触れ合った。

「っっ!!」
「!?っっ」

 二人は葉ずれに驚き、身体に触れた相手に驚き、すでにその身は這々の体。
 それに目を合わせる蓮子とメリーは瞬き三度の行為の後に空々しい文脈を活かしたハイコンテクストな会話をおいそれすぐさま繰り広げる。
「メリー、今日はとても寒いわね」
「えぇそうね蓮子。とても寒いと私も思うわ」
「困ったわメリー、私防寒具持ってきてないの」
「奇遇ね蓮子、私も持ってないの」
「じゃあこれはしょうがないわね」
「えぇこれはしょうがないのよ」
 蓮子は自身を抱く手を解いて太股あたりで片手を広げた。
 すぐさまメリーはそれを取る。二人のその手が打算を隠して繋がった。
「別にこうしないと足が動かないわけじゃないのよメリー」
「そうね蓮子、私も別にこうしないと動けそうにないなんて訳じゃないのよ」
「行くわよメリー」
「えぇ蓮子」
 ざんと云うには控えめと言える石段と靴底の擦れる音が注連縄を跨いで、申し訳程度にそこへと響いた。
 懐中電灯を持つ蓮子が先を照らすたび、黒檀めいた暗闇しか視認出来ないそこへ明かりが路を暴いてゆく。
 一段上ろうとまた一段上ろうと懐中電灯の照らす先は苔むした歪な石段しか映し出さず、その景色にあてられでもしたのか二人は会話も交わさなくなっていた。
 視界の届かぬ暗闇の先で聞こえる葉ずれの音さえ二人は敏感に捉えるようなり、蓮子は時折左右へ懐中電灯を振るそぶりを繰り返す、
 当然今まで見えていた石段は闇夜に消える。
 その度メリーは握る蓮子の手を強く繋ぎ返していた。
 それは蓮子も同じだった。
 二人は口を開くことさえせずにただ懐中電灯が照らすそこだけを見て進んでゆく。
 お互い顔を見ようともせず、繋がれた手の感触だけがただただ二人の意識に灯っていた。
 もし蓮子の、メリーの顔を見て、その後ろの闇に位置関係上自分にしか見えない何かを捉えてしまうことを恐れるように二人は頑なと前しか見ない。
 そして、耳に聞こえる四足の足音がひたりと止まるその時一瞬、懐中電灯が閂の掛かる門を捉えて照らしだしていた。

「メリー、境界は見える?」
 蓮子が発するその声に、メリーは少しの安堵を覚える。
 境界暴きの活動の度に蓮子から出るメリーに対してのその言葉。
 ほこりを被って枯れ冴え果てる風化の途を辿った門扉を見据えてメリーは答える。
「今のところは何も」
「そう」
「今日は結界暴きじゃないんでしょう?」
「しておきたかったのよ、何となく」
「私も聞かれたかったわ」
「メリー、それじゃあ門を開けるから。手、離すよ?」
 言うと蓮子は嘘のようにメリーから手を離して閂へと手を掛けた。
 数年来どころか恐らくそれ以上の年月を経てだれもくぐらせていないだろうその門扉は、何かの冗談かと疑うほどいっそ滑らかにその閂を放棄した。
 手に取る閂を音の立てないようしゃがんでから地面へ置いて、蓮子は門扉へ手を掛ける。
 夜陰に木と蝶番の擦れる不協和音が鳴り響き、門扉はその先を二人へ開いた。
 視線の先には手先の3段ほどある朽ちたお堂が見えていた。
「行こ、メリー」
 言われるとメリーは蓮子の手を握るでなく、自然とその腕にしめやかと抱きついていた。
 石面なのか砂利なのか分からなくなった地面を歩く。
 お堂へ入る。
 簀子の設えられた廊下を二人は歩く。
 蓮子とメリーの足がそれを踏み鳴らすたびに気味の悪い軋みが辺りへ消えていく。

 一歩。
  軋む。
 二歩。
  軋む。

 部屋への障子は朽ち果て破れ、倒れているものもあれば、倒れかけて他の障子へ袈裟と交わっているものもあった。
 蓮子は逐一部屋へと懐中電灯を向け、秘仏のしまわれているだろう厨子を探す。
 楕円に照らされる部分だけが何十年ぶりかの人の視線に晒されて、またそこも二人へ視線を注いでいるかのようだった。
 少なからず二人は見えぬところへ光を当てたときにそう感じていた。
 そしてそこから懐中電灯を振った時に闇夜へ戻ったその場へ背を向けると、言い様の無い見られているという感覚を覚えていた。
 背中に何か居でもするんじゃないだろうか?
 蓮子は同じ場所へ懐中電灯を当てることを決してしなかった。
 二人の呼吸は浅く早く、息急くようにその鼓動も逸る。
 身体の感覚は薄く、頭という容器に意識がなみなみ張っている。
 ふと蓮子が横へと目を向ければ、首を捻るメリーの首筋が髪間に覗いた。
 二人の呼吸は浅く早い。

「メリー、あったわ」
 そうして、懐中電灯が朽ち果て倒れた障子の隙間からそれを見つけだした。
「厨子ね」
 廊下と部屋への境界線、長押を二人は踏み跨ぐ。
 部屋には他に何も無く、厨子が中央でただそれだけ置かれていた。
 照らされる部屋の真中にそれしか物の無いという光景はひどく目に焼きつく。
 漆塗りの厨子は所々剥がれていて、相応に年を経ていることを二人は感じ取った。
 ひた、ひたと二人はそれに近づいて
「さぁメリー、秘仏を暴いて闇夜に提灯を灯しましょう」
「秘封倶楽部の面目躍如ね」
 同時に手をかけそれを開く。
 古めかしい空気の充満する厨子の内部へ外の空気が初めて触れた。
 そして二人はそれを見た。


 お堂を後にしたその帰り道。
 メリーと蓮子は手を繋いで宿への路を歩いていた。
 けれど蓮子は横目にメリーを盗み見て、お堂での息筋そのままに浅く早く逸っていた。
「蓮子にしては珍しく現場を荒らさなかったわね」
「あれはあのままひっそりとあそこに安置してあげた方がいいと思ったのよ」
「蓮子のそういうところ、私好きよ」
 表面上は取り繕っていた蓮子はメリーの好きよという言葉を聞いて口を滑らせた。
「あのねメリー?」
「どうしたの蓮子?」
「人は恐怖や危険に駆られると遺伝子に刻まれた行為に及びやすいって言うじゃない」
 繋いだ手はそのままに蓮子は夜空を見上げてそう言った。
 対してメリーは蓮子に目を向けていた。
「今日はその、つまり怖かったと言ってもやぶさかでない気がするのよ」
 奥歯に物が挟まったような物言いをする蓮子。
 その要領を得ない蓮子にメリーの目はいぶかしむ風に変わる。
「ほら、メリーも何だかそんな感じだったじゃない。その、ほら今も頭は凄く冷静だけれど凄くそのほらあの覚めやらぬというか、そのだからその」
 そう言う蓮子の頬は秘めやかに色づいていて、その癖メリーと目を合わせようとはしない。言葉も尻すぼまりに小さくなっていた。
 そしてメリーはお堂で何度か蓮子の視線を首筋に感じたことを思い出して、先程から要領を得ない蓮子とその態度の方程式を経験則から紐解いた。
「蓮子、宿に帰ったら私としたいってこと?」
 メリーは小首をかしげて横合いから蓮子を覗き込む。
「あの、そのえっと」
 メリーは蓮子のこういう所が好きだと今更ながらに自覚した。
 行為の最中はそうでもないのだけれど、いざそれに至るまではいつものあけすけさは影を潜める、それがメリーに好ましい。
 こういう時はメリーも蓮子を手玉に取れるのか、自分から意を汲み取って誘うのもそれはそれで良いのだけれど蓮子にきちんと白状させたいという嗜虐心がその鎌首をもたげていた。
 メリーは今まで蓮子に向けていた視線をわざと外して前を向く。
 殊更に物憂げな表情をその顔に作って、喋る。
「ねぇ蓮子、ちゃんと言ってくれないと分からないわ。私今日は早くシャワーでも浴びてゆっくり寝たい気分なの」
 文脈的な会話を都合一時間程過去に階段前で交わしたメリーはけれど蓮子にそう嘯いた。
 メリーのゆっくり寝たいという言葉を蓮子は遠まわしに拒否されたと取ったのか、繋いでいる手だってもしかしたらメリーは嫌々なのかもしれない、
 なんて良くない事を考えて明後日の方向へ思考をくゆらせ沈んでいた。
 蓮子の手は心許なげにその握る力を弱めていた。
 メリーはもちろんそれに気付いていて、さぁどうなったかしら?と視線を蓮子へついっと戻す。
 そうすると、帽子を目深にかぶって軽く俯きへこむ蓮子がメリーに見えた。
 その様子にメリーは心の中で可愛いなぁとほくそ笑みながらも、少しやりすぎたかしら?と軽い自省を自身へ促すことでその免罪符としていた。
 そんな免罪符の後ろに隠れた自身の感情、メリーも蓮子とおどろしい夜の散策その感覚を確かにあの時共有していたのだ、つまりはメリーも一応自分のそれを分かっている。
 そういう気持ちが無いわけではない。
「あ、その、それじゃメリー、帰りましょうか」
 そう言って臆病にも引いた蓮子にメリーはこれで終わりと言葉をかける。
「もう、嘘よ。私だって一緒にあそこへ行ったんだから、それに私が蓮子を拒否する訳ないじゃない」
「メリー?」
 メリーは蓮子の耳元で小さくその口を開き、しめやかにその言葉を囁いた。
「あのね蓮子、私も貴女と情交を結びたい」



 廊下を進んで離れの部屋、和洋折衷そこは宿。
 深夜だと言うのに一つの部屋が閨を思わせる灯りを煌々とひそやかに灯していた。
 漏れ聞こえてくるのは二人の嬌声、壁には映る影二つ。
 二人の交わるベッドが揺れる。
「は……、ん」
「ん、ちゅ。メリー、メリー」
 宇佐見蓮子がメリーの上になってその口を貪っていた。
 お互いに裸身を晒す二人の肌には汗が見て取れ、行為が始まりしばらく経っていることが窺える。
「ふ、んちゅ、じゅ、はぁっ、あ」
「れんっ、れんこぉ、んじゅ、ちゅ、ん、んぅ」
 啄むというには言葉に足りない二人の口交。蓮子が舌を欲しいと口内へそれを挿れれば、メリーはもっとと自身のもので蓮子のそれを迎え入れた。
 絡まる舌に、投げ出されてなお繋がれて離れはしない二人の手。
 合間合間の息つく度に、五指を割りひらいて絡まる二人のその手は軽く閉じては開いて、閉じては開いてを繰り返す。
「ん、ぁ、ぁっ。れんこ、そこっ」
「んは、はっ。ぁはっ、メリーはここ好きよね」
「いじわる」
 蓮子が空いている方の手でメリーの秘所へ中指を挿れると軽く彼女のおとがいが浮いて、さっとその頬は桜に染まった。
 膣口から中指を入れて丁度おさまる左にそれたその上部、蓮子はメリーの良く鳴くそこを深爪にしてある中指で掻いた。
 とろりとろりと既に濡れひしたメリーの愛液が、彼女の陰毛や蓮子の指にてろてろと粘度を持って卑猥なくちゅりという音を持って響かせていた。
 そんな蓮子の手つきにメリーは時折顔を逸らしながら腰を浮かせて、人差し指を唇へ添えるイかせて欲しいという意思表示を蓮子に送る。
 すると三度ほどそれを見た蓮子は膣から中指を抜き、愛液に塗れたそれをスロートするように舐めてメリーへ見せつける。
 口から抜かれる中指と蓮子の唇に唾液と愛液が糸を引いた。
「ぁ、ぁは。メリーの愛液こんなに糸引いてるわ」
「馬鹿」
「ねぇメリー、先に私をイかせてよ」
「わっと、もう」
 蓮子はメリーの首筋、耳に近いそこへ口付けというより囁くように顔を寄せる。
 身じろぎする度に二人の勃起している乳首が汗ばむ肌にお互いを刺激していた。
 そしてそれは二人にとって敏感な部分に触れるのか、十分な愛撫となってぁっぁっという二人の軽い喘ぎ声を引き出していた。
 耳元近くで蓮子のその声を聞くメリーはそれだけで波のように引いては来る愉悦を覚える、
 けれど切迫感にも似た口使いで首筋へ吸い付く蓮子にメリーは背中へ手を絡ませて、問いかける。
「蓮子、心配ごとでもあるの?」
 するとはたと蓮子の愛撫が止まる。メリーの肩に蓮子が顔をうずめて乗せる。
「ん、その、ね。する時って口とか手を使うから道具でも使わないとイくのってどっちかだけってこと多いじゃない、だからメリーと一緒にイけたことないなって。それだけよ」
 その蓮子の言葉にメリーは少したじろいだ。
 確かにそうだけど、でもと思っていた。
「メリー?」
 メリーは肩に回した手をそのまま這わせ、汗を吸って少しの束に分かれた蓮子のセミロングへと手を掻きいれ下から上へと流して梳いた。
「ばかね蓮子は、ほんとばか。そんなのどうにでもなるわ」
「ばかで悪かったわね」
「ほら、身体起こしなさい」
「ん」
 二人はシーツの上で身体を起こして向き合った。
「や、ぁっん」
 メリーは正対した蓮子の性器へ手を伸ばし、深爪の中指を挿れて愛撫する。
 蓮子はメリーに抱きついた。
 そうして蓮子はまた肩口へ顔を預ける格好になる。
「蓮子、私にもして」
 言うと、蓮子は顔をうずめたままに身体を支える為に片手は背中へ、そしてもう片方は愛撫をする為に膣へと挿れてそして掻く。
「れん、こっ。ん、ぁ、ぁっ。ぃや、ぁっ」
「ぁ、ぁ、ぁっ。めりぃ、これ、恥ずかしっ」
 二人はそれぞれ前のめりにその身体を重ね合わせて調和を満たしていた。
 お互いがお互いの性器へ愛撫を加え、その息筋を耳に感じる。
「あっ、メリー、イく、イきそう。イくっ」
「ぃや、ぁっ、はっ、れんこ、膣っ吸い付く」
「イくっ、いく、いくいくっ、メリー、イきそう」
「えぇ、れんこ、もう私も、イきそう」
「めリーっ、メりー、メリーっ、いくいくっ、イくっ、イっちゃう」
「蓮こっ、れん子っ、れんこ蓮こ蓮子っ、いく、いく、いくいくっ、ぁっ、いくっ」
 二人の同時に果てるその瞬間、蓮子は目の前にあるメリーの肩口を咄嗟に噛んでさざなみの余韻とも言える快感を耐えるように味わっていた。
 口すきから蓮子の唾液が垂れてメリーのそこを濡らしていた。
「ふぅっ、ふうぅ、ふっ、ん」
「つっ、ん、んっ、ふっ、もう、れんこったら」
「はっ、はぁ、ぁん」
 二人はくず折れるようにその顔を寄せて会話を結ぶ。
「ね、こうやって一緒にイけるわ。何も不安に思うことなんてないのよ蓮子」
「そうね、メリー。私いまちょっと嬉しい」
「ちょっと?」
「すごく嬉しいのよ、メリー」
 蓮子とメリー。そのどちらもが、肌を重ねて近くに感じる相手の顔は綺麗に笑っているのだろうと、そう感じていた。


 部屋に差しいる朝の日差しは、行為そのままに閨を明かしたシーツに包まる二人を照らす。
 蓮子は起きて、メリーは寝ていた。
 そのメリーの頬を蓮子は横で頬杖をつきながら優しくつついていた。
 するとメリーの顔へと日差しがかかり、眩しさと頬への刺激に意識の帳を開けられたのか、メリーは眉根を震わせ目を覚ます。
「おはよ、メリー。良い天気よ」
「キスして蓮子」
「仰せのままに」
 触れ合った。
 軽く啄むという言葉に何の嘘も無い二人のそれ。
「さぁメリー。チェックアウトまでまだ時間はあるけれど、それからどうしましょうか?」
「んー、蓮子にお任せするわ」
「えぇ、そのつもりよメリー。どこへだって連れていくんだからね」
 二人の夜明けは、ただ透き通っていて、ただ淡い。
道祖神:どうそじん 帳:とばり 注連縄:しめなわ 這々の体:ほうほうのてい 閨:ねや 閂:かんぬき


こんな二人だといいなぁとかそういう。
お疲れ様でした。良かったと思っていただければ幸いです。
かも
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
非の打ち所がないちゅっちゅで安心した
2.名前が無い程度の能力削除
これはよい蓮メリ。
ごちそうさまでした!
3.名前が無い程度の能力削除
話は良かったのですが、メリーは電話だと自分をメリーって呼ぶんですか?
4.名前が正体不明である程度の能力・夜削除
ぐっとじょぶ。
5.名前が無い程度の能力削除
よみがなサービスが、いい!
6.名前が無い程度の能力削除
テンパる蓮子と少しお姉さんな感じのメリーが可愛いですね
私の中の秘封もこんな感じですw
7.名前が無い程度の能力削除
どきどきがとまりません。