真・東方夜伽話

ヒメゴトニャンニャン

2011/10/21 05:09:07
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ヒメゴトニャンニャン

野田文七

 薄物越しに触れた青娥の肩は、思っていたよりずっと丸みがあって、柔らかかった。手の甲が、スカートに当たっている。生地の感触が、舞い上がるほど気持ちがいい。だが、それよりも腕だ。体を寄せたせいで、互いの剥き出しの二の腕がわずかに触れ合っている。仙女も人間と同じように、肌は温かいのだということを、平太は知った。
「さあさあ、まずは一献」
 簪でまとめられた青い髪が、平太の頬や顎をくすぐった。果物に似た、ほのかな甘い匂いが漂ってくる。知らず知らず、平太は鼻孔を膨らませていた。
「あ、どうも……」
「桃のお酒です。少し甘すぎるかしら。私、仙女だけれど、こういう蜜のように甘ったるいもの、好きなんですよ。あなたのお口に合うといいのだけれど」
 彼女は上品な所作の中に、くだけた、親しみのこもった仕種を巧みに織り交ぜていた。龍を彫った瓶から杯に酒を注ぐ。
 杯に酒が満ちるにつれ、脳髄を痺れさせるような甘い香りが、部屋中を漂う。
「いえ、甘いのは、大好きです。特に、あなたみたいな綺麗なひとがついでくれるなら……」
 自分自身でも呆れ返るほど平凡な台詞だったが、青娥は少し照れたようにして、ほほえんでくれた。平太は、言って良かったと思った。
 なぜ自分がここにいるのかという疑問は、頭の端に留まっていたが、こちらを見上げる青娥の笑顔でほとんど吹き飛んでしまった。
「お世辞でも嬉しいわ」
「と、とんでもない。ほんとうです。仙女様、あなた……」
「にゃんにゃん」
 青娥はそれだけ言って、満面の笑みを浮かべた。
「えっ」
 平太は、その響きと、青娥が見せた爽やかな色気に、すっかりのぼせ上った。同時に、言葉の意味はわからず、当惑した。青娥は笑みを収め、人差し指で自分の顔を差した。
「私の呼び名です。本名は霍青娥ですけど、青娥娘々と呼んでくださいな。仙女様、だなんて言われると、なんだか畏まってしまいます」
「青娥、娘々」
 その言葉を舌に乗せると、何やら恥ずかしいような、照れ臭いような、のんびりした気分になってくる。
「私を見ていてくださるのは嬉しいけど、お酒も飲んでくださいね」
 ずっと青娥を見ていたことに気づいて、平太は杯に口をつけた。とろみのある果実の香りが、口の中を流れ落ちていく。鼻も口も、甘さに爛れていく。そんな味わいだった。一口目で、平太はこの酒にすっかり魅惑された。
 さらに煽ろうとすると、杯は空になっていた。隣に侍っている青娥についでもらおうと横を見ると、真っ暗だった。誰もいない。青娥に体を預けるつもりだったので、そのまま倒れ込んでしまった。床は冷たい。

 目覚めると、板の間でひとり、机に突っ伏していた。肩や腰が痛かった。涎が、顔の下の紙にべっとり貼りついている。慌てて顔をあげ、紙をはがした。
『つまり、仙人になると数多の妖怪から狙われる様になる。それだけではなく、仙人には常に災難が多く、その最たる物が百年に一度程の間隔で地獄から刺客が来る事である』
 稗田家の資料整理を命じられていたのを、ようやく平太は思い出した。中に、稗田阿求が記した幻想郷縁起の原稿らしきものがあったので、それを読み耽っているうちに、つい眠ってしまったらしい。
 もし眠っているところを見られたら、ただでさえ、サボりがちで意欲がなくコミュニケーション能力が低いなどと散々な平太の評価がさらに下がってしまうところだった。だが平太は、居眠りを見咎められなかったのを安心するより先に、今自分がたまたま目にした紙片を、食らいつくようにして覗き込んだ。
 仙人。
 文字を目にした瞬間、平太の心臓は、撞木に突かれた鐘のように、激しく鳴った。肩や腕に触れた少女の柔らかい体温が、まざまざと想起された。彼女の息遣いや、笑ったときに見えた白い歯や、杯にそそがれる酒の音、身に着けた薄い紗の衣擦れ、それらひとつひとつの記憶が、平太を幸福な心地へいざなった。
「そうか、仙女様に俺は、酌をしてもらったんだ……」
 自分に確認するように、ひとりごとを呟く。
 昔から、夢の中で仙女と交わる話は多い。中国では、山にお参りにいった皇帝が、よく祈っている途中に眠って仙女とお楽しみに耽っている。日本でも、仙女の湯浴み中に羽衣を盗んで、帰りの足をなくした女を家に置いてなし崩しにお楽しみに耽っている。
 そういう話を読んだり聞いたりするたびに、平太は心をときめかせていた。高貴な存在であるはずの女が、自分の腕の中で火照り、身をよじらせ、一個の肉として蠢くさまを見るのはさぞ心地よかろう。
「酌をしていたときの手、小さかったな……」
 霍青娥と触れ合った右腕を、平太は撫でた。そうしながら、右手は自分の股間をまさぐっていた。自分で思っていたよりも、ずっと勃起している。
「娘々、青娥娘々っ」
 自然と、名前が口から出る。平太はあぐらをかいたままで帯を解き、モノを取り出し、激しくしごきはじめた。白く、洗練された宝石細工を思わせる指が、一本一本、ペニスにからみつくところを想像した。薄桃色の、一見薄く控えめのようでいて、その実驚くほど柔らかい唇が亀頭に押しつけられ、その形を歪ませ口腔内に暴力的な肉棒が押し入っていく有様を脳裏に浮かべた。
「ああ、そんな、青娥娘々……おぉ、もう駄目です、駄目、駄目……」
 二十秒も経たないうちに、平太は限界を迎えようとしていた。
 机に広がった紙片を左手で押さえつけ、そこに書かれた『仙』という文字を食い入るように見つめつつ、ラストスパートとばかりに一気に右手でしごきたてた。
「娘々、にゃ……ウッ」
 熱い欲望の体液が、陰茎の先端から迸った。ねっとりとした痕跡を、紙の上にぶちまけた。想像の中で、口内に大量に精液を送り込まれた青娥は、目をぎゅっと閉じ、唇に力をこめて懸命に外に漏れないようにしていた。平太は口を半開きにして、目の前のカレンダーを見るともなく見ていた。力を失い、垂れさがりつつあるペニスを、ゆっくりと前後にしごきながら、余韻を堪能する。
 廊下から、軽い足音が聞こえてきた。平太の頭は一気に醒めた。稗田家の屋敷で、軽い足音を出す人間はあまりいない。屋敷の成員のほとんどが成人しているからだ。稗田家の足音は、平均的に重い。だから、軽い人間は限られている。早くなんとかしないと、一番見られてはまずい人間にこの場を見られてしまう。頭ではそうやって懸命に体に指示をだしているが、肝心の体が動く様子がない。まだ、幻影の仙女の後戯にうつつを抜かしている。乳首や脇腹、太腿を丁寧に舐められている。
「大友さん、いらっしゃいますか。資料整理の件で……」
 おかっぱの和服少女が、襖を引いて顔を出した。この屋敷の当主、稗田阿求だ。いつもと変わらぬ、控えめで、落ち着いた声だった。控えめで、落ち着いているからこそ、こちらに何か疚しい思いがあったときは、その声が針のように尖って胃に突き刺さる思いがする。
 帯をはだけ、己の一物をにぎりしめた、下働きの大友平太。
 男の体液で汚された、彼女自身の草稿。
「……すけど、いくつか別に取っておいてほしいものがあるので、ここに項目を書き出しておきました」
 一拍、台詞が止まったが、そのあとは淀みなく続いた。その淀みなさが、ますます平太の胃を締めつける。さすがに、幻影の少女は姿を消しつつあった。現にそこに立っている雇い主の存在が、膨れ上がっていく。
「紐で留めておきました。ここに置いておきますね」
 そして、阿求は足早に去っていった。足早というのはあくまで平太の感覚だが。
 阿求が去ってしまうと、また仙女の体感が戻ってきた。手の中でうなだれた陰茎を、少し前後にしごいてみせると、淡い快感が広がった。それとともに、再び肉棒に血液がそそがれようとしているのがわかった。だが、さすがにさっきみたいに没頭しようという気にはなれなかった。精液を収めるように、紙片を閉じ、懐に入れると、平太は阿求の置いていった紙束に手を伸ばした。

 大友平太が稗田家をクビになったのは、その翌日のことだった。朝から屋敷に出向くと、中年の女中から門前払いを喰らった。
家に帰ると、書状が届いてあり、正式に罷免が通達されていた。

 どうやら、加奈に昼飯を作る気はさらさらないようだった。
 朝、平太が稗田家から帰ってくると、ちょうど妻は稗田家からの手紙を読んでいる真っ最中だった。加奈の怒りは爆発し、平太は散々に罵詈雑言を浴びせられた。怒鳴るのではなく、冷たい口調で、延々と問い詰める。
「これからどうするの。あんたもう三十越えているのに」
「どこか他に職を探すさ。霧雨商店にでも面接に行ってくる」
「馬鹿じゃないの、三十越えた何の能もないオッサンを、商店が雇うはずがないでしょ」
「何の能もないとか言うなよ。お前、仮にも夫だぞ」
 さすがにたまりかねて口答えした。だが、それはかえって加奈の舌をなめらかにしただけだった。
「私は霧雨さんの下請けで時々パートに入っているけど、あんたにはそれすら無理。ずっと上白沢家やら稗田家やら、大きな家の書庫整理ばかりしていただけのあんたに勤まるものですか」
 加奈が働いている籠屋が霧雨の下請けであることを、平太は今日初めて知った。そういうお互いの話も、ほとんどしない。平太はもう、加奈の裸を思い描くことが、すぐにはできない。前はここまでひどくなかった気がする。だが最近では、がんばって想像しようという意欲がそもそも湧いてこない。
「ちょっと、どこ行くの」
「腹減ったから、なんか買いに行く」
 お前が作らないからな、と言おうと思って、また何か言い返されそうだったので飲み込んだ。
「私は作らないわよ。今のままだったら。外で反省してくるといい」
 家を出ようとすると、そんな罵声を浴びせられた。平太は顔を歪めて、胃の辺りをさすった。
 特にあてもなかった。試しに霧雨商店を覗いてみた。中は広く、家具や食器から、針やピンセットなどこまごましたものまで売ってある。何も買わずに出たとき、ちょうど若い店員が、材木を肩にかついで店の裏手に入っていくのを見た。あれは俺には持てないな、と思った。
 昼下がりの市場で、果物屋を見つけた。四輪車に梨や葡萄を詰め込んで、店を開いていた。だいぶ数が減っている。中に、桃が二、三個残っていた。
 見た感じ、どれもぱっとしない。
 なんで加奈と結婚したのか、その理由がどうしても思い出せない。今、振り返れば、流れのままにしたとしか言えない。そのときの自分と、時間を取ってよく話し合ってみたい。
 桃は意外と高かったので、一個だけ買った。
 幻想郷縁起によれば、仙人の主な活動場所は『不明』とある。以前、山の神様と一緒にいるところを見かけた者がいるから、妖怪の山にいるのかもしれない。だが、そもそもその仙人が、あの青娥娘々であるとの確証はないし、平太に妖怪の山にいけるような強さはない。強い知り合いもいない。桃の皮の匂いを嗅ぎながら、通い慣れている、昼間から開いている居酒屋にしけこんだ。
 徳利と猪口を用意してもらい、ひじきを一皿頼んだ。それで壁際の席で、ひとりちびちびやりながら、桃を眺めまわしていた。
店内には、愛想の悪い主人と、ぼろ衣を着て机に突っ伏して寝ている男がいるだけだ。主人は、先年亡くなった妻へ呼びかける癖が抜けず、しょっちゅうひとりごとを言っている。ぼろ衣の男は、何かの小説をずっと暗唱しているらしいが、タイトルが複数に渡る上、自身の注釈も交えているので、何を言っているのかわからない。
 ろくでもない狂人ばかりだ、と平太は内心毒づく。
「あら、まあ、素敵な桃ですこと」
 耳元で囁かれた気がした。慌てて振り向くが、平太以外には例のろくでもない二人しかいない。
「こちらです、こちら」
 耳にするだけで快い声だった。声は、壁と机の隙間から聞こえてくる気がする。机を引いて、覗き込んだ。だが、そこには床があるだけだ。当たり前のことだ。
「いけませんよ、隙間じゃなくっちゃ、いけないんです」
 また声が聞こえてくる。今度は、皿の下からだ。皿が浮き、そこから白い指が現れた。平太は、大事なものを扱うように、自分の十本の指でその指に触れた。
「またお会いしましたね。嬉しいわ」
「俺もです。会いたかった、娘々」
「まあ、あなたにそんな風におっしゃっていただけるなんて」
「けど、よければ、指だけじゃなくて、あなたの顔も、体も、見たいです」
 平太は皿の下に向かって熱心に呼びかけた。体中に、甘い熱が広がっていくのがわかる。股間が膨らみつつあった。
「私もですよ。もし良ければ、ご招待しても?」
「もちろんです、もちろん。こんな、気違いとヒステリーばかりの世界はうんざりです。俺は娘々と会えればそれだけでいい」
 白い指にすがりつくようにして、平太は懸命に話しかけた。指がもう一本出てきた。中指のようだった。今まで平太が触れていたのが人差し指だろう。
「そんな、うんざりだなんて言ってはいけませんわ。あなたにも帰る家があるでしょう。安心できる寝床があるでしょう。日ごろの、周囲への感謝の気持ちを忘れてはいけませんわ」
「ない、ないよ、娘々。俺に帰りたい家なんてない。この世から消えてしまったっていい。娘々がいればいいんです、娘々が」
「あら」
 それまで、触れられる一方だった青娥の指が、はじめて能動的に動いた。人差し指と中指で、平太の人差し指を挟む。手から全身へ、一気に震えが広がった。
「ほんとうに、構いませんの?」
「未練なんてない。こんな、俺のことをわかってくれない、受け入れてくれない世界なんて、なくったっていい」
「じゃあ、いらして」
 くい、と指が引っ張られ、皿の下に消えた。そのまま、手が、腕が、中へ吸い込まれていく。突然のことに、反射的に手を引こうとし、椅子を蹴倒してしまった。だが、これが青娥に招待されているのだとすれば、逆らう理由は何もない。思い直して、皿の下へ飛び込んだ。


 前回、稗田家で見た夢よりも、はっきりとまわりの様子を窺うことができた。平太が腰かけている長椅子や、目の前の大机、壁際の棚など、全体として中華風の調度でまとめられているようだ。
少なくとも十畳以上はありそうな広さだ。床はすべすべした質感の石でできており、柱と柱の間には薄い幕が垂れさがっている。青娥と同じ、水色の幕だ。
 隣で、そよ風が吹いた。
 ふわりと、青娥が隣に侍っていた。杯を平太に差し出す。その優雅な美しさに震えながら、平太は杯に口をつけた。桃の甘い酒精が、喉をくだっていく。震える手で、机に杯を置くと、そのまま青娥を抱きしめた。
「あっ……そんな」
「娘々、会いたかった、娘々……」
 抱くと、腕の中で溶けてしまいそうなほど、青娥は柔らかかった。一見華奢なように見えて、実際に平太の腕や胸に当たる彼女の体は、驚くほど豊かだった。
「ここにずっといたい」
「もう、私は逃げませんのに」
 青娥は少し拗ねたような口調で、平太の耳に囁きかけた。それで力がゆるむと、両手で平太の肩を押した。それでも突き離すのではなく、肩に手はそえたままだ。
「何も焦らなくていいのですよ」
 宙を浮く羽衣が、食べ物の皿を乗せてきた。ピンクと黄色の縞模様が眩しい正体不明の刺身、赤や黄色の派手な色合いのサイコロ型ゼリーなど、見たことがありそうでない料理が並んだ。見た目も匂いも素晴らしく、平太の口の中にたちまち唾液が溜まってきた。
「さあさあ召し上がれ。もちろん、私もいただくわ」
 甲斐甲斐しく青娥が取り皿に料理を盛り付ける。その様子を見ているだけで、平太の股間に血が集まってくる。さっき抱きしめたときも、腹の辺りに当たったから、青娥もわかってはいるはずだった。
 焦ることはない、と平太は自分に言い聞かせる。あまり落ち着きがないと、青娥に嫌われるかもしれない。腹も減ってきたし、実際にここの料理は掛け値なしにうまそうだった。
「わたくしにもついでくださいますか?」
 杯をとって、青娥は平太を見て、小首をかしげてみせた。また抱きしめたくなる衝動を抑えつつ、平太は瓶を取り、ついでやった。それから杯を合わせ、ひと口、酒を舌で転がした。まずは小エビにキャベツを巻き、濃いドレッシングをかけたものを頬張った。そのまま頬が落ちそうなほどうまかった。

 腹がくちてくると、体全体が暖かくなってきた。次々と運ばれてくる料理に舌鼓を打ちながら、隣り合ったふたりは、何度も腕や足をすり合わせた。そのうち、青娥の左手が、平太の太腿に触れた。さりげなく、ごく当たり前のことのように、太腿の上を這い回る。円を描くような手のひらの蠢きがあまりに心地よく、平太は持っていた皿と杯を落とさないよう、机に置いた。右腕を、青娥の肩に回し、引き寄せた。青娥は抵抗せず、横顔を平太の胸に押し当てた。手のひらが描く円の軌道は、少しずつその形を変えていった。手のひらが、内腿にも触れるようになった。平太は、半身を踏み潰された毛虫のように、体をねじった。
「心臓が、どくどく、言ってますよ」
 青娥は、平太の胸に、ますます強く耳を押しつけた。囁き声は、平太の耳を甘美にくすぐった。腿の上にあった手のひらが、するりと、またもさりげなく、股間に伸びた。すでにそこは張り詰めていた。衣越しに撫でさすると、ひくひくと蠢いた。その繊細な、たおやかな指が、帯の結び目に伸びた。左手だけで、器用に結び目をほどいていく。空いた右手が、留守になった股間の上に覆いかぶさり、やさしい刺激を続けた。
 帯が解かれた。左手が帯を取り除いている間、右手は腰から潜り込み、いきり立った平太の怒張にそっと手を触れた。
「っご……おっ、お」
 握ってもおらず、ただ触れただけで、平太は熱された鰹節のように体をひねくった。
 青娥は、その様子を見てくすくすと笑い、鼻にかかった声をあげた。
「わたくしでよければ、口でいたしましょうか?」
 平太はうめくばかりで言葉が出ない。ただ、首を縦に激しく振った。青娥の左手が、下衣の裾をつかんだ。平太が腰をあげると、そのままするすると下げられていった。下半身が剥き出しになり、開かれた毛深い太腿の中心には、肉棒がそそり立っていた。
 それは完璧な勃起だった。
 青娥が、右手でそっと握ると、鈴口から透明な汁が滲み出た。平太は口を開け、目を細め、眉をひそめ、ぼんやりと青娥を見つめている。青娥は親指の腹で汁を受け止め、棹全体に広げた。平太は小刻みに体を震わせ、普段の彼とは似ても似つかぬ高い声で、己の快楽を訴えた。
「あ、ああ……い、い……」
 青娥はそっと棹を握って、にゅくにゅくと上下にしごいた。彼女の人差し指がカリ首の縁に当たったとき、また鈴口から汁が漏れた。青娥は横から平太の股間に覆いかぶさり、口を開け、亀頭を飲み込んだ。
 平太は、深く息を吐いた。ペニスは、半ばまで青娥の口に埋もれた。青娥は鼻で少し荒く呼吸をしながら、舌先で口中の男性器を舐めまわした。右手はペニスの根っこをしっかりと支えている。
「ふぅぅーっ、ふぅっ、ふぅおぉぉぉぉ……」
 平太は、息を吸っては吐くということしかできなかった。あとはただ、青娥の顔を見ていた。青娥はいったんペニスを口から抜いた。すでに唾液でコーティングされたペニスは、室内の照明を反射し、ところどころ白く濡れていた。うっとりとした眼差しで、青娥はそそりたった剛直を見つめている。
「まぁ、こんなに大きくなって……素敵」
 そういって亀頭に口づけし、それから舌先で先端をくすぐった。それだけで肉棒は、意思を持った生き物のように、激しく頭を振り立てた。
「娘々」
 平太は口の端から垂れる涎をぬぐう余裕もなく、少女の整えられた青い髪を撫でた。少女は男を見上げ、不安そうに聞いた。
「ごめんなさい、淫らな女だと、がっかりされたでしょう」
 問いながらも、手は、平太の膝や内腿を撫でていた。全身が性感帯となっている今の平太にとって、たまらない奉仕だった。
「ない……ない」
 かろうじてそれだけ言って、平太は首を横に振った。もっと色々言いたかったが、あまりの性感の高まりに、頭が働かなかった。
「もっと……」
 催促するように、青娥の頭を、少し抑えた。
「よかった。ああ、だってこんなに逞しい、殿方のおちんぽですもの……んむっ」
 今度は、根元まで飲み込んだ。
「んっ、んっ……おぶっ、んぐむぅっ」
 深々と、根元までがすっぽりと、青娥の口の中に入った。唇が、根元を締めつける。陰毛が、青娥の鼻先を撫でた。その雄の匂いを嗅ぐように、青娥の鼻息は荒くなる。唾液をたっぷりまぶしながら、ペニスを吐き出していく。彼女の唇からカリ首が見えたあたりで、また奥深くまで咥えこんだ。
「あむぅ……じゅるっ、ぶぐっ、おむっ……ぶじゅるっ、ちゅっ」
 頭の上下運動は、ゆるやかな速度を保っていた。あと少しでも激しさを増せばたちまち精を放ってしまう、その寸前のところで、青娥は奉仕を続けていた。まるで、平太の射精の境界線を完全に把握しているかのようだった。平太は、見目麗しい仙女が、頬を桃色にそめながら、己の赤い肉棒を口から出し入れするさまを、この上ない恍惚とともに眺めていた。体の内奥から、波がせり上がってくる。青娥がどれほど奉仕の速度を遅めようとも、着実に押し寄せてくるものがある。平太は長椅子にだらしなく横たえていた手をあげ、右手を青娥の背中に置き、さすりはじめた。薄青い服越しに、青娥の肌の暖かさが伝わってくる。少し、汗ばんでいるようだ。青娥は、左手を平太の腰に回し、右手を平太の左膝に置いて、体勢を安定させていた。平太は、自分の左手を、青娥の右手に重ねた。すると彼女の右手は応え、平太の指と絡み合った。
 途端、押し寄せてくるものがもう止めようがないほど高まってきた。
「娘々、出る、もう、イク」
 口を離した青娥は、唾液と我慢汁で濡れそぼり、濃厚な匂いを放っている牡の塔に愛おしげに頬ずりすると、上目づかいに平太を見た。
「いっぱい、ザーメンをお出しになってくださいね。全部、飲みますから」
 そして、再び根元まで肉棒を咥えた。
 もう、限界だった。

 どびゅっ ドクドクッ どぴゅる、びゅびゅーッ

 ありったけの精液が、青娥の口の中でぶちまけられた。口の両端から涎を垂らしながら、平太は痙攣を続けた。青娥は、頬をそめ、額に汗を浮かべながら、大胆な射精をひたすらに受け止めていた。顎や頬の動きと連動し、喉が膨らんだり平たくなったりしていることから、懸命に雄の体液を飲み下そうとしているのがわかる。

 びゅっ……ぴゅるっ、どぷ、びゅっ

 射精の大きな波が収まった後も、平太は長い間脱力していた。腕はだらりと垂れさがり、背中を長椅子に投げ出し、天井を見上げた。その間、青娥はずっと口の中に肉棒を収めたままだった。徐々に縮んでいくペニスを、愛おしげに舌で愛撫し、最後の一滴まで飲み尽くそうとしていた。
「……このまま死んでしまいたい」
 平太は夢見心地で呟いた。ひとまず、口が利ける程度には回復していた。股間に顔をうずめている青娥の頭を、ねぎらうように撫でてやった。青娥はようやく口からペニスを離し、体を起こした。
「あぁ、美味しい精液でした」
 平太の肩にもたれかかる。欲情した女の粘ついた唾液と、精液が混じりあって、むせ返りそうなほど卑猥な匂いが青娥の口から放たれていた。平太は愛しくてたまらず、青娥の肩を抱いた。青娥は左手を長椅子と平太の隙間に差し込んで背中をなで、右手は上衣の裾から入り込み、平太の腹を撫でた。腹からやがて胸に移り、乳首には触れるか触れないか程度に、胸を愛撫した。
「娘々、もっと、直接触ってくれないか」
「はい」
 平太の願いを聞き届け、今度は集中的に乳首を指先で刺激した。はじめ指先で乳首のまわりで円を描くようだったのが、指先を横一列にそろえ、往復させることで、連続で素早い刺激を与えていく。たちまち、平太の両乳首は勃起した。
「さあさ、もう脱いでしまいましょうね」
 平太は子供のように両腕をあげた。するすると上衣が脱がされていく。青娥は長椅子から降りて、平太の広げられた両足の間に膝立ちになって座り、面と向かい合う体勢になった。体を前に傾け、尖った男の乳首を舌で舐めた。
「ふぉ……おおお」
 平太は何の抵抗もできぬまま、声をあげるしかなかった。片方の乳首を舐めているときは、空いている手でもう片方の乳首を刺激した。両乳首とも唾液でべとべとになる頃には、青娥の手は、腹や、脇腹にも及んだ。脇腹から臍にかけて手のひらを滑らせ、そこから陰毛をかすめつつ左右の内腿へ降りていく。
 すでに、陰茎はほとんどはじめの勢いを取り戻していた。青娥は勃起を目の前にして、折り目正しく正座した。
「うれしいわ、私のために、こんなになっているのね」
「そうです、そうなんです」
「素敵……こんなにためこんだ精子を、全部私にブチまけてくれるのね」
 玉袋を手のひらで転がす。口の中がからからに乾いた平太は、うなずくばかりだ。青娥が肉棒を握り、下におろすと、わずかにカリ首にかさなっていた皮が剥けた。外気に触れ、ペニスがぴくりと反応する。平太も大きく顔を歪めた。青娥は濡れた目をして笑った。
「ここが、好きなんですね」
 そう言って、人差し指を口に咥え、たっぷりと唾液を乗せると、カリ首のところを指でなぞった。はじめはゆっくり、次に、強く。その次は、速く、強く。そして何度も。
「あっ、おぉっ、あぅっ」
 平太は目を閉じて、反射的に体をヒクつかせ、喘いだ。
「うふふ、普段は皮がかぶっている、粘膜の中でも特に敏感なところですものね。気持ちいいに決まっていますわね」
「はい……」
「気持ちいいですか」
「はい、とても」
「そんなにいいんですね」
「はい……娘々の、手も、口も、すごいです……」
「すごく勃起していますよ。まだ射精したいですか」
「出したいです、娘々に出したいです」
「いいわ、射精して。搾りたての精液で、青娥の喉の奥までドロドロでいっぱいにしてくださいね」
 カリ責めから、五本の指で筒を握るオーソドックスな持ち方に変え、今までと比べるとわりに早めのテンポで扱きたてる。
「ザーメン、いっぱい、むぐっ、あむ、じゅるっ、欲しいの。濃くって、ゼリーみたいに、ちゅるっ、じゅじゅーっ、飲んだらァ、ハァッ、青娥の息が、ザーメン臭くなるぐらい濃いのをぉ……れりゅ、えるぅっ、出してぇ……青娥にお口にたくさんドピュドピュしてェッ」
 唇と舌と手で容赦なく責め立てる。たちまち平太は持ちこたえられなくなった。
 不意に、刺激が消え去った。射精寸前のペニスは、陸に打ち上げられた魚のようにもがいている。青娥は頬を赤く染め、そんなペニスに左右から頬ずりし、両手でかわるがわる玉袋を撫でまわした。さらに口に玉袋を頬張り、左右の頬を膨らませながら、舌で玉袋の感触を楽しんだ。袋を口から離すと舌先をそのまま下ろしていき、肛門にたどりついた。平太はもう、無意識のうちに腰を上げていた。両腕を長椅子の背にかけ、体重を後ろにかけ、足もさっきよりもっと広げ、肛門を青娥の前で完全に開放していた。青娥は鼻先を玉袋にうずめながら、肛門を舌先でくすぐった。
「おほぉっ」
 平太は無様に鳴いた。広げた足が、爪先立ちになった。肛門の縁やその周囲を舌先でくすぐり、唾液をまぶしていく。徐々に刺激になれてきた平太は、ある程度周辺を激しく舐められても、快楽を受け止めることができた。だが、青娥の奉仕はそれで終わらなかった。平太は、中まで、青娥の柔らかい舌が入り込んできたのを感じた。
「ほぁ、ぁふぉぉ、ふぉっ、おぉっ」
 腰をくねらせる。青娥は舌を、平太の肛門の奥深くねじ込み、その中で舌先をこね回した。青娥の空いた手は、直接ペニスに触れればいつ暴発するかわからないので、平太の内腿やふくらはぎをさすっている。それでも今の平太にとっては十分すぎる快楽だった。
 触れもしていないペニスが、歴戦の闘士のように猛々しく、しかし死にかけた老人のように震えている。青娥は鼻を玉袋にめりこませ、唇を股に押しつけ、舌を精一杯奥に押し込んだ。

 どびゅ!

 射精が始まった。宙に放たれた精液は、そのまま重力に従い、青娥の顔にかかった。濃い、粘ついた精子が、前髪から右目にかけて垂れかかる。右目は開けていられなくなった。
「あっ、出た……」
 肛門から舌を引き抜き、思わず前髪に指をかける。
「娘々! のま、飲ませて、あげる、ねっ」

 ビュビュッ、ビュルルルッ

 平太は射精しながら身を乗り出し、青娥の顎を両手でつかみ、半ば開かれた口へ、射精中の肉棒を押し込んだ。

 どぶっ、びゅくびゅくっ、どびゅっ

 固さを失わぬまま、射精を続ける。平太は立ち上がり、青娥の髪を両手でつかんだ。頭を前後に振り、同時に腰を激しく叩きつけた。あまり乱暴に髪をつかんだので、簪が取れ、髪がほどけた。
「んぐっ、おぐぅっ、おえっ、えぶっ、むぐぇっ」
喉奥まで抉りぬくようなピストンだった。青娥は目を白黒させた。

 ぶびっ、びゅるるるる、ぼびゅっ

 愛しい仙女の口中に己の愛液を注ぎ込みながら、それでも飽き足らず、平太は無我夢中で腰を振りまくる。新たな波が平太の中から盛り上がってくる。
「お、おおぉ、イク、イクッ、イキます、娘々!」
 新たな射精と重なり、さらに大量の精液が吹き出した。

 どびゅぅぅぅーっ、びゅっ、びゅぅっ、ぼびゅるっ、びゅくっ、どぷどぷっ

 口の中に納まりきれない精液が、青娥の唇から漏れ、顎を伝っていった。青娥の目はとろけ、体からも力が抜けていた。平太が前へ覆いかぶさると、力なく仰向けに倒れた。平太は、姿勢が変わっても、変わらず、青娥の口中を犯し続けていた。

 ドピュッドピュッ、ビュビュッ

 家を建てる者が一心不乱に大地に杭を打ち込むように、平太は四つん這いになって、重力に従い、何度も何度もペニスを突き下ろした。その度に小さな青娥の口の中は、喉の奥までペニスで満たされた。

 ビュクッ……びるるっ、ぶりゅっ、ぼぶっ

 巨大な波が引いてしまい、半勃起状態になってもまだ、平太はペニスの突き下ろしをやめなかった。突き下ろすたびに、口腔内で何度も撹拌されて泡だらけになった精液が、青娥の口の端から流れ出た。
「おお、すごい……娘々、娘々……」
 半勃起にも満たない状態になり、ようやく、平太は夢から醒めたように体を起こした。彼の下には、目をうっすらと細め、口を開いたままで、四肢をだらしなく投げ出している青娥がいる。簪が取れてほどけた髪は、床の上に広がっていた。目を細めているせいか、白目を剥いているようにも見えた。
 口のまわりを彩る泡立った白い液体を眺め、平太は、美しく淫らな仙女を徹底的に犯したことに深い満足感を覚えた。そしてこの満足感はとどまることを知らなかった。平太は、催してきた。手で己の縮まった性器を刺激すると、体から下りてくるものがあった。解放感に任せて、そのまま尿道から解き放った。

 じょぼぼぼぼ……

 黄色い液体が、青娥に注がれた。出始めは水色の上衣に、それから徐々にのぼっていき、喉、顎、そして精液がたまった口、さらには髪や耳にもかけられた。尿は、思ったよりも大量に出た。酒や果汁をたくさん飲んでいたからだろう。顔や上半身だけでなく、手のひらの窪みにも尿を溜めさせ、さらにスカートまで汚そうとしたところで、尿は途絶えた。
 平太は青娥の上にのしかかった。精液もかけた、尿もかけた、あとは自分の体からにじみ出るこの汗と、ありったけの唾液を、この少女の皮膚にすりこみたい。少女の皮膚からいつでも自分の体臭がするほどに、すりこみたかった。ところどころ黄色く染まった薄絹を、剥がしていく。
「最高だ娘々……最高です。もう、いつ死んでもいい」
 一枚剥がすと、もう青娥は何も身に着けていなかった。着物の下では、豊かに女が実っていた。ともすれば痩せて見える、すらりとした足は、太腿のところで丸みを帯び、十分に肉のついた尻のラインへと続いていた。仰向けになっても美しく膨らんだ弾力ある乳房を、平太は口に含んだ。舌で乳首を転がしながら、決して大きすぎることもなく、それでいて有り余る豊穣を感じさせる乳房を楽しんだ。
 手のひらを双丘に遊ばせつつ、顔を下げていく。やがて、濃い体臭を発する割れ目にたどりついた。唇で襞を挟んでひっぱった。舌先で左右の陰唇をなぞる。青娥は切れ切れの吐息で、己の受けた快楽を示した。平太は指を伸ばし、外側の皮をめくり、中をかき回した。指に伝わる、ぬめりけと、軟体動物に包まれたような圧迫感が、平太の触感を惑乱させる。
「ハァッ……ん。ふふっ、そんなに一生懸命になって」
 青娥は笑いながら、夢中になってビラビラを指先でこねくり回している平太の頭を撫でた。
「少しは休んで、何か食べるといいわ」
 また羽衣が飛んできた。さっきよりも、肉料理が多い。
「ほら、お食べなさい。まんこばっかり舐めていないで」
 小陰唇に舌を這わせていた平太は、顔をあげた。そこへ、から揚げを詰め込んだ。口を膨らませ、もにゅもにゅと動かしながら、平太は手で青娥のヴァギナを弄り続けた。から揚げを咀嚼し嚥下する頃に、青娥は手羽先を差し出した。これも平太は黙々と食べた。手に油がついたが、すでに色んなものが体にへばりついているから、もう気にならなかった。噛み応えのある固さと、豊潤な肉汁が、絶妙な調和を生んでいた。奥歯で肉を咀嚼している間も、てらてらと濡れ光る青娥の下の唇から目が離せなかった。そこは、爛れた傷跡のように、淫靡にヒクついていた。平太は灯りに吸い寄せられる蛾のように、青娥の女陰に吸いついた。
「もうっ、肉かまんこかどっちかになさいな」
 叱責を装いながらも、明らかにその声色は、さらなる平太の奉仕を望んでいた。肉を噛みながら、舌先を陰部の奥深く差し込む。
「アァ……っ、ほら、どんどんお食べ」
 跪いて股間に顔をうずめる平太の左右に、皿が積み上がっていった。平太は股の間から顔を離さないまま、手づかみで取り、口元に持っていった。物を食べる口と、性器を愛撫する口が同じであるのがさももどかしいように、慌ただしく食べ物を噛み、裂き、口に放り込んだ。料理は、いくら食べても腹いっぱいになるということがなかった。口元に寄せ、匂いを嗅げば、ただちに食欲がわいた。
「ァア、いいわ……」
 同じ姿勢を取り続けていても、まったく疲れることはなかった。
 どれほど、奉仕と食事を続けていただろうか。
「上手、上手よ」
 青娥の声が、妙なる音楽のように、降ってくる。
 いつしか平太は、舐めることと食べることを同時にできるようになっていた。平太自身、はじめ、なぜそれが可能なのかわからなかった。手につかんだ料理をどこに持っているかをよく見てみて、ようやく気づいた。
 喉に、もうひとつ口ができていた。食べ物はそこから取り、元々あった口は、青娥の女陰にぴったりとはりついている。
「俺の体、どうしたんだ」
 考えている間にも、顎の下あたりで、歯を噛みあわせたり、舌なめずりしたりする音が聞こえる。自分の体のはずなのに、自分でないみたいだった。
 そのうち、喉以外からも、ぺちゃぺちゃ、くちゃくちゃと、意地汚い音が出始めた。肩や、脇腹からだ。平太の両手は、さも当然のごとく、そこに食べ物を詰め込んでいく。
「娘々、なんだか体がでこぼこしてきました」
 いったん、女陰から口を離した。仙女なら、自分の体の異変もすぐに察してくれるだろう。
「おまんこだけじゃなくて、クリとか、お尻の方も舐めてくださいね。いきなり直接触るよりも、まわりをそっと撫でて、それから少しずつ湿らせていくのがいいわ」
「はい、わかりました」
 青娥は全然違う話をして、平太もそれ以上聞かなかった。体が膨らんでいく。足の感覚が、ない。自分のどこに腹があって、どこに肩があるのかも、よくわからなくなってきた。目、鼻、口など、顔全体はまだはっきりしている。青娥の汗ばんだ太腿に挟まれて幸せだと、今まさに感じている。
 むせ返るような女の体臭を嗅ぐ鼻、熟れた淫肉を隅々に至るまで見る目、囁き声とも泣き声とも違うあえかな声を聞く耳。これだけがあれば、十分だった。他の腕や足は、なければないで、いいじゃないか。あとは、己の肉棒さえ残っていればいい。
 肉棒の感覚は、まだはっきりとあった。その他の肉体がどうなったかはもうさっぱりわからないが、のびのびとした勃起だけは確かに自覚していた。
「にゃん……にゃ……ごぶ、ぶば、ぼぎゅ」
 何か話そうとすると、喉の奥がごろごろと鳴って、うまく言葉が出ない。視界の端に、赤黒い肉塊が見える。それは手足のようにも見える。どうやら自分の体らしい、ということはわかった。手足はいくつもあった。それぞれが、跳ね回り、床を叩き、好き勝手にしている。人間のものだけでなく、爬虫類のものなどもある。
「お、おげは、どぼなっでぢまうんでじょう。にゃんにゃん」
 口を離して、青娥を見上げた。青娥はほほえみ、手を伸ばして、平太の耳を毟り取った。そのまま口に含み、こりこりと音を立てて食べた。
「だいぶ、こなれてきたわ」
「あ、あ」
 痛みよりも、熱さの方がまさった。何かを考えようとしても、熱でねじ切られてしまう。もう片方の耳も、同じようにちぎられた。
「さあさあ続けてくださいな」
 弾力ある、柔らかな太腿で頭を挟み込まれた。舌で淫肉をねぶる。自分の体はますます膨らんでいく。見ることはもうできないが、感覚でわかる。ひょっとすると、もうこの部屋いっぱいにまで膨れ上がっているかもしれない。
 いくつもの口、いくつもの腕が、羽衣が運んでくる料理を際限なく取り込んでいる。
 金属が、床をこする音がした。落ちた簪を、青娥が拾ったのだろう。
「えい」
 青娥が声を出した。皮に何かが刺さった。
 次の瞬間、平太は破裂した。
 痛みは、もうなかった。中に入っているものが、悉く外に出てしまった。あらゆる皮が、肉が、血が、骨が、臓物が、飛び散った。
「えじゅっ、じゅぶるっ、れぇりゅ、れぇりゅ、じゅぶぶっ」
 平太の頭部だけは、青娥の太腿に挟まって、ヴァギナを舐め続けていた。
「あらあら、ずいぶん散らかしてしまいましたねえ」
 青娥はため息をついて、平太の頭部を股間から剥がして、床の上に置いた。転がされた平太は、黒ずんだ赤で装飾された、天井や壁を見た。白い突起物が天井に刺さっている。縄のように細長い、ピンク色のものが壁から垂れさがっている。他にも原型は何かわからないが、勢いよく叩きつけられて放射状に壁に模様を描いているものもある。
「あれっ……これ、俺の体……」
 床に、堅そうな肉の塊が落ちていた。本で見て知識としては知っている。心臓だ。青娥の細い指がその心臓をつまんだ。口元に持っていき、齧った。
「あ、娘々、それ、多分俺の心臓です……」
「知っているわ」
 食べるのをやめる様子はない。口から垂れた赤い汁が、顎から首を伝い、乳房の間を垂れ落ちていく。
「あの、そうじゃなくて、できれば、やめてほしいなと」
「どうしてやめなければいけないんですの?」
 とうとう、心臓をまるごと平らげてしまった。平太とはもう視線を合わせようともせず、彼女は四つん這いになり、床に広がった血溜まりに舌を這わせた。すると尻が持ち上がり、まるで雨の日のぬかるみのような秘所があらわになった。青娥は、もはや元がなんだったのかわからない肉塊を、音を立てて啜り、噛み、飲み込んでいく。手のひらや指の間に挟まった屑肉を、猫がミルクを飲むように舌で舐めとる。その様子を眺めていた平太に、流し目を送った。
「やっぱり、はしたない女だと、がっかりされたでしょう」
 平太は何と言っていいか、答えに窮した。頭がもう回らなかった。
 青娥の姿だけを視界に捉え続けた。やがて、上から黒い幕が降りてきた。

 指先に、感覚がよみがえる。指を曲げ伸ばし、さらに手のひら全体を握ったり広げたりした。肘の曲げ伸ばしもできた。問題ないようだ。それなのに、体が、妙な感じだった。何かが足りない。というよりは、全部足りない。体が空っぽだ。くちゅくちゅと水っぽい音がする。平太は手のひらを床につき、顔の向きを変えて、音がする方を見た。
 青娥が、全裸のまま、足を広げて、自分の女陰を弄っていた。
 平太はペニスに血が通うのを感じた。その分、頭から血の気が引いていくようで、意識が遠くなりかけた。
「あら、お目覚めかしら」
 青娥は平太の前に、膝を抱えて座った。両足の間から、濡れそぼって、なめくじのようにてらてらと光る女陰が垣間見えた。舐めようと思って舌を突き出す。舌は、思いのほか伸びた。普段の十倍は伸びている。まだ伸びそうだった。青娥は、伸びた舌を手でつかみ、引っ張った。平太の首はねじれ、青娥が視界から消えた。
「娘々、ここはいったいどこですか。俺はどうしたんですか」
「教えてあげるわ」
 後ろから、青娥の声が聞こえる。
「鏡をごらんなさい」
 青娥の魅惑的な人差し指が、平太の視界の上端に見えた。指された空中から波紋が生まれ、こじんまりとした鏡が現れた。人の頭から肩まで映るくらいの大きさだ。
 鏡の中の男には、毛が一本もなかった。髪の毛も、髭も、眉毛も睫毛もなかった。
「娘々、毛はどうしました」
「邪魔だから剃りました。つるつるしていた方がかわいいでしょう」
「そうですか」
 手をついて、顔の横を見てみる。そういえば、耳はどうしたのだろうか。痛みはない。
 耳たぶは、なかった。やはり青娥に喰われたのは確かなようだった。耳たぶの代わりに、干からびた腕が、顔の横から生えていた。腕を動かすと、それが動く。顔の反対側も同様に、かつて耳があったところから腕が生えていた。以前の腕の半分以下にまで痩せ細っている。
 残っているのは、それだけのようだ。胴体はどこにもない。
「娘々。これじゃあまるで化け物みたいですよ」
「そうね、困ったわね。知らない人が見たら、化け物と思ってしまうかもしれないわ」
「そういう誤解は嫌だなぁ」
「誤解されると苦しいわよねぇ。どうしましょう」
 青娥はそう言って、平太のつるつるの頭を撫でた。そのまま、頭の後ろの方へ手をやる。
 その途端平太は、びりっと、電気のような快楽の痺れを感じた。青娥は淫猥な手つきで平太の頭の後ろを撫でている。鏡では死角になっているが、そこに何があるか、はっきりと平太にはわかる。
 むくむくと、ペニスが隆起してきた。剥けあがった亀頭が、鏡に映った平太の頭上に顔を出す。体重のバランスが崩れ、平太は前のめりになった。腕で支える。
「ちんちんと玉は、残しておきましたよ。頭の後ろにくっつけておきました。尻尾みたいでかわいいでしょ」
 頭と、腕と、ペニス。平太の肉体は、その三つに限られていた。
 鏡の中の平太は、すっかり顔を弛緩させていた。目尻は下がり、口は半開きになり、鼻は一定の間隔で震えている。頭部全体が汗ばんでいた。青娥の手の中で、肉棒は歓喜と期待に痙攣する。
「なるべく勃起させておいた方がいいですよ。そうでないと、先っぽを引きずって歩くことになりますからね」
「はい……はい……」
 言葉の内容はあまり頭に入ってこない。ただ、青娥の声が、手の感触が、気持ちいい。
「おちんぽ、大きくなっていますわ。とてもおいしそう。入れますね」
 顔が、床に押しつけられた。亀頭が、淫肉に触れた。そのまま一気に、竿全体が飲み込まれた。
「ふもぉ……おご」
「あぁァッ」
 青娥は嬌声をあげ、腰をひねった。そのたびに、青娥の体重が直接平太にかかり、顔がぐいぐいと床に押しつけられる。額と鼻と顎が痛い。だが、その程度の痛みはどうでもよかった。むしろ、ペニスから送られてくる巨大な快楽の、ほどよいスパイスになった。
「がっ、おぶっ、ごっ」
「ンンッ、フゥッ、はぁんっ、あ、あッ、ああっ」
 青娥は自ら激しく腰を振り立てた。腰を下ろすたび、平太は床に顔を打ちつける。
「ふぅぅっ、ペニスがぴくぴく言っているのがわかりますよ、ンン、くひぃっ、出るんですね、また出すんですね、いいですよッ、アァーッ、アヒァアッ、出してぇ……ねぇ。あなた……いっぱい射精してくださいね」
 最後の言葉にやさしくいざなわれるように、平太は射精した。

 ボビュッ、ビュクビュクッ、どびゅるぅぅっ! ぶりゅ、びゅるぅっ

 まるで、脳みそがそのまま頭の後ろから精子になって飛び出しているかのようだった。



 深夜の墓地に、車輪の転がる音がする。雲が多く、月光は途切れ途切れだ。暗紅色の二本のおさげを振りながら、意気揚々と少女が車を押している。
「あぁっ……」
 かすかな喘ぎ声が、墓石の陰から聞こえてきた。さらに、何かを啜るような音と、衣擦れが混じる。
「いいわ。そこ、もっと舌を上下に、なぞるように動かして」
 お燐は、耳がいい。
 人間の少女の耳と、髪の間から飛び出た猫の耳、合わせて四つの耳があるからだ。その四つ耳が、危機に気づく。陽光の下で聞けば、清流のように爽やかなはずの衣擦れは、闇から聞こえてくる今、生温かい妖しさを孕んでいた。
「誰だい。あたいの楽しい散歩の時間を邪魔する奴は」
 視界の端を、半透明の薄いものが通り過ぎた。お燐は猫目になって、その影を追う。たとえ天狗であろうと、その目の動きから逃れることは不可能だ。
 羽衣だった。そして、羽衣に優雅に腰かけた仙女がいた。
「あなたの散歩なんて、どうでもいいわ。そこに、若い女はいるかしら」
 お燐が押している猫車を、しとやかな仕種で指差す。
「さあて、いたかもしれないね。テキトーに積んだだけだから、わからないよ」
「嘘おっしゃい。おもちゃの吟味に時間をかけないひとなんて存在しない」
「ただの遊びでこんなことやってないさ。大事な燃料だからね」
「それも、嘘。燃料だけなら怨霊で足りるわ。あなたたちの大好きな地下にこもってね。そうしないのは、やっぱり遊びたいからよ。陰湿なひきこもり妖怪であるあなたたち地底妖怪の、とっておきの愉しみだからよ」
「お姉さん……見ない顔だけど、青髪の仙人の話は最近、ちらほら聞くねぇ。霍青娥、だったっけ。もちろん、いい話ばかりじゃない」
「私はあなたのことをよく知っているわ。火焔猫燐」
「本名で呼ぶんじゃないよ。あんまり気まずくて、苛々する」
「その猫車の中身を置いていきなさい」
「お断りだね」
 お燐の周囲に、無数の鬼火が浮かび上がり、彼女を守るように取り囲んだ。
「盗れるものなら盗ってみな。魂ごと食いちぎってやるよ」
 おさげ髪が、蛇のようにぞろりと鎌首をもたげる。お燐の唇がめくれ、牙が生えてくる。
「まあ、すごいわ。ほんと幻想郷ってレベルが高いのね」
 鬼火から感じる妖気を目で計りながら、青娥は感嘆の声をあげた。
「ひょっとして、妖力だけだったら私よりも上かしら」
「来る年も来る年も地底の炎とともに過ごして早数百年。山で霞を喰っている仙人様には、ちょいとキツイお灸かもしれないよ」

屍霊「食人怨霊」

 鬼火たちが青娥を囲い込み、徐々に包囲を狭めながら、近づいてくる。鬼火たちは深海魚のように肥大化した口を開き、ぞろりと並んだ牙を見せた。青娥の体が光り、黒い球体と青白い光条、さらに光る刃物が八方へ撃ち出された。しかし、そのほとんどが鬼火に喰われた。お燐は、耳まで裂けんばかりに口を横に開き、嗜虐的な笑みを浮かべた。青娥に逃げ場はない。
 そのとき、青娥の唇が小さく動いた。お燐はその動きを捉え、こう読み取った。
「火車ごときが」
「お燐、何をしているの」
 脇に置いた猫車から、声が聞こえた。死体のひとつが起き上がった。額には、青娥が放った刃物が突き立っていた。お燐はそちらを見た。見ざるをえなかった。なぜならその声に聞き覚えがあったからだ。決してここで聞くはずのない声が。
「さとり様……どうして、地上へ」
「それはねお燐、あなたのことが死ぬほど嫌いだからよ」
 額に刃物が刺さったまま、さとりは猫車から起き上がり、お燐の顔をつかみ、地面に叩きつけた。お燐は抵抗もせず、ぼんやりとした表情のまま、横たわっていた。
「え……どうし、て」
 さとりは青い炎に取り巻かれた。その火は、お燐にも燃え移る。
「違ッ、これ、にせも……」
「あなた、手品にすぐに騙されるクチね」
 燃えるお燐に目もくれず、青娥は猫車を漁った。やがて、歓喜の声をあげる。
「ほら、やっぱりいたわ。火車も綺麗な女が好きなのは、人間と変わらないわね」
 まだ若い女の死体で、髪は黒々としており、肌の損傷もそれほどではなかった。青娥は女を地面に横たえると、スカートをめくり上げた。
 平太が、青娥の女陰に吸いついていた。ペニスは太い血管が何本も走り、激しくそそり立っていた。平太は青娥の股間に深く顔をうずめていたので、まるで、青娥から直接肉棒が生えているかのようだった。
 青娥は、女の冷たくなった肌に手を這わせた。せっかくだから、少しばかり生前のぬくもりをよみがえらせてやるつもりだった。ところが、そうするより先に、指に鋭い痛みが走った。慌てて手を引く。青娥の中指の腹が、抉れていた。見ると、死体の肩に、鼠がいた。一匹だけではない。腹の上を這った。腋の間から出てきた。死者の口からも。彼らは次々と顔を出す。青娥は指で弾いたり、息を吹きかけたりして、鼠を一匹一匹、駆除していった。そうして改めて、股間の肉棒にゆっくりと手を這わせる。
「感心しないね、そういうやり方は」
 青娥はその場を飛び退いた。赤い光条が、その足元を切り裂いていた。
「いい悪いじゃない。悪趣味だよ、率直に言って」
 暗闇に、一対の赤い目が光った。その足元には、何十という鼠の群れがいる。
「それは要するに、悪いと言っているのでしょう」
「違うね。ただ、見苦しいと、気に喰わないと、そう言っているのさ。西からやってきた招かれざる仙人さん」
 青娥はペニスを握りしめ、平太の頭ごと自分の股間から引き抜きいた。そしてペニスを頬張り、食いちぎった。そのまま丸のみする。青娥の喉が、一瞬、ペニス型に膨れ上がった。
「うぉほぉ!」
 平太は叫んだ。目と鼻と口から、青黒い液体を垂らした。食いちぎられた頭の後ろ半分からも、同じ色のどろどろしたものを流している。青娥の手から離れ、地面に落ちた。青娥はうっとりと目を細め、お腹の辺りをさすった。
「ああ、胃の中でどぴゅどぴゅいっているわ……」
 それから、思い出したように、闇に光る赤い目を見た。
「西から、と言ったわね? さらにさらに西の、砂漠の果てから人間の少女の死体を喰い散らかしながらやってきたあんたに言われたくないわ」
 返答として、光条が飛ぶ。一本、二本、と青娥は造作もなくよける。
「探し物が得意の小坊主さん、あんたじゃ私の相手にならないのは、わかっているでしょうに。あんたの大嫌いな猫だって、私の前じゃあの調子。どうしてわざわざ負けに来たのかしら」
「私はただ、道案内に来ただけさ。墓場で不穏な物音がする、と。そう言っただけ。君に対して言いたいことも言ったから、私のすることはもうないよ」
 赤い目は、闇の奥に消えていく。青娥が傍らの猫車を見ると、中は空っぽになっていた。
「あーっ、あたいがせっかく集めたのに」
 なんとか炎を振り払ったお燐が、猫車を覗き込んで叫んだ。
「あの鼠さん、余計なことしてくれちゃって……って、うぁ」
 お燐のおさげが、ピンと直立した。
「今宵はなんだかついてないや、あたいは帰るよ。それからあんた、さとり様を侮辱した……絶対に忘れないからね」
 お燐は猫車を押して去っていった。青娥もできればそうしたかったが、そういうわけにはいかなかった。土を踏みしめる足音が、近づいてくる。それはひどくゆっくりとしていた。緩慢と言ってもいい。だが、青娥が一歩でも退こうとすれば、たちまちその足音は変化するだろう。獰猛に。
「里の人間に手は出さないよう、言い含められているとばかり思っていましたが」
 闇に、静かな女の声が響く。青娥は首筋から肩にかけて、無数の針で刺されたような痺れを感じた。
「あのかたも存外、あてになりませんね。飼い犬の管理ぐらいはきちんとしないといけませんのに」
「それは太子様のことを言っているのかしらぁ、信じがたいことだけれどぉ」
 青娥の声が、一段高くなった。声は粘度を帯び、聞く者の耳にこびりつく。
「それ以外のことに聞こえましたか」
「確認してみただけよぉ聖白蓮。悪の大王は、どんな愚かなことでも考えるのね。太子様の考えにケチをつけるだとかぁ」
 青娥の体が青白く光る。それは夜の闇を払い、白蓮の姿を照らす。白衣の上に黒衣を、まるで己を縛るように身にまとっている。栗色から紫色へ変化していく長髪を揺らし、青娥へ向かって、また一歩踏み出す。
「私からは事を荒立てるつもりはありません」
「あらぁ、私からも事を荒立てるつもりはありませんのよぉ」
 青娥の言葉は、蜜が糸を引くように、ねちねちと相手にまとわりつく。白蓮は、まるで実際に体に絡みついたものを引きはがすように、厭わしげに首を強く振った。
「ただ、そこの人間に対するあなたの行ないがあまりにも目に余った。それだけです」
「へえ、目に余った! どういう意味かしらそれは。喰うなって言うの?」
「誰も喰うなとは言っていません」
「言ってるでしょ。目に余るんでしょ? こうやって、人間に声をかけて、一緒に楽しんで、ちょっとかじったりすることが、いけないんでしょ? あァァァァアァアァぁぁんただっておんなじことやってたじゃねェエェかよぉぉぉぉぉ喰っちゃ糞にして喰っちゃ糞にしてさぁぁぁぁァァァァァァ!」
 青娥の顔が、豹変した。口を大きく開き、目尻を吊り上げ、笑っているとも怒っているともとれるような顔になった。
「自らの糧に対して、もっと敬意を持つべきだと私は言いたいのです。あなたは蟲や獣ではない。死者を敬うだけの心的余裕があります。それなのに、そうやって弄ぶばかり」
「糧ェ? 糧と言いましたね。私がいつこんなものを糧にすると言いましたか。こんなものが私の腸を通って糞になるとでも。あなた知らないの仙人は霞を食べて生きるんですよこんなもの私の胃壁に吸収させるわけないでしょうほらこうやっておげえげろげろげろげろげろどぼどぼごぼぼぼぼっぼぼっぼごぼごぼごぼおぼごぁぁあがぼごごごごぼごがぼごごごごおげぼっぱぶええぶるぶりゅぶりゅえぼえぼえぼごぼえええっげぐぅごぼがばがばがばげろげろげろげろげろ」
 青娥は両手を軽く腹に当て前かがみになり、しゃべりながら、体をポンプのようにねじらせた。すると、勢いよく青娥の口から吐瀉物が噴き出した。それは滝のように青娥の口から地面に流れ落ちた。青娥の足元の前方に、臓器や肉、溶けかけた目玉などが入り混じった赤黒い水溜りが作られていく。
「ごぼぼぼおおおぉぉぉぉぉおぶっぱぼげぇぇはぶごぶぅおぶぁぶべえげぼげろろろろげぼぼげろげろぉぉぉぉぉへぶぐっぼぉおぶぇぇえええがばあばばばばばあばばばおげぇおえげへぇおごげええええ」
 青娥は、目の焦点が合っていなかった。瞳は少しずつ目の上辺へと、寄っていく。目尻には涙が溜まっている。舌は真夏の犬のように口から垂れ下がったままだ。腹に手をそえ、断続的に体を芋虫のようにねじり、白目を剥いてゲロを吐く青娥は、まるで襲いかかる快楽に耐えかねているような顔をしていた。
「だばばばばばばあぼぅっぼばげぼごぼぼぼごぼごぼごぼごぼげべべべべえぇっべあぁはぶおぉっぼぶぅだばばばばばばばばおぐぅぅえええおげばぼぼぼぼぼごぼぼぼぼぼぼぼあばぼばぼぼぼぼぼぼぼ……ぼぼぼぼっ……おぶっ、ごぼがっ……はぶぅおぶぇうっぷ……えべゃ、べひゃ……おげぼっぱ」
 いつ果てるともなく続くかに思われた嘔吐は、ようやく終わった。
「ふぅ……」
 青娥の目の前に、嘔吐の小さな池ができていた。口元をぬぐい、青娥はその上を歩く。といっても、靴が浸されることはない。水面の上を歩いているだけだ。青娥はスカートの裾を翻し、白蓮に対して科を作ってみせた。ほっそりとしているのに豊満を感じさせる肢体は、性別にかかわりなく誰もが目を奪われる。もともと端麗な顔立ちに、そっと媚態をこめた微笑みを添える。ため息の出るような美しい表情だった。
「吐き溜めに鶴、とはこの国の人間もうまいこと言いますね」
「昔から仙人は変わらないな」
 風もないのに、黒い衣の裾が、ゆらりと持ち上がった。青娥が放つ光にもかき消されない、ねっとりとした密度の濃い闇が、白蓮の足元に集まり、螺旋状に彼女の体を取り巻いていく。
「誠に煩く、傲岸不遜である」
 赤い目の鼠は当然のこと、死霊使いの化け猫すら足元にも及ばないような、膨大かつ濃密な妖力が白蓮のまわりに発生していた。桁違いの妖力に、青娥は我知らず鳥肌を立てていた。それでも青娥は動揺しない。なぜなら、今までに出会ったことがあるからだ。あまりに自分と格が違う、圧倒的な規模の妖力に。これと同等か、もしくはそれ以上の妖力に。
 経験していれば、怖くはない。それに、対策もある。
 地面から腕が突き出した。さらに、頭、肩、と出てくる。ひとつやふたつではない。何十という、人間の形をしたモノが地中から這い出てきた。そして、それらは全員、瓜二つの顔をしていた。
「姉さん……」
「姉さん」
「姉さん……」
 白蓮のよく知る男の顔に。
「さぁかかってきなさいよぉ、気にすることはないわ、これはただの人間の壁、あなたは何も気にせず突進してくればいいのよぉ」
 青娥の挑発に応えたように、白蓮は地面を蹴った。
「姉さん!」
はじめに彼女の前に立ちはだかったモノの頭を蹴り飛ばす。モノの顔は半分ひしゃげた。
「えっ嘘」
 青娥は低い声で呟いていた。
 モノの頭が胴体からもげ、首だけが吹っ飛んだ。それは後方にいたもうひとつのモノの頭に当たり、それもまた胴体からもげ、二つの頭が一緒に青娥に向かって飛んで行った。
「ぷぎャァ!」
 二つの頭は青娥の顔面と肩に当たり、爆裂した。骨と肉と血を全身に浴びながら、青娥は地面に倒れ込んだ。
「誠に薄く、浅学非才である」
 道を阻むモノを容赦なく吹き飛ばしながら、白蓮は一直線に青娥に向かう。青娥は鼻血を抑えながら立ち上がり、羽衣を白蓮にかぶせた。だが、白蓮が近づいただけで羽衣は八つ裂きになった。構わず突っ込む。青娥はその間に、ほとんど瞬間移動のような速度で宙に浮き上がった。白蓮も跳躍し、青娥と羽衣の動きに喰らいついていた。完全に白蓮の間合いだった。容赦なく回し蹴りを叩き込もうとする。
「あっ」
 そこで、白蓮は気づいた。気づくのが遅かった。普段の彼女なら、もっと早かった。青娥の挑発に乗り、判断力が低下していたのは間違いなかった。すでに手加減なしの空中回し蹴りを放った後だ。蹴りを止めようと体の力を逆方向へかけようとするが、間に合わない。
「よけてナズーリン!」
「間に合わ……」

守符「ペンデュラムガード」

 頑丈な八面体の石は砕け散り、ナズーリンは高速で回転する車輪のように、激しい勢いで回り、地面にめりこむように墜落した。白蓮はすぐにあとを追い、ナズーリンを抱き起した。
「ナズーリン、しっかりして、ナズーリン」
 ナズーリンは、鼻と、打撃を受けた側の耳から血を流していた。
「ぐぅ……すまない聖、何かサポートできないかと現場に留まっていたらこのザマだよ……寸前で大幅に勢いを殺していただいたおかげで、なんとか無事です」
 羽衣をかぶせた時点で、青娥の詐術は始まっていたのだ。
「フヒャァーァァッッハァァァァァアアアアアッッ! 騙されたねえ頭に血が昇って昇って。今日のところはこれくらいで勘弁しといてやるよ破戒比丘尼!」
 闇夜に声が響くと、それに応えるように、嘔吐の池が蠢いた。池に半ば沈んでいた男の頭が浮き上がった。
「にゃん……にゃん」
 たった今起きたばかりのように、顔をしかめ、闇の中だというのに眩しそうに目を細めている。
「こちらですよ、こちらですよ」
 声がいざなう。
「待ちなさい……」
 白蓮が呼びかける。
「娘々! 娘々の声だ!」
 しかし男は、白蓮の言葉には耳を貸さず、声の方へ飛んでいく。嘔吐の池が螺旋状に盛り上がり、男の後ろについていった。それは、さながら夜空を飛行する箒星のようだった。ただ、間近で見るにはあまりにグロテスクな形状をしている。
「にゃん! にゃん! にゃん! とぉーってぇーもだぁーいすっき!」
 嬉々とした声をあげ、花畑で戯れる蝶のように、でたらめな軌道を描きながら、それでも声の方へ向かっていった。飛行中、長い尾のように引きずっていたグロテスクなものは、次第に具体的な形を失い、赤黒い流体となった。時々、思い出したようにその流体の表面に、目玉やペニス、肋骨が顔を出した。
 白蓮は、ナズーリンを抱きかかえたまま、ただ見送ることしかできなかった。


 翌日人里では、空飛ぶ生首の怪談で持ちきりになった。


 命蓮寺は、毎週月曜日が、説教の日だ。この日は朝から、自分の悩みを聞いてもらいたい老若男女が行列を作る。日の出から開始なので、すでに暗いうちから訪れる者もある。具体的な、金や性の悩みから、学問的な問題、世間話、中には、延々と制限時間一杯まで聖白蓮を拝み通してそれで満足して帰る者もいる。
 阿求はあまり早起きは気が進まなかったので、昼過ぎに出かけた。阿求が境内に入ると、ちょうど縁側の廊下を、老婆と雲居一輪が歩いていた。もっと正確に言うと、しゃがみこんで数珠を手にかけ、いつまでも拝み続ける老婆を、一輪が脇に抱え込んで歩いていた。
「あら、人里の歴史家さん」
「こんにちは、一輪さん。どうしたんですか」
「いえ、たまにいるのよ、姐さんへの敬慕の念が高まると、つい、ね」
 歯の抜けた口をもにょもにょと動かして何か唱えている老婆を見て、一輪は苦笑する。
「さあさ、もう説教の時間は終わりましたよ。もう歩けますね」
 一輪がやさしく諭すと、トリップしていた老婆は少しずつ自分を取り戻していき、やがて一輪に礼を言って、ひとりで帰っていった。
「意外ですね、あなたが姐さんの説教を受けにくるなんて」
「私にも悩みはありますよ」
「そりゃそうでしょうけど。あんまりひとを、というか妖怪を、頼らないものだと思っていました」
「そうでもありません。それにここのかたは、妖怪とも言い切れない、どちらか判別つかないところがありますし」
「ふふふ」
「どうしましたか」
「いえね、そうやって、誰もかもが、もちろん私も含めて、姐さんは自分たち側のひとだ、と思わせるところが、姐さんなんだなぁ、と思っただけです」
 一輪に案内されて、阿求は板の間に通された。すでに白蓮が正座して待っていた。ふたりが座布団に座って向かい合うと、お互いの気配が、狭い部屋の中にたちまち充満した。
「やはり、気になさっているようですね」
 白蓮が、穏やかに口を開いた。
「私がやめさせたのが、いけなかったんでしょうか」
「そうですね」
 白蓮は穏やかな表情のまま、うなずいた。阿求は唇を噛む。
「結果だけを言えば、そうなります。ただ、手を下したのはあの邪仙ですから、あなたは関係ない、とも言えます。あなたがどう捉えるかですね」
「気の持ちようだとでも?」
「あなたがどう望んでいるか、です。自責の念に苦しまれているのなら、弔う手伝いをしましょう。自分が悪くないという根拠をお求めでしたら、もう少し詳らかに教えて差し上げます」
 阿求は俯いた。目の前に座っている僧の、底が知れなかった。記憶の上では阿求の方が上回るはずだった。だが、初代稗田阿礼よりも後に生まれたはずのこの僧侶が経てきたであろう体験が、阿求には想像できなかった。聞けば教えてくれるだろう。だが、そうやって過去を知っても結局、聖白蓮というひとは、わからないだろう。
「大友さんは、幸せだったのでしょうか。痛みは、なかったんでしょうか」
「幸せでしたし、痛みはありませんでした。でも稗田さん、あなたは、この答えではとても満足できないような顔をしていらっしゃいますよ。やはり私と一緒に、お弔いしましょうね。実は先ほど、加奈さんもいらしてます。墓地に行きましょう」





 隙間に押し詰められる感触が、青娥は好きだった。昔、棺桶に押し込められたときも、胸がどきどきした。自分のまわりが満たされていく。空白などない、完全な世界だ。死んだふりをした彼女は、棺桶を抜け出て、家を出た。
 家族を騙して悪いとは、特に思わなかった。いいところもあれば悪いところもあるごく普通の人たちで、今はもうたいした思い入れもない。思い出せばそれなりにいくつか印象的な出来事もありはした。特に、配偶者に対してはひとかたならぬ思いもある。それでも、その後、仙人となってから積んだ経験の方が、遥かに記憶に残っている。当然と言えば当然だ。それが今の霍青娥につながっているのだから。
 わずかな隙間に、仙界への入り口を見出す。これは青娥オリジナルではなく、昔から使われていた術だ。ただ、だだっ広い仙界にむやみに接続しても、入る場所がまちまちでは迷子になるだけだ。物を置いても、次来るとき同じ場所でなければ意味がない。
 だから青娥なりに改良を施してみた。
 隙間と仙界の接続は、高等仙術を扱える者を介さなければならない。
 接続の範囲は幻想郷内のみ。
 この二つの条件を課すことにより、隙間さえあればどこからでも同じ場所、すなわち豊聡耳神子宅に接続できるようになった。
 今、幻想郷から神子の館へ接続できる者は、神子本人、それに物部布都、蘇我屠自古、さらに青娥を加えた四人だけだ。少なくとも青娥が確認できている限りは。
「神子様、神子様」
 青娥は神子を呼びながら、大陸風の意匠が施された門をくぐり、広々とした中庭を通り、大扉を開けて屋内へ入った。
「みこさまー、みこさまぁ、いらっしゃらないのですか。青娥が桃をお持ちしましたよ」
 屋内にはひと気がなかった。涼しい風が、石づくりのなめらかな壁や床を走り抜けた。その風に乗って、かすかな水音が青娥の耳をくすぐった。青娥は、桃の皮に舌を這わせながら、にんまりとほほえんだ。


 浴室内に、湯気が濛々とたちこめている。今朝は急に温度が下がったため、昨日までと比べると、湯気の量がまるで違う。豊聡耳神子は、腰から下を湯に浸からせ、立っていた。獣の耳にも似た、両端の尖った髪の毛の部分が、ぴくりと動いた。
「青娥娘々」
「みこさま、考え事も結構ですけれど、桃を食べましょう」
 青娥は、神子の背中にぺったりと体の前面を押し当てて、桃を神子の口元に差し出した。
「ああ、この一糸まとわぬすらりとしたしなやかなお姿……わたくしもう、こうして触れているだけで達してしまいそうです」
「青娥、入浴するのに、服は脱がないの?」
「濡れて肌に張りついたところを神子様に見ていただきたいと思って。だって、もう神子様は私の裸の隅から隅までご存じなのですから、色々と工夫を凝らさないといけませんでしょう」
「ふむ」
 神子は、桃の皮を舐めた。ちょうど、さっき青娥が舐めていた箇所だった。青娥は歓喜に身震いする。
「そんなことはありませんよ。青娥、あなたの裸はとても綺麗です。たとえあと千年経ったとしてもなかなか賞味し尽くせるものではない。けれど、私を悦ばせようと様々な意匠を施してくれるあなたの心遣いは、もっと綺麗ですよ」
 ほんとうは、昨夜の悪の大王との一件を報告するつもりだった。神子のことだから、青娥が報告せずとも先に知っている可能性は高い。だが、抜け目のなさでは右に出る者がないと自負する青娥から見れば、神子はその並外れて高い能力のせいか、かえって抜けが目立つ。知ろうと思えば知ることができるのに、単にチェック漏れで知らないことも多い。だから細かいことでも、青娥が重要と思ったことは知らせるようにしていた。
 けれど、今それをやるのは、あまりに無粋だ。
「あら嬉しいわ。そう言ってくださると、青娥、天にも昇る心地です。桃を剥きましょう太子様。一緒に、ねえ」
 はじめ青娥が湿らせていた皮は、神子が舐めたことによってさらにやわくなっていた。神子が舌先でなぞると、皮がわずかに破れた。青娥は神子の首筋にキスをして、それから首を前に出して彼女と頬を合わせ、皮の破れたところを唇で挟み、引っ張った。皮はすぐに途中で切れた。それから先は、神子と青娥で交代々々に舌や唇を使い、とてもゆっくりと剥いでいった。気が向けば、果汁でべたべたする唇をねぶり合ったりもした。
「古きユアンシェン」はノリがよくて好きです。
スペルプラクティスでオーバードライブやってたら延々聞くことが可能です。
青娥が今回の神霊廟の中では一番性的ですね。ですよね。
まだまだ娘々のエロさも美しさも十全には描き切れてないです。
今回はちょっとグロに偏りすぎたかなと思ってます。
青娥と元夫とのあれやこれやも、想像すると楽しい。そして神子たちとの関係性も。
野田文七
http://blogs.yahoo.co.jp/alfettaalfetta
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
チンポ飛頭蛮に、俺はなる!!

行動の唐突さが向こうの仙人ぽくて良かったです。
自分の首を切り落として世界一周とかやりそうな。
2.名前が無い程度の能力削除
あまりのグロさにオラすっげぇワクワクしてきたぞ!
いっちょ肉体改造されてみっか!
3.名前が無い程度の能力削除
幻想郷の人間関係が見え隠れして楽しいです!命蓮寺との因縁w
にゃんにゃんの邪仙さが素晴らしいす!
みこせいがも妖しい雰囲気だし布都と屠自古もどんな感じなのか気になるし!
本当にご馳走さまです!!(^p^)
4.名前が無い程度の能力削除
寂れた日常から桃源郷、やがておぞましき百鬼夜行へと変わりゆく描写が凄いです。
邪仙様の妖女ぶりにも二重の意味でゾクゾクを禁じえない(^^
5.ハッピー横町削除
娘々はこれくらい邪悪じゃなくっちゃね……。
6.名前が無い程度の能力削除
すごい。よかった。たまらん。
7.名前が無い程度の能力削除
グロテスクで悪趣味な光景も、にゃんにゃんを介すとどうしてこうも清浄で透き通って見えるのだろう…
きれいなお話でした
8.名前が無い程度の能力削除
なんと精神に響く話でした
貶める気は無いですが凄い毒でしたよ、ええ・・・
9.名前が無い程度の能力削除
おうふっ……。青娥娘々というキャラから想像できる立ち回りを詰め合わせたようなSSですね。
すっごくドキドキしました。……ただ、私の中の青娥にゃんは、豹変できるような裏の顔は作らないイメージ。
下衆な言葉遣いは似合わないですよ。清楚な笑顔のまま外道をやるのがこのお方の魅力ですよ。
10.名前が無い程度の能力削除
にゃん!にゃん!わたしもとぉーってもだぁーいすき!
あなたの作品を読んでると、東方の妖怪成分を一年分摂取した満足感に浸れます。大好きです。
悪の格闘王ひじりんがかっこよくてすごい。
平太にゃんの上記のセリフが当分頭から離れそうにないです。
11.名前が無い程度の能力削除
もっと神霊廟ネタで書いてくださいお願いします。
野田さんのゆかゆゆゆからんは至高だと思ってるのでそちらでも嬉しいですが。
12.名前が無い程度の能力削除
さすが娘々
魅惑を振りまいて落とすことに掛けては
右に出る者がそういない