真・東方夜伽話

end love

2011/06/20 17:07:59
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end love

優斗

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タグをご覧になっておkでしたら、お進みください。



*



















「八坂様、好きです」





どさりと覆いかぶさる熱に神は瞬きを二・三度繰り返す。



目の前には知っている顔、満月の明かり、庭の見える縁側の夜。




「……、……早苗、……?」

「……好きです、」




再度、繰り返すように巫女は呟いてから顔色一つ変えずに、覆いかぶさる神の顔を右手で撫でた。優しく頬から順に手は首元へと滑り降りる。




小さく息を飲み、唇が落ちてくる。




「っ…!」




ごろりと転がる熱燗の音が床から伝わって聞こえてくるものの…それよりも強く、神の意識は支配される。



巫女によって掴まれた、手首が痛い。飲みかけだったお猪口の酒を巫女の唇が舐めとって、顎の下まで滴る唾液交じりの酒も共に。ぺろりと舐め取った舌は、蛇のように艶かしく動いて首筋を這っていく。




「!…ぅ…あ、…やめて、…っ!」




何もかもが急速すぎて、処理が追いつかない。



思考は酷く混乱していた。



ほんの小さな抵抗、首を振って拒絶の態度を示す。ちろりと這う熱にぞくぞくと背筋が震えて、我慢するように掌を握り締める。爪は長くないものの、掌には丸く半月の痕が残る。



いつの間にか、瞳からぽろぽろと溢れるもの。



目を閉じても思い出せる…いつもの姿。

優しい笑みを浮かべ、人の良い人一倍頑張り屋で強くて可愛い巫女。




今は、冷たい琥珀の目が神を縛り付ける…巫女。




その心に、僅かから灯り始めた憧れの行方が恋に変わっていることも。



全部、全部知っていて…その時が来るまで気付かぬふりをしていたのは…




…昔、聞いた話が思い出されていく。




-早苗は、神奈子のこと好きみたいだよ-



-うちの巫女だもん。そうじゃなきゃ、困るよ-



-もー、違う。そうじゃなくて-





「…やだ…も、っ…早苗、っ!」

「…………、」



神の言葉に巫女が舌を離す。馬乗りになったまま、じっと顔を見つめるもその瞳は冷たく映る。空の月にも似た琥珀色は木の葉の色を淡くした茶色の影を落として。




目をゆっくり開いて、目が合う。




「………、」



「…早苗、離して…お願い。」




いつの間にかぽろぽろと溢れる涙。両腕は巫女の手に拘束されていて、身動きは取れない。幸いにも足は動かせるが、身体の上には発育の良い巫女が乗っている。肉体的な意味でも動けないが、見つめた途端に、ぞくりと背筋に走る冷たさ。射抜くような鋭い視線。こんな目、見たことない。




「嫌です。…そうしたら、もう二度と本当に手に入らなくなりますから」

「……っ、逃げないから」

「………」




一息置いてゆっくり手が離れる。小さく息を吐いて、傍に座る巫女を見つめる。

拘束が外れて痛みが残る手首を気にせずに、一度だけぱんっと心地のいい音が闇を裂いた。




「…っ、」




たちまち巫女の左頬が桃色に染まり、琥珀の瞳に淡い蜜色が溶け出していく。叩かれた姿勢のまま、巫女の視線は下に落ちる。



びりびりと、掌が…叩いた右手も痛かった。



初めて、手を上げたから。




「……、」



巫女と向かい合うように詰め寄って座り、じっと顔を見つめる。きつく唇を結んだまま巫女は斜め下に視線を落としたまま無口でいて。




「……」

「…早苗…なんでこんなことしたの、…なんで……?」



「……最初に言いました。



…貴方様が好きだからです。……神奈子様」




どきりとして、小さく唇を噛んだ。



その目に。じっと射抜くような琥珀の冷たい目。それでいて、蜜を秘めた潤む目。



初めて呼ばれた名前に。




「………、それは」




緩やかに回る思考、神にとっての巫女の存在を思い出させる僅かな時が空白になり、続きを生まない。



神にとって、「東風谷早苗」は…。




「…やはり、私が巫女だからですか?」


「っ、………」





悟ったように呟いた巫女に…何も、言えなかった。



黙る神を傍に置き、口を動かす巫女。瞳は段々と朧月へと変わり、柔らかい蜂蜜のような光が解けて染みていく。溢れるのも、時間の問題に近かった。




「……今の私は、巫女ではなく一人の女です。だから、貴方様も一人の女性として聞いてほしいのです」




そう言って出した言葉が、心に深く突き刺さる。




「……私のほうが間違いなのでしょう。……でも、……人の心までは、掟で縛れませんから……」




顔をあげた巫女と目が合う。今にも泣き出しそうな目で言うのに、唇は弧を描き形だけの笑みを浮かべていた。




「………ごめんね、……早苗」





お猪口の中に残る酒に、月がぼんやり移り揺れる。半分、雲で紛れて姿を隠していた。



いくら考えても、神には答えがなかった。一人の女性としても神としても「東風谷早苗」は「巫女」で大事な娘のような存在だった。




「……神奈子様、……」



「…ごめんね、……ごめんね」




耐え切れなくなりきつく強く、抱き締めた。…一人の存在として、今出来ること全てで。

神を押さえていた手は、細く小さいものだった。



無力な神は自分の愚かさに、少しずつ涙が溢れ始めていた。






「………それが貴方様の答えですか…、」



ぽつりと、巫女が呟く。顔を俯かせて表情は見えないが、肩を震わせて両手を握り締めている。





「なら、……実力行使するまでです」

「っ!」





強い力に、床へと組み敷かれる。




「……本当に嫌なら、…逃げて。そうしないなら、…奪います、全て」

「……!」

「……、」



どさっと押し倒されて、再び両手は頭の上でひとくくりにされる。きゅっと巻きついた髪飾りの蛇は頑丈で、術のせいで簡単には外せない。動いても手首が擦れてただ赤くなるばかりで、神はされるがままの体制へと固定される。



「……逃げないわ、………そう、言ったから…。それに、……早苗が、泣いてしまうから…そんな顔見たくない」

「!」



神は一言だけ返事をし、息を吐いて苦笑いを浮かべる。




「……なら、…貴方を振り向かせます…。……必ず、」




巫女は至近距離で顔を寄せて、じっと見つめた。琥珀が溶けゆらりと揺れて表情は、悲しげに苦笑いを含ませて唇を動かす。



降ってくる思いの欠片、耳を傾ける為に神は軽く目を閉じた。




「…ずっと欲しかった。目の前にあるのに、手は伸ばせない。…近いのに遠い感覚がもどかしくて…苦しかった」



「…神奈子様、私は貴方を手に入れる。…心は手に入らないとしても、私は……」



そこから、会話はなくなった。



時々、降ってくるのは巫女の告白。



抵抗する度、言葉一つ一つが楔になって、四肢を結ぶ。



神はただ快楽へと飲まれていくのが自覚できた。


ゆらりゆらりと揺らめく中で見えたのは、緑の髪と空から落ちたように溶け出していく蜜色の瞳。




「…どうして、私じゃダメなんですか……私が巫女じゃなかったら…愛してくれましたか…?」



唇から舌が入ってくる。舌を絡めていく。初めて知る少女の甘さ、巫女の匂い。鼻の奥から喉の奥に侵蝕していく唾液に目が霞んで、視界が揺れて息が苦しい。ぎりっと手が動いても蛇の拘束で手首がまたきしむ。赤い赤い線が増えて、にじんでいく。




「本当は…嫌いになりたかった。…だけど出来なかった、…どんどん好きになっていくのがわかりました…」




首筋に下がって服の裾から手が入る。肌寒い夜でも、巫女の手は暖かい。寒さに一瞬だけ腰が跳ねた。巫女は笑って胸を覆う紐を撫でて、背中へと手を回す。しっとりと濡れた肌に、巫女の手が肌の温度と同化し、混ざり合うのが分かった。




「好き、好きです……」




さらしが外されて、ふくよかに実る房を持ち上げて軽く指先に力をこめる。ふにゅんとした感触に柔らかいとまたほくそ笑んで、服をめくられる。寒さと刺激に立ち上がる突起を指先で愛した。


神が段々と乱れ、落ちていく。葡萄色の瞳に淡い蒼が差し、雫が流れていく。ちらりと見た手首、拘束を続けるその痕は真っ赤に熟れて、甘い果実を連想させた。


突起は舌で転がして、歯で軽く噛んでやるとまた神の腰が跳ねた。ちゅうとはしたなく赤子のように吸っても同じように。

ひたすら甘い声が聞こえてくるそこを弄びながら、手は下腹部へと滑る。




「…神奈子様……、私はやっぱり貴方の事が…」


ときおり雫を舌で舐め取って、下を脱がして蜜を指先で味わう。どんな蜜よりも甘く濃厚なそれに、太股から唇を落として蜜口へと誘われる。舌に乗せて舐めても繰り返した溢れてくる蜜に、巫女は舌の動きを早くしていく。




揺れて震える太股、早くなる息遣い、甘い声。


もうとっくに、蛇の戒めは解かれて拒絶の逃げ道はあれど、神は行為に溺れていた。



蜜に濡れて膨らむ芯を舐めて、指で撫でてやると一層震えて身体が動く。




「あ、…はぁあ、っ、っん…あ、ああっ!」




そう、甘く鳴いて意識は緩い眠りへと落ちていった。





「…大好きです、神奈子様……」




ひとつ呟いた巫女の声が、神へと届くことはなかった。







*






残った縁側の晩餐。乱れた神の服装、傷ついた痕。力を使えばなかったことに全て出来る。例えば、酔いの過ちにさえも。


巫女は小さく笑って、手を取る。瞳に映るのは蛇の巻きつきと彼女の動きでついた真っ赤な拘束。





「……ごめんなさい、神奈子様…」





ちゅっと、行為の最中に出来なかった優しいキスを落とす。






「っ………、…」


不思議と涙が出た。





今宵の月は、雲に隠れて見えなくなっていた。









end.
禁止されてしたくなるのは、背徳感のスリリングがたまらないから。

こんばんは、突発ネタで思いついたので書いてみましたが…。余計に需要がなさそうで泣きたい。強引でブラックでそれなのに純粋な一面もあるとかなにそれ、俺得。まぁ、このネタは自分のストレスで8割でできて…(ry)


…次は、いつも通りラブラブで行きたいです。

最後の一行でなんとなく某卑猥を思い出した貴方は、自分と握手←


1様>>
コメント有難うございます。わーい、かんぱーい!(キンッ)日差しにもう自分はバテ気味ですが乗り切っていきましょう。
ありと言っていただけて、よかったです。これでケータイに眠っているさなかなも報われますwま、今はまだ軽くセクハラしてる程度ですが…(ry)


優斗
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
ご馳走様でした。これで梅雨も乗り切れまする
いやいやいやこれは十分ありでしょう
早苗さんの若さに乾杯(おっさんくせー
ラヴラヴも期待しております