真・東方夜伽話

東方艶妖譚

2011/04/08 00:20:43
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東方艶妖譚

霊峰

ネチョスレに書いたSSです。以下注意書き。苦手な人はスルーよろしく

・名無しの村人が二人出てきて、それぞれエロに絡む
・登場人物でHがあるのは勇儀と幽香で、そのうち幽香はアナルセックスのみ
・幽香は非常にSな性格になっている。マイルドだが、残酷描写あり



 月明かりのみが照らす夜の山道で、齢十二ばかりになる見目良い少年は背中に大きな酒樽を担ぎ、村から出稼ぎ先へと歩を進めていた。
 梟の声のみが聞こえる夜道で心細かった彼の眼前に、気がつくと ゆらゆらと揺れている明かりが現れていた。それの進んで行く方向に彼は歩いていく。途中から雨も降ってきたが、不思議な事にその炎のように揺らめく光は消えずに遠ざかっていく。
やがてその光は、ある洞窟の奥へと入っていった。少年はその奥に入った人間に会おうと暗い洞窟に入る。その洞窟は意外に大きく、奥に進むにつれて広くなっていく。岩壁には松明が飾られていて、周囲を照らしていた。
 どうも先に入った人間はここに住んでいるみたいだ。ひょっとしたら山賊の住処かもしれない。いや、ここに来て少年は、それが人間ですらないのではないかという考えにやっとたどり着いた。
 彼が引き返そうか迷っている時、ズンと奥から大きな響きを聞いた。いかなる大男でも出せるような足音ではなかった。少年はすっかり腰が抜けてしまい、その場に尻餅をつき、ガタガタと震えている。
 そこは鬼の住処だったのだ。先ほどから大声を出そうとしているが歯列は振動して歯音しか出さない。喉奥も引っ込んだ舌の根で半分以上塞がれている。
「ちょっと待ちな」
 奥から一匹の鬼が出てきた。しかしその鬼の容貌は少年の想像していたものとは大分違っていた。
 額から大きく突き出た紅い角、その先端には星状の模様が付いている。豊かな金色の長髪に、少女の面影の残る美しい顔つき。赤く縁取られた短い襟の白服はその下にある豊かな女体の凹凸を隠しきれておらず、下半身は透けそうで見えない薄布をまとっている。その両手首及び両足首にはそれぞれ重々しい枷が付けられていた。
「ん? 少年、それは酒樽か……?」
 その鬼は眼下の少年に問うた。彼はただ張子の虎のように首を縦に振る。
「飲んでもいいか?」
 酒と聞いて相好を崩したその美しい鬼に、少年はただ見とれていた。

「うーん、中々いい酒だ! 濃厚な香りと深い味……量は少ないけど癖がない分、たっぷり酔えるな」
 少年は、先ほどの女鬼のご相伴をした。
 彼女の名は星熊勇儀。あの大江山の鬼四天王の一人星熊童子の姿という。
 あの後彼女はハッと掛け声をかけると、一丈半もあったその巨体をたちまち人間と同程度の背丈に縮ませた。もっとも、それでも彼女の身長は七尺程あり、少年より頭二つ半抜きん出ている。
 彼女はその場に腰を落とし、鬼火を明かり代わりにして、酒を飲んだ。
「いやあ、さっきまで酒盛りしていたんだが、酒がなくなって物足りないと思っていたんだ。萃香が羨ましいぜ」
 彼女は濃口の酒を、まるで真水のように飲んで喉に流し込んでいく。
「ところでお前、どうやってこの地獄の外れにやってきたんだ?」
 少年は、松明のような明かりに連れられてここに迷い込んできた事を告げた。
「なるほど、鬼火に釣られて丁度現世と地獄の境界が薄れた所に迷い込んだ訳か……。よくある話だ。例えば六道珍皇寺の門前もそんな場所だ、地獄の臨時裁判官も何人か そこから地獄へ通っている。ある異国では大陸最南端の岬にある洞穴を通って地獄に英雄たちが三人ほど足を運んだ。まあそんな場所など関係なく『スキマ』を作ってズカズカと入り込んでくる面白い妖怪もいるがな」
 少年は大人しく彼女の話を聞いている。酒が入っているためか彼女の口調は大変饒舌である。
「まあ、お前がここに来た訳はそういう事だ。なあ、次はお前の話を聞かせてくれ。地底に住み着いてから、すっかり人里の事は分からなくなってな。今人間はどんな生活をしているのか知りたいんだ」
 少年はそれに答え、自分の村の様子や親の事、仕事の話、嬉しかった事、苦労した事、日々思う事などを話した。彼にとっては格別珍しい話ではなかったが、彼女は退屈せず聞いて、興味深げに質問をしてくる。彼女の言動はサバサバとしていて豪放磊落。その接し方にやや押され気味になりながらも、少年は楽しい時を過ごしていた。
「今夜はありがとうございます。星熊様のような美しい方とご相伴させていただき、とても楽しいです」
 少年の言葉を聞いて、勇儀は顔を紅葉のように染める。もっとも既に酒によって、その肌は色づいていたのだが。
「ば、バカ。美しいだなんて……私は恐ろしい鬼なんだぞ、全く」
 酒が回ってきたのか、彼を見る勇儀の目つきが若干変わってきた。しかし少年はそれに気がつかない。彼女はニィと笑みを浮かべる。まるで面白い遊びを見つけた女童のような表情だ。
「ほら、もっとこっちにきたらどうだ」
 彼女はその腕を伸ばし、強い力で自分の胸元に引き込んだ。彼女の豊かな胸の中に、少年の顔が半ば埋もれる。力強い腕とは逆に、その胸は遠い記憶の母を思わせるほど柔らかかった。

「ふふ……」
「ほ、星熊様……」
 勇儀は両手を使って少年の顔を谷間から持ち上げ、やや強引に彼の唇を奪った。
「んぅ……んん……」
 彼女の口唇は飴を味わうように彼の口を吸う。やがて彼の口内を彼女の舌が侵し始めた。彼女の舌は歯列の裏をなぞり、奥に控えていた少年の舌を引きずり出して蛇のように絡んだ。酒の味と共に、異種の唾液が彼の口に満ち、そのまま喉へと落ちていく。
 小半刻ほど経ち、熱い接吻からやっと開放された少年の頬には、朱が差していた。興の乗った勇儀はさらに悪乗りして、少年の下穿きを脱がしにかかった。
 服を脱がされまいと、彼は慌てて抵抗する。
「だ、駄目です!」
「何だ、見られるのは嫌か?」
「む、村の皆に馬鹿にされているんです……その……」
「へえ、一体どんな……」
 少年の抵抗など怪力を有する勇儀にとっては、ハエが止まった程度の感覚でしかない。嫌がる少年を押さえ、彼女は一気にズリ下ろした。
 彼女の眼前に現れたのは、彼の身長及び年齢に見合わない、見事な男根だった。褌の合間から顔を出している長さ七寸強の逸物。それは全貌の九割方、皮で覆われていた。
「おおっ、中々面白いモノ持っているじゃないか!」
「は、恥ずかしいです……」
「何を恥ずかしがるんだ。太さ、長さ共に申し分ない、立派なモノを生やしておいて……」
 勇儀はその根元を軽く握り、先を人差し指でトントンと叩いたり、息をフウと吹きかけたりして弄ぶ。
「きっとからかった連中は僻んでいるんだろうさ」
 しばらく彼女は、ゆっくりと皮に包まれた肉竿をしごいていた。鬼とはいえ異性の手で優しく愛撫されて、少年の逸物はみるみる硬度を増してその身を起き上がらせている。
 やがてほぼ体と平行に立った時、彼女はその先端に軽く口付けをする。
「あっ……」と声を上げる少年をよそに、彼女は亀頭と包皮の間にその舌を差し入れて弄ぶ。唇で包皮の先端をあまがみし、そのまま頭ごとぐいっと下げると、それまで隠れていた肉桃が顔を出す。
 彼女はその桃色をした亀頭を口に咥え込んだ。
「んっ……ちゅぷっ……むぅっ……んん……ちゅっ……」
 彼女の桜色の口唇が、皮の余った肉竿の側面をしごき上げる。口内では唾液を交えつつ、曝されたばかりの亀頭を舌で苛めるように舐め回した。雁首の所で唇を固定し、亀頭のみを舌で叩く。わざと上目遣いで彼の初心な反応を見つつ鈴口を攻め立てる。そして亀頭と裏筋の境目を何度も舌先で突いて、少年の嬌声を誘った。
「これならどうだ?」
 勇儀は服を鎖骨の辺りまで捲り上げる。すると一対の餅の如く膨らんだ大きな乳房が細く白い木綿で支えられている。彼女は両手でその胸を持ち上げ、サラシをつけたまま、少年の逸物をその乳肉の狭間にうずめていく。
 彼女の重量感に満ちた胸乳は、彼の一物をすっかり内に咥え込んだ。両腕で抱えるように、彼女は胸を寄せる。心地良い圧迫感に、肉棒は襲われた。
「ほら、どうだ。私のチチは……?」
 勇儀は押し付けたまま胸を上下に動かし、彼の肉棒を刺激した。手淫では到底味わえないその快楽に少年はすっかり夢中になり、自分から腰を振り出した。その激しい動きにサラシは少しずり落ち、美しい乳輪が見え隠れしている。
「星熊様……! 私は……もう……」
「んっ……、もうイクのかい? いいぜ、遠慮なく胸の中で出してしまいな」
 少年はたまらず、手毬のように豊かな勇儀の乳間で青臭い精を漏らした。勢い良く噴出した精汁は肉厚の乳肉の狭間から、源泉のように湧き上がって来る。
 乳房を持ち上げると、射精し終えたにもかかわらず逸物は硬度を保って直立している。
「ふーっ……、たくさん出たな。見ろよこれ、寒天のように固まってるぞ。よっぽど溜め込んでいたな」
「す、すみません……」
 彼女は谷間にぶちまけられた精液を掬い取り、少年の眼前で垂らして見せた。そして精液にまみれた彼の陰茎を、口でしゃぶるようにして舐め取る。
「じゅるっ……ちゅぶっ……ずずっ……ちゅぷ……、んー……お前の白酒も中々の味だ。舌や喉に絡み付いてくる」
 口から漏れた体液を舌で舐め取った勇儀は、放心の少年を地面に寝かせる。彼女は裾子を下穿きごと脱ぎ捨て、彼の腹の上に膝をついて跨った。
「じゃあ今度は……こっちで味わせてくれ」
 勇儀はそう言って陰唇が少し零れるようにして見えている秘門を広げ、少年に示した。
 鬼の秘所どころか女のそれも知らなかった彼だが、眼前にあるその女陰の様は網膜を通して脳髄に強い打撃を与える。大きく伸びた美しい桃色の花弁は、二本の指で左右に寄せられている。その中央より少し下に開いている悦に満ちた壺口は、先ほどから物欲しそうに蜜を垂らしていた。
「女の場所を見るのは、初めてか?」
「は、はい……」
「ふふ、なら見ておきな。お前のその逸物が入っていく様子を……」
 勇儀は肉冠を花口に当て、ゆっくりと腰を落としながら肉竹を迎える。それはズブズブと花唇を押し開いて花筒に身を沈めていく。
「ああっ……」
 雁首が引っ掛かった時、勇儀は少し快美の声を低く上げた。
 少年の巨根は根元まで、完全に収まった。
「どうだ? 初めて体験した女のカラダは?」
「す、すごいです……」
「ハハ、そうだろう……これからもっと気持ち良くさせてあげるからな」
 彼女はそう言って腰を大きく上下に振り、膣壁に陰茎をこすりつけた。
 上下動の度に彼女の豊かな胸が妖しく跳ねる。
 抜挿する度に結合部から、愛液が絶え間なくしたたり落ち、少年の薄い陰毛を濡らした。
 彼女の豊満な尻が何度も少年の上で様々な円を描き、内部の肉茎を刺激する。時折彼女は腰を後方に降ろして前後に動かす。少年が少し首をもたげると、彼女の淫穴が花弁を巻き込んでをしゃぶるかのように男根を飲み込み、取り出す様が映る。
 雁首がくびれている膣襞に引っ掛かる度に、少年は嬌声を上げた。
「星熊様……!」
「どうした……? 気持ち良さそうな顔して、またイキそうなのか? いいぞ、遠慮なくナカに射精して男になれ」
 彼女の体を使った猛攻に耐え切れず、少年は肉茎を膨張させて一気に白液を射出した。膣内とはいえ、ビューッ、ビューッ、と音の聞こえてきそうな勢いのある射精。少年の男根は肉襞に身をこすり続けながら暴れ回り、四度目の律動にてようやく静まった。

「んーっ……初物はやはり格別だなぁ!」
 下方に目をやると、少年は射精したにもかかわらず彼女の巨きな尻を持って再び下から突き上げていた。
「おいおい、これだけ出したのにまだ足りないのか? ……しょうがない奴だ」
 彼女は呆れながら臀部に触れている彼の手を払い、腰を上げて少年の隣に仰向けに寝転がった。
 秘部からは先ほどの精液が、少量垂れ落ちている。
「今度は少年、お前が上になれ。お前のしたいように抱いていいぞ」
 色を初めて味わった少年の情欲は、火砕流のように止まる事を知らない。性欲に任せて彼は彼女の肉体に飛びつき、むやみやたらに彼女の淫穴を巨根で蹂躙する。そして最後には必ず蟲惑的な女体の内部に、己の青々しい精汁を注ぎ込んだ。
 勇儀は、自身の体に夢中になっている少年をぎゅっと抱きしめながら、静かに笑って愛でている。
 二人は明け方まで繋がったままだった。全精力を出し切ったのか息も絶え絶えな少年に対して、勇儀は余裕の表情で少年の体をつまみあげる。
 彼女は少年に服を着せて、言った。
「ふふ、可愛い奴だ。すっかりお前が気に入っちまったよ。……酒は出来れば持って来て欲しいが、なくてもまた来いよ。お前の話をもっと聞きたいんだ」
 心地良い疲労感を感じながら、彼はこくんとうなずいた。

 それから少年は遠くの街へ用事がある毎に勇儀の所へ通い、悦びに満ちた一夜を過ごした。以前と比べて帰りが遅い彼の様子に、何人かの村人は疑問を持ったが深く追究しなかった。
酒を持って来た時、勇儀は地底の美しい鉱物を持ち帰らせていた。それは街で高く売れたので酒の売り上げで文句は言われなかった。
 だがある日、村の集会で女の話になった時に、少年は素晴らしい女性に性の手ほどきをしてもらったと、うっかり話してしまった。
 彼の家の近くに住んでいた男はそれを聞き、会合の後で少年を村のはずれに呼び出して詳しく話すように脅した。この男は美しい容姿を持っていたが、その人となりは甚だ劣悪。他人の女房を寝取る事を日々の生きがいにしていた。
 少年は彼の脅しに屈し、とうとう勇儀との情事について話してしまった。
 これを聞いた男、近隣の人妻を粗方食い散らかして普通の女では満足できなかった所だったので、是非その美しい女妖を抱いてみたいと思った。彼女に少年が好意を寄せている事など思案の外である。いや、そうであればあるほど寝取った時の喜びは大きいに違いないと、却って興奮する始末だった。
 後日、聞いた話の通りに男は酒壺を持って、件の山道を夜に歩いていった。やがてポッと揺れる鬼火の存在を見つけた彼は、そちらに進んでいった。
 するとどうした事か、まだ件の洞窟まで半分も進んでいないのに、急にその鬼火は途中で消えてしまったのだ。

 この事態を説明するには、数日前に遡る必要がある。
 地底に住む女妖怪の一人に水橋パルスィという者がいる。嫉妬心を操るこの金髪碧眼の女妖怪は自身も大変嫉妬深く、仲の良い人間や妖魔の様子を見ては妬ましく思っていた。
 そんな気難しい彼女は、地底仲間である勇儀に非常に心を許している。むしろ並々ならぬ好意を抱いていたが、女同士である手前、彼女は勇儀に想いを切り出せずにいる。
 そんな彼女は地底仲間である妖怪から「最近勇儀が人間の男を抱え込んでいる」という事を知り、炎のような嫉妬心を顕わにした。彼女は地底に住む友人である妖怪キスメに頼み込み、それから一日の間、少年の案内となる鬼火を消させたのだ。

 男は弱ってしまった。右も左も分からない暗闇の中で、どちらに進めばよいのか全く見当がつかない。途方に暮れていたその時、遠くに光り輝く点を見つけた。それを見た男はそこを人家だと思って明かりを頼りに闇の中を進んでいく。
 一刻ほど進んでいくにつれてそれは民家ではなく、どうも大きな花園である事が分かった。 薄い月明かりのみが存在するこの暗闇の中で、その場所だけは、まるで光を発しているかのように明るく、花々の絨毯が広がっていた。
 そして男はその花園に佇む一人の少女の姿を見つけた。

 風見幽香――その花園の主は、この土地に変異種の植物を発見し、それをこの土地で品種改良しつつ繁殖させていたのだ。
 葡萄の蔦のようにくせのある柔らかそうな緑髪、美しい横顔。白い上着に赤と黒の格子柄の羽織物及び裾子を身にまとっている彼女は、閉じた日傘を手に、繁殖していく希少種の花の様子を観察していた。
「おい」
 彼女の異様な雰囲気を感じていた男だが、事前に鬼を抱いた少年の話を聞いていたためか、余り臆する事無くこの美しい女妖に声をかけた。
(何、この男……?)
 彼女は椿を思わせる赤い瞳を、声をかけた男に向ける。
「俺と一緒に酒でも飲んで楽しまないか」
 男は彼女も鬼の仲間だと思い込み、背中の酒壺を降ろして指差す。
「お酒は、飲めないわ」
 男は当てが外れたが、それでも彼女をモノにしようと甘い言葉で詰め寄る。鬼でなければ、大方気の触れたどこかの村娘だろうと思ったのだ。珍奇な服装、そして見た事のない形の傘がその考えを後押しした。
「花を見るのもいいが、俺と付き合わないか? ……俺と一緒にいると、楽しいぜ」
「……。どうやって私を、楽しませるつもり?」
「そりゃあ色々さ。例えば、この手で……」
 その時、彼の右手に耐え難い痛みが走った。
 視線を下方に移すと、差し出そうとしていた手が手首から消えていた。手は腕から切断され、下方の花へ血飛沫を散らしながら落ちていく。
 足元にある花々の花弁が、斑点のように紅に染まった。
「なっ――!?」
 男が前を向くと、幽香の左手の爪には赤い血がべっとりと付いている。
 彼女は目を細めて笑っていた。その笑みは女神を思い起こすほど美しかったが、同時にその赤い瞳の奥には氷雪よりも冷たい感情も見え隠れしていた。
 彼はここに来て、やっと彼女が想像以上に恐ろしい存在である事を悟ったが、既に後の祭りだった。
 彼は踵を返してその場から離れようとするものの、腱を肉ごと削がれて成す術なくその場に倒れ伏した。
「どうしたの……? 私はまだ楽しんでないわ」
 左手で花を掴んでもがく男の脇腹を、幽香は力を込めて足で蹴り上げる。低く呻いて、彼は仰向けに転がった。
 恐ろしさの余りそれ以降は喉を引きつらせてしまい、まともに声が出せなくなった。四肢も背筋も、凍りついたように動かす事ができない。
 幽香の足が、彼の股座をグッと踏んだ。
「人間風情が……つまらない事で私の楽しい時間を邪魔しないで頂戴」
 彼女はそのままグリグリと、靴で彼の股間を捻った。
「あら……?」
 彼女は自身の靴底が、下にある肉塊により盛り上がってくるのを感じた。
「貴方、踏まれて感じているの? ふっ、とんだクズね」
 さらに踵を強く押し付けるようにして踏むと、そうしただけ靴の下から律動に似た反応が返ってきた。
 彼女は初めて面白いと感じた。その時の表情は、腕をもがれても必死で跳ねようとするバッタを嬉々として見つめる童に酷似していた。
 彼女の指が鳴ると、地面から蔦が一斉に伸びて男に向かっていく。男の両手両足は絡んできた蔓によって地面に固定された。口や目も横一文字に蔓が幾重にも巻き付き、視界と声を奪われる。残りの蔓は棘を生やして彼の下穿きを引っ掛け、ビリビリと引き裂いた。
 男の逸物はその性経験の豊富さゆえか非常に大きく、表皮は浅黒い色を呈している。それは苛められてきたにもかかわらず、兜をもたげて屹立していた。
「どうしようもない変態ね」
 まともな抵抗も出来ずにいる、この愚かで哀れで醜く豚にも劣る下等な生物を目の前に、近頃なりを潜めていた嗜虐癖が紫煙のように体内に立ち込めてくるのを、幽香は感じた。
 彼女は下着のみを脱いで彼の股座の上に後ろを向けて跨る。そして奮い立っているその逸物を地面に垂直に立たせ、己が後庭に宛がった。
「貴方のものなんか、この不浄な場所で充分よ」
 朝露に身を湿らせた薔薇の蕾と見紛うその肛穴に、男の赤い肉兜がゆっくりと入っていく。
 雁首、肉茎、そして長々しい茎、最後に根元。男の肉茎はすべて彼女の腸内に収まった。
 彼女は腰を何度も上下させて、彼の肉茎を迎える。
 もし彼の目が塞がれていなかったら、腰の上を妖しく上下動する彼女の桃花の如き美尻を見る事が出来ただろう。そして淫猥に形を歪ませながら男の逸物を屠る不浄の肉蕾の様も……。
「ほら、どうしたの……! 貴方こんな不浄な穴で性器を犯されて感じているの? さっきから貴方の醜悪な肉茎がドクンドクンと脈を打っているわよ。ふふ、生きていて恥ずかしいとは思わないの?」
 識域下で男は、己が身に降りかかった恐怖と身体の苦痛を、彼女の肛内から来る快楽で克服しようとした。彼はそのすべての神経を健気に自分の分身に向ける。
 彼女の淫肛は緊々と良く締まっていて、男の肉竿を絞り上げる。そのくせ腸内では、多数の肉襞が舐めるように彼の肉塊を柔らかく擦るのである。
「……! ……!」
 男の声ならぬ呻きと微かな身体の捩りと共に、その亀頭の射出した独特の臭気を放つ精汁は彼女の腸内を白く染めた。

 珍花の咲き乱れるこの園で月光に照らされているのは、人間の尊厳を潰された哀れな獣と、美しくも恐ろしい花を統べる女の妖魔。
 幽香は幾度も男と肛交を繰り返した。彼の逸物が萎えると傍に黄色と黒の紋様をした毒々しい花を咲かせて握りつぶし、その時の花汁を男性器にかけた。すると死人のように草臥れていたそれは血気を取り戻して再びむくりと起き上がり、戦地へと赴く。
 それを繰り返すうち、彼からは何も出なくなった。快楽に蠢く事もない。
 ずっと、止まったままだ。
「もう使えないの? いいわ、私も飽きたからこれで終わりね」
 彼女が飽きて立った時には、彼はすっかり全身の体液を失い、干からびていた。

 後日、その場所に花園はなくなっていた。幽香が全ての花を幻想郷に移したからだ。
 そこにはただ人の形をした枯葉の山が存在していた。それも一陣の風が吹くとすっかりその場からなくなってしまった。

 これ以降あの少年が勇儀とどうなったか、そして二人にパルスィがどのように絡んでくるのかは、残念ながら分からない。
 唯一つ言える事は、幻想郷の女妖に出会った時にその人間の命運がどうなるか。
 それは実に彼女たちの気まぐれ次第なのである。
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
幽香と勇儀は自分のキャラソート1位2位なので、この話は実に良いものでした