真・東方夜伽話

神様のクリスマス

2010/12/25 09:53:19
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神様のクリスマス

tukai

「クリスマスですね!」

ぐっと握り拳を作って、山の上の巫女、東風谷早苗が言う。

「……そのクリなんとかと私が縛られているのは、何か関係があるのですか?」

紅潮した顔に仏頂面を貼り付けて応えるのは、山の厄神様、鍵山雛。
自分で言ったとおりに、縄で縛られ身動きが取れない様子である。
しかも、ただ縛るのではなく、身体のラインを強調する様な、つまりちょっと恥ずかしい縛り方である。

「初めて雛さんを見た時から、クリスマスツリーが頭から離れなくて」

緑の髪に、赤い服。
いわゆるクリスマスカラーである。

「答えになってない気がしますが……」
「え、だって、ツリーは動いちゃダメじゃないですか」
「……」

雛の冷たい視線が早苗に突き刺さるが、全く応えた様子は無い。
しかし、雛を縛る縄は、意外としっかりと結ばれており、ちょっともがいた程度では、ほどける気配はない。

「いつまで、こうしてろと言うのですか?」
「んー、そうですね。クリスマスツリーですから、少なくとも当日までは」

今は24日の昼前。
丸一日近く解放する気は無いらしい。

「こう見えても、忙しいのですが」
「なんだか、その格好は、そそりますね」
「……急に何を言い出すんですか」
「雛さんって縛り映えしますね」
「褒めてるつもりかもしれませんが、嬉しくないですよ」
「あぁ、興奮して来ちゃいました。雛さん、責任取って下さい」
「こ、こうしたのは、貴女じゃないですか!?」

不穏な空気を察した雛が暴れる力を強くするが、やはり縄はほどけない。
そうこうしている間に、早苗の手がすーっと雛の胸に伸びていく。
進退窮まった雛が小さく悲鳴を上げた直後、早苗が雛の胸を掴んだ。

「っ……」
「雛さんって意外と胸ありますよね」
「ゃ……」
「大きく見せる様に縛りましたけど、それだけじゃないものを感じます」
「いっ……」

雛の表情が苦痛で歪む。
早苗が無造作に掴むせいで、根本を縛る縄が食い込んでいる。

「痛かったですか? ごめんなさいね……んっ」
「ふぁ……く、くすぐった……ひぅっ」

いたわる様に雛の首筋に顔を埋めて唇を落とす。
くすぐったそうに身を捩る雛に、早苗は再び胸への愛撫を加える。
今度は、痛くしない様に、そっと撫でる様に。
くすぐったさの中に、一欠片の快感を紛れ込ませる。

「クス、可愛いですね」
「あ……やめ……ひぁぁっ――」

顔を埋めたまま、首筋をそっと舐めると、ゾクゾクと身体を震わせて雛が喘ぐ。
唯一自由になる首から上を反らして逃れようとするが、焼け石に水。むしろ早苗の嗜虐心を煽るだけ。
ニヤリと口元を釣り上げ、今度は無防備に晒された耳たぶに、ぱくりと食い付く。

「ひゃんっ、みみ……は」
「弱いんですか? んっ……」
「はぅ……ひぁ……」

はむはむと唇で甘噛みすると、雛の口から途切れ途切れに切ない声が漏れる。
早苗の指摘通り耳が弱いのだろうか、雛の抵抗はどんどん弱々しくなっていく。
すっかりしおらしくなった雛を見て満足そうに頷いた早苗は、雛の両頬に手を当てて、自分の方へ向き直させる。

「キスしていいですか?」
「へ……ぁ……」
「んっ……」
「っ――!?」

雛の唇に早苗の唇が軽く触れる。
驚き目を白黒させる雛に、再び早苗が唇を落とす。
首の後ろに回した腕で引き寄せて、先ほどよりも強く押しつける。

「あまーい味がしました」
「あ……あじ……なんて……ぁ、ゃ……」

顔を赤らめた雛に今一度顔を寄せ、唇の端に舌を伸ばす。
一舐めする毎に雛の身体から力が抜け、一周する頃にはすっかり蕩けてしまっていた。

「本当に雛さんはかわいいです」
「ぁ……はぅ……んんっ――」

はぁはぁと短く熱い息を吐く唇の隙間に、早苗の舌が悠々と入り込む。
雛に抵抗する気力は無く、為すがままに口内を早苗に犯される。
歯列をなぞられるとゾクゾクとした快感が背筋を走り、舌同士が絡み合うとチリチリと火花が飛ぶ。
一方的に流し込まれる唾液が口内に溜まっていくが、吐き出す事は叶わない。
半ば反射的に、こくりと喉を鳴らして、雛は早苗の唾液を飲み下す。
早苗の目がすっと細まる。

一旦息継ぎに唇を離して、すぐに唇を重ね、舌を差し込む。
同時に首の後ろに手を回し、もう片手は肩の下に。
キスをしながら、ぎゅっと抱きしめる。
二人の間で、服越しにぶつかる乳房が、ぐにぐにと形を変える。

「ふぁっ……これっ……いい、です……あんっ」

ずっと与える側に居た早苗は、跳ね返ってきた思わぬ快感に、身体を跳ねさせる。
溢れる嬌声を抑え込む様に、再び唇を重ねると、雛をより強く抱きしめる。
より強い快感を求めて、雛に胸を押しつける。
雛は少し苦しそうにしているが、早苗を受け入れる以外に出来る事はない。
加えて、キスでトロトロに融かされた身体は、それすらも快感として受け入れてしまう。
むしろ抱きしめ返す事が出来ないのがもどかしい様だ。

「ふあ……」
「ぁ……」

永遠に続くかとも思われた抱擁は、唐突に終わりを告げる。
力尽きた様に、早苗はあごを雛の肩に落として、体重を預ける。

「良かったですよ……雛さん……」

そう言って、早苗はそっと瞼を下ろす。
器用にも雛に寄りかかったまま、幸せそうなまどろみに、身を落としていく。

「さなえ……さん……」

雛も雛で、トロンとした瞳が、ゆるゆると融けていき、やがて意識を霧散させる。
がくりと力なく頭を垂れるが、首より下はしっかりと固定されていて、意識を飛ばした雛と寄りかかる早苗を支える。

幸せそうに寄り添い合う二人の少女。
時間は、ゆっくりと、静かに過ぎていく……
下らないネタを放り投げたら、誰も拾ってくれなかったので、自分で拾ったでござるの巻

「幸せそうに寄り添い合う」が死亡フラグに見えるのはきっとサンホラの聞きすぎ。


>>2
着衣ですね。
脱がす展開も考えましたけど
tukai
http://ginfei.g.ribbon.to/
コメント




1.兎と亀マスク削除
>クリなんとか
クリスマスではないほうのクリを思い浮かべて、冒頭から興奮しました。

クリスマスカラーな雛はクリスマスネタにはぴったりの人材ですね!
自分で縛っておいて責任とって下さいと言ったりする早苗、その発言にしっかりツッコミ入れたりする雛、二人のやりとりが面白いです。

着衣プレイが好きなので、服越しにおっぱいくっつけ合ってそれで快感を得る、というあたりで抜きました。
上半身ばかりのわりと軽めの行為中心ですが、縛り、胸揉み、耳噛み、キス、舌入れ、抱擁、など一通りのことはやっていて実に充実しています。

いい感じに盛り上がってきたところで急に終わってしまったので、本番行為まではいかなくても、もう少し続いてほしかったかも。

「二人が目を覚ましたらもうクリスマスは過ぎていた」とかギャグオチがあるのかと思ったら、綺麗に終わっていますね、
聖夜らしい静かな雰囲気の締めで、お気に入りです。
2.名前が無い程度の能力削除
結局雛ちゃんはスッパ?
3.名前が無い程度の能力削除
>「雛さんって縛り映えしますね」
>「褒めてるつもりかもしれませんが、嬉しくないですよ」

このギャグセンス、凄すぎる!!