真・東方夜伽話

自己嫌悪2

2010/11/28 01:52:45
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自己嫌悪2

arlys
『自己嫌悪1』のつながりです。
今回はさとり視点に当たり、キスメリクエストでキスメが一回も出てこないと言う驚きの作品です。
それでもよろしければ、下から読んでください。



今日は昼から用事があるため、朝早くからわざわざ起きて書類をまとめていた。
『トントン』ノックの音が聞こえる。
心の声で誰かを確認するとお燐だったので、許可を出すと、入ってきてくれる。
仕事の用件みたいだが、心の中では昨日のお空との情事でいっぱいのようだ。
周りに幸せを振りまくとはこういうことをいうのだろう。

「ねえ、愛のあるHって素敵なの?」
「へぁ、あ、え?」

私のいきなりの言葉にお燐はしばしうめき声みたいな声を出した後、ずささっと後ずさりして頭の中がいろんな妄想で埋め尽くされていっている。
やっぱり、何度見ても幸せそうね。
お空から見える光景とは少し違うけど……
こういう時ってお互いを美化する傾向でもあるのかしら。

「い、いきなりにゃんですか、にゃとり様?」

混乱しすぎて、若干言葉が猫語?見たいな物が混じっちゃってるわね。
まあ、確かにいきなりきかれたら混乱してしまうわよね。
だけど、きかずにはいられなかった。

「ん、ちょっとね」

お燐は不思議そうに首をかしげて、そそくさと逃げるように部屋から出て行く。
そろそろ……決めないといけない。
はぁっと大きく溜息をつく。
例えば、恋愛の好きが家族に抱く好きと同じならば、悩まずにすむのに……
左手薬指につけられた指輪を見たら、また溜息が出てきた。
いわゆるところのエンゲージリング。

「ばかみたい」

覚り妖怪が恋愛?
誰かが本当に愛してくれるわけなんてない。
親愛の情ならばともかく、恋愛なんて……

『さとり、好きだ』

うそよ、そんなのうそに決まってる。
少しのたった一つの偶然の出来事に心奪われてるだけ……
フォークとナイフを手にとって自分で作ったホットケーキを切り分けて、口に運ぶ。
少し冷めているけれど、おいしい。
昔では考えられない幸せな生活。
頬が勝手に緩んだのを引き締めて、食べ終わるとすぐに書類仕事に戻る。
静かな部屋で、かりかりっと筆を動かす音が響く。
ある程度を終わらせると、後少しであの方が来る時間。
書類を片付けて、台所へ向かう。
あの方が来るときは、お昼ご飯を作って待っている。
和食のほうがすきなのは知っている。
昨日、宴会があったらしいし、胃に優しくおじやにでもしときましょう。
どうせ、作り終わったくらいにでも来るでしょう。
律儀に、毎回約束の時間を守る方ですから。
お鍋の中にだしをはって、にんじんや大根などの野菜を入れてぐつぐつ煮込む。
ご飯を入れてまたある程度にこんでいく。
そろそろころあいなので、といておいた卵を入れていっている途中に

「おじゃまするぞ」
「いらっしゃいませ」

あの方がやってくる。

「卵は半熟がよろしいんですよね?」
「あぁ、そうだな」

確認を取って、少し早めに火を止める。

「じゃあ、これ机においてきてもらえますか?」

鍋敷きを渡すと、頷いて、先に出て行く。
やけどをしないように、猫の口で物をつかむミトンで鍋を運んでいく。
自分の部屋に行くと、定位置に座っている。
鍋敷きの上に鍋を置いた後、食器とスプーンがないことに気づく。
とってきますねと言う前に、ぎゅっと後ろから抱きしめられていた。
すっと指が確かめるように、私の左手に視線を向ける。

「今日が約束の日だな」
「そうですね」

そういわれると、あのときを思い出す。




一ヶ月前のこと。
私のところに来るのはペットと妹のこいしくらいでした。
それが当たり前でしたし、少し対人恐怖にもなっていた私にとってはむしろ居心地がよかったから、別に気にしてませんでした。

「こっめいじ、さとり~!」

いきなり、地霊殿の外から聞こえてきた叫び声。
それは鬼の四天王の一人であることがわかったから、私は急いで自分の部屋から出て、門に向かいました。
はぁはぁっと息を切らしながら、出てきた私に
『申し訳ないな~』
彼女の心の声が聞こえてきました。

「それで、何の用事でしょうか?」

出来るだけことを荒立てないように聞く。
色んな想いが心の中ぐちゃぐちゃとしていて、読みきれない。

「お前のことが好きだ!」
「はぁ?」

私の聡明な人柄に惹かれた?
あぁ、この鬼は表面上しか見ていないのか。

「一体、何が欲しいのですか?
自分の身体を慰める娼婦?
それとも、一方的に犯す娼婦?」
「な、何を言ってるんだ!
私が欲しいのは」
「愛なんて知りませんよ」

彼女が言おうとした言葉を先に遮る。

「所詮、欲情なんて相手をグチャグチャにしたいって言う衝動でしょう?
ただでぐちゃぐちゃにされるなんて、ごめんです。
身体を買うなら、相応の対価をってことです」

身体なんて、数えきれない男にも女にも売ってきた。
嫌われ者が生きるためには、その方法しかなかった。
心を読めるということは、相手の好きなところだけを的確に把握できたから。
妹のためならば、たやすいことだった。
妹が泣いている姿を見たほうが、よっぽど痛かった。

「目を瞑れ」

あぁ、今思えばさっきの言葉って喧嘩売ってるように聞こえそうですね。
殴られるのを覚悟して、目を瞑る。
だけれど、衝撃は来ずに左手が握られたと思ったら、薬指に何かをはめられていた。

「目開けてみろ」

私の指にはまっていたのはかなり高価な指輪。
これなら、おそらく遊女や娼婦が一年は遊び放題だ。
あら、あっさり買われてしまいました。
まあ、最近はしてませんでしたけど大丈夫でしょう。

「一ヶ月だ。
一ヶ月以内に私にほれなければ、それはただのお前への報酬だ。
ほれたら、エンゲージリングだ」

エンゲージ……リング?
私なんかに?

「身体は要求しない。
ただ、毎日訪れるから私と話して」
「は、はい、わかりました」



思い出してみると、なかなか強引。
そして、勇儀さんは言葉通り私を抱こうとしない。
一ヶ月であれはあまりにも破格なため誘ってみたが

『私にほれたのか?
そうじゃないなら、私は嘘が嫌いだ』

と強い目で言われてしまった。

「とりあえず、食器とか取りに行ってきますね」
「あ、あぁ、わりぃ」

食器を取りに台所に戻る。
一ヶ月がたってしまった。
私はまだ自分の気持ちに整理を付けられていなかった。
この一ヶ月の間に確かに親愛の情はある。
けれども、それは恋愛の情ではないと思う。
けれど、手放したくないと心の奥底が叫んでる。
なんで、愛は……
形がなくて、こんなにも不安定なんだろう?
一つの形に決められていたのならば、迷わずに済む。

『さとり、好きだ』

何よりも、相手が鬼だからではなくて、誠実な相手に対して、曖昧なまま返事をしたくない。
食器を取って、部屋へと戻る。
私が食器を渡すと、勇儀さんは

「じゃあ、いただくな」

そういってがつがつと食べだす。
私も手を合わせて、ご飯を食べだす。
いつもなら、無理やりでも勇儀さんが話を振ってくるのだけど、今日は緊張しすぎて、話もふれないみたいですね。

「あなたは……私を抱きたいから、このような賭けをしたのですか?」
「だ~から、言ったじゃないか」
「そうですけど……」

恋愛の愛というのはなんでしょうか?
家族の愛と違うなら、そこにあるのは生殖本能とか、そっちなんじゃないのでしょうか?
それならば、結局は抱きたいに繋がるんじゃないかと思ってしまう。
その後は、喋ることが思いつかずひたすら無言。
ここまで沈黙が重たいと思ったのは初めてだった。
その後も、ずぅっと無言が続いて、立ち上がったので、帰るみたいだ。
そして、確かに次にすることを決めていた。

「さとり、お前はどう思ってるんだ?」

答えられない。
答えたくない。
どこかに答えが書いてあったらいいのに……
視線をいろんな場所にさまよわせてみても、答えなんてない。

「じゃあ、また来るな!」

『暗にふられたということだな。
この言葉が一番無難だろう。
どうせ、仕事関係でまた来るだろうからうそではないよな』

「ま、まってください」
「どうした?」

『まさか、オッケーなのか?』
どばっと心が押し寄せてくる。

「一ヶ月でこんなものいただけないです」

もうちょっと一緒にいたいなんていえるわけない。

「んぅ、じゃあ……
キスでもしてくれるか?」

頷き背伸びをして、唇を重ね合わせる。

「ありがと、じゃあな」

笑って、去っていく。
これで、正しいの。
隣にいる資格なんてないはずなの。

「勇儀さん」

名前をつぶやいてみる。
それはゆるされなかったこと。
だって、最初は客としてみればいいと思い込んで呼べなくて、徐々に私が呼ぶことが彼女の名を穢すようで呼べなかった。

「勇儀さん勇儀さん勇儀さん勇儀さん勇儀さん勇儀さん勇儀さん」

耐え切れなくて、何度も呟く。

「さとり様?」
「ふあっ、あの」

お燐とお空が顔を覗き込んでいた。

「勇儀さんのこと好きなんですね」

お燐が嬉しそうにいう。
『このかたがようやくこんなにも……
心の中がいっぱいになる人ができたんだ』

「これは……恋なの?」
「好きじゃないんですか?」
「でも、私違うわよ。
あなたたちみたいにいつも幸せでもない。
パルスィとヤマメみたいに浮気を心配したり、それで嫉妬したりもしませんよ」

お空があははっと大声で爆笑をしだす。
まさか、お空に笑われるとは思わずショックを受ける。

「ばっかですね。
恋の形が一つなわけないですよ!
だって、私以上にお燐を愛せて、お燐以上に私を愛せる人がいないように……
好きな人が違う限り、一つになんかならないです」
「でも、私……
好きでもない人に身体売り続けてたのよ。
そんな私があの人と一緒にいていいの?」

私は、あの人の愛がこわかったんだ。
自分自身が大嫌いだったから、ずっとずっと……
あ~ぁ、もう手遅れになっちゃった。
でも、あの人はそのほうがしあわ

「きゃっ!」
「好きならそれでいいんですよ!
それじゃあ、いっきますよ~!」

抱えあげられて、飛んでいく。
え、ぇ、えぇ~!
ドスッ。

「いたた」

強引におとされる。
お尻が痛い……

「だ、大丈夫か?」
「ふあ、勇儀さん?」

な、なにを言おう?
あなたのことが好きでした?
数分前にふったくせに?
ううん、想いを伝えてもいいの?
『好きならそれでいいんですよ!』

「ほら、立てるか?」

すっと大きな左手が差し出される。
薬指には指輪がはめられてない。

「勇儀さん、あな、あなたを買わせてください。
り、リングは今から買いに行きますから」

勇儀さんがぽかんと小さく口を開けている。
まずい、呆れられた。
言うとしたら、勇儀さんと同じ形がいいと思ったのに……

「そんなのいらない」

勇儀さんはスカートのポケットから私が今しているのと同じ指輪を取り出す。
そして、その指輪を左手の薬指につけて

「ほら、これでいいだろ?」

こくこくっと何回も首を縦に動かす。

「あと、確認したいことなんだけど……
私のこと好きなのか?」
「たぶんそうです。
これが、正しい恋の感情かがわからないんです」

勇儀さんが小さく笑って

「バカだな~。
正しいかどうかは、一緒にいて正しい形にしちまえばいいんだよ」

ぐしゃぐしゃって強引に頭を撫でてくれる。
私よりも大きい手なんだなって思う。
だけど、恐怖なんてちっともなくて、気持ちいい。
こんなにもやさしい手があったんだ。

「じゃあ、明日も行くな?」
「はい、待ってます」

胸の中が幸せでいっぱいになる。
明日も、また勇儀さんが来てくれるんだ。
お家に帰って、久しぶりにお菓子でもやいてみよう。
土ぼこりがついてしまったし、変なあせもいっぱいかいちゃいましたので、家に帰ってお風呂ですね。
地霊殿に戻って、自分の部屋に入っていくと

「こいし?」

こいしが私の机に座っていた。
行儀が悪いですよと叱ろうと思ったのだけれど、こいしからする特有のにおい。
それが精液のにおいでないのにほっとするのはどこかおかしいけれど。

「あぁ、お姉ちゃん」
「どうしたのですか?」
「なっんでもないよ~」

へらっと笑って、こいしは私の隣を走り抜けていく。
私はもう何も声を掛けられない。

『こいし、もうこんなことをやめなさい』

いつかは覚えていないけど、だれかれかまわず相手を襲うこいしに言った言葉。
それに対し、ふっと一回笑った後

『ねぇ、SEXってなんのためにあるんだろうね。
商売か、騙しあいなんじゃないの?
私は、それなら、相手を快楽に落として溺れさせて騙したいよ。
殺し合いも全部何もかもが『ゲーム』だよ』

そう笑っていたこいし。
否定なんかできるはずもない私はただ黙ってしまった。
それ以来、何もいえない。

『それにさ~、SEXって愛し合ってるものがやるらしいけど……
今頃私を誰が愛してくれるって言うの~?
あははっ、こんなさ汚れきった身体をさ!
お姉ちゃんが愛してくれるわけ?
近親相姦になっちゃうね~』

そんな私を罵倒するこいしの言葉。

「本当に愛ってなんでしょうね」




「あ、あの本なんだ?」
「くす、今とりますよ」

最近は私の趣味も共感してみたいと本に興味を持ち出した勇儀さん。
私も勇儀さんの好きなものを好きになりたいですけど、お酒はどうしても嗜好品として少したしなむ程度にしか飲めない。
指差された本をとろうと少し高めにある本を背伸びして取ろうとすると

「ぅ、あ」

本をぱんぱんに詰め込んでいたため、三冊も落ちてくる。
しかも、辞書くらいの厚みがある。
あぁ、たんこぶできる。
ぎゅっと目を瞑る。
だけれど、あったかい感覚に包まれていた。
どさどさっと本の落ちる音。
目を開けると、目の前に勇儀さんの顔。

「あ、わるい!」

『なんか押し倒して襲っているみたいだ』
急いでどこうとする心が伝わったから、ぎゅっと服を握る。

「本当に襲っていいですよ」

ごくっと勇儀さんの唾を飲む音。
それでも、理性がきちんと残っていて、大切にされているんだなって感じる。

「じゃあ、胸さわっていいか?」
「はい、どうぞ」

別にそれくらいいやというほどあったし……
服を脱ごうとすると

「いや、あ、いい」

勇儀さんに止められる。
『そこまでされたらまずいって』

「別にそれも同意の上ですけど……」

好きな相手とするものらしいですからね。
それに今更生娘みたいに恥ずかしがれるほど純情でもないですし……
それで勇儀さんが喜ぶなら私は嬉しいですしね。

「同意とかじゃなくて……
お前がしたいって思えるならするよ」
「わかりました」

どうせ、私が今したいといっても信じてくれないのだろう。
だから、服を脱ぐのをやめて勇儀さんの手を待つ。
口がへの字になっていて、思わず笑いそうになってしまう。

「い、いくぞ」
「どうぞ好きなようにさわってください」

勇儀さんの手が私の胸を包み込む。
そこからは、乱暴にではなく優しくもまれる。
ちらりとこちらの顔を確かめたりしながら、優しく優しく……

「ぇ、あ、さとり?」

ぼろぼろと泣き出してしまった私を見て動揺する勇儀さん。
止めなきゃと思うけれど、止められない。

「いやだったのか?」

本当に心配しながら、目じりを拭ってくれる。
その手をぎゅっと握り

「違います、違うんです」

ひくっとしゃくりあげてしまって、上手な声にならない。
ごくりと一回唾を飲んで、自分を落ち着かせる。

「こんなっ、こんなにも……
幸せなふれあいがあるんだって」

ふれあいの先にあるのは暴力だった。
こちらの同意もなにもない、乱暴な性行為。
今までは、ただの暴力としか思えなかった。
無理やり触られて、いれられて、時には殴られたり切り付けられたり……
『愛の営み』なんて、ばかみたいだって思ってた。
どちらかが貪っているだけで、私は貪られる側。
耐えるから、お金がもらえるくらいにしか考えてなかった。
だけど、実際はこんな相手を思いやることも出来る。
こうやって当たり前のように相手を気遣う。

「ありが、ありがとう、勇儀さん。
大好きです。
キス……してもいいですか」
「もちろん」

勇儀さんの首に腕を回して、引き寄せて唇を少しだけ重ねる。
こうやって、もっと触れたいし触れてもらいたい。

「私、エッチしたいです。
お願い、私を抱いて?」
「う、うん」

そっと勇儀さんのほうから唇を重ねられる。
くちゅっと舌を侵入させていく。
勇儀さんが驚いてる。
そっか、こういうことでは私のほうが色々と知っているのか。
私は勇儀さんの歯の裏をなめる。
勇儀さんは驚きながらも、私の舌の裏をなめてくる。
今度は私が勇儀さんの舌と自分の舌を絡めると、勇儀さんも絡めてくる。

「んぅっ、あ、」

テクニックがあったとしても、圧倒的な体格差には叶わずに勇儀さんに舌の動きを封じられていく。
ぼとぼとっとお互いの口から唾液がこぼれていく。
酸素が足りずに目がかすむ。

「さとり、大丈夫か?」

口が離され、きかれる。
少し、頭がぼーとしたけれども、頷く。

「はい、大丈夫ですぅ」
「一回、休憩するか?」
「あ、ぅ。
もう、我慢なんかできないです」

胸を触られたときキスをしているときも、幸福感があった。
だからだろうか、もう私の女の部分がぐじゅぐじゅと早く欲しいと濡れてきている。

「でも」
「ゆ、勇儀さんのがほしいんです」

スカートをめくりあげる。
こうでもしないと、疲れているからと真剣に心配している勇儀さんは続けてくれないだろうから。
ごくっと勇儀さんの唾を飲み込む音。

「いいんだよな?」
「そういってますから」

もう、カンベンして欲しい。
身体は早く欲しいといっている。
心配は嬉しいけれど、これ以上じらされると狂ってしまいそうなのに……

「じゃあ、下着おろすな」
「わざわざ、言葉で確認しなくてもいいですから」
「き、きれい」
「お、お世辞なんかいいです」

少なくとも、ここは何十もの男を受け入れてきた場所なのだ。
それも乱暴に扱われてきたのだから、きれいなわけがない。
それなのに、そんな思考の波が流れ込んでくる。
『お世辞じゃないんだけどな~』
『ヒクヒクと物欲しそうにしてる』
『さとりと同じで小さくて、陰毛も少ししかはえてないところかわいいな』

「だって、きれいなピンク色だしな」

『どうだ、これならば否定できないだろう』
勇儀さんが自身たっぷりに言う。
だけれど、こっちにとっては相手の思い浮かべているもの……
つまり、自分の性器が完全に見せられているのだ。
そこから、自分のものが見えてこんなにも物欲しそうにしているのだと、実感してまた濡れていく。

「んぢゅっ、ちゅちゅ」
「ひぁっ、あぁんっ」

恥ずかしさで意識が違う方向に向いていたからか、勇儀さんが舐める……
吸おうとしているのにさえ気づけなかった。
腰がビクンビクンと浮く。
それを抑えるようにお尻に手を回される。

「あぁっ、ゃ」
「うわぁ、もも尻だ」

『手に吸い付いてくる』
『肉が少ないかな?』
『でも、やわらかくてきもちいい』
吸い付きながらも、お尻ももまれていく。

「ふぁ、んぅ~!」

『真っ赤になっているさとりかわいい』
『もっとかわいい声を聞きたい』
『もっと、気持ちよくしたい』

「はぁっ、らめ。
そんないっぱい思っちゃ」
「無理、もう自制できない」
「やあぁっ!
そんんあっ、、ぅああああぁっ!」

自分を思ってくれている思考が余計に自分の身体を敏感にしていって、イってしまう。

「今の顔すっごくかわいかった」

私の愛液がベットリとついたてを舐めながら言う。
『あ、おいしい』

「あ、ありがとうございます」

さすがに、おいしくはないだろう。

「今だって、目とろんってなってて」
「ぅぐっ、んぅっ、ふ」

指を突っ込まれる。
まだ、自分の愛液もついているだろう勇儀さんの指。

「今、おいしくないだろうとか思っただろ?」
「んぅっ、んんっ!」
「ほら、おくのおくにまで味わってみたらどうだ?」

しょ、しょっぱい。
唾液だけではないもの。
そう、自分の愛液を勇儀さんに舐めさせられてる。
身体の中が変にゾクゾクする。

「けほっ、かほ」
「どうだ、おいしかっただろ?
ということでもう一度いただくな」
「へっ、あぁっ、んぁっ!」

指が一本中に入り込んでくる。
その指が私の中をかき回していく。

「こうやってどくどくと出てくるんだよな~。
おくのはおいしいのかな?
かきだしてみるか」
「ひぁっ、あぁっ、はあ」

『かわいい、かわいい』
『やっぱり、さとりのこと好きだな』
男どもに性交されていたときとは、比べ物にならないほどのきもちよさ。
自分の頭を勇儀さんの思考が全部埋め尽くしていく。

「あああああああぁっ、あぁ!」
「やっぱ、かわいい」

ぽすっと胸の中に収められる。
きもちよくてきもちよくて、目を閉じてしまう。
あぁ、そっか。
こうやって、包まれるのも初めてで……
こんなにも気持ちよくて安心できるんだ。



「ねぇ、勇儀さん。
私のこと嫌いにならないですか?」
「なんだよ、急に」
「勇儀さんは私のことを妹のことを第一に考えるやつだって……
でも、私勇儀さんのことで頭がいっぱいです。
それっに、処女でもないですし」
「ばか、さとり」

『それなら、私のほうはふさわしいのだろうか?
結局のところは何一つ実行しきれていない。
さとりのような強さもない。
周りの言う『かっこいい』なんて程遠い。
私のほうが捨てられるんじゃないだろうか?』

「ばか、勇儀さんも。
私は、あなたのそんなところも全部知ってます。
あなた自身が好きなんですよ」
「それでいいのか?」
「もちろんです。
あなたがどれだけ自身を嫌おうともね」
「それなら、私もだよ」
「そうですか、嬉しいです」

こんな汚い身体も含めて愛してくれるのだろうか?
未だに大嫌いな自分も愛してくれるのだろうか?

「さとり、愛してる」
「私も、愛してます」
「ですから、そんなに自身を嫌わなくてもいいんですよ。
否定だってしなくてもいいんです」
「あぁ、そうか。
お前もそうだからな」
「はい、勇儀さん」

それでも、きっと自己嫌悪はやめられない。
だけど、そんな私も愛してくれる彼女がいるなら、きっといつかゆるせる。


こいしにあのときの答えを返そう。
たとえ、SEXがゲームだとしても……
愛し愛される人が見つけられて、その人とそこまでの関係になって、相手に自分をゆるしてもらえたら、どれだけ嫌っていた自分もゆるそうと思えるんだと。
ここまで、読んでくださりありがとうございました!
何か、感想誤字脱字、アドバイスしていただけるとありがたいです。

今回はさとり視点でした。
そして、次回は勇儀視点。
次はキスメも出てきます。
気長に待っててください。


それでは、またの投稿もよろしくお願いします。
arlys
コメント




1.ケロ削除
愛し愛される人かぁ、そういう関係は大きな心の支えになるんですかね。
さとりには幸せになってもらいたい…
この二人の関係の深まりを楽しみにしています!
2.名前が無い程度の能力削除
お久しぶりです。キスメリクエストの者です<m(__)m>

キスメは出てきませんが……これはこれでイイ!
色々な作風を生み出せるarlysさんの次回作に、大いに期待してしまいます♪
3.arlys削除
コメントありがとうございます!
返信させてもらいます。

ケロ様
さとりにとっては、大きな心の支えになってます。
十分幸せですけど、妹が幸せにならないとですね。
頑張って書ききります!

2.様
おひさしぶりです。

出てこないんで、もうしわけなかったんですけど、ありがとうございます!
東方のキャラが魅力的だからこそ、妄想があふれ出してくるんです!
期待を裏切らぬように頑張っていきたいものです。

それではありがとうございました!
4.名前が無い程度の能力削除
さとりは、いろいろ抱え込んで悪い方へ悪い方へ、持ってっちゃうイメージが強いね
なかなかしんどい生き方してるけど、今回は一歩踏み出せたみたいで良かった良かった

こいしには、例え自分を嫌う奴が居ても幸せを手に入れることは出来る、って知って欲しいな