真・東方夜伽話

地霊殿の糸問屋 後編

2010/11/17 22:32:49
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地霊殿の糸問屋 後編

カムケン
「ちぇえええええんっ!?」

 それは紛れもなく藍様の姿だった。

「……藍様?」
「大丈夫か橙?……橙をこんなにするなんて!」

 藍は蜘蛛糸が粘り付くのも構わず歩む寄ると、橙の頬の涙を拭う。

「やっと来たかい狐……今、化け猫に毒で和えたところさ。もって数十分ってところかね」
「何が目的なんだヤマメ?」
「なに、簡単な事さ……私の質問にちゃんと答えてくれればその化け猫のために解毒薬を出してやる」

 そう言って懐から丸薬が入った包みを見せるヤマメ。

「質問? 一体なにを聞こうと言うんだ?」

「とぼけるんじゃないよ! 地霊殿の周りをうろちょろと何を嗅ぎ回っているんだい!?」

 藍の問いに苛立ちを見せるヤマメ。

「あなたは役人か何かなのか?」
「質問に答えろと言っているんだよ!」

 ヤマメによって糸が吐き出され、橙と共にねばねばの糸に絡まれる藍。

「くうっ!? 買い物に行っていただけだ……他に何がある?」

「買い物? 何を言うかと思えば、あんな場所に店などあるはずないよ……ましてやあんたを見たのは深夜……店などやってるはずがないよ」
「よく行商が通るので、そこで買い物をしていた……忙しい時には便利だ」

 笑顔で言う藍に首を掴むヤマメ。

「ふさけるんじゃないよ! 化け猫と一緒に殺してもいいんだよ」
「ごふっ!? 私を殺しても……何も証拠は見つかりはしない」

 咳込む藍を離し、睨むように見るヤマメ。

「ふ~ん……じゃあ、地霊殿の核施設を狙っていないという証明を見させて貰おうかい」
「証明?」
「私はその化け猫と共謀して核施設を狙っているんじゃないかと思ってねぇ」
「橙はそんな事はしない!」

 ヤマメに歩む寄ろうとするも、粘りつき、押し戻される藍。

「なら、その化け猫と愛撫してみておくれよ……式神の中には愛撫を好んでやる者もいる。主人への愛撫を嫌う式神などいないだろう? ちゃんと愛撫できたら解放もするし、解毒薬も渡してあげるよ」
「愛撫? 何をふざけた事を!?」
「やらなくてもいいよ。そのかわり……」
 ヤマメは笑みを浮かべて丸薬をお手玉する。
「……この状態で愛撫をしろと言うのか?」

 橙と藍は隣に居るものの、蜘蛛糸が粘りつき、愛撫できる状態ではないように思える。

「私が化け猫を押し出して助けてやるさ……ほら!」

 ヤマメが押し出すと、向かい合わせにさせられ、藍と目が合う橙。

「橙、ごめん……私がいながらこんな事になってしまった」

「藍様、私は大丈夫です……それに藍様となら愛撫されても良いです」

 藍に笑って見せるも、溢れる快楽で橙の表情が歪む。

「そうだねぇまずはこの愛液入りのおむつを食して貰うかぇ」

 ヤマメは楽しそうに橙のおむつを藍の口に向けさせる。

「橙、ごめん」

 藍は申し訳なさそうに言うと、蜘蛛糸できたおむつを噛み付き、溢れ出る愛液と尿を飲み干していく。

「はにゅっ!?」

 蜘蛛糸のおむつから口を離し、むせて咳込む藍を見てか、ヤマメは笑い声を上げる。

「あはははっ!?」

「……藍様……」

 心配そうに見る橙に藍は笑顔を向ける。

「大丈夫だ橙、凄く美味しくてびっくりしてしまった」

 そう言ってきりおしりの愛液の混じった尿を綺麗に舐め取る藍。

「そうかい……じゃあ、今度は化け猫と身体を重ねてもらうかい」

 ヤマメは鋭利な爪で橙と藍の服を乱暴に引き裂き、股間を露にする。

「橙……私に身体を預けさせてくれ」
「……はい」

 ヤマメが粘る糸から引っ張り、無理矢理に抱かせて藍の身体を橙に完全にくっつけてしまうとねちょりと粘る音がする。毒のせいか、それだけでも快感が入る。

「はにゃああっ!?」
「橙……私達は一つの身体になった」

 藍の言う通り、自分達は一つ身体のようだった。一つの身体となって式神という存在を超えて互いに溶け合っている……そんな一体感を橙は感じていた。

「……はい……藍様、私達は一つです……藍様とならこのままずっと繋がっていても大丈夫です」
「そう言っていただけると、罪悪感なく愛撫できる。動かして中に入れられるか?」

 楽しそうにやってくれているのはやはり演技なのだろうか? と、橙は思った。 しかし、その笑顔に楽しそうにも見える。

「は、はい少しなら」

 股間を上げると、藍も腰を動かし、愛液をゆっくりと擦り付ける。

 筒の中の汁が絡む快感に負け、激しい快感を感じる。

「あにゃあ~」

 股間の隙間から藍と橙の愛液が零れ落ちる。

「ああっ……もう橙、イってしまったのか……私はイっていないというのに」
「ごめんなさい……毒で敏感になってしまっているみたいです」
「出してしまったものは仕方ない……今度は汁を絡ませてやろう」
「……はい」

 藍が腰を動かし、橙の股間に汁を絡ませていく。愛液のぬめりによって快感が増しているせいか、またすぐにイキそうになる。

「うにゃあああっ!? はぁはぁはぁ……うにゃっ!?」

 橙が身体を動かす度に蜘蛛糸が粘つき、ねちねちと音を立てる。

「藍様、大丈夫ですか? 動きをもう少し緩めますか?」
「大丈夫だ……まだ我慢できる」

 ねばねばの蜘蛛糸で動きは制限されるものの、藍は的確に股間を汁を絡ませていく。

「橙、あまり無理をしなくても良い……イキたい時に言ってくれ」
「……はにゃあっ!?……はい!?」

 とは言いつつも、既に限界なのかもしれない……込み上げるものを感じる。

「フフフッ……もう駄目だな橙……そろそろイっても大丈夫だ」

 藍のその言葉の安心感からか、我慢していたものが一気に解放され、快感と共に愛液が吹き出るのを感じる。

「はにゅあああっ!?」

「橙……いいよ……いいよ」
 橙の股間の愛液を美味しそうに舐める藍に唖然とするヤマメ。

「もういいよ! なんだいこの変態狐は……」
「もう良いか? それならもう私達を解放してくれるという事か?」

「化け猫は望み通りに解毒薬を渡して解放してあげるよ……ただ、あんたは駄目だ狐……私と一緒に来てもらうよ」

 その言葉にうつむく藍。

「私だけは解放していただけないという事か?」
「拷問しながらちょっと質問するだけさ……あんたには不審な点がいっぱいあるからねぇ」
「……式弾……アルティメットブディスト……」
 藍がスペルカード放り投げた刹那、藍の周囲に卍のサークルが形成され、光の帯がヤマメを囲む。
「な、なんだぇ!?」
 回転した卍は、取り巻いていた蜘蛛糸を切り裂き、ヤマメを吹き飛ばす。
 宙に舞い上がる橙を受け止め、棚の上へと座らせる藍。
「……藍……様?」
 藍の名を呼ぶも、答えずにヤマメを睨むように見据えるその目が橙の背筋を凍りつかせた。今まで見た事のない藍の目……まるで獲物を見るような……

「お前がまさか核施設を狙う……」
「幻神 飯綱権現降臨!」
 対抗してヤマメもスペル宣言しようとカードを掲げるが、それよりも早く藍は構わず無数の弾幕を放つ。

弾幕に包み込まれるヤマメは見る影もない。

「無駄な詮索などしなければ……長生きできたかもしれない」

 無数の弾幕が収まると、ヤマメの身体は煙を上げて真っ黒になっていた。

「嘘ですよね……藍様は……」

 歩む寄る藍がぼやけて見える。もう毒が身体中に回って……



 ザアザアと雨の音が聞える。何処からか雫が滴り落ちて、身体を濡らす感触がする。

「……橙」
 その声で目を開けると、雲糸屋の提灯の光で藍が自分を抱いていた事に気づく。
 裸の身体には藍の着物がかけられていて、ほんのりと暖かい。

「藍様……」

 どうやらここは雲屋の軒下らしい。

「ヤマメの解毒薬を飲ませてもなかなか良くならなくて……毒を吸い出しても駄目だったらどうしようかと思った」

 笑顔で言う藍の表情が少し重いように感じる。

「藍様が核施設を狙っていたなんて……ウソですよね?」
 藍の白い下着が血で赤く染まっている……それは自分の血を吸い出す時に付いた物なのか、それともヤマメの解毒薬を探った時に付いた血なのだろうか……

「ごめん……橙を騙すような事をして……私のの素状を話して紫様を裏切るような事はしたくはなかった」

 藍の頬から涙が流れ落ちる。

「藍様は本当に優しい人なんですね……少し安心しました……式神の私を見捨てる事もできたのに助けて、介護してくれて……そんな優しい藍様なら誰かを殺して欲しくはないですが……」

「ごめん橙……紫様の指示が私の仕事だ……橙に何と言われようと、殺してしまうかもしれない……例えそれが私達を滅ぼす事になっても……」
 橙から視線を逸らす藍。

「それじゃあ、私は藍様を止める事はできないかもしれませんね」
「本当に……ごめん」

 申し訳なさそうに言う藍……こんなにも優しい藍が誰かを殺してまで何かをやり遂げようとしている……自分は傍にいる藍でさえも止める事はできないのかもしれない。

 橙はただ、呆然と屋根から落ちる雫を見つめ続けた。何もできない自分を呪い……
集中力が足りない(>_<)
誤字が無いように日々、精進します(゚∀゚)o彡°

こんな自分ですが、よろしくお願いしますm(_ _)m
カムケン
sippoduke@yahoo.co.jp
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