真・東方夜伽話

メリーさんの執事

2010/06/06 17:23:59
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メリーさんの執事

ナヅナ
 笑えるほどあっけない幕切れだった。
 あんなに苦労した倶楽部活動はなんだったのか、と嘆かなければならないほど拍子抜け。

 千鳥足が四本、私と蓮子は居酒屋で安酒を痛飲してふらふらと歩いていた。それはいつものこと。
 いつもと違っていたのは、急に踏みしめるべき足元が消失したこと。

 蓋がないマンホールは落とし穴でしかない。
 だからあの穴をマンホールではなくピットと呼ぶべき。
 でも対外的にはマンホールに落ちたメリーって呼ばれちゃうんだろうな。

 大怪我をしました、というオチであればただ嘆くしかない悲劇、怪我で済めば喜劇。マンホールの蓋が開けっ放しなど損害賠償モノで、病院通いと金勘定をする日々が続くのがごく一般的な展開だろう。

 なのに。どうして私達は。



 マンホールに落ちた時に咄嗟に私の手を掴んだ蓮子の手の温もりは未だ続いている。手を握り締めたままの蓮子も呆然として目の前に広がる光景を、口を開けて眺めている。
 それしかできない。私だってそうだし。

 見渡す限り見知らぬ世界。
 ここはマンホールの下の世界、下水道などではない。

 一面の草原。背の低い草々が風になびいている。
 民家の煙突から棚引く煙。
 原風景というのかしら。こんな光景を見たことはないのに懐かしいと思ってしまう。

 蓮子が空を見上げた。夜空には満月、ありえないほど夜空に散らばっている星々。

 蓮子がその地名を呟いた瞬間私は耳を疑った。しかしその蓮子の脳に閃いた地名は合っていたのだ。

 どうして私達はここに至ってしまったのだろう。
 それは分らない。



 でも確かに私達は幻想郷の吸い込まれそうな夜空の下に立ち尽くしていた。

 蓮子と一緒に幻想郷に行くという、私の夢は突然の成就で幕を閉じた。


































「ふーん、お前らが霊夢の言っていた外の人間か」
 玉座に座る幼女を見る経験なんて一生ないと思ってた。それ以前に想定したこともなかった。しかもそれが吸血鬼だと言うのだから、幻想郷の情勢は奇奇怪怪であると嘆息するしかない。
 そのレミリア・スカーレットと言う吸血鬼を巫女さんに紹介してもらったのが半日ほど前。私達はレミリアの前にかしずいている。
 巫女さんの言うところによると、私達を元の世界に戻すには次の満月の光が必要らしい。約二十八日。

 一日、二日であれば観光気分でいることも出来たはず。でも二十八日という短くない期間は、私たちの前に元の世界と同じような現実として立ち塞がってきた。

 働かざる者喰うべからず。

 誰かしら、こんな言葉考えたの。
 格言はともかく、巫女さんにたかろうとした蓮子は巫女さんに文字通り一蹴されていた。物理的に一蹴された。
 そして紹介されたのが、ここ紅魔館だった。



「で、咲夜、こいつら使えそう?」
「妖精メイドより使えない人間に存在価値はございませんわ。もしそうであるならば、妹様のデザートの材料担当に任命いたしましょう」
「そうね、じゃ、あんたら採用。まったく霊夢ったらこんな時ばっかり私に頼ってくるんだから。異変の時には放置プレイのくせに」

 レミリアと話しているのはメイド。これもまた本物を見る機会があるとは思わなかった存在だった。妖しげな店でのバイトではなく、履歴書に「職業:メイド」と書けるようなメイドだった。

 それにしても、私はじっとメイドを見る。

 どうしてあんな短いスカートなのかしら。お辞儀をしているところを後から見たら丸見えになりそうなのに、そんな素振りはまったく見せない。



「それでは、三食、週休一日、勤務時間は適宜。ただし十二時間は越えないようにいたします。業務内容は家事全般、多少のお給金は出しますわ。元の世界に戻っても使えないものですし、大した額は必要ないと思いますが、休みの日に羽根を伸ばすのにはあったほうが良いでしょう。
 部屋は用意させてもらいますが、役職付きのメイド以外は相部屋が原則となっておりますので、お二人とも部屋を新たに割り当て。このような条件でいかがですか。お二人様」
 そういってメイドさん、レミリアが咲夜とか呼んでいた、が二人分契約書らしきものを突き出した。

 安心なことに契約書は日本語だった。吸血鬼の本場の言葉、ルーマニア語とかで書かれていた日には困ったことになるところ。大学でルーマニア語なんて履修していないし、そもそも授業がない。
 文面を噛み砕くと、さっき咲夜が言ったとおりの事が書かれているっぽい。



 って、隣の蓮子を見るとすでにサインを済ませていた。
「ちょ、ちょっと契約書ちゃんと読んだの?」
「全然。面白そうだし。多分大丈夫よ」
「れ、蓮子ぉ!」
 蓮子がサインしてしまっては、私だけサインしないという道は閉ざされてしまった。今回は仕方ないと割り切ろう。でも無事に帰ることができたら、蓮子の家に変な壺とか、北海道の原野の契約書とかがないか今度調べないと。
































「短い……」
 一ミリでもいいから。そう思って、スカートの裾を握り締めてしまう。
 作業着、つまりメイド服が支給されたのは文句はない。むしろ着替えなんて持っているはずもないのでありがたい話。
 でもそのスカートの丈が咲夜と同じ長さだとは思ってもいなかった。階段を上り下りするだけで、階段の下から下着が見えてしまうのではないだろうか、というほどの短さだった。
 このメイド服を持って来てくれたメイドに聞いたところ、咲夜はこのスカートで家事全般をこなすらしい。しかも中を他人に見せることは絶対にない。
 ありえない。人間業じゃないわ。

 もう一つありえないのは、そのメイド服を持って着てくれたメイド、羽が生えていてなんでも妖精らしい、のスカートはちゃんと膝下まであったことだ。
 妖精のメイドはうっかり転ぶことが多すぎてロングスカートが標準らしい。しかし人間のメイドは咲夜しかいない。つまり私のスカート丈も自動的に咲夜に準じるというわけ。
 ただトップスは咲夜のメイド服ではサイズが合わなかった。主に胸囲的な意味で。
 咲夜が刺すような視線を向けてくれた後に、私の上背にぴったりなトップスを準備してくれたので、私はとりあえずメイドさんとして最低限の格好をすることができたのだった。
 それでもいつもロングスカートばかりの私にとって、この超ミニと言っていいスカートは落ち着かない。ただ立っているだけ、座っているだけで緊張してしまう。咲夜は似合ってるわ、と褒めてくれたけれど、正直似合っているとか似合ってないとか二の次でしかない。
 廊下から物珍しそうに覗いてくる先輩メイド達の視線すら気になってしょうがない。



 実際に働かされれば、この恥ずかしさも忘れさせられるかもしれない。しかし今はお預け状態、蓮子が戻ってくるのを待たされている。早く戻ってこないのかしら、そんなに私を待たせるのが好きなんて折檻しないといけないわね。
 でも今日はいつものように蓮子が遅刻しているのではな。何故かわざわざ別室で着替えさせられている蓮子を待っているのだ。
 椅子に座っている間も、スカートを押さえて他人の眼に下着を晒されるのを防がなければならなかったけれども。
 でも少し楽しみ。この短いスカートを着た蓮子、恥ずかしそうに裾を握る蓮子、くるっと回って自分の服を確認する蓮子。やばい、爆笑しちゃいそう。





 脳内蓮子一人ファッションショーは当の蓮子の声で中断させられた。

「やっほー、メリー」軽いノリで部屋に入ってきた蓮子を見て、私は絶句してしまった。
「……。蓮子?」
「ひどいわね、秘封倶楽部の相方の顔を忘れたの? 健忘症、記憶喪失、好きな方を選んでいいわよ。DHAが足りないのかしら。鰯食べなさい、鰯」

 相棒のことを忘れるわけはないけれど、私の反応は仕方ないと思うの。

 蓮子の服は蓮子らしい白黒のツートーンで纏められていた。
 それはいつも通り。

 いつもと違っていたのは。
「ねえ、蓮子」
「なあに?」
「どうして執事なの」蓮子が着ているのは男物、執事服だった。





「いや、レミリアと咲夜に無理矢理着させられて。咲夜は『せっかくめいりんのために準備した服なのに』ってぶつぶつ言ってたけど。でもたまにこういう格好もいいわね、いつもと違ってて気合が入るわ。それにネクタイは慣れてるし……」
 そう言いながら蓮子の視線がだんだんと下がってくる。蓮子の視線は私の太腿で止まった。

「いやあ、メリーのそんな短いスカートなんて幼稚園以来?」
 蓮子はにやにやと私の太腿を見ている。
「なっ、み、見ないでよっ」
「無理無理役得役得絶景絶景」
「ぶ、ぶつわよ!」
「おお、怖い。メリー、そんな短いスカートで椅子に座ったまま暴れると……。見えちゃった」
「れ、れんこ!」

 蓮子のボディーに一発入れる。蓮子が悶絶しているが、安い代償でしょう。顔じゃなかっただけありがたいと思いなさい。

「別に下着以上のものを見せたこともあるくせに」蓮子がそんな妄言を言いながら呻いている。今度は蓮子のつむじに一発。蓮子は撃沈した。南無三。
 全く恥かしいこと言わないの。わざわざ口に出さなくてもいいでしょうに。
「まずは口で言ってよ……。先に手が出るってどうなの。バタリ」
 知らない。それに口でバタリって言うあたり、まだ余裕があるじゃない。



「なあにドツキ漫才してるのよ、貴方達」いつの間にか咲夜が私達の傍に立って、呆れた視線で私達を見ている。
「いやあ、いろいろありまして」蓮子が床に這いつくばって悶絶しているので、私が喋るしかない。
「ま、仕事をしてくれれば文句はないわ。メリー、貴方は掃除清掃担当、一人先輩を付けるわ。蓮子、早く立ち上がりなさい、貴方はお嬢様付きね。まずは紅茶の出し方からよ、正式な紅茶の提供の仕方から教えてあげるわ」



 咲夜、力あるわね。咲夜は悶絶したままの蓮子の足を持ち、そのまま軽々と引き摺ってどこかに連れて行こうとする。私には片手でなんて無理。
「せっかく、着せてもらった服が皺になるわ」蓮子は暴れながら抵抗しているけど、咲夜は気にもかけずに蓮子を連れ出していった。頑張ってね、蓮子。
 入れ替わるように妖精メイドが入ってくる。手に持っているバケツで私担当だと一目でわかる。
 そういえば、蓮子、ティーバッグ以外の紅茶淹れた事なんてないわよね、大丈夫かしら。そんな人の心配をする暇もなく、私は掃除に取り掛かることになった。



























「どうしてここには掃除機もないのかしら。こんなに立派なお屋敷なら掃除機の一つくらいあってもいいじゃないの」
 口からこぼれそうになる愚痴を、水で喉に流し込む。メイドの詰め所で硬い椅子に座って水で喉を潤す。元の世界であれば砂糖と塩分とアミノ酸のカクテルを飲んでいたところ、でもこの世界にそんな気の利いたものはない。
 今私の正面に立った人からは、私のスカートの中が見えるかもしれないけれど、そんな些細なことを気にする余裕は今の私にはなかった。
 長い、長い、長い廊下をひたすら掃除し続けたのだ。掃除機なしで。
 昼過ぎから働き始めて、窓から見える空は赤く染まっている。その間ずっと掃除をしていたのだ。文明の利器のない掃除がこんなに大変だとは想像したこともなかった。
 今日の割り当て分は終わったらしく食事の時間まで自由行動と言われたが、椅子に座り込む以外のことはできない。できるのは興味深そうに話しかけてくる妖精メイドに応対したり、髪の毛きれーって言いながら髪を弄る妖精メイドをあしらったりすることくらい。
 私から見たらピンク色の奇天烈な髪の色の方がよほど可愛いと思うのだけど。どうしたらあんな髪の色が自然に見えるのかしら。

「た、た、ただいまあ。メ、メリー、助けてぇ」情けない声と共に、疲労困憊の相棒が戻って来た。
「おかえりなさい、蓮子」
 蓮子は断りも入れず私の手からコップを奪い取り、私の飲みかけの水を一気に飲み干した。

「はあ、生き返るわあ。きっついわねー。フィールドはいいけど、肉体労働は私にゃ無理よー」
「そんなに疲れたの?」
「うん、こんなに大変なの初めてかも」
「私は掃除だったけれど、蓮子は何をさせられたの?」
「礼儀作法」
「え?それだけ」私は耳を疑った。礼儀作法でどうしてそんなに疲れてるのよ。

 蓮子は滔々と語りだす。
 結局のところ、蓮子はぶっつけ本番でレミリアにお茶を出して不興を買ったらしい。お茶の味ではなく、出し方についてである。レミリアに「瀟洒でないので、特訓ね」との一言のお陰で、咲夜が付きっ切りで挨拶から何から仕込まれたらしい。

 挨拶の頭を下げる角度を覚えるために、数十分お辞儀の体勢を保ったりもしたそう。
 それを聴いた瞬間、うわあ、と思ったわ。腰が痛くなりそう。それでも特訓は終わらず、蓮子はこの後食事の後も居残りで特訓らしい。
 どこの会社の新入社員研修かしら。

「メ、メリー助けて。むしろ代って」
「無理」
「ひどい……。メリーに見捨てられたら生きてけない」
 助けられるものと助けられないものがあるのよ。先週喫茶店で財布を忘れた蓮子を助けては上げたけれど、私だってフォーマルな礼儀作法なんて知らないんだし。
「それに子供の頃からずっと一緒なんだから、私の育ちだって知ってるでしょう。蓮子と何も変わらないこと」
「そうだけどさー」
 頬を膨らませる蓮子に思わず笑ってしまう。でも本当に。なぜか私は育ちが良いと誤解されることが多い。蓮子と一緒に幼稚園で泥だらけになって遊んだり、男の子と喧嘩したりしてたのに。
 お嬢様扱いに憧れなんてないし。

 そんな会話をしていると一人のメイドが呼びに来た。
「ご飯だよー」
 その一言と共に、思い思いに休んでいた妖精メイド達が扉に殺到して、呼びに来たメイドが轢かれてしまっている。
 私達はその光景にひとしきり笑うと、気絶しているメイドを連れて食堂へと向かったのだった。





















 そんな生活が一週間続いた。

 一週間も経てば、異世界での生活と言えども、それなりに順応できるようになってしまう。結局のところ、やっていることは道具が違うというだけで、ただの家事でしかない。

 私も蓮子も家事が取り立てて好きというわけではなく、専業主婦という言葉に憧れを描いたりはしない。蓮子に料理を作ってあげたり、お互いの家に泊まった時に一緒に洗濯をすることはあっても、そうしないと生活に支障を来たすから。
 今は秘封倶楽部が楽しいし。

 それなのにどうして毎日掃除、洗濯ばかりしてるんだろ。
 さっきまで洗濯をしていたせいで、指先を確認すると爪に少し傷がついている。
 洗濯機などあるわけもない紅魔館での洗濯と言えば洗濯桶。最初はその存在感に圧倒されたけど、ボタン一つの洗濯機と違い、ひどい重労働だった。
 井戸が二本掘ってあって、水汲みをしなくて良かったのはありがたかった。でも水が温かいというこの季節でも、井戸水の冷たさはかなりのものだった。最初は気持ちいいけれど冷え性の私にはひどい仕打ちだった。
 そして足で踏んで洗濯するメイド達の服とは違い、レミリアの服などは一つ一つ手洗いをしなければいけなかった。お陰で洗濯板にぶつけてしまった爪が傷だらけ。
 それでも温かい季節でよかった。これが真冬だったりしたら、あかぎれ確実。爪の傷なんて大した問題じゃないわね。



 でもこれって秘封倶楽部の活動なのかしら、バイトと何が違うのかな。そんな思いを抱きつつ、廊下を箒で掃いていく。廊下と言っても絨毯なので汚れは取れにくい。

 はあ、めんどくさいなあ。咲夜、よく掃除できるわよね。
 今は咲夜より、咲夜の愚痴の対象である妖精メイドに共感してしまう。咲夜の要求レベルが高過ぎるのよ。
 第一、私が掃除している廊下は使用人しか通らない廊下。多少汚れていてもいいと思うんだけど、咲夜が言うにはそんな気の緩みが館の各所に伝染するのですわ、ということだった。
 でも正直労力に見合わないと思うのよね。
 箒に顎を付いて溜息をつく。

 掃除に洗濯と、日頃使わない筋肉を使い続けてきたおかげで、最近は腕が筋肉痛気味。筋肉がついて、太くなっちゃったらどうしようかしら。





 そんな思いを口に出してしまいそうな時だった。誰かが私の口を塞いで、私は部屋に引き摺りこまれてしまった。
 その部屋はカーテンも閉められて、生活感の雰囲気から空き部屋であるとすぐに分かる。
 この部屋に連れ込まれるという状況に、私は思わず悲鳴を上げそうになる。当然よね。

 しかし、そんな私の目に映ったのは、例の執事服に身を包んだ蓮子が、口に人差し指を当てて「静かに」とジェスチャーを送っている姿だった。




















「びっくりさせないでよ」
「ごめんごめん」
 扉を閉めて、私達は空き部屋でひそひそと言葉を交わす。使用人のフロアは空き部屋の扉には鍵は掛けられていないが、ドアノブにプレートが掛けられており、一目で空き部屋かどうか知ることができる。
 咲夜は全ての部屋の状況を把握しているらしいけど、妖精メイドにそんなことを要求できるわけもない。

「で、どうしたのよ」
「逃げて来た」
 あっけらかんという蓮子に、私は眉をひそめてしまう。
「え、いいの? 確か今日もお茶担当だったでしょう。蓮子のことだから何か失敗したの? レミリア……お嬢様にお茶を引っ掛けたとか、パチュリーさんにお茶を引っ掛けたとか」
「メリーは私を何だと思ってるのよ。そんな失敗はもうしないわよ」
 一回しでかしたから聞いてるんじゃないのよ、という反論を飲み込む。「じゃ、どうしてよ」

「妹さんに遊んでって誘われた」
「あー、それは逃げないとね」
 レミリアの妹であるフランドールは多少情緒が不安定なところがあると聞いている。何より危険な能力を持っていると。そして特殊な能力も持たず、妖精のような復活もできない私や蓮子は間違っても一緒に「遊ばないように」と、同僚達に聞かされていたのだ。

 私もメリーも自殺願望はないので、その言葉に従ってきた、そのはずだった。
「どうして貴方が妹さんの担当なのよ」
「私だってそのつもりなかったけど、パチュリーさんにお茶を出していたら、妹さんが図書館に遊びに来て『私にもお茶もらえるー?』って、満面の笑みで言われたら断れないじゃない」
「まあ、分からないでもないけどね」
「そしたら、いきなり妹さんが鬼ごっこを始めたの。だからメリーも巻き込まれないようにこうして隠れてるのよ」
 そこで他のメイドに丸投げする、なんて器用なことは蓮子には無理でしょうね。変なところで真面目で、一本気なんだから。

「はふー。ここまで走ってきて、すごい息が切れたわ。心臓がバクバク言ってる。ほら」
 そう言うと蓮子は私の手を握って、蓮子の心臓の上に当てさせる。
 蓮子の柔らかい胸を通して、蓮子の鼓動が私に伝わってくる。その鼓動は確かにいつもより早かった。



 でも私の心臓の鼓動も蓮子と同じくらいの速度で鐘を打ち始める。
 蓮子の柔らかい胸の感触を、蓮子に導かれるまま味わったのだから。
 知らず知らずのうちに唾を飲み込んでしまう。この静かな部屋では、その唾を飲み込む音も大きく聞こえたかもしれない。

「メリー」蓮子がにやりと笑う。執事服を着込んだ蓮子が私の前に立ちはだかる。私の背中には壁、その向こう側には廊下があるはず。今はこの部屋と廊下は鍵の掛かっていない扉で遮られている。それなのにこの部屋はもはや廊下とは別の世界のようだった。

「何よ?」
 蓮子の目は喜色に澱んでいる。
「ここ、一週間くらいご無沙汰よね。こっちに来て以来それどころじゃなかったもの」
「と、突然、何を言い出すのよ。何考えてるの。今仕事中でしょう。叱られるわよ、咲夜に。咲夜がさぼりに厳しいの知ってるでしょ。蓮子だって、何度も怒られてるじゃないの」
「何って、ナニよ。咲夜だってレミリアの我儘に付き合っていたから、しばらくは大丈夫。それに……」蓮子の白手袋に包まれた手で太ももをなぞられると、一気に私のスイッチがONになってしまう。
「メリーのこの艶かしい太ももを毎日見せつけられているのよ。私もそろそろ限界なの。
 ミニスカートのメリーなんて新鮮で。しかも見えるか見えないかギリギリだしさ。それにメリーいつもは気を配って見せないようにしてるのに、たまに私と一緒のときだけ無防備になるんだもの。何度メリーに誘惑されたか分ってる?」
「わ、分らないわよ。止めなさいって!」そう言っても、蓮子の手が上がってくる。そしてそのまま私のスカートの中に手袋が入り込んできた。
「だ、駄目っ!」
「大きな声出しちゃばれちゃうわよ。鍵も掛けてないし。それにメリーだってイヤじゃないんでしょ」
 蓮子の白手袋が私の下着に触れただけで、身体の隅々に緩やかな痺れが走る。

「メリー、可愛いわよ。こんな扇情的なスカートを履いてなくても可愛いけど、でもやっぱりメリーが可愛い服を着ると可愛いわ」
 男物の服を着ているせいか、最近の蓮子は凛々しい。そのように咲夜に躾けられているせいもあるのかもしれないけど。別に男らしくなったわけではない。ただ指一本の動きをとっても、魅せるための動きを覚えてしまっている。
 レミリアに瀟洒な動きを見せるためなのだろうか、無駄がないのに典雅、それでいて女性らしいしなやかさは失っていない。

 そんな蓮子の指で顎を持ち上げられる。
「ね、私メリーとキスしたいの。いいでしょう」
 蓮子は強要しない。ただ私をそのモノクロの服で誘ってくる。
 きっと中世の悪魔ってこんな感じなのよね。あの小悪魔って子もこんな感じ。その甘言に乗せられるとろくなことがないと分かっている。

 でも悪魔の誘いに乗ってしまった。堕ちるってこんな感じなのね、実感したわ。

「悪魔……」私はそう囁こうとしたけど、蓮子の唇が最後まで言わせてくれなかった。
















「ふぁぁ……、んっ」
「ふふっ、メリー可愛い」
 キスの最中に、蓮子に優しく囁かれるだけで、私の下着は湿り気を帯びてしまう。そこを触ってくる蓮子は手袋も外さずに、下着の上から刺激してくる。
 手袋と下着という二枚の布越しの愛撫、それは私が今まで経験したものとは違っていた。布同士の擦れ合う感触が、間接的に私のあそこに伝わってくる。蓮子のきめ細かい指の肌の感触とは全然違う。

 蓮子が爪を立てて、私のあそこを刺激してくるけど、それは摩擦で布の生地を痛めつけるだけで、私にはぼんやりとした刺激しか伝わってこない。

 その蓮子の焦らすような愛撫でも、私は蓮子の執事服を握り締めて立っているのがやっとだった。蓮子の服が皺になるかもしれないと思ったけど、握り締めていないと座り込んでしまいそう。背中を壁に預けることができていなかったら、確実に崩れ落ちている、それほど足に力が入らない。
 そんな私を楽しそうに見ながら、蓮子は相変わらず、直接触ってはくれずに、布越しの愛撫と、私の顔や首へのキスに終始する。

 蓮子の舌と、手袋をはめたままの指が交互に私の口の中をかき混ぜてくる。
 よく知っている蓮子の舌は慣れ親しんだように私の口を丹念にどろどろにしてくれる。
 そして蓮子の手袋をはめたままの指は私の唾液を吸って、生物とも無生物ともつかない何かになって私の口の中で暴れる。
 私の舌と布の擦れる感触、そして蓮子の優しい指使いは、まるで蓮子の指は私のあそこをかき混ぜるみたいに優しく、でもいやらしい。その布地の感触に私はひどく背徳的なものを感じ取ってしまう。ただ口を指でかき混ぜられているだけなのに、それはもっと酷い何かへの裏切りのようだった。

 でもあそこへのじれったい愛撫と、口への愛撫くらいでは、とても達することはできない。頭は蓮子の愛撫でおかしくなってくるのに、一緒にもどかしさだけが私の中に桃色の雪となって降り積もっていく。
 いっそ自分で触ってしまいたいと思ったけど、そんなことができるわけがない。蓮子にされているのに自分でするなんてはしたないし、それに自分でしたって満足できるとは到底思えない。今は蓮子にしてもらうしかない、蓮子を望むしかない。

「れ、蓮子。も、もっと……」切なくて目じりから涙がこぼれる。そんな私を見て蓮子は笑みを浮かべるけれど、その笑みの中にどのくらい嗜虐心があったのかしら。

「メリー、もっとして欲しいの?」
 蓮子が下着の上から、私の一番感じるところを親指で押し付けてくる。しかし下着の上からの単調な刺激はどうしても私の望んでいる快感には程遠い。
「う、うん、蓮子、もっとして。蓮子に弄って欲しいの」
「可愛いわ、おねだりメリー。この涙も、この愛液も」涙を舐め取られて、愛液を手袋で拭われてしまう。「全部私のものよ」



「蓮子、そうして……」
「可愛い。こうしていると、何かメリーを攫っていけない道に誘う人みたいね」
 私もそう思っていた。そしてこの蓮子になら攫って欲しい。
「うん、蓮子、貴方のものにして。蓮子にいけないことして欲しいの。ねえ、いいでしょう」
 私は蓮子の胸倉に縋り付いて懇願する。涙がこぼれる。

 蓮子は一瞬考え込んで、次の台詞をつむぎ出した。
「承知いたしました。メリーお嬢様。攫ってさしあげましょう、私なしではいられないように教育して差し上げますわ」

 その涙を拭き取りながらの一言に私の体は串刺しにされてしまった。

 キザっぽい台詞なのに。男の人が言ったら笑ってしまいそうな台詞なのに。蓮子に言われるとこんなにきちゃうなんて想いもしていなかった。
 蓮子の優雅な手振り、身のこなし、それらが全て私に注がれている。その光景を思い浮かべてしまった私は思わず蓮子に抱きついてしまう。
「ねえ、お願い。蓮子、もっとして欲しいの」
「お言葉のままに。メリーお嬢様」
 そう囁かれただけで達してしまいそうになる。さっきまで下着越しに触られてもどかしかったのが嘘みたい。今だったら蓮子にちょっと囁かれただけでもいってしまいそう。

 蓮子の指が、手袋に覆われたまま私の中に潜り込んで来る。いつもの素肌とは全く違うその感触、その異物感に私は悲鳴を上げそうになった。悲鳴のような嬌声、それを口に止めておくことはできそうになかった。
 しかしその口は蓮子の空いていた手によって塞がれてしまう。
「メリーお嬢様、声出しちゃ駄目ですわ。メリーお嬢様の気持ちよさそうな声は聞きたいけど、今見つかるわけにはいかないからね」
「蓮子、酷い……」
 蓮子に中をかき混ぜられて我慢できるはずがないのに。

 蓮子は私に声を出しちゃ駄目って囁きながらも、私の中をかき混ぜる指の動きは止めてくれない。それどころか、一番感じるところまで指で弾き始める。

「もう、メリーお嬢様ったら我慢できないのね。そんないやらしいお嬢様にはお仕置きしないと」
 そう言うと蓮子の手がするすると私のトップスのボタンを外して、ブラの中に入り込んでくる。
 私はもう限界だった。手袋をはめたまま蓮子の指であそこをぐしょぐしょに溶かされて。そしてざらついた手袋で胸を揉まれて。



「メリーお嬢様。お仕置きですよ。いやらしいおっぱいでいってしまいなさいな」
 その瞬間私の意識は途絶えた。わずかに憶えていたのは、蓮子に乳首を思いっきり抓られた事。そして全身を激しい快感が駆け巡ったことだった。
 私は蓮子にしがみ付いて、蓮子のシャツに涎と汗を浸み込ませながら、蓮子に抱き締められていた。




















 後で聞いた事によると、蓮子はサボった罰として地下室で妹さんとトランプに興じる羽目に陥ったらしい。
 しかし蓮子から改めて話を聞くと、普通の女の子だったよ、とのこと。しかしそのことに気付くまでの時間は針のムシロ、地雷原でスキップをする心持ちだったらしい。どうやら妹さんの話は妖精メイドの中で尾ひれがついていたらしい。
 私はと言えば、蓮子に無理矢理されたということでお咎めはなしだった。それでもナイフでお手玉をする咲夜に睨まれた時にはさすがに堪えた。
 しかし、その日の夕食時に、噂好きの妖精メイドの間で、私と蓮子の顔を見て、ひそひそ話が交わされたのは十分な罰だったと思うわ。咲夜。

 でも仕方ないわよね。見回りにきたら、部下二人が乳繰り合った跡地に踏みこんだんですもの。
 私は気を失っててよかったわ……。どんなことを言われたのか蓮子は教えてくれないほどなんだし。





 そんな蓮子のせいのアクシデントとかもあったりなかったりしながら、四週間はあっという間に過ぎた。
 休日には幻想郷を案内してもらうこともできし、元の世界では体験できないようなこともいろいろあった。
 レミリアには残るつもりがあるかと聞かれたけど、私も蓮子も打ち合わせもせずに「帰るわ」とハモらせてもらった。幻想郷は楽しいけど、私達の生まれた世界じゃない。

 それでも「今度来るときは私達の力でくるから」それがお世話になった人達への別れの言葉だった。























 気がつくと、蓮子のボロアパートだった。
 壁掛け時計に表示されている日にちを見ると、あのマンホールに落ちた日から一日しか経っていない。まだぐーすか寝ている蓮子を放置してテレビを点けるが、やはりまだ翌日だった。

 しかし携帯を取り出すと、その日付は二十七日ずれている。幻想郷だと思っていたところでは、圏外だったから電源を切っておいた。だから数分の誤差はあるかもしれないけど、日単位ではずれないはず。
 この携帯は私達と一緒に幻想郷に持ち込まれたもの。つまり私は幻想郷と思われる世界で、この世界にいるより二十七日分余計に体験をしたわけだ。

 結界に落ち込んで二十七日分無為に時間を経過して、あの理想郷は私の壮大な夢オチだったという展開も否定はできない。

 でもそれなら、あれはどう説明すればいいんだろう。

 蓮子の部屋の真ん中に置いてある机。その机には蓮子の昨日の昼食だったらしい、カップラーメンの空きカップ。
 それは日常。
 その隣。

 綺麗に畳まれて置かれている。
 蓮子の執事服。
 私のメイド服。
 今度は制服貸与じゃなくて、自前で持って来いってことかしら。

 いいわ、行ってあげようじゃないの。待ってなさい、幻想郷。

 私はいびきをかき始めた蓮子の鼻を摘みながら、そう呟いた。




















































◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆ ■ ◆



「ね、蓮子。お茶に行かない」「いや、ここは私と行きましょうよ」「蓮子様、お菓子作って来ました」

 蓮子様だと。私の腕に鳥肌が立った。いつのまにこの大学は女子高のノリになったんだか。蓮子は女の子三人に囲まれている。先輩、同期、後輩と揃い踏み。

 幻想郷から帰って来て以来、蓮子はモテ期に突入している。原因は分かってはいる。

「失礼、今日は先約があるから」
 断りの言葉を入れる蓮子の背景には花が咲き乱されている。もちろん私が花を降らせているわけではなく、幻視しているだけ。しかしその蓮子の背景に花を幻視したのは私だけでなく、あの三人もだった。蓮子を映す瞳には色とりどりの花が降り注いでいる。
 咲夜の教育の賜物か、蓮子の天賦の才が文字通り花開いたのか、蓮子の執事モードがなかなか抜けない。もう少し早ければ男装女子と女子が歌と踊りを繰り広げる劇団に入れたんじゃないかしら。



 相棒の私を放置して、蓮子は更に駆け寄って来た別の女の子の相手をしている。
 幻想郷ではこんなときは、パルパルって言うんですよ、と美鈴が教えてくれた。
 パルパルの正確なニュアンスを教えてもらうことはできなかったけれど、パルパルと心の中で唱えていると、なるほど今の心境にパズルのピースのようにぴたりとはまる。

 帰ろうかしら。

 私はバッグを持って立ち上がる。
 はあ。今日の秘封倶楽部の活動は延期かしらね。

「ちょ、ちょっとメリー、置いてかないでよ!」
 蓮子を置いて帰ろうとすると、蓮子が駆け寄ってくる。女の子を五人置き去りにしたまま。
「それじゃ、また今度」
 蓮子がその五人に手を振るとやっぱり背景に花が咲く。置いていかれた五人ともまったく気にせず、逆に黄色い声で蓮子に手を振っている。羨ましい体質だこと。

「まったく、蓮子ったらデレデレしちゃって」
「ん、妬いてる?」
「知らない」

 本当に蓮子のことなんか知らない。




「メリー。メリーったら無視しないでよ」
「……」
「申し訳ございませんでした。メリーお嬢様、ご機嫌を直していただけませんか? お詫びにデートでもいかがでしょう」

 体温が一気に三度上がった。
「は、恥かしいから、止めてよ」
「でもイヤじゃないんでしょう」

 蓮子はいやらしい笑顔で聞いてくる。イヤじゃないに決まってるじゃないの。

 あー、もう。

「それじゃ、今日は蓮子のおごりね! 飲むわよ、今日は」
「ちょ、ちょっと喫茶店じゃないの?」
「美味しいお酒を出す喫茶店よ。さ、行きましょう!」

































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 例の執事服とメイド服をクリーニングに出したら、全て天然シルク製という恐ろしい代物であることを私達は知ることになった。どうしてこんな高価なものを学生がと、不審な目で見られたのは脂汗な思い出。そりゃ、今時合成シルクじゃないなんてありえないわよね。
 そのクリーニング代も脂汗な思い出。でも出さないわけにはいかない。

 どうしてクリーニングに出したのかって?
 言わせないでよ、そんなこと。

「……、メリーお嬢様。またこの服を着て、するんですか?」
 言わせないでよ、そんなこと。私の執事なら。













 
おとめりー過ぎた
蓮子は本気になれば百人くらいのメリーを作れるけど、メリー一筋だよ



2011/05/21
誤字修正。指摘ありがとうございます
感想もありがとうございます。みなさん秘封好きで、こちらもほくほくしてきます
ナヅナ
tidulu@hotmail.com
http://www.pixiv.net/member.php?id=2019324
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
執事蓮子ごちそうさまでした。甘々で良かったです
作者違いで恐縮ですが某氏の執事美鈴を思い出しました。やはり執事服を着た女の子はイイ

最後にジゴロの才能に目覚めた蓮子と嫉妬の波動に目覚めかけたメリーのNice Boatという電波が生まれたので送っておきます
2.名前が無い程度の能力削除
これはたまりませんねw
もうおとめりーと蓮子のかけあいがたまらない作品でしたw
本当にごちそうさまでした。
3.名前が無い程度の能力削除
この蓮メリは素晴らしい…

蓮子の攻めがツボでしたw
というかメリーが執事プレイにはまってるww
4.名前が無い程度の能力削除
メリーがかわいいよ…いやまじで。
5.名前が無い程度の能力削除
蓮子にこういう才能がありそうとは思ってたけどこれほどとは…
パルパルしてるメリーもカワイイよ
6.タカハウス削除
蓮子がかっこよすぎるんですが・・・。
これからもこんないいレンメリちゅっちゅが増えるといいなw
素晴らしい作品をありがとうございます。
7.名前が無い程度の能力削除
いいねー面白いねーやらしいねぇー
幼馴染設定も小粒ながらツボ
幼馴染秘封もっと流行れ


あーと誤字報告
>「メリー。メリーったら無私しないでよ」

無視ですね
8.JENO削除
これはいい話だ。引き込まれました。

どこかにマンホール開いてないかなぁ・・・・・・・・絶対に残るのに・・・・・・・・

続編あれば期待したいです。
9.名前が無い程度の能力削除
良すぎてヤバイです
蓮子かっけぇ・・・・パネェ・・・・
10.名前が無い程度の能力削除
ぃやっほーう! 秘封だ秘封!
何気に美鈴のために執事服を用意してた
咲夜さんが良いw
11.名前が無い程度の能力削除
メリー可愛すぎだろう。
蓮子は格好よすぎw
最高に面白かった!
12.名前が無い程度の能力削除
メリーメリーメリー
13.名前が無い程度の能力削除
てら萌えた
14.名前が無い程度の能削除
たまりませんね!
15.名前が無い程度の能力削除
素晴らしい!
執事服とメイド服でプレイなんて素敵ですね
幼馴染設定も良いなぁ
エロ抜きの、紅魔館で働く二人の話だけでも面白かったと思います
エロはエロで最高でしたw
16.性欲を持て余す程度の能力削除
執事れんこ…いい
17.Yuya削除
執事蓮子良い