真・東方夜伽話

鬼畜あやや血風録00

2009/07/30 00:50:53
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鬼畜あやや血風録00

紺菜

         ~注意書き~



 本SSは作者の多分なオリジナル要素が含まれており、
 又、ふたなり射命丸成分があります。

 調教を行なう作品である為、表現上性暴力描写、
 残酷描写も一部含んでおります。

 ここまでの文章で嫌な予感、悪寒、吐き気、頭痛、眩暈等の症状を感じた方は、
 即座にブラウザを閉じて充分な休息を取られることをお勧めします。

 その症状が見られない、もしくは興味を持ってしまわれた方のみ先へお進み下さい。



        ~注意書き終わり~



8/22後半に追加加筆を行いました。














































































 頭が重い。
 おまけに鈍く痛んだので、僕はかぶりを振るのをやめて顔を歪めた。

 ずくずくと頭の芯が響く。
 おまけに身体の節々が痛む。

 なんだこれ。

「ぶっ?」

 口走った声は、そんな音に変わった。

 なんだろう。
 何かが口に押し込まれている。
 噛むことも口を閉じることも出来ない。

 何がどうなっているのか確かめようとして、僕は何度も瞬きをした。

 目を開けているはずなのに、真っ暗なままだった。

 あれ?

「ぶふっ」

 何も見えない。
 目隠しがされている。
 満足に口も利けない。
 丸いくつわを噛まされている。

 何がなんだか、判らない。

「おや。ようやく気がつきましたか?」

 声が聞こえた。
 目は見えないままだったけれど、声が聞こえてきた方向におぼろげに顔を向ける。

 誰?
 誰かがいる。

 女の人、だろうか。

「随分ゆっくりとした目覚めですね。良く眠れましたか?
 と言っても、気絶と睡眠とでは違うのですがね」

 女の人の声は、くすくすと笑いを含んだ。
 声と一緒に、こつこつと僕の周囲を歩く靴の音が聞こえてくる。

 気絶?

「ぶぅ?」

 喋りたくても、僕の口からはそんな音しか出てこない。
 口が開きっ放しになっているので、涎が垂れ流しになってしまっているのが判った。

 顎を伝う涎を拭おうとしても、腕は後ろ手にされたまま動かない。
 ねじると手首の肌に硬い感触が食い込んだ。

 縄?
 麻縄?

 ちくちくと肌を刺す痛みに、どうやら縛り付けられているらしいことが判る。
 腕だけでなく脚も同様で、胡坐を組んだまま足首を縛り付けられている。
 節々が随分と痛むのは、縛られたまま長時間窮屈な姿勢をしていたからみたいだ。

 どうなっているの?
 何が起きたの?

「おっと、もがくのは良くないですよ。私は構わないのですが、貴方にとって良くない。
 判りますか?」

 僕はどこにいて、喋りかけてくるこの人は誰?

 訊ねたくても喋れない。
 僕はぶぅぐぅと動物が唸るような声を涎と一緒に漏らすばかり。

 これじゃあまるで、豚か牛にでもなったみたいだ。

「ふふ。いいですねぇ、その無様な鳴き声」

 誰かの声はくすくすと意地悪に笑いながら僕の周囲を回る。
 こつこつと鳴っていた靴音が止まり、顔にひたりと何かが触れる。
 手。
 細い指が僕の横顔を撫でて、くいと目元を覆う布を少しめくるのが判った。

「外して欲しいですか? この目隠しを」

 僕の耳元で囁かれる。
 生暖かい息が当たって、僕の身体が震えた。

 不安と怖さ、それから少し肌寒かった。 

 喋ろうとしてもぶぅぶぅとしか言えないから、僕は何度も頷いた。

「さて、どうしましょうか」

 細い指が、僕の顔の輪郭に沿って滑っていく。

「そんなに外して欲しいのですか?」

 首筋を伝って、僕の胸元に。

 あれ。

 触られて判る。
 僕は服を着ていない。

「随分と綺麗な色をしていますね、貴方の乳首。桜色をしていて」

 笑い混じりの声と一緒に、指が僕の胸の小さな突起をくすぐってくる。
 くすぐったい上に恥ずかしいことを言われて身体をねじるけれど、手首が痛む上に指から逃げることは出来なかった。

「ああ、駄目ですねぇ。私は言ったでしょうに」

「ぶぎっ」

 突然、胸の乳首を強くつねられた。

「もがくのは貴方にとって良くないと。この耳は、私の言葉を、聞いていなかったのですか?」

 言葉の後、がじりと耳が噛まれた。

 ぎりぎりと乳首がつまみ上げられる。

 痛い痛いやめて。

「ぶぎぎっ!」

 僕の悲鳴はそんな豚の声のようだった。

 耳から口が離れて、つねっていた指が緩んだ。
 また、耳元で声が囁かれる。

「私の言った事の意味が、お判り頂けましたか?」

「ぶっ、ぶふっ」

 僕は何度も頷いた。

 目が見えなくて、身体も満足に動かない。
 この状態で何かされても何も出来ない。
 何をされるのかも判らないことが、僕は怖くて仕方なかった。

 噛まれた耳にぬるりと温かくて柔らかい感触が伝って、背中がびくりとした。

「それでいいのですよ。私の言葉に従っていい子にしていれば、痛い思いをしなくて済みますからね」

 がたがたと震える僕の肩に腕が回され、首筋にふっと息を吹きつけられた。

 怖い。
 怖くて仕方ない。

「では目隠しを外してあげましょう。良かったですね、私が優しくて」

 その言葉の直後にぐいと目隠しをずり下ろされて、ぱっと光が目を刺した。
 顔を背けようとすると、顎をつかまれてぐいと光の方向に向けられる。
 すぐ背後からくすくすと笑い声が聞こえた。

 僕は痛む目を何度もしばたかせながら、光の痛さを我慢した。
 目から涙が滲んだ。

「さあ、もう目隠しはありませんよ。自分がどこのにいるのか、良く見てみましょうか」

 声は僕の背後に隠れたまま、くすくすと笑って顎をねじる。
 強引に部屋の中を見せられた。

 畳が敷かれた大きな部屋で、部屋の半分は木の格子で仕切られていた。
 その向こうには襖が閉じて、どこかに繋がっているよう。
 格子の向こうの部屋は天井が窓になっていて、日の光が差し込んでいた。

 どこだろう、ここ。

 判るのは今がお昼頃というくらいで、初めて見る場所に僕はますます戸惑って、怖くなるばかりだった。

 ……誰だろう、この人。

 僕はちらりと目玉を動かして、肩を抱く腕を盗み見た。
 日に焼けた細い腕。
 けれど力は強くて、指が僕の肩に食い込んで少し痛いくらい。
 顎を掴む手の力も強くて、右へ左へと首を振られる。

 恐る恐る背後の誰かを見ようとすると、肩を掴む指が僕の肉に食い込んだ。

「誰が、振り向きなさいと言いましたか? 物覚えの悪い子ですね。
 私の話を聞いていない耳など、必要ないかもしれませんねぇ?」

「ぶぐっ」

 怒った声音に、僕は激しく首を左右に振った。 
 耳を齧られたことを思い出す。
 とても痛かったし、肩に食い込む指もどんどん痛みを増していく。

 痛い。
 怖い。

 再び顎を掴まれると、振っていた首ががっちりと固定された。

「私の言葉にしっかりと耳を傾けるのです。私は優しいので、いきなり痛い真似をしたりはしませんからね」

 ほうっと生温かい息が耳に当てられる。

 僕は耳が噛み千切られるのではないかとぶるぶると震えて、じっと前だけを見つめていた。

 額からじとりと嫌な汗が滲んだ頃、誰かがするりと格子の向こうに現れた。

 目の前の襖からではなく、天井にある窓の方から。

「お待たせしました」

 その人は僕の方を見て、ぺこりとお辞儀をした。

 僕にじゃなくて、僕の背後にいる誰かに。

 その人が人じゃないのは一目で判った。
 頭に白いもさもさとした耳があったし、お尻の向こうで尻尾が揺れている。

 天狗。
 白狼天狗。

 妖怪の山に足を踏み入れようとすると現れて襲ってくるって、お姉ちゃんから聞いた。

 狼の姿をした天狗は、ちょこんと小さな赤い烏帽子を頭に乗せて、背中に大きな剣を背負っている。
 袴姿で、歳は僕と同じぐらいの子供に見えた。

 その人はちらりと僕を見てから、格子の扉を開けて仕切られたこちら側に入ってきた。

「ご言い付けの品をお持ちしました。こちらです」

「ご苦労でした。では彼の前に用意して下さい」

 窓から入ってきた白狼天狗は、背後の声に言われて、布に包まれた大きな板のような物を僕の前に立てる。

 なんだろう。
 何をされるんだろう。

「怖がることはないよ」

 不安に怯える僕に、目の前の白狼天狗がにっこりと優しく微笑んだ。
 背後にいる誰かは意地悪だけど、狼のような姿をした天狗にはそういった雰囲気はなかった。

 ひょっとしたら、話で聞いていたよりも優しいのかも。

 僕はその笑顔に少しだけほっとしながら、白狼天狗が布を解く様子を見つめていた。

 ばさりと布が解けて落ちる。

 布に包まれていたのは薄くて大きな一枚の鏡。
 僕の全身を移して見せるくらい大きな姿見だった。

 僕は初めて僕がどんな姿をしているのか見た。

 服を着ていない。
 下着も全て脱いだ丸裸で、部屋の柱に縛り付けられている。
 口には丸くて穴の開いた轡が噛まされていて、今も涎をだらだらとこぼしている。

 そんな格好をした僕が、鏡の中からきょとんと僕を見つめていた。

 なんだ、これ。

 ぽかんと鏡を凝視していると、くすくすと笑い声が聞こえた。

「初めまして」

 女の人がいる。
 僕の目の前に。
 僕の背後に。

 鏡の中で僕の肩を抱き、顎をつかんでくすくすと笑っている。
 
 真っ黒な髪を揺らして、その頭の上にはやっぱり赤い烏帽子。
 鏡の隣に立つ白狼天狗と違うのは、黒い翼があったこと。
 姿は違うけれど、この女の人も人間じゃなく天狗で、妖怪。

「清く正しい、鴉天狗の射命丸文です」

 天狗のお姉さんはくすくすと意地悪に笑いながら、鏡の中から僕に名乗った。

「今日から、貴方の飼い主です」

 文さんと名乗ったお姉さんは、僕の頬を撫でながら言った。

「ボクは犬走椛。よろしくね、豚さん」

 白狼天狗の椛は、にこにこと優しく笑っていた。



xxx  xxx



 ここは妖怪の山にある私の隠れ家。
 元は文文。新聞の記事を書く為に設けた別荘。
 改装を加えてからは、もっぱら別の目的で使っていますがね。

 攫ってきたこの少年を隠すには、ちょうどいい場所。

 後ろ手に柱を挟み、胡坐をかいた格好で手足を縛りつけた少年。
 轡を咬ませて豚のように鳴く。
 まだ幼さを色濃く残した少年の目は、うっとりするほど怯え切っていた。

 鏡に映り込む姿をたっぷりと見せ付けて、私は少年から離れる。
 椛の隣に立ち、二人で怯え切って震える少年の様子を眺めて愉しんだ。

 ゆっくりと、一歩ずつ見せ付けて少年に近づく。
 それだけで彼は子兎のように過剰に震えて、背筋を伸ばした。

 なんとまあ、可愛らしい。

 恐怖に見開いた目を向けてくる度に、背筋にぞくぞくと心地良い快感が走った。

「これから、何をされるか。判りますか?」

 私は手にした葉団扇で彼の身体をなぞる。
 性別を主張するにはまだ早い、その狭間にある幼さを残した身体。
 彼はくすぐったそうに身じろぎをした。

 ここで逃げるな、と脅すのは無粋ですね。

 私は葉団扇の先でこしょこしょとくすぐりながら、少しずつ下へ。
 
「貴方の知らない、とてもいい事をするのですよ」

 皮を被った幼い一物をもてあそぶ。
 軽い刺激を与えても反応はなく、項垂れたまま。
 葉団扇の先端でくすぐっていると、彼は息苦しそうに唸って腰を引いた。

 勃起した事はあるのかもしれないけれど、おそらくまだ精通を経験していない。
 眉のしかめ具合、戸惑っているような反応。
 性知識も未だ父母から教えて貰っていないようだ。

 私は彼の幼い少年から葉団扇を離して目を細めた。

「心配は要りませんよ。私たちがこれから仕込んで上げますからね」

 では、早速。

「椛」

「はい、文様」

 椛は彼の背後に回ると、縛った後ろ手をつかんでぐいと引き上げる。

「ぶっ?」

 彼の身体は簡単に持ち上げられ、縛られた足をふらつかせながらも何とか立ち上がった。
 不安と怯えに混じった瞳で私を見上げながら、期待の色合いも混じっている。
 子供らしい浅はかさで、私や椛が彼にひどい真似をするはずがないとでも考えているのだろう。

 私はにこりと微笑んで、スカートの裾を摘む。
 彼の目の前で、ゆっくりと持ち上げて見せた。

 私の股間を目にして彼の目が丸くなった。

 私の反り返った一物を目にして。

「どうですか? これが大人のおちんちんですよ」

 驚く彼に凝視されて、私の一物がひくひくと脈打った。
 一歩近づくと彼は目を背けようとして、涎で濡れた顎を椛がつかんだ。

「駄目ですよ。文様のおちんちんをしっかり見ておかないと」

 椛は背後から彼の耳元に口元を寄せ、首筋から耳の後ろに桃色の舌を這わせた。

「大丈夫。すぐに豚さんも文様のおちんちんが大好きになりますから」

 椛は耳に舌を絡め、甘く噛みだす。
 彼は肩をもぞもぞと動かし、椛の口から逃れようとささやかな抵抗を見せている。
 人間の子供が、白狼天狗の力から逃れられるはずがない。

 彼の姿は、狼の牙からもがく小鹿の様子を連想させた。

 瞳の色から徐々に薄甘い期待が薄れていくのを楽しみながら、私は椛に頷いて見せた。
 椛は丹念に彼の耳を舐めながら、片手で轡を緩める。

「ぷはっ」

 彼は緩んだ轡を吐き出し、じりじりと近づく私を恐怖に染まった眼差しで見上げてくる。

「な、何をするの?」

「貴方がまず覚えるべき事ですよ。私は優しいので、初めはやり方を教えてあげます」 

 椛の指先が彼の口に忍び込む。
 口の端に引っ掛けて、二本の指だけで口を開けさせた。

「まずは、口でするご奉仕ですよ。しっかり覚えて下さいね」

 苦しそうに呻く彼の口の中へ、勃起していた一物を遠慮なく突き込んだ。
 たっぷりと分泌されていた唾液が絡み、裏筋を舌に、上顎で亀頭を擦る。

「おぶっ、ぐえ゛っ」

 嗚咽を洩らそうが構わずに腰を突き入れる。
 腰を引く際に唇がめくれ、咽喉の奥から洩れるうめき声を遮り再度突き入れた。

 ふふ。
 吐き出そうとしても無駄よ。
 咽喉まで陵辱してあげるわ。

「ほら、もっと舌を使いなさい。ねっとりと絡めるように。
 それと歯に当たらないよう注意しなさい。噛むような真似をすればお仕置きですよ」

「おごふっ、う゛げっ」

 私の警告が耳に届いているのかどうか。
 構わずに髪を鷲づかみにして、思うままに少年の口を犯す。

「美味しいですよね、文様のおちんちん。有難く味わいながらご奉仕するんですよ、豚さん」

 椛はにこにこと笑いながら、彼に口を開けさせたまましっかりと固定している。
 私は遠慮なくもつれる舌の動きと感触を味わった。

 まあ、舌使いもろくにない口を犯したところで、それだけで気持ち良くなんてないけどね。

 えづきながら吐き出そうともがくも、それも適わぬ無力な少年を蹂躙する。
 この征服感が堪らなく気持ち良い。
  
「ぶえっ。やべ、でぇっ」

 腰を引いた拍子に言葉のようなものを吐き出す。
 苦しみに喘ぐその表情にそそられて、私の股間はますますいきり立った。

「何を喋っているのですか。豚なら豚らしい声で啼きなさい。ほら」

 腰を突き入れ、咽喉の奥をこじ開ける。
 
「お゛う゛っ。あぐぁっ」

 咽喉の奥まで先端が届いている。
 少年の細い首がごぐっと鳴るのが聞こえる。

 何も知らない少年の咽喉を、奥まで陵辱している。

「おぼっ、ごぼっ」

 少年はぐるんと白目を剥きながら激しく痙攣を起こしている。

「あはっ」

 この表情。
 堪らない。

 ぞくぞくと背筋を快感が這い上がってきた。

「ふふ」

 椛は指で少年の口を越し開けながら、耳を噛んで気絶させないように痛みを与えていた。
 少年の胸に立てられた爪がゆっくりと動き、白い肌が赤い血で濡れていく。

 おこりのように震えていた少年の咽喉の奥がきゅっと閉じて、亀頭を締め付けた。

 這い上がってきていた快感の波が、下半身へ逆流していくのを感じた。

「出しますよ…全部、飲みなさい!」

 私は頭を掴み寄せた。
 椛も私の射精を感じたのか、少年の頭を掴んで押し付ける。
 少年は白目を剥いたままぼろぼろと涙をこぼし、その咽喉の奥に精液を叩きつけた。

 まずは、一回。

 少年の口の中でたっぷりと射精を楽しんでから、私は腰を引く。
 ずるりと一物を口の中から引き抜いて、先端からこぼれていたわずかな白濁を唇に塗りつけておいた。

 容易いものね。
 たった一度咽喉を犯した位でもう大人しくなって。

 心を満たす充足感と共に、ぐったりと力を失った少年を見下ろす。
 吐き出したりしないよう咽喉の奥に直接射精した。
 
 うなだれたまま時折痙攣していた少年は、突然反り返った。
 縛りつけた柱で頭を打ちながらも痛みを感じている風もなく、ぐっと咽喉を鳴らした後にぶちまけた。

「あらあら」

 たっぷりと流し込んだ精液を、げえげえと吐き戻す。
 縛られたまま身体を前のめりに折りたたみ、胃液の混じった私の精液で足元の畳を汚した。

「これは、お仕置きが必要なようですね」

 私は椛に目配せを送り、椛はにこにこと笑って少年を縛り付けていた縄を解く。
 開放されて、その場に両手を着いて餌付いていた少年の顔を、私は踏みつけた。

 あっけないほど簡単に少年の身体は折れて、自ら吐き出した吐瀉物の中へ顔から突っ込んだ。

「聞いていたのですか? 私は全部飲みなさいと言ったではないですか」

 初めから技術など期待していない。
 まずは躾から。
 誰に逆らってはいけないか、何に従えばいいのか。
 それをきっちりと骨身に染みるまで理解させる。

 足の下で無様にもがくその姿に恍惚を感じ、私の股間は早くも猛り始めていた。



「畳を汚したりして。全く躾のなっていない豚ですね。親の顔が見てみたいものですね」

 吐き戻した精液を顔面にたっぷりと塗りたくってから、踏みしだいていた足を離した。

「うっ、うぐ。ぅぐふっ」

 少年は全裸でぐったりと伸び切ったまま、啜り泣きを始めていた。

 親という言葉に反応したのね。

 この時分の年頃ならまだまだ親に甘えていたいのだろう。
 それがこうしてかどわかされて一物を咥えさせられたりしたのだ。
 訳も判らず泣き叫ぶのが当然の反応という所。

 躾けるのはいいが、性に関して無知なまま嫌悪感を抱かせても良くない。
 そうなったとしても構わず犯すだけの話だが、それでは少し拙い。
 天狗である私たちが、人間であるこの豚を力ずくで弄るのは簡単なのだから。

 性経験の浅い少年を虜にしてしまうのが楽しいのだ。
 呼び名通り、豚のように浅ましく。

 私はこぼれる笑みを葉団扇の奥に隠しながら、彼の傍らにしゃがみこんだ。

「泣いていた所で誰も助けに来てなどくれませんよ。ここは人里から遠く離れた場所にあるのです。
 人間に見つけられるような場所ではありません。一人ぼっちなのです。判りますか?」

 豚の心を言葉で切り裂く。
 つむじ風のように千々に乱してかき混ぜる。

「貴方の親も、見知った友も、見ず知らずの人間でさえ。この場所には近づく事さえ出来ない。
 例えいかなる人間であろうと、本気を出した天狗に適う筈もないのですよ」

 傍らでその耳元に懇々と教え諭す。
 豚はまさしく豚らしい悲鳴を上げて泣きじゃくる。
 地面に這いつくばったまま顔を上げる事も出来ぬまま。

 けれど、まだ。

 私は咽ぶ豚の様子を楽しみながら、横目で椛にちらりと目配せを送った。

「ですが文様。人里には厄介な者もいます」

 椛は小さく頷きながらにこにこと返した。
 私の耳元に告げるでもなく、号泣する豚の鳴き声が響いても良く通る声音で。

「はて。そのような者がいましたかね?」

「はい。里の子らを集めて寺子屋を開いている上白沢とかいう者が」

 椛とやり取りを交わしながらも、私の意識は伏せる豚に向けたまま。

「ああ。いましたねそのような者が。人里の守り神を気取った獣臭い女が。
 確かに。その性格も少々見知っていますので、このような事を知れば鼻息荒く西へ東へ駆けずり回る事でしょう。
 人から外れていながら人間の側に立つ事を選んだ、とびきりの偽善者ですからね」

「神獣、白沢の血を引いているとか。私たち天狗に勝るとはとても思いませんが、ここを嗅ぎつけられば少々厄介ですね」

 私たちの世間話をするやり取りに、豚の鳴き声が収まってきているのを感じた。
 無防備に泣き喚きながらもこちらの言葉に耳を傾けている証拠だ。

 中々聡明。
 だからこそこちらも楽しめる。
 わざわざ選んでまで愚図を浚って来るような真似はしなかった。

 豚の心に芽生え始めていた希望を、

「ですが、それはあり得ないでしょう」
 
 簡単に抜き取る。

「確かにあの偽善者が見逃すはずもありません。寺子屋に通う子供が一人でも姿を消せば、目の色を変えるでしょう。
 ですが、そもそも里の子供一人消えた事に気づいているのでしょうか?
 人里と言えどもそれなりの数。寺子屋に通っていない者も全て把握し切れているとは思い難い。
 往々にして、目にし手にする事が出来るものしか判らないだけですからね」

 優しく、丁寧に、絶望を和らげようとしていた芽をぷつりと手折った。

「そうでした。半ば獣とはいえ天狗ほど目が良くありませんでしたね。
 豚さんは寺子屋に通っていなかったもの。ね?」

 椛は私の向かいに膝をつくと、にこにこと笑顔で豚の表情を覗き込んだ。

 実に素晴らしいわ、椛。
 
 椛の質問に豚は答えない。
 ただ呆気にとられたように口をぽかんと開けたまま呆けている。
 聡明であればあるほど、自ら苦痛の種を見出していく。
 だからこそ楽しめると言うもの。

 さあ、再び絶望が顔を出してきたわよ。
 けれど、まだよ。

「文様。どうして豚さんは寺子屋に通わないのでしょう?」

 返事のない豚から私へと視線を移して、椛がにこにこと訊ねてきた。

「この豚はこう見えて豚の中では中々良い品種でしてね。父豚は里でもそれなりに人心を集めているそうなのですよ。
 となれば――」

 深まる口元の笑みを隠しながら、私たちはさらに追撃を行う。

「ああ。そういう事ですか」

「そう、椛が思っている通りですよ。父豚にとって半分獣のあの女を快くは思っていないと言うわけです。
 どこから流れ着いたとも知れぬ力を持った半獣が、他の豚から一定の信頼を得ている。半獣はそれに応える為に全力を尽くす。
 となれば、父豚にとっては余り面白くないですよね?」

「力があり、人間に尽くし、身体を張ってでも守る。人心を集めるにはまさにうってつけの材料が揃っていますね」

「しかも根っからの善人だというのが余計に性質が悪い。半獣である事に何がしかの負い目も感じているのでしょう。
 人里内で面白く思わない者がいる事に、気がついてさえいないのではないでしょうか?」

「気がついていたとしても、誠実であればいつか見方を変えてくれると思っているのかもしれませんね」

「力を持っていながら無自覚な者ほど煙たがれられるものです。
 これだから獣や豚は度し難い。誇れる生まれを持たないが故の愚かな思考だ事です」

「あはは。半獣も豚も浅ましいものですね」 

 伏せる豚はもう泣き喚いていない。
 声を切らしたままただ呆然と硬直している。
 蹲った身体を小刻みに震わせながら。

 何故私たちがその事を知っているのか。
 そして、見出しかけた助けの手が目の前で掻き消えていく事実に放心しているのだろう。

 或いは里の寺子屋に一度も通った事のなかった理由が、親の感情が絡んでいた事に薄々気がついていたのだろうか?
 それとも親と同じくあの偽善者を疎んじていたのだろうか?

 子は親を見て育つ。
 親が嫌うものは無条件に好み、無条件に嫌う。
 それが子というもの。

 そして今、溺れるまま必死にすがり付いたものが藁だと気づいたのだろう。

 だとすれば――

「つまり上白沢はこの豚が姿を消した事に気づかない。父豚が気づいていたとしても疎ましい相手に頼んだりはしない。
 もしこの場所を嗅ぎつけて手柄を立てるような事になれば、父豚の居場所がなくなる事になりますからね。
 それも、半ば獣に追い落とされるのです。これは中々の屈辱でしょう」

「あは。自らは獣でないと思い込んでいる当たり、人間とは実に愚かしい獣ですね」

 溺れる豚には、藁一本与えるな。

「さて、助けの手が一つ減りました。ではどうするでしょう?」

「迷いの竹林に住むという人間は? 話によれば中々の妖術を用いる上に、不老不死だとか」

 椛が豚の心に希望の芽を植えつけて、

「ああ、聞けば自警団の真似事をしているとか。
 管轄が違いますね。ここは竹やぶからは遠く離れた場所にあります。彼女とて見ず知らずの子豚一匹探しに出かけたりはしないでしょう。
 人と交わり暮らす事が苦手のようですしね」

 それを私が摘み取り手折る。

「最近山に社を構える洩矢の者たちは?」

「彼女らとはすでに天狗との協定が結んであります。それに現れると同時に暴れた彼女らが、たかが一人の人間――豚程度に尽力を注ぐでしょうか?
 纏ろわぬ民にまで加護を与えるほど慈悲深い神々ではないですよ、あれらは」

 椛が差し込んだ希望の芽を、私が懇切丁寧に抜き取っていく。

 絶望とは、希望が潰える事。
 絶望を味合わせる度に、少年の表情が悲痛に歪んだ。

 まだ幼いだけの少年の内から、人生の理不尽な苦痛を舐めさせる。
 これほど楽しい娯楽はない。

「では、博麗の巫女は?」

「ふむ。博麗の巫女ですか」

 椛の言葉を繰り返し、私は団扇で隠す顎の先に人差し指を当てた。
 四つん這いに打ちひしがれる豚の耳にも届くよう、団扇の先で軽く背を伝わせる。

「はい。傲慢にも山に踏み入り、我が物顔で私たちの領域を踏み荒らした、あの巫女です」 

「異変となれば呼んでもいないのに姿を現し、己が侭に振る舞うあの妖怪退治を専門とする。あの巫女ですね」

 努めて自然に視線は椛に向けたまま、苦い物を口に押し込まれた際の仏頂面を浮かべて見せる。
 団扇の先を背に当てている内に我に返ったのか、下から視線が向けられているのを感じた。

 今まさに直面している艱難に溺れる豚にとって、もはや救いを求める対象は何でもいいのだろう。
 私たちが難を示すものに対して、条件反射的にすがりつこうとしている。
 可愛いものだ。

「多くは語られていませんが――語られても眉唾と捨て置かれてはいるものの、博麗の巫女となると些か手を焼きますね」

「横暴にして無頓着。人間の身でありながら妖怪を恐れず、退治する事を専門とする巫女ですからね」

「この幻想郷の根幹となるシステムの一部とあれば、癪ではありますがこちらも下駄を履かせなくてはいけません」

「並の妖怪では歯が立たず、かといって並以上のものなら幻想郷の仕組みを程度の差こそあれ解していますからね」

「博麗の巫女憎しで本気に潰してしまっては本末転倒。反映の為には適度な譲歩も必要です」

「痛くない腹を探られるくらいなら、丁重に扱いお引き取り願った方が無難ですね」

 この豚が博麗の巫女についてどれほど知っているのかは判らない。
 だがこれだけ苦手要素をちらつかせておけば、安易にすがりついてくるだろう。
 この状況から救い出してくれる者は、博麗の巫女に違いないと。

 釣りと同じだ。
 魚が餌に食いつき飲み込んだところで、咽喉に針を引っ掛けて釣り上げる。

 こちらの様子を盗み見ながら窺っている豚の様子はまさにそれ。

「ですが、これは異変ではありません」

 私は引いていた竿を容赦なく跳ね上げる。

「大妖怪が起こす幻想郷を覆すような変事とは異なります。言ってみれば、そう。これは」

 視線を椛から、不安に慄く豚へと定めた。

「ただの事故です」

 きっぱりと言い切った私に、豚の瞳が大きく揺らいだ。

「人里の子供が一人減った程度では動きません。そも、かの巫女は人助けの為になど動きません。
 幻想郷の調和の為に動くのです」

「つまり、どう足掻いても豚さんはここで暮らすしかないですね」

「私たちに飼われてね」

 絶望の淵を覗いた者は泣き叫んだりはしない。
 むしろ顔の筋肉が緩んで笑ったような表情になる。

 聡いこの豚が浮かべる緩んだ顔は、私たちを実に楽しませてくれた。
電波を受信したので逆調教物です。
初めてのジャンルなので手探り状態ですが、どうぞよろしく。
紺菜
コメント




1.ねじ巻き式ウーパールーパー削除
おにちくな文ちゃんの逆調教! これは興奮せざるを得ないっ!
続きが激しく気になります!
2.名無し魂削除
文ちゃんから、もみもみから与えられる躾、調教…!

文と椛がパートナーで、ペット飼ってみました的な感じにもみえる。ペットってことは同じ次元で見てないですよね。
そして文ちゃんが教育熱心でいいね。

>「ボクは犬走椛。よろしくね、豚さん」
椛からのこの一言はクるなぁ…
3.名前が無い程度の能力削除
またおまえかwww
逆調教美味しく頂かせてもらいました!
4.名前が無い程度の能力削除
これが何度も読めるなんて期待せずにはいられない
5.名前が無い程度の能力削除
まさかの逆調教は電波過ぎるwww
いいぞ、もっとやれ!
6.名前が無い程度の能力削除
あなたって人はwwwwwwww

いいぞもっとやれ
7.名前が無い程度の能力削除
逆調教来た!
しかも俺が大好きな文とな!
このシリーズはとても楽しみです。
8.名前が無い程度の能力削除
なん……だと……
まさかこれがeramomiの前話とか……
もしかしたら、と思ったけれど、文はともかく椛のキャラ違いすぎか
のっけから息子がもげました 応援しています!!
9.名前が無い程度の能力削除
ふぅ・・・
素晴らしい、いいぞもっとやれ!