真・東方夜伽話

なんかもう椛がやたら鬼畜な話

2009/07/23 11:53:11
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なんかもう椛がやたら鬼畜な話

螺旋

・タグと作者名(←重要)を御確認ください。
・鬼畜椛さんが射命丸とみすちーを延々嬲る話です。
・はじめに言っておきます。BAD ENDです。
・プレイ重視。ストーリーは気合で補完してください。














「たった120円・・・椛になんていえば・・・」
人気のない夜道を歩くのは射命丸文。
だが、今の彼女の虚ろな瞳にはかつてのような明るい光はない。
『(自称)清く正しい射命丸』の鴉天狗・射命丸文を知っている者が見ても彼女が射命丸文だということを一瞬疑ってしまうだろう。
まず、布一枚身に纏わない全裸である。さらに、肌色を隠すかのように、耳なし法一もかくやというようなほどの量の文字が体を覆っている。
近くでみれば『淫乱』『ビッチ』『便器記者』『1回10円』『膣内出し推奨』……etc.という便所の落書きのような文句が書かれているのが分かる。
羽根は途中で歪にねじまがり飛ぶことができない。
乳首にはリングピアスが通され、持ち主のマークなのだろうか、紅葉の掘られたプレートがついている。
毛を剃られ割れ目が剥き出しになった秘所からはぽたぽたと精液が垂れる。
黒髪や吐いた息にも精液の臭いがこべりついている。
「私は人間様の便器・・・私は淫乱天狗・・・」
自分に言い聞かせるようにぶつぶつと繰り返す。

ふと、夜道に明かりが見えた。人里からは離れ、山はまだ遠い。さらに近づけば風に乗って聞こえてくる耳に心地よい歌。
どこかで聞いたような歌に吸い寄せられるように明かりに近づく。

明かりは屋台のものだった。提灯には『八目うなぎ』の文字。
「あ、らっしゃい!……ってなによその恰好!?」
店主が声をかけ、文を見た瞬間目を見開いた。
「あは、は……こんばんは」
「こんばんは、じゃなくて!いったいどうしたの?それに、この臭い……」
近づいてきて顔をしかめる。やはり、そうとう酷い臭いがするらしい。
「お久しぶりです、ミスティアさん」
「お久しぶりじゃないわよ!いや、お久しぶりだけど!とりあえずそこに川があるから、その臭いの洗い流してきて。うなぎに付いたら困るわ」
「あ、ご心配なく。すぐに消えますから」
「同じ鳥の妖怪が、そんな姿で歩いてて放っておけるわけないでしょ!?」
ミスティアに追い立てられるように川に連れられ、水を被る。
こべりついた白い液体が水に流されていく。体を洗ったのは一週間ぶりだ。
「……とりあえず見かけは綺麗になったわね。落書きは消えないけど」
体中の落書きの内容を見て顔をしかめる。
「はい。お世話になりました」
頭を下げて礼をし、背を向ける。
「ってどこにいくつもりよ。洗いざらい話していきなさい」
「いや、あなたには関係のないことですから」
「関係なくないわよ。同じ鳥の妖怪でしょ?えーと、名前、なんだっけ」
「『射精丸』です。『ひどくやらしい射精丸』です」
自分の本当の名前を卑猥にもじったそれが、彼女の今の名前だ。その屈辱的な名前を淀みなく言えるほど、彼女の自尊心は汚され折られていた。
「変な名前・・・。で、なにがあったのよ」
「なにが、といわれましても」
彼女はミスティアに説明した。下っ端哨戒天狗の部下として小遣い稼ぎのために裸で人里を練り歩き、人間の男に小銭1枚で犯される便器。それが彼女である、と。
「あんた、昔取材にきた鴉天狗でしょ?なんでそんなことしてるのよ」
「色々あったんですよ・・・色々と」
全身に縄や鞭や針、様々な道具の痛みが蘇る。天狗の妖力により傷自体は消えたものの、心が痛みや熱を覚えている。
「答えたくないなら、いいわ」
そういうと、ミスティアは屋台に戻っていった。話は終わり、ということだと思い文も山へ向かおうと歩きだした。
「どこ行く気?お金なんて取らないから、一杯やっていきなさいよ」
なんでこうも自分に構うのだろう。自分は人間様の性欲を満たすだけの便器でしかないのに。
「お気持ちだけいただいておきます。早くしないと山に戻れないので」
戻っても待っているのは椛の折檻と残飯のような夕食だけだが、戻らなければもっと酷いことをされる。
「仲間にそんなことさせる奴のところに戻ってどうするのよ。なんなら、私が匿ってあげるわ」
「仲間じゃなくて上司です。天狗にとって上司の命令は絶対ですから」
「上司だなんだは関係ないわ!私は同じ鳥の妖怪として見てられないっていってるの!」
ばん、と屋台の机を叩く。彼女の眼には文を救いたいという意思の光が宿っていた。押し付けがましい、と思うと同時、この光を失わせたくないと思った。しかし彼女が文を救おうとすれば彼女の光は失われるだろう。一介の夜雀ごときが天狗に敵うはずがないのだ。
「鳥の妖怪って、夜雀が天狗と同列のつもりですか?身の程を知りなさい」
「なっ……」
吐き捨てた言葉にミスティアが固まる。そのまま私に愛想を尽かせてくれればいい。そうすれば彼女の光が失われることはない。
「夜雀風情に情けをかけられる程落ちぶれたつもりはありません。さっさと消えてください」
冷たい言葉を浴びせ続ける。夜雀の唇がわなわなと震える。
「……そう。いらぬお節介だったみたいね」
俯き、拳を固めて唇を噛む。
彼女の善意を踏みにじるような行為に心が痛むが、彼女のためだ。
「では、私はこれで」
山に足を向ける。呼び止める声はない。






「あら、文さん。遅かったですね」
日はとうに沈み、天上の月明かりを頼りに山道を進む。上空から声をかけられた。
「椛、……」
椛は見せつけるように空中で宙返りをしてから文の目の前に降り立った。
「あんまり遅いから、こうして迎えにきてあげたんですよ? 文さんはお馬鹿さんだから帰り道が分からなくなってるんじゃないかと心配で」
言いながらまじまじと舐めるように落書きだらけの体を見る。
「それで、今日のアガリは?」
「はっ、はいっ」
ぴん、と背筋を伸ばし、腰を落としてがに股になる。
そのまま股間に手を伸ばし、使い込まれてびらびらのはみ出したそこに指をいれ、なかをまさぐる。
指先に硬い感触。左手で秘所を広げながら右手で膣の中の物を取り出す。
ちゃりん、と糸を引きながら硬貨が地面に落ちる。音は十二回鳴り、そして止んだ。
「これだけ?」
「はい。申し訳ありません」
椛はやれやれ、というふうに手を振りため息をついた。
「たった120円!丸一日犯されてたったそれだけ。文さんは本当に無能ですね。だから便器天狗に堕とされるんですよ。まったく、わざわざあなたに付き合わされる私の身にもなってください」
「…………」
俯き、言葉に堪える。構わずに椛は続ける。
「ろくに新聞も売れないから、いっそ体で稼げといわれて、それもダメ。あなた一体なにが出来るんですか? 下賎な人間の男に汚いまんこ広げて犯してもらうだけの仕事なのに、どうしてこれしか稼げないんですか?」
「申し訳ありません……」
「謝ればいいってものじゃないでしょう? まあいいです、もう夜も遅いですし、とりあえず中に入りましょう」
「あ、はいっ」
とりあえず、説教は終わりらしい。一瞬喜んだ文に、椛が顔を近づけていう。
「しかし、今日は随分と綺麗ですね。いつもなら人間の精液にまみれて近づきたくないくらい臭いのに」
「あ、それ……は……」
夜雀に洗われた、といえば彼女に害が及ぶかもしれない。そう思い、言葉に詰まる。
「まさか、私がわざわざ待ってあげていたのに、自分はどこかで水浴びでもしてきたと? 稼げもしないのに上司ほっぽりだして水浴びとは良い身分ですね?」
すっ、と息を吸い。
「調教しなおさなくちゃいけませんね。今夜一晩、たっぷりと文さんに自分の身の程というものを教えてあげます」
文は目の前が真っ暗になった。瞬間、背後から響く声。
「待って!」
声は天狗のものではなかった。暗闇から現れたのは、
「ミスティアさん……!?」
「待って、私の話をきいて!」






「……なるほど。つまりあなたが無理矢理、文さんに水を浴びせたのですね?」
「無理矢理って……いや、そうよ、無理矢理よ!だから許してあげて!」
滝の裏の一角。ミスティアは白狼天狗の詰め所にある椛の部屋に連れ込まれていた。文は部屋の隅に膝を抱えて縮こまって机を挟んで椅子に座る二人を見る。
文を庇おうと必死の表情をするミスティアの前で椛は神妙な顔をした。
「では、文さんに罪はありませんね。調教は無しにしておきましょう」
ぱぁ、とミスティアと文の顔が明るくなった。
「そしてミスティアさん、あなたが文さんに……つまり天狗に水を浴びせかけた、ということですが」
言葉を切る。一瞬ミスティアの表情が強張る。
「本来なら天狗に対する敵対行為としてもいいんですが、ぶっちゃけあまりに臭いからそろそろ滝にでもぶち込んで綺麗にしようと思っていたところですし。その手間が省けたなら良いとしましょう」
「え?……じゃあ……」
「あなたも文さんもお咎めなしです。理解したのなら山から出ていってください」
つまらなそうに髪を弄りながら椛は言い放った。
ミスティアは文を見て笑みを零し、文も笑みで応える。
よかった。とりあえずミスティアに危害が及ぶのは避けられ、さらに調教もなしになった。
最悪を考えれば非常に好転した事態。しかし、
「ああ、それと---」
ミスティアがさらに口を開いた。文には彼女が何を言おうとしているのかが分かった。
もう充分です!これ以上私に構うと―――
口を開きかけた文は、しかし椛の冷たい一瞥に晒され怯んでしまった。言葉を放つ機会は失われた。
「その、文?さんのことなんだけど……」
「ええ、なんでしょう?」
「なんというか、えーと、……ああもう!はっきりいうけど、なんであんた達仲間に売春みたいなことさせてるのよ?」
「あなたには関係のないお話です」
ミスティアの弾劾を椛は受け流した。しかしミスティアは食い下がる。
「同じ天狗仲間でしょ?」
椛は、はぁ、と溜め息をついた。
「天狗はあなたのように個人で活動をしないんです。社会を営んでいるからには上下関係がある。有能な天狗、力の強い天狗は上に、逆に文さんみたいな無能は最下層に。当然のことでしょう? 正直、文さんは天狗の中でもずば抜けて無能、なにもできないので、本来ならば山から追放されてもいいくらいです。それを仕事を与えることで居場所をつくってあげているのですよ」
流れるように語られ、ミスティアは目を白黒させた。正直、あまり頭の良い方ではないのだ。
しかし数秒かかって言われたことを飲み込んだ。
「それにしても、もっと他の仕事があるでしょう? 人間相手に股開かせなくたって。あんただって女なら判るでしょ?」
反論を、椛は鼻で笑い飛ばした。
「翼が折れて飛べなくなった天狗に仕事なんてありませんよ。それで仕方なく、体を売って貰っているわけです。天狗にこんな不細工な屑天狗を抱きたがる者はいませんから、人間相手の性欲解消用の肉便器としてね」
翼を折った張本人がぬけぬけと言うのを文は黙って聞いていた。
「理解しましたか? したなら、とっとと山を降りてください」
「…………」
ミスティアは俯き、無言。
突然、椛は何かを思いついたように立ち上がった。
「まぁ、ここまで来たことですし、文さんと話でもしていっては?私はちょっと……気になったことがありまして」
そう言い残し椛は部屋から出ていった。

残されたミスティアと文の間には沈黙。
先に口を開いたのは文。
「あの……ありがとうございます。まさか、わざわざ妖怪の山に来るとは……」
「ちょっと強引に入ってきちゃったけどね」
「私にこれ以上構ってあなたによいことはありません。椛の言うとおり、山から出るのがあなたの為です」
ミスティアはじっくりと文の眼をみつめ、言った。
「でも、見ていられないじゃない。それに、私はしたいからした、それだけよ」
「どうであれ、天狗に干渉して良いことはありませんよ。……諦めて立ち去ってください」
「でも、まだわからないでしょう?もう少し話しあって……」
言いかけた言葉は扉の開く音で止まった。文は素早く部屋の隅に戻っていった。
入ってきた椛は、どこか機嫌がよさそうに見えた。
彼女はこう切り出した。
「ミスティアさん、あなたに天狗に干渉する権利はありません。……しかし、同じ鳥の妖怪を救おうと山に入ったあなたの心意気は買ってあげてもよろしいですよ?」
何を言い出すのかとミスティアは訝しんだ。椛は文から受け取った小銭を見せ、
「一日働いてこの程度しか稼げないんです。文さんのせいで天狗全体がこうだと見くびられるのもよろしくありませんし、文さんを他の仕事……例えば山の神社に手伝いとして無料で貸し出したり、というのでも良いのです。儲けは取れませんから、いままではそうしてこなかったのですが、肉便器としてもたいした稼ぎがありませんからね」
「じ、じゃあ、」
「まあ、文さんを他の仕事につけるというのは、やぶさかでもありません。無能な部下が別の場所に配属されるだけですし……と、ここまでは上司の白狼天狗としての意見です」
文を一瞥して続ける。
「ここからは犬走椛としての意見ですが、文さんを別の仕事に回すことに賛同はできません。なぜなら」
椛の眼には喜悦の色。口許が歪む。
「文さんは私の最高の玩具だからです。毎晩毎晩、お酒を片手に、ぶざまに裸踊りをする文さんや三角木馬でヒィヒィよがる文さんをみて肴にしたり、縄で縛られて膣に極太のバイブを入れた文さんを鞭で叩くのが私の数少ない娯楽の一つでして。娯楽の少ない哨戒なんて仕事をしているので、折角手に入れた玩具をみすみす手放したくないわけですよ」
ミスティアは唖然とし、やがて顔から嫌悪の色が滲み出た。言葉を搾り出す。
「あんた、最低よ……なんで仲間にそんな酷いことが出来るの……?」
「で?」
椛はミスティアの嫌悪などどこ吹く風、飄々とした顔でさらりと流す。
「まあとにかく、文さんの処遇は私の勝手に出来、私は玩具を手放したくない。今重要なのはそれだけです。そこで、賭けをしませんか?」
「か、賭け?」
「だ、ダメです!ミスティアさん、もう結構です、あなたには感謝していますから、ごふっ!?」
部屋の隅、文が言い終わる前に椛の足の先が鳩尾に入り、蹴り飛ばされる。勢いよく部屋の壁に頭をぶつけ、気を失った。
「な、や、やめなさい!」
「文さんは黙っていてください。文さんが口だしすることではないので---さて、賭けですが。……そうですね、今夜一晩、あなたが私の玩具になって私を楽しませてください。そうすれば文さんの待遇改善を約束しましょう」
「一晩だけ、でいいのね?」
念を押すようにミスティアが尋ねる。
「ええ。ただし、あなたが一言でも『痛い』もしくは『やめて』、とその類の言葉を発した瞬間にあなたの負けです」
机に肘をついて指を組む椛の眼は爛々と輝いていた。「私が、負けたらどうなるのよ……?」
「そうですね……まあ、単身妖怪の山まで来たあなたの勇気に敬意を表し、なにもなし、でいいでしょう。つまり貴女はノーリスクです」
敗北によるリスクがなく、勝てば文を救える。ならば、
「……いいわ。乗るわ、その賭け」
「グッド。では、楽しい夜の始まりですよ……」







「さて、と。とりあえずミスティアさん。貴女、なにか芸はできるかしら」
背後にに文を立たせ、机の上に手を組む椛の前。面接かなにかのように立つミスティアの体を品定めするような椛の視線が貫いていく。
「歌なら誰にも負けないわ」
胸を張って言う。実際、彼女の歌は若い妖怪からのウケが良い。
「じゃあ、歌ってもらいましょうか。服を脱いでください」
「は?」
いきなりの注文に思わず聞き返す。
「さ、早く。それとももう投了ですか?」
「ぬ、脱ぐわよ、脱げばいいんでしょ!」
上着を脱ぎ、下着姿のを晒す。白い肌の色があらわになる。
「何してるんですか?全部脱いでください」
「…………」
無言で胸を覆う布を外し、左手で胸を隠す。右手は下半身に。
下着の縁に手をかけ、秘所を体の影に隠すように下着を降ろしていく。
右手で秘所を隠し、椛のに向き直る。
「脱いだわよ……」
「隠さないで、見せてください。手は横に」
要求に応え、直立不動の体勢をとる。同性の前とはいえ、顔が赤く染まるのがわかる。
「いやぁ、傷一つない綺麗な体ですねぇ。眼福です」
「も、もう、いいでしょ?」
「まだです。そのまま、自分で広げて見せてください」
「……どこを?」
「ひとつしかないでしょう?」
椛の瞳はミスティアの髪と同じ色の毛に覆われた股間を映していた。
「ほら、早く。それとも投りょ」
「やるわよ!」
自棄を起こしたように叫び、股間の唇を両手で摘む。しかし、そこから手が動かない。
「投了、ですかね?私は別にいいですよ?このあとは、いつもどおり文さんで遊ぶだけですし」
椛を見る。視界の端に言葉に震える文の顔が、体がみえた。
瞳に決意の光を宿し、ゆっくりと自らの秘所を開いていく。
「そうそう、もっと大きく。ああ、腰を下げて突き出すように。そちらの方が見やすいので」
言われた通りの屈辱的な体勢をとる。
「体と同じように綺麗なおまんこさんですねぇ。ひょっとして処女だったりします?」
「…………」
答えないことが、逆に答になる。
「そうですかぁ。皮からかわいらしいクリトリスがこんにちはしてますよ。オナニーは一日何回しているんですか?『答えてください』」
言葉攻めとしてではなく、命令としての言葉。搾り出すように答える。
「だいたい、い、一日、一回……」
「なるほどなるほど。いやはや、しかし綺麗なまんこですね。いつも文さんの汚らしいグロマン見てるだけにより一層です……では、つぎはお尻を出してください」
「えっ!?」
「後ろ向きになって、見やすいようにお尻を突き出してください」
羞恥に顔を赤くしながら反転し、腰をおって尻を突き出す。
「まる見えですよ、前の穴も後ろの穴も。そうだ、文さん。ミスティアさんのお尻の皺の数を数えてあげましょう!」
ぽん、と手を打ち文に命令する。
「あ……や、やめ……」
やめて、といいかけ飲み込む。文の顔が臀部に近付く。
「数える前に……ミスティアさん、あなたは何本だと思います?どんぴしゃならこの賭け、あなたの勝ちでいいですよ」
そんなことをいわれても、尻の皺の数がどれくらいなのか検討もつかない。適当に、
「さ……三十本?」
「なるほど。では文さん、数えてください。一本ずつ声に出して」
文は内心ですみません、と繰り返しながらカウントを開始した。
「いっぽん……にほん……」
尻の皺を数えられるという恥ずかしさにミスティアの目に涙がにじむ。
「じゅうろく……じゅうなな……じゅ、十七本……です」
「なるほど。では、忘れないようにお尻に十七と書いておいてあげましょう」
文は椛の放った筆をとり、震える手でミスティアの左右の臀部に『十七』と書き込んだ。
ミスティアは墨のついた筆が尻を撫でるくすぐったい感触で動いてしまいそうになるのに堪えていた。
椛はミスティアの尻に滑稽な数字が書かれるのをみて吹き出すのを堪えていた。
「ぷ、くくく……白いお尻に黒い文字が映えますよ。ミスティアさん。今度はこっちを向いてください」
向き直ったミスティアの股間に生える叢を指さし、
「三十本引く十七本……十三本、そこから抜き取ってもらいましょうか」
「くっ……」
奥歯を噛み、股間に生えた毛を一本つまむ。
「んっあっ……」
ぴっ、と引き抜いた瞬間、痛みと形容しがたい、ぞくぞくっという感覚を得た。



それを十三回繰り返した頃にはミスティアの額にうっすらと汗が浮いていた。
「じゃあ、またおまんこを開いてもらいますか」
指で秘所を開き、腰を突き出す。
「文さん」
声をかけられびくっと肩を震わせる文。
「ミスティアさんの横に、彼女と同じ体勢で立ってください」
「はい……」
文はミスティアの隣に立ち、陰唇を開いて恥ずかしい体勢になる。
二人の少女が秘所を見せて腰部を突き出し並ぶ光景はとても滑稽でいやらしい、と椛は思った。
「実際比べてみるとこうも違うんですね。ミスティアさんのおまんこは輝くような赤色なのに、文さんのは使いこまれたガバガバで真っ黒のグロマンですか。クリトリスも気持ち悪い程に肥大化してますね。まあ、毎日毎日くわえ込んでればそうもなりますか。ひだもびろんびろんに伸びて、女として恥ずかしくないのかって感じですよね。ねえ、ミスティアさん?」
流れるような椛の評論に、文は眼の端に涙を浮かべて唇を震わせつつ、しかし何もいわなかった。代わりに言葉をあげるのはミスティア。
「いい加減にしなさい……よくも同族にそんな酷いことが言えるわね!」
言葉は椛の面の皮を貫くことはない。椛は平然と返した。
「私は見たままのことを言ったまでですよ。---文さん、もういいですよ。グロマン見せびらかしてないで戻ってきてください。そのままの体勢でね」
文がよたよたとがに股のまま陰唇を開いて戻るのをにやにやと笑みを浮かべながら観察しつつ椛は続ける。
「さて、ミスティアさん。そろそろ歌ってもらいましょうか。そのままでは辛いでしょうし、楽にしていいですよ」
腰をあげ、両腕を使って体を隠す。文を見るとがに股のままだ。椛の許可がおりない限りあの体勢でいなければならないのだろう。
文に、大丈夫、と小さくウインクしてみせ、歌うために息を整える。
「ああ、そうそう」
「まだなにかあるの……?」
思い出したようにいう椛に、呆れと、若干の不安を込めた声が出た。
「ええ、歌うだけじゃ寂しいですから、これを付けて歌ってください」
椛が服のどこからか糸のついた鈴を3つ取り出した。放られたそれを左手で受け取り、ミスティアは途方に暮れた。
「どこに付けろっていうのよ」
「まずは両方の乳首に。自分で捏ねくりまわして起てて、糸を結んでください」
「つっ……」
両手で乳首をつねり、指の上で転がす。熱を帯びると同時に痛いくらいに硬くなっていく乳首。コリコリという触感。
「もういいでしょう。付けてください。ああ、鈴が落ちたら賭けはあなたの負けですからお気をつけて」
そういわれ、必要以上に糸を強く結んでしまった真っ赤な両乳首は触ったら取れてしまうかと思う程に硬くなっていた。身じろぎする度に鈴が揺れ、強い快感が脳を揺する。
「もう一つは?」
「あなたのかわいらしいクリトリスさんに付けてあげてください」
「んなっ!?」
ほてった顔を更に赤くしてミスティアは叫んだ。
「どうします?さっきから言っているように投了を選ばれても良いのですが?」
「くっ……」
その場に座り込み、既に勃起しているクリトリスに刺激を与え、糸を巻き付ける。
「ひぐっ……っ」
糸が触れた瞬間、乳首とは比べものにならない程の快感の波が押し寄せる。
ぎりぎりと歯を食いしばって快感に堪えつつ糸を結びつけた。
「はうぅ!……む、結んだわ……」
額に汗の玉を浮かべつつ立ち上がった瞬間、軽く達してしまった。
「ご苦労様。お豆さんがびんびんですよ?大丈夫ですか?」
「う、る、さい……歌うわよ……」
少しでも動悸を収めようと息を大きく吸い、吐く。
部屋に音が流れだす。




「―――――――…………」

最初はゆっくりと。

「…………―――――――!」

次第に速く、力強く、軽快に。

「―――――――――!!」

速く速く、強く強く、声高に―――

ミスティアの歌は周りの全てを引き込んでいく。

いやらしい目つきで見ていた椛も心配そうに見守る文も、質量をもった音に包まれる錯覚を得た。

まるで空気の代わりに音が部屋を満たしているように感じ、辺りを見回そうとするが、ミスティアの歌は彼女から視線を外すことを許さない。

時折低く、小さく、かと思えば高く、大きく。技巧ではなく本能の創る変幻自在の声が鼓膜を介して脳にたたき付けられる。ミスティアが身体を揺らす度に鳴る鈴の音もまた感覚を惑わせる。

何者にも壊すことのできない強さと同時に、少しの身動きでもすれば壊れてしまいそうな脆さをはらんだ音の空間が出現する。

身じろぎどころか呼吸することすら憚られる音の牢獄。

机も椅子も、椛も文も、空間に存在する全てが彼女の歌の一部に取り込まれていた。

『―――――――!』

『―――………―――――!!』

『―――!―――………―!』







やがて、音の嵐が去った。音の消えた部屋に静寂が満ちる。






ちりん、という鈴の音で我にかえった。
左右に首を振れば、そこは見慣れた部屋。
痛みを感じいつしか握りしめていた手の平を見れば、痛々しい爪の痕が残っていた。
呆然と爪の痕を見つめる椛と、いつの間にか棒立ちになっていたことに気付き、あわてて元の体勢をとる文。
「終わった……わよ……」
必死に快感に堪えていたのだろう、ミスティアは体中から汗を流し、さらに股間からは別の液体が零れていた。足元にはそれらが混ざった水溜まりが出来ている。体が揺れる度に涼しげな鈴の音が鳴る。
「え……あぁ、お疲れ様でした」
椛は背中に冷たい汗を流した。
彼女の語彙の中にミスティアの歌を表現出来る言葉はなかった。
あえていうならば、聞く者全てを圧倒し飲み込む音の怪物。
どんなに優れた歌い手でも並ぶことのできない至高の歌。

動揺を隠すために深呼吸をする。息を吐き、なんとか平然とした顔をつくった。
「ね、ねえ…・…これ、外してもいい?」
「ええ、どうぞ」
言ってから『これ』が何かに気付いた。
ミスティアはまず、乳首につけた鈴をとる。限界まで硬く、敏感になった乳首の糸をほぐしていく。
「……はっ、……あっ、くう、、ん……」
甘い吐息を吐きつつ何とか糸を外す。残るは、
「…………」
股間の繁みの中。びんびんに起った陰核が唇から頭を覗かせているのが見えた。





苦戦しつつもなんとか鈴を外すミスティアをじっと見ていた椛は、ミスティアがびっしょりと濡れた鈴を床に起き立ち上がると口をひらいた。
「あら、床が濡れていますね。・・・・・・文さん、『雑巾』を持ってきてください。あと文さんがおまんこ見せびらかしたがる変態なのは分かりますが、そろそろ見苦しいのでやめてください」
「は、はいっ」
遠回しに体勢を解くことを許可された文が部屋の端に小走りで駆けていき、汚れた布をもってくる。椛に差し出した。
「どうぞ……」
椛はくいっとミスティアを顎でさした。
文はミスティアに駆け寄り布を渡した。
「ど、どうぞ……」
「ありがとう」
汚い布だった。所々シミが出来ており、妙な臭いもする。受け取り、何の気無しに広げてみた。
「……この布……服?」
「ああ、元々は文さんの服だったんですけど、便器が服着てたらおかしいじゃないですか。文さんが着ていたのなんて汚くて着る気もしないし、処分するのも勿体ないので雑巾にしてるんです。さ、はやく拭いちゃってください」
ミスティアは内心で文に謝りつつ、床に広がる自らの体液を拭った。
湿った布をどうするか迷っていると、文が手を差し出した。
「あ、あの……ごめんなさい」
布を渡しながら小声で謝る。
「いいんですよ『雑巾』ですから……。それより、私なんかに構わないでください。椛はもっと酷いことを要求してきます」
文はこれ以上ミスティアに危害が及ばないようにしようと必死だった。その気持ちを理解しつつ、しかしミスティアは笑って言った。
「大丈夫よ。私は負けない。必ずあなたを助けてあげる」
「私のことより自分のことを心配してくださいっ!」
思わず声が大きくなる文。椛が口を開いた。
「なにを話しているかしりませんが……ミスティアさん、賭けを続行しますか?」
ミスティアは文を見た。縋るような顔。
「…………続行するわ」
言った瞬間、文が泣きそうな顔になった。
彼女の気持ちはわかる。わかる故に、そんな優しい彼女を救おうと決意を固めなおす。
「よろしい。文さん、たしかどこかに双頭バイブ、ありましたよね。持ってきてください」
「え……椛、そんな、まさか……」
愕然とする文を冷たい視線にさらし一言。
「そんな返事は教えていませんよ?」
「はっはいっ……!」
全身を強張らせ返事をすると文は部屋の奥に消えていった。
「双頭……バイブ?」
「すぐに分かりますよ」




しばらくして戻ってきた文は手に妙なものを持っていた。
両端が男性器の形を模した棒。一方は太く、ごつごつした突起がついており、もう一方は比較的細く突起もない。
「なによ、それ」
「すぐにわかりますって。文さん、太い方をくわえ込んでください。あなたのガバマンでは少し物足りないかもしれませんけどね」
文が双頭バイブの一方を膣にくわえ込む。ようやくミスティアにも椛が何をさせようとしているのかがわかった。
「ね、ねぇ……まさか、」
震える声を紡ぐミスティアに椛は笑いかけた。
「なにを思っているか知りませんが、多分その通りです。―――文さん、ミスティアさんの処女膜、サクッと破っちゃってください」
「―――っ!」
俯いた文の、噛み締めた唇から一筋の血が流れた。
「どうしたんですか?早くしてください」
「…………です」
漏れた言葉。椛の眉が微妙に吊り上がった。
「ん?いま、何て?」
「い、嫌……です……できません」
「あ、そう」
あっさりと言う椛に、文が顔を上げた。
その瞬間、頬に食い込む拳。
吹き飛んで、壁に背中を打った。衝撃で一気に息を吐き出させられる。足に力が入らず、崩れるように座り込む。
眼前に歩いてくる椛。
「ミスティアさんがお前みたいな誰にでも股開く便器女に犯されるのを嫌がるのは分かります。私だって御免こうむりたいですからね。でも、なんでお前が拒否するんですか?そもそもあなたに拒否権はないですし」

「くぁ、はっ、……」
言葉にならない息を繰り返し、言葉をつくる。
「ダメ……ですっ……ミスティアさんの、大事な……は、彼女の好きな相手が、……」
とぎれとぎれの言葉だが、椛はそれを理解した。
「ああ、つまり自分のような便器が彼女の初めてを貰うわけにはいかない、と。殊勝な心掛けですね。でも、」
文の細い首を掴み、眼と眼が合うように持ち上げる。
「だからといって、私の命令を拒否していいわけじゃあありません」
「あっ……つっ……」
息苦しい中、なんとか言葉を搾り出そうとする。それをみた椛は腕を振って文を床にたたきつけた。
「顔の前で精液臭い息を吐かないでください」
倒れた文に、さらに蹴りをいれようとした椛は背後に気配を感じた。
近付く足音から距離を判断。相手が自分に手をかけようとするのに併せ、体を捻って背後をとる。相手の振り上げた拳の付け根を強く掴んだ。
「!?」
「背後から不意打ち、とは。感心しませんよミスティアさん」
ゆっくりと、さらに力を込めていく。ミスティアの顔が歪む。
「文さんを助けようとしたんですか?私の背後をとるのは数十年早いですよ」
「くっ……」
額に汗を浮かべて痛みに堪える。
「意外と我慢強いですね……ここで痛い、とかやめて、とか言えば私の勝ちだったんですが」
ぱっと手を離す。自由になり、文の許に駆け寄るミスティア。体を揺さぶって問い掛ける。
「大丈夫!?しっかりして!」
「つっ、たぁ……だ、大丈夫ですよ。こんなの、いつものことです」
頭を押さえつつ、上体を起こす文。
「いつものことって……」
「そんなことより」
ミスティアの言葉を遮る。
「投了するんです。さもないと、本当にあなたの、大切な初めてが奪われることになります」
睨むように強くミスティアを見つめる。
「でも、そうしたらあなたが……」
「私は、今までと変わらないだけです。ここまでしていただいて、私は幸せです。ですから」
「でも、見過ごせないわよ!」
「見過ごしてください!」
ミスティアに釣られ、文の声も大きくなる。
「そもそも、夜雀のあなたが私達天狗に干渉することが間違えです!私のことは放っておいてくださいと、何度も言ったはずです!なんで私に構うんですか!?」
他人が自分のために犠牲になることを文は望んでいない。なのに、彼女私に構い、私を庇う。
「私のために……傷つこうとするんですか……!?」
傲慢な台詞だと自覚し、涙声になりつつも問う。
「あなたが、そうやって止めてくれる人だから、かな」
「は……?」
ミスティアは微笑んで言った。
「初めはただの同情からの行動だったんだけどね。あなたは必死になって私を止めてくれた。止めないで、私が勝てばあなたは楽になれるのに、あなたは私を心配して、私を傷つけないように私を止めてくれた」
「……違います」
「違わないよ。もしかしたら私が勝てないって思ったからかもしれないけど、それでも私を心配してくれたのには違わない。そんな人を救うのに、私は傷つくことを厭わない」
「…………」
声がでない。ただ、そういう彼女は美しかった。
ミスティアはあたりを見、抜け落ちていたバイブを手にとった。
数秒の間、文を見つめ、言う。
「私の初めて、あなたにあげるわ」






「…………いきますよ?」
「ええ」
ミスティアに覆いかぶさりバイブの先端を股間にあてる。
「本当に……いいんです……ね?」
鼻がくっつきそうになる程近い距離からの何度目かわからない文の確認の台詞。
「いいわ」
目をみつめ、はっきりと答える。椅子に座って腕と足を組み、二の腕を指で叩きながらこちらを見ている椛に一瞬視線をやり、唇を吊り上げるようにして笑う。釣られて文も笑った。
「見せ付けてあげましょう」
「……いきますよ」
すっと一息吸い、
「はあぁっ!」
一気に押し込む。既に中までびしょびしょに濡れていたミスティアの秘所は多少の抵抗をしつつ、それを受け入れる。
「あ、あ……くるっくるぅ……!」
鈴で敏感にさせられた陰核が擦れる。
得た事のない量の快感に思わず文の体を強く抱きしめた。
文もミスティアの体を抱きしめる。
「ひぎっ…………!」
ミスティアが目を見開いた。歯をくいしばって破瓜の痛みを向かい入れる。文の肩に爪が立った。
しばらくそのまま抱き合う。文が耳元で囁いた。
「動いても……大丈夫ですか?」
「ゆっくり、なら…大丈夫……っ」
ずっ、と文が腰を引いた。接合部から愛液と血液の混ざったものが糸を引いて零れる。
半分ほど抜くと、今度はゆっくりと突き入れる。
じゅぷじゅぷと音をたてながら二人の腰が近づいていく。
「ふぁ……あ、ぁん……」
耳に入る甘い声はどちらのものかわからない。それとも、両方のものだろうか。
「大丈夫です、か?」
「へ、平気……もう少し速くしても…もう少し」
「で、では……」
腰の前後運動の速度をあげる。水音が大きくなる。
「ん、あ、いい……そこっ、突いてっ」
「はっはっ、あぁ、はぁ、ここ、です、かっ」
「そぅ、そこ、気持ちいい……!」
二人の嬌声が、ミスティアの歌とはまた別に空間を作り出す。空間に響くのは二人の声だけ。空間にいるのは彼女達二人のみ。

「ねぇ、そろそろ……イって、いい……?」
「わ、私も……もう、そろそろ……!」
腰の動きは加速。双頭バイブは互いの膣の奥深くを突き上げる。
「っつあぁぁぁ……!」
「……ああぁぁぁん!」
絶頂とともに接合部から噴き出した液体が互いの腰部を濡らす。
二人は力を失い、繋がり、抱き合ったまま瞼を閉じた。



パチ、パチ、パチ、パチ。



スタンディングオペレーションのように机から立ち上がって拍手をする椛。感嘆したような声をあげる。
「いや、素晴らしい。なかなかに感動的なレズプレイでした」
文とミスティアが同時に椛を見た。続くのはあまりに予想外の言葉。
「あなたたちの愛に免じて、この賭け、私の敗北を認めましょう」
「「え?」」
呆けた声も同時。
「ミスティアさん、ご苦労様。文さんの待遇改善の件は力を尽くしましょう」
言われたことを理解するのに数秒の時を要した。
先に反応したのはミスティア。
「それって、つまり……」
「文さんはミスティアさんに感謝することですね」
笑いかける椛。文は久しぶりに椛の笑顔を見た気がした。
「言ったでしょ?大丈夫って」
体の下を見れば、やはり笑顔のミスティア。視界が歪むのは額から流れた汗とは別の液体。
「あ……ぁ……」
ぱくぱくと口を動かし言葉を捜す。
「ありがとうございますっ!ありがとうございますうぅぅ!」
強く強く、感謝と喜びをあらわすように思い切り抱き着く。さほど明るくない部屋が、今は光が満ちているように見えた。
「あは、ちょっと、苦しいって!」



椛は、抱き合い、笑いあう二人をしばらく見つめていたが、やがて咳ばらいをした。
「こほん。さて、喜び合うのはよいのですが……」
二人の顔に不安が過ぎった。強い既視感がする。椛の顔は既に笑っていなかった。作ったような厳しい表情を顔に張り付け椛は言った。
「ミスティアさん、いえ、ミスティア・ローレライ」
「な、なによ……」
「あなたを妖怪の山への不法侵入、及び白狼天狗の哨戒の妨害の容疑で拘束させてもらいます」
淡々と宣言する椛。空気が凍りついた。
「じつはさっき部屋を出たときにきいたんですが、侵入者のがいるらしくて。なんでも犯人は哨戒中の天狗の鳥目にして警備に穴を作ったそうで。聞くところによれば、背格好もあなたにそっくりなんですよ、ミスティアさん?」
賭けの前、一度部屋から出た時か。
「椛……あなた、まさか最初から……だから、あんな賭けを……!」
おかしいとは思った。椛がミスティアに敗北のリスクを負わせなかったのはミスティアを乗せるためだと思っていたが、それにしてもリスクが皆無なのはおかしい、と。
椛は賭けをする前からミスティアを捕えることを考えていて、それでいてミスティアを辱めていたのだ。
「なに、別にあの賭けに意味がなかったわけではありません。おかげで他の白狼天狗がこの部屋の外を固める時間がとれましたから」
その言葉を証明するように、廊下や天井に気配を感じた。脱出は不可能。
「……わかったわ。私は逃げも隠れもしない」
観念し、ミスティアは両手をあげた。
「ミスティアさん……!」
ミスティアは文に向かって片目をつむった。大丈夫、と。

「助かります。抵抗は無駄ですが、暴れられても面倒なので。腕を後ろに回してください。……なに、無罪ならなにもしませんよ。本当にあなたが犯人なら……」
くくっと笑う椛の指示に従う。腕を縄で縛られつつ、ミスティアは文に笑って言った。
「今度、鰻食べにきて。サービスするわよ」
「あ……あぁ……」
「行きますよ。……覚悟はしておいてくださいね?」
文は何も出来ずミスティアが椛と共に廊下に出るのを、幸福が絶望に変わるのを見送っていた。
ミスティアが廊下に消え、文とミスティアを分かつように扉が閉まった。




椛はその数刻後に帰ってきた。
文は何度もミスティアの行方をきいたが、その度に椛は冷たい笑みを返すだけだった。







数日後の夜。文は未だに便器天狗だった。
いつものように精液の臭いを纏い椛の元に帰った文。
出迎えた椛が告げた。
「おかえりなさい、文さん。うれしいお知らせがありますよ」
「うれしい……?」
「ええ。明日から、文さんは便器天狗から役職換えになります」
「…………!?」
文は声も出ない程に驚いた。椛は続ける。
「覚えていますか?ミスティアさんとの賭けを。私はあの時敗北を宣言しました。よって約束に乗っ取り、ここ数日は文さんの待遇改善のために奔走していたんです。まったく、縦割り社会というのも不便なものですね……ともかく、もう文さんは下賎な人間に股を開いたりしなくていいわけです」
突然、地獄からの解放を告げられて硬直した頭の中で文はミスティアに最大級の感謝の言葉を惜しみなくかけた。同時に脳裏に蘇る、最後にみたミスティアの背中。
「そ、そうです、ミスティアさんはあの後どうなったの!?」
尋ねると、椛は隠しきれない笑みが溢れたかのように口の端を歪めつつ言った。
「まあ、それは後程。文さんの新しい仕事ですが……ちょっと着いてきてください」



しばらく山の中を歩く。
「新しい仕事は調教です」
「調教……?」
椛にされた仕打ちが蘇り、知らず知らずのうちに歯が震える。
「ええ。一匹の妖怪を調教して、体中の穴という穴を開発して立派な便器に育てあげる仕事です。一応私も監視しますが、あくまで文さんの手で調教してもらいます」
一匹の妖怪。嫌な予感が背筋を伝う。
山道の先、小さな小屋が見えてきた。
「既に数回使われてるからちょっと汚いですけどね。紹介します」
椛が小屋の扉をひらいた瞬間、むせ返るような生臭い精液の臭いがした。
「妖怪の山への不法侵入の罰として、天狗達の肉便器となってもらうことになりました---」
一端言葉を切り、言い放つ。
「ミスティア・ローレライさんです」
精液に塗れた夜雀の、光のない虚ろな瞳が文を見た。
誰かがこの話で抜くまで、オナ禁をやめない!

……嘘です。一生オナ禁なんていうハードプレイは耐えられません。

きっかけは某所いぢめスレ2の過去ログの>>912あたりでした。あれを読んだ時から妄想が、妄想gaaaaa!!!
……失礼。まぁとにかくマイ愚息がフジヤマボルケイノ。気付けばカチカチと携帯うってました。ストーリーは脳内補完とか小説として終わってますが、いいじゃないSSだし。
ちなみに続きはありません。だから救いもありません。あ、でも書けって言われたら……
みすちーがやたらいい人(妖怪?)ですが気にするな。反省はしています。
ついでにみすちーの歌のイメージはeufoniusの『Apocrypha』。まあ、お好きに脳内補完してください。

間違い・矛盾の指摘大歓迎ですよー
追記:間違い修正しました。ちょっと中学英語からやり直してきます……
螺旋
コメント




1.名前が無い程度の能力削除
まだ読んでないですが一言だけ
BUD…?
2.名前が無い程度の能力削除
鬼畜 is good. Your SS is very good.
3.名前が無い程度の能力削除
すばらしい
文の調教シーンも見てみたいです
4.名前が無い程度の能力削除
もうチョイいろいろ話を練ってくれないと実用性も薄い
5.名前が無い程度の能力削除
ミスティアの歌のシーンは抜いて、その分、椛の鬼畜ぶりを押し出したほうが良かった気がします。
あるいは、歌いたくても執拗な攻めで歌わせないくらいのノリで。
まあ個人的意見は置いておいて、次作にも期待させていただきます。ええ、更なる鬼畜っぷりを、是非。