真・東方夜伽話

ある一夜の約束

2009/03/22 22:52:17
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ある一夜の約束

無在

※このSSは、

 百合・ふたなり・レミフラ

 の要素を含みます。

 以上のことをご了承の上、このSSをお楽しみください。














 じゅぷじゅぷと水音がする――
 水が糸を引く音と少女たちの嬌声が地下室に響いていた。
 荒い息遣いとともに二つの影が動く。
 一人は金色の髪と虹色の異形の翼をもつ少女。きゅっと目を閉じ、呼吸を乱し、自分に覆いかぶさっているもう一つの影のされるがままになっていた。花の咲いたように愛らしく幼い顔に被虐の悦びが映える。上から押さえつけられ、忙しく口を閉じたり開いたりして息をする姿は猛獣に生きたまま内臓を喰われているかのようにも見えた。
 もう一人は蒼がかった銀髪の少女。夜の黒から抽出した絵の具で描いたような漆黒の翼は彼女が偉大なる夜の王であることを示していた。三日月よりも冷たく、鋭く美しい顔は嗜虐の歓びに濡れていた。蒼髪の少女は金色の髪の少女を組みしだき、ひたすらにその愛欲を貪る。ルビーと血を融かし合わせて錬成したような真紅の瞳に、狂喜の光が映っていた。蒼髪の少女もまた息を荒げる。少女はサディスティックな笑みを絶やすことなく、その熱く猛る血の色に染まった目で組み伏せている相手を見下ろしていた。
 蒼髪の少女がより激しく身体を動かす。連動するかのように、下に押さえつけられている少女もまた大きく身体を揺らし、甘い喘ぎを漏らした。金色の髪の少女が瞑っていた目を開ける。潤んだ緋色の瞳が何かを乞うように相手を恋うように彼女を責め立てている少女を見つめた。
 「……ぁ……ふあ……お、お姉さまぁ……」
 少女が切なげな声をあげると同時に目の端に溜まっていた涙が、つぅと零れる。その間にも、鋭い一突きにより、少女は再び耐えるように目を閉じて背骨を激しく反らしたため、伝った涙が汗とともに弾けるように散った。お姉さまと呼ばれた少女は、金色の髪をした少女が肉欲にその花顔を乱すのを見ると、満足げに、だが、さらにより多くを求めるような笑みを浮かべた。蒼髪の少女は恍惚の中、息を乱しながら、妹の言葉に答えた。
 「……綺麗だわ、フラン……この世のものとは思えないほど美しいわ……」
 言葉とともに姉は愛する妹の身体をより激しくより優しく突き上げる。また金色の髪の少女が肺の奥から荒い息を漏らす。妹は小さな手できゅっとシーツを握り締めて次々に押し寄せる快楽に懸命に耐えた。姉は涙を流して愛欲に咽ぶ妹を喰らい尽くすようにただひたすらに犯す。
 犯す。犯す。犯す。
 身体を犯す。
 心を犯す。
 魂を犯す。
 間違いなくそれは愛に溢れた限りなく優しい蹂躙だった。
 金色の髪の妹は、姉の股座に生えた肉の槍によって貫かれていた。本来、女性にあるべきではないそれは、七曜の魔女によって作られた禁断の薬――人外の法によってもたらされたものだった。自然の摂理に背く許されざる交合が、ただ姉妹の歓喜と悦楽のために行われていた。
 人外――
 自然の摂理に背く――
 下らない。
 そもそも自分達は人間ではない。
 妹にいたっては世界から拒絶され罰せられ幽閉されてきた身だ。
 今更、そんなものに義理立てする必要など何一つない。
 自分はそんなものに興味はない――姉は瞋恚の炎を一瞬だけ、その血色の瞳に宿らせた。
 そして、本来存在すら禁忌である妹の顔を見る。姉によってもたらされた悦楽にただ眉を歪ませ、身をよじらせている妹を見ると、姉は怒りの火を消し、代わりに愛おしげに目元を緩めた。
 ――何て貴い。
 シーツの白を背景に、妹の紅く火照った身体が映える。涙を零して胸を引き裂くような喜悦に耐える妹の姿は淫靡を通りこして、もはや神聖ささえ感じる。
 「……お姉さま……ひ、ひぁ……お姉さまぁ……」
 妹が目を開いて、覆いかぶさっている姉を見上げる。幾度目かの涙が妹の頬を伝って落ちる。妹は姉のこの世で最も美しいと信じている顔を見つめ、喘ぎながら必死で言葉を伝えた。
 「……ふぁ、ひぐ! ……お姉さま…お姉さま……ひぁ……大好き……」
 妹はぼろぼろと涙を零し、息を乱しながらも微笑んで、最愛の姉に想いの丈を伝える。
 「……はぅ……お姉さま、ひぐ……お姉さま……大好き、です――」
 その言葉に、姉の視界がぼやける。姉は霞んだ視界を気にすることなく、より強く速く腰を動かす。妹の身体が宙に浮くくらい突き上げられた。姉が身体を起こしながら、しなやかな腕を伸ばし、大きく喘ぎを漏らす妹の矮躯を抱え込む。妹は白く細い腕を姉の背中に回し、きゅっと力をこめて抱き寄せた。お互いの甘い香りが二人の胸いっぱいに広がる。姉は引き続き、肉の槍を妹の秘所に挿し抜きして責め立て、妹もむしろ歓迎するように自らの股間を剛直した肉の棒に幾度となく擦り付ける。
 激しい交合の中、姉は妹の耳元で囁いた。
 「……はぁ…はぁ……フラン……愛してるわ」
 「…………ふぁ…………ひぅっ…………」
 「……フラン、愛してるわ――」
 「……大好き……ひ、ひぁ……お姉さま、お姉さま、本当に、本当に大好き――」
 妹が新しい涙を流して笑う。姉はその幸福そうな妹の笑顔に胸が熱くなる。視界がぼろっと崩れた。自分の頬を水が伝っているのを感じた。
 姉が妹の口を自分のそれで塞いだ。妹も目を閉じて受け入れる。口内で紅い舌と舌が絡まる。――甘美。姉は妹の味を甘美と思った。妹も姉の唾液を甘露のように飲み込む。姉妹は舌と舌、肢体と肢体で互いを求め合った。狂ったように姉妹は互いの愛を貪っていた。
 何が示すでもなく、しばらくして二人はお互いを離す。二人の舌の先の唾液が糸を引いて落ちた。
 姉の突き上げはさらに激しくなった。離すまいと妹の秘所が強く、姉の肉棒を銜え込む。自分の陰茎が、妹のよく濡れた膣を押し開いて進む感覚に姉は気が狂いそうになった。妹もまるで自分の魂を蹂躙されているかのような快感で意識が飛ぶのを押さえつけるのに必死だった。
 姉の押し出した肉棒の先端が、妹の神聖の最奥を叩く。妹がしなやかな背を弓のように反らした。一度で終わらず、何度も何度も姉の槍が妹の魂の門を突き上げる。股間から頭に突き抜けるような快楽に妹は心が弾けそうに膨らむのを感じていた。妹は懇願するように叫んだ。
 「……ひあっ! ふあ!……お姉さま!……お姉さま、お姉さま、お姉さま、お姉さま! 私、もうだめ! もうだめ! もうだめぇえ!」
 ぎゅっと目を瞑って絶叫する妹に、姉はさらに強くなった妹の締め付けに奥歯をかみ締めてこらえながら、優しく微笑んで言った。
 「ええ……私もそろそろだわ。いいわよ、フラン……存分に気をやってしまいなさい……」
 天国への階段を駆け上がるように二人の腰の動きがさらに加速する。
 妹は幸福に耐えるような顔で、姉は優しく微笑みながら――それぞれの終わりを迎える。
 「ひぐっ! はぁん! イくっ! イっちゃう! お姉さまぁ……! 私――私、もうイっちゃう……! 私、もうイっちゃうよお――!」
 「ええ、ええ! 私もだわ! いっしょに――私もあなたといっしょに……!」
 「大好き! 大好き、大好き、お姉さま、大好き――!」
 「フラン、フラン――!」
 姉の陰茎が妹の子宮口を強く打ち抜いた。
 妹が幼い肢体を壊れるように激しく震わせ、絶頂の叫声を上げる。
 膣の肉壁が搾り取るように姉の肉棒を締め上げた。
 姉の激情の奔流が妹の最も神聖な場所に叩きつけられる。
 姉妹は持っている全ての力で、お互いの身体を抱き締め引き寄せあった。
 ――やがて、姉の猛り狂うような恋慕の吐露が終わった。
 ずっと続いていた水音も止み、二人の荒い呼吸の音だけが部屋の中に残る。
 姉が陰茎を妹の秘所から引き抜く。姉は、敏感になった陰茎が膣壁と擦れる苦痛に微かに顔をしかめた。
 ごぽり、と栓の抜かれた妹の陰裂から姉の精液が零れ出した。白い液体が妹のベッドのシーツの上を流れて濡らしてゆく。多幸感に浸る妹がそれをうっとりとした目で追い、愛おしむような声で呟いた。
 「――私、お姉さまにこんなに出されちゃった……」
 そして、崩れるように姉の裸の胸に顔をうずめる。姉は微笑んで、妹の頭をその透き通るように白く、しなやかな腕でかき抱いた。そして、そのさらさらとした金色の髪を大事そうに撫でる。妹も腕を姉の腰に回し、姉の身体を引き寄せた。姉の心臓の音がまるで子守唄のように優しく妹の耳に響いていた。
 「こんなに出されちゃったら……」
 妹が顔を上げて、姉の微笑を見た。妹は夢見心地で言う。
 「もしかしたら、赤ちゃん出来ちゃうかもしれないね――」 
 もちろん、これは嘘だ。ちゃんと妹は今日が子を生すことができない日であることを知っていた。だから、子供が出来るなんてことは心配しなくてもよい。そのまま受け取れば姉に対する意地悪にも聞こえるが、妹がこう言ったのは姉を困らすためでも、からかうためでもなかった。姉は妹の言葉に対して、嬉しそうに――冗談だとわかっていても――微笑んで言った。
 「あら? それは楽しみね。どんな子が生まれるのかしら?」
 姉の言葉と笑顔に妹は目を細める。この笑顔が見たかった。妹は姉の眩しい笑顔が大好きだった。妹にこの上なく優しい言葉をかけてくれるときの姉の笑顔が大好きだった。わざと嘘をついたのも、お姉さまならこう答えてくれると妹が信じていたからだった。妹は幸せそうな声で言った。
 「私はお姉さまみたいな素敵な子がいいな」
 すると、姉も目を細め、妹の髪を撫でて言う。
 「私はフランみたいな可愛い子がいいわ」
 二人の視線が絡み合う。二人は幸福そうに笑い合う。
 訪れる静かな時間。妹は再び姉の胸に頭を預けた。姉も愛おしそうに妹を優しく優しく、撫でる。
妹は安らかな姉の心音を聞きながら、ぽつりと呟いた。
 「……お姉さまはちゃんと生きてるよね?」
 妹が姉の胸に押し付けていた顔を上げる。儚げな妹の表情。眦に涙が溜まっていた。姉は安心させるように微笑んで答える。
 「ええ、生きてるわ。私はちゃんとここで生きている」
 壊れていないから、大丈夫よ――姉は優しく妹に囁きかけた。それでもなお、妹は不安げな声で尋ね、姉は明るい声でそれに答えるのだった。
 ――本当に壊れていない?
 ――ええ、壊れていないわ。
 ――ちゃんとここにいる?
 ――ええ、ずっとあなたの側にいるわ。
 ――本当に?
 ――本当よ。
 妹がようやく安心したように長い息を吐いた。すると、妹の目からまた涙が零れた。姉は口づけするようにその涙を拾う。妹は再び姉の胸に顔を埋めて、激しく切ない想いの一かけらを伝えた。
 「――お姉さま、大好きです」
 妹の髪を宝物のように撫でる姉。その紅い唇が慈愛に満ちた言葉を紡ぐ。
 「私もフランのこと、愛してるわ――」
 姉妹はしばらくお互いを抱き締めて離そうとしなかった。



 あの夏からもうすぐ10年が経とうとしていた。
 姉――レミリア・スカーレットが幻想郷全土を紅い霧で覆ったあの事件から、もう10年もの歳月が過ぎようとしていた。この10年は数百年の時を生きた吸血鬼であるレミリアにとっても、決して短い時間ではなかった。姉にとって、かけがえのない10年間だった。
 そして、それは妹――フランドール・スカーレットにとっても同じであった。姉が起こした紅霧異変と同時期に――より正確に言えば、姉が博麗の巫女によって懲らしめられ、紅霧異変が解決したときであるが――フランは、495年に及ぶ地下での幽閉生活を終えることができた。フランにとってのこの10年は、恐らく幻想郷の誰よりも大切な10年間だった。
 そして、この10年――姉妹はよく闘った。
 妹の狂気――心の病はいまだに治っていなかったが、妹は姉と一緒に外に出かけることが出来るくらいほど成長していた。姉妹が一つの大きな日傘に入って肩を並べて歩く姿を見るたびに、紅魔館のメイド長、十六夜咲夜は心の底から嬉しそうに微笑んでいた。フランも人と触れ合うことに慣れてきたらしく、色々な妖怪と弾幕ごっこをして幻想郷全体との交流を深めていった。紅魔館の妖精メイドたちも、妹が地下室から出たばかりのときは、その姿を見ると身体を震わせるほど怯えていたが、やがてフランが人に危害を加えるような狂人ではなく、むしろ心優しい少女であることがわかると、次第に笑顔を浮かべて挨拶するようになっていった。フランは多くの人と遊び、多くの人と友達になった。
 だが、今でもフランの狂気は終わっていなかった。初めに比べればかなり軽微にはなったものの、フランの情緒不安定の発作はまだ続いていた。きっと妹は一生この狂気を背負っていかなければならないのだろう。姉妹はその覚悟を決め、その通りに苦難に打ち勝ってきたが、苦痛が軽減されることはなかった。そして、妹はときどき恐ろしい夢を見てうなされていた。自分の大切なもの――妹の大好きな姉を壊してしまう夢らしい。そんなとき、姉にできることは妹を優しく慰めることくらいだった。
 今日もそうだ。地下の私室で昼寝をしていたフランを起こしにいったところ、フランがうめき声を上げていた。痛みに耐えるように歯を食いしばり、目の端に涙をうっすらと溜めていた。姉が驚き妹の肩を揺すって起こしたところ、妹は姉の無事な姿を見るなり、目の前の姉を抱きついて涙を流し始めた。案の定、レミリアを破壊の能力で殺してしまう夢を見たという。姉もまた妹の小さな身体を力いっぱい抱き締めるしかなかった。
 そして、今に至るわけだが――
 「……どうして、お姉さま、パチュリーの薬を常備してるの?」
 フランが胸元まで引き上げた毛布で裸身を隠しながら尋ねた。行為を終えた後では、いくら姉が相手でも恥ずかしいらしい。姉は透き通るように白い身体をおしげもなく曝していた。一瞬、レミリアはきょとんとした顔をしたが、やがて妖しい笑みを浮かべて言った。
「淑女の嗜みよ」
「……絶対、そんなことないよ」
正直、今のレミリアの蟲惑的な笑みに胸が高鳴るのを感じたが、フランはかろうじてそう答えた。レミリアの男根を生やす薬は、彼女の親友である七曜の魔女、パチュリー・ノーレッジの作った魔法薬であった。作った――というより、作らされた、が正しいか。平時からのレミリアとフランのバカップルならぬバカ姉妹ぶりを散々見せ付けられた後、レミリアのたっての希望、あるいは強制により、泣く泣く――決して『しぶしぶ』ではなく――製造したという。一応、交渉はしたようで、地下図書館の増築と3時のおやつのメニュー増加などの見返りを七曜の魔女は得ることができたが、そのせいで瀟洒なメイド長の仕事の負担が増えたのは言うまでもない。もっとも、この姉妹(姉のほうにかなり比率が傾いているが)に振り回されるのは、もう紅魔館の住人たちにとって当たり前のことなので、特に迷惑だと思っているということはなかった。むしろ、この件はパチュリーや咲夜などをほっとさせたのだった。ようやく、この姉妹の仲も進展したか――姉妹を取り囲む面々は、女性同士、そして、たとえ姉妹という禁断の関係であるはいえ、苦笑しながらも二人の関係がより親密になったことを密かに喜んでいた――もっとも、本人達に知られるような態度は表すことはなかったが。姉妹の愛情は、すでに姉妹やら家族やら友情やら、さらには恋人やら、そんな段階をすでに通り過ぎた場所に位置していたのだった。姉妹をよく知るものには、ご馳走様、というところだったが、姉妹の幸福そうな姿を憎く思う人間や妖怪は一人もいなかった。
 姉の言葉に呆れたように言葉を返したフランに、レミリアは両手で腰を浮かせ、そのままフランの隣に座った。そして、ぴたりと妹と肩をくっつける。レミリアはまた背筋が震えるほど美しい笑顔を浮かべて妹に話しかけた。
「あら、フランは私がいつもこの薬をもっていないほうがいい?」
妹は姉の笑顔に弱かった。優しく微笑む姉の顔を見るだけで、心がほわほわと上気するのを感じるほどだった。まして、こんな妖艶な笑みを見せられれば、妹の心臓は自転車を全力でこいでるみたいに、ばくばくと全身に熱い血液を送り届けるくらいに頑張ってしまう。妹は慌てたように姉の涼しいながらも限りなく優しい目から視線を外した。フランはわずかに頬を紅潮させて言った。
「そんなことないけど……」
「なら、いいじゃない?」
「……でも、いつもそんな薬をもっていたら、誤解されそうじゃない? まあ、知らない人は知らないんだろうけど、さ」
「大丈夫よ、フラン。そんな心配をすることはないわ」
レミリアは自信満々な笑みを浮かべてうなずいてみせた。こんな動作にもいちいち『お姉さま何だか格好いい!』と感じてしまう妹の姉狂いも、もはや重症と言って過言ではなかった。姉はやはり自信に満ちた声で続けた。
「この薬をもっているのは、フランと会うときだけだから」
その言葉にフランは思わず、押し黙った。しばらくの沈黙の後、妹はおずおずと尋ねた。
「……私と会うときだけにその薬をもってるの?」
「ええ、そうよ、フラン」
「……まさかと思って訊くけど、私と会うときは『いつも』その薬をもってるの?」
「ええ、もちろんよ、フラン」
その言葉に妹はため息をつき、裸の胸を隠していた毛布を両方の肘で押さえ、代わりに空いた手で顔を覆った――もちろん、真っ赤な顔を姉に見られないためだった。妹は唸った。
「うぅ……お姉さま、何だか嫌らしいよ」
「そうかしら?……そうかもね……いや、そうかな?」 
「……そうだよ」
妹の言葉に三段活用で気不味そうにうなずいていくレミリア。フランは手と手の間から消え入るような声を出すことしかできなかった。
「……何だか、身体目当てで付き合ってる援助交際のおじさんみたいだよ……」
「……ぐっ……傷つく意見だけど、自分の身を冷静に振り返ると、簡単に反論できないのがくやしいわね……」  
「お姉さまは私と身体目当てで姉妹をやってるなんて、私はちっとも思ってないけど……」 
「大丈夫よ、フラン。そもそも私はフランの身体以外に欲しい身体なんてないから」
「……大丈夫じゃないよ……それと、さりげなく、ものすごく恥ずかしいこと言わないでよ……」
フランは自分の顔が耳まで赤くなっているのを感じていた。声ももはや蚊の鳴くような音量しか出ていなかった。胸が沸騰するように熱い。恥ずかしさだけでなく嬉しさまでもが、彼女の身体をめぐる血流にのって暴れているかのようだった。フランは顔を隠したまま上擦った声で言う。
「……お姉さま、エッチだよ……」
「そうかしら?」
「……間違いなくエッチだよ」 
「うーん、褒め言葉として受け取ってもいいのかしら?」
「……どうしてそうなるのさ……」
「でも、フランは――」
レミリアがそっと、妹の顔をガードしていた手をどかす。フランは予想していなかったのか、容易にその手を開いてしまった。妹の恥ずかしさと嬉しさに耐えている顔が現れる。レミリアはフランの肩に手を置き、優しく押し倒した。妹は抵抗する力もなく姉のされるがままになっていた。
 姉が妹の身体の上に覆いかぶさり、妹の唇を自らのそれで塞ぐ。
 レミリアの舌がフランの口内に侵入する。初めは咄嗟のことで覚悟ができておらず、嫌がるように自分の舌を姉のそれから逃がしていたフランだったが、やがてレミリアの求めに従い、自らも姉の柔らかく強い舌との交わりに温かい悦びを感じていた。
 やがて、レミリアはフランを押し倒した手を妹の華奢な肩から動かし、毛布で隠されている胸の上に置いた。さっと、姉の手が毛布越しに妹の胸を撫でる、妹の眉がくすぐったそうにしかめられた。 レミリアの手が、膨らみかけの丘陵の上で、一際高くなっている場所を見つけた。ぽつんと盛り上がっているそこを毛布の上から、人差し指でくりくりと転がすように弄ぶ。フランの眉の曲がる角度が大きくなり、首が嫌々と動いた。だが、レミリアの口がフランのそれと繋がっていたため、フランは満足に身悶えすることもできずに、目を強く瞑って耐えることしかできなかった。
 やがて、レミリアはフランの乳首をいじる手を止め、同時にフランの口を解放した。解放された妹は酸欠になったように息を荒くしていた。肩を激しく上下しながら、潤んだ瞳で拗ねたように姉を睨む。姉は妹の頬に手を添え、妖しく微笑して言った。
「フランは――エッチなお姉さまは嫌いかしら?」
その質問に妹はより視線を鋭くして、姉を睨んだ。だが、白い肌を朱色に染めて、いじけた顔をする妹はこの世のどんなものよりも可愛く貴いものにしか思えなかった。ごにょごにょと口の中で妹が何かを呟く。「はっきり言ってくれないとわからないわ」とレミリアが優しく妹の頬を撫でると、妹は蚊の鳴くような声で答えた。
「……そんな質問はずるいよ……」
「どうして?」
「お姉さまだってちゃんと答えを知ってるくせに……」
「あら? でも私はちゃんとフランの声で聞かせてほしいわ。フランはちゃんと私の質問に答えてくれないのかしら?」
そう言って、姉がまた愛おしそうに妹の頬をくすぐる。すると、妹は目を瞑って告白した。
「……大好き」
「あら、何かしら? よく聞こえなかったわ」
「……もうっ! お姉さまのことが大好きって言ったの! どんなお姉さまだって……エッチなお姉さまだって、私は大好き! 私はお姉さまのことが大好きです!」
聞こえない振りをした姉に対して、やけくそのように妹はぎゅっと目を閉じて大声で伝えた。顔がぷるぷると震えている。眦には涙がうっすらと見え、耳が霜焼けにでもなったように赤くなっていた。その答えに、レミリアは満足したように笑う。
「私もエッチなフランは好きよ」
「――――」
「もちろん、どんなフランも私には大事な妹だわ。どんなフランも好き。本当に好き」
紅潮の収まらない顔で自分を見上げるフランに対して、レミリアは誓うように囁きかける。
「――愛してるわ、フラン」
 姉の言葉に、妹はぷいっと横を向いた。しばらく拗ねたような顔をしていたが、やがて堪え切れなかったようにくすくすと笑い出す。ひとしきり笑うと妹は苦笑した。
「――やっぱり、お姉さまにはかなわないや」
その笑顔が何故かレミリアにはとても儚げに見えた。フランは満月の光のように優しい笑顔を浮かべながら言う。
「やっぱり、私はお姉さまがいないと駄目なんだ」
フランは目を細め、祈るように言った。
「私は――お姉さまがいないと生きていけないんだ」
妹の天使のような清らかな笑顔がなぜか、レミリアの目に沁みた。
 レミリアが静かに顔をおろしてゆく。フランもわずかに頭を上げ、姉を迎え入れた。
 再び触れ合う唇と唇。
 二人はついばむような軽いキスをした。
 離した二人の顔は優しく幸せそうで――だが、どこかやりきれないような切ない笑顔だった。
 姉が穏やかな微笑を浮かべて呟いた。
 「もう一度しましょう」
 「――うん」
 妹は姉の言葉に、静かにうなずく。
 花嫁のように、はにかんで微笑む妹の姿に姉はわずかに視界が霞むのを覚えた。



 レミリアの右手の中指と薬指がフランドールの秘部をかき回していた。
 揃えられた二本の白く長い指が、精液に濡れた膣口をくちゅくちゅと音を立てて弄ぶ。一度目の性交でよく濡れたフランの膣口は姉の指の侵入をすんなりと受け入れていた。指を上下に動かすたびに、フランが桜色の唇から甘い声を漏らすのが、レミリアには楽しく感じられた。白とピンクの温かい二色が混ざり合い、ぴくぴくと引くついて姉の指を受け入れているフランの秘部は、この世のものとは思えない美しさを醸し出していた。
 レミリアはフランの身体を後ろから抱きかかえていた。悩ましげに眉を歪め、切なげな声を出すフランの横顔を、姉はフランの背側から見つめる。幼く美しい顔を乱して肉欲に震えるフランの姿は、レミリアの嗜虐心を強く刺激していた。
 左手を、つつましやかに膨らんでいる妹の右胸に当てる。少し力をこめて揉み上げると、フランが甘く喘いだ。妹の裸になった胸に可愛らしくピンク色に光っている突起を、人差し指と中指で挟んだり、人差し指でその周囲をなぞったりする。すでにぷっくりと硬くなっているそれをレミリアは転がすようにして遊んだ。
「ふぁ……お姉さまぁ、だめぇ……乳首、だめぇ……」
懇願するように呻くフラン。もうすでに目の端には涙が一杯にたまり、今にも流れ出しそうになっている。妹の甘い声を心地よく聞きながら、レミリアは妖艶な笑みを浮かべて言った。
「あら、駄目かしら? 私にはもっとやって欲しいように聞こえるけど?」 
そう言って、親指と人差し指で少しだけ強く乳首をつまみ、軽くひねり上げる。「ひゃう!」という声とともに、フランの矮躯が軽く跳ねた。フランは息を荒げながら、抗議の声を出す。
「もう……お姉さまの意地悪」
あまりにも可愛い、フランのいじけた声と顔にレミリアは心が高揚するのを感じていた。ああ――何て可愛い妹――そう思いながら、またピンク色の愛らしい突起をいじくり回す。妹の身体がまたびくりと震えた。同時に、フランの秘所をいじる右手の動きも加速させる。親指でひだの上から、ぷっくりと膨らみのある場所を撫でて刺激した。あまりに激しい快楽の波に妹は、身体をよじらせて、熱くなった身体が爆発してしまいそうなのに耐えていた。目にたまった涙が何条も頬を伝う。肩を大きく上下させながら、フランは泣き叫ぶように言った。
「……お姉さま、激しすぎっ! にゃっ! ひあっ! 激しっ…すぎるよお!」
「フランは激しいのが好きでしょ?」
レミリアはフランの懇願に冷たい声で返した。そして、妹の身体への責めの手を緩めることはなかった。こりこりと姉の左手が妹の右胸の乳首を弄ぶ。右手は妹の膣口と陰核とをくちゃくちゃとかき回す。自分の目の前で、悦楽に心を乱して跳ね上がっている妹の姿が、この世のものと思えないほどに美しい。妹はいやいやと首を振って耐えようとするが、無駄な抵抗でしかなかった。
「指だけで……お姉さまの指だけで……イく……イっちゃう、イかされちゃう!」
ぐちゅぐちゅといやらしい水の鳴る音を背景に、普段、清楚で心穏やかな妹がこの上なく淫らな言葉を口走る。だが、姉はそんな妹の姿が決して嫌いではなかった――いや、むしろ、この瞬間、姉はこんな妹の淫靡な姿が愛しくてたまらなかった。姉は必死で快楽の毒に耐える妹に、耳元で優しく囁きかける。
「いいわよ、フラン。いつでもイってしまいなさい」
それはとどめの一撃も同然だった。その言葉にたがが外れたように、フランの喘ぎ声が一層大きくなる。やがて、妹は背をぎゅっと反らし、目を力の限りに瞑って、吼えた。
「……あっ! にゃっ! ふわぁぁぁあああああああああああ!!」
 弓反りのまま、妹の身体が激しく痙攣した。姉が妹の秘部を弄んでいた右手を回して、びくびくと震える妹の小さな身体を優しく抱きしめる。しばらくして痙攣がやんだ。妹は涙を流しながら、姉を振り返る。絶頂の余韻にぼんやりしているようだった。レミリアはとろんとした目をしたフランの唇を優しく奪った。紅く長い舌が妹の唇を舐める。レミリアは軽いキスで妹から顔を離した。フランは荒く息をしていたが、幸せに身を任せているような穏やかな顔で姉の優しい微笑を見ていた。
 やがて妹が腰に違和感を感じた。何か温かくて硬いものが当たる感触。それを理解した妹は恥ずかしげに頬を赤く染めてうつむいた。姉も妹の反応に気づいたらしく、苦笑するばかりだった。
 フランが腰を浮かして、レミリアに正対した。妹の視線は姉の股座にそそり立つものに向けられていた。妹は困ったようにそれから視線を外した。
「……相変わらず大きいね」
妹は、自分で言っていて恥ずかしくなったのか、耳たぶまで真っ赤だった。姉もまた自分の剛直している肉の槍を見る。実際にあまり見たことがなく――現物を見たことがあるのは父親のものくらいだった、しかも何百年も前である、戦場の死体のものならいくらでも見たが――、パチュリーの図書館にある外界の医学書くらいでしか陰茎というものを目にすることはなかったが、その大きさは人間の成人男性の平均よりも大きい――というより、そんなことを考えなくても明らかに大きかった。
 姉もまた気恥ずかしそうに答える。
「パチェにも言ってみたんだけど、どうも私の遺伝子に作用されているらしくて……」
レミリアは親友の魔女のそのときの反応を思い出しながら説明した。言った瞬間、『知るか馬鹿!』と本を投げつけられ、図書館の一室の研究室に篭られてしまった。研究室のドア越しに聞いた話だと、どうやらレミリアの遺伝子を根底して作動している魔法だから調節できないらしい。予想したとおりだったので、それほど落胆はしなかったが、図書館からの帰り道、親友に悪いことしたな、と深く反省せざるを得なかった。
 フランは頬を赤くしながら、「……それじゃ仕方ないね」とうなずいた。だが、やはり少し気後れするのか、何度も姉の猛獣を思わせる陰茎をちらりと見ては、目を反らしていた。
「まあ、いつも大丈夫だったし、特に怖がることないわよ」
姉が努めて明るく言うと、妹は従順にうなずいた。そして、姉が軽く妹の身体を突き倒すと、ころん、とベッドに仰向けになった。そのまま姉が自分の身体に覆いかぶさってくるものだと思っていたのか、フランは顔を赤くしたままベッドの脇を睨んでいたが、レミリアが何もしないでいるとフランは怪訝な顔を上げて姉の方を見た。
 すると、姉は何か悩むような苦笑を浮かべていた。
「……どうしたの、お姉さま?」
妹は何か嫌な予感がしながらも、姉に尋ねる。すると、レミリアは一瞬、躊躇ったようだが、自分の意志をしっかりと妹に伝えた。
「あの……フラン、『あれ』、やってくれない?」
『あれ』と聞いて、フランのただでさえ赤い顔にさらに紅葉が散った。フランは困惑した顔をし、弱ったような声で再度、姉に尋ねる。
「……本当に『あれ』、やるの?」
「ええ。やって欲しいわ」
「私、ものすごく恥ずかしいんだけれど」
「だからい……じゃなかった、でも、私はやって欲しいのよ」
『じゃなかった』という言葉に不審な感じを覚えたが、妹は姉の言葉にしぶしぶながらも従うことにした。どんな無茶な用件でも、姉に頼まれれば妹は絶対に断ることができないのだった。
 くぱぁ――と妹が広げた股間に両手を伸ばし、自分の秘所を大きく広げる。それによって、妹の秘部のあらゆる場所――ぷっくりと可愛らしく膨れている陰核、とろとろと精液の残滓と膣液の混ざった液体を零して、ぴくぴくと小さく痙攣している膣口、綺麗なピンク色をして光って揺れているヒダなど――が姉から丸見えになってしまった。
 顔が耳まで羞恥に紅く染まる。屈辱でさえあるそのポーズは、信頼する姉の前だからこそできるものだった。死んでしまいそうな恥ずかしさに耐えるために、妹はぎゅっと目を瞑っていた。姉が自分のほうに四足立ちで近づいてくる気配だけがわかる。やがて、レミリアがフランの前に止まった。フランの心の中で、姉が自分の恥ずかしい場所をまじまじと見ている姿が想像された。姉に見られている――そう思うだけで、妹の頭と身体の芯は赤く燃える鉄柱のように熱くなるのだった。
「綺麗だわ――」
惚けるように呟くレミリアの声。ため息をつき、姉はまた感嘆するように言った。
「この世のものとは思えないほど――綺麗だわ」
その言葉にフランはなお自分の胸の奥が熱くなるのを感じていた。嬉しいやら恥ずかしいやら、もう何と表現していいのかわからない。妹は自分の頭がだんだんとぼーとしてくるのを感じていた。どれほどの時間そうしていただろうか。永遠とも刹那とも思える時間の後、レミリアがようやく動いた。「もういいわ、フラン。心から楽しませてもらったわ。ありがとう――」、妹にそうお礼の言葉を伝える。フランが自分の性器を押さえていた手を離すと、レミリアはフランの右脚を抱えて天に向け、自分の剛直した陰茎を、つい今まで見入っていた妹の陰裂に当てた。
 フランが不安と期待のないまぜになった表情で姉を見つめていた。レミリアはその不安だけを拭い去るように優しげな笑みを浮かべる。そして、妹が覚悟を決めたのを見計らって尋ねた。
「挿入れてもいいかしら、フラン?」
――妹はこっくりと恥ずかしそうに、姉の言葉にうなずいた。
 ずにゅう――と姉が妹の中に侵入した。
 姉の太い肉の槍が、妹の膣口を押し分けて、膣の一番深いところまで入っていった。
 妹が甘い声を出して、耐える。
「…やっぱり、大きすぎるよぉ……」
妹が眦に涙を浮かべ、快楽と苦痛が混ぜこぜになったような表情で言った。だが、言葉と裏腹に、妹の膣は姉の太い陰茎を何の障害もなく、スムーズに受け入れていた。姉の強く太い陰茎が自分の膣を押し広げる感覚にフランはただ身体をよじらせることしかできなかった。レミリアは強い締め付けとぬめぬめとした妹の膣壁の感触に意識をもっていかれそうになるのを堪えながら、腰を前後に動かしていった。
 深く挿入されたレミリアの肉棒はすぐにフランの膣の最奥を打った。フランの身体がびくりと跳ねる。姉の陰茎が膣壁のひだを擦る感覚、子宮口を強く突き上げる衝撃にフランは必死で耐えていた。陰茎が上下するたび、子宮口を叩かれるたびに、フランの身体を快楽の電流が焼き焦がすかのように走り抜けた。
 自分を略奪される感覚。魂を陵辱される悦楽。愛のある蹂躙を受ける幸福。
 ――お姉さまに犯されている。
 激しい快楽のなかで、そう思うたびにフランの中の何かが崩れて壊れてしまいそうだった。崩されて壊されて、だが、その後にはとんでもない幸福を残されてしまうような――得体の知れない恐れと切ないほどに求めてやまない愛欲がフランの心を支配していた。
 レミリアも最大の幸福を感じていた。妹をよがらせ、悦ばせている――下半身から伝えられる快感と同時にレミリアは強い充足感を覚えていた。
 ――お姉さまはちゃんと生きてるよね。
 フランの悲しそうな顔が脳裏にちらつく。こうして肌を合わせることができる至福の中にも、フランの悲哀がレミリアには思い出された。それを思い出すたびに、姉はより強く身体を動かして妹を突き上げる。姉は何かを必死で否定するように、妹の秘所と自分の肉棒とをただひたすら擦り合わせていた。
 フランの不安を略奪する。フランの苦痛を陵辱する。フランの悲哀を蹂躙する。
 レミリアはただフランの喜びのために――
 レミリアがフランの脚を抱えていた腕を解き、代わりにフランの身体に覆いかぶさる。フランの背中に腕を回す。そしてそのまま身体を起こし抱き上げ、二人は熱い抱擁を交わした。
 フランが涙をぼろぼろと零しながら喘ぐ。
「……にゃ! ふぁ! ……だめ、お姉さま、私、そんなに、奥ばかり突かれたら……私、もうおかしくなっちゃう……!」
「いいわ、フラン。おかしくなってしまいなさい。どんなにおかしくなっても、私はあなたを見ていてあげるから」
「いやっ! あっ! お姉さま、気持ちいいよ……! 怖いくらいに気持ちいいよぉ……!」
「ええ。私もよ、フラン。あなた、最高に気持ちいいわ……」
「嬉し……ひん! お姉さま……お姉さま、私、すごく嬉しい……はぁん! あっ!」
 さらに激しく、二人はお互いを求め合った。姉が自分の子宮口を突き上げるごとに、妹は心がはちきれそうに膨らんでいくのを感じていた。そして、自らも腰を振り、懇願するように姉の愛を求める。
レミリアも狂ったように肉の槍で何かを何度も殺すように、妹の身体を突き上げていた。下半身に何か力のようなものが集まっていく感覚。もうレミリアも限界が近かった。
「はぁ……来る、来るよぉ! もうだめ! もう来ちゃう……!」
「……私もそろそろだわ。一緒にいきましょう」
「ああ、お姉さま! お姉さま! お姉さま! お姉さまぁ――!」
お姉さまを連呼しながら、フランがより強くレミリアの身体を抱き締める。必死の力で抱き締める。姉もまた同じように全力で妹の身体を抱き締め返す。二人は抱き合いながら、終局に向かう。
 姉の重い一突きが、妹の子宮口を強く押した。快楽の奔流が妹の子宮口を貫いて魂まで達する。
「お姉さま、お姉さま――! ひああああああああああああああああああ――!!」 
「フラン――!」
妹の背が三日月のようにピンと張り、喉から絶頂の叫びがこぼれた。姉もまた下半身から自分の命が噴出するのを感じていた。膨大な量の精液が子宮口をくぐり、妹の神聖なゆりかごを白く白く染め上げてゆく。白い情熱の流れは、妹の子宮を満たし膣を逆流して、姉の陰茎によって拡張された膣口から漏れ出して、シーツを濡らした。
 荒い息をしながら、お互いを抱き締める力を弱める姉妹。二人ともしばらくうつむいて息を切らしていたが、やがて互いの背に腕を回したまま顔を上げた。姉妹は顔を合わせると微笑み合った。何が可笑しいのか――だが、二人は微笑んでいた。姉が自分の額を妹の額に押し付ける。くすくすと幸せそうに二人は笑い声を漏らした。レミリアがフランの耳元で囁いた。
「フラン――」
それはくすぐったくなるほど優しい声だった。
「――愛してるわ」
その言葉に妹は片目から一滴、涙を零した――幸せそうに微笑んだまま、妹も姉の耳に顔を寄せる。
「私も――」
フランドールは真心をこめて言った。
「お姉さまのこと、大好きだよ」
姉妹は幸福そうに笑い合った。



 それからしばらく睦言を交わしていた二人だったが、やがてフランは疲れていたのか、姉に髪を優しく撫でてもらっているうちに寝てしまった。
 レミリアは穏やかな寝息を立てて眠るフランの寝顔を見ていた。
 心はとても静かだった。
 天使の寝顔を見て、静かな至福を感じながら思う。
 フランが不幸にならない日が来るのか――と。
 もし、自分がいなかったら、妹はどうなるのか――と。
 自分は――他の世界の自分がいるとしても、この世界の自分は、この世界のフランがいなければ幸せにはなれない。そして、きっと逆もそうなのだろう。この世界のフランはきっと、この自分を必要としているのだ。自惚れではなく、そう思う。
 フランは自分を壊す夢を見るという。
 自分が壊されるのはともかく――その後のフランはどうなるのだろうか。
 このフランはこのレミリアがなくて生きていけるのだろうか――と。
 このフランは自分がいなくても幸せになってくれるだろうか――と。
 そこで、レミリアは弱気になっている自分に気づいた。我ながら情けないと自嘲する。
 簡単な話だ。
 自分が死ななければいいのだ。
 フランに壊されるようなことがあっても、何とか生き抜けばいいのだ。
 それができなくて、何がレミリア・スカーレットか――
 天使の寝顔を見つめる。
 この平和な寝顔がいつまでも続きますように――
 そして、できればこの幸せそうな顔をずっと見ていることができますように――
 珍しく、レミリアは信じてもいない神に祈りを捧げた。
 「うにゅ……」とフランが呻いた。寝言だろうか。フランはむずがるようにして呟いた。
 「……お姉さま、死なないで…………」
 ――そうして、またフランは静かな寝息を立て始めた。
 「……大丈夫よ」
 レミリアは最愛の妹に言葉をかけた。慈愛に満ちた微笑を浮かべていた。
 「私は――あなたに誓って死なないから」
 そう伝えて、レミリアはフランドールの額に優しくキスをした。
 
 
 
 
 
 
初めまして、無在と申します。
初投稿になります。稚拙な文章ですが、お楽しみいただけたら幸いです。

ネチョはほとんど初めてなのですが、書いていてものすごく難しかったです。どういう描写をすればよいのか――非常に悩みました。結果、少しでも楽しんでいただければ、本当に幸いだと思っております。
レミリア、フランがかなり無在設定になっています。いろいろとご容赦いただければ幸いです。東方創想話の拙作をご覧いただければより楽しめるかと愚考いたします。

以上の駄文をもって筆を置かせていただきます。ありがとうございました。 
無在
hitokiri.humikata@gmail.com
コメント




1.喉飴削除
無在さん、夜伽でびゅーでぃすね!
レミフラ分はやはりあなたに期待しておいて良かった……ふたなりはあまり好きでは無いん私ですが、最後まで読むことが出来ました。
つまり、ふたなりが気にならない程、甘くて甘くて甘くて良かったですじぇ!
2.名前が無い程度の能力削除
レミフラ!レミフラ!
いや、いいっすねレミフラ・・やっぱりこういう絡みは甘々が一番ですね
3.ユキト削除
甘すぎです。
砂糖吐きました。
4.名前が無い程度の能力削除
あれですか、殺す気ですか?
ほんと幻想郷の姉妹はエロエロやでえ
5.名前が無い程度の能力削除
創想話の方の新作wktkして待ってたらwww
作者見てクリック余裕でした
畜生、毎回私を糖尿病にしやがって………本当にありがとう!!ww
貴方のレミフラをいつまでも待ってるぜ!
6.名前が無い程度の能力削除
フランちゃんはお姉様の子供を孕めばいいと思うよ!
そして周囲に祝福されて結婚すればいいよ!
7.七品のサー削除
なんだか、あまり甘甘には…いや、何でもない。

GJでした。これからも頑張って書いていってね!
8.名無し魂削除
> さりげなく、ものすごく恥ずかしいこと言わないでよ……
このSSの甘さに私も真っ赤っか。

このフランとレミリア可愛い。これから生まれるだろう娘もきっと可愛い。

「あれ」をやっていた時のフランはかなりエロいと思うよ!十二分にエロいよ!
9.無在削除
>喉飴様
 まさか、コメント第一号が貴方になるとはwww
 楽しんでくださったようで何よりです。
 私も喉飴様のレミフラに期待しております。

>2様
 私のレミフラはとても異端ですけどねw

>ユキト様
 糖尿病にはご注意を。ですが、私の糖分などまだまだです。というか、今回はあまり糖分に重点を置いてなかったのですが……
 次回はより甘い話が書けるようにがんばります。

>4様
 エロエロ最高です。

>5様
 すいませんwww
 なにぶん、『スカーレットデビル』がお嬢様にとってものすごくつらい話なので、
 慰めてあげるSSが書きたかったのです。まあ、妹様も相当ハードな思いをしているわけですが。
 ありがたいお言葉ありがとうございます。より精進していく次第です。

>6様
 私のスカーレット姉妹のSSの一つでは、将来結婚して子供ができてることになってるんですけどねwww
 すでに第2子が生まれる予定だったり。
 貴方様のようなコメントをいただけると、救われる思いがします。
 スカーレット姉妹が幸せになりますように。

>七品のサー様
 はい。私もそう思います。次回はもう少し甘さに重点を置いた作品を書きたいと思います。
 これからも精進する次第です。
 
>名無し魂様
 いえ、自分、「あれ」大好きなんですよ。
 さらによりエロい「あれ」を目指したいと思います。
 『娘』ですが、長女が、レミリア似の女の子(ただし、レミ母より少し目が穏やか)で、ツインテール装備です。次女はフラン似の予定です。
10.斗無削除
相変わらずあなたのレミリアは、カリスマにあふれている!
フランもかぁいい………………やっぱフランは「受け」ですよね?お嬢様w?

創想話も毎日楽しみにしていますよ~
11.名前が無い程度の能力削除
レミフラはすばらしい
ありがとう
12.名前が無い程度の能力削除
おいィ?名前みてクリックヨユうだったんだが?
見事なレミウラだと感心するがどこも可笑しくはないな
13.無在削除
>斗無様
 『フラレミじゃなくて、あくまでレミフラ』ですからねwww
 ありがとうございます。励みになります。

>11様
 こちらこそありがとうございます。
 姉妹に幸あらんことを。

>12様
 俺は別にレミフラをアッピルなどしてはいない
 俺をレミフラと感じてしまってるやつは本能的に長寿タイプ

 ……すいません。基本的にレミフラしか書いてません。ブロント語難しいなぁ……
14.名前が無い程度の能力削除
名前見てクリック余裕でした。
甘いレミフラごちになりました。
15.無在削除
>14様
 ありがとうございます。
 今後も精進する次第です。
16.零音削除
作者名でクリック余裕ですたw
とりあえずレミフラが好きな俺にとっては楽園のような甘いあまーーい話でした。
まぁなにはともあれレミフラご馳走様でした
17.無在削除
>>零音様
 楽しんでいただいたようで何よりです。
 しかし、作者名で来る人がけっこう多いですねw 驚いてますw
18.名前が無い程度の能力削除
成人男性のより明らかに大きいて…
そんなの幼い体のフランに入れて大丈夫なのは、いくらなんでも設定に無理があるよ、お嬢様…
創想話でのような、フランへの愛が感じられなかったよ……そんな薬つかわなくても…
こんなのSすぎないかい…?
同じレミリアでないと思いたい…
19.無在削除
>>18様
 コメ返しをする必要があり、どのようにコメ返しを行うべきか迷いましたが、返させていただきます。
 『成人男性のより明らかに大きい』に関しては、18様のおっしゃる通り、設定に無理があると思います。それはお嬢様の責任ではなく、それを選んだ無在の責任と言えるでしょう。この大きさにしたのは、一般的なふたなりにおいて、たとえ幼女同士のネチョであっても、陰茎の大きさはたいてい成人男性並み、もしくはそれ以上だからです。うちのお嬢様だけ、合わせたように小さいってのもね・・・と考えたこともありますし、まあ、なんとかなるんじゃない、と楽観的観測を行ったためでもあります。実際、幼女の膣道に、んな馬鹿でかいペニスぶち込んだら、膣壁裂傷、会陰裂傷起こしますね。そのあたりは配慮不足だったとは思います。私としても、いろいろ考えるところがありますので、細かい設定の変更も考えますが、無在のレミフラにおけるネチョは基本、レミリアふたなり総攻め、フラン総受けです。これに関しては変更するつもりは今のところ、一切ありません。
 それから、レミリアのフランに対する感情ですが、これはあくまで、創想話におけるレミリアのフランに対する感情の延長として書いています。無在のレミリアは基本Sです。その性質は創想話でも細かい箇所にいろいろと出ていると思います。ですが、あくまで愛のあるドSです。無在のレミリアはフランが本気で嫌がることは決してしません(このSSでも、フランは挿入に緊張はするものの、嫌がってないですしね)。それをお伝えできていないとしたら、それは私の力不足であると思います。申し訳ありません。それに関しては、反省すべきだと思います。ですが、18様は「ふたなり」についてしかコメントで触れらてておりません。その場所以外の、二人の会話や、レミリアとフランの独白部分についてのコメントが見受けられません。まるで、その部分を無視して、「同じレミリアでないと思いたい」とおっしゃられても、私としては首を振らざるをえないと申し上げます。もちろん、18様の感想であるから、18様のご自由にされるべきだと思いますが、私としては、このSSのレミリアは無在のレミリアの一側面であると考えています。これに関して考えを曲げるつもりはありません。「ふたなり」に関しては、冒頭のところで警告しております。また、どうしてもこのSSを認めたくないのでしたら、18様の考えのなかにおいて、このSS(実際は全ての無在のネチョSSになるでしょうが……)だけ、無在のレミリアから外していただいてけっこうです。それでも、何かご不満があれば、私のSSは名前避けするか、ご自分で納得のいかれるSSを書いてくださるよう、お願い申し上げます。
 以上、みっともないと思いながらも、長々と失礼いたしました。ここで筆を置かせていただきます。