真・東方夜伽話

Reincarnate Season

2009/02/01 23:03:34
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Reincarnate Season

Nobody
「今一番、春を伝えたい人は誰ですか?」
「レティさんです」
 つい昨日までの寒さが嘘のような暖かい春の空気の中、柔らかい日差しの下でリリーホワイトは射命丸文の取材を受けていた。
 更にいくつかの質問に答え、ありがとうございました、と礼をして去っていく文を見送り、
「はるですよーーーーー!」
 お決まりの言葉と共に周辺を春へと変え、動き始めた季節に満足そうに頷いてリリーもそこを去っていった。

 それから3週間ほどの間、幻想郷に春を伝えてリリーは姿を消した。

「ほー、案外黒いトコのある奴だったんだな」
 文文。新聞・春一番号外、と題されたその一枚をちゃぶ台の上に滑らせて、魔理沙は少しおどけた声を向かいに座る霊夢に投げた。
 湯飲みに挟まって止まった新聞を手に取り、目を走らせる。
「……そうかしらね」
 満面の笑顔で取材に応えるリリーの姿が大きく載せられた紙面を……
リリーの笑顔を見つめながら、思うところがあるような口調で霊夢が漏らす。
「どういうことだよ、それは?」
「……さぁ、どういうことかしらね」
 素っ気無い口調でちゃぶ台の上に新聞を下ろす。その顔が少しだけ微笑んでいるのに気付くも、
こうなったら霊夢が『答』を言いはしない事も解っている魔理沙は、
彼女から境内に視線を移して、蕾の膨らみ始めた桜に口元を歪ませた。


~~~~~~~~~~~~~~~


 幻想郷の片隅にある、人も妖怪も滅多に訪れる事の無い森の中。
明るい日差しで緩んだ寒さの中、薄く雪の残る『広場』の隅。
「ひぃんっ……あ、ぁぁっ……やぁっ……」
 薄いクリーム色のワンピース姿の少女が、青と白のゆったりとした服装の銀髪の女性に組み伏せられ……
犯されていた。
見まごう事なき豊かな二つの膨らみが青い服の胸元を押し上げているが、
捲り上げられたクリーム色のスカートの下で少女の中に突き入れられているモノは、
間違いなく銀髪の女性の股間から生えているものだった。
「れ、れてぃ、っ……はげ、しっ……んぅっ、すぎぃ……あぁんっ!」
「嘘仰い……んっ……抜こうとすると『行かないで』って、ぎゅうぎゅう、っ、食いついて……
っは……入れてあげると、っ、ホッとした、カオに、なってるじゃないっ……ホラッ!」
「っぁあっ! ゃぁっ……もうっ……わ、わたし、っ……!!」
「っ……! い、いいのよっ……わたしもっ……! ホラッ、イッちゃいなさいっ!!」
「れ、れてぃっ……ゃぁあぁぁぁぁぁっ!!」
「っ゙ぐ……! リ、リリー……っ……っ……!」
「っひ……あぅっ……あ、ぁぁぁ………」
 同時に達し、股間のモノをギリギリと音がしそうなほど締め上げてくるリリーの中に、
レティは胎内に限界まで溜め込まれていたものをたっぷりと流し込んだ。
脈打ちながら断続的に撃ち込まれる度に、途方も無い熱さと同時に全身に響く快楽を感じ、リリーの細い身体が跳ねる。
「リリー……可愛い……ん……」
「んっ……レ、ティ……」
 短い口付けを交わし、しばし互いに見つめ合う。
「次……いくわよ……」
「ぇ……? ぁ、レティ、もう少し……ひあぁんっ!?」
 手と表情と言い切れなかった言葉でリリーは制止を訴え、レティもそれを解ってはいたが、
「リリーが、可愛すぎるのが、いけないのよ……っ……!」
 淫らに緩んだ表情と懇願の視線が彼女の中で別の方向に解釈されてしまい、律動が再開される。
「ふぁっ……そん、なぁっ……ひぃんっ……!」
 今は感じ過ぎてキツイ……そのはずなのに、驚くほどの甘い快楽が身体も思考も何もかもを麻痺させ、
レティの乱暴とも思える交わりを無理なく受け止める。
「リリー……リリー……っ……!」
「ぁあん……ひゃぁんっ……レティ、きゃんっ……!」
 首に腕を回してきたリリーの身体を抱き上げ、レティは腰の動きを更に加速させた。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 夜の帳が辺りを覆い、満月が西の空に差し掛かる頃。
「……っ……ぅ……リ、リ……ぅぁ……」
「くすくす……まだ、まだ、ですよね……んっ……♪」
 仰向けに押し倒したレティの上に跨り、剛直を咥えこんだリリーが妖しい微笑みで、彼女の光の薄れた瞳を見下ろしていた。
 双方共、既に20回を越える絶頂を迎えているが、その度に徐々に疲弊していくレティとは対照的に、
リリーはどんどん元気になっていく。
「おかしいですね……もう少しは……あ、ここですねっ♪」
 時折痙攣するように全身を小さく震わせるレティを見ていたリリーが、何かに気付いて『そこ』に手を伸ばした。
「ぁ……っぐうぅぅっ……! リリ……ッ……痛……!」
「やっぱりここだったんですねー♪ さ、もっとくださいね♪」
 時折出会う人妖が羨む、リリーの小さめの手には余る豊かな乳房を力任せに鷲掴みされ、
苦痛と同時に快楽を与えてくるその暴力から逃れようと、レティは身体を僅かに捩じらせる。
だが疲弊しきった彼女の動きは小さく、加えて元気いっぱいのリリーの手を振り解く事など無理な話だった。
「ひぃ……ぅ、ぐっ……ぃ、ぎ……!」
「あはっ♪ きたきたぁ♪」
 まるでポンプのように、リリーが胸を揉み握る度、彼女の中で萎えかけていたレティのものが硬さと大きさを取り戻していく。
「コレで、最後だね」
「……リ、リ……」
 笑顔はそのままに静かに呟くリリー。レティは重く被さってくるまぶたをどうにかこうにか薄く開いて、霞む視界で彼女を見上げた。
「いっぱい……ちょうだい」
「……うぁっ……っぅぅ……ひくっ……!」
「あぁん、ふぁぁんっ……レティ、レティ、ッ……♪」
 もはや苦痛としか感じられない快感を無理矢理与えられ、レティは苦悶の呻きを上げる。
口の端から垂れるよだれを気に掛ける余裕も無い
そんな彼女を見下ろし、愛おしげに名を呼びながら、リリーは容赦のない動きでレティを絶頂へと押し上げていく。
「ぁ……ぁぁ……」
「レティ、きてっ……一緒に来てっ……!
ぁっ……ぃくっ……んあぁぁぁぁぁぁっ♪」
「っ……ぅぁぁ……ぁ……ぁ、ぅ……」
 彼女のどこにそんな力が残っていたのか、レティの剛直は変わらぬ勢いで絶頂に蕩けるリリーの胎内を叩きまくる。
だがそれが本当に最後の力であったのか、放出が収まるのと同時にレティの目から完全に光が消える。
「んっ……」
 動かなくなった彼女の上から腰を上げ、リリーの中から剛直がずるりと抜け落ち―――はしなかった。
接着剤か何かで貼り付けていただけのように根元から綺麗に離れ、
レティのそこは『生えていた』痕跡など何も無い、完璧な『女性』そのものに戻っていた。
「ふふ……見て、レティ……わたしのイヤらしいトコロが、レティの、全部飲み込んじゃう、トコ……♪」
 その瞳が何も映していないことなど明白だが、その行為自体が自らを昂ぶらせるからか、
リリーはレティの胸の辺り―――二人が繋がっていた部分とリリーの顔がレティからよく見える場所―――
で膝立ちになり、咥え込まれたままの剛直を指で奥へと押し込んでいく。
「んっ……ふぁっ……あついっ……広がって、くぅんっ……♪」

―――レティに生えていたモノは大きく、本来ならばそれ以上押し込めるはずなど無い。
 だがそれそのものも、そこからリリーの中へと放っていたものも、『季節』の変じたもの。
 全てがリリーへと吸収され、20を超える交わりと放出を行っても、彼女の中から溢れ出す事が無い。
 むしろ、溢れてしまっては困るもの。

「ぁは……全部……はいったぁ……♪」
 自分の中で急速にその体積を減じ、それに伴って身体の奥が『季節』で満ちていくのを感じたりリーは、
うっとりとした表情で呟くと、甘く痺れる余韻をゆっくりと愉しんでいった。

~~~~~~~~~~~

 日の出の少し前、『冬』は目を覚ました。だがもう彼女は動けない。意識を保ち、言葉を交わすのが精一杯だった。
「……リリー……」
「あ、レティ……」
 『広場』の中央に背を向けて佇んでいた『春』の名を呟くと、振り向いた彼女は嬉しそうに微笑んで近付いてきた。
「よかった……目を覚ましてくれて……」
「今更目を覚ましたからって、どうだっていうのよ……」
 完全に弛緩した身体を起こして木に寄りかからせてくれる『春』に、『冬』は皮肉の篭った声を返す。
だが悪意はない。それは『春』もわかっているらしく、ふふ、と小さく笑った。
「去年も、その前も……そのまま春になっちゃいましたから……
短い間ですけど、お話したかったんです……」
「……くだらない、わね……」
「そうかもしれません。でも……」
「でも悪くないわ……」
 言葉尻を遮って続けられた『冬』の言葉に、『春』はぱぁっと明るい笑顔を浮かべた。
「そうね……よければ、春のことを教えてもらえないかしら……
あなたが見てきた……春を……」
 はい! と叫ぶように応えた『春』が、次々と自分のもたらした春のことを『冬』に語っていく。
既に言葉を発するのも億劫な『冬』は、相槌を打つこともなかったが、
その分一言たりとも聞き逃さぬよう意識を強く彼女に向け、残された全力で聞き役を果たした。

「……リリー……」
「それからですね……あ……」
 『冬』に掛けられたその一言でタイムリミットが来た事に気付き、『春』の顔から笑顔が消えた。
空はかなり明るくなっている。日の出まではあと僅か。
「……なんて顔してるのよ……それじゃあ皆が……春を喜べないじゃないの……」
「でも……でもっ……!」
「……また来年……会えるじゃない……」
「それでもっ……レティ……ッ……ぅ、ふえぇぇんっ!」
「リリー……泣かないで……わたしも、悔しい……」
「レ、ティ……?」
 優しく撫でる手が止まり、自分の頬に落ちてきた熱い雫を感じて顔を上げた『春』の視界に、
唇を噛んで涙を流す『冬』の悔しさに満ちた顔が映り込んだ。
「わたしも……春が、見たい……
聞くだけでも綺麗な春を……リリーと一緒に……見たいのに……っ……!」
「レティ……っ!?」
 ぎゅう、と抱き締められる。その力は弱い。抜けようと思えば子供でも難なく抜けられる程。
 だが力は出なくとも、狂おしいほどの『冬』の悲しみを、悔しさを、『春』は感じていた。

 それは二人に課せられた宿命。二人の生まれた理由。
 季節は春として生まれ、長じて夏となり、衰えて秋となり、死して冬となる。
 冬―――死した季節を集め、『春』へと渡す『冬の忘れ者』レティ・ホワイトロック。
 『冬』の集めた季節を生まれ変わらせ、春として生み落とす『春を告げる妖精』リリーホワイト。
 二人は、儀式に欠かせぬ二人きりの神官。
 二人の交わりは、転生の儀式。

「レティ……」
 小さく呟いて、力の抜けた『冬』の腕の中から彼女の顔を見上げる。
「リリー……」
 泣き顔を繕う事もしないまま、『冬』の手がゆっくりと動いて『春』の頬に添えられる。
―――こんな感情が無ければ、こんなに苦しむ事は無かったのだろうか―――
「愛してる……」
「わたしも……愛してる、レティ……」
 自然に二人の顔が近付き、唇が重なる。
「………………」「………………」
 顔が離れ、互いに一言も交わさぬまま『春』が『冬』の腕を抜け出す。
「レティ・ホワイトロック様! 貴女様だけのためのプライベート・ステージ!
わたしの『春一番』をお楽しみくださいっ!!」
 広場の中央で勢いよく振り向いた『春』が、満面の笑顔で両腕を大きく開いて叫ぶ。
余りのテンションの変化に『冬』は一瞬呆気に取られるが、すぐに微笑を浮かべて『春』に頷いた。
「………………」
 瞳を閉じ、両手を胸に当てて暫く沈黙していた『春』がすぅっと大きく息を吸い込み、満面の笑顔で両腕を広げた。
「は る で す よ ーーー っ!!」

―――それでも、想い合って良かったと、レティは思った。
 見ることが出来たのだから。叶わないと思っていた些細な願い事を、叶えてくれたのだから。

 幻想郷に響き渡るような大きな大きな声と共に、『春』の足元から春が広がっていく。
 薄く残る雪が消え、緑の草が芽吹き、気の早い花が小さな花を咲かせ、
向かいから上った太陽が、中央に立つ愛しい『春』を輝かせている。
 それを確かに瞳に焼き付けて、『冬』は幻想郷から去っていった。

「ふー……」
 雪が溶け、芽吹き始めた木々の中でリリーは小さくため息をついた。
「ぁ……」
 うっかり誰も居ない『そこ』に目を向けてしまい、彼女の表情が暗く沈む。
―――それじゃあ皆が春を喜べないじゃないの―――
「……そうですよねっ!」
 自らに言い聞かせる為、思い切って大きな声で叫ぶと、リリーはそこを飛び立った。
「……また来年、ここで会おうね」
 上空から、今度は笑顔のままでそこに向かって呟く。
 美しい春の訪れを一番伝えたい、愛する『冬』の最期の場所に。

「春ですよーーーーーっ!」
 彼女の声で、今年も幻想郷に春が訪れる。

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コメント




1.名前が無い程度の能力削除
おお、リリーものとは珍しい……。
白百合好きな俺にとっては嬉しい作品でした。

GJ!
2.名前が無い程度の能力削除
おお、この「季節」の発想は無かった。
攻めリリーも新鮮で良いなぁ。
3.Nobody削除
感想ありがとうございます
何かとライバル扱いされるこの二人。でもそれは周囲の誤解に過ぎなかったとしたら?
と考えた結果、こんなものが出来上がりました。
しかしナンだ。書いてて一番ノッたのが、攻めレティの『行かないで』って辺りと、
リリー攻め時のおっぱいポンプ……どこの病人だ;
4.名前が無い程度の能力削除
>季節は春として生まれ、長じて夏となり、衰えて秋となり、死して冬となる

綺麗なフレーズですね・・・・。
心が温まるすばらしいSSをありがとうございます!!
レティもリリーもいい味だしてますw
5.七品のサー削除
か ん ど う し た !

心が洗われるような文章でした。GJ!!